05/03/29 19:25:25 RTwJUonK
>>122
兵器で直接殺すのとは違って、
食いすぎは怪獣が自分の意志でやった事です。爆発しても自己責任です。
124:名無しより愛をこめて
05/03/29 20:08:59 7+XYo/t9
ありきたりそうだけど実際やったら面白いと思うよ。
>>122
シェルターよりはましだと思うよ。
125:名無しより愛をこめて
05/03/31 00:27:46 yQAg+3Qq
「生きてるんだよ!郷さんは」
次郎が言う。
「・・・・・」
星司は郷を睨み付ける。作戦を邪魔された、嫉妬のような気持ちが入っているのだろう。
「星司さん」
夕子がそれをたしなめる。
「これだけ勇敢な青年なんだ。郷君にTACに入ってもらおうじゃないか」
山中が言う。
「そのレーザーは?」
「ウルトラレーザー。僕が開発した武器です」
興味心身なのは梶隊員である。
「それより郷君、TACに入らないか?」
「はい・・・」
「まぁ、郷君の入隊の件は後にしよう。病院に郷君を連れて行ってやってくれ」
竜が気を利かせ、郷を病院へ案内しようとする。
「郷さん、これからずっと一緒だね!」
「あぁ。次郎。だが僕はTACに行かなくてはならないんだ。いい子で待っていられるね?」
「もちろんさ!絶対戻ってきてよね!」
「あぁ。約束だ」
「よかったわね次郎ちゃん!」
次郎とルミ子は郷秀樹との再会をとても喜んでいた。
TAC基地では、郷秀樹の入隊の件で、星司とほかの隊員たちが揉めていた。
「彼は怪しい!なぜあのような武器を持っていたのか!」
「自分で開発したといっていたじゃないか!なぜ彼のような勇敢な青年を疑うんだ北斗」
そこは隊長、竜がたしなめる。
「過半数の賛成は時に失敗を招く。北斗。南とともに郷青年を調査してくれ」
「はい!」
126:名無しより愛をこめて
05/03/31 00:30:04 yQAg+3Qq
誤爆スマソ。
おまいら昭和ウルトラ共闘小説を書いてみないか? に投稿した作品の途中です。よければ見てください。
スレリンク(sfx板)l50
127:ウルトラマンレオ第24話パラレル版・流星のエルザ(予告)
05/03/31 03:29:52 WDlI47Ny
昔、俺がレオスレに書いた話の改訂版
URLリンク(ruku.qp.tc)
♪輝いて~・・・
突如、墜落してきた宇宙船に乗っていたのは、レオの恋人エルザだった。
再会を喜ぶゲンとエルザ。
だが、そんな二人の幸せを残酷にも斬り捨てる卑劣なマッド星人の刃が迫る!
危うしゲン! 立つんだレオ!
さあ皆で見よう!
♪・・・レオ!
128:ウルトラマンレオ第24話パラレル版・流星のエルザ(Aパート)
05/03/31 03:30:55 WDlI47Ny
独裁剣豪マッド星人(人間体イメージキャスト:天本英世)
レオの恋人エルザ(イメージキャスト:松岡まり子) 登場
事件も無く平和が続いていた或る日、ゲンと百子は友人の結婚式に出席した。
その帰り道、百子は何故ゲンが左手の薬指に指輪を付けているのかを尋ねる。
百子は以前から、ゲンには将来を誓った恋人が居るのでは・・・と気になっていたのだ。
その時、MACから謎の宇宙船が不時着したとの連絡が入る。
現場に到着したゲンは、その宇宙船が今は亡きL77星の物であると気付く。
そして宇宙船に乗っていたのはL77星でのレオの恋人エルザだった。
MAC総合病院に運ばれたエルザは、数日の後に意識を取り戻す。
ゲンの勧めでスポーツセンターで働き始めたエルザは、トオル、カオルともすぐに仲良くなり、
スポーツ万能で料理も得意な為、大村や猛の評判も上々となる。
ゲンはスポーツセンターの指導もそこそこに、エルザとのデートを優先するようになってしまい、
百子はすっかりご機嫌斜めで、トオルたちに八つ当たり。
たまたま差し入れを持ってスポーツセンターを訪れたダンもとばっちりを受ける。
星空の下、ゲンとエルザはお互いが左手の薬指に付けている獅子の瞳は見つめながら、故郷を懐かしむ。
流れ星に、いつまでも一緒に居られる様に・・・と願うゲン。
その傍で、エルザは何故か寂しそうな顔をしていた・・・。
一方ダンは、MAC東京支部に収容されたエルザの宇宙船が突如自爆し、施設に被害を与えたという連絡を受け、
エルザを不審に抱き、急いでゲンを呼び出す。
しかし一足遅く、ゲンの行方は掴めなくなっていた・・・。
129:ウルトラマンレオ第24話パラレル版・流星のエルザ(Bパート)
05/03/31 03:32:20 WDlI47Ny
・・・その頃、ゲンはマッド星人のアジトに囚われていた。
エルザは星人の手先だったのだ。
マッド星人は、マグマ星人と百年以上も交戦状態にある宇宙人で、その戦争に勝利すべく、
地球でマグマ星人を圧倒したというレオを捕らえ、忠実な戦闘用サイボーグに改造しようと企んでいた。
その為にL77星を脱出して彷徨っていたエルザを捕獲・洗脳し、ゲンを誘き出したのである。
マッド星人によるゲン=レオへの改造手術が始まった。
激痛に苦しむゲンの悲鳴に正気を取り戻したエルザは、アジトの一部を破壊し、混乱に乗じてゲンを救い出す。
マッド星人は変身・巨大化し、街を破壊しながら、ゲンとエルザを追撃。
MACが駆け付けるが、星人が二刀流攻撃に敗退し、ダンも負傷してしまう。
改造手術でエネルギーを消耗させられしまったゲンは、星人と戦う為に何とかレオに変身するが、立つ事さえ出来ない。
星人の放つ服従光線を浴びせられ、苦しむレオ。
その光景を目の当たりにしたエルザは、操られていたとはいえ、恋人を裏切り、窮地に陥れてしまった自分を責める。
絶体絶命のレオに声援を送る群衆の中、百子は行方が判らなくなっているゲンを必死に探していた。
エルザは百子を呼び止め、いつまでも彼の傍に居て・・・とだけ告げ、意を決してマッド星人に向かっていく。
ダンの制止を振り切り、不時着したマッキー1号に乗り込むエルザ。
獅子の瞳のエネルギーでマッキーを操縦するエルザは、星人の背後から体当たりしてレオを救う。
不意を突かれた星人は、エルザのマッキーもろとも爆発四散。
夕闇の空の下、亡き恋人の墓前で慟哭するゲン。
百子もダンも、そんなゲンをただ黙って見守る事しか出来ない。
空には一条の流れ星が輝くのであった・・・。
130:ウルトラマンレオ第24話パラレル版・流星のエルザ(ゲストキャラ紹介)
05/03/31 03:34:14 WDlI47Ny
独裁剣豪マッド星人
サーベル暴君マグマ星人に比類する剣の使い手で、侍の様に腰に刀を二本差している。
L77星人エルザ
青色の獅子の瞳を左手の薬指にしている。L77星での姿はシルエットのみ。
131:名無しより愛をこめて
05/03/31 11:05:07 Piq0aFHN
>エルザのマッキーもろとも爆発四散。
他のMAC隊員が思ったこと
「うわぁ!!マッキー1号もう出撃できないやん!!」
揚げ足取りスマソ。
いい話だと思います。
132:名無しより愛をこめて
05/03/31 11:29:53 dO8k2udG
壊されてばっかだな、マッキー1号…ともかく、この無力感が実にレオです。
133:名無しより愛をこめて
05/03/31 20:54:21 qMDb3cqe
∧∧
∧ ∧ (゚Д゚,,) ん? また虐められたのか・・・
。・゜゜・(*>o<)・゜゜・。 と ⊃
|つ⊂ | |~
.:..:':,;~O つ.:..:':,;.:;..:':,;. U U ;'; .';';;;';.;';.';,.'.;;,; .,;.;;;::: ;'; .';';;;';.;';.';,.'.;;,; .,;.;;;:::
∧ ∧ ∧ ∧
∧ ∧ (゚Д゚;)≡(;゚Д゚)
。・゜゜・(*>o<)・゜゜・。 .と ⊃
|つ⊂ | |~
.:..:':,;~O つ.:..:':,;.:;.:':,;.: U U;;'; .';';;;';.;';.';,.'.;;,; .,;.;;;::: ;'; .';';;;';.;';.';,.'.;;,; .,;.;;;:::
ナデナデ
∧∧
∧ と(*゚Д゚) ・・・・
(*゚ O゚)..| ⊃
|つ⊂ | |~
.:..:':,;~O つ;:U U;;'; .';';;;';.;';.';,.'.;;,; .,;.;;;::: ;'; .';';;;';.;';.';,.'.;;,; .,;.;;;:::;;'; .';';;;';.;';.';,.
・・・ ∧∧
∧ ∧ (,,゚Д゚) 強く生きろよ・・・
(*゚ -゚) と ⊃
|つ⊂ .~| |
.:..:':,;~O つ;;'; .';';;;';.;';.';,; .,;.;;::(( . し"J.,;.;;;::: ;'; .';';;;';.;.,;.;;;::: ;'; .';';;;';.;.,;.;;;::: ;';
♪
∧ ∧
(*^ー^)
|つ⊂ (( ~
.:..:':,;~O つ:: ;'; .';';;;';.;.,;.;;;::: ;'; .';';;;';.;.,;.;;;::: ;';:: ;'; .';';;;';.;.,;.;;;::: ;'; .';';;;';.;.,;.;;;::: ;
134:名無しより愛をこめて
05/03/31 22:10:43 Piq0aFHN
∧∧
∧ ∧ (゚Д゚,,) ふん。 また虐められたのか。
。・゜゜・(*>o<)・゜゜・。 と ⊃
|つ⊂ | |~
.:..:':,;~O つ.:..:':,;.:;..:':,;. U U ;'; .';';;;';.;';.';,.'.;;,; .,;.;;;::: ;'; .';';;;';.;';.';,.'.;;,; .,;.;;;:::
!! ∧∧
∧ ∧ (,,゚Д゚) さっさと死ねよ・・・
(*゚ o゚) と ⊃
|つ⊂ .~| |
.:..:':,;~O つ;;'; .';';;;';.;';.';,; .,;.;;::(( . し"J.,;.;;;::: ;'; .';';;;';.;.,;.;;;::: ;'; .';';;;';.;.,;.;;;::: ;';
∧ ∧
(*;o;)
|つ⊂ (( ~
.:..:':,;~O つ:: ;'; .';';;;';.;.,;.;;;::: ;'; .';';;;';.;.,;.;;;::: ;';:: ;'; .';';;;';.;.,;.;;;::: ;'; .';';;;';.;.,;.;;;::: ;
135:名無しより愛をこめて
05/03/31 23:21:40 9MvPsvIO
あぼーん機能搭載の2ちゃんブラウザは便利だなあ
136:名無しより愛をこめて
変身!0w05/04/01(金) 07:31:12 N0OUTj9S
~メタフィールド内部で向き合う「イラストレーター」と孤門隊員~
これは?確か姫矢さんが持っていたはず・・・なぜここにそれがあるんですか
厳密に言えば、これはレプリカです。
簡単に複製できるものなんですか?
はい。これは世界各所の古代遺跡にも収められていました。
前にTLTの秘密研究施設が襲撃されたのを覚えていますか?
ええ・・・
どうやってあれほどの巨体を持った怪獣が、レーダーの網をかいくぐれたと思いますか?
メタフィールドなどを使った次元移動・・・
それを使ったのは間違いありません。しかし、ウルトラマンや闇の巨人たちが自分から作ったメタフィールドは、特定のターゲットを閉じ込めるくらいの広さしか作れません。あのまま長距離を移動するとしたら膨大なエネルギーを消費することになります。
そこで使われたのが、このシステムなのです
システム?
私たちの宇宙の外からもたらされた光と闇の力は、この次元に充満しています。地球を訪れた「ノア」と「ザギ」が、私たちの宇宙に
彼らの生体情報を含めた、ふたつの力を流出させたのです。
「ノア」?「ザギ」?
僕たちは「来訪者」と呼んでいます。さそり座で起こった超新星爆発から生まれたブラックホールを通じてこちらを訪れたものたちです。
なぜそれをあなたは知っているんですか
僕がデュナミストとしてウルトラマンとなった際に、彼らのデータにアクセスしたのです。
あなたも、姫矢さんたちと同じ・・・
そう。そして君も。
僕も・・・
137:名無しより愛をこめて
変身!0w05/04/01(金) 07:32:30 N0OUTj9S
彼らは、自分が属する力を宇宙に広めるため、自らの発展と侵攻のためだけに
はるか昔よりいくはてもない戦いを続けていたのです。
両者は地球においてそれぞれ人間の身体を借りて戦いを繰り広げましたがその結果両者は相打ちとなり、彼らの実体の源である光と闇の力だけが、この宇宙に残ったのです。
世界に充満しているふたつの力は、「ノア」と「ザギ」の情報を含んでいます。
私たちは気が付かないだけで、あなたがここに立っているだけでもふたつの情報に既に触れているのです。
ノアとザギは滅びました。しかし、代わりに彼らの位置を占めたものがいました。
それは?
真木という男です。彼はノアと融合し、私たちが「ザ・ネクスト」と呼んでいる
ウルトラマンとしてザギの化身「ザ・ワン」を倒しました。
~中略~
彼ら旧支配者たちは、太古の天変地異を乗り切れず、生命活動を休眠させるしか他にありませんでした。
しかし、私たちの肉体を借りることさえできれば、損失したエナジーコアを復元させ、よみがえることが出来るのです。
あの怪獣・・・ゾス=オムモグの額の楔模様は覚えていますね?
確か、リコが闇の巨人になったときに・・・
彼女の光と闇に干渉する力を使い、あの怪獣は生体組織を量子化し、目印に向かって移動したに過ぎないんです。
目印?
彼の姿にそっくりな石像です。
彼の姿が、彼の存在を維持しているんです。
逆ではありませんか?
逆もまた真なり。
138:名無しより愛をこめて
05/04/03 13:28:38 k2Bb/mkC
おーい。
ずっと止まってますけど。割り込みますよ。いいですね?
