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【野球】松井秀喜氏「右でも打ってみたかった」
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【松井秀喜氏の野球考】右でも打ってみたかった
日米の交流が盛んになり、日本の野球は変わったと思う。日本の優れている部分を残しながら、大リーグから
いいものを取り入れて進化している。ただ不思議と日本に広まらないものもある。僕が日本にもっと増えてもいい
と思うのは、スイッチヒッターだ。
渡米した2003年、ヤンキースにはシーズンを通してウィリアムズ、ポサダら4人のスイッチ打者がいて、
途中昇格のセギノールらを含めると6人にもなった。いずれも俊足タイプでなく、打力を生かすタイプの両打ちだった。
スイッチにした理由をポサダは「試合に出るため」と説明した。投手の左右に関係なく起用されるからだという。
大リーグには500本塁打したスイッチ打者のマントルやマレーのような例があり、米国や中米では打力に自信のある
選手が可能性を広げるために少年時代から両打ちに挑戦することは珍しくない。日本では右打ちの選手が俊足を
生かすため両打ちを始める場合が多く、しかも著名なスイッチ打者はプロ入り後の転向がほとんど。選手も指導者も
そのイメージに縛られているかもしれない。
長距離打者の場合はスイッチという発想がなく、僕のように元来右利きでも左打ちを始めたら専念するのが普通
だった。巨人で同僚だった高橋由選手や阿部選手も右投げ左打ちだ。子どものころ両打ちを考えたことはなかったが、
今から思えば右でも打ってみたかった。やめるのは難しいことではないのだし、やりたいと思ったら挑戦するのは
いいことと思う。例えば左投手が苦手な左打者が右打席で打ってみるのもいい。
僕がもしスイッチだったら、右の方が自然な打者だったろうと思う。左はつくり上げたもの。不器用で一歩一歩
つくり上げなければいけなかった。逆に右だと深く考えずに感覚だけで打ってしまうところはあったかもしれない。
(元野球選手)
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