08/04/24 15:59:15 Nk5E+BXs
■■■■■■小泉改革■■■■■■
75歳以上を対象にした後期高齢者医療制度で、今月15日から年金の天引きが始まった。
この制度は2006年の医療制度改革関連法案が強行採決されて決まった。
この強行採決は元総理大臣、小泉純一郎の小泉改革の一環だった。
今になって、マスコミは負担が増えると騒いでいるが、法案に反対すると当時は「抵抗勢力」扱いだった。
国民健康保険制度(国保)は80年代から問題があった。
しかし政府は根本対策をやらなかった。根本対策とは保険制度、医療制度を一元化すること。
実際、国保の保険料滞納者は今や500万世帯。保険証を取り上げられている世帯も35万を超える。
救急で病院に運ばれても、保険証がなくてどんどん人が死んでいる。
こういう人々から保険料をむしり取ろうとすれば、生活保護になるしかない。
ところが政府は生活保護から追い出す政策を続けている。
北九州で生活保護を受けられずに、男性がおにぎりを食べたいと書き残して死んだが、05年度の餓死者数は82人に上がる。
これらは、すべて小泉内閣の「骨太の方針」で決まった、社会保障費1.6兆円削減に端を発するものだった。
年金天引きで保険料を払ったところで医療も受けられない。
これも、80年代の中曽根政権が、医療費抑制政策で医師数を抑え続けたツケがきている。
医療現場は過剰なストレスで荒廃し、患者はたらい回しにさせられる。
経世済民なき政治は滅びるしかないだろう。(2008/04/23慶応大学教授 金子 勝)