04/03/27 09:11
リンゴ酒は、ラムフォードにとって、
緩みきった幼年学校=現代の象徴なんでしょ?
彼にとって、あの追及は、リスクを背負っても自分がやるべき使命と
して(神経症的に)映っていたわけで。
(もちろん、コロンボが調べたようにいくつかの条件が
そろわなければ決定的な証拠ではなかった=犯人自身は
そこまで決定的だとは思わなかった、というのは前提ね)
彼にとっては、捕まる危険性を孕んでも信念に基づく行動が
優先「してしまう」。
素直にみたら、あのキャラクターは、戦略家、として以上に、
「神経症的」な「愛国者」と「軍人精神」が強調されて
造形されている、と思うはずなんだけどなあ。
最後の晩の大捜索は、その前のシーンで、コロンボにぎりぎりまで
踏み込まれて、もう早晩逮捕される、と観念した上での
「最後の使命」としてやったのでは?
というように、
あれは、実にデリケートな大人向けのミステリーの傑作なのでありますな。
お子様には分かりにくいかもしれないが。