05/11/09 15:38:58 EBjC87Xi
自主映画にあてはまるかどうかは分かりませんが、
商業作品を作ってる人間の一人として言うと、
10人が見て10人が満足する作品を作るのは不可能です。
スピルバーグにだってそんな事はできません。
普通は、観客のターゲットをある程度絞って企画を立てます。
一般大衆向け、大人向け、子供向け、男性向け、主婦向け、
色々なターゲットがあって、同時に複数のターゲットを狙う企画もあります。
もっと特定の趣味のターゲットに向けた作り方もあります。
絞ったターゲットがいかに満足するように作るかもプロの腕です。
ターゲット以外の観客も喜ぶならそれに越したことはありませんが、
最初からそれを意識して一般向けの作り方をすると、
本来のターゲットに向けたテイストも薄まってしまいます。
ですから、どういうさじ加減で作るかも計算のうちになります。
教育番組を見て娯楽がなくてつまらないといわれても、
申し訳ないですが、あなたが見る番組じゃありませんよとしか言えません。
観客を選ぶかどうかと言われたら、当然、選んでから作ってます。
でも、出来た作品を選ぶのは観客だし、
順番で言うと後出しジャンケンですから、観客の選ぶ側が強いです。
その強い観客に迎合するか、それとも我が道を行くか。
商売では迎合する事も少なくはないですが、それでも粘ってやりたい事やる事は多いですね。