仮面ライダーバトルロワイヤル THE NEXT Version.7at SFX
仮面ライダーバトルロワイヤル THE NEXT Version.7 - 暇つぶし2ch300:希望と絶望と偽りの顔 ◇deggScNisI (代理)
08/07/17 19:50:51 4+ufrHvZP
【志村純一@仮面ライダー剣・Missing Ace】
【1日目 現時刻:お昼】
【現在地:D-5エリア北】
[時間軸]:剣崎たちに出会う前
[状態]:腹部に重度の火傷、首に絞められた跡、全身に疲労とダメージ、二時間戦闘不可(グレイブ)
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、ラウズカード(クラブのK、ハートのK)@仮面ライダー剣、蓮華のワイヤー内蔵型指輪@仮面ライダーカブト
【思考・状況】
基本行動方針:人間を装い優勝する。
0:気絶中…
1:移動して集団に紛れ込む。(市街地に拘らない)
2:橘チーフに合流。
3:『白い怪物と剣崎一真は共に殺し合いに乗り、尚且つ組んでいる』『桜井侑斗は危険人物』という情報を流す。
4:ヒビキ、手塚を利用する。一文字とは合流させたくない。
4:誰にも悟られず、かつ安全な状況でならジョーカー化して参加者を殺害。
5:他の参加者の戦力を見極めて利用する。自分の身が危なくなれば彼らを見捨てる。
6:『14』の力復活のために、カテゴリーKのラウズカードを集める。
[備考]
※デネブの放送について(長田が聞いた範囲で)知りました。 また桜井侑斗は危険人物(?)、デネブは生きていると考えています。
※志村は橘から『仮面ライダーブレイド』の存在は聞いていますが、ライダーシステム資格者が『剣崎一真』という事は知りません。
ですが、志村は此処に連れてこられる前に独自に調査を行い、剣崎一真がブレイドであるいう事、彼の顔なども知っています。
※城戸、本郷(R)に『白い怪物と剣崎一真は共に殺し合いに乗り、尚且つ組んでいる』『桜井侑斗は危険人物』と話しました。
※『自分の協力者、長田結花が東方の人間に協力を求めるために行った』と城戸と本郷に話してあります。
※長田結花は市街地の方へ向かったと思っています。
※手塚に一文字(R)と闘っていたのは自分ではなく自分に瓜二つな男だと話しました。
※簡単な応急処置が施されていますが、ちゃんとした治療を行なわないと危険な状態です。



301:希望と絶望と偽りの顔 ◇deggScNisI (代理)
08/07/17 19:51:38 4+ufrHvZP
以上です。ご指摘よろしくお願いします。
支援してくださった方、代理投下して下さっている方、本当にありがとうございました
----

以上で代理投下終了です。

302:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:51:45 pZBx6t0r0


303:名無しより愛をこめて
08/07/17 22:01:12 09y6OTKO0
「希望と絶望と偽りの顔」並びに「枯れぬ策謀」の修正を要求します。
リレー前の話「枯れぬ策謀」において、志村は手塚に一文字やその他の人々に
自分の偽物と一文字が戦っていたという話をさせようとしており、今回投下された話の展開と食い違っています。
これは志村が言っていた話の内容を勘違いしているためだと思われます。
志村を襲ったのは勘違いしていた一文字ではなく、逃げてきた偽物の志村であるということを分かりやすくし、
それを踏まえた修正をすべきです。


304:名無しより愛をこめて
08/07/17 23:19:24 oAZBzRG2O
TV基準ならギルスは制限以前に時間軸の都合でエクシードになれないのでは?
馬の激情なんかも

305:名無しより愛をこめて
08/07/17 23:49:25 /7AviAog0
投下乙です

RID氏
まさかの金居脱落w狡猾そうなだけにもっと生き延びると思ったのに。
そして侑斗に赤カードとはw今後が楽しみだ。

deg氏
相変わらずダグバTUEEE、そしてサソードキタw
勝てる人いるのかw惚れ惚れする強さだダグバw

306: ◆N4mOHcAfck
08/07/17 23:54:51 xVH6So/v0
前投下とそれなりに時間も空いたので、投下したいと思います。

307:名無しより愛をこめて
08/07/17 23:55:13 /7AviAog0
 

308: ◆N4mOHcAfck
08/07/17 23:55:48 xVH6So/v0
 D-8エリアに佇む薬局は、一言で表せば寂れていた。
 南の都市部や、東のジャンクション駅周辺の並びとでも比べてみれば、人気の無さは一目瞭然と言うやつだ。
 わざわざこの様な場所を訪れて薬を買っていく人間は多くないだろう。
 都市部にてその存在を誇示している病院の周りには、顧客を取り合う複数の薬局が存在しているのだから。
 ガラス張りの自動ドアによって外部と隔てられた店内には、山と積まれた市販の薬品や、テレビのコマーシャルで一日一度は目にする様なメーカーの栄養ドリンクが並ぶ。

