08/07/18 20:49:17 ipam8JUv0
先日自分が投下した「裏切りはすぐ傍に」ですが、いくつかの問題点と修正点が見つかったので修正したいと思います。
つきましては、該当キャラパートを少しの間凍結していただきたいのですが、よろしいでしょうか?
385:名無しより愛をこめて
08/07/18 21:18:38 iVJ5tDU70
>>384
ええとですね……指摘や修正要求、もしくは議論すべき点が特に上がっていないのに、
投下した本人が凍結を申請するのは正直、まずいと思います。
まず、本投下とは本来「これ以上修正のない、完全版」が原則であること。
第三者視点で問題点が明るみになったときには凍結・修正の流れになりますが、
これは本来起こるべきではない事態、例外の状況です。
実際に修正の手続きが頻繁に行われているからといって、
「あとで修正すればいい」という考えで本スレに投下することを黙認してしまうのは、
根本的なルールを台無しにしてしまいます。
修正が必要な場合を考えるなら、仮投下スレがあるわけですしね。
もう一つの問題点として、「作者の自主凍結」を許可してしまうと
事実上「予約期間が無制限になってしまう」ということがあります。
これは予約システム本来の意義、「他の書き手さんに一時の猶予をお願いする」という目的を
完全に無にしてしまうため、危険です。
もちろん、悪意のある使い方もできますしね。
というわけで、さしあたり修正要求が上がらない以上は、
書き手さんは何もすべきでないと思います。
本スレに投下する時は、その作品によって起きるどんな帰結も背負うつもりで投下してください。
そして、自分が投下した作品に自信を持ってください。
なにより、他の書き手を信頼してください。
私から申し上げたいことは、以上です。
386: ◆RIDERjbYCM
08/07/18 22:01:40 ipam8JUv0
>>385
むう、言われてみればその通りですね、軽率でした。
上記の修正云々は撤回します。お騒がせしてすみませんでした。
387:名無しより愛をこめて
08/07/18 22:08:29 NVBptHtX0
要は第三者が問題点を指摘すればいいわけだ
書き手が投下後できるのは破棄だけで
388:悲しむな ◆WBRXcNtpf.
08/07/18 22:26:13 q+hBcCOF0
投下します
降り注ぐ雨が二人の行く手を遮っていた。
雨の中、気絶した一文字を担ぎながら、ハナは目的地へと到着した。
予想以上に遅れたことへの代償か。
目の前に広がるのは荒れ果てた戦場の跡だった。
「…遅かったみたいだな」
「一文字さん!?起きてたんですか?」
「ついさっきな…」
ハナから降りた一文字は辺りを今一度見渡す。
「誰かがここで待ってたヒビキたちを襲ったのかもな」
「そんな…」
何も出来ずに立ち尽くすハナに一文字は語る。
「これ以上ここにいるのは危険だ。行こう…」
「はい…」
389:悲しむな ◆WBRXcNtpf.
08/07/18 22:26:43 q+hBcCOF0
【一文字隼人@仮面ライダーTHE FIRST】
【1日目 現時刻:昼】
【現在地:D-5】
[時間軸]:FIRST終了後。
[状態]:全身に強い衝撃、リジェクションによる負荷と苦しみ
[装備]:特殊マスク
[道具]:基本支給品
【思考・状況】
基本行動方針:バトルロワイアルからの脱出
1:頑張れよ、本郷。
2:出来る限り、戦闘は避け状況を把握する。
3:後ほど本郷、及びあすかとの合流。
4:俺や本郷と同じ名前……偽者か、それとも?
5:余裕があれば首輪を回収に行く。
6:ハナに興味。
[備考]
※死神博士の事を自分を改造した老紳士だと思っています。
※FIRST終了後の参戦のため、風見志郎の存在を知りません。
※変身解除の原因が、自身のリジェクション(改造手術による後遺症)によるものだと考えています。
※首輪について:
金属製のフレームに吸音用の穴と紅いダイオードが一つ。詳細不明。
さほど重くなく、表面にはスマートブレインのロゴがプリントされている。
無理に外そうとしたり禁止エリアに入ると起動、装着者は灰になる。
※自分が戦った高笑いの男(志村)は戦いに乗っている、また策謀を巡らせている可能性を考えています。
390:悲しむな ◆WBRXcNtpf.
08/07/18 22:27:30 q+hBcCOF0
【ハナ@仮面ライダー電王】
【1日目 現時刻:昼】
【現在地:D-5】
[時間軸]:劇場版・千姫と入れ替わっている時
[状態]:疲労ある程度回復、悲しみと強い決意
[装備]:冥府の斧@仮面ライダーアギト、カードデッキ(ナイト)
[道具]:支給品一式、洗濯ばさみ、紙でっぽう、戦国時代の衣装、ミニカー7台
【思考・状況】
基本行動方針:脱出する
1:一文字と行動。後ほどヒビキたちと合流。
2:仲間を探して一緒に脱出する
3:イマジンに対する自分の感情が理解出来ない
4:牙王、影山瞬、死神博士、ゴルゴス、仮面ライダーグレイブ(志村の名前は知りません)に気をつける
5:モモタロスの分まで戦う
6:本郷猛は敵? 味方?
391:悲しむな ◆WBRXcNtpf.
08/07/18 22:28:07 q+hBcCOF0
以上です
392:名無しより愛をこめて
08/07/18 23:10:39 /nLy944+0
みじかっ!
とりあえず投下乙
393:名無しより愛をこめて
08/07/18 23:17:19 b+fSFRkt0
投下お疲れ様です、も必要ないですかね?
どういう意図で投下をしたのでしょうか?
>>3のテンプレに抵触するほど、内容がありませんが。
この話を通しにするのは納得がいきません。
これに異議がある場合は、議論スレを通してください。
394:名無しより愛をこめて
08/07/19 04:10:10 QkKJsA1rO
>>393
別に、テンプレには抵触せんだろ。
とはいえ、なんでこんな話を投下したのか、意味わからんのは確かだな。
395:名無しより愛をこめて
08/07/19 04:20:07 EVN+zQoQ0
>>388-390については、私も>>393さんの破棄要請に同意します。
正直、まとまりも意味もない、かつリレー上の意義もない散文は小説とは言えません。
これ以上は議論スレでやりましょう。
396:名無しより愛をこめて
08/07/19 07:00:56 go94OKs90
別に問題ないと思う
ただ短いだけで破棄要請は酷いだろ
397:名無しより愛をこめて
08/07/19 07:40:12 +WLHmOwg0
俺も破棄は酷いと思う。
短いのは確かだが内容に問題があるわけじゃないし別にいいだろ。
前に似たような荒らしがいたからって過敏に反応しすぎ。
それこそ荒らしにつけこまれかねない。
398:名無しより愛をこめて
08/07/19 07:45:59 r1CWx53w0
内容も無しのこんな作品通す方が問題だろ
399:名無しより愛をこめて
08/07/19 07:51:59 EVN+zQoQ0
本スレにはIDを変えた自演が出ることがわかっていますので、
この件についてはお手数ですが議論スレの方でお願いします。
400:名無しより愛をこめて
08/07/19 08:01:06 nfGAW78YO
短くても内容があればいいだろうが、残念ながらこれはどう見ても内容がないよう
ハナと一文字が集合場所に着きました、以上
これからの行動方針も特に具体的なものが無く、リレーしやすさを考えての事かもしれませんがそれだったらそもそも次の書き手さんがこの到着のシーンから書けばいい事
今のだとリレー小説の中でほとんど意味を持たないものになっていると思います。
文章力的には問題はないと思うので、修正申請をして次の行動方針をもう少し具体的にだす等してみてはどうでしょうか?
あと内容に問題が無いと言う人には内容が無いんだからそりゃ直接的な問題は出ないだろと言いたい
401:名無しより愛をこめて
08/07/19 08:24:37 Yu5JrhijO
えーと、今回の投下の是非は議論スレ行きの様なので別件を。
先日の◆RIDER氏の投下作品において、風のエルがパーフェクトゼクターを持った
左手首を欠損した描写があり、状態表にもその記述があるにも関わらず、
同装備欄にパーフェクトゼクターが残ったままです。
これがミスなら現在の所在、そうでないならどのようにしてエルが再装備したのかを、
追加描写してもらう必要があると思います。
よってその部分のみ修正を要求します。
402:名無しより愛をこめて
08/07/19 14:37:30 FS4vCtmrO
ちょっと前にはマーダーがマーダー殺したって理由で破棄させたのに、ステルス殺して対主催強化するだけの話は通るんだ。
不思議!
403:名無しより愛をこめて
08/07/19 16:02:21 8RTFbLsEO
不思議でもなんでもない
エルは無差別+移動の不備がないという実に便利なマーダー
そんなマーダーを序盤に消すなんてどうかしてる
要するに書き手の都合だ
貴重なステルスが勿体ないのも事実だが
404:名無しより愛をこめて
08/07/19 16:28:33 psXsEbJS0
なんど言うがあれは別に破棄させたというよりは作者が流れを見て自主的に破棄したんだ。
矛盾点を修正して次からもっとロワの事を十分に考えて書けばよかったものを。
別に擁護する気は全くないが、今更か。
405: ◆WBRXcNtpf.
08/07/19 17:50:14 GajcrcJ20
議論スレで議論するまでもない。
内容が希薄、あまりにも短い作品がNG対象だとも
1シーンだけの作品の投下がNG対象だともどこにも書いてはいない。
短いからという理由だけで小説ではないと判断するのもおかしい。
だから今回の破棄要求は受け付けない。無効とすべき。
この意見に不服があるなら「混沌」を通すべきではなかったし、
次スレ以降から内容が希薄、あまりにも短い作品は
NG対象とハッキリ書くことを要求する。
406:名無しより愛をこめて
08/07/19 18:01:01 t60RCqex0
>>405
論点が違います。
「混沌」は正式な破棄・修正要求が出されておりません。
翻るに今回はNG発議ルール上の1、
>ただしNGを発議出来るのは、以下の条件を満たすときに限ります。
>1:文章そのものが小説の体をなしていない
に則って議論スレにて発議された正式な破棄要求です。
従って書き手氏には議論スレにおける釈明の義務が生じます。
議論スレにて無回答であれば、破棄要求が受諾されたとみなさざるを得ません。
また要求されるのは結構ですが、それに関しても議論スレにてお願いいたします。
407:名無しより愛をこめて
08/07/19 19:07:57 2vjEg5AR0
こうして荒れたライダーロワはアニロワ2ndと同じ道を辿っていくのさ
予約・感想はしたらば、投下のみ本スレ
408:名無しより愛をこめて
08/07/19 21:20:51 go94OKs90
文章そのものが小説の体をなしていない
これって誰が判断するの? 俺は通しても問題がないと思うが
409:名無しより愛をこめて
08/07/19 21:29:41 qiT1VA870
>>408
一般常識。
410:名無しより愛をこめて
08/07/19 22:01:05 9+dHttJu0
>>408
人間的感性
411:名無しより愛をこめて
08/07/19 22:10:34 AjSdWWLz0
>>408
邪気眼w
412:名無しより愛をこめて
08/07/19 22:14:15 +6rhls8XO
気に入るか気に入らないか
突き詰めればそれだけじゃないかな
413:名無しより愛をこめて
08/07/19 22:15:48 Yu5JrhijQ
>>408
誰が判断するか→住民
通しても問題ない→議論スレで言え
414:名無しより愛をこめて
08/07/19 23:18:34 35FiAphgO
まあこの問題は議論スレでやるとしてロワ本編の事についてでも話そうぜ。
俺は最近姿を見ない、顔が十個あるキャラが気になるんだが。
415:名無しより愛をこめて
08/07/19 23:25:54 Yu5JrhijO
>>414
俺は奴こそがこのロワ最強のステルスマーダーだと思うw
後橘さんも最近見ないな…頑張れば首輪外せそうなんだがw
416:名無しより愛をこめて
08/07/20 00:13:38 64F5Rx/2O
>>415
ゾル大佐も居るし確かに橘さんは輝きそうだよな。
しかし橘さんはそれよりもまず今の勘違いをなんとかしないとw
417:名無しより愛をこめて
08/07/20 08:46:35 jXAUBI0O0
>>416
橘さんがこれから立ち直れるのかっていうのも見所な気がするw
418:名無しより愛をこめて
08/07/20 14:28:29 OAexaKiBO
でも、バーチャルと確信してしまった人間がリアルだと気づく方法があるんだろうか?
逆なら、雲の動きや水の動きが変とかで気づくことがありえるかもしれないけど。
419:名無しより愛をこめて
08/07/20 15:10:10 jDrkv4tXO
カラミソがBGMとして流れ始めると同時に気付きます
420:名無しより愛をこめて
08/07/20 16:00:23 64F5Rx/2O
ちょカラミソってwん?そういえば不明支給品は確かまだ残ってたな……。
421:名無しより愛をこめて
08/07/20 16:15:50 J6ZUTwmf0
木野さんがいれば目を覚まさせてくれたろうにな
422:名無しより愛をこめて
08/07/20 16:17:20 rPh7+ZVkO
ゾル大佐に期待する他あるまいw
423:名無しより愛をこめて
08/07/20 20:09:07 /Keb5pYO0
みんなそんなに橘さん好きかw
自分も好きだw
かっこいいマーダーということで、自分は死神博士に期待してるんだぜ
424:名無しより愛をこめて
08/07/20 20:30:19 rPh7+ZVkQ
博士も良いよなw影山がどう導かれるのかも楽しみだ
425:名無しより愛をこめて
08/07/20 20:34:44 3NYYPeMD0
女性陣では、ハナタロスの活躍に期待でしょう
…せめて、とーちゃんよりは、長生きしてねw
426:名無しより愛をこめて
08/07/20 20:38:06 XiLwPm7Z0
影山か、あいつのキャラ結構好きだな・・・
だが主人公は三田村だ!誰が何と言おうと三田村だ!
