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絶食療法の科学 NHKBS1 4月25日 水曜深夜[木曜午前 0時00分~0時50分]
バイカル湖畔にあるロシア・ゴリアチンスク病院では、50年前から絶食療法を実施している。アレルギーやぜ
ん息などの患者に対し医師が説明を行ってから、10日から3週間にわたって絶食を行う。期間中、口にするの
は水だけ。三日ほどで空腹感は無くなるが、頭痛や倦怠感が生じるため、医師が検査を行い、場合によっては
絶食を中断する。
絶食療法は1950年代モスクワで精神病患者の治療として取り入れられた。その過程で高血圧や内臓疾患
にも効果があることが判明。1970年代に大規模な研究が進み、絶食で体にストレスが加わることで、人間本
来の抵抗力や治癒力が高まることが分かってきた。その後、ぜん息治療でも絶食が活用され効果を上げてい
る。ロシアでは絶食療法が医療の一部として認知されているという。
また、ドイツでは国民の2割が絶食療法を経験している。各地の病院では医師の監督のもと3週間程度の絶
食治療コースを提供。肝臓の肥大や機能低下が回復した例などが多数、報告されている。
ロシア、ドイツ、フランス、アメリカでの“絶食の科学”の最新研究を追う。
原題:Science of Fasting
制作:Via Decouvertes Production/ARTE France (フランス 2011年)