04/03/30 22:11
他の人ならいざ知らず、この主人公に限っては「自分の主演作品の上映が始
まったら、中途で席を立つことは絶対にありえない。必要なら切断されたフィ
ルムを自分で直してまで最後まで見続ける」と言う確信を全ての使用人が持っ
ているからこそ、アリバイとして有効であるわけで。
ところが上映時間の延長がフィルムの切断によるものなら、修復時間としては
異常に長すぎることこと説明できず、切断の事実を知らなかった=その場にい
なかったと解釈せざるを得ない。あくまで「この主人公なればこそ」のアリバイ
不成立であって、万人に照らし合わせて不十分だというのは野暮というものだと
思う。
特にラストで、自分の往年の主演作を食い入るように見つめる彼女の姿を見る
とね。