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映画やドラマ、CMのロケを誘致して、地域の知名度アップや活性化につなげようと、
富岡町で官民一体の準備が進められている。新年度には「e―どごだ みちのくとみおか
ロケ応援団」を設立、本格的に活動をスタートさせる。ロケの実績は皆無の同町だが、
「豊かな自然を生かして、原発に頼らない新たな町づくりを」と、期待を膨らませている。
活動の中心となっているのは、同町商工会。全国的にロケ地ツアーなどが人気を集める中
で、同会の渡辺光夫会長が、地域開発のコンサルティングなどを手がける「地域活性プラン
ニング」の藤崎慎一社長からアドバイスを受けて検討を始めた。折しも2005年度から、
ロケ受け入れを地域振興につなげたいと考える地域を支援する経済産業省のモデル事業が
始まり、初年度のモデル地域に静岡県富士宮市、伊豆の国市とともに同町が選ばれ、一気に
話が進んだ。
関係者は同年8月から、経産省職員や野村総研のコンサルタントらを講師に招いて講習会を
重ね、収益が上がる仕組み作りや支援態勢のあり方を学んできた。具体的には、窓口を一本化
して、施設や道路の使用許可手続きの交渉を代行したり、食事や宿泊の手配、エキストラの確保
などに各機関、団体が連携して対応。制作側のニーズに応えられる態勢を整えることを目指す。
2月19日には、町文化交流センター「学びの森」に、映画「半落ち」などで知られる佐々部
清監督らを招いてフォーラムを開催。町民の理解を深めようと、パネルディスカッションが行われた。
佐々部監督は「映画を誘致したからといって必ず観光客が押し寄せるわけではないが、人の“熱”が
あるところに制作者は呼び寄せられる」と強調。藤崎社長も「単なる観光PRではなく、町のファン
をつくることでリピーターが増える。地域全体が支える“もてなし”が大事」などと語った。
これまでに、エキストラに約40人、協力業者として10数社が登録を済ませ、雰囲気も盛り
上がりを見せ始めている。(略)
(2006年3月7日)福島
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