12/01/12 23:43:41.31
繊毛障害 たばこ で検索
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繊毛上皮細胞を使った興味ある実験があります。この細胞を特殊な
皿の上に培養しておき、繊毛が一定の方向に運動しているようにして
おきます。タバコの煙やヤニの水に溶ける物質を培養液に加えると、
繊毛運動が急激に弱まってしまいます。
こうした変化は喫煙者の気管支の繊毛上皮細胞でも予測されていますし、
化生といって繊毛のない別の上皮細胞におきかわることもよくしられてい
ます。このような状態になると異物が気道粘膜にたまってしまい、
炎症を起すことになります。異物の発がん性と局所の炎症細胞の産生
する活性酸素は上皮細胞の破壊と細胞再生にともなうDNA障害を引き起こ
すことになります。
こうした状態が繰り返されていく潜伏状態の間に、細胞増殖遺伝子
(アクセル)、細胞増殖抑制遺伝子(ブレーキ)あるいはプログラムされた
細胞死(アポトーシス)遺伝子の異常がおこり、上皮細胞のがん化にい
たるわけです。
繊毛細胞とならんで重要なのは気道粘膜には豊富な免疫担当細胞が
いることです。いわゆる白血球という細胞たちです。慢性の炎症にかかわる
細胞たちはアレルギーや喘息などの病気と密接にかかわります。
またタバコや排気ガスにともなう炎症をひきおこすことになり、
がんを促す大きな要因となります。こうした免疫反応をほどよく調整する
力がバイオブランにはあります。また動物実験の結果から、花粉症や
喘息の症状を軽くする効果も期待されています。