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6回まで4-0とリードしていたが、当時の駒苫は神懸かっていた。
左腕は同点とされた6回途中から2番手救援したが、7回に内野安打を許して決勝点を献上。4-5で敗れた。
つまり6年前には、地元・兵庫の大声援をバックに、北海道の高校と戦っていたのだ。
04年の夏から3年間、道内の駒苫フィーバーは凄まじく、同戦はNHK総合で瞬間最高視聴率33%を叩き出している。
あれから2100日が経ち、立場は180度、変わった。道産子の前に立ちはだかったサウスポーが、
今度は北海道の誇りを胸に、黒土の戦場で力投を繰り広げたのだ。
試合後に待っていたのは、粋なキャスティングだった。乾にとってプロ入り後、初のヒーローインタビューは、地元でもあり思い出の詰まった甲子園になった。
「そういうこともあるんだな、と思いました」。東洋大では4年の春、現ロッテの後輩・藤岡にエースの座を奪われた。
プロ入り直後、寮から鎌ヶ谷のグラウンドに向かう途中には、ワイドショーのレポーターに「斎藤投手、おはようございます!」と間違われたこともある。
そんな控えめな男が、紛れもない主役に輝いた一日。そういえば、乾はピアノ演奏が得意だ。
こんな夜には、どんな曲を奏でたくなるのだろうか。今度こっそり、訊いてみるとしよう。
2012/05/19 00:24
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