宇宙某所。
「はははははははは! 我々は、モクズ星人だ!」
又新たな宇宙人が、地球の侵略を企てていた。全身タイツに適当なパーツを貼り付けたコスチュームを
強い逆光で誤魔化しながら、エコーの掛かった声でオーバーアクションで語る。
「この新型怪獣兵器・スタンピドラーで、地球を宇宙の藻屑にしてやるのだ!」
開発工場の格納庫に立つ怪獣が咆哮。
「こいつは凶暴だぞ。一度暴れ出したら誰にも止めることは出来んのだ! よし、地球に向けて出動!」
起動スイッチを押すと、怪獣スタンピドラーは暴れ出した。格納庫の中で。
モクズ星人の工場施設が破壊され始める。
「ああっ、しまった!」
「こら、止まれスタンピドラー! 言うことを聞かんか!」
きしゃーーーーー がらがらがらがら
「ああっすいません!! ごめんなさい!! 許してください!!」
散々壊したスタンピドラーは、地球に向かって暴れろという指令だけは受理していたので、続いて宇宙に飛び、
侵攻を開始した。
139:名無しより愛をこめて
05/04/03 13:30:28 k2Bb/mkC
地球。
時期的に、レオが終わり、戦いを終えたおおとりゲンがヨットで旅に出てから1年くらい。
高倉長官は悩んでいた。
ほとぼりが冷めたかと思われた後、怪獣や宇宙人はあっさり再び散発的に地球を襲うようになった。
それはそうである。阻止したのはブラック指令の円盤生物軍団の侵攻だけで、他にも敵は幾らでもいるのだ。
対して地球側の防衛戦力は、変わらず簡単に一掃される現用兵器の部隊のみ。急遽、例によって精鋭の
対怪獣エキスパート部隊を編成したいところだったが…MACがシルバーブルーメによって全滅させられるという
凶事による精神的な傷は1年たっても癒えておらず、皆腰が引けてしまい、少数精鋭部隊に率先して入隊志願
してくる者は全く出てこない。このままでは遠からず地球は陥落するだろう。
悩む高倉に心を痛めつつ、娘のあや子は夕食の買出しに外へ出ていた。その途上、彼女は人込みの中で、
「…三郎さん…!?」
いるはずのない人物の姿を、一瞬捉えた、様な気がした。
かつてMAC隊員として、アトランタ星探索に向かったまま行方不明であり、又、あや子の婚約者でもあった、
内田三郎を。
そうしているうちに、スタンピドラーが襲来。
高倉の指揮下の防衛部隊が通常兵器の戦闘機や戦車で応戦するが、スタンピドラーは先端に斧のような巨大な刃の
付いた長大な尻尾を振り回し、部隊を片っ端から薙いで行く。銃撃も全く効かない。
「やはり駄目なのか…地球は滅んでしまうのか!?」
その様子を、離れた場所から一人見詰める青年。
おもむろに左手を掲げる。その中指には、赤い宝石の嵌まった指輪。銀色の、虎のレリーフ。
「アストラーーーーーッ!!」
内田三郎は、『アストラリング』、別名『虎の瞳』を輝かせ、アストラに変身した。
140:名無しより愛をこめて
05/04/03 13:32:00 k2Bb/mkC
地球。
時期的に、レオが終わり、戦いを終えたおおとりゲンがヨットで旅に出てから1年くらい。
高倉長官は悩んでいた。
ほとぼりが冷めたかと思われた後、怪獣や宇宙人はあっさり再び散発的に地球を襲うようになった。
それはそうである。阻止したのはブラック指令の円盤生物軍団の侵攻だけで、他にも敵は幾らでもいるのだ。
対して地球側の防衛戦力は、変わらず簡単に一掃される現用兵器の部隊のみ。急遽、例によって精鋭の
対怪獣エキスパート部隊を編成したいところだったが…MACがシルバーブルーメによって全滅させられるという
凶事による精神的な傷は1年たっても癒えておらず、皆腰が引けてしまい、少数精鋭部隊に率先して入隊志願
してくる者は全く出てこない。このままでは遠からず地球は陥落するだろう。
悩む高倉に心を痛めつつ、娘のあや子は夕食の買出しに外へ出ていた。その途上、彼女は人込みの中で、
「…三郎さん…!?」
いるはずのない人物の姿を、一瞬捉えた、様な気がした。
かつてMAC隊員として、アトランタ星探索に向かったまま行方不明であり、又、あや子の婚約者でもあった、
内田三郎を。
そうしているうちに、スタンピドラーが襲来。
高倉の指揮下の防衛部隊が通常兵器の戦闘機や戦車で応戦するが、スタンピドラーは先端に斧のような巨大な刃の
付いた長大な尻尾を振り回し、部隊を片っ端から薙いで行く。銃撃も全く効かない。
「やはり駄目なのか…地球は滅んでしまうのか!?」
その様子を、離れた場所から一人見詰める青年。
おもむろに左手を掲げる。その中指には、赤い宝石の嵌まった指輪。銀色の、虎のレリーフ。
「アストラーーーーーッ!!」
内田三郎は、『アストラリング』、別名『虎の瞳』を輝かせ、アストラに変身した。
141:名無しより愛をこめて
05/04/03 13:36:43 k2Bb/mkC
重複。ごめんなさい。
142:名無しより愛をこめて
05/04/03 13:39:14 k2Bb/mkC
回想。遠い宇宙。
アトランタ星に向かった三郎は、地球侵略を企む邪悪なアトランタ星人によって殺害された。その後、星人が
三郎に変身して地球に破壊工作員として向かい、レオ兄弟に倒されたのはレオ36話。
「負けるものか…俺は、地球に帰るんだ!」
最後まで星人に抵抗したものの、力及ばず殺害された三郎。
宇宙に漂っていた亡骸を、アストラが回収していた。
「レオ兄さんは、トオル君や子供達に地球の未来を任せ、今一人の地球人・おおとりゲンとして生きている。
だが、再び地球の危機が迫った今、誰かが地球防衛の任を担わねばならない。ならば、次は兄さんの弟の僕が…
この、不屈の闘志と勇気を持った男の姿を借りて…!」
「おお!?」
目を見張る高倉の前に聳え立った巨人は、怪獣と戦い始める。しかし、刃物付きのリーチの長い尾に阻まれて
近付けない。
アストラは、慎重に間合いを見計らい、
(アストラシャワー!!)
かつてマッキー2号の火災を消し止めた水流を、水圧を上げて手から噴射。スタンピドラーの尾に当てて衝撃を与え、
攻撃の軌道を狂わせる。その隙に間合いを詰め、尾を手刀で捌く。
途中から曲がった尻尾の先端が、付け根に直撃し、尻尾がそれ自体を切断した。
143:名無しより愛をこめて
05/04/03 13:42:57 k2Bb/mkC
絶叫して大きく口を開けたスタンピドラーの喉に、何かが入り込んだ。
驚いたスタンピドラーだが、何を飲み込んだのか確かめる間もなく、体内から粉々に破裂。
爆煙の中、現れるアストラの一人立ち姿。
瞬時に体を縮小して敵の体内に飛び込み、内部で再び巨大化して爆殺する、ウルトラリダクション。
レオ現役の頃、46話で負傷したレオに代わって円盤生物ハングラーもこれで倒している。
敵を倒したアストラは、只取り巻いている防衛隊や市民を見下ろす。市民の中には、あや子もいた。
アストラと一瞬視線が合う。
アストラは直ぐ視線を外し、地を蹴って飛び去った。
新たな地球の守りとなったアストラが何処に姿を消すのか。それは誰も知らない大宇宙の謎である。
『戦え! アストラ』第1話『アストラ起つ』 暴走怪獣スタンピドラー、モクズ星人 登場
「はあ…はあ…」
ぐちゃぐちゃになった開発工場の中で、モクズ星人達はよろよろと立ち上がり、
「おのれアストラ、そして地球人! この屈辱は忘れぬぞ! 今度こそ宇宙の藻屑にしてやるからな!」
勝手に続かせた。
144:名無しより愛をこめて
05/04/03 22:00:51 Klw5+oD4
全ウルトラOKならもうタロウスレじゃないじゃん。
145:名無しより愛をこめて
05/04/03 23:18:52 tE1PMI4r
>>144
シッ、それを言うと小理屈で罵られるぞ
自由に書かせてやれよ
彼らも何年かしたら気付くさ、自らの幼さに
146:名無しより愛をこめて
05/04/03 23:46:03 D2AURiRu
個人的に台詞が入っているのって何故か萎える
またその台詞だけで話が進行している箇所があるともう勃たなくなってしまう
何故だろう?w
147:名無しより愛をこめて
05/04/04 10:57:19 AICHCK99
>>144-145
スレ開始の段階で、ある程度タロウ以外もOKとなってますし、肝心のタロウネタが
こないならしょうがない。不満なら自分が書いてくればいい。
何の役にも立たず、チンピラみたいにあちこちふらふらして因縁つけて回ってるほうが
余程幼いと思いますが。
148:名無しより愛をこめて
05/04/04 11:25:56 N8icMf02
ほーら、怒られた
149:名無しより愛をこめて
05/04/05 02:08:00 50hZ8tBA
ただ、他作品の話を書くとしても
レオならレオらしい、エースならエースらしい話をキボンヌ
話としては面白くても「らしい」感じがないのが残念
150:名無しより愛をこめて
05/04/05 02:59:39 W9zag2h6
>>147
「何の役にも立たず」だってー!?
151:名無しより愛をこめて
05/04/05 08:51:57 PvAilzfR
>>149
ああ、それは確かにそういう傾向はあるかも知れませんな。
>>150
実際立ってないと思うけど。
152:名無しより愛をこめて
05/04/05 11:06:42 u3ghiK2b
役に立たなきゃいけないんだ
なんだか窮屈なスレだね
153:名無しより愛をこめて
05/04/05 15:17:18 1YZN4NTw
このスレつまんねつまんねつまんねつまんね
<⌒/ヽ-、___ このスレつまんねつまんね
/<_/____/ このスレつまんねつまんね
このスレつまんねつまんねつまんねつまんね
∧∧
やっぱ( ^ω^)おもすれ━━!!!!
_| ⊃/(___
/ └-(____/
154:名無しより愛をこめて
05/04/05 15:46:22 gGe1t0LX
>>139-143
なかなかどうしてイイね、思わずいつもの登場時BGMが脳内に響いたよ。
自分二人兄弟の弟なだけにアストラ(とかグランゼルとかワンエイトとか)の方に
思い入れがある方なんで一層気に入りました。700円ソフビも改めて買ってこようかな。
ただ難を申せば星人がミジー三人組的な完全ギャグキャラになってしまっている所かと、
「レオ」では、例えばクリーン星人のように一見おちゃらけにしか見えない輩でも
悪の星人であればその裏というか底から必ず冷酷な害意を滲ませているイメージが
あるので…
155:名無しより愛をこめて
05/04/05 16:45:05 tJTvthMp
まあ俺は(引き合いに出して悪いが)>>81-83の「タロウ風味ネクサス」にワラタので、
一連の変化球モノも美味しく戴いてます^^
156:名無しより愛をこめて
05/04/05 19:16:41 r9LBaPoB
>>139-143
新作「ウルトラマンアストラ」が、このスレ的にどうなのか?
という話はとりあえず置いといて。
作者さんは、アストラの人間体となる内田三郎の役を演じた方が、
ある「巨大ヒーロー物」のヒーローを演じていたのはご存じ?
わたしゃオジサンなもので、あの人が変身するシーンを想像したら
アストラにはならなかったものでして。ははは・・・
157:名無しより愛をこめて
05/04/05 22:52:07 KFHXLXPf
>>156
責任者です。
スペクトルマンの蒲生譲二ですね。後から知ったんですが。
>>154
モクズ星人は、毎回違う敵を考えるのがしんどいので出しました。
(ヤプールも、本当はそうだったんじゃないかと邪推してます)
毎回自業自得で自分達が宇宙の藻屑になりかけます。確かにギャグですが、
怪獣を送り込むことで甚大な被害が出て死傷者も出ているので、
続編が描ければ、最終的には報いを受けると思います。
158:136-137
05/04/07 08:58:00 SAWRbVSA
いきなり変なものを書き込んですいません
ネクサスのニセ最終回の習作として書かれた脚本もどきの一部です
イラストレーター・吉良沢が正体を明かす手前の場面を想定して書かれています
「なぜ姫矢は東京で消えたウルトラマンと海外の遺跡で接触できたのか」
という疑問は本編において遂にはぐらかされてしまいましたが
(おそらく6話の設定に無理があって収拾できないのでしょう)
それに対するフォローと設定の有効な利用法を考えてみました
ビーストではなく怪獣と表現しているのも実はわざとです
では完成をお楽しみに・・・
159:名無しより愛をこめて
05/04/07 17:50:27 L+Ud/DKE
チュパチュパサリナチャン!