うん!一向にスルーしてくれて構わない!!
427: ◆RIDERjbYCM
08/07/20 21:18:33 wvXlnVYS0
対応が遅れました。
>>401
仮投下スレに問題の部分を修正して投下しました。
また、それにあわせて前後の戦闘描写も加筆しましたので、また問題点等あったらお願いします。
428: ◆deggScNisI
08/07/20 21:43:00 4UMoceZE0
対応が遅れに遅れ申し訳ない。一時投下スレに修正稿を投下しました。
修正内容
*志村、一文字関連の私自身の勘違い部分を修正
◆cW9wr8uD4A氏の内容と矛盾がないよう気をつけたのですが…抜けている所があったらそちらも直ちに修正します。
一連の勘違い、及び修正に時間が掛かった事をお詫びします。申し訳ありませんでした。
429:名無しより愛をこめて
08/07/20 21:44:03 CkCPhrs40
両者とも修正おつかれさまです。
特に問題はないかと。
430:名無しより愛をこめて
08/07/20 21:56:40 tU/pZaRsO
修正作業が遅すぎると思います
時間が掛かるなら最低限作業中ということくらいは伝えて欲しいものです
他の書き手に迷惑をかけていることをちゃんと認識しているのか怪しいものですね
特にde氏は他の書き手さんとの作品の矛盾。
ちゃんと読んでるんですか?リレー企画に参加しているのになんとも情けない
あなたはやはりお止めになるべきでは?
431:名無しより愛をこめて
08/07/20 22:00:06 CkCPhrs40
>>430は言いがかりですので、以下スルーでお願いします。
432:名無しより愛をこめて
08/07/20 22:22:11 64F5Rx/2O
お二方修正お疲れ様でした。
433:名無しより愛をこめて
08/07/20 22:48:00 YWtzLu/Q0
御二方共に、修正お疲れ様でした。
434:名無しより愛をこめて
08/07/20 23:09:03 C//C7k4Z0
お二方共、修正お疲れ様でした。特に問題はないと思います。
これからも頑張ってください!
435:名無しより愛をこめて
08/07/20 23:45:18 jXAUBI0O0
修正お疲れ様ですお二方様!
これからもがんばって欲しいです!
436:名無しより愛をこめて
08/07/20 23:53:21 9sKABmnb0
, -‐-、 , -─- 、._
./ V `‐- 、 ふざけるなっ・・・・!
/ \
./ \ ふざけるなふざけるなっ・・・・!
/ /vヘ ヽ、
. l /、 -\ l\ .i, l 読み手野郎っ・・・・!
| /、..\ ‐--\|-'\|\l`、 l
| /. \..\__ ,/./\l\| まだ貶めるってのか!
| __ /____\.__| |./____」.
| ./‐ヽ┼| ==== ̄ | ̄ ̄| ̄==== | オレたちみたいな苦労者逆さにふって
. | |.|-、|..| | ( o | ̄ ̄|. o ) .|
. | |.|‐、| |..\__ ` ‐u-__ イ: lヽ_ u-‐' ,ノ まだ意見するってのかよっ!
. | |.l_(.|.|  ̄ ̄ l::: l  ̄ ̄ |
| ヽ-'/l /___/ l_::: _l l.___ヽ.| いい加減にしろよ いい加減その・・・・・・
| / l / / , -- 、.``‐-‐'´_____ l
│ ./ ::l. / /- 、__ ̄ ̄ ̄ __l/.l 読み手様って考え捨てろよっ・・・・!
. /| ./. :::l. |______ ̄ ̄ ̄ _/ .|
/ :::::| / ::::l \_  ̄`Y´ ̄ / .| 降りるぞっ・・・・・・・・!
. / ::::::::::::|. / ::::l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |\
:|::::::::::::::::::::|/ :::::l. l. l l. TTT l l.__,l:l:::::: あんまり無茶言うと
|:::::::::::::::::::::|\ ::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l ̄:::::::::|::::
::::::::::::::::::::::| \ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::/|:::::::::::::::|:: オレたちは皆 降りるっ・・・・・・!
437:名無しより愛をこめて
08/07/21 00:53:49 qgl6UAHoO
しかしこのロワは良くマーダーが話題に出るな。
魅力的なキャラが一杯居るんだからたまには対主催キャラが話題に出てもいいはずだw
城戸は今回生き残れるかが気になるぜ……本郷の死にどういう反応を示すのかも。
438:名無しより愛をこめて
08/07/21 11:05:12 8Wta6RA8O
晒しアゲ
439:名無しより愛をこめて
08/07/21 21:18:39 cOPKAChA0
俺は歌舞鬼が一番気になってたりする。
二人の子供拾った歌舞鬼が、他のチームと合流したらどうなるのかって凄い気になる
440:名無しより愛をこめて
08/07/21 21:52:22 3HI4YfI50
あれ?3人じゃなかったっけ?
441:名無しより愛をこめて
08/07/21 21:58:25 wt6WajLwO
アマゾンを子供と数えるかどうかで変わるなw
442:名無しより愛をこめて
08/07/21 22:51:41 8Wta6RA80
俺は葦原さんが生き残れるのかが一番気になる。
時間軸の関係で、変身するたびに衰弱していく体で強化フォームもなし……
443:名無しより愛をこめて
08/07/22 04:46:36 VfVsMPoy0
ホッパーになれば解決だろ
444:名無しより愛をこめて
08/07/22 07:05:37 iDOihPR1O
どうでもいい
445:名無しより愛をこめて
08/07/22 07:29:22 iDOihPR1O
どうでもいい
446:名無しより愛をこめて
08/07/22 09:45:04 CAwmIDtw0
自分は五代に期待。色んな人に色々託されててちょっと心配でもあるけどw
447:名無しより愛をこめて
08/07/22 11:39:07 XBvqTJaO0
確かに五代は遭遇した人物も多いし、一条さん関連で侑斗や香川さん、北崎までも知ってるからなぁ。
ダグバとも戦ったし今のところ凄い目立ってる印象がある。
ファム変身とかもw
448:名無しより愛をこめて
08/07/22 13:13:50 ce4pEuwJO
五代は多方面にフラグ展開してるよな。
あの面子と立て続けに戦って生きてこれただけでも奇跡だがw
449:名無しより愛をこめて
08/07/22 13:36:07 fdekccMs0
やっぱ五代が主役って感じがしますかね、今回のロワは。
前回の巧に位置するような感じの。
対抗馬は風見社長かな?ライダーに目覚めるかどうか楽しみ。
あと加賀美、FIRST一文字辺りも気になりますね。
450:名無しより愛をこめて
08/07/22 14:10:37 ce4pEuwJO
主役とか言い出すのは死亡フラグでしかないと思うぜ
目立ってるのは確かだけどw
451:名無しより愛をこめて
08/07/22 14:16:10 QdS5Q34rO
加賀見はお供のデネブ死んじゃったし、これからどうなるかなー。
あのコンビは結構好きだったから悲しかったぜ……。
452:名無しより愛をこめて
08/07/22 14:47:42 0G/rsN+h0
>>451
確かにデネブの志望によってどう動くかってのも気になるな…
僕は五代の注目も分かるが最近忘れられてた加賀美も注目してほしいな。
453:名無しより愛をこめて
08/07/22 21:15:42 CaPie5ad0
大人の余裕のヒビキさんもお忘れなく
まあ、こうしてみたら、自分の子供みたいな世代の平成組と一緒になって、
困惑するWライダーを見てみたかったなあ、って気もする。
年齢的には、ヒビキさんが主役ライダーの中では一番年上なんだな。
454:名無しより愛をこめて
08/07/23 04:45:04 AcnHZcLY0
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▲ ??? ???? ???? ? ┃ ?? ▲
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?????? ???????? ??????????????????
????? ? 〓???? ????〓 ??????????
??????????????????????????????
??????????? 〓????????? ????
??????? ??????▼????????????
??? ??? ??? ????????▼
?????? ???????? ?■ ??
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? ?? ▲ ???? ?〓? ??? ??
??? ??〓 ?〓?????? ??
?? ???▲????〓???????
??????? ??????????? 一筆入魂!
??? ?〓??? ?????????
〓????????
455:名無しより愛をこめて
08/07/23 04:45:55 AcnHZcLY0
. .- :.:‐:.:‐.-. .
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. L.:.:i.:.:.:.:.:.:i :.:.:.:.|:.:.:.:. | :.:.:.:.| :.:.:l:.:.:.:.:.:| :.:.i:.:.i
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|:.:.:.:.:| ヒzソ ヒzソ .l .:.:.:.:.l::..|
|:.:.:.;小 :.:.:. _ _ :.:.: 小.:.:.|:.|:..:l
i .:.:.:.:i:i:`: . イ:..|:.:.:.:|:.|:.:.|
i:.:.i:.:.:i:|:.:..l.:.:.т ‐ т:.:.i.|:.:.|:.:.:.:|:.l:. :i
|:i::l:.:.:l:|:.:.:l:.:.:.ノ 、:.:.l:|:.:.|.:.:.:.|.:|:.:.:i
. |:i:.| :.:リ ィ ´ ` iト.:|:.:.:.:|.:| :.:.!
l |:.l:.:.:l:.l l |:.:.|`ヽ::.:l:.:.:.i
| |:.| :.:l:.| i |:.:.| '.:.l:.:.:.i
|:.|:.| i:.l:.| | ─--─ |:.:.| i:.:i:.:.::i
456:名無しより愛をこめて
08/07/23 05:12:18 KZYKkEua0
何かまたage集団が…
457:名無しより愛をこめて
08/07/23 08:43:01 XQOHlVTJO
特撮はほんとに疲れるな
458:名無しより愛をこめて
08/07/23 09:30:05 tNhUw7VTO
ここ数日のように雑談してりゃ何の問題にもならんよ
予約されている書き手の皆様、投下楽しみにしております!
459:名無しより愛をこめて
08/07/23 15:25:31 AcnHZcLY0
/ / / / | |:l ヽ:、:. ヽ \
/ /| /∨ /〃/√/ / / / .:| l :|:|::. |lハ:::: ヽ::ト\_
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.:::::::::::::/ レ'! ∧ |:::l::|ヽ、 !
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::::::::::::::::| {{;;;;;;;;;/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヾ;;;;;;;;}/ /三三三三三z、 ゙、 \\\
460:名無しより愛をこめて
08/07/23 15:27:18 AcnHZcLY0
: : : : : Λ ヽ : : : / : : : : : : : : : : : : : : :\ : : : ',
: : : : : /:,ハ } : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : i
: : : : : : : : :},.イ: : /. : : : : : : : : : : : : :ヽ : : : : : : : :\l
: : : : : : : :/ /: / : : : : : : : : : : : : : : ', : : : : : : : 、:ヽ
: : : : : : :/ノ: : / : : : : : : :/ : : : /: j: l: : l: ', : 、 : : : ヽ: :',
!: : : : : ,'、 : : ,' ,': : : : : : / /: : /: /j: !: : }斗‐‐',: : : !: i: :l
',: : : : :l : `ー! !: : : : : :/_厶∠∠.//l: :,ハ,ニ=ァ'i: :l :l: :}:lノ
: '、 : : l:\_ r{ {: : : : : :{´{=_;;云ァァ' ,ノノ 仂jイ}/: /:/ //
: : ヽ: :lヽ : :{ ヾ\ : ‐=f壬辷'丿; ゚ー〈ノ/ノイ´
: : :',:ヽl : \\ |\: {´¨''¬'"´ ` ``}: :l : :i:l バ カ ば っ か
: : : ',: :ヽ: : :`7`T|: : l`ー ヽヽヽ (_ア ,.イ: :.:l : :i l
: : : :.',: : :ヽ : {{ 「゙|: : |、ヽ、_ ,.イ: :l : :.l : :i l
: : : : :'、: : :ヽrく '、: '、\ `T¬ーrく: :! : !.:.:.:l : :i: l
: : : : : ヽ : : : ヽ \ヽ :ヽ \,ハ. ヽハ: : :| : :.l : :i: |
461:名無しより愛をこめて
08/07/23 17:28:16 aKC9XGyZ0
連続の予約があって待ち遠しいです!
書き手さんがんばってください!