 この店は経営者宅も兼ねていたらしい。店の裏側には一般世帯の住む住宅に見られる基本的な玄関が存在した。
 更にその上部を見上げればベランダが存在し、衣服から下着、バスタオルに至るまで洗濯物が干されたままだ。
 それらから察すると、経営者には妻―経営者が女性ならば、夫―がいたらしい。
 子供も暮らしていた様だ。ワンポイントで飾られた純白の靴下が何組か干されている。
 小学生か、中学生か。参加者へ配られた地図にそれらの通うべき建物の名は明記されていないが。
 都市部に存在こそするものの小規模故記載されていないだけか、あるいは殺し合いの行われている範囲の外に存在しているのか―
 ―主を失った薬局の居住区で看病を続けていた緑川あすかと、その看病によって再起した葦原涼には、関係のないことではあった。

309:名無しより愛をこめて
08/07/17 23:55:53 4a/hTks/0
 

310: ◆N4mOHcAfck
08/07/17 23:56:28 xVH6So/v0


 時は数十分前に遡る。
 不完全である「ギルス」の力を行使した代償で、涼は深い苦しみへと意識を落とした。
 それをデルタへの変身で得た力によって担いだのがあすかだ。
 デルタは涼を担いだまま店内に入り、営業スペースを越えて居住区へ入る。
 直後に目に入った階段を見据え、上り始めると、程なくして二階へと到達した。
 階段が軋んだのに僅かな動揺を覚えながらも、テレビの前に設置されたソファを見つけ、涼を横たわらせる。
 変身を解除すると、土足のままであることに気付き、急いで靴を脱ぐ。
 目に付いた箪笥を手前に引いてタオルを取り出し、涼の額に浮かぶ汗を拭う。
 呼吸の落ち着きを確認すると、必要最低限の処置を行った上でキッチンへと向かった。
 ガラスのコップを取り出し、濯いだ上で改めて水を注ぐ。
 すぐに歩を返すのだが、既に涼はソファに腰を掛け直していた。

「涼、もう大丈夫なの?」
「ああ、何とか……な。 ……すまない、俺が不甲斐ないばっかりに」

 視線をあすかから己の右手へと落とした涼。
 その姿を見るのが辛くて、あすかもまたコップを置いたテーブルに視線を滑らせた。
 
「涼……謝るのは私の方よ。 ……私の為なんかにこんな風に苦しんで……」
「言ったろ、すぐに収まるって」

 あすかには、涼が見せた笑顔の半分以上が、本心からのものでは無い様に思えるのだ。
 無理をしている。こちらに無理をさせまいと。顔色だって悪いままだ。
 それを受け入れようとあすかは決意した。そうさせることでこれ以上の無理を彼にさせずに済むのであれば。

「そうだ……お腹、空いてない? ……私は大丈夫だけど、涼は戦ったりしてるし」

 涼の顔から笑みが一度失せ、改めて作られた微笑から返答が帰ってくる。

311: ◆N4mOHcAfck
08/07/17 23:57:26 xVH6So/v0

「ここに連れて来られてから、一度食事は取ったんだ。 ……とびきり旨い、カレーをな」
「そう……なら良いんだけど、カレーなんて誰が……あっ」

 純粋な好奇心から、あすかはカレーを作ったのが誰かということを聞こうと思った。
 聞き始めたところで、疑問が一つ発生。こんな場所でカレーを振舞う様な間柄の人が、何故涼に同行していないのか。
 一度言葉を詰まらせて、ようやくその人物がこの場にいない理由を推測することができた。
 思い出を振り返る様な、涼のその微笑の意味も。

「あの人が……立花って人が作ってくれた。 だが、立花さんは奴に……殺された……」

 微笑すらも吹き飛ばして、涼は拳を握り締める。
 その様子を目の当たりにして、あすかは自分を恨めしく思った。
 大切な人を奪われた悲しみは、誰よりも分かっていたつもりだったというのに。
 言葉を掛ける間もあすかに与えず、涼が立ち上がる。

「俺は、仇を取りに行く。立花さんの様な被害者を、増やさない為にも……」

 アンノウン・風のエルの様な巨悪を討つことが、罪の無い一般人を守ることへと昇華されていく。
 心に溜めていた決意を言葉として形作る。今度は間が生まれた筈なのに、あすかは涼の眼差しを前に口を開けない。
 涼は階段を駆け下りて、出口となる玄関を探す。二、三度辺りを見渡してそれを見つけると、音も気にせず外へと出る。
 店前のカブトエクステンダーに座り込み、グリップに引っ掛けられたヘルメットを手に取る。
 アクセルを開き、走らせようとするが、エクステンダーに誰かの手が乗せられる。
 その重さに振り向くと、今にもあすかが後ろへ乗ろうというところであった。
 もはや会話をする必要もなく、お互いを沈黙という形で気遣う二人を乗せてカブトエクステンダーが再び疾走を開始した。

