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(東京医科歯科大歯学部付属病院 顎関節治療部、木野孔司準教授による治療の紹介)
ここを訪れた顎関節症の患者さんは、延べで一万人、去年1年間でも二千人の新患が訪れました。
顎関節症の発症原因としては、ストレスによって、上下の歯を接触させている時間が伸び、
それによって顎関節や筋肉に負担がかかるということが考えられます。
普通の人の場合、上下の歯を接触させる時間は平均して17.5分だそうです。
でも、いろいろな原因でストレスがかかると、無意識に歯を食いしばったり、
かみしめたりしてしまいます。それによって歯の接触時間が長時間化してしまい、筋肉症を引き起こす原因になります。
このため、対策としては、上下の歯を接触させる時間を減らすことが挙げられます。
対策1.
パソコン作業は、無意識に上下の歯を接触させていることが多いので、目立つところに「噛みしめ注意」と書いた紙を貼る。(「貼り紙」法)
対策2.
電話に注意。長時間の電話は、肩や首のコリを招き、顎の筋肉を疲れさせます。携帯電話を肩と顔の間に挟み、
空いた両手で作業をしながら電話をするのも、首や顎の筋肉を疲労させます。
対策3.
うつぶせ寝の姿勢で読書をする、頬杖を突くなどの姿勢や癖に注意。いずれも肩や首のコリにつながり、
顎などの筋肉を疲れさせます。
対策4。
爪を噛む、筆記用具を噛むなどの癖を見直す。
これらの生活習慣や癖の中に、顎関節症を発症させる要因があるので、それを見直し、
よくない癖を直し、上下の歯を接触させる時間を減らします。
歯の接触時間を減らすことと、それによって顎や頬の筋肉をリラックスさせることで、
訪れた患者の9割に改善が見られるということです。