【CG】特殊効果・視覚効果を語るスレ【特撮】at MOVIE
【CG】特殊効果・視覚効果を語るスレ【特撮】 - 暇つぶし2ch2:名無シネマさん
06/01/01 16:32:12 75qLVj7D
2

3:名無シネマさん
06/01/01 23:33:58 hW5IetdN
パニックルームのビッグショットはCGだってわかんなくてすごいなーと思った

4:名無シネマさん
06/01/01 23:40:48 /NP4K7to
>>3
そういうのって沢山あるな。
「英雄の条件」にはデジタル・ドメインが参加してるんだが
どの辺でデジタルエフェクトが使われているんだかサッパリわからん。

5:名無シネマさん
06/01/02 21:05:48 BDEtHjs0
>>3
おまえカメラがコーヒーカップの取っ手をどうやってくぐるんだよ

すげーと思ってみてたけどCGである事をひけらかすようなあの一瞬で醒めた。

6:名無シネマさん
06/01/03 02:12:47 PGJvTT/N
あまり現実離れしたカメラワークが出てくると萎えるな。
もっともフィンチャーのアレは狙いでやってるっぽいが。

7:名無シネマさん
06/01/04 07:02:25 4dga+Txs
ハリポ4のドラゴンがコレジャナイドラゴンスレイヤーだった。

8:名無シネマさん
06/01/05 02:23:55 lz/JuGrF
ドラゴンスレイヤーじゃないドラゴンってあまり記憶にないな。
どうしても元がハリーハウゼンだから似ちゃうのかね?

9:名無シネマさん
06/01/09 02:04:17 cBiYl7Yn
URLリンク(cgi.2chan.net)

10:名無シネマさん
06/01/09 02:55:57 oIo32ck3
何だかんだ言ってマトリロのvs100人スミスのシーンのフルCGの映像は凄いと思った
あの方法を初めてやったのはブレイド2らしいが。あれもカッコよかったなぁ

11:名無シネマさん
06/01/12 22:59:00 w4iDo5dc
>>10
5,6人くらいまでは「おおすげえ」と思って見てたが
あそこまで増えるとちょっと呆れたw

12:名無シネマさん
06/01/13 07:54:46 3txHVRhc
スミスは今度「Vフォーヴェンデッタ」の主演だそうだが、素顔は拝めるんだろうか。
顔出さないならCGデータだけでもいけたんじゃないかと思ったり。

13:名無シネマさん
06/01/14 01:18:41 DIkVkrdq
平成のガメラ3の映像は半端じゃなかったな
ハリウッドでも十分通用する

14:名無シネマさん
06/01/14 10:09:48 KElbUlOl
>>13
渋谷で泣いた。感動した。あれは演出も神。
いきなり燃えたギャオスが落下してくるんですぜ!

15:名無シネマさん
06/01/15 00:22:58 I9BaRMKE
それに比べるとローレライのCGは何だったんだろうな
6年たって何の進歩もない、というか退化してるようにも見える

16:名無シネマさん
06/01/15 00:43:34 HI9aBOIZ
大和も似たようなもんだ
パールハーバーとはまさに天と地の差だ

17:名無シネマさん
06/01/15 00:45:04 KxgJ7Upu
>>16
>パールハーバーとはまさに天と地の差だ

まず予算がな(w

18:名無シネマさん
06/01/15 08:02:36 SrElUIb0
予算ないなら無理してやらなきゃいいのに

19:名無シネマさん
06/01/15 08:47:47 KxgJ7Upu
>>18
まったくだ。
20億あるならそれをスケールの大きい話に注ぎ込まずに
駆逐艦一隻程度のこぢんまりした話に注ぎ込めばいいのにね。
予算に合わない大風呂敷を広げるのがいつもの失敗の法則。
でも、大風呂敷広げないと集客力も落ちるっていうのは分かるんだけど。

20:名無シネマさん
06/01/23 13:36:30 sybPGTDb
でも特撮と言うと怪獣映画以外に殆どなかった頃から比べると
最近の邦画の大作ブームはちょっと嬉しいかも。

21:名無シネマさん
06/01/23 16:42:45 i/PQ/VFu
密かにヒノキオは質が良かったような

22:名無シネマさん
06/01/28 10:37:21 nNE5Dflb
やっぱ仕事量が少ないと手間かけられて質が上がるのかね。

23:名無シネマさん
06/01/30 00:03:49 wKp2krOv
仕事量が少ないのに手間かけてたら飢死します

24:名無シネマさん
06/01/30 12:45:18 llwtKBQ4
逆境ナインなんか良く出来てたじゃん
制作費いくらくらいかかったんだろう

25:名無シネマさん
06/01/30 18:09:32 Z43kMHJa
CGでいちばん印象に残ってるのは
フォレストガンプのダン中尉の足かなあ・・・
あれ知らない俳優だったら本当に足が無い人使ったと
信じちゃったかもしれない。


CG以前の「特撮」と言う意味でおれがいちばん感銘を受けたのが
「ニューヨーク1997」のグライダーのモニターに
映される摩天楼のCGだな。
単なるグリーンのワイヤーフレームなんだけどあの時代にしては
動きが実にスムーズできれい。
と思ったら黒く塗ったダンボール箱に蛍光テープを貼って
ブラックライトを照らして撮影しただけなんだと・・。

日本は予算がないから、というのも事実なんだろうけど
なんだかそれ以前の問題があるんじゃないかと思えてしまうよ。


26:名無シネマさん
06/01/31 00:06:48 x711tKqm
まあ、日本にもロジャー・コーマンがいれば少しは事情が違ったかもな。
あと、月ロケットを打ち上げたふりをしたことがないのも不利な材料。

27:名無シネマさん
06/01/31 00:33:43 Oue3RGFk
>>25
>単なるグリーンのワイヤーフレームなんだけどあの時代にしては
>動きが実にスムーズできれい

いや、あの当時は既にコストは別としてあのくらいの滑らかなCGは
十分に製作可能でしたよ。ロバート・エイブルとかが盛んにあの当時
建築シミュレーションの動画をワイヤーフレームで作ったりしているけど
いずれも「ビュンビュン」とは違うゆっくりとした滑らかな動き。

でもそういう映像にコストが掛かった時代にああいう代替手段を
考え付いたのは凄いと思う。仕掛けが分かっちゃうとビルの下の方の
ちょっとした影が気になったりするんだけどね(w


28:名無シネマさん
06/01/31 00:37:06 fBbCnBaA
>>14
俺も泣けた。
「ID4」の車を人に置き換えただけの
情けない演出に。

29:名無シネマさん
06/01/31 00:41:12 UWLE8Z3t
>>25
その1997の特撮スタッフの中に若き日のキャメロンが混じっていた。
SWから始まった特撮SFブームのお陰で優秀な人材が集まってたのでしょう。

その時代、日本ではアニメや漫画に人材が集まっていた時期で、
ガンダムブームが起こりパヤオがカリオストロ作ったり、オシイがTV版うる星作り初めて
今は世界が羨む日本アニメ技術の基礎が出来てる時期。(今では崩壊しかけてるが・・・)

30:名無シネマさん
06/01/31 00:46:50 S2VR3UfN
シンシティすてきだった。かっこいい。

31:名無シネマさん
06/01/31 00:54:37 uTx+Fost
80年代のSFXで、印象深いのは「ジェダイの復讐」のスピーダーバイクのシーン。
最初、予告編観た時は、まさかステディカム使ってスローシャッターで森の中歩いて
撮影したとは思わなかった。

32:名無シネマさん
06/01/31 01:08:57 JAwF/yNG
仮面ライダーをキャメロンとかサムライミに撮ってほしい

33:名無シネマさん
06/01/31 04:51:29 kWYPlATT
ウルトラマンをギリアムとかティムバートンに撮ってほしい

34:名無シネマさん
06/01/31 10:00:07 ADJFR2Eo
グラディエーターの奴隷商人の人(名前ワスレタ)途中で撮影途中に死んじゃって、残りのショットは首をすげ替えたりして作ったことに驚いた

35:名無シネマさん
06/02/01 21:02:31 PedpdcPB
コンタクトの鏡のシーン!! 

36:名無シネマさん
06/02/01 23:30:59 Wfv2tBbw
>>35
おれもそこ書こうと思ってた。
意味はないけど「ハッ」とするよな。



37:名無シネマさん
06/02/02 04:44:29 it+gzQb2
正直2ちゃんの中で一番伸びて欲しいスレ

38:名無シネマさん
06/02/02 04:55:31 dXGcVVEc
じゃあ伸ばすか。特殊効果を使って。

39:名無シネマさん
06/02/02 13:43:00 ob2WQdrc
>>36
俺は全然ハッとしなかった。
あまりにも自然過ぎるので流してしまってた。

40:名無シネマさん
06/02/02 19:41:39 y1nrwFae
邦画でも美空ひばりが復活してたじゃん

41:名無シネマさん
06/02/03 06:46:32 HEev/15g
コンタクトは、冒頭の「銀河から引きまくったら子供の目の中でした」ってのも
良かった。

42:名無シネマさん
06/02/04 03:52:57 BfOR6abD
今、フジの深夜放送で「トータル・リコール」観ている。
さっき、シュワちゃんが鼻の穴から発信器を取り出すシーンやってたが
最近はああいうリアルな俳優のダミーヘッド使った作品て思いあたらないね。
「ロボコップ2」のバラバラにされたマーフィーとかも良かった。
どっちもロブ・ボーティンの仕事だね。

43:名無シネマさん
06/02/04 04:30:02 UkPWoXoE
俺の頭はダミーヘッドだが、見破った奴はここ5年で1人しかいない

44:名無シネマさん
06/02/04 11:41:51 kTCET252
>>42
全然使ってないって事じゃないんだろうけどね。
CGに取って変わられていると言っても需要は完全には無くならないだろうし。
ただ、今はサイバースキャンで昔より似ているダミーヘッドが作れるし
ダミーヘッドを使ってもCGでレタッチされたりして見破り難いので
「あ、これはダミーヘッドだ」という風に印象に残らないんじゃないかと。
でも、今は昔ような精巧なメカが仕込んであるダミーヘッドは需要が少ないと思う。

45:名無シネマさん
06/02/04 11:54:14 7LT5iAct
>>42
ブレイド2

46:名無シネマさん
06/02/04 12:45:23 EQ+5Duxh
ホワット・ライズ・ビニーズで、鏡を撮るシーンがあるのだが、
当然普通に撮影すれば鏡にカメラがうつるよね。でも鏡しかうつってない。
これも技術の進歩なんだなーと思う。
視覚効果のおかげで、カメラがうつりこんで撮れなかったシーンが撮れる
ようになったのはすごい。  まっ、逆効果もあるのだが…。

47:名無シネマさん
06/02/04 13:08:05 MoK1kGVx
スレ違いだけどマトリックスはドアノブにカメラが移ってるよな。
あれ修正してくれよ。

48:名無シネマさん
06/02/04 13:26:14 SADDM6Hk
よくわからんが、鏡に映る筈のカメラが映っていないなんてシーンは
昔からゴマンとあると思うんだが…。
いやもちろん単に見切って撮ってるんだけどさ。
あれ?ってなるシーンは昔からあるよな。

49:名無シネマさん
06/02/04 13:26:50 kTCET252
>>47
個人的には消さないで欲しい。
サングラス等の写りモノは「お約束」でもあるし
「どんな撮影をしているか」という貴重な情報源でもある(w

50:名無シネマさん
06/02/04 15:20:28 bA2kdWNu
>>49
そんなこと言ったら「エピ3」ラストの3POのボディから
レタッチで映り込みを全部消したILMおねーちゃんの立場が無い。

51:名無シネマさん
06/02/04 17:20:44 pqdl4L5x
逆に、特撮マニアが映画作ったら
CGで作った絵増にわざわざカメラやスタッフの反射を
描き込んでみたりして。(w




52:名無シネマさん
06/02/04 20:24:10 gPN54Mql
>>50
あれにはひっくりかえった。
手作業かよ!