312:名無しより愛をこめて
08/07/17 23:57:39 4a/hTks/0
    

313:名無しより愛をこめて
08/07/17 23:58:05 +6m2t0WC0


314: ◆N4mOHcAfck
08/07/17 23:59:04 xVH6So/v0


 汚れの無い瞳が見渡したこの空間は、澄み切っていた。
 たった数秒、「見渡す」という行為の最中だけを切り取れば、風谷真魚はこの場に存在し続けていたいとすら思ったかも知れない。勿論、ただの強がりなのだが。
 当然、この場に至るまでの過程が省かれることは無く、彼女が目に、心に焼き付けたいくつかの事実が消え去ることもまた無いだろう。
 それらを考慮した途端、「この場にいても良い」などという考えは朽ち果てた。
 結局のところ、真魚の存在していたい、いたくないという意思に関わらず、空間は彼女に滞在を強要するのだ。
 強要に耐え切れず、「この場から消え去りたい」という思考に走ってもみた。
 結果的に現状考えついた「消え去る」方法が命を絶つ、という以外に存在せず、より心苦しい思いをしただけだったのだが。
 結局のところ、「死」という選択肢を回避した場合、強がらなくては、押し潰されてしまうと気付いた。

 真魚は木にもたれ掛かる男に目を向ける。彼が自分を守ってくれた理由は未だに分からない。
 殺し合いを行っているこの場で、何の戦力にもならない存在の面倒を見る―どこにメリットがあるのだろうか。
 もしかしたら、それもこの状況に抗う為の彼なりの人間としての強がりかも知れない、と僅かな希望を寄せる。
 そしてこう考えた。本当にそうだとしたならば、自分も彼を、彼の場所を守ろう。自らと同様強がっているだけの存在を。
 ―それもまた、澤田が悪意を秘めているという可能性を否定する為だけの強がりだということに、真魚はまだ気付いていないのだが。


 真魚が再び澤田の顔を覗き込む。何度目になるのか本人も意識していない行為だ。
 そろそろ声を掛けてみようかと息を一際多く吸ったところで、閉じられていた瞳が素早く見開かれた。

「もう、移動しても大丈夫?」

315: ◆N4mOHcAfck
08/07/17 23:59:41 xVH6So/v0

 元々疲弊していたのは澤田の方で、真魚はここまで運んでもらった側だ。拒む理由などありはしない。
 真魚が頷いたのを確認すると同時に澤田は背を木から離し、傍らのデイパックに手を引っ掛ける。
 設定時間を知らせる目覚まし時計のベルの如き音を振り撒きながら、飛来したダークカブトゼクターが二人の間を飛び回る。
 ほんの少しその軌跡を追った後、膝を伸ばして立ち上がると、彼は取り出したカイザドライバーを腰に巻き出した。
 移動を再開するにあたり、他の参加者と居合わせた際に先手を取ることができる状態を作るのは重要だ。装着が完了したところで、澤田は西に向けて歩き出す。

 東のジャンクション駅周辺は自分達が引き起こした惨状を考えるに、滞在できる環境に無い。
 列車の利用を始めた新たな参加者と合う可能性は勿論、先程戦った相手と再会してしまう可能性もある。
 澤田には真魚を伴った状態で自分と同等以上の参加者を倒す自信もなければ、先程のライダーとの戦いの際と同様の手段で離脱できるとも思っていなかった。
 既に確定した死者の数から、ゲームに乗っている参加者は決して少なくないと判断できる現状、今は無理をするタイミングとは違う。
 真魚がいる以上、常に爆弾を抱えているのに等しいのだ。自ら進んで導火線に点火する愚を犯す訳にはいかない。
 だからこそ澤田は人気の少ないであろう中央、現在地から西を選択した。


 ―仮に参加者と鉢合わせても、それは脅威と成り得る存在ではないという確信も持っていた。
 第一回放送を終え、各々の参加者が殺し合いに参加させられているということを実感し、それぞれの方針を固めたであろう現状。
 この会場―島から脱出しようとする参加者達。彼らはまず自らを縛り付ける枷である首輪を解かなければならない。
 首輪の解析解除に必要なのは知能だけではないだろう。然る可き施設でなければ、知識も、技術も活きることはない。解析に取り掛かる者は、そのことを良く理解している筈だ。
 そして彼らが選択するであろう施設は、中央に点在する民家や廃墟に非ず。

