13/03/15 20:51:45.68
サンシャインシティで迎えたサンクリ63
１週間後にコミ1という直前開催に申し込みサークル大幅激減、
書店でのカタログの売り上げも伸びず、参加者もまばらで惨敗だった
実況する気も失せるクリエイションスレに響く参加者のため息、どこからか聞こえる
「サンクリは終わったな」の声
無言で帰り始めるスタッフ達の中、主催のokysは独り本部のソファーで泣いていた
ポストレヴォと呼ばれた栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できる運営スタッフ・・・
それを今のクリエイション準備会で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」okysは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、okysははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいソファーの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰って次のてこ入れ企画を考えなくちゃな」okysは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、okysはふと気付いた
「あれ・・・？お客さんがいる・・・？」
本部から飛び出した内川が目にしたのは、A1・A23・B・Dホールまで埋めつくさんばかりの
一般参加者の山だった。千切れそうなほどにカタログが掲げられ、地鳴りのように足音が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするokysの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「主催、aprico+の混対だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったokysは目を疑った
「あ・・・apricot？」 「なんだ主催、居眠りでもしてたのか？ 涼屋も大変なんだぞ」
「す・・・涼屋？」 「なんだ主催、かってに涼夏を引退させやがって」
okysは半分パニックになりながらカタログを漁った
ﾃﾞｼﾞﾗﾊﾞ・有葉・ﾛｹｯﾄ野郎・apricot+・ｶｯﾀ・うつら・PINK CHUCHU・ﾎﾞﾙｾﾞ・涼屋・・・
暫時、唖然としていたokysだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ！」
スタッフから腕章を受け取り、ホールへ全力疾走するokys、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ソファーで冷たくなっているokysが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った