53:名無シネマさん
06/02/04 21:33:11 l01QY8ud
自動で消せるなら世話はない

54:名無シネマさん
06/02/04 22:12:03 sdsAujkF
まあ、日本の低予算の「東京ゾンビ」だって
哀川翔のハゲヅラの境目を手作業で消しているよ。

55:名無シネマさん
06/02/05 01:22:45 aLFhBkFp
問題は、手作業をしてる手が白いか黄色いか黒いかだな

56:名無シネマさん
06/02/05 11:30:48 4rBh8afj
>55
問題じゃねーだろw

>48
昔は見切りだったからカメラワークが制限されて大変だった。
例えば鏡に映ったクローズアップから「カメラがゆっくりトラックバックして」
本人の型越しまで入れ込むなんてのは無理だったのね。

デジタル補正のおかげでそういうのも楽になって、演出に幅ができた。
結果「フライトプラン」みたいに壁一面が鏡のせまくるしい洗面所に
手持ちカメラで入り込むなんて事も出来る様になったのでした。

57:名無シネマさん
06/02/06 16:18:09 Jtdh8gHe
>>56
へ??
実像を写しているかと思ったら鏡だった…なんてシーンは結構あると思うけどなあ。
現実的かどうかはわからないけど、例えばハーフミラーとかガラスの反射のトリックで
鏡の真正面にカメラを置いても映らないようにできると思うし。
監督がそうしたいって言えば、カメラマンがやってくれるよ。
それが仕事だからね。
狭いところやトラックバックは無理かも知れないが。

58:名無シネマさん
06/02/06 20:32:11 qMwqnKLz
>57
その「無理」が通る様になったのね。
カメラマンが監督の無茶聞いてすげー苦労する必要がなくなった。
ハーフミラーの所為で照明に制限かかったり、
正面にカメラ置く為にわざわざ画面中に真っ暗なスペースを確保する必要もなくなった。
(ミラーのトリック使うとカメラって全く動けないのだ。)

そうなれば、監督だって申し訳なく思いながら無茶言う必要も無くなる訳で。
しなくていい苦労をしないで済ませる技術としてもデジタルは有効なのよ。

59:名無シネマさん
06/02/06 21:02:13 Fyb5AOXY
デイアフタートゥモローのオープニングの空撮が全てCGだったのは驚いた


60:名無シネマさん
06/02/06 21:29:57 uCcD+ujC
>>59
どんなのか思い出せねーよ

61:名無シネマさん
06/02/06 22:08:09 2prq+ZWy
「レベッカ」の門の格子をすーっと通過していく映像とか
コロンブスの卵的特撮だよなあ。

合成やミニチュアとはまた違った特撮だと思う。


62:名無シネマさん
06/02/06 22:14:06 UUhR9Sxs
>61
ヒッチコックはそういうの上手いよね。
走る車の中で会話してて、突然カメラだけ車を出てっちゃうなんてのを戦前に
やってたりする。

63:名無シネマさん
06/02/06 22:35:47 mvXTrf/O
>61
それ確かミニチュアだったはず。
ヒッチコック トリュフォーの映画術を読むと
撮影上の制約を避けるために、セットの壁を可動式にして撮影中に動かしたり
ミニチュアとか合成をかなり使っているとあるよ。
あと「撮影メンドクセーから、IBMのコンピューターに絵コンテ入れたら
映画が出来ちゃうようにならないかな」みたいな発言もあったな。

64:61
06/02/07 06:36:47 m3txQ2L7
へー、ヒッチコックやるね。
そういえばバルカン超特急でもさりげなくミニチュア
使ってたりしてたなあ。北北西のラシュモア山でも
特撮使いまくってるしなあ。

ところで「北北西~」でタンクローリーに飛行機が突っ込むシーンは
どうやってたんでしょうか?あれも何気にスゴイと思うんだけど。



65:名無シネマさん
06/02/07 23:38:34 wyZfXl0F
マトレボのラストでスミスが想いっきり殴られるシーンが全部CGだとは気付かんかった

66:名無シネマさん
06/02/08 03:25:02 sk52sRZu
それよりもぶったまげたのがリローデッドのいっちゃん始めで
トリニティが銃を撃ちながらビルから落ちる所。フルCGかよ・・・。人間飛べよ・・

67:名無シネマさん
06/02/08 03:43:54 HlO3LwCg
>>66
撃ちながら落ちていくところはご本人でしょ。
あの格好で座れる椅子にトリニティーが座っているメイキング写真がある。
それを高速移動するトラックカメラで撮って合成。

68:名無シネマさん
06/02/08 12:55:26 WWCgWQxO
だったら高速道路のトラック衝突シーンがフルCGって方が凄いよな

69:名無シネマさん
06/02/08 23:04:12 NNE8JHbP
>>68
いや、どちらかというとあのシーンを「実はCGじゃないんですよ」と言われた方が驚くだろ。

70:名無シネマさん
06/02/08 23:45:24 K0Z0iDJ/
この間、久しぶりに「トータル・リコール」観たけど
ミニチュアの列車の窓にシュワちゃんが合成されてて、カメラがグーンと引いていくと
火星の荒野が映し出されるシーン。あれどうやって撮ったか知ってる人いますか?

71:名無シネマさん
06/02/08 23:49:16 oHkk3muv
ヒッチの北北西と同じ手

72:名無シネマさん
06/02/09 09:29:18 1lLrj2z6
>70
基本的にモーションコントロール。ライブの画像をパースと構図を
変化させつつ模型の窓に多重合成した。
デジタル以前の時代にやっちゃった所がすごい。

73:名無シネマさん
06/02/09 09:30:54 1lLrj2z6
ちなみにヒッチコックの時代はリアプロジェクションでやってたので、
パースを変化させると単に平板な絵を斜めから見たみたいになってた。
「トータル・リコール」はライブアクション撮影時にもうカメラ動かしてて、
それと模型を撮影するときのカメラワークをモーションコントロールで
一致させたのね。

74:名無シネマさん
06/02/09 10:13:08 mxqfyPVt
モーションコントロールってデジタル技術以外のなにものでもないけどな。

75:名無シネマさん
06/02/09 10:17:33 uC3gBPz4
まぁ一口にデジタルと行っても画像情報自体がデジタル化されてるか否かには
雲泥の差がある訳で。

76:名無シネマさん
06/02/09 10:34:58 w7m7zCy8
最近見た中で面白かったのは、宇宙戦争の高速道路で他の車の間を縫って逃げる長いワンカットのシーン。
一見普通の映像に見えるが、よく考えるとありえないカメラワークなのが笑える。
地味だがモーションコントロールカメラとCGを相当上手く組み合わせてるはず。
DVDにこのシーンのメイキングが無いのは残念。

77:名無シネマさん
06/02/09 14:33:57 fslYqx4z
>>72>>73
70です。レスありがとうございます。
やはりモーション・コントロールでしたか。今ではCG技術が発達してるから「ステルス」みたいな無茶苦茶な映像が
作れるようになったけど、CG以前にアレをやったのがすごいんだよな!

>パースを変化させると単に平板な絵を斜めから見たみたいになってた。
`84年の「ゴジラ」のミニチュア・ビルの窓にリアプロ合成された沢口靖子ちゃんが
まさにそれだった。
「アビス」の時はミニチュアの潜水艇のサイズに合う、小型のプロジェクターを作って
人物をリアプロしたんだよね。うーん、いい時代だった。

78:名無シネマさん
06/02/09 21:12:22 9bqmF6Ci
>>76
「ストレンジデイズ」のオープニングもワンカットで
けっこううまかったっけな。ひたすらカメラの視線で動き回る。
これもJキャメロンが製作に絡んでるんだなぁ・・・

でもその「ワンカットの映像」でまたもやヒッチコック(ロープ)が
浮かんでくる。こっちは原始的なつなぎ方だけど、ヒッチコックすげーや。

79:名無シネマさん
06/02/09 21:27:01 mZ2AB6lR
>>77って40代後半と思う。

     ・・・ 
>沢口靖子ちゃん


80:名無シネマさん
06/02/09 23:29:20 3C80JLrr
>>76
>一見普通の映像に見えるが、よく考えると

一見してばりばりの特撮映像に見えたが…

「パーフェクト・カップル」にも、やはり走っている
車からいきなりカメラが外へ出るカットがある。
こっちは普通のドラマだけに、びっくりした。

81:名無シネマさん
06/02/09 23:45:31 XZQbg5hF
そうですか

82:名無シネマさん
06/02/10 03:29:30 PB4+c8RY
>>70
ステップ・モーターでコントロールされたモノレールのミニチュアを
モーションコントロール・カメラで撮影。
この状態ではモノレールの窓は黒くて光を反射しない紙が貼られている。

同じ事を黒い紙をはがして、ミニチュア内の照明を点灯した状態で撮影。
ミニチュアの中にはシュワルツネッガーの人形が乗っている。

次に撮影用のライトを消して、蛍光塗料を塗った紙を窓に貼る。
そして、ブラックライトで最初と同じ動きで撮影。
ブラックライトに反応した蛍光塗料がマスクの素材となる。

セットを解体。モーションコントロール・カメラとモノレールの位置関係を
算出し、動いているモノレールではなく固定されたスクリーンとレンズの位置が、
最初の撮影での窓とレンズの位置関係になるよう補正したプログラムをインストール。
固定したスクリーンに、トラックバックで撮影したシュワルツネッガー本人と
セットの画像を投影して撮影。

後に合成。
スクリーンに投影されたシュワルツネッガー本人の画像と
ミニチュアの人形は手書きのマスクでワイプされて乗り換えられている。

83:名無シネマさん
06/02/10 05:19:03 DPnj/l5u
「バッドボーイズ2」のカーチェイスで
前方から転がってくる車がCGじゃなく実写だったとは驚いたな

84:名無シネマさん
06/02/10 07:18:25 L7ycc/FV
>>80
>一見してばりばりの特撮映像に見えたが…

どこからどこまでにどういう特撮が使われているか見分けられるんですか?
俺には「恐らくこういう手法を使っているだろう」と予想することしか無理。

85:名無シネマさん
06/02/10 08:48:49 REBb7yPv
>>83
あれは凄かったね。
マトリックス2でも似たようなことやってた。

でも逆に「こんな映像は撮れっこないじゃん」と勘ぐって
しまうのでCGとわかってしまう。これもいかがなものか。

86:名無シネマさん
06/02/10 10:23:17 Ku75yXz7
マトリックスでエージェントが車に飛び移る一連のシーン

車全部実写だったんだな
後ろでぶっ飛んでる車も実写とは

色合いをわざとCGみたいな感じにしたのかな

87:名無シネマさん
06/02/10 19:59:23 MhYWwo8t
>>84
昔は「ジェダイの復讐」のバイクスピーダーのシーンでさえ、
「実写と特撮の区別が付かない!」と大喜びしてたっけなあ(遠い目

昔、ハリーハウゼンの時代やもっと昔のメリエスの「月世界旅行」の時代も
同じように「どうやって撮ったんだろう!」「なんで動くんだろう!」と
感動しながら見たんだろうか。
もし可能ならそういった時代に同じように感動してみたい。

「感動」という意味でおれが今まででいちばん「!」と
思ったのは、ジェダイの復讐のときの
マットペインティングかな。
ルーカス展で展示されていたマットペインティングの前で、
絵だと知っていたのにしばし呆気にとられて
立ちすくんでいたおれ・・・(またも遠い目

88:名無シネマさん
06/02/10 21:12:11 rHaO7Lc+
ハリーハウゼン現役の頃に小学生だったおれは、ほんとに驚いたよ。
しかし、キングコングがあったのだから大人はそれほどでもなかったと思う。
ただ、アルゴの骸骨剣士などは人間との絡みと、その数で圧倒しただろうと
想像はできるね。
おれが小学生の頃は猿の惑星のメイクでも十分に驚異の映像だったよ。

89:名無シネマさん
06/02/10 21:47:07 gtblZRxt
キングコングの前、1928年版「ロストワールド」は、
原作者のコナン・ドイルが奇術師同好会の面々にフィルムを見せたところ、
「きっとトリック撮影なんだろうけどまるで本物と見まがうばかりだ」との
評価を貰ったそうな。今見るとすげー稚拙なんだけどね。

観客の認識力も映画や映像メディアの発達に合わせてどんどん肥えてる訳だ。
それがいい事なのか悪い事なのかはともかくとして。

90:名無シネマさん
06/02/10 23:27:46 6/zxLeBr
>>76,80
じゃあ、パニックルームの前半、
マグカップの取っ手の中をカメラがくぐり抜けるショット、
アレも同じようなやり方で作ってんのかな?

91:名無シネマさん
06/02/10 23:42:45 sndaGgwg
>>87
俺は、ILMの本に折り込みで入ってた
「レイダース」のラストカットの倉庫の方が
ショックだった。

92:名無シネマさん
06/02/11 00:04:40 elv1QENz
>91
公開当時はロケだと思ってたよ。
後にSFX展かなんかでグラスペイントが展示されてて、その荒さにまたびっくりした。

93:名無シネマさん
06/02/11 00:23:43 FKTt9zW+
>>90
そのシーンはわからんけど、配管の中をカメラが通ってゆくシーンは
フィンチャー自身が申し訳なさそうに「CGで繋いでいる」と言ってたよ。
手のこんだカメラワークに見えるけどインチキしちゃってますって
ニュアンスだった。

94:名無シネマさん
06/02/11 00:36:50 elv1QENz
最近は外観全部CGで作っちゃう事が多くなったね。
宇宙戦争の場合は車の外側と風景が全部CG。
ゼメキスの映画なんかだと車の骨組みだけで撮影してたりする。

95:87
06/02/11 00:53:42 y65Xu8Ri
>>92
>その荒さにまたびっくりした

そう、そこなんですよ。
本物と見まごうばかりの写実的な絵ではなく
そばで見ると筆の痕がモロにわかるような「絵」なんですよね。
そのギャップに驚いた。


96:名無シネマさん
06/02/11 01:08:30 LURaMbhZ
このスレ読んで「SFX映画の世界」という4部(?)の
文庫本を引っ張り出してきたくなった。
だがなあ、俺の家の倉庫がまんまレイダースのラストショットの
ようなんだ・・・誰かタスケテクレ

97:名無シネマさん
06/02/11 01:35:17 y65Xu8Ri
>>96
その倉庫、奥のほうは絵だったりしてな。

98:名無シネマさん
06/02/11 02:01:36 FKTt9zW+
そう言えばブレードランナーのゾラ(蛇ダンサー)が
ガラスを突き破りながら死んでゆくシーンは、
まったく似ても似つかないスタントマンなんだよね。(男性かも)
しかもスローモーションなのだが、長いこと全く気付かなかった。
気付いてしまうと、どうしてあれでOKなのか不思議。

99:名無シネマさん
06/02/11 02:33:40 6OsHQ9Dl
>>97
うまいな、それ。

100:名無シネマさん
06/02/11 02:40:58 pJu33/dp
今更だがT2のDVDのメイキングは本当に感動する。
物凄くアナログな手法が物凄く高カ的に多用されてるんだよね。
キャメロンには早く新作撮ってもらいたいが
次作「銃夢(battle angel)」の主人公は「ゴラム方式」の
モーションキャプチャーベースのCGキャラになるとか・・・

「赤ひげ」の井戸への"キャ"メラの寄り方もある意味特殊効果。
あと自己再生する「クリスティーン」とか。

>>97
上手い!

