06/11/22 03:14:39 Vsx1/lQS
昨日のlOlvDZwRだけど、ちょっと控えていたけど、
まあ話の分かる人も出てきて良かったです。
>>946で小津で何かあるかと書きましたが、
自分も後から>>953同様、「秋日和」を思い出してました。
ヒット云々と言ってる人には、話をすり替えるなと言えば充分だし、
旧作だの言ってる人は、さらに頭が悪く、
もともと昔ながらのルールの話だから、
むしろ「旧作にさえ、それがない有名作はある」と指摘しときゃいいでしょう。
骨法十箇条は、横並びに同じではなく、以下のように分けられるでしょう。
1.作品の土台としての「オダイモク」
2.流れの基本的な骨子である「コロガリ」「ヤマ」「オチ」
3.Bに準じるもので、流れに変化を与える「サンボウ」「ヤブレ」
4.行動の動機や、心理の変化の要となる「カセ」「オタカラ」「カタキ」
5.作品に感情的な色彩を与える「オリン」
非常におおざっぱに言ってしまえば、
若い番号ほど普遍的にどんな作品にも当てはまり、
4や5あたりになると、作品によってかけられてくるウエイトが変わります。
(そしてまた、定義しにくいものとなります)
しかしながら、東映の時代劇の基礎から叩き込まれた笠原氏の経験が生き、
カラーが明確なのは、4や5あたりなのが、面白いところといえます。
このあたりのカラーが、(当時の、ですが)現代調にうまく生かされたのが、
傑作「県警対組織暴力」でしょう。
大傑作「総長賭博」よりも、いまのVシネあたりに直結している世界なので、
真面目に脚本を考える人が、骨法十箇条を読んだ後に観るには、
最適の映画ではないでしょうか。