06/07/19 04:16:47 mO3LSQ4j
>>91
著名な脚本家がヒッチコックと仕事して、
アイツは素っ頓狂な断片的なアイデアばっかり言うって、
文句タラタラだったらしい。
が、サスペンスはリアリズムやドラマとは違った論理で成り立つって風な
考え方なのがヒッチコックで、彼からすれば、
「無茶苦茶だろうが何だろうが極上のサスペンスを成立させられる脚本が、
優れたサスペンス映画の脚本だ」
っていうようなことになるんだろうな。
で、その方向性の中での脚本の出来不出来というものがやはりあると。
泣き笑い人情コメディの論理でギャグ一本勝負のコントの台本を読んだら、
そりゃグダグダのスカスカに見えるだろうけど、
でもやっぱり緻密な優れたコント台本ってのはある、っていう。
>>95
どういう仕上がりを目指して組み立てられた脚本か、って観点からすると、
ストーリー重視であろうがなかろうが関係ないよ。
優れた脚本の中にも、「巧い脚本」って言われやすいタイプの脚本と、
そうでないタイプの脚本がある。
例えば、「何だか知らんが泣けた」なんて感想が出るタイプのものは、
観客が一見しただけでは把握できないほどの巧さがそこにあるにもかかわらず、
脚本が巧みだったとはなかなか評価されなかったりするし。