04/07/10 06:02
K=栗塚氏 D=童門氏 A=アナウンサー
A「新選組を描く、新選組を演じる」と題しまして、作家そして俳優のお立場から
お二人のゲストに話し合っていただきます。作家の童門冬二さんと俳優の栗塚旭さ
んです。こんばんは」
D「こんばんは」
K「こんばんは」
A「ようこそおいで下さいました」
(※まずは童門氏に話を振り、その後、栗塚氏へ話を振るアナ)
A「栗塚さんはですね、やはりなんといっても土方歳三の役をね…」
K「ねえ~(笑)」
A「もうピッタリのハマリ役だったんじゃないですか?」
K「さっき先生とね、ずっとお話ししてたんですけども、始め昭和40年にやらせ
ていただいた時は、ハマリ役どころかねえ、なんかハメられた様な気がしましてね。
自分と正反対の男を演じるような気がしてたんですよね。僕はどっちかって言うと
本当にもう二枚目半でね、おっちょこちょいで軽薄男児で、ずうーっと通してきま
したから、そんな鉄の意志を持った鬼の土方なんて、とてもじゃないけどって思っ
てたんですけども…」
A「ほう。そうなんですか。司馬遼太郎さんの『新選組血風録』ですね。しかし、
拝見した所では非常にこう、無口でニヒルで、ぴったりハマってらしたなーという
感じがするんですけども」
K「どっちかっていうと僕なんてのは、沖田の方が理解できる…。先生ね、あのー、
先生のご本を読ませていただいたら、山南さんと沖田が好きだって書いてらしたけ
ど、やはり沖田のようなああいう性格の方が人間としては理解できる気がするんで
すけどもね」
D「僕は栗塚さんファンで、ずっと『燃えよ剣』、『新選組血風録』も拝見させてい
ただいたんですけども、やっぱり“らしい”んですよね。“らしい”という事は無口
で、つまり、武士の沈黙…。それから非常に怖いんですね。一種の凄さみたいなの
があるんですよ。出てくるオーラが。だから、これがやっぱり本当の土方なんだろ
うなーとね」