462:名無しより愛をこめて
08/07/23 18:05:16 Gq1GseuA0
ヽ. | | i | / ___,/
i ,┤ | / i | // ̄,,,,,,,,, /
| /,...| | / // // ,,-、 `/
・ 死 | i 个i ' i i_ i─ii/ . ・ ラ
・ | | .i | iii;;;;,,,, i i ,;-─,,,,,;;;;;;;''''''''iii┬─'''''__. `i |─/ . ・
・ に .| | | | iii;;;;;;;;;;`─-;;,,,, |i |,,|,,,,,,;;;;'''´--''''''''''i ̄ .|  ̄ ̄ .| i / ・ デ
・ | | .i ヽ, |  ̄●/''|´` ''|'''''i ● ノ | lllll| / ・
・ お | .i .| |´i i_____/ i .| `--─'''',,;; | lllll| i ・ ィ
・ | | | | i,,,, / | i___,,,;;;;,,,,,,,,_ | ノ | ・
っ .|_ i .i i ,,,,,,./ | ,--─i'''''i ̄::::i | . ・ ッ
| .| L| .,,,;;;;;''''' i `---------─'''' .| |::::: | | . ・
た |ノ i i | ,,;;''' |''' ,,,; i i " | .・ ツ
| `、ヽ. i ,=-''' --;;,,, iii''' | | <
> `i\ `''''´ ,,,,,,,,,,,,,,,,, `i ii''' \\_,,,;;| め
| , ' | ;;ii'''' _,,,,,,,,,,''''iiiiii | \_二|
ノ / i iii| |i _) iiii;; |i | i
___ イ / | ,,ii,,  ̄ ̄ iii |i i:: ヽ.,
/ ::i:: ,,/ /
463:名無しより愛をこめて
08/07/24 21:23:50 gWmMr3nm0
蟹は…蟹のデッキは出ないのだろうか…
464:名無しより愛をこめて
08/07/24 22:39:56 uLIUOAcaO
ただでさえ飽和気味言われてた状況で増やすのは大変だぜ
上手く理由付けしないと時期が時期だけに「なんで今まで使わなかったんだ」ってなるし
更に蟹デッキは特別なカードが入ってる訳でもないしあんま美味しくない
ネタ以外に使い道がない
465:名無しより愛をこめて
08/07/24 23:13:35 nqPPNcs0O
酷い言われようだなw
まぁ、否定は出来ないけどwww
466:名無しより愛をこめて
08/07/24 23:50:12 C92AEhNm0
確かに蟹は人間もライダーとしてもネタキャラだったからなw
まだアイテムが少なかった頃に出てれば変な方向に進んだんだろうな、それを配られた奴って。
うーん、残念。
467:名無しより愛をこめて
08/07/25 14:20:42 xvG9jcGp0
/ .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::.ヽ
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,′ .:.:l.:::i::|:|:,.イ.::::,イ:::/ //:,イ:::::/:/ ',.:.:.ミミミ.::l::!V,.イ:|
N :l.:.::l.:::i::|:|:l/l:_/.l::/ //:/ 1::/:/_ _,,`ヾミミヽ」.:!レイ:::!
Nl .::l.:::i.:|:N¨l/ニl/=l/z、、 |/l/ ,. ィ'"´`ヾ:ハ!1 1::!
`トトt、:i::|:| イ¨テ成㍉゙′ ,.ィイ乏〒`> リハ/ .i |:1
|.::|`㍉い ゝ --‐ ' ` ー-‐' !_ノ .:i |:1
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l.:.l .::::i.:::|:.:.:.:.:.:.>、 ,.イ:i::::i.:::::', .:::i !
ト、! .:.:::i.:::|.:.:.:.,「 ミゝ.‐-‐ <.┘.:::i::::::.', .::i !
,..-‐┴'ヾ.::::i.:::|ツ` :、 I I ,.小i.:::::::', .::L_|
.イ⌒ヽ ト、iハ:! ゝ、 I I ,. ィ ``ヽ7´ ̄ ̄``77ヽ
468:名無しより愛をこめて
08/07/25 19:29:32 Rz545hrw0
一度蟹デッキ使った作品投下されたけどボツだったね・・・
469:名無しより愛をこめて
08/07/25 20:03:13 cfXZe1/MO
>>468
ああ、石ころでカードデッキが割れちゃったやつだな。
流石蟹というべきかなんというかw
470:名無しより愛をこめて
08/07/25 21:22:05 aS2OHUDC0
カード少ないといえばファムもだよね
まあ、蟹よりは戦闘能力高いし、女性用ってあたりがネタ度アップにつながるなw
五代ファムには爆笑してたぜ
471:名無しより愛をこめて
08/07/25 21:29:49 DVTMjfrs0
ファムのガードベントって美穂だから綺麗だけど男が使うって思うとちょっとうーんってかんじだよね。
まぁ、それでもネタにはなるからいいと思うけど。
472:名無しより愛をこめて
08/07/25 21:38:02 f/VBcYSnO
毎回中の人が変わるファム
地味にゾルダと並び現時点使用者最多ツールか?
473:名無しより愛をこめて
08/07/25 23:51:29 LbjsgWyK0
そうだよなぁ…今更蟹が出てもあれか
響鬼勢がボルキャンサーを化け蟹と勘違いするぐらいしかネタがないか
474:名無しより愛をこめて
08/07/25 23:56:13 f/VBcYSnO
蟹よりはベルデの方が使い道ありそうだw
475:名無しより愛をこめて
08/07/26 00:28:34 g/+HSQUN0
>>474 見た目のインパクトはあるし、契約モンスター(名前わすれた)の能力で奇襲仕掛けられるし、スペックは蟹の倍はあると思う
476:名無しより愛をこめて
08/07/26 00:53:40 v3WKFbGe0
>>475
モンスターの名前はバイオグリーザだよ!
忘れないであげてwww
477:名無しより愛をこめて
08/07/26 12:42:28 ErZ+dba8O
東幹久
478:名無しより愛をこめて
08/07/26 12:43:27 ErZ+dba8O
スライムナイトが仲間にならない
479: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:24:45 kVycOanm0
死神博士、影山瞬 、風間大介、城戸真司投下します
480: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:25:25 kVycOanm0
「死神博士、少しお話が……」
影山の声が死神にかかる。白髪の老人に、黒いマントを羽織る死神博士は用意した紅茶を一口飲んで、影山に振り返った。
病院の一室、受付ロビーの並んでいるプラスチック製の椅子は座り心地がいいとはいえないが、それでも疲れを取るには充分である。
死神はここに合流する予定のヒビキを始め、風間らの仲間なる人物をロビーで影山と共に待つ。
襲撃者がいれば、ご丁寧に入り口から進入するとも思えないが、合流する連中はここを必ず通る。
だからこそ、ここは見張りに最適な場所なのだ。死神の目的、ヒビキたちとの接点を作る、という一点において。
彼らと交代で仮眠をとることに決め、こうして影山といる。
城戸たちとの情報を整理しようとしていた死神の思考を中断する結果となったが、影山の表情を見るに何か重大なことを気づいた様子が伺えた。
影山自身にはあまり期待でいないが、ZECTなる組織の技術には興味がある。
ZECTの技術についての情報か期待をして、影山を促した。
「いってみろ」
「はい。風間に支給されたハイパーゼクターについてです」
「ふむ……」
影山の幼い印象を抱いてしまう顔を見つめ、期待していた答えが返ってきたことに内心ほくそ笑む。
黒い高級そうなスーツとは不釣合いの印象を持つ影山の器にふさわしく、表情は緊張していた。
「はい。風間が持っているハイパーゼクターは、我らZECTの開発した新たなゼクターです。
機密のために詳しくは聞かされなかったのですが……何でもその力は時間を超越するとか」
「ほう、時間を」
機密保持のために聞かされていないということは、影山が信用できないのか、聞かされる地位にないのか。
仮面ライダーとしての力があるため、前者、あるいは両方である可能性が高い。
それはさておき、時間を超越する力、ということに聞き覚えがある。
牙王から聞かされた、『時の列車』である。
「ふむ、ご苦労だった。何か他に気づいたことがあるなら、また報告するがいい」
「はい! もちろんですよ!! 任せてください!!」
適当に相槌を打ちつつ、死神は調子に乗りやすい影山を醒めた目つきで見つめる。
481: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:26:05 kVycOanm0
機嫌よく離れていく影山を思考の隅に追いやり、改めてハイパーゼクターと牙王のいう『時の列車』について考える。
時間軸……周りとは自分の常識が大きくかけ離れていることはもちろん気づいている。
牙王のコンビニや、さまざまな機能を持つ小型電話。
明らかに自分たちがいた時代にない機能だ。影山、牙王、城戸、風間と話をしたところ、それぞれ2000年代出身という情報を聞き出した。
もっとも、牙王から聞いた『時の列車』の存在を考えれば自分たちをさまざまな時代から集めることが可能だろう。
そして、影山よりたった今入った情報、『ハイパーゼクター』について思考をまわす。
影山の情報は『時を超越』することが可能だということだ。そのようなアイテムが簡単に支給されたことに疑問を持つ。
もっとも、『時を超越』する能力は自分達の身体能力、変身能力に課せられたと同じように制限によって使えないのだろう。
これらを使い物にするには、まず制限を解除しなければならない。
制限自体は、改造されてリミッターがつけられた事実があれば死神は即見破っている。
そして、人間である影山のように制限がかかっているものもいた。
変身アイテムに手を加えた、と考えるにはその手のアイテムが多すぎる。
影山や影山と最初に組んでいた男、自分に支給されたカードデッキや牙王のマスターパス、技術も出自も違うそれらのアイテムに手を加えるのに、どれほどの時と手間が必要か科学者の死神は理解している。
何より、それらに手を加えて弱体化するより、手駒にして使った方が効率がいい。
となれば、一括で参加者に制限を加えるもの。
(首輪か……)
身体を灰化するだけでなく、身体能力を制限する。
重要な機能を目に入るところに置くスマートブレインに死神は呆れるが、同時に解除の道が極めて困難だと知る。
参加者に本郷や自分がいる。ショッカーの科学者やIQ600を越える天才を参加しても解除されないという自信。
その自信があるからこそ、自分たちを参加者と選んだのだろう。
首輪を解除しかねない自分たちが参加させら手理由は何通りか考えられる。
たとえばスマートブレインが自分たちを侮っているか。
482: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:26:42 kVycOanm0
(いや、それはない)
この殺し合いに参加させる際に、人選は厳選するはずだ。少なくとも、自分が主催者ならそうした。
それに、『侮ってくれている』に期待するなど、宝くじに当選することを視野に入れて高級マンションを購入するようなものだ。
科学者である自分がするべきことではない。
(なら、この首輪が解析不可能なのか……)
すべての機能を通常ではありえない技術を積み込み、並みの科学者では理解ができない構造という可能性を考慮してみる。
この世界に来てさまざまな未知の技術に出会った今では、ありえなくもないと唸る。
だが、解除となると話は別だ。首輪を外すなら、現物を手に入れて分解すればある程度道は開ける。
何も首輪に詰め込まれた技術を100%理解する必要はない。
外れない首輪を作るなど、死神を前にしては無理としか言いようがなかった。
死神はショッカーの誇る科学者だ。未知の技術だろうが、そんなものは無視して『外す』ことに一点集中して首輪の構造を理解することはできる。
(考えるに、首輪の解除は可能……)
そう、首輪を外すだけなら、決して不可能ではないだろう。
つまり、この制限と離れることもできるのだ。
そこで、先ほどの疑問が蘇る。
なぜ、ハイパーゼクターを支給したのかということ。
制限が解け、条件がそろうのなら一人でノーリスクで脱出する参加者がいないとも限らない。
参加者を逃がすなど、企画者であるスマートブレインからすれば痛手だ。
そういう事態を避ける方法は三つ。
一つは逃げた参加者を追撃する手段をスマートブレイン側が保持しているということだ。
ハイパーゼクターを解析し、時を超える能力を持っているゆえに、ハイパーゼクターを用なしと判断して純粋に殺し合いの道具として支給した。
483:名無しより愛をこめて
08/07/26 14:26:57 LJhNZQfE0
484:名無しより愛をこめて
08/07/26 14:27:34 LJhNZQfE0
485: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:27:46 kVycOanm0
どの道、ハイパーゼクターを手に入れて『時を超越』する能力を使える条件を整えてもスマートブレインを倒さねば参加者に安息の時は来ない。
つまり、スマートブレインはハイパーゼクターを手に入れた参加者が向かってくることを計算に入れている。
この線は妥当だろう。
二つ目は時を越えることが、この島に限り『時を超越』する能力を行えない可能性。
自空間を移動する門のような存在があるなら― 事実、時の列車はパスと列車を通してしか時間移動できないと聞いた ―その門たる存在をスマートブレインが握っている。
ハイパーゼクターも能力を行使するなら、その門を通る必要があり、抑えるのはそこだけでいい。
もっとも、時の門などの仮説に意味はない。単純に時間移動の手段をすべてスマートブレインに握られている。
その可能性の考慮だ。
そして三つ目は、制限が決して解けないものだという可能性だ。
首輪を外すことは、先ほどの思考で確認したとおり、可能だと死神は推察している。
つまり、その上で制限が解けないということは、
(首輪を外すこと自体が罠)
という可能性が高くなる。最悪の結論が死神に訪れた。
首輪が外れないようにスマートブレインは厳重に警戒をしているはずだ。
首輪を外せば死体が灰化する、も首輪を解析させないための一手にすぎない。
幾重にも首輪を分解できないようにする手を仕掛けて、それでも解除した結果残ったのが罠という絶望を突きつける。
たとえば、首輪を解除した瞬間、バトルロワイアルのルールを無視して、スマートブレインが大部隊を投入してこないとも限らない。
あるいは、首輪を解除した参加者を確認した瞬間、ミサイルの雨をこの島に撃ち込みかねない。
あるいは、首輪が外れた瞬間、上空から強力な毒ガスをばら撒くのかもしれない。
(つまり、スマートブレインの目的を探り、大人数の首輪を同時に解除できる状況にならない限り、首輪を外すのはむしろ自殺行為というわけか)
辿り着いた結論に、死神は忌々しげに顔をしかめる。
スマートブレインがどれほどの規模の組織を持っているかは知らないが、もしショッカー並みの組織力を持つなら厄介だ。
486:名無しより愛をこめて
08/07/26 14:28:22 LJhNZQfE0
487: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:29:57 kVycOanm0
首輪を解除した瞬間、殺し合いを放棄して上にあげた手段をもってして現メンバーを全滅、同じバトルロワイアルを他のメンバーで繰り返すであろう。
つまり、死神は首輪の解析を進めると同時に、スマートブレインの目的を探り、集団を結成し、叩き潰さねばならない。
そのためには必要な手がある。
(本郷猛、そして一文字隼人と同盟を組まねばならまい)
きりきりと胃が痛むが、死神はどうにか堪える。思考するだけで泥を吐きそうな気分になるのに、実際目の前にすればこれ以上の苦痛が生まれるだろう。
だが、そう贅沢は言っていられない。
実際、両名にあったことがある城戸や風間がいる。
容姿の説明をしようとした二人を遮り、見張りを買って出たのはダブルライダーとの同盟を持ち込むためでもある。
現状では正直、死神に戦力が足りない。
制限が厄介な現状、たとえ宿敵でも力を借りたい。何より、一番戦力を把握でいるのはダブルライダーだ。そうなると、連携を組みやすいのはゾル大佐かダブルライダーかである。
何より、二人……特に本郷猛の持つ『カリスマ』を死神は期待した。
スマートブレインとの決着は集団を結成できなければ厳しい。
その点、本郷なら立花藤兵衛や多くの協力者を得て、アンチショッカー同盟に見込まれ、ショッカーを裏切ってから僅か数ヶ月で日本だけでなく、世界にも仮面ライダーの名を轟かせたほどのカリスマがある。
結成した大集団が烏合の衆では困るのだ。仮面ライダーに力を持たせるのはなるべく避けたいが、贅沢は言っていられない。
それに、奇妙な話だが同盟を確約した時、こちらの約束を守る確信があるのはダブルライダーなのだ。
他のライダーおよび人間はバトルロワイヤルの恐怖にいつ気が触れるか信用が置けない。
いつ約束を反故にして襲い掛かるか気が気ではない。
精神の強固さと、誠実さ両方に信頼が置けるのはよりにもよって宿敵のダブルライダーだ。
たとえ一時的であっても、手を組まざるを得ない。
(いずれ本郷猛と組む日に備えて、影山のような戦力を増やしていかねばな。そう、この死神が指揮するショッカーライダー部隊を!!)