160:名無しより愛をこめて
05/04/08 01:25:40 fjx0y74I
「桜の花は怪獣の好物だ!」
古代怪獣 ベジタラス、透明宇宙人 インビジ星人 登場
陽気な日差しが降り注ぐ四月。東京では桜が満開という事で、ZAT恒例のお花見会が催される事となった。
くじ引きの結果光太郎が、前日からの場所取りの番を任される羽目に。
光太郎はぶつくさ言いながらも眠い目を擦り番を続けている。
と、突然地面が揺れ公園に地割れが起こると、裂け目から怪獣が出現、付近の桜の木を全て食いつくし、
ついでに周りのビルを何棟か張り倒して、そのまままた消えてしまった。時間にしてものの3分程度。
一部始終を見た光太郎はすぐさまZATに報告、駆けつけ現場を目の当りにした隊員達は一様に憤慨。
荒垣まで花見を台無しにした報いを怪獣にぶつけてやる!と大いに張り切っている始末。
翌日のZAT基地。怪獣の正体は古代文献に残るベジタラスだろう、と森山隊員。
ベジタラスは恐竜の子孫の草食性の怪獣だ。
とっくの昔に絶滅した筈のベジタラスが生きているという事は、
今までは地下に餌場がありそこで細々と生き延びていたが、餌が尽きて空腹のあまり地上に出た・・・と荒垣は推理する。
鮫島参謀から怪獣の爆破命令が下った。おとなしい希少種の怪獣を殺す事に隊員達は抵抗を示す。
それだけじゃないはずだ、まだ何か見えない影がうごめいている・・・光太郎は異様な気配を感じ取っていた。
161:名無しより愛をこめて
05/04/08 01:26:40 fjx0y74I
早速調査が開始された。
ペルミダー2世を使って地中の中へ。暫く掘り進むと、突如巨大なトンネルに出くわした。
隊員達は恐る恐るトンネルの奥へ。そこには昨夜の怪獣が息を潜めて隠れていた。
早速攻撃しようとする南原を荒垣が制止、怪獣の潜む巣穴はマンモス団地の真下、
迂闊に攻撃し、怪獣が暴れて真上の団地に被害が及ぶ事を考慮すると、攻撃は控えなければならないと荒垣。
幸い怪獣は隊員たちを見ても怯えてばかりで何もしてこないので、調査を行い引き上げる事にした。
怪獣の巣の近くには広大な土地が広がっていた。隊員達は焼け焦げた木の幹のようなものを発見。
あたり一面に広がる焼け野原。焼け跡は希少種の古代地下桜の自生地と判明する。
つまり、地下に咲く桜を怪獣は常食としていたが、最近になって何者かが古代桜を全部焼いてしまい、
空腹の怪獣は地上に出るしかなくなってしまった訳だ・・・とまたまた荒垣の推理。
そのとき、光太郎は不穏な気配を察知し、とっさに背後にガンを発射。気でも違ったかと言う一同の言葉よりも早く、
「よくぞ見破った・・・ZATの諸君」と、謎の怪人が姿を現した。
何者だと問い詰める荒垣。
怪人は自分はインビジ星人であること、自分が古代桜を焼き怪獣を空腹に追い込んだ事、
暴れる怪獣を使って地上破壊を企てようとしている事を、聞いても無いのに勝手にベラベラ喋る。
更には怪獣の破壊衝動を増進させるカプセルがとうとう完成した事までホイホイ喋る。
「そうはさせんぞ!」と荒垣が発砲するが、星人はまた消え失せ、一同が行方を探している一瞬の隙を突いて、
怪獣にカプセルを飲ませてしまった。
それまで大人しかった怪獣の顔がみるみる紅潮し、雄叫びを上げて辺りの岩盤を崩し始めた。
落盤の危機に隊員達はペルミダーに乗り地上に出ようとするが、暴れる怪獣にペルミダーを蹴飛ばされ、皆気絶してしまった。
162:名無しより愛をこめて
05/04/08 01:27:46 fjx0y74I
暫くして意識を取り戻した光太郎はタロウに変身。大破したペルミダーを連れて地上へ。
地上ではベジタラスが街を破壊している。大切な食料である植物を平気で踏みつけるベジタラスは、
完全に意識を支配されているようだ。
タロウはベジタラスと格闘を始める。鈍重なベジタラスではあるが、尻尾の破壊力は侮れない。
身軽なフットワークで怪獣を翻弄するタロウ。しばらくして疲れた怪獣を巴投げ。怪獣は一気に戦意喪失する。
タロウは怪獣に止めを刺さずに、真の敵インビジ星人を探す。
ウルトラ眼光で辺りを察知・・・すると逃げ出そうとしている星人を捉える。透明が解除され慌てる星人。
進退窮まった星人はタロウに襲いかかるが、卑怯な星人などタロウの敵ではない。
怒りのストリウム光線で星人は木っ端微塵になった。
ぐったりしているベジタラス。意識も正常に戻ったようだ。
タロウは怪獣を肩車し地下へ潜る。巣穴へ怪獣を戻すと、焼けた古代地下桜の自生地にリライブ光線を照射。
みるみるうちに桜の木が蘇っていく。怪獣は心底タロウに感謝した様子で、何度もお辞儀をしている。
快く怪獣と分かれたタロウは地上に戻り、今度は怪獣が食べた丸はげの桜の木達にリライブ光線。
ようやく意識を取り戻した荒垣はタロウの視線に気付き、他の部下を急いで起こして、
地下トンネルを発破で塞ぐように指示。
そしてZATのデータベースからも地下の怪獣の巣穴に関する記述を全て抹消するように指示する。
「タロウ!これでいいんだろう?」荒垣の言葉にタロウは大きく頷き、
点滅が早くなったカラータイマーに急かされるように飛んでいった。
163:名無しより愛をこめて
05/04/08 01:28:17 fjx0y74I
事件が全て解決して、ZAT一同は晴れて花見を開催した。
古代地下桜や怪獣のデータを抹消した事に落ち込む北島隊員を尻目に、一同は大盛り上がり。
荒垣は自慢の腹芸を披露し、南原は「かあちゃーん!」と泣き上戸。
森山はしつこく付き合っている娘はいるのかと光太郎に管を巻いている。
事件の資料を全て抹消させた荒垣を叱責しに現れた鮫島参謀も巻き込んでのドンチャン騒ぎを見ながら、
あの怪獣も今頃元気にやっているのだろうか・・・と、光太郎はしんみり桜を見つめていた。
終わり
164:名無しより愛をこめて
05/04/08 01:35:34 eB6fFsDL
よかったです。
平和なオチはそれだけでほっとします。
165:名無しより愛をこめて
05/04/08 10:21:00 j4SqEm2O
季節ネタ乙。
166:名無しより愛をこめて
05/04/10 01:25:40 R8Xw/iTG
>>しつこく付き合ってる娘はいるのかと、光太郎に管を巻いている森山
ワロタ。さおりさんがいる以上、ありえねーっつのw
話自体はストレートですね…もう一つだけ…花咲じいさんでも別のネタでも、絡ませてみたいかも。
167:名無しより愛をこめて
05/04/12 16:21:26 Wp9/1TIC
「タロウと願い星」
彗星怪獣 ジャミラ2代目、ウルトラ6兄弟 登場
朝日奈隊長がギックリ腰で入院してしまった。見舞いにむかう我らがZAT一同。
寄る年波には勝てんなぁと弱気な所を見せつつも、それでも元気な隊長を見て一同一安心。
ふと廊下の方を見やる光太郎。一人の子供がこちらを見つめている。
光太郎が声をかけようとすると、車いすの子供は目を伏せて逃げてしまった。
気になった光太郎は病院の中を探す。車いすの子供は屋上にいた。
少年は開口一番、「ねぇお兄ちゃん・・・ZATはウルトラの星へ行ける?」と切りだすのだった。
少年の名は勝。少年の父は宇宙飛行士で、二年前に誰も行った事の無い星へ旅立ったという。
しかし何時までたっても帰ってこない父の行方を母に聞いても、
お父さんは光の国へ行った、とだけしか答えない。
「僕ねぇ、大きくなったら宇宙飛行士になって父ちゃんに会うんだ。父ちゃんはウルトラの星に行ったんだって。
・・・でも僕はまだ足が動かないから、宇宙飛行士になれないんだ・・・早く足が治らないかなぁ」勝は寂しげにそう話す。
「お父さんはきっと勝君のことを待っているよ。一生懸命努力すれば、きっと宇宙飛行士になれるさ!
だからくじけたり、諦めたりしちゃいけないよ。いつかお父さんに会いに行くんだ!光太郎は勝を励ます。
勝の病室を出た直後に勝の母が現る。あの子は不憫な子ですと、
光太郎に先程の勝の話の真相を語る。勝の父は出発した直後は順調に航海を続けていたが、
一年前に宇宙船の事故で消息が途絶え、生存は絶望的になっていると。
更には医者から足の治療は絶望的と言われていることも、痛切な表情で話すのだった。
顛末を知らなかったとはいえ、勝に無責任な発言をしてしまったことに、光太郎は深く反省する。
168:名無しより愛をこめて
05/04/12 16:22:17 Wp9/1TIC
そこに宇宙から怪獣が飛来したとの通報が。出撃するZATメカ。
街では怪獣が暴れている。その姿は、かつてウルトラマンに倒されたジャミラに酷似していた。
ZATは攻撃を仕掛けるが怪獣には全く効かない。
がむしゃらに街を破壊し続ける怪獣は、次第に勝が入院している病院へ接近する。大混乱に陥る病院。
朝日奈隊長はギックリ腰を押して他の患者の避難誘導に勤める。
屋上から怪獣を見ていた勝も、怪獣が近づくにつれ必死に逃げようとするが、
車いすの片輪が排水の溝に挟まり身動きが取れなくなってしまった。必死に取ろうとして勝は車いすから転落してしまう。
ZATの放電作戦も功を奏せず、怪獣は病院へ着実に近づいていく。病院の壁に迫り怪獣の腕が施設を破壊しようと
した刹那、怪獣と勝の目が合い、怪獣の動きがピタリと停止した。怪獣は何か勝に訴えようとしている。
見つめ合う怪獣と勝。勝は怪獣の瞳の中に懐かしいものを見出し、恐怖の感情は次第に消えていく。
そこにスワローのミサイルが怪獣に命中、我に返った怪獣は頭を抱え苦しみだす。
怪獣は苦し紛れに熱線を発射し、光太郎のコンドルに命中する。
「タロォォ―!」光の中からタロウが現れる。怪獣と戦うタロウ。
怪獣の正体が誰であるか気付いた勝は、タロウに怪獣を殺さないでと懇願する。
頷いたタロウは体から光を発し、怪獣に光線を照射する。しかしその光は怪獣を殺傷するではなく、
怪獣の体を包み込み、醜い怪獣の体を昇華させるかのように優しく光り輝く。
やがて光は小さくなり、小さな光球となる。
「あれがお父さんの魂だよ。さあ勝君、ウルトラの星へ行こう!」
169:名無しより愛をこめて
05/04/12 16:23:27 Wp9/1TIC
魂はゆっくりと上昇していく。
タロウは勝の体をシャボン玉のような薄い膜で包むと、自分の背中に乗せて宇宙に飛び立つ。
先頭の光り輝く魂に続いて、宇宙空間へ飛び出すタロウ。
幻想的な宇宙空間。アンドロメダや幾多の星雲が勝の眼前に現れては消えていく。勝は見たことの無い世界に酔いしれる。
辺りを見渡すと、いつのまにかタロウの周りにウルトラ兄弟が同行している。六人の星の勇士が、勝を連れて宇宙を駆ける。
暫くして一行は一つの星へ降りていく。
そう、あれがウルトラの星だ。
そこは幻想的な光のオブジェが立ち並ぶ暖かい星だった。そびえ立つウルトラタワー、静かなるクリスタルタウン・・・
目を見張る美しさに勝は感動する。
やがて広大な広場に到着。勝はタロウの背中から降りると、地面の光り輝く石を手にする。信じられない美しさだ。
タロウ誕生の時の様に勝の周りを兄弟が囲み、ウルトラの母、父も参上して勝の到着を祝福する。
そして、広場の中央の命の泉に、光球が降り立ち―発光体は次第に人型を成す。
「父ちゃん!」勝はついに父との再会を果たす。
ひしと抱き合ったまま涙を流す二人。
長い抱擁の後、父は勝からゆっくり離れ、別れの言葉を交わす。
「お父さんは新しい命に生まれ変わるの」ウルトラの母は優しく勝に話しかける。
祝福のウルトラベルが鳴り渡る中、父の魂は再び輝きを増していく。勝の視界が優しい光に覆われて・・・
170:名無しより愛をこめて
05/04/12 16:24:26 Wp9/1TIC
ハッと目を覚ます勝。そこはいつもと変わりない病室。
あの体験は全て夢だったのかと、がっかりする勝。しかし何かがおかしい。
部屋を見回す。隣りのベッドテーブルには・・・あの石が!
勝は思わず身を乗り出してその石を掴む。ハッと我に返る。足が自由に動くではないか。
夢ではなかったと、嬉しさのあまり病室を抜け出し病院中を駆け回る勝。
朝日奈隊長は全てを知っているかのように、物陰からよかったよかったと頷いている。
ちょうどパトロールにやってきた光太郎に、タロウが願いを叶えてくれたと興奮を押さえられない勝。
勝「僕がウルトラの星へ行って、父ちゃんに会ってきたなんて言ったら、母ちゃんびっくりするだろうなぁ。」
光太郎「お父さんは地球のどこかで、新しい命として生まれ変わっているんだろうね。
ウルトラの星は、願う思いのかなえ星。勝君の思いをタロウは叶えてくれたンだね」
勝「僕大きくなったら絶対に宇宙飛行士になる。もう一度ウルトラの星に行って、ウルトラ兄弟にお礼言うんだ」
東の夜空にウルトラの星の光が瞬く。光太郎と勝は、いつまでもいつまでも星空を見上げていた。
終わり
171:名無しより愛をこめて
05/04/12 21:48:15 E9FoeYzp
GJ!!
172:名無しより愛をこめて
05/04/13 01:01:39 FcvD13kB
「故郷は地球」から40年。やっと救われた気がします。
173:名無しより愛をこめて
05/04/13 01:07:52 swUTc9kG
ジャミラ2代目ってとこが直接的で気になるなぁ。
でもストーリーはGJ!
人間が変身してしまったオリジナル怪獣の方がいいと思うけど、
話の骨子を理解して貰うには「ジャミラ」という怪獣の方が、
ウルトラファンにはわかりやすいんだよな。
パワードでのリメイク版ジャミラと比べると「タロウらしさ」
がいい救いになっているよね。
GJでした。
174:名無しより愛をこめて
05/04/13 02:02:57 qw2U3Hzn
∧,,∧
(´・ω・`)
|:::|::|__ 、-'''"´∪ ̄∪''-、 __|_::::||
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㍊|::|::|::::|_/ ● ,,. .,, ● ヽ:||::::::_|__|_ | |iiii
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::::||::::|旦''-、、,,,,,,______,,,,,,、、-'' 超巨大ショボーン
175:名無しより愛をこめて
05/04/15 17:40:00 uVz1BoO0
>>174
ワロタ
176:名無しより愛をこめて
05/04/16 03:03:23 KuLQJ7f+
>>167-170
タロウでジャミラ、という難しそうな課題をきれいにこなしていてすごいと思いました
それと、何げに、タロウ一話の独特のウルトラの星のイメージやウルトラ戦士の解釈が
うまく活かされているのにもオマージュを感じました
(他に、あのイメージを継いでいるものというと…ハヌマーンくらいか(w )
177:名無しより愛をこめて
05/04/16 23:46:56 /jOV0KcP
感想ありがとうございます。
タロウの中では「母の願い 真冬の桜吹雪!」が涙出ちゃう位好きなので、
ジャミラの話もハッピーエンドにできないかと思い挑戦しました。
まさに176さんの指摘通り、タロウ第一話のノリで書いてます。
あと丁度「ウルトラマン伝説」とか「愛の戦士タロウ」とかをヘビーローテーションで聞いてたんで、
随所にその影響が見受けられますね。精進します。
次も明るいタロウに挑戦します。
178:名無しより愛をこめて
05/04/17 13:47:45 8dqRbmcP
このスレ読んでると、タロウDVD禿しく欲しくなるぞ
179:名無しより愛をこめて
05/04/18 18:19:17 CHMgRtZd
このスレはショボーン達に監視されています
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|_|´・ω・`). ...(´・ω|_| [.lШШl]
| | o【◎】 .( o| | (´・ω・`)
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180:名無しより愛をこめて
05/04/18 19:08:52 cFmCNMyX
>>174のAAに刺激されて創作中ディス
181:名無しより愛をこめて
05/04/22 04:07:44 oUHO8m+Z
このスレtateta(⌒ω⌒) このスレtateta(⌒ω⌒) もう DA ME PO! YEAH!