101:名無シネマさん
06/02/11 02:46:41 7pwiT+oy
■キャメロンでもう一つ。この間買った、『タイタニック アルティメットDVD』のメイキングでもかなり古典的なテクニックを使っているのには感心しました。
 ボイラー室のセットはは鏡で大きく見せているとか。

102:名無シネマさん
06/02/11 09:04:01 r/LSY3yQ
>>101
あれすごいよね。
鏡に映ってる映像の役者は髪型や衣装を左右逆にしてあるなんて
なんだか余計に手間かかってそうな気がするんだけど。(w


103:名無シネマさん
06/02/11 12:40:34 svuP+HZ8
マシンガン撮影って使ったのはやっぱマトリックスが最初なんかね?

104:名無シネマさん
06/02/11 14:51:04 H8Muv/Ia
>>103
最初というか、マトのために作られた技術だからね。
でもリローデッドもレボリューションズも全部CGに置き換えちゃったから
後にも先にも無印だけに使われたなっちゃった。
CGじゃない(CGもつかってんだけど)あの手作り感が好きだったんだけどなぁ

105:名無シネマさん
06/02/11 15:02:07 EpdAXGfm
>>103
「ロストインスペース」じゃなかったっけ?
ローリングストーンズのPVでも昔やってたと聞いたんだが


106:名無シネマさん
06/02/11 15:43:20 zORMQXxi
あれ、よく考えると超アグレッシブなコマ撮りともいえることに気づいて途端に好きになった。

107:名無シネマさん
06/02/11 15:45:52 hNuTYPU/
>105
CGスレが立てられるたびにこの話でてくるな。

「ロスト・イン・スペース」の場合は静止画像をテクスチャ化して人体モデルに
貼付けてる。だから人物は動いてない。

「マトリックス」の場合は実際に人が動いている所を高速度撮影してる。
(というか高速で大量のカメラのシャッターを次々押してるんだが。)

108:名無シネマさん
06/02/11 15:49:42 hNuTYPU/
ちなみに、史上最初のマシンガン撮影はたぶんこれ。↓
URLリンク(en.wikipedia.org)

109:名無シネマさん
06/02/11 16:29:08 EpdAXGfm
>>107
なるほど

ついでに
先日「レクイエムフォードリーム」つーのを見た
薬漬けのおばさんが街中を徘徊するシーン
おばさん以外の人々が高速で動いてる
あれはどうやってやったのかな?
家を掃除するのはメイキングで見れたんだが…
同じ原理なのか

110:名無シネマさん
06/02/11 16:58:30 9QPAO2BY
>>109
「レクイエムフォードリーム」は見てないのだが、そのような場合
おばさんだけゆっくり動いて、微速度撮影すればいいんじゃまいか?

111:名無シネマさん
06/02/11 17:24:05 6OsHQ9Dl
>>109
俺も見てないから確かなことは言えないが、モーションコントロールカメラ使うとか。

112:名無シネマさん
06/02/11 18:26:48 kp2jijWV
>>102
いや、それは出港する港の場面の話でしょ。
あそこでは鏡は使われずに単にフィルムを裏焼きして反転させている。
>>101が言っているのはボイラー室の場面で使われた合わせ鏡のテクニックね。
二つだけ作られたボイラーのセットの両側に大きな鏡を
鏡面を向かい合わせた状態でセットして撮影。
ボイラーが何台もあるような錯覚を観客に与えていた。
よく見ると奥の方で同じ動作を左右反転で行っている人がいたりする。
このテクニックを成り立たせたのはもちろん通路に立ち上る蒸気。

113:名無シネマさん
06/02/12 01:44:24 LxHv99Jh
「ジュラシックパーク」は当初CGじゃなくストップモーションでやると
聞いたことがある。フィルティペットが担当で途中まで作成して監督に
テスト映像を見せていたがCGにお株を奪われてしまったと…。
そのテスト映像ってメイキングで見れるんですかね?
「ロボコップ」でティペットが担当したED209が素晴らしかったんで
見てみたいんだが。

114:名無シネマさん
06/02/12 01:57:21 WSCsGdaz
確かDVDに入ってた テスト映像っていうかアニマティクス(絵コンテ動画)やね
コレ見るとCGに置き代ってもカメラワークやモデルの動きはそのまま踏襲してたんだなって思った
ただストップモーション版のラプターは蛇のように舌をペロペロさせてて一寸カワイイ

115:名無シネマさん
06/02/12 03:14:50 DKrHz0o2
それはVHS時代のメイキングで見たな。
味はあるだろうけど、動きがガタガタで厳しいものだった。



116:名無シネマさん
06/02/12 05:07:27 LxHv99Jh
>>114
>>115
ありがと、レンタル版で入ってたら見てみます

蛇足ですが「鉄人28号」って何であんなCGなんだろ?
レトロ感を出す為?
CGでやるって聞いた時結構期待したのに…


117:名無シネマさん
06/02/12 10:00:03 pZw4E8Oi
ティペットのゴーモーションテストはDVDに入ってるよー。
アニマティクスとは別の奴。

ってもT-REXがこっちに走って来るだけの、背景もない数秒間だけどね。
メイキングの中で人形アニメ→CG交代劇に言及されてて、その中に出て来る。
その時のスピルバーグやティペットの心境とかも収録されてるから、
そっちの方が資料的価値高いかな。

118:名無シネマさん
06/02/12 12:00:55 NcT9qeP0
よく考えるとT2ってジュラパより前なんだよな
改めてT-1000の凄さを思い知った

119:名無シネマさん
06/02/12 12:50:02 WSCsGdaz
技術的にはT-1000はアビスのウォーター・ウィニーの発展型なんだけどね
でも、T2はそれまでCGを使った映画は金がかかる割に当たらないっていう
映画業界の風潮を変えたって意味でエポック そしてJPが流れを決定づけた

120:名無シネマさん
06/02/12 13:55:43 khTqc0pl
なんでCGって金が掛かるんだ?
PCの回転数?

121:名無シネマさん
06/02/12 14:03:37 F6+uBhDT
>>120
人件費じゃないの?

122:名無シネマさん
06/02/12 14:05:57 khTqc0pl
>>121
そうなんだ
特殊なPCでも使ってるからか、と思ってたよ
特殊効果とか余り知らないんで、このスレは勉強になりますw

123:名無シネマさん
06/02/12 19:12:12 Z1MefLiu
こないだ「続・激突カージャック」を見たんだが
パトカー同士の会話を運転席寄りで見せてからぶわーっと
走り去らせるカットは、「宇宙戦争」のバンのシーンより
凄いと思っちゃったよ。
こっちは一発撮りだよ。

124:名無シネマさん
06/02/12 22:18:34 WSCsGdaz
>122
実際、10年位前はSGI社製の特殊なPCで作業してたし
レンダリングも同社の巨大なサーバ群で処理してた
ソフトはCD-ROM1枚が1千万なんてのもザラにあった
今でこそ、ダウンサイジングの恩恵で普通のPCを
大量に繋げて並列処理させて作れるような時代になったけど
新技術の開発は常にしなくちゃならないので金がかかる
でも、やっぱり人件費が一番でかい

125:名無シネマさん
06/02/14 17:47:41 YlG1rzbN
Jキャメロンってものすごい意気込みで映画作ってる
と思うけど、特撮のシーンになるとなんか違和感を感じることが多い。

「エイリアン2」ではスラコ号が全然巨大に見えなかったり、
宇宙船が墜落してる前を人が逃げるシーンもモロに合成とわかったり、
「T2」でも走る車やバイクの背景が昔のヒッチコック映画
みたいに合成見え見えだったり、
「トゥルーライズ」でもハリアーの機銃掃射が妙にチャチかったり・・・

T2の時代だったらやろうと思えばとことんリアルに
出来ると思うんだけど、逆に合成とわかるように
楽しんでるようにも見えてしまう。
あ、「タイタニック」ではそんな風に感じるとこ無かったかな?




126:名無シネマさん
06/02/14 18:50:11 Zn+jt/6j
>>125
俺はリアプロのことを合成と呼ぶことの方が、
はるかに違和感を感じる。

127:125
06/02/14 19:16:10 YlG1rzbN
それもそうだね、スマソ。
ま、別で撮った映像を重ね合わせて成り立たせることなので
言ってることだけは理解してくれ。
以後使いませんので。

128:名無シネマさん
06/02/14 22:59:10 EXb4rnii
みんな勘違いしているが、キャメロンは特撮より
本物を撮ることの方がうまい監督だ。

「ターミネーター」は、アーノルド・シュワルツェネッガー
という本物の肉体をサイボーグに見せたところが肝だし、
「アビス」は、ほとんど無謀と言っていい水中撮影が最大の
見物。
「トゥルーライズ」のハリアーも、本物を使った登場シーンが
一番迫力あるし、「タイタニック」は本物を深海まで
撮りにいったというところに最大の意義がある映画だ。

129:名無シネマさん
06/02/15 00:54:46 jFrrF5B1
キャメロンほどの完璧主義っていないな

130:名無シネマさん
06/02/15 00:58:28 NYvW7quZ
>>129
「アビス」の美術監督は、リドリー・スコットとも
仕事してるんだが、
「スコット監督の方が、要求厳しい」
ってコメントしてた…



131:名無シネマさん
06/02/15 01:45:57 ObHnmCGC
>>130
リドリーはケチだからw
予算の件で相当やりあったんだろう

132:名無シネマさん
06/02/15 02:04:52 nSvWwDP+
キャメロンは元々低予算SFXのスタッフだったので
彼がSFXショットをプランニングする場合は
「どのように撮影するか」までがちゃんと計算されている場合が多い。
なので作り物をする時とかでも無駄がないのね。
エイリアン2のスラコ号だって、片面しか見せないと決まっているので
監督がそう言えば見えない側まで作る必要がない。
ミニチュア製作の資金と時間を全て見える側を完璧に仕上げる事に使える。

リドリー・スコットの場合、と言うか普通の監督の場合は
実際にミニチュアなどが上出来に仕上がったりすると
演出プランなどを急に変えてコンテとは違う事をやりたがったりする。
なので、作る側も先回りして監督が何を言い出しても対応できるような
汎用性を予め確保しておかなければならない。

監督が同程度の完璧主義者だったとしても、対応する側にとっては
後者の方が「要求が厳しい」って事になるんじゃないですかね。

133:名無シネマさん
06/02/15 08:03:15 hc42LNEq
「エイリアン2」の時の話。
スタジオの重役が、やっぱり低予算出の監督だし出来たショットを
見てみたいと言って来たので、仕上がった分を見てもらった。

重役連曰く
「なんだこれは。特撮が得意と聞いていたのに、オープンセットで
 役者が動き回ってるだけの場面を見せられても判断出来ん」

プロデューサーが答えて、
「そのオープンセットに見えるの全部ミニチュアです。合成したんです」

134:名無シネマさん
06/02/15 09:22:12 TQfWFUf7
「ブレードランナー」の時の話。
未来のロサンゼルス市街のセットを建てた
美術スタッフは、シド・ミードのデザインを
忠実に再現。自信満々でスコット監督に見せた。

満足げにセットを見て回ったスコット監督のコメント。

「まあ手始めとしては、こんなもんかな」

135:名無シネマさん
06/02/15 13:18:22 axKcWBWv
>>132
シャネルの番組で、ショーが迫る中ドレスが上手く仕上がったら
ラガーフェルドがデザイン4着足しちゃって、
「美しいドレスを作った君が悪いんだ」って縫製主任さんに言ってた。

136:名無シネマさん
06/02/15 13:44:07 7YckXce9
マトリックスは無印がアカデミーで視覚効果賞貰ってるのに
2,3がノミネートすらされてないのは謎だな

137:名無シネマさん
06/02/15 14:31:06 TQfWFUf7
「ロード・オブ・ザ・リング」とかぶったからじゃないの?


138:名無シネマさん
06/02/15 21:08:01 X6LGslyt
スターウォーズの新シリーズのCGってすごいとは思うんだけど、
なんというか、よく出来たアニメーションだな・・・
Ep3のオープニングの戦闘シーンなんかスゲーと思いつつも
昔SWの映像を興奮しながら見たあの頃が懐かしくなる。



139:名無シネマさん
06/02/15 21:25:38 gppEMKnY
新SWの総制作費っていくらなんかな?
聞いた事ないんだけど…
関係ないけど日本映画「REX恐竜物語」で恐竜のデザインを
「ET」をデザインしたカルロ何とかがやったって聞いたが
どう見てもやっつけ仕事でぼったくられたとしか思えない恐竜だった。



140:名無シネマさん
06/02/15 22:09:25 IvhkM16B
■139さん
 1億2000万ドル未満だそうです。
136さん
 マトリックスリロ&レボだけでなく、今年(2005)はSW-EP3までノミネート落ちしました。選考の対象が変わったのでしょうか?

