06/11/30 19:38:29 MNb/YLq8
狗鷲は舞い降りた
中部地方の日本海沿岸部のある田舎町で彼は神社の墓地に隠されていた墓石を発見する。
そこには「200X年11月6日に戦死せる守大納来人(しゅたいな・くると)中佐と特殊作戦群隊
員13名、ここに眠る」と刻まれていた。
奇妙な墓銘碑の真実を探す旅を続けた彼はありえない事実にたどり着く。時代は2007年に
始まる朝鮮戦争第2期まで溯る。
朝鮮戦争第2期末期、北朝鮮の滅亡が濃厚の中で半島の山頂ホテルに幽閉されていた拉致被
害者を習志野の降下部隊と特殊作戦群が救出した一件は安倍総理を満足させ、世界人類の
敵キムジョンイルの逮捕を口にさせる。最高権力者の一言だけに作戦課はプランを立てるが肝
腎のキムジョンイルの予定が分らないというお粗末さであり、あくまで絵に描いた餅に過ぎなか
った。しかし、北朝鮮に潜伏中のスパイがジョンイルが北朝鮮東岸の別荘を過ごす予定があり、
日時と宿泊場所を具体的に連絡してくる。ここから偶然が重なる形で幾つかの条件が引き寄せ
られ、運命の歯車が回り始める。
空からの機動性を生かして実行部隊を輸送するとしても、北朝鮮での潜入活動のため現地の
スパイと協力できる工作員が不可欠であり、東京で保護していた元北朝鮮工作員の安明進に
白羽の矢が立てられる。安明進はいつか来る暗殺による死を予感しながら祖国北朝鮮の民主
主義化を夢見ていた。物資の調達も終わり、最後に作戦を指揮する男が指名される。