Comin' up check it up !も う だ め PO ! YO HEY YO HEY mou Da me PO !
も・う・ Da me PO!
∧_∧ ♪
♪ (´・ω・` ) キュッキュッ♪ さぁさぁみんなで(´・ω・` ) も・う・ Da me PO!
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182:名無しより愛をこめて
05/04/27 01:05:46 3WCP3st/
このスレつまんねつまんねつまんねつまんね
<⌒/ヽ-、___ このスレつまんねつまんね
/<_/____/ このスレつまんねつまんね
このスレつまんねつまんねつまんねつまんね
∧∧
やっぱ( ^ω^)おもすれ━━!!!!
_| ⊃/(___
/ └-(____/
183:名無しより愛をこめて
05/04/30 14:42:08 EhyYjOAe
∧__∧
(´・ω・`) 保守ageやがな
.ノ^ yヽ、
ヽ,,ノ==l ノ
/ l |
"""~""""""~"""~"""~"
184:名無しより愛をこめて
05/04/30 17:14:39 zGXqhVA0
「植物怪獣タロウに迫る!」
御神木怪獣 ヒノキング、ウルトラファミリー 登場
学校の近くの神社の敷地で野球に興じる健一君と同級生達。
健一君が完投勝利を収めようとした瞬間、大音量が空き地にこだまし、
びっくりした健一君は暴投。相手に打たれてしまった。
いつの間にかあたりはまるで夜のように暗くなっている。原因は隣りのマンションの団地工事だ。
建設中の巨大な超高層マンション団地。昼夜問わずの騒音を辺りに撒き散らし、町内の住人は大弱り。
更にはその巨体が陽を遮り、ちょうど陰になるところは夜のように真っ暗なのが半日続く、という有様だった。
騒音と影で、度々試合を中断しなければならない憤りで不満と愚痴を次々にこぼす健一たち。
しかしその後ろの神社から、もっと大きな怨嗟の声が渦巻いている事を、この時点ではまだ誰も知らない・・・
その夜、団地工事の作業員が次々と行方不明になるという怪事件が発生。
ZATが出動、現場検証が始まった。高圧的な団地のオーナーや残った従業員から事情を聞く隊員達。
その時、ラビットパンダに残っていた森山隊員の悲鳴が。
光太郎達が駆けつけると、全身木目の怪人が森山隊員に襲い掛かっていた。隊員たちがZATガンを斉射すると、
攻撃を受けた怪人は夜の闇に姿を消していった。
185:名無しより愛をこめて
05/04/30 17:15:21 zGXqhVA0
翌日、謎の木人が犯人と断定したZATは現場のパトロールを強化。光太郎は団地の近くの古びた神社を訪れる。
神社の空き地で、神主さんが自生する花を一本一本丁寧に抜いていた。
「こんな環境だと、花達も満足に咲いていられないじゃろうからな・・・引越し、引越しだ。
こいつらはまだいいが、神木様は動かせん。さてどうしたものか・・・」
神主が一本の木を見やる。光太郎もつられて見上げると、そこには立派な木が生い茂っている。
樹齢千年以上経った御神木なのだと神主。ボロ神社だが、地元の人は皆この神木に愛着を持っており、
今は後継者がいなくできないが、昔は毎年夏になると神木の前で能を披露したのだという。
なるほどと感心する光太郎。しげしげとご神木を眺めていると、木の幹にくぼみが多数あるのを見つける。
近づいて見てみると、なんとZATガンの弾痕ではないか。驚く光太郎。
「まさか・・・いや、調査の必要がありそうだ」光太郎は基地に連絡、すぐに調査が始まった。
怪獣探知機に反応した神木を火炎放射器で焼却しようとするZAT。何かの間違いだ、と中止するように懇願する神主。
神木の前で皆が揉めていると、危険を察知したのか、突如神木がユラユラ揺れて昨日の木人へと姿を変えて、
あさっての方向へ駆け出した。
慌てて追跡するZAT一同。怪人は白昼堂々と商店街を突っ切り、一目散に逃げていく。
怪人の向かった先は肥料工場。隊員達の追撃もむなしく、怪人は濃縮栄養剤のタンクに飛び込んでしまった。
数秒置いた後、タンクを中心に地震が起き、怪人がみるみる巨大化、ご神木怪獣ヒノキングになってしまった。
怪獣は住宅を踏み潰しながら徐々に団地の方へ進んでいく。
一方、先程の地震で堆肥や腐葉土に突っ込んでしまい、もの凄い臭いに包まれたZAT一同だが、
めげずに怪獣退治の作戦に乗り出す。
186:名無しより愛をこめて
05/04/30 17:16:28 zGXqhVA0
「枯葉剤作戦」
相手は植物の怪獣ということで、全てのZAT航空機から植物を数秒で枯れさせる枯葉剤を散布する作戦を決行。
荒垣の号令と共にコンドル、ホエール、スワロー各機が機体下部のペイロードから枯葉剤を散布する。
枯葉剤をまともに受けて苦しむ怪獣。しかし怪獣は雄叫びを挙げると、枯葉剤を逆に全て吸い込み体に取り込んでしまった。
怪獣の体色が濃い緑から燃える様な赤へ変化し、口から猛烈な勢いでガスを浴びせ返す。
ガスをまともに浴びたコンドルの機体表面が見る見るうちに溶けていく・・・
怪獣は、枯葉剤の成分を体内で硫酸ガスに変えてしまったのだ。
墜落するコンドル。怪獣が団地に迫る。登場していた光太郎は、すかさずタロウに変身。
怪獣は先程手に入れた毒ガスでタロウを苦しめる。
タロウは得意のスピンキックで怪獣の体力を徐々に奪う。次第に疲れていく怪獣。
バテてその場に座り込んだ神木怪獣。タロウはキングブレスレットを外すと、巨大な徳利と杯に変化させた。
ホエールからその様子を見ていた荒垣。タロウの意図に気付くと、ベロン戦でとっさに白酒を精製した時のように
即座に純米酒を精製、下部ペイロードからタロウのかざす徳利に、酒をホースで注ぎいれた。
すると、どこからともなく荘厳な伝統音楽の音色が聞こえてきた。
空から7つの赤い球が降り立つ。そう、ウルトラファミリーがやって来たのだ。
ウルトラの父は神主の正装のような服に身を包み、ご丁寧に頭には烏帽子を被っている。
ウルトラの母は巫女のような紅白の袴を身にまとっての登場だ。
兄弟達はそれぞれ笙や琴、躍太鼓や篳篥(ひちりき)、横笛といった和楽器を巨大化させて演奏している。
父がお祓いをゆっくりと左右に振り、怪獣に一礼をすると、怪獣を取り囲んでの清めの神事が始まった。
タロウは怪獣に杯を持たせ、徳利から酒を注ぐ。
怪獣は快く注がれた酒をぐぐいっと一飲み。ぷはぁ、と怪獣は大きな息をつく。かなりご機嫌な様子だ。
兄弟の演奏に合わせて、どこからか翁の面を取り出したタロウが能を踊りはじめた。
地上で見守る人々も、逃げることを忘れて魅入っている。
187:名無しより愛をこめて
05/04/30 17:17:28 zGXqhVA0
タロウの能ですっかり機嫌を直した怪獣は、口から取り込んだ作業員達を吐き出した。まだ息がある。
怪獣「昔はワシのことを誰もが尊敬してくれた・・・それが今はこの様じゃ。神社で遊んでくれる子供達の為にもと、
団地を破壊しようとしたんじゃが・・・ワシが軽薄だった。ありがとうよ、タロウ。久しぶりに楽しかったぞ。
さて、そろそろもとにもどるとするか・・・。もうこんなことは二度としたくないのぅ」
頷いたタロウはリライブ光線で怪獣を浄化。神社の境内に帰ったご神木は、心なしか晴れ晴れしているようだ。
さて、帰ろうとするタロウ・・・だが、兄弟達はタロウを呼び止める。
兄達の視線にタロウはハッと気付く。そうか、それを忘れていた、と頷くタロウ。
兄弟達が一列に並び、全員の手からリライブ光線が団地に発射された。
みるみるうちに鉄筋骨組みの団地は姿を消し、代わりに緑がいたるところから噴き出した。
団地を残しておいては根本的な解決にはならない。少々強引だが、団地を森に変えて計画を白紙に戻させたのだ。
巨額を投資して建設させていた団地が消え失せて、泣きじゃくるオーナーを尻目に
神主さんや健一達は、飛び去っていく六兄弟に拍手喝采を送っていた。
数日後、あの団地跡はどうなったかと光太郎が行ってみると、そこは自然公園になっていた。
健一君たちはのびのびと野球に興じている。すると聞き覚えのある声で呼び止められた光太郎。
振り向くと、土産物屋の屋台に元団地オーナーの顔が。改心し、一からやり直すことにしたのだそうだ。
めげずに商売に精をだす元オーナーの商魂逞しさに驚きつつも、本来の自然に戻った公園で
光太郎はのびのび昼寝を満喫するのだった。
終わり
188:名無しより愛をこめて
05/05/01 09:33:50 4inU6pw8
ウルトラファミリーに能をやらせるとはタロウらしいというかなんというかw
神主の「引越し、引越しだ」に反応したのは自分だけでいい。
189:名無しより愛をこめて
05/05/01 21:17:08 YE2FHWW9
できたった
その日は、森山隊員のたんじょーびですた。
あとは↓と同じ
URLリンク(gazo05.chbox.jp)
そしてタロウになって円盤殺してZATをリライブ光線でフカーツさせましたと。
めでてーなおい
おしまい
190:名無しより愛をこめて
05/05/11 18:00:02 ivCeey5p
hoshu
191:名無しより愛をこめて
05/05/11 19:28:37 MkjnoyKv
下がりすぎなのでage
192:名無しより愛をこめて
05/05/14 15:14:05 2l18SnDR
ウルトラの母に惚れた青年!
193:名無しより愛をこめて
05/05/19 23:47:45 OvpnR6z1
保守
194:名無しより愛をこめて
05/05/20 00:44:33 iH9+Dsn6
>>192の一言に触発されて一つ作ってみました。
「ウルトラの母の日」
孤独宇宙人 ロンリー星人、ウルトラの母 登場
ある日突然、何の通達も無しに白鳥家にウルトラの母ことみどりのおばさんが尋ねてきた。
光太郎は驚きを隠せない。訳が分からずしどろもどろの光太郎に、おばさんはこう言うのだった。
「貴方が真の戦士となりえたかどうか、私が確かめに来たのです」
こうして、暫く白鳥家の世話になることになったみどりのおばさん。
おばさんは本業の交通整理から家事手伝いまで完璧にこなし、
町内の人達の信用もすぐに獲得、優しいパワフルおばさんぶりを存分に見せつけた。
暫くたったある日、光太郎はおばさんを遠巻きからずっと見つめる青年を見つける。
長身のやさ男といった風情の青年が、おばさんを一心不乱に凝視しているのだ。
その背中に異様な雰囲気を感じた光太郎は、青年を後ろから縛り上げ、何が目的だと青年をもの凄い剣幕で問い詰める。
その様子に気付いたおばさんは光太郎の手を離させ、もみ合いで出来た青年の擦り傷を治療し始めた。
おばさんは青年に光太郎の無礼を詫び、逆に光太郎をたしなめる。
拘束を解かれ、落ち着いた青年がぽつぽつと語り始めた。自分は遠い宇宙のロンリー星からきた宇宙人であること、
地球には文化を学ぶ為に来た事、地球侵略の意思は全く無いこと、故郷を離れて暮らしていたが、
死んだ母親のことが忘れられず、母とそっくりなおばさんを見て懐かしい故郷を思い出していたこと・・・
青年が宇宙人だと知り、ZAT基地に連絡しようとする光太郎を、おばさんは静止。
「この人は貴方を信じて身の上を明かしたのです。その困っている人を無碍にするなんて、
貴方はそれでもZATの隊員ですか!」と。
195:名無しより愛をこめて
05/05/20 00:45:30 iH9+Dsn6
おばさんに頭が上がらない光太郎はしぶしぶ基地への連絡を止め、青年を見逃すことにした。
おばさんは青年が貧乏な暮らしをしていると聞いて、ちょくちょく青年の住むアパートへ
食事を作りに行ったり洗濯物を干しにいったりを続ける。こうなると光太郎は面白くない。
母親が他人に取られるといった軽い嫉妬と、青年をまだ完全に信用できないという
疑念の感情がない交ぜになった気持ちが、光太郎の胸中に蠢いていたからだ。
光太郎は青年の監視を始める。しかし光太郎の心配をよそに、青年は誰にでも優しく、
小学生達にも好かれる好青年であることがわかってきた。心配が杞憂に終わったと安堵する光太郎。
そうこうしている内に、母の日が近づいてきた。
おばさんが今朝から何か言いたげな目で見つめていたのだが、全く気付いていなかった光太郎。
隊員達に指摘されて初めて母の日を思い出したが、当然プレゼントも用意していない。
慌てて花屋へカーネーションを買いに行くと、先に青年が買いに来ていた。
物陰に隠れて様子を見る光太郎、なけなしの金でカーネーションを買い、店員に嬉しそうに
花を包装してくれるように頼む青年を見て、光太郎は恥ずかしくなりその場を立ち去る。
青年を心のどこかで信用していなかったこと、母親を思う気持ちは青年に遥かに及ばないこと・・・
公園のブランコを漕ぎながら自分の愚かさを反省する光太郎。
すると、青年が目の前を通り過ぎる。声をかけようとすると、青年の後ろから大型トラックが迫るのが見えた。
危ない、と声をかけるのも時既に遅し、青年は助かったものの、手に持っていた花がタイヤに踏まれて
グシャグシャになってしまった。バーローと一言残し、謝罪もせずに去るトラック。
196:名無しより愛をこめて
05/05/20 00:47:15 iH9+Dsn6
うずくまっていた青年の肩がブルブル震えると、みるみるうちに体が大きくなり、凶暴なシルエットへ変貌した。
青年が変身した星人は、一目散に先程のトラックを追いかける。
トラックは必死に逃げるが、星人がみるみる追いつく。トラックが踏まれようとする刹那、
光太郎は変身し、タロウとなって星人の前に立ち塞がる。トラックを逃がすタロウ。
星人は素早い上に怪力で、隙が全く無い。否応無くタロウも全力で立ち向かう羽目に。
互角の戦いが続く中、タロウは説得を続けるが、理性を失ったロンリー星人は全く聞き入れようとしない。
その時おばさんがタロウの前に駆けつける。
星人を一喝、叱り付けるおばさん。星人の動きが止まる。
一瞬の隙を突いてタロウが止めのストリウム光線を放とうとする・・・が、一呼吸置いてタロウは組んだ腕を解く。
星人はようやく冷静に戻り、巨大化変身を解く。おばさんに泣きながら自分の非礼を詫びる青年。
タロウは先程逃がしたトラックの積荷の砂利を、大量のカーネーションに変化させる。
青年は、今度こそ花を渡せると嬉し涙を流す。
両手いっぱいのカーネーションを受け取ったおばさんは、青年を抱きしめ慰めてやるのだった。
数日後、青年は故郷の国へ帰ると言ってきた。引きとめようとする光太郎だが、青年の決意は固い。
自分が怒りに身を任せて街を破壊しようとしたことを反省し、故郷で心身を鍛えなおすと青年。
おばさんと長い抱擁をした後、青年はまたいつか地球に来ます、と言い残して宇宙へと飛び立っていった。
「さようなら!光太郎さん!さようなら!おかあさん!」
残った光太郎とおばさん。おばさんは、タロウが星人に止めを刺さずに花をプレゼントしてあげたことを褒め、
真の優しさを持つ一人前の戦士ね、と光太郎を戦士として認めた。満面の笑顔でバンザイする光太郎。
名残惜しいが、おばさんももう帰らなくてはならない。
おばさんに遅いプレゼントのカーネーションを手渡し、照れくさそうにはにかむ光太郎。
おばさんの目から涙がこぼれ落ちる。光太郎も泣いている。
ウルトラの母に変身し、みどりのおばさんは帰っていく。光太郎は夕陽の中で、いつまでも手を振り続けるのだった。
おわり
197:名無しより愛をこめて
05/05/20 21:21:56 HIORS62y
>>194-196
良いお話でしたが....
