05/02/19 12:57:15 v0ce70kC
しかし一年後, ツネオとの同居が永遠に幸せに暮してからないということが分かるジョゼは強い.
物故気成という名前のモテルからツネオとひと晩を過ごして幾多の魚に取り囲まれて
別れのあいさつを渡すジョゼは胸を痞えるようにするがすてきだ.
童話の中から飛び出した子供の顔をしているが, ジョゼの無表情な目は
どれだけ多い話を盛り込んでいるか.
ひととき, ジョゼを救援したし, 愛したし, 暮したが倦怠と無責任そして昔の恋人との出会いの中で
別離を準備するツネオはまたいつかそれを繰り返すようだ.
捨てて捨てられる通俗的な表現は絶対似合わない.二人の別離にむしろ安心する心は何だろう.
ある不安と疑心が彼らの一緒にいることを受け入れることができないのだろう.
ジョゼのさびしさに拍手を打つのではない.人間は誰もひとりでさびしい.
ツネオが去った空席でもジョゼは相変らず料理をしてダイビングをするように落ちる.
愛は永遠ではないとしても生活は永遠だ.残った生を生きて行くジョゼに未来は無限だと,
他の愛がとどまって行くこともできると, 勝手に話を作り出す私の想像の終りは見えない.
胸が詰ったようだ.ツネオのためだろう.ジョゼのためだろう.
残されたジョゼより去ったツネオが心細いのはなぜだろう.
世の中で一番恐ろしい動物である虎をツネオと見てしまったから
後でジョゼに恐ろしいことは何もないでしょう?
ジョゼよ, 幸せになりなさい.