141:名無シネマさん
06/02/15 22:24:28 RHedafxy
続編は商売の旨味がないから、賞を出す奴はいない

142:名無シネマさん
06/02/15 22:43:14 wecOGwsb
指輪物語は3作連続受賞してるのに…
何この不公平

143:名無シネマさん
06/02/15 22:46:36 8BXlZL1B
昔なんか、「T2」のT-1000のCGで感動し、「トゥルーライズ」の
ハリアーで感激したもんだが、最近はちっとも感動しないな。

「リローデッド」のカーチェイスのメイキングを観て「なんだ、
本物も混じっていたのか」なんて思ってしまったよ。

すっかりスレてしまったようだな。

144:名無シネマさん
06/02/15 23:26:34 X6LGslyt
>>139
それでもSWは撮影に使った模型の数の記録を
毎回更新していたんだってね。
Ep3で使った模型の数はSF映画史上最高だとか。

たま~に「あ、ミニチュア・・」と気付くシーンも
あるんだけど、ほとんどがCGで細工されちゃってるので
全部絵に見えてしまう。


145:名無シネマさん
06/02/15 23:51:18 NYvW7quZ
「ロード・オブ・ザ・リング」は、デジタル技術よりも
強制遠近法みたいな、「だまし」がうまかったな。

146:名無シネマさん
06/02/15 23:57:03 MVugpVn+
「サンダーバード」なんて、ときおり釣ってる糸も見えたりしたんだけど、
そんなこと問題じゃなくて手に汗を握ってTVにかじりついていたもんだ。

と言って通じるのは、一定年齢より上かな?

147:名無シネマさん
06/02/16 01:15:53 0nXG2ZaW
俺は操演とかマテリアル臭いCGとか
安っぽいミニチュアとか、いかにも描いたマット絵とかがたまにあると
ホッとする

148:名無シネマさん
06/02/16 02:51:00 wCntjyL0
>>147
しかし、街で爆発があると、背景の空に影が映るのは問題だと思うw

ウルトラマンのシリーズでは、ちょくちょくあった。

149:名無シネマさん
06/02/16 14:31:07 BXkvqz9A
>>148
影が映ったあとで建物が崩壊すると
建物の影だけがホリゾントに残るのですね。

原爆みたい。

150:名無シネマさん
06/02/16 19:23:00 vQuewMyO
>>149
そうなの?
爆発の瞬間だけ、ビルの影が背景に見えるのかと思ったが

151:名無シネマさん
06/02/16 20:36:47 YTxs52bf
照明の影でしょ?

152:名無シネマさん
06/02/17 10:49:22 G+kYTAJl
>148
ウルトラハリケーンで投げ飛ばされたゼットンがくっきりと空に影を落としていたなw

CG全盛になる前のモーコンによるミニチュア撮影って、ミニチュアでなくカメラの方を
動かしてるせいかしらないけど、戦闘機なんかの挙動のいちいちに「カチッ、ウィーン」
ってモーターのスイッチオンオフや駆動の音が聞こえてくるような気がしなかった?

153:名無シネマさん
06/02/18 02:39:24 ce9PqlcN
>>152
いやぁ、そこまで耳はよくなかったw

宇宙船なんかが窓に人が映ったまま、旋回するとき「ああ、パースがズレた」
「おっ、ズレない」なんて(ヘンな)ところで手に汗握ったもんだが。

154:名無シネマさん
06/02/18 03:08:57 85AcahP5
>>150
そういう場合で一番多いのはビル崩壊でよく使われるフラッシュ球の閃光が
ホリゾントに影を出すというケース。
ビルが崩れるときにピカッと光らせてアクセントを付けるのに
よく用いられる手法なんだが、これは写真のストロボを使うという訳にはいかない。

写真用のストロボという物は発光時間が非常に短いので
下手すると映画のフィルムのコマとコマの間で発光して露光しない場合もあるし
何よりも高価な物なので、怪獣に踏まれたりビルの瓦礫の下敷きになるという
危険のある撮影には非常に不向きだったりする。
なのでこういう場合には昔の写真撮影の時に使われたフラッシュ球を
火薬と同じ回線に配線して火薬と同時に発光させたりする。
フラッシュ球というのは電圧次第で発光時間がコントロールしやすいし
何よりも球だけ入れるスペースがあれば良いのでストロボを仕込むよりも
ミニチュアが壊れるときにバレたりする危険が少ないわけ。

「フラッシュ球ってどんなもの?」という疑問をお持ちの方は
『アンタッチャブル』などの昔のニュースフォトグラファーが出てくる映画を一見されたし。
新聞記者が一枚写真を撮る度に、フラッシュ球に「ハーッ」と息を吹きかけて
球を交換しているシーンを憶えている方も多かろう。
要するに電圧に耐えられない細いフィラメントと、フィラメントを燃えやすくするガスを
封じ込めた電球に瞬間的に電圧をかけることで、強い発光を得るという原始的な仕組み。



155:名無シネマさん
06/02/18 03:10:39 85AcahP5
これ、「一回使ったらハイそれまでよ」なものなので「本番前にテスト」ってわけにはいかない。
「一度光らせて電球だけ換えれば良いじゃん」っていう考えは尤もだが
こういう電球は一般には全く需要がないので、一つ当たりの単価が非常に高価。
一昔前は東芝あたりに1000個単位で特注すれば、特別にラインを動かして
納入してくれたらしいが、今はもうそれさえもしてくれないらしい。
ハリウッドなどでは今でも買えるが、日本で製造できた頃よりも10倍近くの値段だそうな。
なので、最近では光量が不足しているのに目を瞑ってプリントゴッコ用の
小さいフラッシュ球で代用する事も多いらしい。

それと「高いのでテスト出来ない」という以上に「ミニチュアを壊さずにテストしても仕方ない」
という事情もあったりする。ちょっと文章では細かく書ききれないけど要するに
「壊れたときに効果的に作用する場所に仕掛けられているので、
 ミニチュアが崩壊していないとテストにならん」って事なのね。
大体、こういう球はビルが原型を留めている時にピカッと光らせたとしても
外側からは光が見えない位置に配置されている事が多い。

こういう球を仕込む場合に、最も気を付けないとならないのは勿論背景にまで光を届かせないこと。
そんな事は気にしなくても良いほど広いスタジオならともかく、狭いスタジオだと仕込むのには気を遣う。
遠慮がちに仕込んでも本番では瓦礫に埋もれて見えなかったりするし
あまり目立つ場所に何も考えずに仕込むと背景に光が届いてしまう。
なので目立つ場所に仕込みつつ、球の背景側に光を遮る工夫をしたりするんだけど
何しろミニチュアの崩壊の仕方なんていうのは完全に予測出来るものでもないので
勘と経験だけの世界になる。この辺のさじ加減は非常に難しいのだそうだ。
それだけでなく、突っ込んできた怪獣が光を遮る仕掛けを壊してしまったりするので難しいのだとか。

156:名無シネマさん
06/02/18 03:34:58 4kHhb9sL
中野フラッシュとか

157:名無シネマさん
06/02/18 04:38:22 5akDjf9F
>>154-155
ディテールがリアルで感心しました。
現場の方ですか?

158:名無シネマさん
06/02/18 04:42:07 4kHhb9sL
現場の方だとしても、かなりの古手だな
今ならCGで好きなように加工できる
影の除去だろうが爆発の閃光だろうが

159:名無シネマさん
06/02/18 09:04:55 Wely8Z+y
実際に修正する人間にとってはかなり退屈で面倒臭い仕事だけどな。

160:名無シネマさん
06/02/18 12:26:37 VLH6r+Fm
>154
鼻毛の人だ。
あんたがまだ2ちゃん見ててくれて安心した。

161:名無シネマさん
06/02/18 15:11:58 KObBzlSs
>>158
いわゆる怪獣特撮だと、そこまで予算と時間はないのじゃないですか。

今ではCGは使われていますけど、怪獣の触手のクネクネとかいう箇所で、
修正まではできないでしょう。

たとえば背景を「ヌキ」にしたら、影はできないですけど、煙やら破片やらの
効果までも考慮するのは(予算的には)ムリなので、目をつぶる場合もあるのでは。

技術的に可能、予算・時間的に可能は分けて考える必要がありますよね。
ま、技術の実績があっても、スキルのある人間が現場にはいないという場合も
あるでしょうけど。

162:名無シネマさん
06/02/18 15:55:18 leKNpexu
TV特撮みたいな低レベルなのは特撮板で話して欲しい
ここは映画を扱うところだよ。

163:名無シネマさん
06/02/18 16:10:46 KObBzlSs
>>162
いやぁ、すみません。以後、気をつけます。

向こうの板に行ってみたんだけど、話が合わなさそうなんで、ついw

164:名無シネマさん
06/02/18 17:09:43 VLH6r+Fm
ウルトラ兄弟のひとりひとりに専用スレが立つような板じゃなぁw

165:名無シネマさん
06/02/18 19:59:08 leKNpexu
>>163
こっちこそすいません
特撮板って技術的な話しはあんまりないんだよね・・・

僕はマトリックスのメイキングは見てないんだけど
この部分はCGだったの?実写だったの?何に使ったかわかりますか?
URLリンク(minimum-55.hp.infoseek.co.jp)

166:名無シネマさん
06/02/18 20:14:16 fW7rv47x
>>165
特撮板って技術よりキャラの板だからね。
「今年のゴジラの縫いぐるみは去年の使い回しだろ」なんてレスにあまり異論が付かない世界。
汗をタップリ吸って2ヶ月酷使されたラテックスやウレタンの塊が一年後に使い物になるかっつーの。

167:名無シネマさん
06/02/18 21:08:09 Alw0EZEy
>>165
これはCGだすよ。
劇中で使われたモノからテクスチャをはずしてサーフェスを金属っぽいものに変えたものじゃないかなと。
多分リローデットのビルから落ちながら銃を乱射するトリニティのCGスタント用のモデルだと思われ。
>>166
ラテックスはアレだが、ウレタンは結構持つよ。陰干しして表面補修すれば、なんとかなる。
デズニーランドとかのアトラクション用のロボットの皮と材質は一緒。
あと今は表面はラテックスじゃなくてシリコンじゃないのかな?
汗のにおいは・・・根性で乗り切るしかない(笑


168:名無シネマさん
06/02/18 21:39:00 leKNpexu
>>167
じゃあ>>67の言うとおり人間でも撮っておいたけど
馴染まなくてフルCGにした箇所なのかな?プレビズとかスタント用なら、
ここまで作り込まなくても良いよね

ローレライもミニチュア撮影箇所は、船の張線とかマスク切るの面倒で
CGのほうが良かったってVFXのバイザーの発言があったし

169:名無シネマさん
06/02/18 21:59:55 Alw0EZEy
>>168
実写の人間からCGに途中で入れ替えてるんじゃなかったっけ?
このシーンは定かでないが、ネロvs百人スミスのシーンでは、
1カットの中で実写キアヌからCGキアヌに入れ替えてるところがメイキングであった。
でもリロとレボはつまんなくてあんまり良く見てないんで自信ないのだが・・・。

170:名無シネマさん
06/02/18 23:28:44 UYPAGA1X
>>165
推測だけど、トリニティを回り込む撮り方をしているのはCGで、カメラがあまり
動かない場面でのトリニティは実写ではないかと思う。

まず、トリニティがビルから飛び出すところで、カメラがグルリと回り込む。
実写でピントを合わせながら、あの動きをするのは難しいと思う。

その後、まっすぐに落ちていくところはメイキングにあるのだけれど、
キャリ・アン・モスを台の上で支えてカメラが走っていく撮影を行っている。
しかし、ここで撮影されたものは実際には使わなかったのじゃないかと思う。

この落ちていくシーンでも、カメラがトリニティの表情を追いながら、つまり
回り込みながら「走っていく」撮影になっていて、おそらくタイミングがベスト
のものがなかったのではないかな。
メイキングを見ると、何十回も撮っているようだ。
この辺のトリニティは表情も変わらず、髪をピッタリ撫で付けていて前髪が
パラリと動く程度。

その後のカメラの動きが複雑でないシーンは実写だと思う。
最後になると、トリニティの髪型がバサバサになっていて、演出なんだろうけど、
ちょっと違和感ありw

171:名無シネマさん
06/02/19 07:06:35 AOpnAQW4
「シネフェックス日本語版」の最終号によると。

"トリニティー・フォール"と呼ばれたあのカットを担当したのはPixel Revelation Front社。
最初は香港のスタントチームによって、ワイヤーアクションで試みられたのだが
吊りという手法では地面と水平の方向に正確な軌道を描かせる事が難しかった。
自由落下というのは安全性の問題と撮影の難しさから最初にペケ。

なので、キャリー・アン・モスの背中とヒップのモールドを取って
彼女があの格好で座れる椅子を製作。その脇にトラックを敷設して
秒速11mで自走できるパン・ヘッド付きの移動車をモーション・コントロールで走らせ撮影。
細かい修正などがあったにしても、あれの基本は実写なのだとか。

逆に彼女が落ち始める前にガラス窓を突き破って飛び出してくるカットは
彼女の表情を捉えたマッピング素材以外は100%デジタルで作られたのだそうで。
これを担当したのはEno社。正に>>165のカットですね。

「その彼女のヒップのモールドはその後どうなったのか?」という
よこしまな疑問はともかく、そういう手法で作られたのだそうで。

172:名無シネマさん
06/02/19 07:33:55 AOpnAQW4
ちなみに>>158ですが。

>>161が指摘しているとおり「技術的に可能」と「予算・時間的に可能」は別問題だったりする。
純粋に技術的な見地から言うと可能ではあるが、こういう場合は非常に難しい。

