06/12/08 01:03:01 R59Gzhlh
[編集] IPアドレスと個人情報
近年、個人情報保護やセキュリティの観点から、
IPアドレスは個人情報ではないのか、
IPアドレスから個人情報やプライバシーを暴露されるのではないか、
といった懸念が多く見られるようになってきている。
しかしIPアドレスは公開されるものであり、
インターネットの仕組みは、それを前提として構築されている。
[編集] IPアドレスから分ること
TCP/IP を用いた通信では、常に自分のIPアドレスが通信相手に伝達される。
例外として通信経路にゲートウェイ(プロキシサーバー等)がある場合には
ゲートウェイのIPアドレスが伝達されるが、
これもゲートウェイには自分のIPアドレスが伝達される。
このIPアドレスから情報を得るには WHOIS や DNS を用いる。
WHOIS はIPアドレスを割り振られているネットワーク管理者に関する情報を得られ、
DNS はIPアドレスからホスト名を得られる。
これらによって得られる情報のうち、登録組織名やホスト名から接続元の場所が得られる。
大抵はプロバイダ名と地域が分る程度だが、
会社や大学に割り振られている場合には接続元の住所が得られる事もある。
上記以外の個人情報(氏名・詳細な住所・電話番号・メールアドレスなど)を
IPアドレスのみから知ることは、ISP等から個人情報と接続記録が漏洩しない限り不可能である。
したがって、IPアドレスを記録・公開しても、
それが即詳細な個人情報の暴露につながるわけではない。
また、根本的な事として、IPアドレスと個人情報がセットで流出した場合にも、
個人情報が流出したこと以上に悪影響が出ることは殆ど無い。