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広報レポート <試練の向こうに>
悪夢のイニング。武田勝選手とって、そう表現する以外にない4回のマウンドでした。
3回まで打者9人で片付け、5回と6回は三者凡退。百戦錬磨の左腕でも、1本のヒットで歯車が狂うことがあるというシーンでした。
「ストライクを取りに行こうとしすぎた。早くアウトを取りたいと思ってしまった」。
カウントを整えにいったボールを痛打され、2ランを含む6安打で4失点。
マウンドに駆け寄った吉井投手の「勝負を焦るな」という声でいつものピッチングに戻りましたが、
この8試合、白星に恵まれていないことも心理状態に影響したのかもしれません。
昨季まで「高校時代から自分のチームには常にエースがいた。自分にはそれがいい結果につながる原因だと思う」と話していました。
しかし、大黒柱が抜けたことで、“万年2番手”にもエースとしての自覚が芽生えました。
今季の先発投手陣で、ここ数年間、1年を通してローテを守り続けてきた経験者は武田勝選手だけ。
さらに、選手会副会長にも就任して言葉でも行動でもチームをまとめる立場になったのです。
勝つ姿を見せることでチームの士気を上げようとする姿勢は、結果に関わらずヒシヒシと伝わってきます。
苦しい時期には何が必要かを改めて考える一戦となったことでしょう。3、4月の月間MVPを受賞と、力があることは疑う余地がありません。
エース左腕が試練を乗り越えたとき、チームは確実に上昇気流に乗るはずです。
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