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ホスロー1世のサーサーン朝ペルシャを繁栄へ導かんと行った大遠征は
モンゴル帝国、ローマ帝国、果てはアレクサンドロス大王の偉業に匹敵するとされる。
差は歴然としていると考える論者も居るが、何も遠征の業績は領域の大小に限らない。
別格ともされるそのコスモポリタン的なペルシャ帝国の支配は現代に至るまで
はかり知れない影響を現在のイラン、更には中央アジア全体に与えているのである。
Nushirawan(ヌーシルラワーン、不滅の魂)という彼の渾名はその治世を現しているのだ。
Gilbert Lewis『サーサーン朝の興亡』より抜粋