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甲子園から8年 すごみ身につけた鵜久森<えのきど いちろう> (2012/07/31)
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この夏は神奈川県高校野球予選の取材で保土ケ谷球場へ行った。僕の世代には、水島新司さんの人気マンガ『ドカベン』の舞台として印象深い球場だ。
1回戦の日大藤沢―武相で「インフィールドフライからのタッチアップ」がサヨナラ決勝点という、ドカベン級の超絶ドラマがあった。
『ドカベン』は登場人物のキャラクター造形が魅力だが、もうひとつ、ストーリーに野球規則の細部が生かされている点にもあった。
僕は野球がさらに好きになった気がしている。南・北北海道大会をご覧になった読者は同感してくださると思うけれど、高校野球には原点の輝きがある。
球児らの精神の跳躍力がとんでもない。まあ、それは「青春の一回性」ということでもあろうが、試合を見ていて爆発的なエネルギーにクラクラすることが何度もあった。
高校野球を見た後、夜、なじんだプロ野球のゲームを見るとホッとするような気持ちになる。
人間はね、ずーっとギラギラしたままハイテンションで生きるわけではない。あの日々は誰にとっても特別なのだ。
プロは負けて号泣しない。実存のすべてを一打席に懸けたりしない。
ヒーローインタビューのマイクは「あの打席の思い」を尋ねるけれど、彼らは仕事ができたことを喜んでいるのだ。