影の除去で言えば、まず静止画レベルではそんなに難しくない。
こういう閃光などは大体3コマくらいしか無いので、
静止画レベルで「除去しました」っていうのは半日も掛からない。
問題は映写した時のこと。ワイヤー除去なんかもそうなんだけど
静止画では完璧に消せたと思っていても映写するとバレバレって事がよくある。
要するに「消した跡」がモーション軸でバレたりしちゃうのね。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』『モスラ2』なんかはワイヤー除去が
映画の中で試みられた初期のケースだけど、完成品を見る限り
「消した跡」が動きで分かって、吊りに使われたワイヤーの本数まで数えられる。
フリーズすると分からないんだけどね。BTTF2の方はDVDでは修正されたみたいだけど。
クリアーな背景という条件でもこういう仕上がりになってしまうんで
手前に埃や破片がある状況では非常に難しく手間が掛かるんじゃないかな。

次は閃光足し。煙や破片が滅茶苦茶に飛び交っている中から
閃光が当たるべき破片の面や怪獣の体皮を抜き出して閃光を足すのは
時間があってもかなりのハイ・レベルな処理となる。
埃などで均一になっている輝度レベルの部分から一部を抜き出すのは大変な事です。
なので時間があってもこんな面倒な事はあまりしない。時間や予算があるなら
「じゃ、閃光が当たる部分だけ別撮りしてハメ込むか、デジタル・ワークでデッチ上げよう」
って事になっちまうと思いますね。

無論こういう条件と関係ない部分、例えば崩壊しているビルより手前にあるビルの壁面なんかに
閃光の照り返しなどを足すなんて事は、予算のあまりないテレビ特撮でも
日常茶飯事に行われているみたいですが。何にしてもこういうキッカケとなる閃光は
現場の効果で行った方が仕上がりは自然になるのですよ。

173:名無シネマさん
06/02/19 13:55:32 lxlV/9Ss
>>171
オレは170ですけど、推測はずれていましたね。
スロー再生だけに頼るのはムリかなw
いや、申し訳ない。


174:名無シネマさん
06/02/19 14:45:47 B5nkne+G
実写かCGかわからなくなるって凄いよね

175:名無シネマさん
06/02/19 14:58:26 luSASP40
リローデッドの落ちるトリニティは実写かCGか区別つかないが、
100人スミスはわかりやすいな。

176:名無シネマさん
06/02/19 15:22:23 hODvWMAh
■175様
 100人スミスは10人までは完璧でしたが、100人になると作り物になるのが良くわかりますね。あれだったら物量でCGを増やすより20~30人で戦闘シーンをやったほうが良かったような気がします。

177:名無シネマさん
06/02/19 15:39:26 0NRWlXQM
しかしCGの進歩と観客の「慣れ」の早さって凄いなぁ。
『ラビリンス』のオープニングのCG丸出しのフクロウに
驚いたのはそんなに前の事じゃないんだけど。

178:名無シネマさん
06/02/19 16:09:56 PgBVMf75
>>177
そうだね。
今じゃ、もう脊髄反応かもw

合戦 > その他大勢はデジタルアクターだな
残酷 > 血が噴き出すところはCGだろうな
変身 > 今どきモーフィングやるんじゃないだろな
中世 > 遠景はデジタル・マットペイント間違いなし
子供スタント > 顔だけすげ替えてるのかな
胴体真っ二つ > 床をくり抜くだけじゃダメだよな

最近は、そうとは分からないところに使うインビジブルSFXの方に興味が向かいつつあります。

179:名無シネマさん
06/02/19 18:20:12 hODvWMAh
■最近オスカーを取れないILMも『ジャーヘッド』『ミュンヘン』はインビジブルVFXでいい仕事をしていますね。
『SW』がオスカーノミネート落ちになってしまっているので、これからはインビジブルVFXが主流になるのか。

180:名無シネマさん
06/02/19 18:46:28 84Bt101Z
CGの進歩というと、ジュマンジとナルニア国のライオンを比べると面白いですよ。

181:名無シネマさん
06/02/19 19:49:20 NXh2XTwq
>>179
『ミュンヘン』てILMも参加してたっけ??

182:名無シネマさん
06/02/19 19:55:59 SooOGaqs
>181
ILMがほとんど全部やってる。まぁそんなに量ないだろうけど。
WTCはともかく、あのこれみよがしなエッフェル塔が本物か偽物か全くわからん。

183:名無シネマさん
06/02/19 23:11:54 H22binyU
さっき「日曜洋画劇場」で『暴走特急』観たけど
やっぱりラストの列車の正面衝突のミニチュア特撮は良いですなあ。
そのちょっと前のシーンで列車の横でステルスが破壊されるシーン。
ステルスの破片が一ついつまでも空中浮遊しているのはご愛嬌というか
むしろそういうところに愛着を感じるようになった最近の俺。

184:名無シネマさん
06/02/19 23:30:31 0NRWlXQM
>>178
>合戦 > その他大勢はデジタルアクターだな

先日やっと『トロイ』を観たんだが、こういう点でやっぱ驚きって少なかったな。
ブラッド・ピットやオーランド・ブルームの全裸をエロく撮ろうという試みの方が余程驚きだった(w

こういうのって観客のイマジネーションを大幅に超えちゃうと、もう駄目なんじゃないかね。
観客の欲求の120%増しくらいでないと「すげーーー・・・(ポカーン」だけで終わっちゃう。
『ロード・オブ・ザ・リング』の世界とかなら「もう好きにやって下さいよ」となるけど
一応、現実の世界をベースにしている映画でこういう事をやられてもねぇ。
水平線の彼方まで続く大船団とか、「何往復もしないと揃わないだろ」な上陸軍団とか
「ひょっとして余白が空くのがそんなに怖いのか?」と思ってしまう。

185:名無シネマさん
06/02/19 23:40:43 QUwfk0uc
>>183
暴走特急で崖の上の車と列車が並行して走るシーンがあったけど、
あれ実写かな?ミニチュアかな?

どうも判断がつかなかった。
車が転落したら線路に落ちてしまうという、危ないコースが現実にあるのは
ヘンという気がしたのだが。

186:名無シネマさん
06/02/20 00:30:13 igUgbnPk
あんまり兵士とかで画面埋めると非現実的で萎える

ただ多くすりゃいいってのはもう終わったよな

アレキサンダーのガウガメラのマケドニア軍は薄く横に延びて現実味あったし、色彩も実写ぽくてかなり良くできてた

187:名無シネマさん
06/02/20 01:05:25 VKcIL+Tm
>>184 >>186
あの遠くまで船団を見せるのは、ちょっとセンスないよね。
予告で観て「あちゃ、冴えない」とガックリきたよ。
もっと視点を下げた方がいいよね。
こんな辺りが技術の使いこなしの1つなのではないかな。

一方、「キングダム・オブ・ヘブン」のR・スコットは技術陣との連携が
いいのだろうか、どのシーンも絵画のような仕上がりだ。
軍団のその他大勢も、アングルの選び方がいいのか「ちょっと多目かな」と
感じる程度で余り気にならなかった。
どこまでが監督のデシジョンなのかは分からないが、R・スコットは技術を
使いこなしているように思う。もう随分とお歳ですよね。

言うまでもないが、R・スコットとSFXと言えば「エイリアン」を忘れてはいけない。

188:名無シネマさん
06/02/20 07:43:33 gnmKJGvR
エイリアンが船団を組んでちきうに侵攻・・・ハァハァ

189:名無シネマさん
06/02/20 13:33:41 KHDNnQi4
「暴走特急」ってかなーり特撮に力入れてる映画なんだよね。
車窓の風景の合成なんか今どきのSF映画みたいな
ことやってるし、ミニチュアや鏡を使ったトリックなど
基本的な技術を多用してたりしてあなどれない。


190:名無シネマさん
06/02/20 13:55:45 0vHtMRgz
スポーツ系でボールをCGにしたりするのっていつ頃から始まったのかな
今じゃどの映画でも当たり前にやってるけど

191:名無シネマさん
06/02/20 13:59:45 xJhOc+kW
フォレスト・ガンプかな?

192:名無シネマさん
06/02/20 15:11:40 IJWwJDby
>>189
>鏡を使ったトリック
どのシーンでしょうか?よろしければ教えてください。

>>191
初めて「フォレスト・ガンプ」観た時、本当に両手で卓球やってるのかと思った。
アカデミー主演男優賞とるくらいの俳優さんはなんでも出来るんだなあと素直に感心してた。
友人もダン中尉を見て本当に両脚の無い俳優さんを探してきたんだと思ってた。

193:189
06/02/20 15:54:13 KHDNnQi4
>>192
いや大したシーンじゃないんですスマソ。

ずいぶん前に見たので記憶が曖昧なんですが、
列車がバリケードか何かを破ってカメラに向かって
突進してくるシーンで、線路上にレールと45度の角度に
巨大な鏡を置いて線路の脇でカメラを回すという方法です。

メーキングを見た感じでは一枚板の鏡ではなかったので
CGでつなぎ目を処理してるのかもしれない。
そのまま列車は鏡をぶっ壊して通過。
正直、その撮影風景のほうが迫力あったような気もする。(w


ラストの鉄橋のシーンもよく作ったよねー。
でかいセット作ってたもんねー。


194:名無シネマさん
06/02/20 16:09:49 IJWwJDby
>>193
レスありがとうございます。
なるほど昔ながらのテクニックですね。「スタートレック・ジェネレーションズ」でも
エンタープライズDの墜落シーンに鏡を使ってましたね。

「暴走特急」というと、最初の方でグレイザー1が中国の施設を破壊するシーン。
多分「沈黙の要塞」の石油プラントの爆破シーンの使い回しだと思うのだが。
東宝特撮みたいな事してるが、そのB級ぽさがまたいい!

195:名無シネマさん
06/02/20 16:31:29 SPFuoYb9
「鏡を使ったトリック」で他に印象的だったのは伊丹十三の『スイート・ホーム』かな。
宮本信子か誰かが高いところにブラ下がっている、いわゆる「クリフ・ハンガー」のシーンなんだけど
下から見上げた彼女がとても高いところにブラさがっているように見せるために
宮本信子の下にカーブ・ミラーを設置。それに映った彼女を撮影していた。
要は広角レンズの替わりなんだけどね。広角レンズを装着して撮影するよりも
カメラのボディー分だけレンズが低い位置にいる設定になるので
安全優先のセッティングでもビジュアル的に危険度はグッと増す。

カーブ・ミラーの面白い使い道で言うと、トム・ハンクスの『人類、月に立つ』の月面シーンの撮影。
特撮ではなく本編の方ね。周知の通り、月面では空気が無い分だけ光のコントラストが高い。
大気で拡散しない分だけ太陽光の影がシャープになるわけ。
これを再現するために月面セットの上に特注のアルミ製のカーブ・ミラー(空冷装置付き)をセット。
それを目がけてシネ・パー・ライトという直に被写体を狙ったら燃やしてしまうほどの
強いライトを当てて、その反射で月面のセットをライティングした。
やはり広角レンズと同じ原理で光源が非常に小さくなるので影もシャープになるという仕掛け。
影のシャープさ加減は光源の大きさと光源からの距離で決まるからね。
無論、凸面鏡で光が拡散する分だけ光量のロスは非常に大きくなるわけだけど
高感度フィルムの使用を前提にした上手い手法だったと思う。


196:名無シネマさん
06/02/21 20:20:03 UyQHVV+1
>>195
日本も意外とやってるんだね。
ちょっと感心してしまった。

丸大ハンバーグの「ハイリハイリフッヘ ハイリホー♪
大きくなれよ」(懐かしス)の巨人と子供のシーンも鏡だったね。
ミチチュアの家の外壁が鏡になってて、
子供は遠くで演技して反射させて同時撮影してたんだって。

ハイテク技術や緻密なCGも感心するんだけど
こういったアナログ感覚の技法ってやっぱ楽しいなあ。



197:名無シネマさん
06/02/21 21:05:00 5PbRcjGQ
>>196
ガラス板に遠景を描いて、俳優と一緒に撮るようなテクニックは
「風と共に去りぬ」の時代から頻繁に使われていたそうだ。

SFXは映画の歴史と共にあるのだ!(ちょっと言いすぎ?)


198:名無シネマさん
06/02/21 21:07:36 T8Uw6AR6
「ヘナチョコ」「手抜き」と公開当時散々な言われようだった『鉄人28号』をやっと観ました。
「よーし、見てやるか!」って言うよりもかなり「出来心」に近かったですが。

で、このスレ的な話題だけど。意外に健闘って言い切るのは褒めすぎなんだろうか?
確かに全体的な印象は、あの予告編を超える事は絶対にない「あ~あ」な出来ではあるんだけど。
CG、合成ともにかなり細かく丁寧な仕事っぷりに感心しますた。

とにかく「逃げ」があまり見受けられないのね。スピードや画面のシェイクで誤魔化すって事があまりない。
良くも悪くも漢らしいCGです。まぁ、あのデザインを押しつけられたら逃げ場なんて無いだろうけどさ(w
ロボットに踏みつぶされる車とか、接触して破損する建物なんかをかなり丁寧に合成している。
別撮りした破片を合成して目眩ましにするような事はあまりしていない。
空撮や手持ちカメラとのマッチ・ムーブもかなり丁寧だったと思う。
日本映画では「大変だから他の見せ方にしておこうよ」ってなりがちな細かい事を
逃げずに堂々とやっていたのは評価しても良いんではないかと。
ただ、本来なら実写でやった方が良い部分までCGでやらざるを得ないっていう事情が
少しばかり垣間見られたのが残念。倒れているブラック・オックスの傍らの潰れているコンテナ、
そこからこぼれ落ちる木箱なんかは、本来なら下絵か実写合成でやるべきものなんだろうけど。
あそこは可哀想で涙がチョチョ切れそうでした。
あと、全体的にレベルが一定しているのもちょっと感心。
「ネ申!」な部分と「ダッセー」な部分の落差が少ないのね。
一点豪華主義で後はダメダメっていうのが多い日本映画の中では特筆しても良いんではないかと。

でもやっぱあの真っ青なボディーが・・・・orz
青っていう設定は別に良いけど、もう少しライティングが何とかならんかったのかな?
本来なら光の当たらない筈の部分まで真っ青っていうのはいただけなかった。
塗り立てとは言っても、あまりにも均一な青にもガッカリ。
これ、ちゃんとマッピングとかしてるんだろうか?
まさか表面属性の設定で青を指定しただけじゃないでしょうね?

