04/03/04 15:27 N+cYOd0z
>>607
しぐれの降る夜、弥之助と名乗る男が小料理屋「おかよ」の若女将・おかよを訪ねて来た。
おかよは十年前、十手を笠に着る目明し・黒牛の大五郎に誤って水をかけてしまったために
奉公先を追い出され、困窮のあまり他家の柿に手を付けたところを、その大五郎に見つかり、
手籠めにされてしまった。弥之助は、その大五郎の手下で、おかよを脅し始めたのであった。
「おかよ」の板前・友吉は、見るに見かねて、大五郎を刺し殺してしまった。いくら事情が
判っても、無宿人の友吉は牢から出ることは許されない。そこへ、恋女房を持った小料理屋
の亭主ということならお上の扱いも違う筈だと提案する市。「おかよ」へ駆けて行く佐武。