大きな組織を待つのは派閥による争い。
488:名無しより愛をこめて
08/07/26 14:30:23 LJhNZQfE0
489: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:30:50 kVycOanm0
ショッカーとて例外ではない。死神にとっては未来の話だが、ショッカーがゲルショッカーへと代変わりした際、旧ショッカーの怪人および戦闘員は始末している。
これはショッカーを一枚岩にするための、手段である。もっとも、乱暴な手段であるが。
それはともかく、死神が本郷と組むにあたってしなければならないのは己の味方を増やすこと。
影山は既に丸め込んでいる。残り二人、風間と真司に本郷は警戒を呼びかけるだろう。
(それだけは避けなくてはな)
本郷の声をも退ける『信頼』が彼らとの間に必要だと、死神は悟った。
(そして、牙王の言っていた時の列車。あやつはどこかに時の列車……神の列車といっていたな。
それがあると考えていたが……ないだろう)
もし時の列車があるとしても、スマートブレインの手元以外には考えられない。
時の列車は殺し合いを破綻させることができる最大の武器だ。
牙王から聞いた限り、ハイパーゼクター以上に都合のいい性能を持つ時の列車を奴らが放っておくとは考えにくい。
時の列車の行方は、スマートブレインが奪ったのか、もしくは……
(破壊だな。持ち主ごと。牙王によれば、神の列車を持つ牙王とゼロライナーと呼ばれる列車の持ち主はここにいる。
時の列車の持ち主が三人の内二人がそろっているのに、たった一人仲間外れになるのはおかしい。
だが、現実にデンライナーと呼ばれる列車の持ち主は呼ばれていない。
ならば、答えは一つ。デンライナーの持ち主、そやつは殺されている)
死神の冷酷な思考がそう結論付ける。
他にも根拠はあった。風間と真司の仲間ハナの存在である。
ハナなる人物はデンライナーの乗員であった。彼女と同じく、モモタロスという第一回放送前に死んだ男もそうだ。
つまり、スマートブレインは『時を超越できる列車』からその乗員を『いつの間にか』連れ出したのである。
時の列車の干渉を上回る干渉能力を持つ組織が、時の列車を見逃しておくと見るのは難しい。
おそらく時の列車は破壊、およびスマートブレインの手駒として保管のどちらかだろう。
そして、この殺し合いに参加者としてもれたということなら、最初の見せしめの二人のライダーと同じく、始末された。
そう見るのが自然だ。
490:名無しより愛をこめて
08/07/26 14:31:00 LJhNZQfE0
491: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:31:40 kVycOanm0
(デンライナーなる時の列車の運行人による手助けは期待できないな。まあ、我らショッカーの幹部は助けを求める柄ではないから、どうでもよいが)
デンライナーを始め、時の列車を戦力としてみるのはおろかな行為だ。
死神はそう結論つけて、立ち上がる。
「どこに行くんですか?」
「影山。ワシは風間と城戸に話がある。お前にはここの見張りの引継ぎを任ずる」
「あいつらのところにですか?」
「そう不快な顔をするでない。我々は生き残らねばならぬ。
そのためにハイパーゼクターの解析は必須。少し貸してもらうよう交渉してこよう」
「……そういうことなら」
影山が少し不服そうに了承するが、死神は気づかない振りをして踵を返す。
ハイパーゼクターもそうだが、風間や真司といった男たちがどの程度戦力になるのか、見極めるために。
□
「……まったく馬鹿げている」
風間はベッドに腰をかけながら、いびきをたてて眠る真司を見つめ、ため息を吐いた。
窓を見ると空はどこまでも青く、もし変身で空を飛ぶことができるのなら気持ちいいだろうなと感想をいだいた。
首にかかる鉄の感触を感じ、風間はもう一度ため息を吐く。
風間は真司の暢気さに呆れ、死神とか言う明らかに怪しい雰囲気の老人の言葉を信じる人のよさにさらに呆れていた。
最初であった時からやかましく、お人好しだと感じていた相手だが、ここまでとは。
結構厄介な相手と組んだものだと風間は思う。
もともと風間は影山と組んでいる死神を前にして、別れることを提案するつもりだった。
ゴンを人質にするような卑怯者と組む怪しげな老人を信用する気など、風間にはない。
その風間の思惑を超えてとりあえず一緒になったのは目の前でいびきをかいている真司が大きい。
曰く、『仲間は少しでも多いほうがいい』『俺たちがまず信頼を示さないで、仲間を増やせない』とか。
お人好しにふさわしい多彩な意見で押し切られてしまった。流されている現状は非常にまずい。
かといって真司を一人にして出て行くほど冷血漢ではない。
492:名無しより愛をこめて
08/07/26 14:32:21 LJhNZQfE0
493: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:33:04 kVycOanm0
何より、ハナはここに来る。
影山のような奴と合流することになるのは仕方ないとしても、接触する機会は減らしてやりたい。
影山は全女性の毒だ。ハナを近づけるわけにはいかない。
「いてっ!」
そう思考している風間の前で、真司がベッドから転げ落ち、目を覚ます。
どこまでも暢気な真司に対して、風間は毒気を抜かれた。
コンコン、とドアからノック音が聞こえてくる。
死神の入る許可を求める声を聞き、特に断る理由のない風間は承知する。
「どうしました? もう見張りの交代ですか?」
「いいや、少し二人に話があってな」
「どうぞ、死神さん。本郷さんの知り合いの方の話なら、大歓迎ですよ。あ、お茶入れましょうか?」
「先ほど紅茶を飲んできた。城戸くん、気を使わなくて結構だ」
「あ、そうっすか」
和やかな会話をするごく普通の青年と怪しげな老人。シュールな組み合わせに風間は頭痛が起きる。
少なくとも常識人を自負する自分としては、見ていてため息しか出ない。
「ところで、先ほどの情報交換の際に君たちの持ち物で興味をもってな」
「へえ、何にです?」
「銀色のカブトムシを模したアイテムがあっただろう。あれは影山曰く、ハイパーゼクターというアイテムらしい」
「ほう、影山がね。と、いうことはこれはZECTの開発したアイテムだということでしょうか?」
「そのようだ。その能力が特殊なのだ。そう、影山から伝えによると、時を超える能力を持つという」
「時を越える……クロックアップの応用でしょうか……?」
「分からない。しかし、その技術を調べることはワシにも君たちにも充分利益がある行為だと思うが?」
いいながら、死神は首輪を指差した。風間はすぐに察しが付き、疑問符を頭に浮かばせている真司を突っついて耳打ちする。
494:名無しより愛をこめて
08/07/26 14:33:30 xY2B5UllO
支援
495: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:34:09 kVycOanm0
おそらく、死神は首輪の解析をするため、未知の技術を調べたいということなのだろうと。
声に出さなかったのは、何らかの手段で監視されていることを示している。
耳打ちを終えて、風間は死神を見つめる。果たして、信頼に足る人物かどうか?
影山と一緒に行動しているところを見ると、信用できるとはいい難い。怪しげな風貌も不信に一役買っている。
簡単にハイパーゼクターを渡していいのか?
風間の答えはでなかった。
「いいっすよ。どんどん借りていってください」
「ちょっと、勝手に……」
「いいじゃないか。こいつを何とかするためだぜ。死神さんは本郷さんの知り合いだって言うんだから、信用できるって」
「あなたという人は……」
風間は頭痛を抑えるような仕草をしながら、真司を見つめる。
真司の瞳に自分が正しいと確信している人間の色があった。
その態度に誰かを思い出す。騒がしい、天道の傍にいるあの男。
風間は加賀美新を、真司に重ねた。この手の人間のあしらい方は心得ているはずだが、死神と出会ってからは真司のペースだ。
自分の本領発揮できる相手、女性もいないことだとやや自棄になりながら、風間は死神にハイパーゼクターを差し出す。
「好きにしてください。ただし、私たちの手助けもしてもらいますよ」
「ふふふ、当然だ。我々は同志なのだからな」
風間はこれ見よがしに首輪を指差した。
死神が頷き返し、離れていくのを見つめ、盛大にため息をつく。
その原因は……
「やっぱり死神さん、貫禄あるよな。年の功……なんてな」
どこまでも能天気であった。
□
真司と風間がいる一室から移動をし、死神は一人黙考する。
496:名無しより愛をこめて
08/07/26 14:34:46 LJhNZQfE0
497: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:35:32 kVycOanm0
容易にハイパーゼクターが手に入ったのはありがたいが、死神に逆に不安が訪れる。
(あやつ……城戸真司は期待できないな……)
冷酷な評価を死神はくだす。風間はまあ、合格点だといってもいい。
それほど頭がよさそうに見えないのは二人とも一緒だが、賢すぎると死神の障害となるゆえ、そこは構わない。
むしろ影山や風間のような凡庸な人間の方が扱う側としてはありがたい。
そこそこの思考が回り、それでいて腕が立つ。
駒としてはちょうどいい。
問題は、逆に考えが足りない真司のような人物だ
真司は死神から見れば、おろかすぎる。風間や影山なら矮小な疑心を持って黙する場面でも盲目的に人を信じ、口にする。
こちらの仕草で察せず、風間の耳打ちで目を輝かせた瞬間、死神は真司を切り捨てる覚悟を決めた。
善良すぎる。こちらに引き込もうとも、周りを信じすぎるゆえ扱いにくい。
真司はこちらの言葉を容易に信じるように、悪意を持って近づく者の言葉も信じるであろう。
一人にさせるならのたれ死ねばいいが、集団として紛れ込んでいるとなると厄介だ。
こちらの集団が崩壊する隙を作りかねない。
(戦いのドサクサにまぎれて殺し、首輪を確保する。その程度の使い道しか見えぬな)
死神の冷徹な判断が降りる。
何事もすぎたるは及ばざる如し。信頼は必要だか、だれかれ構わず信頼しすぎる奴は要らない。
彼の行く道は常に、屍が築かれていた。
498:名無しより愛をこめて
08/07/26 14:36:16 xY2B5UllO
499: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:36:17 kVycOanm0
【死神博士@仮面ライダー(初代)】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:G-4 病院】
【時間軸】:一号に勝利後。
【状態】:若干疲労、擦り傷程度の傷多数
【装備】:鞭
【道具】:基本支給品一式、デスイマジンの鎌@仮面ライダー電王、ハイパーゼクター
【思考・状況】
基本行動方針:打倒本郷、及び一文字(保留)。この殺し合いをショッカーの実験場と化す。
1:ダブルライダーと一時休戦をする。
2:集団を結成し、スマートブレインに対抗する。
3:影山、風間を利用して戦いを有利に進める。
4:首輪を外す方法を研究する。その為にも研究施設へ向かう。首輪のサンプルが欲しい。
5:未知のライダーシステムおよびハイパーゼクターの技術を可能な限り把握する。
6:影山をショッカーライダーとして導く……?