「ウルトラの母の日」というまったく同じ題名で、
前スレに作品があったんだよなぁ。
なんというか...ねぇ。
198:名無しより愛をこめて
05/05/20 21:30:14 iH9+Dsn6
>>197
うわ、本当でした・・・すいません。
完全にモチーフ被ってますし、言い訳のしようも無いですね。反省します。
次からは、過去の作品となるたけ重複しないように気をつけます。
199:名無しより愛をこめて
05/05/20 23:08:33 sUgQCg1n
いや、これはこれで味わい深かったです。
200:名無しより愛をこめて
05/05/22 16:13:52 Nmc5CnZI
>>194-196
実に良作です
「母の日」というお題だけで、内容はどちらも甲乙つけがたいほど(・∀・)イイ!!
盗作でない重複なら、結構な事だと私は思いますよ。
201:名無しより愛をこめて
05/05/25 20:01:03 iVmS11lQ
保守も兼ねて
|/|-|\
| 0M0) ニヤニヤ
|⊂ /
| / 人 ナズェミデルンディス!!>>194-196
Σ(w0; )ノ
( ヘ)
く
202:名無しより愛をこめて
05/05/25 20:07:38 Tg6IY+vu
URLリンク(www.accessup.org)
URLリンク(www.2ch2.net)
URLリンク(kurohuku.hp.infoseek.co.jp)
URLリンク(www27.tok2.com)
203:名無しより愛をこめて
05/05/26 22:29:11 Qcac6KzP
タロウって犬の名前だよねぇ。
妹はウルトラハナコか?ウルトラの母の本名はウルトラウメ?父はウルトラトラマンキヨシ?
204:名無しより愛をこめて
05/05/26 23:12:23 Akmf1zrV
>>203
俺の名前なんですけど。
205:名無しより愛をこめて
05/05/27 02:14:07 eMjFXYMM
>>194-196
「ティガ」「ダイナ」のようにTV本編約4クール分が劇中ではほぼ3年間の物語と
されている例もあるし、「タロウ」も最低でも5月を2回含む13ヶ月以上の劇中時間が
あったと考えれば無問題でしょう。
206:名無しより愛をこめて
05/05/30 12:15:22 rWAJOUB7
時代は、ウルトラマンエースが地球を守っていたころに遡る。
東京、新宿駅の前。ある女性と少年が歩いている。女性と少年の名は、村野ルミ子と、坂田次郎
と言った。
二人はある事件がきっかけで、姉弟同然の生活をするようになっていた。そして今二人は、
新宿へと遊びにきていたのである。
「次郎ちゃん、アイス買ってきたわよ」
ルミ子がアイスを持って次郎の元へやってくる。
「ありがとう」
次郎は心なしか、元気がなさそうだった。それでも次郎は精一杯、明るく振舞っている。
―ある男との約束だから―
ルミ子と次郎は、再び歩き始めた。すると二人の横を、黒い革ジャンを着た男が歩いていく。
それは、次郎にとって最大の友人であり、兄代わりでもある男にそっくりだった。
その男の名は、郷 秀樹―
「郷さんだ!!」
次郎は叫ぶ。
「ルミ子姉ちゃん、郷さんだよ!!」
「また。郷さんがこんなとこにいるわけないじゃない」
ルミ子は信じない。否、信じたいのだが、信じられないのだ。
ウルトラマンである郷が、また地球にくるわけがない。
そう思っていた。
「ちぇっ、ほんとに郷さんだったんだから・・・・」
次郎がつぶやいた瞬間だった。まるで犀のような超獣が、新宿に現れた。
「うわぁ!超獣だ!!」
207:名無しより愛をこめて
05/05/30 12:15:51 rWAJOUB7
そのころ、TAC基地でも、超獣出現を告げるアラームがなっていた。
「出動!!」
TACの隊長、竜五郎が号令をかける。
「ようし、いくぞっ!」
射撃の名手の山中が気合を入れる。
そして空母タックファルコンに向かうのは、北斗星司。タックアローに向かう南夕子とウルトラタッチで、
ウルトラマンエースに変身する。
意気揚揚と出撃したTACだったが、超獣ザイゴンにはTACの攻撃は通用しなかった。
「山中隊員!俺が地上からやつの口をめがけてナパーム弾を打ち込みます!」
埒があかなくなった星司は、山中に言った。たしかに、ナパーム弾ならザイゴンの外皮ではなく、
中身に直接ダメージを与えることができる。戦闘機では、ザイゴンの口の中にレーザーを打ち込むのには、
普段の何倍もの精密射撃でなくてはならない。
「しかし・・・」
山中は渋る。失敗したら、かわいい後輩の星司が死んでしまう。だが、星司は必ずやり遂げる男だ。
「止めても無駄なようだな。よし。やってみろ」
「あ・・・はい!」
星司は笑顔を見せ、ファルコンに積んであるタックアローへ向かった。
「星司さん・・・」
夕子は星司を信じていた。だが、一抹の不安もあった。
TACの苦戦を見て、逃げる足を止め次郎が叫んだ。
「くそっ!郷さんだったら、あんなやつ一発で倒しちゃうのに!」
「次郎ちゃん。危ないから早く逃げましょう」
悔しがる次郎をルミ子は早く安全なところへ連れて行きたかった。だが、その一瞬がザイゴンに炎を吐く
チャンスを与えてしまう。
星司の乗るタックアローが地上に降り立ったのは、まさに同時であった。
「危ない!さあ早くこっちへ!」
「ありがとう!」
星司が次郎とルミ子を炎から遠ざけ、ナパーム砲を構える。
スコープを覗き込む星司。しかし、そこから見えたものは、人間の足だった。
「っなっ!危ない!逃げろっ!」
208:名無しより愛をこめて
05/05/30 12:16:56 rWAJOUB7
しかし、男は退こうとはしない。むしろ、ザイゴンに向かって立ちはだかっているようにも見える。
「チッ!」
星司はやむなく前に出て、ザイゴンをスコープで捕らえようとした。
しかし、その男がさらにスコープの前にくる。
星司が抗議しようとしたその時!男の持つレーザーガンがザイゴンに発射される。
ザイゴンも、炎を吐いて応戦する。
レーザービームはザイゴンの口の中へ照射されていたのだ。しかし、男も炎を食らってしまう。
ザイゴンはレーザーの一撃で消滅した。。
「郷さんだ!!」
次郎が叫ぶ。そう。彼は、間違いなく帰ってきたウルトラマン、郷秀樹だった。
ルミ子も目を疑った。
「やあ、次郎。元気にしてたか」
「本当に、本当に郷さんなんだね!」
次郎が郷に飛びつく。
「あなたは?」
竜が聞く。
「元MAT隊員、郷秀樹です」
「あのMATの・・・」
「ゼットンとの戦いでMAT隊員郷秀樹は死んだはずじゃ・・・」
隊員達がざわめく。
209:名無しより愛をこめて
05/05/30 12:17:45 rWAJOUB7
「生きてるんだよ!郷さんは」
次郎が言う。
「・・・・・」
星司は郷を睨み付ける。作戦を邪魔された、嫉妬のような気持ちが入っているのだろう。
「星司さん」
夕子がそれをたしなめる。
「これだけ勇敢な青年なんだ。郷君にTACに入ってもらおうじゃないか」
山中が言う。
「そのレーザーは?」
「ウルトラレーザー。僕が開発した武器です」
興味心身なのは梶隊員である。
「それより郷君、TACに入らないか?」
「はい・・・」
「まぁ、郷君の入隊の件は後にしよう。病院に郷君を連れて行ってやってくれ」
竜が気を利かせ、郷を病院へ案内しようとする。
「郷さん、これからずっと一緒だね!」
「あぁ。次郎。だが僕はTACに行かなくてはならないんだ。いい子で待っていられるね?」
「もちろんさ!絶対戻ってきてよね!」
「あぁ。約束だ」
「よかったわね次郎ちゃん!」
次郎とルミ子は郷秀樹との再会をとても喜んでいた。
TAC基地では、郷秀樹の入隊の件で、星司とほかの隊員たちが揉めていた。
「彼は怪しい!なぜあのような武器を持っていたのか!」
「自分で開発したといっていたじゃないか!なぜ彼のような勇敢な青年を疑うんだ北斗」
そこは隊長、竜がたしなめる。
「過半数の賛成は時に失敗を招く。北斗。南とともに郷青年を調査してくれ」
「はい!」
210:名無しより愛をこめて
05/05/30 12:18:54 rWAJOUB7
そして、星司と夕子はTACの病院へやってきた。すると先客がいる。
次郎とルミ子だった。どうやら彼らはTACの関係者ではないので中に入れないようだ。
「やあ。次郎君にルミ子さんじゃないか」
「あっ、北斗さんだ!」
星司は守衛に言った。
「ここには彼らの大事な人間が入院しているんだ。通してあげてくれませんか」
TAC隊員北斗の言うことなので、守衛は疑わずに二人を通した。
「ありがとう北斗さん、夕子さん」
「いいんです。それに私たちも郷さんに用がありますから」
そして4人は郷秀樹の待つ病室へと向かった。郷は、頭部を包帯で覆っていた。
「郷さん、大丈夫かい?」
「あぁ。大丈夫だ」
「ルミ子姉ちゃんがおはぎを持ってきてくれたよ!」
郷は警戒する。
「・・・おはぎ・・・」
「食べないのかい?郷さん、大好物じゃないか!」
「そうだった。美味しそうだ・・・」
そして郷秀樹は箸を左手で持ち、おはぎを掴まずに箸に刺して食べはじめた。
「あれ?おかしいな。郷さんいつから左利きになったんだ?」
郷秀樹はあわてて右に持ち替える。おかしい。星司も夕子も気づいたようだ。
「郷さん、あなたは―」
星司が質問しようとしたその時。死んだはずの超獣ザイゴンが病院前に出現した。
211:名無しより愛をこめて
05/05/30 12:21:55 rWAJOUB7
「あっ、超獣だ!」
竜から星司と夕子に通信が入る。
「こちら竜。北斗、南。お前達は病人を非難させるのを手伝ってくれ」
「了解!」
二人が出て行ったのと入れ違いに、梶が入ってくる。
「郷さん、あなたのウルトラレーザーを貸してください。あれなら超獣を倒せる」
「いえ、あれは僕じゃなきゃ駄目なんです」
そういうとレーザーを持ち、郷は部屋から出て行こうとする。
「郷さん、僕も行くよ!」
「危ないからここで待っていろ」
そういうと郷は、次郎を跳ね除けるようにして部屋から出て行く。
「隊長!避難はほぼ完了しました!」
「よし北斗。そういえば郷青年はどうした?」
そういえば姿を見ていない。
「よし。俺が探しに行ってきます」
病室―
「開かない!郷さん!!郷さーん!」
郷が出て行った後、ドアにはカギがかけられていた。
そこに北斗が到着する。
「大丈夫か!」
ノブをいじるが、まったく開く気配がない。星司は、タックガンをノブに向ける。
「どいてろ!」
中に警告すると、星司の手からタックガンが飛んだ。何者かに撃たれていた。
「郷さん!あんた。郷秀樹じゃないな」
「そのとおりだ北斗星司。だが、ここで貴様は私に殺されるのだ」
郷秀樹は、ウルトラレーザーを構え、星司を狙う。
212:名無しより愛をこめて
05/05/30 12:24:57 rWAJOUB7
偽郷秀樹の手からウルトラレーザーは放たれなかった。
夕子が撃っていたのだった。
「夕子!」
「隊長に言われて・・・危なかったわね。星司さん」
偽郷秀樹は屋上へと逃げる。
「次郎君。あの人は、君の知っている郷さんじゃないんだ。宇宙人が化けた偽者だったんだ」
「待てぇ!!」
「次郎ちゃん!」
次郎は偽郷秀樹を追っていった。
屋上。
「なぜ郷さんに化けたんだ!」
「ふふふ・・・かつての地球の救世主ほど、活動が楽なことはないからな」
「くそう!」
次郎は偽郷秀樹にくみついて行く。しかし、偽郷秀樹にらくらく絡めとられてしまう。
「はなせ!ちきしょう!!」
星司たちが屋上についたときには、次郎は偽郷秀樹の手の中だった。
「キサマァ・・・」
星司は歯噛みする。ザイゴンも近づいてきている。
「フハハハ!手も足も出まい!北斗星司、南夕子!これぞ変身宇宙人アンチラ星人の実力だ!」
「北斗さん、夕子姉ちゃん、僕にかまわずこいつをやっつけてくれ!」
次郎は言うが、子供を犠牲にしての勝利は、星司も夕子も選ぶことはできない。
そのときだった。
213:名無しより愛をこめて
05/05/30 12:25:18 rWAJOUB7
「僕のまねをするとは、味な真似をしてくれるな」
声と同時に、ウルトラキックが偽郷秀樹ことアンチラ星人を吹き飛ばす。
「郷さん!」
そう。帰ってきた。親友の危機を救うためウルトラの星から新ウルトラマン、郷秀樹が。
「本物なんだね!」
「あぁ。次郎、話はあとだ。こいつを倒さなくちゃならない。早く逃げるんだ」
「あ、あんたは」
星司が郷秀樹を見つめる。
(エース、何を見とれてるんだ。アンチラ星人は僕が倒す。早くザイゴンを)
郷秀樹はテレパシーを使いエースに伝える。星司も、夕子も確信した。目の前の郷秀樹
こそが、エースの兄、新マンだと。
「あ・・・はい!兄さん!」
『ウルトラターッチ!!』
ザイゴンの目の前に、ウルトラマンエースが立ちはだかった。
「さて、アンチラ星人よ。僕の名を騙って僕の大切な人を傷つけようとした行為。許さん」
「くそっ!!まさか本物がくるとはっ!」
アンチラ星人は正体をあらわし、巨大化した。
「・・・これ以上、大切な人を殺させはしないぞ・・・トァァァッ!」
郷秀樹は、両手を上に掲げた。その瞬間、光が郷を包む。
新ウルトラマンがその中から現れた。
214:名無しより愛をこめて
05/05/30 12:26:57 rWAJOUB7
「僕のまねをするとは、味な真似をしてくれるな」
声と同時に、ウルトラキックが偽郷秀樹ことアンチラ星人を吹き飛ばす。
「郷さん!」
そう。帰ってきた。親友の危機を救うためウルトラの星から新ウルトラマン、郷秀樹が。
「本物なんだね!」
「あぁ。次郎、話はあとだ。こいつを倒さなくちゃならない。早く逃げるんだ」
「あ、あんたは」
星司が郷秀樹を見つめる。
(エース、何を見とれてるんだ。アンチラ星人は僕が倒す。早くザイゴンを)
郷秀樹はテレパシーを使いエースに伝える。星司も、夕子も確信した。目の前の郷秀樹
こそが、エースの兄、新マンだと。
「あ・・・はい!兄さん!」
『ウルトラターッチ!!』
ザイゴンの目の前に、ウルトラマンエースが立ちはだかった。
「さて、アンチラ星人よ。僕の名を騙って僕の大切な人を傷つけようとした行為。許さん」
「くそっ!!まさか本物がくるとはっ!」
アンチラ星人は正体をあらわし、巨大化した。
「・・・これ以上、大切な人を殺させはしないぞ・・・トァァァッ!」
郷秀樹は、両手を上に掲げた。その瞬間、光が郷を包む。
新ウルトラマンがその中から現れた。
215:名無しより愛をこめて
05/05/30 12:29:36 rWAJOUB7
「あっ!エースとウルトラマンだ!」
次郎が叫んだ。
アンチラ星人がザイゴンと戦うウルトラマンエースに走っていく。
「シュアッ!」
新ウルトラマンがアンチラ星人の前に立ちはだかり、投げ飛ばす。
「兄さん!」
新マンはうなずくと、アンチラ星人にウルトラスピンキックを放った。
エースはザイゴンに向かいチョップの嵐を叩き込む。
そしてザイゴンを持ち上げ、エースリフターで投げ飛ばす!!
