06/03/04 19:21:38 NVoO2Mvi
亮くんへ
いつか、この手紙見るかな?
そう信じて・・・書くよ。
何があったかは、たぶん亮くんが思っている通りです。
後悔なんて全然してないけど、本当は・・・・
私自身もいっしょにいなくなるつもりだった。
私と亮くんを繋ぐ物は、とにかく全部消えてしまった方がいいと思ったから。
だけど・・・・・・・・
肝心の私だけは残ってしまいました・・・・・・ごめん。
どうも、私は神様に嫌われてるみたいで、
死んだら全部終わるんだっていう、心のどこかにあったズルを見逃してもらえなかったみたい。
だけど、こうなったらどこまでも生きてやろうと思います。
親を殺してまで、手に入れた人生だから。
私は遠くに行きます。場所は言わないね。
人から見れば、もう亮くんは被害者の息子で、私は加害者の娘です。
私達が仲良しなのはどう考えてもおかしいし、
それがばれたら、きっと全てが無駄になってしまう。
今までも、これからも、会ったこともない、名前も知らない他人でいよう。
二人のためには、それが1番いいと思うんだ。
だけど・・・“アレ”はもらっていいかな?
“アレ”は、亮くんだから。
ドブの様な毎日の中で、白い花を咲かせてくれた、亮くんだから。
いいことなんて何もないって思ってた私に、笑う事を教えてくれた、亮くんだから。
何よりもあの時・・・私を助けてくれた、亮くんだから。
亮くん・・・・・・・・・・・ありがとぅ(涙で声が詰まる)
私、あの時ホント嬉しかった(涙声)・・・
生まれてきてよかったって(涙で声がかすれる)・・・
もう十分だって・・・(涙をすする音)・・・そう思ったんだ。
亮くんは、私の太陽だったよ。