まぁ、「言われてた程酷くない」っていうのが最終的な感想。
とは言っても他人には絶対にお勧めできません(w


199:名無シネマさん
06/02/21 22:57:39 CYvMyYHy
>>197
言い過ぎも何も、そんなメリエスの存在を
完全に忘れてるようなこと言われても…

200:名無シネマさん
06/02/21 23:02:50 5PbRcjGQ
>>199
・・・・・・・(無言)


(しまった、けたぐられた)

201:名無シネマさん
06/02/21 23:17:02 BBOaYMc1
ガラス絵に描くマット絵はSW旧作やインディージョーンズで
頂点を極めて、それ以降はCGだな
CGつっても箱とか単純なポリに絵を直接はっつける
2.5DなCGのマットが今主流。
アナログ時代のマットの時にコンポジターがどう馴染ませていたのか知りたいよね。
カメラ通してフィルムグレイン載せるくらいしか出来ないと思うが・・・

202:名無シネマさん
06/02/21 23:21:09 5PbRcjGQ
 
いま、全国で30人ほどが「フィルムグレイン」をググっております。
 

203:名無シネマさん
06/02/21 23:34:34 T8Uw6AR6
>>201
当時に於いて一番マッチングに苦労したのは、粒子感よりもコントラストや色調では。
ラテント・イメージ・マット・ペインティングも、その辺を主眼に置いて研究された筈。

204:名無シネマさん
06/02/22 00:36:17 LoYZBHEg
>>203
デジタルが無い時に、どうやってその色やらを合わせていたんだろう
大魔神の合成もかなりハイレベルだと思った

205:名無シネマさん
06/02/22 05:15:32 F8BQXwRA
>>204
オプチカル・プリンターを使った合成の際の細かいフィルターワーク。
こういう作業をする時にはマゼンタ一つ取っても10種類くらいある
多様なフィルターで細かく補正しながら合成していく。
ひと口に「10種類」と言っても、素人目には殆ど見分けの付かないほど
微妙な色の違いでしかなかったりする。
一番濃くてやっと「あ、これはマゼンタだな」と判別出来るくらい。
薄い方のフィルターだとマゼンタとグリーンの区別も付かねーです。
こういうフィルターの使い分けをしながら何度もテストを重ねつつ
出来るだけ合成素材ごとの色の違いを少なくしていく。職人芸の世界ですな。
コントラストを調整するのに黒い紗のようなフィルターを使うことも。

プロジェクション方式のマット画合成の時もライブを投影するプロジェクターに
こういうフィルターを入れて撮影したり、露光時間を細かく調整したりして
色やコントラストを合わせていく。露出計上では絞りと露光時間を調整すれば
ある程度「同じ露出」って事になるけど、実際のフィルムでは露光時間を延ばすと
色やコントラストにある種特定の傾向が出たりするんで。

こういう細かい調整が必要になるのも、フィルムの描写力が向上したせいなんだけどね。
大魔神の頃はフィルムの描写力がまだまだ低かったので、大雑把な合成でもまだ何とかなった。
無論ちゃんと補正はしてたんだろうけどね。
水平線とかで黒マスクを切ってイン・カメラで行う「生合成」の際には
目見当で色が合っていれば、色ズレもそんな深刻なものではなかったのだそうです。
まぁ、生合成とかグラス・ペイントなんかはファインダーで見て変じゃなければ
今のフィルムでも大した色ズレは起こらないんだろうけど。
市川崑の『竹取物語』のオープニングのマット画合成は昔ながらの生合成でしたが見事でしたね。





206:名無シネマさん
06/02/22 06:44:22 rrLwPDHm
「大魔神」の合成は、ブルースクリーンからして違っていたと聞いた事がある。
なんかリアプロの仕組みでスクリーン自体を発光させて正確な青を出してたとか。
それで精度上がったんじゃないだろうか。

207:名無シネマさん
06/02/22 12:47:35 9410a7OQ
>>206
『大魔神』で導入された「ブルー・バッキング・システム」ってヤツですね。
11×4.6mくらいの透過式のブルーバックの裏に500wの沃素電球を200個近く均一に配置。
(こんな感じの→URLリンク(www.tlt.co.jp)
これだとムラ無く光が当てられるのでブルーが均一の濃度になる。
ブルーに塗ったホリゾントに光を当てる方式は、カメラとライトの位置関係に起因して
反射角で濃度がバラバラになるので、均一の濃度にするのが難しい。
光量の必要な昔のカラー・ワイド撮影では尚更ムラが出来やすくなる。
これに関して非常に効果があったそうですね。
オプチカルのブルーバック合成はブルーの濃度の均一さが命でしたから。
あと、ライトを表から当てるスペースが不要なので、セットをバックに寄せやすい。
セットに対してブルーの面積がそんなに必要じゃないので、大きめのセットを合成する際に非常に便利だったとか。
ただし、総計100kw近い電球が一斉に点灯するブルーの裏はシビれる程の灼熱地獄だったそうですけど(w
設備導入に掛かった金額は当時の金で約1000万円だそうです。

このシステム、後にILMが自社スタジオを建てる際に同じようなものを常設で作ってましたね。
さすがに裏に仕込んだのは沃素電球ではなく蛍光灯でしたが。
スイッチをパチンと入れれば蛍光灯が一斉に点灯する仕組み。
子スイッチを操作すれば三段階くらいに明るさを調節出来たんじゃないかな?
透過式ブルーバックとしては世界最大級の大きさと言われていました。
『スタートレック3:ミスター・スポックを探せ!』のスペースドック内のラウンジから
入港してくるエンタープライズ号を眺めるウットリするほど美しいショットなんかは
この大きなブルーバックに依るところが大きい。

あと『大魔神』の合成の完成度の高さは、こういう技術的な面もさることながら
本編・特撮共に撮影を森田富士郎が一人で担当したという要因も大きいんじゃないでしょうか。
いくら合成の精度が物理的に高くても、素材同士のトーンがマッチしていないと何にもならんですからね。


208:名無シネマさん
06/02/22 14:15:42 IMFbBtO3
その「ブルー・バッキング・システム」は正確にいうと「カラー・ディファレンス・システム」ね。
まぁ、純粋な青色を再現するために透過式のブルースクリーンを使用しているけど、重要なのはそこではなく
ブルースクリーンで撮影した後のカラーフィルムをYMCのモノクロフィルム三本に分けるところにある。
それぞれのフィルムを見てみるとY、Mのフィルムの背景が黒くCの背景は透明になっていて
Cのフィルムの背景をオプチカル的な何かの過程(ここはよく分からない)を踏んで黒くし
さらにそれら三本のフィルムを元のカラーフィルムに戻すと背景が黒いカラーフィルムになる。
ということは既に雌マスクがかかった状態のカラーフィルムが出来上がったのと同じなのだ。
それを背景素材と合成すれば煙やガラスといった半透明のモノも合成できる……。

といった様な事を旧スターログの森まさあき氏が書いていた記憶がありんす。

209:名無シネマさん
06/02/22 22:48:43 ktyfiCEC
>>208
その記事読んだ。
「キュパッ」とか「バシッ」とか、やたらと擬音の多い技術解説でしたね(w

大映の場合は三色分解方式のトラベリング・マット制作はさすがにお金が掛かりすぎるので
普通にモノクロ・フィルムにデュープしたポジ&ネガからマットを起こしていたと聞いています。

ポジを青フィルターを通してモノクロ・フィルムにデュープした素材(背景の青と素材の明部が素抜けになる)と
ネガを赤フィルターを通してモノクロ・フィルムにデュープした素材(背景の橙と素材の暗部が素抜けになる)とを
掛け合わせてハイ・コントラスト・フィルムにデュープ。
そうやって出来た雄マスクと、そのネガを雌マスクにして合成。
大雑把に言うとこんな感じで、一般的な方法ですね。
マスク作成に使うフィルム数や工程が少ないので安く済む一方
半透明な素材やブレた素材のマスクは作りにくい。
あと、使うフィルムが多いって事は合成の時間も掛かるって事だしね。
オプチカル合成の場合、現像が終わった素材やマスクのフィルムが
常温に馴染むまで2、3日放置しておかないと、ミクロ単位の誤差が出てしまう。

日本でちゃんと三色分解でマスクを起こした映画ってあったのかなぁ?
東宝辺りがテストを試みたらしいが、やはり金額の問題で駄目出しを食らったという話を読んだ記憶が。
1964年の日米合作の『あしやからの飛行』では、飛行機のキャノピーの合成が大映では出来なかったので
わざわざアメリカで現像&合成を行ったという話もある。

「ブルー・バッキング・システム」というのはマスク作成の技法名ではなく
あくまでも透過ブルーバックを使った素材撮影のみを指す名称なのかも知れないですね。
もしくは大映の「方言」だったか。未だに同じ機材でも機材レンタル会社や撮影所によって
呼び名が微妙に違ったりするので。とにかく大映の透過ブルーバックの解説をしている
大映出身のカメラマンや特技監督は一様に「ブルー・バッキング・システム」と呼んでいます。

210:名無シネマさん
06/02/22 23:12:58 ktyfiCEC
ところで『キングダム・オブ・ヘブン』観てみました。>>187

なるほど、確かにCGの群衆はいたんだろうけど、『トロイ』とは一線を画していましたな。
あまり、と言うか全く気にならなかった。ことさら数をひけらかすような撮り方をしてないからかな?
あくまでも群衆が「背景」に過ぎない扱いだからか、出しだ軍勢だけ死体の数も増やすという説得力から来るのか。
とにかく「ゲップの出るだけのCG群衆」を覚悟していた身には嬉しい肩すかし。
コントラストの強いあの撮影にすんなり馴染んでいるのも見事。どの辺が合成なんだかサッパリわかりまへん。

ちょっとポスターで食わず嫌いしていた『アレキサンダー』も観てみようかな。>>186


211:名無シネマさん
06/02/22 23:15:47 LoYZBHEg
>>210
CGの話はあんまないんですか?

過去の話題はこっちほうがお仲間が居ると思いますよ
<検証> 日本特撮はいかにして没落していったか2
スレリンク(rsfx板)

212:名無シネマさん
06/02/23 06:26:59 D9atUzLe
>210

211のスレを覗くのもいいけど、こっちでも続けて欲しい。
ブルーバックの詳しい話とかすごい勉強になったよ。

213:名無シネマさん
06/02/23 19:59:59 pB/EuZaH
まあ40年前の知識披露されても困るな
ティペットのスキン&マッスルシミュとか
WETAの群衆とか
そういうハイエンドな話題が良いな

あ、トロイのシステムは今日本でも買えるよ!

214:名無シネマさん
06/02/23 20:24:04 eGFoeKSn
>213
そんなもん買っても「トロイ」みたいなのしか出来ないんじゃ意味なし。

あと別に40年前の知識披露されても誰も困らないべさ。
歴史を知るのは楽しいぞ。

215:名無シネマさん
06/02/23 21:21:18 GHI3h3RG
>>214同意。
歴史を知るとCGとかも昔の技術の発展型でしかない事がわかる。
そうすりゃCGか特撮のどっちが良いなんて考えはアホらしくなる。
群衆を増やすのだって昔からマット画とかでやってる事だ。
今はそれが動かせるようになっただけ。


216:名無シネマさん
06/02/23 21:35:00 TyLHQxaN
>>210
「キングダム・オブ・ヘブン」の遠景は、もうあらかたCGのようですね。
当時の建物らしきものが遠くに見えたら、まず間違いなし。
また「雲がいい感じ」と思えたら、まず間違いなくCGか、他の場面からの流用みたい。
絵画みたいに見えるのも道理で、実際に画家の絵をリファレンスにしているそうです
(ネタ元はメイキング本)。

あと、平原で少数の騎馬隊が敵方に囲まれていくのを望遠で撮ったシーン
(予告にもあった)もデジタルで、かなり軍勢を追加している。
これは全く気づかなかった。

似たようなシーンで「ブラックホーク・ダウン」の冒頭、救援物資を求めて
人々が集まってくる望遠撮りのシーンがあったが、ここも大部分の群集は
デジタルで、これまた意外だった。

びっくりした、びっくりした、ばかりですけど、こんなところがR・スコットのセンスが
光るところだなぁと思います。
SFXで俯瞰で撮る時は、もの凄く引いて、それでいて「空き地」も入れて撮るのが
コツなんでしょうかね?
確かに、目一杯、群集や騎馬兵で埋めてしまうと「勘弁してよ」になっちゃいますよね。

217:名無シネマさん
06/02/24 06:18:28 4tw/bSzI
KoHは冒頭の雪が凄かった。
リアルとCGを近景遠景で(同じ画面の中で)使い分けてるんだけど、
つなぎ目が全然判らない。

あとBHDで騙されたのは、冒頭の餓死寸前の男の子が人形だった事。

218:名無シネマさん
06/02/24 09:27:28 ikt5QR6+
>>216
>SFXで俯瞰で撮る時は、もの凄く引いて、それでいて「空き地」も入れて撮るのが
>コツなんでしょうかね?