ザイゴンが起き上がり、エースに突進する。
エースは、エネルギーを右腕の手刀に集中させる。
「ウルトラナイフ!!」
ザイゴンの首と胴体は、離れていた。そして振り返りざまにメタリウム光線を放つ。ザイゴンは大爆発した。
新マンも負けてはいない。アンチラ星人のキックやパンチをかわしながら、大空高く飛び上がる。
「流星キック・・・・!!」
次郎はこの技を知っていた。郷秀樹がキングザウルス三世を倒すために編み出した大技だ。
急降下して新マンの流星キックがアンチラ星人に命中する。そのままアンチラ星人を担ぎ、回転しながら投げる。
「ウルトラハリケェェェン!!」
アンチラ星人は回転しながら空中に飛ばされる。
新マンはブレスレットの構えに入る。新マンがウルトラセブンとの友情の証ウルトラブレスレットを掲げると、
ウルトラスパークに変化した。
「へアッ!!」
ウルトラスパークは、アンチラ星人をバラバラにしていた。
こうしてヤプールの野望は二人のウルトラマンによって防がれた。
216:名無しより愛をこめて
05/05/30 12:31:34 rWAJOUB7
決戦後、次郎とルミ子は郷に再会した。本物の郷秀樹に。
「郷さん!」
「次郎、ルミ子さん」
「帰ってきてくれたんだね!また一緒に暮らせるね!」
次郎が嬉しそうに言う。ルミ子もうなずく。しかし、郷の表情は曇る。
「すまない。僕には、まだ使命があるんだ。この宇宙全体の平和を守るっていうね」
「でも・・・」
「地球には、ウルトラマンエースがいるじゃないか。だが、宇宙には沢山の救いを求める人たちがいる。
それを守るのが、今の僕の使命なんだ」
次郎は泣いていた。泣きながらも、うなずく。次郎は、郷が新ウルトラマンだということを知っていた。
わがままを言うわけにはいかなかった。
「よし。ウルトラ五つの誓い、忘れてないな?」
郷秀樹は星司と夕子を見つめて、うなずいた。
地球を頼む・・・という意味をこめて。そして、両手を掲げる。新ウルトラマンだ。
そして飛び立つ。次郎はそれを追う。
「一つ、腹ペコのまま学校に行かぬ事!
一つ、天気のいい日に布団を干す事!
一つ、道を歩く時には車に気を付ける事!
一つ、他人の力を頼りにしない事!
一つ、土の上を裸足で走り回って遊ぶ事!
郷さ~~~~ん!!さようならぁ~~~~」
郷秀樹は、宇宙の平和を守るために宇宙へ帰った。。北斗星司と南夕子は、偉大な先輩の、
親愛なる兄のためにも、地球を守り抜くのだった。
おわり
217:名無しより愛をこめて
05/05/30 13:26:40 cHZ4Ml3V
力作ですな…
ストーリーはオーソドックスですが…
帰りマンファンの心情が滲み出ているw
218:名無しより愛をこめて
05/05/30 16:09:29 gLzNK+6n
あ・・あれ!?これエースになかったっすか!?
219:名無しより愛をこめて
05/05/30 16:58:58 rWAJOUB7
作者です。決戦!エース対郷秀樹をちょっといじってみただけなんで・・・
こうだったらよかったなぁみたいな・・・著作権に問題ありなら消去します。
220:名無しより愛をこめて
05/05/30 18:42:56 kOZ5flXW
長すぎる
三行にまとめろ
221:名無しより愛をこめて
05/05/30 19:01:10 rWAJOUB7
>220
超獣出たー 郷さんキター 偽者ダター エースと新マンキター めでたしめでたし
こんなんでどうだ
222:名無しより愛をこめて
05/05/30 19:10:39 +eXcfRLu
>>220
このスレによく出没する「長すぎる」厨はどうにかならんのか。
読めもしない代物なら仕方ないが、これはかなりいいぞ。
停滞しているこのスレの消費にもいいと思うが。
223:名無しより愛をこめて
05/05/30 19:49:52 kOZ5flXW
いい話だからさ、長いのが残念なの。
もう少し台詞とか刈り込んで行ってほしいんだ。
長くするそのぶん描写を細かくするとか…
偉そうですまないね。
224:名無しより愛をこめて
05/05/30 20:21:42 GJViMyDt
>>223
強い口調ですまんかった。真剣に読んでくれてたのな。
まぁ短く纏めた方がいいってのは同意。
長ければいいという物ではないし。
でも、
>長すぎる
>三行にまとめろ
こう言われると作者さんヘコムぞ。
225:名無しより愛をこめて
05/05/30 20:36:13 rWAJOUB7
作者です。ぶっちゃけ処女作でした・・・
練習のつもりだったのですが、批評してくれてありがとうございます。
>>223
ちょっとへこんで自棄になって>>221のような投稿をしてしまいました。
すみません。
>>224
はい。これからはだれなくちょうどいい感じの作品を作ってみたいです。
226:名無しより愛をこめて
05/05/30 20:50:50 OdPUcUgU
まあ>>213-214のくだりは、半分にした方がいいねw
227:名無しより愛をこめて
05/05/30 20:52:00 kOZ5flXW
>>224-225
うん、つい勢いで書いて悪かった…反省してます。
>>225
あんなことを書いておいてなんだが、あまり気にせず書きやすいように
書いてね。
228:名無しより愛をこめて
05/05/30 20:58:46 rWAJOUB7
>>226
2重投稿しちまったスマソ。OTZ
229:名無しより愛をこめて
05/06/03 19:49:04 yzp4Xff/
>194~196・・・とっても、いい話でした。もう一度、つくってほしい。再びロンリー星人が、やってきて、今度は、人間体のロンリー星人と変身体のウルトラの母が、対面するやつ。
230:名無しより愛をこめて
05/06/03 20:06:33 yzp4Xff/
次回の話は、前回のように、おとなしく居直るんじゃなくて、ウルトラの母(変身体)に欲情そそるんですよ!しかも、人間体のロンリー星人が。
231:名無しより愛をこめて
05/06/03 20:44:16 S8cUK4aA
>>229-230
今度はここに現われたか・・・
ここはまじめに創作するスレなんだから、
母のエロ話ならこっちで書いてもらってくれ。
スレリンク(eroparo板)
232:名無しより愛をこめて
05/06/04 16:40:23 dxbLs+cU
ロンリー星人は、顔は、青年そのままの旧作ゴジラにでてきたタイプの人間型宇宙人。
233:名無しより愛をこめて
05/06/08 18:27:52 NJ+5Ycdh
ロンリー星人は、ウルトラの母に抱いてもらいたかった。
234:名無しより愛をこめて
05/06/11 21:57:35 iZNBRaNY
世界の童話から アラビアンナイト
「ガマンガマン!ウルトラガマン比べ」
憤怒魔人 魔人ゲッコウ 登場
マンションの工事現場、地下から謎の祭壇が出土した。
ZATが立ち入って調査したが、既に一部の遺物は間違って土砂と一緒に搬出してしまったと業者。
ZATは出土した文献を回収し、とりあえず解析のため基地に帰ることに。
所変わって健一君の学校。
健一君の友人の翔太は飽きっぽく、どんなものでも長続きしないたちだった。
折角入った少年野球チームもすぐに辞め、誕生日に買ってもらったキューブリックも
一面も揃えられないまま放り投げてしまう。
健一君たちも、彼のわがままっぷりにはほとほと辟易していたのだった。
ある日の下校途中、翔太は山の土砂置き場で奇妙な物体を見つける。
ラグビーボールに似た形のそれは、不気味な輝きを放っていた。翔太はこっそりそれを家に持ち帰る。
最初はうっとり眺めていたのだが、すぐに飽きてしまいゴミ箱へその物体を放り投げてしまう。
すると、何かのスイッチが入ったのかゴミ箱から煙が立ち込めて、あっという間に天井に突き刺さらんばかりの
大男が、翔太の部屋に鎮座ましましていた。
大男は奇妙な訛りで、自分が大昔に封印された魔人ゲッコウであること、
封印を解いたものの願いを何でも3つまで叶えること、
その代わり、代償として苦手なものも3つ克服しなければならないことを翔太に告げる。
悩みぬいた末に、翔太はいくら使ってもお金が沸いてくる財布、どんな問題でも解ける鉛筆、
どんな食べ物に振り掛けても翔太の好物の料理になる魔法のふりかけ、の3アイテムを頼むのだった。
魔法のアイテムに囲まれてほくほく顔の翔太。魔人は翔太の苦手な物も問いただす。
翔太は深く考えず、間髪いれずに言い放つ。「勉強!ピーマン!母ちゃん!」
魔人はそれだけ聞くと、ニヤリと笑って消えていった。
235:名無しより愛をこめて
05/06/11 22:00:09 iZNBRaNY
翔太は有頂天になっていた。以前にも増して物に愛着が無くなり、おもちゃを買ってもすぐに飽きてポイ。
母親の作ったご飯をにふりかけをかけて、ビフテキやハンバーグにして食べる。勉強も魔法の鉛筆頼み。
その様子を健一君たちは恨めしそうに見ているだけだった。
クラスメイトから疎外されて、翔太は一人でいることが多くなった。
ZAT本部。ようやく文献の解析が終わった。内容は、
「宇宙から玉が落ちてきた。それを拾った者は不思議な魔人に出会い、
全ての幸せを手に入れたが、約束を破った為に街は一夜で消え失せた。
その呪われた玉を一緒に封印した、触れてはならぬ」と。
一緒に出土した筈のカプセルが見つからない。荒垣副隊長は人の手に渡った場合の最悪の事態を想定して、
全隊員に捜索を命令するが、一向にカプセルも、所有者も見つからないのだった。
さびしく一人で遊んでいる翔太の元に、魔人が久しぶりにカプセルから出てきた。
苦手なものを克服できたかどうか尋ねる魔人。
翔太は魔人のことなど意に介せず、買ったラジコンをつまらなそうに動かしているだけ。
その様子を見て魔人は再度警告するが、翔太はそんなことはどうでもいいとばかりに
ラジコンを墜落させて壊してしまう。その不遜な態度をみて、魔人は遂に怒った。
「契約不履行だ!約束を破った!・・・許せん!」
魔人の顔が真っ赤に上気し、般若のような形相になり、一気に巨大化した。
魔人は町を一区画ごとにペロリと食いらげていく。
そう、魔人の前の持ち主は約束を破って、怒った魔人が街を食べてしまったので、アラビアの町が砂漠化してしまったのだ。
このままでは皆の家が、街そのものがあっという間に食べられてしまう・・・
巨大な怪獣が市街に出現したとの報を受けて、ZATが出動する・・・が、さして効果をあげられない様だ。
撃墜されていく戦闘機、目の前で傷つくクラスメイト・・・
ようやく翔太は、自分の無責任さが大変な事態を引き起こしてしまったと気付く。
地上から攻撃に出た光太郎は、呆然としている翔太に出会う。
236:名無しより愛をこめて
05/06/11 22:02:06 iZNBRaNY
避難するようにと急かす光太郎に、翔太は一連の経緯を、堰を切った様に話し始める。
光太郎は翔太の話を信じ、「魔人退治の為に、苦手なものを克服するんだ!」と翔太に促す。
しかし翔太は、なかなか踏ん切りがつかない。苦手なものなど金輪際ゴメン、との思いがまだ捨てきれない。
そんな優柔不断な態度の翔太を見て、光太郎はバカッ!と頬を叩く。
光太郎「僕も昔は飽きっぽい子供でね、なんでも長続きしないから、お母さんによく怒られた。
でね、お母さんがこれだけは絶対にやり遂げなさい、って言って野球チームに僕を入れたんだ。
最初は嫌だったんだけど、自分が頑張ればそれだけ上手くなれることがわかってね、いつの間にか野球が楽しくなってた。
だから翔太君も、何か一つでもいいから打ちこめるものを作るんだ。
僕が今頑張っているものは、ZATの隊員として皆の安全を守ること。君のするべきことは、苦手を克服する事。
負けるんじゃないよ!翔太君!僕は怪獣と戦う、君は自分の苦手なものと戦うんだ!」
そう言って、ボロボロの光太郎は去っていく。翔太の目に、光がともった。
光太郎はタロウに変身。魔人とがっぷり四つで組み合うタロウ。
魔人が暴れている理由を知っているタロウは、時間稼ぎのため魔人を団地から、人気の無い郊外へと誘導していく。
魔人は翔太に対して「ワシは約束を守らない限り消えることは無い。翔太よ、約束を果たしてみろ・・・」と呼びかける。
タロウが時間稼ぎをしている間に、約束を果たさなければならない。我に返った翔太の孤独な戦いが始まった。
魔人の魔法で突如空き地に現れた机とイスに座り、用意されたドリルを始める翔太。
毛嫌いしていた算数百問ドリルを必死に解いてゆく。
その間にもタロウが怪獣と取っ組み合い、時間を稼いでいる。
勉強などしたことも無い翔太は何度も頭を抱え、諦めかけたが、光太郎の顔とタロウの勇姿が頭に浮かび、
また机に向かってゆく。
算数ドリルが終わった!次は嫌いなピーマンを皿いっぱいに食べなければならない。
突如出現した、山盛りのピーマンの色彩と臭いで何度も眩暈を起こしつつも、翔太は諦めない。
嗚咽交じりにピーマンを胃袋に押し込んでいく翔太。
237:名無しより愛をこめて
05/06/11 22:02:49 iZNBRaNY
もうだめだ・・・諦めようとした瞬間、「頑張れ!」と声が聞こえてきた。
気付くと回りには、健一君たちクラスメイトが駆けつけて、翔太を応援している。
翔太は嬉しさのあまり、涙を流しながら食べ続ける。
ピーマンを食べ終わった!涙目でガッツポーズをする翔太。
最後の難関、母ちゃん、だ。母ちゃん・・・?どう克服すれば良いのだろう。
すると、突然翔太の母ちゃんが現れた。翔太の襟首を掴み、懇々と日頃の態度に活を入れる母ちゃん。
母ちゃんの説教は延々と続く。いつもなら半端なところで逃げ出してしまう翔太だが、