7:利用できそうな人物を集める、障害となりうるのであらば排除。
8:真司はいずれ切り捨てる。
※一文字隼人(R)の事を一文字隼人(O)だとは信じていません。
また、第一回放送で呼ばれた一文字隼人(O)は一文字隼人(R)だと思っています。
※流れ星は一戦闘に六発まで使用可、威力はバイクがあれば割と余裕に回避できる程度。
尚、キック殺しは問題なく使えます。
※変身解除の原因が、何らかの抑止力からではないかと推測しています。
※風間と城戸の所持品、カブト世界、 龍騎世界について把握しました。
※ハイパーゼクターはジョウント移動及び飛行が不可能になっています。マニュアルはありません。
【考察まとめ】
1.首輪の100%解析は不可だが、解除することは可能。
2.首輪を外せるのは罠で、タイミングが重要。
3.時空を超越して逃げても、追跡される。
4.会場に時の列車はない。あるとしてもスマートブレインの手の中。
5.ガオウから聞いた、デンライナーの持ち主は干渉を避けるために既に死んでいる可能性が高い。
500: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:36:53 kVycOanm0
【影山瞬@仮面ライダーカブト】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:G-4 病院】
【時間軸:33話・天道司令官就任後】
【状態】:全身に若干の疲労。背中に軽い裂傷。
【装備】:ザビーゼクター、ブレス
【道具】:支給品一式×2、ラウズカード(◆J)、不明支給品0~2(確認済)
【思考・状況】
基本行動方針:生き残り、脱出する。
1:取り敢えず死神博士に協力する。
2:天道総司を倒した参加者、牙王は自分の手で倒す。
3:自分に使用可能な武器・変身ツールの確保。
4:木場とは出来れば会いたくない……。
5:仲間を集める。
※午前1時過ぎの時点でG-2のガソリンスタンドに乗り物はありませんでした。
※不明支給品は彼に戦力として見なされていません。
※風間と城戸の所持品、龍騎世界について把握しました。
501: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:37:13 kVycOanm0
【風間大介@仮面ライダーカブト】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地G-4 病院】
[時間軸]:ゴンと別れた後
[状態]:鼻痛(鼻血は止まっています)
[装備]:ドレイクグリップ、ドレイクゼクター
[道具]:支給品一式、オロナミンC2本(ぬるめ)
【思考・状況】
基本行動方針:戦いはなるべく回避し、できるだけ早く脱出する。
1:都市部の探索。仲間との合流。
2:協力者を集める(女性優先)
3:謎のゼクターについて調べる。
4:あすかがどうなったのか心配。
5:移動車両を探す。
6:影山瞬に気をつける
※変身制限に疑問を持っています。
502: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:38:00 kVycOanm0
【城戸真司@仮面ライダー龍騎】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:G-4 病院】
[時間軸]:劇場版、レイドラグーンへの特攻直前
[状態]:全身に軽度の痛み、芝浦の死に悲しみ
[装備]:カードデッキ(龍騎)
[道具]:支給品一式
【思考・状況】
基本行動方針:早期に殺し合いを止めた上でのスマートブレイン打倒
1:仲間を集めて主催者打倒 。
2:金色の仮面ライダー(グレイブ)に注意する。茶髪の男?まさか…?
3:本郷ともできれば再度合流したい。
4:志村の後を追い、長田結花との合流を目指すついでに話を紐解く。
5:手塚に似てるなぁー。
[備考]
※不信感を多少持ちましたが、志村をまだ信用しています。
※名簿に手塚、芝浦、東條、香川の名前がある事から、スマートブレインが死者蘇生の技術を持っていると考えています。
※連続変身出来なかった事に疑問を感じています。
※志村について話していません。
※カブト世界について把握しました。
[共通備考]
※死神博士を除く三人は互いに所持品、行動方針、出身世界程度の情報交換をしました。
503:名無しより愛をこめて
08/07/26 14:39:04 LJhNZQfE0
504: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:39:06 kVycOanm0
投下終了。
タイトルは 恐怖!死神ショッカーライダー大部隊結成作戦!! です。
指摘感想お待ちしております。
505:名無しより愛をこめて
08/07/26 14:47:35 LJhNZQfE0
投下乙です!
死神博士の頭脳が冴え渡るー!格好いいです!
首輪や時の列車に関する考察、流石としか言いようが無いですね。
しかしいやいやながら手を組むと決めたダブルライダーはもう……
それと真司がやばいw
風間・影山の二人もこれからどう絡んでいくか楽しみです!GJ!!
506:名無しより愛をこめて
08/07/26 14:52:13 FlhFVTYNO
投下乙です!
苦悩の末にダブルライダーとの共闘を決意した死神。
残念なことにそのダブルライダーは既になく……
早くも戦力外の烙印を押された真司、
ハイパーゼクターを手放した大介の今後にも不安が立ち込めてますね。
そして首輪に関する死神の考察が非常に緊迫感溢れるものでした。
確かにスマブレは普通に首輪外そうが島毎殲滅しそうで困るw
GJ!!
507:名無しより愛をこめて
08/07/26 14:54:48 kDhabpnb0
乙です。
死神博士、ダブルライダーはもういないよ!
そうなると何とかゾル大佐に会わなければ……
しかしそこにはへんな勘違いをした橘さんが。
なんだか不安になってきた……
508:名無しより愛をこめて
08/07/26 19:08:36 7VvItNkl0
投下乙!
死神博士の考察が凄いなぁ……思わず対主催者として一番期待出来てしまうw
確かに首輪を直ぐに外しても必ずしも解決にはならないよなぁ。
そしてすっかり子分になった影山と、即効で切られた城戸に笑ってしまったw
彼らが今後死神と決別するか、ショッカーライダーとなるかも気になるw
GJ!!
509:名無しより愛をこめて
08/07/26 23:15:04 kpaUpfPF0
投下乙です。
流石死神博士だと言いたいが、本郷は2人とも死んでる状態なんだよなー
橘さんがまたエライことしそうだ。
しかし良太郎やっぱ死んでるのかね?
510:名無しより愛をこめて
08/07/26 23:42:29 4hFnTfOQ0
ロワに参加してないキャラまで勝手に殺すのはやめてほしいなぁ。
なんか意味無いじゃん、そういうの。
511:名無しより愛をこめて
08/07/27 00:07:37 /iltYlDhO
ま、死神博士がそう考えてるってだけだからいんじゃね?
実際書かれる事もないだろうし。
512:名無しより愛をこめて
08/07/27 00:13:03 5OLDIWnRO
ちゅうかデンライナーの持ち主ってオーナーじゃね?
513:名無しより愛をこめて
08/07/27 00:15:23 vYUD3n+WO
一キャラの考察に何をw
侑斗ガオウに加えハナとモモがいるのに良太郎が参加してないのを
第三者が不信に感じるのは別段おかしくないし
514:名無しより愛をこめて
08/07/27 00:23:07 yBEbM1c90
安心しろよ、良太郎は今頃のんきに高校野球でもしてるさw
515:名無しより愛をこめて
08/07/27 00:33:11 /EUSYceR0
>>514
暢気じゃねえよ、ニコガクなめんな
…あんま台詞ないけどなw
516:名無しより愛をこめて
08/07/27 09:18:48 d73snhM00
良太郎ニコガクではあんまり目立たないんだよね・・・
517:名無しより愛をこめて
08/07/27 15:09:08 zDKkMm2MO
もはやメビウスのほうが
518:名無しより愛をこめて
08/07/27 15:54:03 G9OsoU3n0
お前らが王様のブランチを見たことはよくわかったからその辺にしとけ
519:名無しより愛をこめて
08/07/27 16:40:11 g7hC/e9j0
27時間テレビおもしろい
520: ◆yFvLIBbl9I
08/07/28 21:58:43 yJaJpkyp0
wikiの雑談掲示板内、仮投下スレの方に作品を仮投下させていただきました。
矛盾点、誤字脱字などありましたらご指摘の方お願いいたします。
521:名無しより愛をこめて
08/07/28 22:02:35 dhtTf3VC0
>>520
仮投下乙です。特に問題はないかと。
感想は本投下時に
522: ◆N4mOHcAfck
08/07/29 10:55:22 QZ+Yu6w30
仮投下を行わせていただきました。
指摘等ありましたらお願いします。
523:名無しより愛をこめて
08/07/29 17:56:25 AT4/M9MC0
はぐれメタルでねぇ
524:名無しより愛をこめて
08/07/29 19:46:55 lG/wTGM00
朝の11時に投下とかw
厨房は夏休み真っ盛りのようで羨ましいよw
525:名無しより愛をこめて
08/07/29 22:01:51 b4i5IcQh0
>>524
とりあえずsageようよ
526: ◆FMWmYHfUMY
08/07/30 00:35:06 RqERjnQO0
仮投下をさせて頂きました。
いろいろと緊張しまくりです。
指摘などありましたら、どうかよろしくお願いします。
527:名無しより愛をこめて
08/07/30 11:39:33 5LzGLknA0
>>526
投下乙です!
特に問題はないと思います。
感想は本投下時にさせていただきます。
楽しみにお待ちしております!
528:名無しより愛をこめて
08/07/30 21:34:26 Ggx0NY4f0
将軍に睨まれた書き手は帰ってこないな
529: ◆yFvLIBbl9I
08/07/30 22:57:43 qqqdkmNc0
香川英行、桜井侑斗、木場勇治、海堂直也、十面鬼ゴルゴス
投下いたします。
530:Weak and powerless ◆yFvLIBbl9I
08/07/30 22:58:36 qqqdkmNc0
パステルカラーで塗られたショッピングセンターの壁。
所々が抉れ、または焼け焦げて、今しがた刻まれたばかりの戦いのしるしも生々しい。
出入り口付近に嵌められた大きな窓ガラスは軒並み割れており、尖った先端を鋭く光らせて、荒廃した雰囲気を漂わせている。
その中の三人の人影。中年の男が一人。若い男が二人。皆一様に憔悴を顔に浮かべていた。
「……桜井君」
始めに口を開いたのは中年の男――香川だった。
おびただしい量の緑色の血液が、大理石風の床に不気味な模様を描いている。
侑斗は膝をつき、つい先ほどまでここに無残な姿を晒していたかつての仲間が封じ込められたカードを握り締めたまま、気遣う言葉にも答えようと
しない。
深い後悔と無力感に、俯いた顔は色をなくし、手はかすかに震えていた。
香川が侑斗の肩を軽く叩く。侑斗はきつく唇を噛み締めてから、ゆっくりと顔を上げる。
「はい……もう、大丈夫です」
言って立ち上がると、ぐいと香川を見返す。その様子を見て、香川も頷きを返した。
もう二度と、仲間を失いたくない。
自分達を庇い、自分達に想いを託して死んでいった――一条、金居。
その二人のためにも、仲間を守り、この殺し合いを止めると誓う。
侑斗の胸に灯る決意の炎は、より一層激しさを増した。
手の内のカードをもう一度見つめる。
金居の作意に気付く事が無かったのは、彼にとっては幸運であった。
531:Weak and powerless ◆yFvLIBbl9I
08/07/30 22:59:06 qqqdkmNc0
※※※
その様子を少し後ろで見ている青年――木場は、金居の死に戸惑い、二人と同じく悲しみを覚える。
しかし、それと同時に彼の心には暖かな感情が広がっていた。
硝子片やコンクリート片が散らばる床に広がる、明らかにヒトのものではない血溜まり。
金色の甲冑のようなその姿をしていた男の死を悼む二人。
死んだ金居という男は、彼らに受け入れられ、信頼されていたのだ。
おぞましい、殺し合いという舞台に放り込まれてなお、自分と同じように、困難に抗う人たちがいた。
自分の考えは間違っていなかった。
その事は、こちらへ来てから人間の悪意にばかり晒されていた木場の心に慰めをもたらした。
「……木場君、と言いましたね? 改めて聞かせてもらえませんか、貴方の事を」
「はい」
桜井と呼ばれた青年が落ち着くのを待って、香川と名乗った男がこちらへ歩み寄る。
木場は頷く。何から話すべきか少し迷ったが、自分がオルフェノクと呼ばれる存在であり、先ほどの姿がそうだと説明した。
「オルフェノクは……元々人間で、一度死ぬ事で覚醒したり、他のオルフェノクに蘇らされたりしてなるんです」
香川も侑斗も、木場の話を真剣に聞いている。
木場もそうだが、彼らが自分たちと同じ世界に属さない事を薄々理解していたのだろう。
そして、スマートブレイン。その単語を木場が口にした途端、二人に緊張が走るのが見て取れた。
木場はちらと、ファイズギアに印されたロゴを見る。
532:Weak and powerless ◆yFvLIBbl9I
08/07/30 23:00:30 qqqdkmNc0
「スマートブレインは、オルフェノクになったものを束ねている組織です。この殺し合いを仕組んだ理由は分からないけれど……」
木場はスマートブレインについて、知りうる事を全て話した。
反抗する自分達のようなオルフェノクを執拗に狙う事、そのために存在する三本のベルトの事。
そして、彼らの前に姿を現した、スマートブレイン社の社長――村上峡児の正体。
「なるほど……彼もオルフェノク、という事ですか」
「ええ」
「ならば、ここで戦っていた竜のような姿をした怪人、あれもオルフェノクなんですね?」
その姿から木場との相似性を見出した香川が問う。
北崎――ドラゴンオルフェノク。
スマートブレインの有するオルフェノクの中でも最高の強さを持つ、ラッキークローバーの一葉。
木場は彼と戦った事がある。ここに来る前と、来てから一度。
圧倒的な力。子供じみた振る舞いに滲む凶暴性。
厳しい表情をする香川と侑斗。
「でも、全てのオルフェノクが敵な訳じゃありません。オルフェノクでも、人間の心を持った者がいます。……あの」
533:名無しより愛をこめて
08/07/30 23:03:28 Zokxzu1h0
534:Weak and powerless ◆yFvLIBbl9I
08/07/30 23:03:48 qqqdkmNc0
香川は首を振る。自分達がやって来た時、北崎と戦っていたのはオルフェノクではなく別の人物だったと言う。
そして――その人物こそ、香川の探している東條悟であった。
木場は名前こそ知らないものの、香川の語る人物評や変身後の姿を聞いて、海岸で戦ったあの青年だと思い当たる。
その時の様子を伝えると、香川の表情はより一層険しいものになった。
「彼との決着は私が着けなければなりません。それが私の、指導者としての責任です」
重苦しく決意を口にする香川の様子に、木場はまた不安が心を満たして行くのを感じていた。
東條のような危険人物が、自分が気絶した後に乱入してきたのなら、海堂は無事なのだろうか?
