08/07/18 22:26:13 q+hBcCOF0
投下します
降り注ぐ雨が二人の行く手を遮っていた。
雨の中、気絶した一文字を担ぎながら、ハナは目的地へと到着した。
予想以上に遅れたことへの代償か。
目の前に広がるのは荒れ果てた戦場の跡だった。
「…遅かったみたいだな」
「一文字さん!?起きてたんですか?」
「ついさっきな…」
ハナから降りた一文字は辺りを今一度見渡す。
「誰かがここで待ってたヒビキたちを襲ったのかもな」
「そんな…」
何も出来ずに立ち尽くすハナに一文字は語る。
「これ以上ここにいるのは危険だ。行こう…」
「はい…」