04/03/18 01:13
どうも、ミス住は自分の意見を論理的にきっちり展開するのが苦手のようだな。
「歌声の消えた海」のミステリ部分に関する私見を述べる。
①犯人の指紋が残っていたという結末の理解が一般的のようだが、
町田氏が主張する、②自供を促すため、コロンポが自分の指紋をつけたという説も十分に成立しうると思う。
コロンボが医務室で手袋をもらい受けたという話をカットしなかったことがその根拠となる。
ただ、①②いずれにも問題点はある。
まず、ゴム手袋をはめただけで指紋がうまくつくかどうかは甚だ疑問であり、
①には、ご都合主義という批判があたる。
また、②では、捜査方法としてあまりにも汚いという批判が妥当する。
指紋がないのにあったと主張して自供を得たとしても、公判を維持することは不可能だろう。
とはいえ、個人的見解としては、①②両方の理解が成立することを狙った冒険的な作品として一定の評価をしたい。
①で疑問を感ぜず、満足する視聴者も少なくないし、①では納得できないコアなミステリファンも、
②が成立しうることに気づけば、制作サイドの意図をいろいろ想像する楽しみを味わうことができるからだ。
②が本来の狙いであれば、犯人逮捕後に種明かしの会話があるべきだが、それをあえてしないのは、
①を成立を否定しない趣旨であり、捜査方法の汚さをぼかすという意図もあると考えられる。
このような二枚腰的な作りを姑息だと批判するのは容易だが、斬新な試みとして評価することもできるのではないか?