02/11/21 18:06
>>334
謎云々というのは、庵野は馬鹿にしてたと思うけど。
むしろ、謎めいた言葉を空疎に並べ立てて、
そういう物を追求するのは意味がないって事を、やったんじゃないの。
序盤では本気で謎の答えを考えていたのかも知れないけど。
確かに綾波はリリスであったが、そこでリリスが何者かという説明はない。
終盤からEOEに掛けては、世界の裏側に謎(本質)があるというよりも、
人と人とのコミュニケーションによって、心(本質)が形づけられていく、
という事でしょ。コミュニケーションを行う事によって、人の心は
どんどん変わっていくのだから、理解し合う事は出来ない、
でも共存は出来る、みたいな。じゃなけりゃ、野火ノビタの修羅場の話を聞いて、
「エヴァの最後はこれしかない」みたいな事を言うはずがない。
王道少年漫画としては、世界の存続を左右する謎を背負った少女が、
少年によって救われる事で世界が救われるという方が正しいわけで、
そういった意味ではLRSが謎に拘るっていうのは分かるんだけど、
エヴァってそういう話じゃないから、レイは切られたわけで。
「夏への扉」が顕著だけど、LASでもアスカに俺設定で
謎を造り、そしてそれがシンジとのカップリングの理由になるという物が
多い。精神分析や心理学なんかを持ち出して、エキセントリックなアスカの
傷は、同じ傷を持ったシンジでなければ駄目なんてのもそう。
むしろ、謎なんか無視して、人間関係を丁寧に掘り下げていき、
その結果としてのカップリングを描く方が、LASでもLRSでも本編に近いと
思いまふ。「ここから始まる～」やFz氏のアスカもの(LASじゃないけど)みたいな。
まあ、謎やら設定やらをカップリングの理由付けにする物も、
面白ければいいわけだけど。