04/04/27 17:18 G6s+aoFT
偏狭なナショナリズム主張する「バカの壁」 解剖学者 養老孟司さん
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「時代が千年ずれているだけで、日本は基本的にはアメリカ合衆国の成立とやや似ている。
朝鮮半島や中国、南方の島々・・・、あちこちからいろいろな人がやってきて、一緒に作った国。
文化的にも朝鮮や中国の重層的な影響を受けてきた。
日本人の遺伝子を調べればすぐ分かることだが、ルーツをたどれば、
家系図がなくても自分の祖先が朝鮮半島の出身だ、
あるいは中国南部の出身だなんてことは、たちどころに分かる。
そんな時代に偏狭なナショナリズムを主張するのがいかにバカげているか、
多くの人が認める時代が来ると思う」
閉塞感を深める社会の病巣の根源をこう抉る。
「世間という閉鎖的なクラブは、メンバーの資格を『暗黙』に決めている。
天皇を家長とする日本型の家族。それには見た目がふつうの日本人に見えなきゃいけない」と。
「見た目が違うことを差別の根拠にする。皮膚が違うとまず、『ガイジン』だという。
ハンセン病の人たちへの差別も、大人になって顔かたちが変わることから起きたもの。
その差別の歴史は古い。『見た目』なんて本質でも何でもない。
でも日本の文化の根底にそれが根強く残っている」。