04/03/18 20:00 Yo/8zKDY
「歌声の消えた海」におけるカミさんネタが、
本筋の事件には全く無関係(=ミステリ部分に無関係)なのは見たとおりであり、
この事実には何人も反論出来ないことかと思う。
さて、手袋の指紋の件だが、>>212は私のようなミステリ読みから言わせると、
原理・原則を無視して滅茶苦茶な事を書いているなという感がある。
シナリオどおり指紋が残ると仮定した場合には、
あの物語展開であれば、事前に視聴者に「ひょっとしたら指紋が残るのでは」という示唆
を与えるような演出が無いと、ミステリとしては完全に駄目出しである。
つまり、視聴者に対して劇中でなんらかの手がかりの呈示がなされていることが
必要なのである。
解決の部分に至って、いきなり「この場合は指紋が残ります」という多くの視聴者が
思いもしないような知識を持ち出して来るのは、ミステリとしては「アンフェア」
そのものである。
コロンボの指紋(つまりコロンボが仕掛けたトリック)だという説を取った場合も
この点は同様であり、実はひっかけだったという種明かし(あるいはその事を示唆するシーン)又は事前にコロンボが仕掛けたトリックを強く示唆するようなシーンが無い限り、
アンフェアという謗りは免れない。
本作のような物語展開であれば、やはり犯人が意図したとおり、
指紋は残らないという設定で行くべきなのである。
ゆえに、このような単に説明不足でいい加減な作りの作品を、斬新とか冒険的と称する者の
鑑賞能力を私は疑わざるをえない。
ちなみに、前スレでも話題に出たとおり、謎解きミステリであるコロンボに関して、
公判段階の話を云々するのは野暮なことである点を申し添えておく。
例えば、「自縛の紐」は、靴紐の件、電話の件等見直してみると犯人のミスが良く理解出来るし、
「ビデオテープの証言」における招待状の件等、後に伏線となるシーンはきっちりと演出
されている。
>>219に関しては、嫌がらせというか、まあ、ありがちな荒らしの一手法ということで、
スルーしましょう。