SFX頼みではなく、本編の方も「本当にたくさんいるんですよ」って事を
補強するショットを撮るべきなんじゃないかと思う。
これが無いとSFXだけ浮いちゃうからね。
昔のSFX映画ではよくあった失敗だけど。
シーンの最初だけマット画を使って壮大な画を撮った後は
あまり壮大じゃない部分セットの中だけの芝居が続いて
却って最初のマット画のショットが浮いちゃうなんて事は珍しくなかったね。

219:名無シネマさん
06/02/25 05:34:56 aDtE8sa0
>>216 スコットは、「白い嵐」などの頃は飛行機やら何やらが遠景に映ったら最悪だと、
ロケーションにかなり苦労してたそうですが、CGによってその苦労も解消されて、
自分の望む絵を昔以上に描けるようになったみたいですね。

220:名無シネマさん
06/02/26 02:46:49 4AQQHdbB
CGの技術が向上したせいか、最近のアクション映画での車のクラッシュや爆発とかもCGのように思う。
推測だけど、
・「ステルス」の倉庫の爆発シーン
・「アイランド」のクラッシュシーン
・「MrアンドMrsスミス」のクラッシュシーン
はCGじゃないかなぁ。
DVDまだ買ってないのでメイキングとか知らないのだけど、何か情報知っている人いますか?

221:名無シネマさん
06/02/26 02:56:18 BuLujzDd
>>220
「アイランド」の車のクラッシュは実写映像だったはず
前方から転がってくる車輪がCGだったよーな
「ステルス」の倉庫爆破は実写じゃないかな?
でも炎や破片はCGで足してるかも知れん

222:名無シネマさん
06/02/26 03:08:51 4AQQHdbB
>>221
「アイランド」のクラッシュは実写なんですか?
トラックに鉄輪が突き刺さるシーンは実写らしいですけど、
それ以外の車がひっくり返るタイミングとか、実にきれいでしたね。
実写だとしたら凄い。

「ステルス」で、車が2台吹き飛ぶシーンがあるのですけど、あまりにキレイな
タイミングなんで、ちょっとCGじゃないかと思えたんです。

横道ですけど、「バッドボーイズ2」の2枚組DVDはSFXの宝庫ですね。
作品そのものは、あのブラッカイマー+マイケル・ベイ印なんで「納得」なんですけど(笑)、
カーチェイスなんかは、随分と詳しくメイキングを説明しています。必見。

知っている人も多いと思いますが、「SFX映画評論」は必見サイトです。
URLリンク(www.ritsumei.ac.jp)

223:名無シネマさん
06/02/26 03:25:13 BuLujzDd
>>222
確か「バッドボーイズ2」でマイケルベイが「ホントはリアリティのある映像が好きだ」みたいな事をコメントしてた。「アイランド」の例のシーンは「バッドボーイズ2」のカーチェイスの流れを汲んだものだと思う。
「2」のカーチェイスのメイキングでスタッフが「fuck」を連発してるのは
おもろかった。

224:名無シネマさん
06/02/26 10:30:40 a3SHS7tF
>>222
「ステルス」の爆破シーンは実写。
メイキング見たよ。
車も人の実際に飛ばしてた。

225:名無シネマさん
06/02/26 10:32:16 a3SHS7tF
×車も人の
○車も人も

226:名無シネマさん
06/02/26 13:36:24 STmwLAfE
アイランドの車は全て本物だよ

227:名無シネマさん
06/02/26 13:38:44 dbMv7dCG
逆に考えると、CGで作れそうな爆発・クラッシュシーンを実写で行うというのは、
その方がリアルだからかな?
それとも、その方が安上がりなのかな?

画面一杯に炎が爆発するシーンなんか、CG(のそれこそライブラリ)で
仕上げられそうに思えるが。

228:名無シネマさん
06/02/26 14:06:51 VoblDNZk
>222
そこのサイトの人、「キングコング続編制作決定」のジョークを本気にしてる・・・

229:名無シネマさん
06/02/26 14:15:46 a3SHS7tF
>>227
実際現場で大爆破を成功させて、みんなで「ワーオ!」
とか盛り上がるのが好きだから。 w
ジョエル・シルバーなんて、ひところ爆破シーンのためだけに
どっかで建築物の大規模爆破がないか情報を集めていたらしい。

230:名無シネマさん
06/02/26 14:24:39 dbMv7dCG
>>229
確かにアクション映画のメイキングとか見ていると、大爆発シーンが終わると、お祭りみたいだよね。
「さ、リハーサルは終わりだ、今度は本番だ」「あれ、フィルム入れるの忘れたよ」とかジョーク言ってるしw

231:名無シネマさん
06/02/26 20:08:14 LC62wEFm
>>227
あのSWのEp1でも、冒頭のオビワンとクワイガンを
乗せてきた船が破壊されるシーンは実写だったもんな。
SWこそCGでやっちゃいそうなもんだが。

232:名無シネマさん
06/02/26 20:23:57 STmwLAfE
EP1の頃の技術だとCGで作るよりも実写で爆発させた方がリアルだったからじゃないかな

233:名無シネマさん
06/02/26 22:07:41 j2ccoDgs
確かにEp2の冒頭の銀色船が爆発するところは
やたらチャチっぽいな。

234:名無シネマさん
06/02/27 03:27:46 4Mae5/Bw
「ジョー・ブラックをよろしく」で、ブラッド・ピットが横断しようとして車にはねられる
シーンがありましたが、あれは衝突の瞬間からダミーにすり替えているのでしょうか?

どうもよく分かりません。

235:名無シネマさん
06/02/27 06:31:44 YcUGxjba
>234
衝突の瞬間からCGにすり替えてる。

236:名無シネマさん
06/02/27 11:34:36 ckKc6+lI
ジュラシックパークのジェナーロ弁護士も喰われる瞬間からCGにすり替えてたな。

237:名無シネマさん
06/02/27 14:14:29 6jgHAu+4
地味な映画だけど何気にすごい「フラッド」。

冒頭の町の空撮から通りまでカメラが降りていく映像なんか
あんな映画で特撮なんか使うとは思ってないので
疑うこともなく普通に見てしまった。
あとで「あれ?つないでる?」って気付いた。
意識させない特撮がいちばんうれしい。

スタジオ内に作ったセットも良く出来てた。





238:名無シネマさん
06/03/02 11:41:34 d4vSg+yd
『スペース・カウボーイズ』の宇宙遊泳シーンではCG製キャラが出てくる。
今どき(公開当時も)そんなの特に珍しいわけでもなかったが
「CG製のクリント・イーストウッド」というミスマッチ感に頭がクラクラした(w

『ファイアー・フォックス』でVFXに懲りたような発言をしていたイーストウッドだが
ついに自分自身のCGキャラを使う事に踏み切るほどにVFXを認めたって事なのかな。

239:名無シネマさん
06/03/02 17:23:53 wUicdI99
イーストウッドは、「マディソン郡の橋」で
画面に映り込んだハエを全部レタッチで消すべきだった。
ハエ大杉…

240:名無シネマさん
06/03/03 00:14:20 Lsd+O8yt
>238

「設定上年寄りばっかりだし、いかに年寄りが苦労しないですむかを念頭に
 ILMの連中とエフェクトを考えてった」とメイキングでは言ってたよ。
それであのCG宇宙服+顔だけ実写のシーンになったんだろう。

241:名無シネマさん
06/03/03 01:25:01 fJ60yvkl
> ILMの連中とエフェクトを考えてった

『ファイヤーフォックス』で「光沢のある機体は技術的に不可能です」と進言したアポジーのスタッフに
「君が演出を考えるんじゃない、私の演出に君らが合わせるんだ」と
「眉を片方クイと引き上げたダーティーハリーの表情で(ダイクストラ談)」やり返した人とは
同一人物とは思えない協力ぶりですな(w

242:名無シネマさん
06/03/03 09:21:22 Lsd+O8yt
流石、ロシア語で考える奴は言う事が違うぜw

243:名無シネマさん
06/03/03 10:33:03 M+VF6DeV
ファイヤーフォックス号の機体表面のデコボコ感は
正直ちょっと萎えたなあ。
薄いベニヤ板みたいなんだもの。

244:243
06/03/03 11:25:18 M+VF6DeV
あ、でもCGで描いたノッペリした機体はもっと嫌い。
スターウォーズの旧作と新作(Ep3あたり)を見比べても、
機体のデザインは似ているのに、「硬さ」とか「重さ」が
全然違うんだよなー。薄汚れた機体表面も
CGだと「きれいに汚れている」ような質感になってしまう。



245:名無シネマさん
06/03/03 11:36:34 8c1k70sd
>>244
そのへん、あんまり突っ込むと実はCGじゃなかったりするから
気をつけた方がいいよ。

246:名無シネマさん
06/03/03 12:24:04 fJ60yvkl
>>243
まぁ、凸凹が目立つ光沢仕上げを望んだのがイーストウッドなんだけどね。
アポジーのスタッフはブルーバックでの撮影の困難さから
黒マット仕上げの機体を監督に進言したのだが、敢えなく却下。
悩みに悩んだ結果「ウルトラ・バイオレット・プロセス」を開発。
これで「テカテカ光る飛行機が飛ぶ」という当時の常識を覆す映像が出来た。

247:名無シネマさん
06/03/03 16:22:17 fOp+V6Oi
>>242
単に「Go ahead, make my day.」つったんと違うか

248:名無シネマさん
06/03/04 19:56:04 xUNFZ5qT
>>246
合成系の話に強そうなので
一つこのバカに教えていただきたい事があるのですが・・・
プレデターの光学迷彩のようなシーン、あれってどうやってるんですか?
インビジブルはベーコンを青や黒に塗って、デジタル処理で
まぁ色々できるんだろうなと解ったんですが
当時まだアナログな合成技術であの映像をどうやって作ったのか
検討もつきません。よろしくお願いします。

249:名無シネマさん
06/03/04 21:37:37 0kNeY4Ag
>>248
>インビジブルはベーコンを青や黒に塗って、デジタル処理で
>まぁ色々できるんだろうな

簡単に言うな。
CG用のデータをベーコン一人からしか取ってなかったから、
水中シーンとか、スタントまで全部本人がやったんだぞ。w

あと、塗ったわけじゃなくて全身タイツね。

250:名無シネマさん
06/03/04 22:09:32 xUNFZ5qT
>>249
もちろん、簡単に考えてる訳じゃないですw
体はタイツ、顔はグリースペイント、更に眼球覆うカラコンで
なんかエラい事になってましたね。
サーモグラフィーのシーンでチンコ書き足すバホーベンが素敵。

251:名無シネマさん
06/03/05 03:56:29 6mL3flQC
>>248
何しろ映画を観たのが相当昔なので見当違いかも知れないですけど
透明プレデターの登場カットの多くはフィックス・ショットか
いかにもモーションコントロールで撮ったようなカットだったと記憶してます。
手持ちカメラの映像は無し。この辺にタネがあるんじゃないですかね。

適当に推測すると
�@プレデターのスーツを着たアクターの演技をそのままで撮影
�Aアクターに退場して貰って空舞台を�@と同じカメラモーションで撮影
�B�@のスーツ部分から手描きマスクでプレデターのシルエットを取り出し、マスクを作成
�Cマスクでブロックアウトした部分に�Aを元にした歪曲画像を合成
こんなところじゃないかと。
今だったらブルーで塗られたプレデターが撮影に使われるかも知れませんが
当時ではあまり必要性が感じられない。光学的にブルーを取り出す事は
撮影条件から言ってかなり「不可能」に近いんじゃないですかね。
手描きマスク作成が容易なように、目立つ色のものが作られた可能性はありますが。

�Cの歪曲画像を作る方法ですが、当時のテクノロジーではあまり選択肢はなさそう。
・歪みを起こさせるフィルターなどで空舞台の映像を歪ませる。
・ビデオに取り込み、ビデオエフェクトで歪ませる(設定上、多少の画質の劣化は"効果"の範囲内)
今だったら3DCGのモデルを作ってプレデターの体の厚みを反映したリアルな屈折になるんでしょうが
観た印象では平面的な歪み効果しかなかったような。

恐らく、アルティメット・エディションDVDに正確なネタ明かしがあるんじゃないかと思われます。
正解はそれを見た人に委ねたいですね(w



252:名無シネマさん
06/03/05 23:38:36 2VYWlaJe
ジャーヘッドを観た。
所謂インビジブルに徹したSFXだった。
炎上する油田のシーンが素晴らしい。
おそらくSFXであろう。

ところが、他のシーンが分からない。
空港に到着したときのシーンも人数が多かったからそうなのかな?

スタッフロールを観ると、ミニチュアも使っているようだったが、
焼け焦げた自動車のシーンだったのかな?

謎だ。

253:名無シネマさん
06/03/07 06:33:09 nEZjzdex
最後の空爆とかはミニチュアじゃないか?

254:名無シネマさん
06/03/07 16:00:52 B+eslo5H
白昼、画面奥の燃え上がる油田を観ながら進軍するシーンでは
僅かに箱庭臭さを感じた
(・・・とか言ってるとロケだったりするから油断ならない)

255:名無シネマさん
06/03/07 17:16:40 0beq5lta
>>254
いい心がけだ。
凄い光景というやつは、たとえ本物でも嘘っぽく
見えたりするからな。
うかつに「だからCGは…」とか知ったような口を
聞くのは簡単だけどな。

256:名無シネマさん
06/03/08 07:41:32 7LmB3MUi
フィリップKディック原作「暗闇のスキャナー」映画化
その予告編を観たんだけど
URLリンク(movies.yahoo.com)
これって一度撮影したものを加工してるんですか?
それともフルCG?


