08/03/03 21:54:34 njBm612o
先に「ビデオテープの証言」におけるコロンボの謎解きは不可能という話があったが、
「5時30分の目撃者」の催眠による遠隔殺人は、ミステリにおける禁じ手というだけではなく、
文字どおりの「不可能犯罪」。
催眠術(しかも電話)による自傷行為は不可能と考えられている。
「刑事コロンボ」のオリジナルシリーズは、ホームビデオ普及期前の作品であり、
視聴者にビデオ録画され繰り返し見直されるとか、オンエア後にソフト販売されるとか等を
想定外で製作されていたことを思えば、勢いで一気に見せてしまえば(視聴者に細かい点に拘泥
させずに)OKという感じで製作されていたのであろう。
「構想の死角」「二枚のドガの絵」等が今では見るに堪えないミステリなのは、
テレビ番組が消耗品であった時代性を考慮すればやむを得ないことなのかもしれぬ。