06/06/23 22:11:43 9xkiP3bN0
「メグミ、大丈夫?」
ミチルは、マグカップを片手に、メグミの部屋のドアをノックした。
メグミが、部屋に入ってから、もう30分近く時間が経つ。
「・・・・・・」
返事が無い、心配になったミチルがドアを開けると、パジャマに着替えたメグミが、ベッドの上に起き直った。
「良かった。大分、落ち着いたようね」
ミチルは、マグカップをメグミに手渡し、
「ホットミルクを入れてきたわ、飲んで」
と言うと、ベッドの片隅に腰を下ろした。
「ありがとう」
メグミは、丁寧な手つきでマグカップを受け取ると、ホットミルクを一口飲んでみた。
ところが、思いがけず、メグミは、ミルクを吐き出してしまった・・・
何故なら、サソリ人間となったメグミは、もう、普通の食べ物や飲み物を受け付けない体質へと変わっていたからだ。