257:名無シネマさん
06/03/08 08:04:17 HYg53y3Q
ロトスコープっぽいなぁ。
少なくともモーションキャプチャーを使ったフルCGじゃないような気がする。

258:名無シネマさん
06/03/08 08:08:08 HYg53y3Q
ロトスコープとは言わないか。俳優そのままだし。
やっぱり実写素材にデジタルで絵画調のフィルタかけてるんでしょう。

259:名無シネマさん
06/03/08 10:02:52 JQdRlYEr
専用のソフトは使ってるが、基本的にロトスコープ ていうかトレース…
この手の絵画調の画面は監督の前作「waking life」からやってるけど
waking lifeではシーンごとにアーティストが違ってる為タッチも変わってた

最初、去年の秋公開予定だったのが延びて今年の夏公開らしいけど
手描きで処理してるからしょうがないか…
ただ車窓からの風景とかそんなに重要じゃないとこはフィルタ処理で済ましてるぽい

URLリンク(www.austinchronicle.com)

260:名無シネマさん
06/03/08 19:48:53 7LmB3MUi
>>257-259
解説ありがとうです
ディック原作モノは好きなんで楽しみな映画です

>>251
「プレデター アルティメット・エディション」観ました
参考になるかわかりませんが
透明プレデターのシーンは「全身赤いスーツ」で撮影してました
その視覚効果のメイキングは短い上に音声無しで
歪曲画像も結局解説無しでした
視覚効果に詳しくないのでこれ以上の事はわかりません
詳しい方に解説委ねます


 

261:名無シネマさん
06/03/08 21:38:34 bGfMNsdS
>260
歪曲画像は解説あったよ。
元画像をロトスコープして何段階かに縮小したマスクを重ねて焼き付けてた。

262:名無シネマさん
06/03/09 09:06:10 Y8iYoIRI
>>260
なるほど。
手描きで1コマずつプレデターの輪郭を取りだしてマスクを切ったのですね。
当時の技術を考えると、赤のスーツというのは自動処理に関してはあまりウマ味が無い。
デジタルなら赤のパーセンテージを指定すれば輪郭は取り出せるかも知れないですが
光学的に赤のみを取り出すというのは、背景の色をよほど限定しないと難しい。
赤という色は自然界には意外に多いのです。背景のジャングルも例外ではない。
木の幹はもちろん、緑の葉っぱにさえ赤の成分が含まれている。

なので「手描きで抜き出す」というのは最初から前提になっていて
その手描きの作業をやり易くするため、ロトスコープ・アニメーターが視認しやすい色で塗ったのでしょう。
「ジャングルの中で目立って、周囲にあまり影響を与えない色」という事で赤が選ばれたのかと。
条件次第では他の色でも良かったわけです。

で、そのマスクを元に>>261のような処理を施したわけですね。


263:名無シネマさん
06/03/10 21:44:15 rFUFlQBP
マスクといえばジムキャリーのマスクは
メチャクチャCG使いまくった映画に見えるけど実際は低予算映画で大して使ってないんだな
マトリックス(無印)も考えてみれば実写のアクションが基本だし
こういう量より質のCG映画って最近ないね

264:名無シネマさん
06/03/11 15:22:40 +CBdId0j
>263
つジャーヘッド

265:名無シネマさん
06/03/14 02:42:51 tAjBE2fC
某スレから誘導されて来ました

ブルースクリーンとグリーンスクリーンとあるみたいだけど
どう違うのですか?
用途によって使い分けてるのですか?

266:名無シネマさん
06/03/14 03:18:52 RULqlich
クロマキーやルミナンスキーで背景を抜くのに使うのは一緒だけど
ブルーだと西洋人には瞳が青い人がいたりするので瞳まで抜けちゃったり
設定上どうしても青や緑の服や肌の色にする必要がある時とかに
かぶらないように使い分けてる


267:名無シネマさん
06/03/14 19:02:39 dbTpZD/S
凄い映像を見るとなんでもCGだろと言う無知どもがいる。
70~80年代の作品を見てもまずCGを使っていると思い込んでる。

268:名無シネマさん
06/03/15 00:43:13 179tAjEX
>>265
昔のオプチカル合成の頃はブルースクリーンが主流だったみたいだけど
今のデジタル合成はグリーンスクリーンが主流みたい。

「スーパーマン」の一作目なんか観てると、ブルースクリーンで撮影しなければならない時なんかは
スーパーマンの衣装の色を緑色がかった物にしてブルースクリーンとはっきり区別できるようにしてたね。
スーパーマンがダムにむかってシューッと飛んで行くとこなんか、なんで服の色が違うんだろう?って
子供心に思ってたけど、数年前に発売されたDVD版ではその部分が修正されて
ちゃんと青い服のスーパーマンが飛んでった。あれは感動した。

269:265
06/03/15 01:39:44 nKjwshOQ
>>266>>268
なるほど。
やっぱり使いわけてるんですね
でも目の色がブルーの人もグリーンの人も両方いる時なんてどうするんだろう…
昔のスーパーマン、そんな風になっていたのですね
見てみたいです

詳しい説明をありがとうございました!


270:名無シネマさん
06/03/15 07:21:33 khlPMg99
ちなみに「マトリックス」のシリーズでは、
光り物の多い未来世界の場面ではグリーンスクリーン、陰影の深い
ジャックイン中の場面ではブルースクリーンと使い分けてたそうで。

271:名無シネマさん
06/03/15 13:32:47 QDjm99Ml
>>269
原理上は光の三原色(赤、緑、青)ならどれでもいいわけで
X-ファイルの映画版ではレッドスクリーンも使用されたらしい

272:名無シネマさん
06/03/15 16:29:07 gLSSur9s
基本的にデジタル合成の時代では被写体のエッジを浸食しない色だったら原色じゃなくても良いんだけどね。
条件が許せばドンキホーテで買ったブルーシートで合成しちゃうケースもあるし(w
輝度をキーとして、白っぽい曇り空、暗幕、白幕をバックに合成するケースもあったりする。

グリーンが今の主流になっているのは、ネガが合成の素材になっているから。
ネガを素材にすれば現像したポジが素材であった頃より、素材のジェネレーションが若いので
合成素材のクォリティーがそれだけ上がる事になる。色はスキャンした後に色反転すれば問題ない。
で、スキャンする時に使うCCDとグリーンの補色であるマゼンタの相性が非常に良いらしい。
それがグリーンである理由の一つ。

あとは肌色に含まれない色の要素だからっていうのもある。
昔からこういうバックで合成する一番多い素材って人間だからね。
光学合成の時代から、バックの色のチョイスで最も重要になっていたのが
「どれだけ肌色に含まれない色であるか」という要素。
なので、昔はブルー以外にもイエローバックなんていうのもあった。
「ナトリウム・プロセス」と呼ばれた手法ですね。
意外かも知れないけど、人間の肌色には黄色って光学的に殆ど含まれていないらしい。
これを採用した映画の中で有名なのが『メリー・ポピンズ』や『鳥』。

ただし、この手法は特殊なカメラが必要なのでコストが割高になる。
被写体を撮影するフィルムと、ナトリウム灯に照らされた黄色に反応する特殊フィルムとを使い
それを一台の特殊なカメラで同時に露光させなくてはならない。
なので、一本のフィルムから光学的にマットを作り出す事の出来るブルーバックと比べてあまり使用されなかった。
抜けの良さではブルーバックより上だったらしいけど。

273:名無シネマさん
06/03/15 16:52:06 2YzJh/yI
背景を抜くって事で言えば、カメラと被写体との距離を同時に記録できるZCamってのもある
ハイデフ対応してないんでまだ映画では使われてないみたいけど、そのうち高精度なのも出来るんじゃないかな
URLリンク(www.3dvsystems.com)

274:名無シネマさん
06/03/15 22:21:04 gLSSur9s
>>273
NHKの放送技研が実用化に向けて懸命に研究してますね。
今はまだ家庭用ビデオの解像度しか無いらしいけど
そのうちに映画でも使えるほど高性能のものが出るでしょうな。

そうすりゃ制作費削減にも役立つだろうと思う。
何しろ本式のグリーンバックって借りるだけで滅茶苦茶高い。
↓が一日辺りのレンタル料。
URLリンク(www.arc-system.co.jp)
でもこれに記載してあるのは小振りなサイズのものばかりだね。
なので、これでもお代は大人しめ。
このサイズを超えるとレンタル料は急に跳ね上がる。
映画なんかでは「こんな高いの借りれねぇ」と最初から諦める場合が多い。
で、ベニアのホリゾントを緑に塗ったり、抜けが大変になるのを承知で
安い生地の布を使ったりすることになる。

275:名無シネマさん
06/03/15 22:33:50 1foSna4Y
しかしロケして回るより費用もかからない、スケジュールも守れる、
工夫も出来てクオリティも上げられるのは周知の通り。
昔のはここセットだったのかよ!っていう異常に良くできてるのが多かった

276:名無シネマさん
06/03/15 23:19:35 zcXtg1rI
リドリンの「レジェンド」がフルセットというのは驚いた。
「虫飛んでるよ!」みたいな。

277:名無シネマさん
06/03/15 23:50:37 biX35bGi
 
初歩的な質問ですが、ベニアを緑に塗ったものでは、何故うまく抜けないのでしょうか?

278:名無シネマさん
06/03/16 00:01:24 1foSna4Y
ソフトとか環境のせいだろ。安いのだとフリンジ汚いし。
緑とか青って、用は目印だよ。一発でなんてそう行かない。
人間が、この辺こんな感じで~って指定して機械がああなるほどね、って処理する
感じだよ。フルオートはデジ全盛でもそう無いよ

279:名無シネマさん
06/03/16 00:18:43 AH6MR0Bc
>>277
いや、安い生地のものを使うよりはベニアを塗ったものの方が良いですよ。
ちゃんと顔料のポスターカラーで塗ったものは高いグリーンバックとそんなに変わらない。
最悪なのが安い生地のやつですね。ジャージの生地みたいなやつ。
「安いしシワが伸ばしやすい」という理由でよく使われるんですが
ああいう光沢のある生地はあまりよろしくない。
グリーンを発色させるために当てるライトが合成の邪魔になる光沢を生み出すし
ライトとレンズの角度の関係で、黒っぽく落ち込んでしまう場所は
いくらライトを当ててもグリーンにならなかったりする。
その点、ベニヤを塗った物や合成用に特別に作られたグリーンバックは
均一にライトを当てればそのまま発色するので良いのです。

280:名無シネマさん
06/03/17 08:40:05 Kfrx6Z4v
一匹、元だか現役だかの職人が交じってるけど

ウザイ。そこまで踏み込むまなくても結構。

お前のせいでレス伸びねーだろ。
自分の知識垂れ流す時は受ける側の事も考えろ。

281:名無シネマさん
06/03/17 11:21:12 7+ejUR12
おれは映画好きなだけのド素人だけど
レスのやりとりで自然と踏み込んだ答えになったわけで
流れで読んでいけば普通に面白い
質問があって、それに答えてる形だし無問題

282:名無シネマさん
06/03/17 15:08:32 /qcOvf0K
>>281
同意。
あと専門用語バリバリなら引くけど説明が具体的でわかりやすいので面白い。
何が気に入らないんだかわからない。


283:名無シネマさん
06/03/17 16:54:22 cOyIRtgB
じゃあガメラ3について語ろうか

284:名無シネマさん
06/03/17 18:01:26 roCSubtq
あれほどの邦画が7年前のものとは思えない
邦画の歴史に残る映画

285:名無シネマさん
06/03/17 18:27:12 cOyIRtgB
亀3の渋谷の爆発 
一発で模型が吹っ飛ぶので無く、そこそこ舐めるような良い炎だった

京都での亀とイリス
東宝だと壊れる破片、ガラだの水飛沫だの、やたらオーバースケールでミニチュア丸出し、
ハイスピードで撮って終わりというやる気ゼロなのだが、
こいつらのは違って小さく細かく見えた。これが一番新鮮だった。
どうやったのか。等速で撮って砂でも撒いた?

特撮、CGパート、合成、どれもが信じられないくらいレベルアップしてて、
何があったんだろう。


286:名無シネマさん
06/03/17 19:25:06 aaTFaU2j
CGだと今まで表現するのが困難な効果も
わりとたやすく作れてしまうので、いまいち感動がない。

287:名無シネマさん
06/03/17 20:59:50 I1MRs2un
CGと日本伝統の着ぐるみが見事に融合してたな
ローレライみたいなへタレCG使うくらいなら実写にした方が何倍も良い

288:名無シネマさん
06/03/17 22:39:18 TSho6X2z
>>285
それメイキングであった。
ミニチュアとは別にブルーバックの前で、ADが飛び散る破片を手で投げて撮影し
それをいくつか重ねてミニチュアと合成してた。

>>286
ローレライはストーリーはともかく、特撮はあの予算では良く出来ていたと思うのだが
悪評の理由として
ガメラでは比較対照が着ぐるみゴジラだったのが、今度はハリウッド製大作になってしまい、
CG等の物量差にくわえ、向こうでは大掛かりなオープンセットのはずの潜水艦上のシーンなどが
予算の都合でミニチュアやCGとの合成になってしまい、ココの部分がかなり見劣りする。
またストーリーの都合で、普通の潜水艦映画では暗くしてあまり見せない海底での戦闘シーンを
はっきりと見せなければいけなかったため、まるで宇宙戦艦ヤマトのようになってしまった。
まぁ、やっぱり実写よりアニメ向きのお話だったってことかなと・・・。


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