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こういうビジョンが、フロントに無いとな
6月1日(水)日刊ゲンダイ ・前球団社長が語るファイターズ経営の真髄 藤井純一
ある年のドラフトで指名した高校生の話です。日本ハムはBOS(ベースボール・オペレーション・システム)といって、
選手の能力を数値化したものを重要視します。ドラフトでも基本的にその値の高い選手から順番に指名していく。
その高校生もBOSの値は素晴らしかった。それで上位指名したのですが、プロでは大成しませんでした。
ある時、その選手がなかなか練習で出てこない。どうしたのかと思って捜すと、トイレで携帯ゲームをしてサボっていたのです。
荒削りだが、身体能力抜群の本格派投手として入団。契約金は4000万円でしたが、家族も本人も契約金をもらっただけで満足してしまった。
プロ野球の世界で何が何でも一人前になりたい、人より野球がうまくなりたいというハングリー精神が欠如してしたのです。
そういう選手は首脳陣やフロントがリードしようと思ってもうまくいかないケースが多い。この選手は1年後、自由契約にしました。
ドラフトで選手を獲得する際には、性格や家庭環境も重視します。
プロ野球界で生きていく上で、ふさわしくないと判断したら、たとえBOSの数値が 高くても指名リストから外します。
そのため、選手の性格や育ちなどの情報は上がってきます。
育ちや家庭が重要だといっても、最終的な問題はそういった環境で育まれた本人の性格、人間性です。
恵まれない環境や特別な家庭で育ったとしても、野球にかける気持ちが強い選手はむしろ評価します。
親の職業もあまり気にしません。飛び抜けた素質を額面通り評価しようというのがウチのスタンスです。
素行も同様です。学生時代にふさわしくないアルバイトをしたというウワサのある選手が以前いましたが、
詳しく調査した結果、小遣い欲しさの出来心だったことが分かりました。
今は野球に対する気持ちも人一倍強いという。それなら選手の気持ちをくもうじゃないかと考えます。
法律を犯した選手は論外ですが、ウワサなどが原因で人気が落ちているのであれば、
むしろ積極的に評価するというのが日本ハムのドラフト戦略です。