青ざめた木場の顔を見て、今度は侑斗が香川に言う。
「香川さん、探しましょう。仲間になってくれると言うんなら、そうするべきです」
侑斗と香川は顔を見合わせて頷いた。
仲間が増えるというのなら、文句は無い。そういった様子だった。
「では、木場君。私たちと共に、殺し合いの阻止をしてくれますね?」
「……はい!」
香川の目を見つめ、不安を打ち消すように力強く応える。心に巣くっていた闇が、僅かに薄らいだような気がした。
535:Weak and powerless ◆yFvLIBbl9I
08/07/30 23:04:27 qqqdkmNc0
※※※
「香川さん、こっちです」
木場が最後に海堂を見たという店内に二人をいざなう。
めいめいがデイパックを抱えて歩きながら、香川は静かに思考を巡らせていた。
木場から得た情報に関してだ。
スマートブレイン社。木場が語るその姿は巨大複合企業に他ならない。
だが、衛星を利用した監視や、島一つバトルロワイアルの舞台にするなど、遥かにその範疇を超えた力を持っている。
香川はデイパックの中から首輪を取り出す。
銀を基調としたそれ。一部こびりついた煤に隠れているものの、スマートブレインの刻印がはっきりと見て取れた。
フレームには一体どういった金属が用いられているのか、大した重さは感じられない。
内部には相当のテクノロジーが詰まっているはずなのだが。
生きた人間を即座に灰化させる事など、その最たるものだ。香川の知るどんな方法を用いても、人体を一瞬で灰に変える事など不可能。
人智を超えた技術を有するスマートブレイン社――それを束ねている村上なる男の正体――オルフェノク。
一度死んだ状態から覚醒し蘇る、人類の進化系と呼ばれる存在。
香川は首輪にも、その力が使われているのではないかと推測する。依然、原理はわからないが。
だとしたら、放送で告げられた『死者の蘇生』についても、考えが変わってくる。
スマートブレイン社は死体の一部の欠損も無く、首輪を付けたままならば、死者をオルフェノクの力を使って蘇らせる事ができる。
おそらく、オルフェノクとして。
侑斗と並んで歩く木場を見やりながら思う。
536:名無しより愛をこめて
08/07/30 23:04:51 Zokxzu1h0
537:Weak and powerless ◆yFvLIBbl9I
08/07/30 23:05:50 qqqdkmNc0
(いずれ一度、オルフェノクについて、彼に詳しく聞かせてもらわなければならないでしょうね……)
そして木場と戦い、このショッピングセンターに姿を現したかつての教え子、東條。
香川の見た東條は、自分をその手に掛けようとした時と変わらず、暗黒を瞳に宿らせていた。
いびつな形に歪められた英雄願望。
東條の持つそれに薄々気付いていながら、止められなかった、正す事が出来なかった。
彼を導く立場にあった自分が今ここでなすべき事だと、香川は心に刻み付ける。
(東條君……あなたは私が止めます、今度こそ、必ず……)
※※※
海堂が目を覚ましたのは、三人がその場を離れた直後だった。
ガイのファイナルベントで少し離れたショッピングセンターの入り口付近まで跳ね飛ばされたため、三人から目視される事はなかったのだ。
バイクにもたれたまま、空を見上げた。若干雲が増えて来たように思えるものの、変わらず降り注ぐ輝く太陽の光に目を細める。
したたかに打ち付けた体がギシギシと痛むが、骨折などはないようだった。
眩しさと疲労感に瞼を閉じると、先ほどの戦いが脳裏に蘇る。
湧き上がる、仮面ライダーへの恐怖、それを凌駕する怒り。憎しみ。
狂ったような笑い声を上げながら突進してくる、犀を模した銀色のライダーと怪物。緑の血、断末魔。
竜のような姿をしたオルフェノクが変身した、黒と金の仮面ライダー。
――そういえば、変身の仕方がファイズに似ていたような気がする。
538:名無しより愛をこめて
08/07/30 23:06:24 Zokxzu1h0
539:Weak and powerless ◆yFvLIBbl9I
08/07/30 23:06:31 qqqdkmNc0
「ってそうだ、木場だよッ木場!!」
がばりと跳ね起き、立ち上がる。
気絶した後のことは定かでないが、たしか金のライダーはどこかへ運ばれて行き、銀のライダーは仲間を殺し――
その後、新たな獲物を探して店内に戻った者が、気絶したままの木場を発見したとしたら?
海堂の背中に冷たい汗が噴き出す。
「オイオイ、まさかやられっちまったんじゃねェだろうなぁ……」
もしそうなら、夢見が悪いとかそんなレベルじゃねーぞ!
慌てて踵を返し、ショッピングセンターへ向かう。
ふと、耳鳴りがしたような気がした。吹き飛ばされた際に頭でも打ったかと思ったが、構っていられない。
「生きてろよ……木場ぁ!」
バイクのミラーの中からこちらを伺う影に気付かず、海堂は駆け出した。
540:名無しより愛をこめて
08/07/30 23:07:12 Zokxzu1h0
541:Weak and powerless ◆yFvLIBbl9I
08/07/30 23:07:14 qqqdkmNc0
※※※
広大なショッピングセンターの中を、三人は歩く。
観葉植物の鉢植えは薙ぎ倒され、陳列されていた商品が床に撒かれている。
来店する客の購買意欲を誘うための明るさも、清潔感も、いまや見る影も無い。
普段何気なく過ごしている日常の風景に残された、戦いという名の非日常が見るものを陰鬱な気持ちにさせる。
隣を歩く侑斗とふと目が合い、木場は気分を紛らわすためにも何か話がしたいと思った。
ぎこちなくだが、柔らかい笑みを浮かべて礼を述べる。
「助けてくれて、ありがとうございます」
「別にいいさ」
ぶっきらぼうな侑斗の態度に、友人である乾巧が重なった。年のころも、同じぐらいだろうか?
「海堂は素直じゃないけど、ずっと俺達の俺たちの味方でいてくれたんです。きっと力になってくれる。オルフェノクでも――」
「それこそ関係ない。……変な奴らと付き合うのは慣れてるし」
「変な奴ら?」
侑斗は一瞬決まりの悪そうな顔をしたが、ぽつぽつと話をしてくれた。
元いた世界では、イマジンという存在と戦っていて、その中には自分達に味方をしてくれる奴がいた、と。
そいつがまたお節介のお人好しで、自分を子供扱いばかりしていらない世話を焼いてくると来た。
話しているうちにその時の気持ちを思い出したのか、心底腹立たしげな様子の侑斗を見て木場はほほえましく思う。
542:Weak and powerless ◆yFvLIBbl9I
08/07/30 23:08:04 qqqdkmNc0
「その人も、ここに連れて来られているんですか?」
「ああ」
「早く会えるといいですね」
「別に心配してない。簡単にやられるような奴じゃないしな」
「そうですね、きっと無事ですよ」
またどっかで誰かに飴でも配ってるかもな。
そう言って肩を竦める侑斗と、まだ見ぬデネブという名の相棒に、木場は好感を持つ。
彼の話を聞いていると、自分の理想とする人間とオルフェノクの共存も決して夢などではない。そう思えた。
未だ眠り続ける悪意の種子を、自らの胸に抱えたまま。
「ところで、桜井君……でしたよね? 君は何歳ですか?」
「……19だけど」
「ああ、やっぱり。俺、同じ位の年頃の友人がいるんです。何だか似てるなーと思って」
「……木場、さんは、何歳なんですか?」
「21ですけど、あんまり気にしないでください」
年齢を意識した途端、敬語になった侑斗におかしみを覚え、笑いかける。今度はだいぶ自然な笑顔が出来た。
その時、木場の耳が一つの音を捉える。立ち止まり、辺りを見回すと、香川と侑斗も足を止めた。
「木場……おーい、木場ぁーーー!!」
「海堂!」
ショッピングセンターの入り口付近から聞こえてきた声。見れば、まっすぐ駆け寄ってくるのは探していた海堂その人である。
香川と侑斗にアイコンタクトを取り、木場自身も海堂に向かって走り出す。
543:名無しより愛をこめて
08/07/30 23:08:38 Zokxzu1h0
544:Weak and powerless ◆yFvLIBbl9I
08/07/30 23:09:26 qqqdkmNc0
そして再会を果たした二人の元に訪れたのは――
耳をつんざく爆音と、降り注ぐコンクリート片、ガラス。その熱量に弾き飛ばされる。
――乱入者による、破壊であった。
※※※
十面鬼ゴルゴスは牙王と別れた後、血を求めて市街地を彷徨っていた。
牙王がどうやら北上した様なのと、力を持たず協力者を求める弱者ならば、
市街地に潜んでいるだろうと考えての行動だったが、未だ一人の獲物も見つけられていない。
いい加減苛立ちも限界に達していたが、しばらくすると重かった体が軽くなったような気がして、ゴルゴスは制限が解けたことに気が付く。
これなら、次に遭遇した相手を叩き潰し、その血を啜る事が出来るだろう。
ゴルゴスがショッピングセンターで起こっていた戦闘に気が付いたのは、銃声のためだった。
すぐさま向かおうとしたが、これだけ派手な戦闘をしているならば、そこに居るのは忌々しい仮面ライダーに違いない。
そう思い直し、ゴルゴスは様子見を決め込む。
死神博士は自分たちに制限が掛かっている、と言った。
たとえ相手が誰であろうと、倒す自信はある。だが、今は血を得る事が先決だ。
狙うのは弱者。制限がかかって弱体化した所を襲えば、仮面ライダーであろうと恐れるに足りぬ。
「血さえ得ることが出来れば、俺は誰にも負けん! 待っておれ、牙王、死神、影山……アマゾン!!」
545:Weak and powerless ◆yFvLIBbl9I
08/07/30 23:10:00 qqqdkmNc0
ショッピングセンターから聞こえる戦闘音が収まるのを待って、ゴルゴスは目的地へ向かう。
そうして見つけたのが――四人の哀れな贄であった。
ゴルゴスはおもむろに体を宙に浮かせると、その体に以前のように力が漲るのを感じた。
久々の狩りに胸が躍る。
積もり積もった鬱憤を加虐の愉悦に変え、ゴルゴスの大岩が火を噴いた。
※※※
それは間違いなく、彼らが今まで目にした中で、最も『異形』であった。
見上げるほどの大岩は血塗られたように赤く、いくつもの人面が埋め込まれており、岩自体も憤怒の表情を形取っている。
その上に生えた人の上半身――同じく赤く染まった肌。
大きく歪んだ口元からは長く伸びた牙が覗き、まさに悪鬼そのものと言えるような顔を持つ。
そして信じがたいことに、その巨体を宙に浮かばせて、金色に輝く目で彼らを見下ろしているのだ。
『異形』は洞穴から響くような声で、低く笑った。
「ウハハハハハハ!! これはいい、生きの良さそうな餌がこんなに居るとはな!」
岩に埋め込まれた顔たちが一斉に笑い出す。あまりにも異様な、怖気のするような眺めである。
唯一、ゴルゴスと交戦した事のある木場が呟く。
546:名無しより愛をこめて
08/07/30 23:10:23 Zokxzu1h0
547:Weak and powerless ◆yFvLIBbl9I
08/07/30 23:10:40 qqqdkmNc0
※※※
「木場さんっ……!」
「桜井君、出てはいけません!」
香川と侑斗は、ひしゃげた防火扉の後ろで様子を伺っていた。轟音と共に遮られた視界に、侑斗が思わず身を乗り出す。
どうやらあの怪物は木場と因縁があるらしい。激昂した声、ターゲットを木場に絞った事から香川はそう判断する。
木場を失う事は出来れば避けたい、スマートブレイン社の情報を持つ彼は脱出の助けになるはずだ。
香川は今にも飛び出して行きそうな侑斗を見る。
桜井侑斗、脱出のための鍵になりうる『ゼロライナー』のオーナーであり、『ゼロノスベルト』の持ち主――
香川は一つの決断を下す。
「桜井君、私が囮になります。あの怪物を引き付けますから、木場君たちと逃げてください」
「!? 香川さん、何を言っているんです!」
驚いて香川を見返す侑斗。香川はしっかりと侑斗の目を見て告げた。
「あなたは制限のため変身する事が出来ない。戦うことは不可能です。
それは木場君も同じ……あなたと彼はこの殺し合いを阻止するための鍵になる。逃げてください」
「駄目です! 戦えないのは香川さんも同じだ! そんな事――」
「いいえ、桜井君」
香川の、眼鏡の奥の瞳が侑斗の体の表面を伝う。その視線はやがて、握り締められたゼロノスベルトにたどり着く。
548:名無しより愛をこめて
08/07/30 23:11:36 Zokxzu1h0
549:名無しより愛をこめて
08/07/30 23:12:49 Zokxzu1h0
550:名無しより愛をこめて
08/07/30 23:14:07 e+KtLLkFP
551:名無しより愛をこめて
08/07/30 23:14:33 pmSh4xnq0
552:Weak and powerless ◇yFvLIBbl9I氏代理
08/07/30 23:17:50 Zokxzu1h0
ゴルゴスは宙に浮かび、半ば晴れかけた土煙の中にうず高く積みあがる瓦礫の中から木場の姿を探していた。
痺れを切らしたように、再び吼える。
「隠れても無駄だ!貴様ら残らず叩き潰して――ぐぅッ!?」
衝撃に呻く。一閃の光の矢がゴルゴスの背中を射抜いたのだ。
振り向くと、ボウガンのようなものを構えたシルエットが土煙に浮かぶ。
その時、ふいに割れた窓から一陣の風が吹き込み、視界を晴らした。
立っていたのは、輝く緑の装甲、牛を模した複眼、レールを思わせる金のラインが胸に走る。
仮面ライダーゼロノス。
時の列車、ゼロライナーを司る仮面ライダー。
「また仮面ライダーか……何人居ても同じだ! この十面鬼ゴルゴスの敵ではないわ!」
新たに標的を定めたゴルゴスが両腕を掲げる。再び大岩の口からエネルギー弾が発射された。
ゼロノスはゼロガッシャーを構え直すと、走りながら無数の光弾をゴルゴスに打ち込んだ。
※※※
「何……!?」
553:Weak and powerless ◇yFvLIBbl9I氏代理
08/07/30 23:18:30 Zokxzu1h0
飛び出してきたゼロノスの姿に、瓦礫の影に居た木場は驚きを隠せない。
まさかと思い、手元のファイズフォンを操作してみるが、やはり何も起きない。
では、あの姿は――
「木場さん!」
「桜井君!? じゃああれはやっぱり……」
現れた侑斗の姿を見て確信する。あれは香川が変身したものだ。ゼロノスのベルトは装着者を選ばないらしい。
「香川さんが怪物を引き付けているうちに木場さんたちと逃げろって」
そう言いながらも、侑斗は納得していない様子だ。目は忙しなくゼロノスの動きを追っている。
ゼロノスは巧くゴルゴスの攻撃を避けているものの、火力や攻撃範囲は圧倒的にあちらが優位。
長く持つとは思えない。
だからと言って、変身できない状態でその身を晒す事は出来ない、それこそ香川の計画を無に帰す事になる。
木場の心は揺れた。ここで言うがままに逃げ出すべきなのか?