街の被害を出さない為、今回ばかりは真面目に正座して聞いている。
タロウのカラータイマーが青から赤に変わる。脂汗をかきながらも、翔太は一刻を争う時だと判断、
プライドの高い翔太が、生まれて初めて土下座をした。深々と土下座をし、今までの非礼を大声で詫びる。
・・・すると、母ちゃんはニッコリ笑い、翔太の事を許すのだった。万歳するクラスメイト。
それと同時に魔人も動きを止め、食べた家を綺麗に吐き出して、入っていたカプセルの中に戻っていった。
タロウは疲れ果てながらも、その魔人の入ったカプセルを拾い上げ飛び立っていく。
タロウは魔人を二度と使われないように、宇宙の彼方へ捨てに行ったのだ。
翔太の家からは、もう必要の無い魔法のアイテム達が、スーッと消えていた。
戦い終わって、翔太を遠目で見ながらボロボロのZAT隊員たちは物思いにふけっていた。
「・・・あれは、我々人類を試す為に、宇宙人が寄こした試験問題だったのかな」
荒垣の呟きに、ZAT隊員はしみじみと頷く。
「でも、地球の子供達はまだまだ大丈夫ですよ。彼らは底知れないポテンシャルと優しさを持っているんですから」
颯爽と言いながら光太郎が現れる。
隊員たちはクラスメイトに囲まれて万歳を受けている翔太を見て、うんうんと頷くのだった。
それからの翔太は、色々と悔い改めたようだ。翌日から積極的に皆の輪に入っていく。
飽きずに野球チームの練習にも顔を出すようになり、母ちゃんとも上手くいっているようだ。
光太郎はその様子をウルフから見つめている内に、飽きっぽかった自身の幼少時代が急に思い出されて
照れくささで苦笑いをするのだった。
終わり
238:名無しより愛をこめて
05/06/11 22:13:59 prudWQdN
わずか3分の間に算数の問題百問とピーマンの大食いと母ちゃんの説教を克服したなんて
根性あるじゃないか翔太くん。
239:名無しより愛をこめて
05/06/12 01:20:01 UA/DVoYH
タロウの基本的な話としては悪くない…
ただ今にして作ったものとしては、あまりに教育的シナリオがストレートに出過ぎてて、当時としても、マニアにも現実の子供たちにも、ウケが悪いんじゃなかろうか。。
厳しい評価でスマソ
240:名無しより愛をこめて
05/06/12 15:23:24 FEOM1HLl
ロンリー星人をもう一回だしてほしいな!
241:翔太
05/06/20 01:07:13 U/JiemhN
え?ぼくなにもしてませんよ!?
242:名無しより愛をこめて
05/06/23 21:21:30 kasC9UiS
保守age
243:名無しより愛をこめて
05/06/26 15:02:28 VOr2wVdw
ZAT基地発進!
244:名無しより愛をこめて
05/06/27 14:38:09 zxRoNlKC
「宇宙人と文通をしよう!」
頭脳宇宙人 シンク星人タクティク 登場
健一君が学校から帰ると、奇妙な手紙がポストに投函されていた。
そこには達筆な字でこう書かれていた。
「ケンイチクン、僕はシンク星のタクティク。キミと文通したくて、こうして手紙を書いたんだ。
僕は宇宙人だけど、一切キミに危害を加えない。僕は誰も傷つけないことを約束する。
だからこのことをZATには言わないで欲しい。僕はただキミと文通がしたいだけなんだ。その気になってくれたら、
ご返事待ってます。タクティク」
半信半疑のまま、健一君は返事の手紙を書くことにした。
「タクティク様、初めまして。確かに僕は白鳥健一です。どうして僕を文通相手に選んだのですか?
正直完全に信用できたわけじゃないけれど、今は信じて手紙を書きます。
宇宙人なのに手紙が書けるなんて凄いですね。僕は日本で最初の宇宙人と文通をした人間なのかもしれないです。
そう考えるとなんだか嬉しくなってきました。どうかこれからも文通しましょう。それでは。」
指定された住所を書いて、ポストに投函する。
その3日後に、また宇宙人から丁寧な字の手紙が帰ってくる。
こうして、健一君と宇宙人との奇妙な文通が始まった。
健一君が学校で起きた事、尊敬する光太郎が怪獣と戦った事を仔細に書くと、彼はとても喜んだ。
逆に彼は健一の知らない様々な世界の話、宇宙の話を教えてくれた。彼は自家用ロケットを持ち、宇宙中を見てまわったのだそうだ。
彼は知性的で、健一君の学校で起きたトラブルの悩み相談でも、的確なアドバイスを送って寄こしてくれた。
健一君はだんだんと彼を信頼するようになり、悩み事は何でもタクティクに相談するようになった。
245:名無しより愛をこめて
05/06/27 14:38:59 zxRoNlKC
そんな生活が三ヶ月ほど続いたある日、タクティクからまた手紙が来た。
「噂に聞くZATの基地や設備がどんなに優れているのかが見てみたいんだ。
健一君、一つZATの基地や戦闘機の設計図を送ってくれないか」
すっかり、タクティクと文通の中だけとはいえ打ち解けていた健一君は、疑いもせずにその頼みを引き受けることにした。
光太郎にZAT基地を見学させてもらえないかと頼む健一君。普段の彼の人となりをよく知っている光太郎は、即座に引き受ける。
その日のうちに健一君はZAT基地に招待された。
隊員たち、隊長の厚い歓待を受ける健一君。お祭り騒ぎ好きな隊員たちは絶好のチャンスと踏み、
ここぞとばかりにどんちゃん騒ぎ。止めに入った荒垣に酒を無理矢理浴びるほど飲ませて黙らせると、もうやりたい放題。
健一君は悪いと思いながらも、宴会の場からそっと席を外して、基地中枢のデータバンクに忍び込む。
試行錯誤しながらもZAT基地の構造外略図や各戦闘機の設計図をプリントアウト、盗み出す健一君。
光太郎はこそこそと、後ろめたそうにしている健一君にふと目がとまり、僅かな疑念を覚えるのだった。
封筒一杯に設計図を詰め込み、健一君はタクティク宛てに投函する。
時が経つにつれて、健一君はだんだんと怖くなってきた。
自分はとんでもないことをしてしまったのではないか。このことがばれたら自分はどうなってしまうのだろうか?
悩んだ末に光太郎に相談する健一君。全てを知り驚く光太郎。
そこにタロウの意識が話しかける。シンク星は宇宙でも指折りの商業星。どんなものでも商売にしてしまう奴らだ、と。
ひょっとしてタクティクは、地球を侵略しようとする宇宙人たちに、
侵略の障害となるZATのデータを高く売ろうとしているのではないか・・・?
光太郎は直ぐに荒垣に報告、まだ時間はそれほど経っていない。
健一君が知っているタクティクが潜んでいると思われる住所に直行する光太郎。
なんの変哲も無いボロアパートの一室が奴の潜伏先だ。階段をZATガン片手に駆け上がる光太郎。
案の定タクティクとおぼしき人物はそこにいた。なにやら通信装置で通信をしているようだ。、
遅かったか!光太郎はZATガンで通信装置を破壊すると、タクティクは突然光太郎に飛びかかる。
246:名無しより愛をこめて
05/06/27 14:39:39 zxRoNlKC
組み合ったままアパートを飛び出し、睨みあう二人。星人は巨大化、光太郎もタロウに変身。
星人は意外に手ごわく、タロウはマウントポジションを取られて絶体絶命の危機に。
タロウの顔に星人の爪が突き立てられようとする刹那、健一君が星人に止めて、と叫ぶ。
星人の動きが止まり、明らかに動揺している。タロウはその隙に体勢を立て直し、星人にストリウム光線。
死闘の末にタロウは星人を倒す。
ZATは死んだ星人の潜伏先を家宅捜索する。すると、アパートには健一君との手紙が大切に保管されていた。
更に星人の日記も見つかった。
星人は地球のありとあらゆる情報を母星に送っていた。最後の総仕上げとして、
三ヶ月ほど前からZATの情報を探ろうと暗躍していたが、なかなかガードは固く、星人は攻めあぐねていた。
そこで関係者の知人の子供と親しくなり、その子を使い情報を盗ませることを思いついた。
光太郎の下宿先の子供、健一君をターゲットとして常に監視、手紙を使い信頼を得る・・・時間はかかるが確実な作戦だ。
しかし、タクティクは長い間文通するうちに、健一君に昔死んだ我が子の面影を見出してしまう。
最後の方は任務半分、私情半分で文通していたことが、日記には書かれていた。
任務の為とはいえ、凶悪宇宙人に情報を売れば地球は戦火に見舞われる。
自分はこの美しい星、ひいては健一君を見殺しにするのか・・・?タクティクは悩んでいた。
「母星に地球の情報を売ることを中止するように要請しよう、健一君は無事でいて欲しい・・・」
そこで日記は止まっていた。
光太郎「そうか、僕がアパートに入った時、アイツは情報を売ることを止める様に頼んでいたんだ・・・。
僕は、僕はなんてことをしてしまったんだ・・・」
狼狽し、動揺を隠せない光太郎。仲間達も肩を落として、ただ立ち尽くすばかりだった。
健一君は今日もタクティクに手紙を書き続ける。
「タクティクさん、最近ご返事が来ませんが、どうされたのでしょうか。また僕の知らない宇宙の話を教えてください。
タクティクさんは、なんだか僕のお父さんみたいに色んなことを知ってますね、すごいです。
いつまでもご返事待ってます。健一」
光太郎は楽しそうな健一君の顔を見て、本当のことを言おうか言うまいか悩むのだった。
終わり
247:名無しより愛をこめて
05/06/28 00:15:05 gZTAJBBu
リライブ光線使えよ
248:名無しより愛をこめて
05/06/28 00:18:40 DoMbytrK
>>244-246
タロウっぽいトラウマ話ですね
「プリントアウト」は放映当時の感覚からすると
ややオーバーテクノロジー気味かも(w
249:名無しより愛をこめて
05/06/28 00:23:31 kU9i7lmp
星人のネーミングも
タロウらしく一考を
250:名無しより愛をこめて
05/07/06 02:22:50 hV7eCChW
新作期待ほしゅ
251:戦闘員DX号(´・ω・`) ◆PBaEQ1Nj0Y
05/07/07 10:35:37 Qyi+6Tee
age
252:名無しより愛をこめて
05/07/09 23:16:02 eU28VKaD
age
253:名無しより愛をこめて
05/07/10 15:12:15 gEKbzJlv
sage
254:名無しより愛をこめて
05/07/13 00:43:30 ZtDUSNmO
「風鈴が呼ぶ七夕の奇跡!」
彦星怪獣 アルダイルス、織姫星の巫女ベガ、狡猾宇宙人チョイヤク星人、伝説の超人 登場
光太郎がいつものように市内をパトロールしていると、目の前に子供達の人山が出来ていた。
なんだろうと、その人だかりの中心を覗く光太郎。そこには風鈴屋台のお爺さんがいた。
子供達に格安の値段で風鈴を売るお爺さん。光太郎はその老人に興味を持った。
あらかた捌いて子供達がいなくなったところで、光太郎が老人に話しかける。
老人は言う。近頃はすっかり風鈴といったアナログなものには子供達は目を向けない。
自分は風鈴の持つ暖かい音色を知って欲しくて格安で売り歩いているのだと。
老人のささやかだが素晴らしいおもんばかりに、素直に感心する光太郎。
すると老人はさぁ店じまいだ、と言いさっさと屋台を引っ張り行ってしまう。
追いかけようとするが、すぐの角を曲がったところで老人はいつの間にか消えてしまった。首を傾げる光太郎。
下宿先に帰る光太郎。さおりさんはなんだかもじもじしている。それを悪い方に察してしまった光太郎、
トイレに行ったら?と何気なく言ったところ、当然さおりはかんかん。
光太郎さんのわからずや!と言って部屋に帰ってしまった。
何がなんだかわからずに呆然とする光太郎に、傍からニヤニヤその様子を眺めていた健一君が言う。
「明日は七夕だから、お姉ちゃんは光太郎さんと一緒にいたかったんだよ」
光太郎は改めて自分のデリカシーの無さを痛感するのだった。
その夜光太郎は不思議な夢を見る。
天女のような格好をした美しい女性が現れて、彦星様を助けてください・・・と何度も懇願してくる。
目覚めた光太郎、そのことをさおりさんや健一君に話すが、余計にさおりさんは怒ってしまった。
255:名無しより愛をこめて
05/07/13 00:44:01 ZtDUSNmO
しょんぼり歩く光太郎、そこに昨日の老人が気配も無くやってきた。
老人は光太郎から話を聞くと、大きな声を出して笑う。光太郎が怒ると、老人はまあまあ、と制止、
ロマンチック好きな女の子はプレゼントに弱いんじゃ、と言って綺麗な風鈴を一つ光太郎によこすのだった。
夕方、光太郎がプレゼントを渡して喜んでもらおうと家路を急ぐ途中に、突然空が黒雲に覆われ、異様な雰囲気が漂い始める。
突如、空から巨大な怪獣が降ってきた。怪獣は市内を破壊して暴れまわる。
しかし時々苦しそうに鳴き、口から血を出しているようだ。目からは大粒の涙を流している。
ZATが出撃、攻撃を開始するが、ZATの攻撃に対しても体をよじらせいかにも苦しそうだ。
そこに空から巨大な影が降ってきた。それは確かに影としか言いようが無く、黒い輪郭の中は漆黒の闇しか見えない。
うっすらと人影を成しているその影は、市街を破壊することは無く、
逆に暴れ回る怪獣の鼻先に先回りして、行動を阻止しようとしている様にも見える。
光太郎は困惑する。どうすればよいのか。ZAT一同も新怪獣に対しては攻撃をためらっている。
躊躇する光太郎に人影がテレパシーで呼びかける。
「私は乙姫星のベガ。今暴れている怪獣は私の夫、アルタイル。悪い宇宙人に怪獣化光線を浴びせられる時に、
アルタイルが私を庇って怪獣になってしまったの。私も逃げ出す時に体を失ってしまった・・・
お願い!夫を助けて!これ以上夫に街を破壊させないで!」
そんな折アルダイルスが発電所に近づく。危ない!
