06/07/28 00:04:08 mPSOk7Tf0
ドラキュラスはその鋭い牙をウルトラマンの肩に突き立てた。
「血の代わりにウルトラマンのエネルギーを吸っているぞ!」
「ウルトラマン、頑張って」
エネルギーを吸い取られる苦しみを表しているかのようにウルトラマン
の目が明滅する。抵抗するウルトラマンの藻掻きが弱まり、カラータイ
マーが早くも点滅を始めた。
ドラキュラスが牙を離すと、ウルトラマンの身体は力無く崩れ落ちた。
(奴を倒さなければ)
朦朧とした意識の中でウルトラマンは懸命に立ち上がろうとが、エネル
ギーを吸い取られた身体に思うように力が入らない。
焦点の合わない目で必死にドラキュラスを探すが、ぼやけた視界には
勝ち誇るドラキュラスの姿が現れては消える。
ウルトラマンは渾身の力を振り絞ってブレスレットをウルトラスパークに
変えて夜空に向けて投げ上げた。
空中高く登りつめたブレスレットは真昼のようにあたりを照らし出す。
パークに変形させた。
「うわっ」
MATの隊員たちはまぶしさに思わず腕で目を庇った。
それはドラキュラスも同じだった。思いもかけぬまばゆい光に
ドラキュラスは怯んだ。その僅かな隙をウルトラマンは待っていた。
ウルトラスパークを素早くウルトラクロスに変え、ドラキュラスに
投げつけようとした。
が、ウルトラマンはウルトラクロスを右手に構えたまま凍り付いた。