05/09/18 04:01:27 Z4myXPq+
「母さん!!」
来たのはウルトラの母だった。
「タロウ、ハヌマーン。二人とも何ですか。貴方たちが本当に戦わなければならないのは
悪い怪獣や、侵略者たちでしょう。なのにどうしてお互いに戦い合うのです?」
「だって・・・それは、大仏様を誰一人大切にしないから・・・」
「ハヌマーン、わかりませんか?ZATの皆さんがなぜあなたを攻撃出来なかったのか。
大仏様がいたからなのですよ。それに下をご覧なさい」
ハヌマーンが下に目をやると、人々や僧侶たちが仏像を守ったり、ハヌマーンに仏像を持って行かないで
と頭を下げている。
「わかりましたか?みんな心の底から大仏様の事を信じ、大事にしているのですよ。タロウもタロウです。
ストリウム光線を撃とうとするなんて、ハヌマーンの身に何か起きたらどうするつもりです」
反省する両者。
「わかったらハヌマーン、あなたはタイへ帰りなさい。みんなあなたを必要としています。
タロウも、地球のためこれからも戦うのです」
ハヌマーンは例のスタイルでタイへ帰って行く。タロウも飛んで行く。それを見届けた母も去って行った。
「いやあ、しかし大仏も無事でよかった、よかった」
「一時はどうなるかと思いましたよ」
「あら、どうしたの東さん?神妙な顔して」
「いや、ちょっとハヌマーンを思い出してね。・・・・そうだ、これからも地球の平和と、
みんなの無事を大仏様にお願いしてみるのはどうでしょう!?」
笑顔で頷く一同。大仏様は何事も無かったかのような穏やかな顔で、そんな光太郎たちを
見守っていた。
おしまい