光太郎は止む無くタロウに変身する。
タロウは怪獣を足止めする。怪獣の攻撃は激しく、タロウは防戦一方。
そんな折、タロウは成層圏に船体を透明化させて佇む宇宙船を発見する。
そう、チョイヤク星人のUFOだ。仲睦まじい二人を利用するなんて許せない。
タロウはヒーロー光線で精密射撃、UFOを撃墜する。
すると怪獣は大人しくなり、自我を取り戻し始めた。が、アルダイルスは苦悩する。
元の体に戻れない以上は、地球にいるしかない。それでは更に迷惑がかかる。
アルダイルスはタロウにいっそのこと自分を殺してくれと言う。
そんな夫を見て、乙姫はタロウになんとかアルダイルスを元に戻してくれないかと懇願するのだった。
256:名無しより愛をこめて
05/07/13 00:45:18 ZtDUSNmO
「怪獣になってしまった人を元に戻すなんてことは・・・さすがに僕も無理だ」
「そんな・・・」
タロウが諦めかけたとき、老人の声がこだまする。
「タロウ!諦めてはいかん!」
声のする方を見ると、そこには風鈴屋の主人の姿が。
老人はとびきり綺麗な色の風鈴を取り出し、怪獣と巨大な人影の鼻先にそっと持って行く。
リリリリ・・・リリ・・・リリリリリ・・・
澄み渡るような優しい音色が辺りを包む。すると、元の姿を失った二人がざわざわと体を揺すぶったかと思うと、
みるみるうちに小さくなり、元の彦星と織姫に戻った。
お互いの名前を叫びながら、しっかと抱きあう二人。タロウも不思議な力の前に驚愕している。
帰り際に二人はほんのお礼に、と繋いだ両手から数多の星屑を出す。
するとその星屑がみるみる天に昇り、スモッグだらけの東京が一瞬にして満天の星空で埋め尽くされた。
「それでは・・・」と一日限りのデートに向かう二人。二つの星が夜空に帰っていった。
老人を見つめるタロウ。タロウは老人の不思議な力に思い当たるものがあった。
「まさか・・・あなたは・・・伝説の・・・」
「ホッホッホ。みなまで言うな。ちょいと地球に遊びに来ただけじゃ、もう帰るぞい」
「そうですか・・・残念です。次はどちらへ?」
「そうじゃな・・・次はしし座辺りを旅してみようと思う。
どうもあそこは不穏な空気が流れておってな・・・様子を見にいってくるわ」
老人は笑いながら雑踏の中に消えていった。・・・きっと、また会えるだろう。
事件が終わって、ここは白鳥家。都会のスモッグに覆われた空が嘘のように澄み渡り、天の川が燦然と輝いている。
縁側で夜空を見ながら茶をすする光太郎、そこにさおりさんがやってきた。
光太郎は老人に貰った風鈴をプレゼントする。大喜びのさおりさん、光太郎の隣りに座って風鈴の音色を楽しんでいる。
「織姫と彦星が僕らを見ているかもしれないなぁ」光太郎のつぶやきに、さおりは顔を真っ赤にするのだった。
涼しい風が吹いている。ウルトラの夏もこれからだ。
257:名無しより愛をこめて
05/07/14 17:30:48 jdPvnSy8
ウルトラの母をださなけりゃ面白くないよ!
258:名無しより愛をこめて
05/07/14 19:49:55 Isctb3RT
>>254-256
GJ。密かに登場しているキングが(・∀・)イイ!!
狡猾宇宙人の名前だけどうかと思ったけど、まぁいいのかなぁ。
259:名無しより愛をこめて
05/07/14 21:59:41 FT7Hn4Q6
>>257
「僕にもウルトラの母の話は書ける」スレを自分で立てなさい。
260:名無しより愛をこめて
05/07/14 23:20:54 y7HqbkVf
雛祭りやら七夕やらが似合うヒーローっていうのは稀有な存在だよなあ。
タロウは基本的にファンタジー世界の住人なんだろう。
ところで、アルダイルスはやっぱり牛の怪獣なんだろうか。(←最近「宗像教授伝奇行」
読んだ)
261:1
05/07/17 22:59:56 ShjB1Vk4
>>258
感想ありがとうございます。七夕には一週ずれてしまいましたが・・・季節ネタを、ということで書きました。
キングはお遊びのつもりで入れました。レオへの伏線、といっては何ですが
ちょっとした繋がりを作るお遊びのつもりでやってみました。
星人の名前は・・・すいませんかなりやっつけでした。反省します(;´Д`)
>>260
>牛の怪獣
はい、ひねりなくそんな感じを思い浮かべてました。安直とはいえ「らしい」ですよね。
その漫画は読んだことはないのですが、検索してみると面白そうですね。
今度探して読んでみます。
第二期ウルトラの面子はファンタジーの導入がしやすいですが、特にタロウは何の抵抗もなく書けますよね。
少ないながらも読んでくれる人がいることを励みにしつつ、ビシビシ書いていきたいと思っています。
どうぞ気長に待っててくださいね。
262:名無しより愛をこめて
05/07/18 02:35:38 7caetQyr
東光太郎がZATを去って30年のときが流れた。
現在のZATは白鳥健一隊長を筆頭に6人のメンバーを有していた。
ある日ZATにかつてのZAT隊長、北島哲也参謀から東京湾に発生した怪電波を調査しろと指令が下った。
さっそく調査をはじめる隊員たち。しかし3日間に及ぶ調査の結果、何一つ原因は不明だった。
その夜、怪電波が発生していた地点に巨大な隕石が着水した。
翌日ZAT隊員は隕石の調査を開始した。
隕石は内部から生命反応が見られる。白鳥隊長と隊員たちは対応に困っていた。
その時隕石に亀裂が入り、中からタイラントが出現した。
ZATは必死に応戦するがスワローも、スカイホエールさえも打ち落とされてしまう。
ギリギリで脱出した白鳥隊長の前に懐かしい人の姿が。「あ・・・あなたは!!」白鳥隊長は叫んだ。
男はニッコリとさわやかに微笑むと、右腕につけていたバッチを空に掲げた。
ウルトラマンタロウが現れ、タイラントとの戦いが始まった。
圧倒的なパワーに押されているタロウだったが、一瞬の隙を突いてタロウブレスレットが変形したブレスレットランサーでタイラントの右目を貫いた。
ひるんだタイラント、そこへすかさずストリウム光線を浴びせた。
激しく吹き飛んだタイラント。戦いは終わり、タロウは空へと帰っていった。
白鳥隊長が見た男、それは本当に光太郎だったのだろうか・・・。
・・・・・あれ?どっかで見たようなストーリーになったな。
263:ロンリー星人
05/07/18 19:52:44 Uzv8KL0A
うれしかった、とっても、奥さん(ウルトラの母)におかあさんっていったことが。また話に出たい!今度は、ウルトラの母におもいっきり、あまえてみたい!
264:名無しより愛をこめて
05/07/20 15:42:35 ySNggwOu
「タロウもZATも背筋も凍る…。」
うらみ怪獣 レイレイ、くらやみ怪獣 クラグラ 登場
東京C地区周辺のビルから怪獣反応があり、直ちに現場に向かった光太郎、副隊長
南原隊員。ビルの中は、身の毛もよだつ陰惨な光景だった。工事の作業員らしき人が、
腐臭を漂わせながら、横たわっていた。
南原「…。…ひ、ひどいな~。こりゃただごとじゃないぞ。」
朝日奈「お、おい、北島。ちょっと…あ、あのホトケの死因、調べてこい」
南原「そんんあ~~~。ふふくたいちょ~!!。ぼくこういうのはどうも~。」
光太郎「副隊長。僕が。」
一人近寄り遺体を調べる光太郎。
狭く、寒く、痛い…。そして…。
光太郎は、自分が本当に目を開けているのか疑問に思うほどの暗い場所に立っていた。
歩いても歩いても光は見えない。行く先にあるのは希望か絶望か。
コンドルが飛ぶ!ウルトラマンタロウが街で暴れ始めたのである。
北島「どうした!タロウ!正義の心を失ってしまったのか!!!」
カラータイマーが点滅を始めるタロウ。
胸に暖かいものを感じた光太郎。そこにはかすかに光るバッチが!光太郎はその光を
ぎゅっと握り締めた。
ウルトラマンタロウがカッと光ったと思うとそこには我にかえった僕らのウルトラマンタロウがそこにいた。と、同時にタロウのカラータイマーから飛び出す丸い球体。
タロウはストリウム光線でそれを消滅させた。
家に帰り、日記を書く光太郎。「・・そして北島さんの話によると、僕は一人でZAT本部
を出たという。僕の記憶がはっきりしているのはビルの遺体に触れるまで。
なんとなくだけど分かっていることがある。本日東京C地区のビルで僕はそこに一人で向かい遺体に触れ・・憑かれた。そして僕の魂はあの世へ行こうとした。
僕とタロウを結ぶ絆、バッチがそれを許さなかったのだと・・思った。」
日記を閉じる光太郎。ふと机に向かう光太郎は背後に気配を感じる。おそるおそる後ろをむくとZAT隊員の制服を着た気味の悪い男性二人が体育座りでぎょろりと上目遣いで
光太郎を睨んでいた。光太郎はそのまま布団に入りこう思った。
(副隊長と南原さんとは似ても似つかないや。僕は今日、朝から憑かれてたんだな~)
265:名無しより愛をこめて
05/07/21 00:29:07 aiw+77r5
>>264
タロウにしては微妙にモダンホラーっぽいけど
夏はやっぱり怪談シリーズですよね。
最近の子供番組はどうしてやらないんだろう
266:名無しより愛をこめて
05/07/23 19:37:31 iHDRsD/e
ココでマックスの話書いてもよろしいか。
267:ロンリー星人(青年)
05/07/23 20:12:53 QcQig37B
書いてもいいよ!ただし、ウルトラの母とおれをだすのが条件!
268:日本童謡シリーズ「たんたんたぬきの…」
05/07/24 09:30:09 FDG9D/5R
金玉がでかいシガラキ星人が小学校の裏山に落ちてきた!怪我をした彼を手当し面倒を見る子供達。感謝の気持ちをこめ金玉を膨らませるシガラキ星人!喜んでたんたんたぬきの…と歌う子供達!しかしZATが現れ…。
269:名無しより愛をこめて
05/07/24 09:36:53 FDG9D/5R
色々あって、ZATを超能力で化かす星人。タロウと金玉膨らませ合戦をするが、星人は膨らませ過ぎて金玉が破裂してしまう。金玉を惜しんだウルトラの母が現れマザー光線で治療。シガラキ星人を連れて行った。泣きながら「たんたんたぬきの…」と歌って手を降る子供達。
270:名無しより愛をこめて
05/07/24 09:45:29 FDG9D/5R
「ねえ、光太郎さん、どうしてウルトラの母はシガラキ星人を連れて帰ったのかなあ?」「それは、シガラキ星人の金玉が大きかったからじゃないかなあ?」「そうなんだ…光太郎さんは金玉大きいの?」「それは、どうかなあ?ハハハ!」笑って誤魔化し土手を走り出しておしまい。
271:名無しより愛をこめて
05/07/24 09:52:48 9KCfMXK6
>>268~270
下品な話つくるな!!!!!
272:名無しより愛をこめて
05/07/24 10:01:10 FDG9D/5R
ごめんなさい。次は「タロウがもらした!ゾフィはたえた!」を書きます。
273:名無しより愛をこめて
05/07/24 10:44:49 7OZbPplk
だれか「タロウがもらした!ゾフィはたえた!」
でまともな下品でない話 作ってやれよ
274:名無しより愛をこめて
05/07/24 12:40:09 FDG9D/5R
タロウとゾフィがリュウペラー星人に捕まって拷問を受け、光の国の秘密を聞き出される話はどうでしょう?タロウは口を滑らすけど、ゾフィは拷問に耐えるの。
275:「悪いタロウに気をつけろ!」
05/07/24 13:05:24 FDG9D/5R
ニセタロウネタは既出でしょうか?怪獣シフナードンを冒頭で倒すタロウ。その晩から夜な夜な等身大のタロウが現れ八百屋や魚屋を襲い食べ物を奪う…。
276:名無しより愛をこめて
05/07/24 13:12:55 x/EF1K66
>>268~270
確かに下品だけど、いかにもタロウっぽくて不覚にも笑っちまったw
277:名無しより愛をこめて
05/07/24 13:56:42 7OZbPplk
>>274
うまいけどゾフィはヘタレじゃないとシックリこないねw
278:名無しより愛をこめて
05/07/24 15:08:42 FDG9D/5R
では、拷問でゾフィの尻に火がつく描写を入れましょう。
279:名無しより愛をこめて
05/07/24 15:28:03 aQuL9lz8
太郎が野球拳で怪獣と勝負する話は?
~いつもお疲れ様です、タロウと怪獣の中の人登場~