自分を信頼し、共に戦おうと言ってくれた人を危険な状況に一人残して?
そして木場は思い当たる。傍らの、本当に信頼できる、自らの仲間の存在を。
「海堂!」
海堂は差し出されたファイズギアと木場の顔を交互に見て、たっぷり十秒は沈黙した後、ようやく口を開いた。
「何、だよ……これ」
「海堂、頼む。今は、今だけは、彼らに力を貸してくれ」
無論、海堂を危険な目に遭わせたくはない。だが、木場には他に思いつく方法などなかった。
554:名無しより愛をこめて
08/07/30 23:18:44 e+KtLLkFP
555:Weak and powerless ◇yFvLIBbl9I氏代理
08/07/30 23:19:12 Zokxzu1h0
※※※
囮になっていると言うあの仮面ライダーを助けるために戦って欲しい。
そう言いたいに違いないのだ、このお人よしは。それなりに長い付き合いだ、木場の思考なんか分かりきっている。
だが、こっちにも都合と言うものがあるのだ。海堂は手をかざし、詰め寄る木場を遮る。
「ちょちょちょちょいまち。いいか、俺様はな、ついさっき仮面ライダーへの復讐を誓ったばっかなんだよ!」
「話は後だ! 今変身できるのは君だけだ、変身してくれ!」
必死に言い募る木場の手に握られているファイズギア。
自分たちのような、裏切り者のオルフェノクを始末するため、スマートブレインに作られたもの。
バトルロワイアルにおいては、参加者を屠るためのツールに他ならない。
それらを用いて変身するのが――仮面ライダー。
仮面ライダーは、モグラ獣人を殺した。あんなに仮面ライダーを信じていたのに。
仮面ライダーは、スマートブレインの刺客。何人もの仮面ライダーが自分達を襲ってきた。
仮面ライダーは、………正義の、ヒーロー。
『アマゾンは……仮面ライダーなんだ!』
556:名無しより愛をこめて
08/07/30 23:19:37 e+KtLLkFP
557:Weak and powerless ◇yFvLIBbl9I氏代理
08/07/30 23:19:45 Zokxzu1h0
木場の必死な眼差しに、希望に満ちたモグラのつぶらな瞳がオーバーラップする。
『仮面ライダーってのは何てったってそりゃあ凄いんだ。ゲドンがどんな卑怯な作戦を使ったって絶対に阻止しちまうんだぜ』
『困ってる人は絶対に見捨てないし、助けを求める人がいたらどこへだって飛んでいくんだ』
違う。
その仮面ライダーが、お前を殺したんじゃないか。
仮面ライダーの力で、殺しを楽しんでいる奴らがここにはうようよしてるじゃないか。
怒りと憎しみが海堂の中で膨れ上がる、だがその視線がファイズギアから剥がれる事はない。
それが何故かは海堂には分からない。様々な感情がない交ぜになり、答えを探すが見つけることが出来ない。
再び大きな音がした。思わず目をやると、緑色をした仮面ライダーが間一髪で圧死を免れている所だった。
ギリ、と奥歯を噛み締める。木場が、侑斗が海堂をじっと見つめている。さながら、祈るような眼差しで。
ああ、そうか。
――こいつらも、仮面ライダーなのか。
「……ッちくしょォ!」
目の前のファイズギアを乱暴に掴み取ると、素早く腰に巻き付ける。
ファイズフォンを開き、コードを入力。5・5・5、enter。
558:Weak and powerless ◇yFvLIBbl9I氏代理
08/07/30 23:20:03 Zokxzu1h0
---Standing by---
鳴り響く電子音。それは幸い戦闘の音に紛れて、敵に感づかれる可能性はない。
---Complete---
(仮面ライダーっちゅーのは……一体何なんだよッ!!)
ギアから現れた眩く輝く赤の光線が体を駆け巡るのを感じながら、海堂――ファイズは、ゴルゴスに向かって駆け出した。
※※※
自分がゼロノスに変身できるかどうかは一種の賭けであった。
木場の持つファイズギアは、カードデッキとは違い、限られた人物しか装着資格を得られない。
ならば、ゼロノスベルトは?
侑斗は自分以外が使用した事はないと言った。
以前からその可能性は考えてはいたものの、ゼロノスベルト自体の原理は不明。
回数が限られていると言う事もあり、気軽に試してみるという考えにはなれなかった。
――もし試すとしても、こんなギリギリの状況では御免被りたかったが。
559:Weak and powerless ◇yFvLIBbl9I氏代理
08/07/30 23:20:54 Zokxzu1h0
高らかにゼロノスの死を宣言するゴルゴス。
ゼロノスもゼロガッシャーを構え直す。こうなっては、多少危険でも真っ向から戦わざるを得ない。
その時目の前を横切った影――黄色い双眸、赤い光。
「ッラァァアアアアア!!!」
掛け声と共にゼロノスへ急降下するゴルゴスを蹴り飛ばす。僅かに軌道が逸れ、大岩は床を砕くに留まった。
その姿に木場の持っていたファイズギアを認めると、ゼロノス、香川の脳裏に一つの可能性が閃く。
(木場君の仲間……たしか彼もオルフェノクだと言っていましたね……)
傍らに立ち、ファイティングポーズを取るファイズを見る。自分を助けるために、木場が彼にベルトを託したのだろう。
怨嗟の声を上げながら再び浮上を始めるゴルゴスから距離を取る。
(ならば一緒に戦ってもらいましょう……いざとなれば、“盾”にも出来る)
可能性を守るための決意。一見非情ではあるものの、狂った教え子との差異は明確。
それは“盾”としての役割を、等しく自分自身にも課しているという事だった。
560:名無しより愛をこめて
08/07/30 23:21:34 e+KtLLkFP
561:Weak and powerless ◇yFvLIBbl9I氏代理
08/07/30 23:21:55 Zokxzu1h0
【香川英行@仮面ライダー龍騎】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:G-6・ショッピングセンター内】
【時間軸】:東條悟に殺害される直前
【状態】:深い後悔、強い決意。全身に中程度のダメージ、中程度の疲労。ゼロノスに変身中。
【装備】:ゼロノスベルト
【道具】:なし
【思考・状況】
基本行動方針:殺し合いの阻止
1:侑斗と木場を逃がすために目の前の怪人と戦う。二人を生かすためならファイズを盾にする事も厭わない。
2:東條は必ず自分が止める。
3:ガドル(名前は知らない)、北崎を警戒
4:五代雄介に一条薫の死を伝える。
5:侑斗を生存させるため、盾となるべく変身アイテム、盾となる参加者を引き入れる。
【備考】
※変身制限に気づきました。大体の間隔なども把握しています。
※剣世界の事についておおまかな知識を得ましたが、仮面ライダーやBOARDの事など金居が伏せた部分があります。
※木場からオルフェノク・スマートブレイン社についての情報を得ました。
※死者の蘇生に対する制限について、オルフェノク化させる事で蘇生が可能なのではと思いはじめました。
562:Weak and powerless ◇yFvLIBbl9I氏代理
08/07/30 23:22:13 Zokxzu1h0
【海堂直也@仮面ライダー555】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:G-6・ショッピングセンター内】
【時間軸】:34話前後
【状態】 :体の各部に中程度の打撲。激しい怒りと戸惑い、ファイズに変身中。二時間変身不可(スネークオルフェノク)
【装備】:ファイズギア
【道具】:なし
【思考・状況】
基本行動方針:「仮面ライダー」を許さない。
1:目の前の怪人を倒す。
2:ライダー(アマゾン、歌舞鬼、オーガ、ガイ)の危険性を伝える。
3:「仮面ライダー」ってのは一体何なんだよ!
4:まだ対主催。
【備考】
※ 澤田の顔はわかりますが名前は知りません。また、真魚の顔は見ていません。
※ モグラ獣人の墓にはガーベラの種が植えられています。
※ 第一回放送は知っている名前がモグラのみ、ということしか頭に入っていません。
※ 変身制限について知りました。
※ゾルダのカードデッキは破壊されました。ミラーモンスターの扱いについては、後続の書き手さんにおまかせします。
563:Weak and powerless ◇yFvLIBbl9I氏代理
08/07/30 23:22:42 Zokxzu1h0
【十面鬼ゴルゴス@仮面ライダーアマゾン】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:G-6・ショッピングセンター内】
【時間軸】:本編13話前後
【状態】:全身に軽い疲労、軽微なダメージ。能力発揮中
【装備】:ガガの腕輪
【道具】:基本支給品一式、ランダム支給品1~3(未確認)
【思考・状況】
基本行動方針:打倒仮面ライダーアマゾン、主催者への報復
1:目の前の仮面ライダー(ゼロノス・ファイズ)を殺し、血を吸う。
2:アマゾンを見つけ次第殺す。腕輪を奪う。
3:牙王、死神博士、影山は最終的に殺し、血を吸う。
【備考】
※岩石の9つある顔のうち一つが潰されました。
※能力制限について思い当たりました。
※※※
轟音を背に受けて、木場と侑斗が振り返った。
言うとおりにその場を離れたものの、香川と海堂、お互いの大切な仲間を残していては足も鈍る。
二人共、すぐにでも助けに戻りたいのだ。
564:Weak and powerless ◇yFvLIBbl9I氏代理
08/07/30 23:23:19 Zokxzu1h0
だが、今の自分たちに変身能力は無い――二人の心は、強い無力感に苛まれていた。
ショッピングセンターからほんの十数メートルばかり離れた場所、煉瓦で舗装された歩道に立ちつくす。
「桜井君」
背後を睨みつけている侑斗の拳はきつく握り締められ、心のうちを表しているようだ。
「心配なのはわかる。だけど、香川さんを信じて待とう。俺たちに今出来るのはそれだけだ」
木場が言って肩を叩くと、侑斗は小さく頷いた。
説得する木場の表情も硬い。本当に、自分に出来る事はないのだろうか。
そんな木場の迷いを察したのか、侑斗は一瞬のためらいの後、預けられた香川のデイパックからライフルを掴み出した。
まさか、と木場が顔を上げる。
「桜井君!?」
「すみません、木場さん。やっぱり俺は戻ります!」
侑斗は、金居に後を任せてあの場を去った事を今でも悔やんでいた。
いけ好かない奴ではあったが、無残な最期の姿を思うと胸が塞がれる思いがする。
もう二度と、誰かを失いたくない。
強い決意が、侑斗を突き動かした。
565:名無しより愛をこめて
08/07/30 23:24:00 e+KtLLkFP
566:Weak and powerless ◇yFvLIBbl9I氏代理
08/07/30 23:24:16 Zokxzu1h0
「待つんだ、桜井君!」
駆け出した侑斗の後を慌てて木場が追う。
その拍子に、持っていたデイパックを取り落とし、中身が地面に散乱した。
アルミ製のコーヒーカップが、がらんがらん、と音を立てて転がる。
人の気配の無い、うつろな街に響く音の大きさに、荷物を無視して追跡を続けようとした木場の足が一瞬止まる。
足元にひらりと、掌を広げたほどのサイズの紙――写真が舞い落ちた。
一体何が写っているのか。それを見止めた木場に衝撃が走る。思わずそれを拾い上げ、まじまじと見つめてしまう。
俯瞰から撮影された、銃を構える男。周囲が薄暗いにも関わらず、フラッシュも焚かずに撮影したのか、その姿は不明瞭だ。
写っている男が香川であるという事はすぐに分かった。
何故銃を構えているのかはわからない、相手は写真に写っていない。おそらく敵だろう。
木場にはそんな事はどうでもよかった。
――彼らは、信頼し合い、共に現状の打開を目指し戦っていたのではなかったのか?
