12/01/20 20:14:36.35 lTSKibPbP
【 野球コラム 】
千葉ロッテマリーンズ・唐川侑己のちょっと「品のある」話
一流のアスリートは、スタジアムの空気を変える独特の美しさを持っている。卓越した
バットコントロール、流れるような投球フォーム、鮮やかな弧を描いてスタンドに消え
ていく弾道。完成された美学は、品格さえ漂わせるものだ。
千葉ロッテマリーンズの若手エースもまた、その魅力を帯びた稀有なアスリートである。
性別を超え、多くの人間の目を引きつけてやまない美しさ。
千葉ロッテマリーンズの先発右腕である唐川侑己の立ち居振る舞いは、そんな数少ない存在
のひとつである。小高いマウンドによく映える、すらりとして均整の取れた体つき。ゆった
りとした始動からモーションに入り、柔らかな腕の振りはフィニッシュで体に巻きつくよう
によくしなる。余分を一切感じさせず、指先まで細やかに神経の行き届いたなめらかな所作。
唐川の投球フォームは、まるで艶やかな日本舞踊をマウンドの上で演じているかのようだ。
-長いので略-
美しく、そしてクレバーに。
唐川はアスリートというよりも、アーティスティックな「表現者」の空気を持っている。
例えばイチローがそうであるように、スタジアムを独特な空間に変質させてしまう存在。
チームの未来を担うひとりの右腕は、それだけの魅力にあふれている。プロ5年目を迎える2012年。
唐川は、どんなステージを我々の前に披露してくれるだろうか。