06/06/01 16:07:35 VNYJbvN60
主役2人以外のTACの隊員は全員が竜隊長が刑務所から集めてきた受刑者。
過激派の美川のり子は、アメリカ大使館を吹き飛ばした女爆弾魔。
僧侶の今野勉は信徒を扇動し、九州独立を目論んで武装蜂起を企てた革命家。
宇宙生物学者の吉村公三は、秘密裏に培養した宇宙細菌を、興味本位で東京中にばらまこうとした基地外科学者。
梶洋一はEU全土を攻撃できるICBM・テポドンXの開発技術を某国に提供した売国奴。
いずれも内乱外患の罪で死刑が確定していたところを、罪の免除と引き替えにヤプール戦争の尖兵となった。
「刑務所に戻りたければ、いつでも申し出るがいい」
毅然として言い放つ竜五郎を、殺意の籠もった目で睨み付ける4人の死刑囚。
だが彼らに選択の余地はなかった。
「奴らを異次元に追い返せってのならお断りだよ。皆殺しにしろって言うんなら引き受けるわ」
ケラケラと高笑いするのり子。
同席していた高倉長官の背筋を冷たい汗が流れ落ちた。
同じ頃、チンピラヤクザの山中一郎は、鉄砲玉としての任務をしくじり、敵組織だけでなく、自らが所属する組からも口封じのため追われる身となっていた。
頼れるのは懐に忍ばせた2丁のトカレフのみ。
しかし、彼をつけ狙う包囲網は確実に狭められつつあった。