13/06/01 20:09:31.90 YRQSyYbC
おねがいします
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読み返してみると、やはり呉さんは軽度の盲ろう者みたいな感じがする
弱視難聴(見えにくく、聞こえにくい)を患っており、だから
冒頭でゴローの来客に気付かず、挨拶が遅れた。
曲がりなりにも難聴の呉さんが仕事できているのは、
店主のオヤジが「怒鳴る」からであり、結局のところ、
呉さんにとっては、境遇的に耐え忍ぶしかない。
そういう複雑な境遇を事後に察知したゴローは
自らの行為を反省ないし後悔したか?断じて、否。
何故か?
ゴローは徹頭徹尾、”自分のことしか考えていない”。
ゴローにとって食事とは、孤独と静寂と豊穣の空想が
支配する自分だけの世界だ。オヤジの怒鳴り声は
邪魔なノイズでしかない。もっと言えば、そこには
酷い扱いを受けている「可哀想な呉さん」の姿すらない。
可哀想だと思っているのは、飽くまで「読者である我々」だけである。
ゴローこそは「究極のエゴイスト」なのだ。
くれぐれも彼を甘く見てはいけない。
最後のセリフ「いかん・・・いかん」の真意は、
「俺の『自分だけの世界』に『あいつ(呉さん)』が介入するのを
許しては”いかん”」のだ。