どうしてデイパックの中にこのような写真が入っているのか、その目的は何か。
考えたくない、分かりたくもない。
一度信じると口にしたのだから、そうするべきだ。
それなのに、一度走り出した思考は留まることを知らず、木場の心を黒く染めていく。
残された悪意が芽を吹き出す。
胸騒ぎに、手にした写真を握り締め、木場は侑斗を追うべく再び走り出した――。
567:Weak and powerless ◇yFvLIBbl9I氏代理
08/07/30 23:24:41 Zokxzu1h0
【桜井侑斗@仮面ライダー電王】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:G-6・ショッピングセンター周辺】
【時間軸】:最終回直後
【状態】:深い後悔、強い決意。全身に中程度のダメージ、中程度の疲労。一時間半変身不能(ゼロノス)
【装備】:神経断裂弾(2発)、シグザウアー SSG-3000
【道具】:基本支給品×2、ゼロノスカード五枚(内一枚赤カード)、ラウズカード三枚(ダイヤK・ブランク二枚)
ショッカー戦闘員スーツ×2@仮面ライダー、ディスクアニマル(ニビイロヘビ)、戦国時代のディスクアニマル(イワベニシシ)
煤けた首輪、双眼鏡
【思考・状況】
基本行動方針:殺し合いの阻止
1:香川を助けるべくショッピングセンターへ戻る。
2:香川、木場と行動しつつ仲間との合流を目指す。
3:自分と同じ顔をした少年(桐矢)への疑問。保護が必要ならそうする。
4:ガドル、風のエル(名前は知らない)、北崎を倒す。
5:五代雄介に一条薫の死を伝える。
6:金居の死に後悔。
【備考】
※変身制限に気づきました。大体の間隔なども把握しています。
※首輪の損傷具合は不明です。
※剣世界の事についておおまかな知識を得ましたが、仮面ライダーやBOARDの事など金居が伏せた部分があります。
※木場からオルフェノク・スマートブレイン社についての情報を得ました。
568:Weak and powerless ◇yFvLIBbl9I氏代理
08/07/30 23:25:16 Zokxzu1h0
【木場勇治@仮面ライダー555】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:G-6・ショッピングセンター周辺】
【時間軸】:39話・巧捜索前
【状態】:全身に中程度の打撲。他人への僅かな不信感。全身に疲労大、背中等に軽い火傷。一時間半変身不可(ファイズ、ホースオルフェ)
【装備】:なし
【道具】:基本支給品×2、コーヒーセット、デジタル一眼レフ(CFカード)、望遠レンズ
Lサイズの写真(香川の発砲シーン)
【思考・状況】
基本行動方針:主催者及びスマートブレインの打倒、脱出
1:侑斗を信頼。追って止める。
2:写真に動揺。
3:海堂、香川を心配。
4:死神博士、ゴルゴス、牙王、風のエル(名前は知らない)、東條を警戒 。影山はできれば助けたい。
5:事情を知らない者の前ではできるだけオルフェノク化を使いたくない。
【備考】
※香川から東條との確執を知り、侑斗から電王世界のおおまかな知識を得ました。
また、第一回放送の内容も二人から知りました。
569:名無しより愛をこめて
08/07/30 23:25:34 e+KtLLkFP
570:名無しより愛をこめて
08/07/30 23:25:57 Zokxzu1h0
602 名前:Weak and powerless ◆yFvLIBbl9I[sage] 投稿日:2008/07/30(水) 23:22:10 ID:???
規制によりこちらに投下させていただきました。
以上で投下終了です。支援&代理投下してくださった方ありがとうございました!
ご指摘・ご感想お待ちしております。
------------------------------------------------------------------------
代理投下終了。
571:名無しより愛をこめて
08/07/30 23:33:46 Zokxzu1h0
読了
投下乙。
教授の蘇生についての考察がお見事。
海堂を盾として使うことを決めたのが黒いですが、赤カードが不吉ですね。
侑斗の支援がどう動くか。
GJ!
572: ◆FMWmYHfUMY
08/07/31 00:02:26 RqERjnQO0
投下お疲れ様です!
予測できなかった展開で、楽しみながら読めました。
合理的な正義と狂った正義の対比が個人的に気に入りました。
木場さん…また流されて誤解を深めていくのかな…w
GJです!
自分も投下準備が整いましたが、前投下とのタイムラグはどれくらいあった方がいいですかね?
573:名無しより愛をこめて
08/07/31 00:05:09 tPuLL2kq0
>>572
三十分あればいいかと
今なら問題はないのでは?
574: ◆FMWmYHfUMY
08/07/31 00:26:15 uw5zPNsh0
>>573
教えていただいて有難うございます。
それでは橘朔也、ゾル大佐、牙王。
投下します。
575: ◆FMWmYHfUMY
08/07/31 00:26:49 uw5zPNsh0
「まずまず…といったところか」
F-4北部、整地された道とは離れた野原で、体の調子を確かめながら一人の男が呟いた。
辺りの景色は所々が焦土と化しており、図らずとも戦闘の跡を匂わせる。
他の場所と比べて僅かに窪んで見えるのは、相当な衝撃がその地に舞い降りた証拠だろう。
その中心部で、無骨な顔立ちをした男―牙王は、休息を取っていた。
激しい動きをしたせいで腹が減ったという理由もあるが、何よりは体のダメージが決して無視できないレベルであったからである。
それに加えて、今はカードデッキもベルトも使えない状態。
下手に動き回ろうものなら、戦闘になったときに圧倒的に不利だ。
以上の事を鑑み、まずは体力の回復と制限解除を待つことにした。
それがどれほど退屈であるか、わかっていながら。
「ふん、そろそろいいだろう」
太陽が先ほどよりかなり上に昇っている。
再変身にどれほどの時間が必要かはわからないが、これだけ時間がたっているならいけるだろう。
そう踏んで、牙王は腰を上げた。
食い散らかした食料を足で跳ね除け、辺りを見回しつつ思考する。
―どこへ向かうべきか。
先ほど自分と戦闘した男、あれくらいの獲物をみすみす逃したくはない。
純粋な力の競り合いで負けるなど、考えもしなかったことだ。
あのまま全力で続けていたら、恐らく久しぶりに楽しめる、いい勝負になっただろう。無論、負けるつもりは毛頭無いが。
しかし、と考える。
妙なモンスターに連れられ、高速で戦線を離脱したヤツを探し出す方法はあるのだろうか。
ただでさえ制限を気にし、体力の回復にもかなりの「時間」を使った跡である。
576: ◆FMWmYHfUMY
08/07/31 00:27:25 uw5zPNsh0
「誰でもいい…とっとと喰らわんと気が済まん」
自分にとって、もっとも嫌う暇を持て余したのだ。
相手を選んでいる余裕など、今の自分にはない。
となると―あの男との戦闘前に見えた、あの二人を追ってみるとしよう。
そう考え、二人が逃げたであろう方角に歩を進める。
あれから相当経ってはいるが、他にあてはない。
言葉通り、獲物を求めた獣のように、牙王は歩き始めた。
###############
少し白みがかっていた空は青みを帯び、澄んだ色に満ちていた。
上で威勢を放つ太陽も、心なしかいつもより輝いて見える。
足で草を踏みしめるたび、青臭い匂いが鼻を刺激する。
目の前の川は、周りの状況などまるで関係なく、穏やかに流れ続けた。
橘とゾル大佐は、そんな風景の中で休憩していた。
「少し休まないか?このまま当ても無く進む訳にもいかないし…何より疲れた」
きっかけは、橘がそう提案したからである。
制限のかかった状況でよく言えたものだと、呆れ半ばで少し関心し、ゾル大佐はそれを受け入れた。
確かに先ほど襲われたばかりであったが、同胞の援護もあり、追撃の様子はない。
ならば敵に遭遇する危険を冒して動き回るのは、せめて制限が解けてからの方がいいだろう。
少しづつ回復してはいるが、砲撃による痛みも相当なものだ。
今は休んだほうがいい。
そう考えた上での結論である。
577: ◆FMWmYHfUMY
08/07/31 00:28:00 uw5zPNsh0
(しかし…制限は変身におるものだけではないようだな。忌々しい)
改造人間である自分なら、この程度の負傷なら問題ないはずだ。
にも関わらず、いつもより治癒が遅い。これでは一般人と大して変わらないだろう。
他にどのような落とし穴があるかわからない。
状況は思ったより深刻だ。やはりもっとよく考えて、動くほうがいいだろう。
「橘、これからの基本的な方針だが――」
隣でもの難しい顔をしている橘に声をかける。
この男、人間にしては相当頭が切れる方のようだ。
自分一人で考えるより、二人で話し合った方がより良い結論を導き出せるだろう。
そう思ったのだが…
「橘?」
横に座る男は、相変わらず難しい顔で考え事をしている。
ゾル大佐の言葉も耳に入らず、聞き流しているようだ。
(この男…)
橘の態度に、ゾル大佐は思わず眉を顰める。
先ほど市街地から離れる折にも、このような態度を取っていた。
周りが見えぬ程大事なことを考えているのかも知れないが、それにしても酷い。
目の前の状況がまったく理解できていないと言えるほど、上の空なのだ。
「橘!!貴様いい加減にせんか!!」
怒号が響き渡る。それでも、周りに気を使った声量だったのだが。
突然真横から届いた叱咤の声で、橘はびくりと身を竦める。
そして我に返ったような顔で、ゾル大佐を見返した。
「あ、あぁ…すまない大佐。ちょっと考え事をしててな…」
「ほう…考え事と申すか」
578: ◆FMWmYHfUMY
08/07/31 00:28:40 uw5zPNsh0
橘の言葉を復唱し、ゾル大佐は立ち上がる。
腕を組みつつ、橘を見下ろす形で言葉を紡いだ。
「私の言葉を無視できるほど、大事な考え事なのだな?話してみろ」
体勢もあり、かなりの威圧感がゾル大佐にはあった。
そのため、橘も少し萎縮する。
これは明らかに怒っている。
確かに、自分の態度はまずかった。大佐が怒るのも当然だろう。
橘は、失敗した、と思う。
擬似人格とはいえ、対策を考えられない間は普通に接するべきだった。
しかも、自分に対する質問も急所を突かれた形である。
(どうする?下手に隠すのもまずいな…)
橘は、自分があまり嘘をつくのが得意ではない事をわかっていた。
普通の人よりは上手いのかも知れないが、目の前の男には恐らく通じないだろう。
普段も隠し事がばれたりしたが、まさかこんな状況でもやってしまうとは。
橘は、心の中で苦笑いをする。
「どうした。答えられぬか」
ゾル大佐は、黙ったままの橘に返事を促す。
未だ俯いて一言も発さないということは、迷っているのだろう。
それだけ重要な考え事だったのだと、ゾル大佐は確信する。
(内容はどうあれ、聞いておくべきだな)
このままうやむやにしても、橘はまた同じミスを繰り返すかも知れない。
いや、そもそも隠し事を抱えたままの男と共に行動すること自体、危険だ。
自分を討つ計画を立てているかも知れない、と考えさせられたこともあるのだ。
こんな挙動不審では足手まといにしかならないというのもあるが。
(もし話さないようなら…始末するしかないな)
戦力を削がれるのは惜しいが、自分が死んでしまっては元も子もない。
そう思い、気取られないよう、いつでも殺せるように体勢を整える。
と、その時。
579:名無しより愛をこめて
08/07/31 00:29:18 ZIVAt3fkP
580: ◆FMWmYHfUMY
08/07/31 00:29:55 uw5zPNsh0
「実は…この殺し合いの場に対する、一つの考えが浮かんだんだ」
だんまりだった橘がようやく口を開いた。
そのため、ゾル大佐も構えを解く。
思ったよりも実になる情報かも知れない。
内容にほんの少し興味を抱き、質問する。
「どういうことだ?」
「この、主催者が用意したフィールド…仮想空間のものじゃないのかと思うんだ」
肝心の部分である、ここだけを敢えて話す。
それを前提にした、ゾル大佐という存在への推測、フェイクである参加者の数などは隠したまま。
橘にとっては、一種の賭けだった。
内通者であるゾル大佐にこれを話せば、もしかしたら殺されるかも知れない。
真実に気づいたものに対して、何らかの処遇があると考えるのは当たり前のことだ。
しかし、話さなければどのみち殺されていただろう。
この男――擬似人格は、恐らくそういう性格…いや、設定だ。
腹を括り、少し曖昧に状況を把握しかけてる、ということにする。
後はこれが吉と出るか凶と出るかだが…
当のゾル大佐は、突然出てきた余りに突飛な話に首を傾げていた。
「仮想空間…?夢の中のようなもの、と言いたいのか?」
「あぁ、そうだ」
自分の疑問に、まるで当然だとも言いたげな返答が来る。
余計に訳が分からなくなってきた。なぜ、この男はこれほどの自信を持って言えるのだろうか。
何か確信に足る判断材料があったとしか思えないが…
今まで殆ど共に行動してきたが、そのようなものは無かったはずである。
少なくとも、自分の視点では。
581: ◆FMWmYHfUMY
08/07/31 00:30:53 uw5zPNsh0
「橘、なぜそう思う?」
未来から来たこの男には、違うのかも知れない。
容易に確信出来るというのなら、それなりの理由があるのだろう。
だが、返って来た答えは、あまりに稚拙すぎた。
「でなければ、説明がつかない。少なくとも、現実には不可能としか思えない技術が使われているしな」
半分は嘘だった。もう少し噛み砕いて説明すれば、ゾル大佐が内通者だと言わざるを得ない。
だから、今は敢えてこういう言い方を選ぶ。
橘はそうする事で、自分のゾル大佐に関する推測を隠そうとした。
しかし…
「橘…失望したぞ。もう少し使える奴だと思ったのだがな…」
「な、何!?」
諦観さえ漂う顔で、ゾル大佐は橘を見下していた。
橘は、どういう事か図りかねていた。
なぜ、こんな反応を取るのか?何か説明にまずい部分があったのか?
焦りを感じ、橘は立ち上がる。
「どういう意味だ」
なるべく冷静を装いながら、ゾル大佐に問いかけた。
呆れた顔のまま、ゾル大佐は答えた。
「自分の理に合わぬ出来事は全て、夢の世界のもの、か…。便利な脳みそをしているな、貴様は」
顔色一つ変えずに言われ、橘は腹が立った。
先ほどの説明ではそう思われても仕方がないのだが、頭に血が上った状態でそれが分かる筈もない。
「馬鹿にするな!他にもちゃんと考えた上で、出した結論だ!!」