316:名無しより愛をこめて
08/07/17 23:59:44 +6m2t0WC0


317:名無しより愛をこめて
08/07/17 23:59:58 4a/hTks/0
   

318:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:00:09 MXRS0XbCO
支援

319: ◆N4mOHcAfck
08/07/18 00:00:20 Q9OaIW440

 闘争を望む者、主催者―スマートブレインに抗う者達は、何れも獲物、協力者に成り得る存在を得る為奔走しなければならない。
 彼らの照準に定まるべき地点は参加者が現れる、或いは滞在している可能性が高い場所。
 則ち―都市部、ジャンクション駅、北部施設……やはり中央には非ず。

 結論として、これから向かう地域に参加者が存在する場合、それらは首輪を解析する知恵も、他者を全て滅ぼそうとする狂気も、主催に立ち向かう勇気も持たない……或いは持てない参加者達であろうと推測ができた。
 そんな者達を脅威と判断する必要はない……いや、してはならないのだ。
 その程度の参加者達を脅威と見なして、この先生き残れるか? 言うまでもなくNOだ。


 ―もう一度、心に刻め。自ら望んでゲームに参加したことを。
 ―更に、思い出せ。一人でも多くの敵を自らの手で討たねばならないことを。
 ―そして、証明しろ。人間の心という呪縛から解き放たれた完全なオルフェノクであることを。

(今は、その時じゃない……)

 澤田が数メートル歩いたところで、真魚もまた歩を進め始めた。
 真魚は無意識の内に握り締めていたライダーパスを、デイパックの中へ戻す。
 マニュアルも付属しておらず、使用用途の一切が不明な物をいつまでも持っていてもどうしようもない。
 澤田に見せることもしない。一々余計な考えを増やさせる訳にはいかない、という考えだろう。

 真魚の考えを知ることもなく、心の底から這い出して来るかの様に語りかける「完全なオルフェノクである自分」を一蹴した澤田。
 彼は気付かない。現状のままでは自分の進路がどの様な結果を向かえるかを。
 感情を捨てたオルフェノクではなく、感情に振り回される人間だと証明してしまうことを。

320: ◆N4mOHcAfck
08/07/18 00:01:02 xVH6So/v0


 道路沿いに木造のベンチが設置されている。
 全部で四つになるそれらは、同じく木造のテーブルを四方から囲み、上部からの過度の光を遮断する屋根と合わせ、一つの休憩所を形成していた。
 道には二台のバイクが横に並んで停められており、再度の始動に備えつつも、それぞれ一つずつベンチを利用しながら会話をしている四人の主を見守る。

「青い薔薇って、一体何々ですかね……何に必要なんだろう」
「知るか。まあ、流れから言えば奴が外したがっている首輪に一枚噛んでいるのだろう」

 四人共通の疑問点である「青い薔薇」に関して最初に口を開いたのは、五代雄介だった。
 交戦時研究所に所在した参加者の中では最も首輪の解除に近かった北條透を得る為に、他の参加者をわざわざ見逃した乃木怜治。
 一刻も早く首輪を解除しようという思惑が透けて見える。そんな彼が「放送」、「首輪」と並べて指示に組み入れた「青い薔薇」。
 放送は地図に示された都市部の放送塔で行うことができる。首輪は既に命を落とした者から拝借するか、……最悪他の参加者から奪えば良い。
 しかし薔薇、それも青となると話は別だろう。通常の薔薇ならば市街地で花屋を見つければ良い話だったのだが。
 何れにせよ、わざわざ戻る時間を遅らせる可能性を高めてまで指定してきた以上、薔薇に乃木の目的である首輪解除との関わりを見出せずにはいられない城光だ。

「……ただ私達が、戻って来れない様にするつもりなのかも……」

 長田結花は誰にも聞かれない様に呟いたつもりだったのだが、予想に反して周りの三人は一時一句零さず耳に入れてしまった。
 敢えて三人とも何かを言ってくることはないが、結花は口を硬く閉じて足元を臨む。
 マイナス思考を繰り返している自分が嫌になっているのが分かる。
 きっと三人も自分に失望しているのだろう、などと抱え込むものだから、尚更手に負えない。
 これ以上雰囲気を悪くする訳にはいかないという局面で、イブキが今度は口を開いた。

321:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:01:34 +6m2t0WC0


322: ◆N4mOHcAfck
08/07/18 00:01:42 xVH6So/v0
「僕があいつを倒せてたら、こんなことにはならなかったんですけどね……」

 口調こそ優しく、いつもの様にマイペースな雰囲気を漂わせての発言だが、僅かに違和感がある。
 結花をこの状況に追い込んだ責任を背負い込んでいるのだ。
 鬼として鍛えてきて、人を守る為の戦闘という面において自信が無いと言えば嘘になる。
 それが二度に渡って視界の左に写っている一般人を守りきれず、正面の青年と右側の腕を組んだ女性に助けられることとなった。
 本来は自分が行うべきその行動を、同じ様に守るべき人達に行われてしまっている事実に悔しさを滲ませる。

「そんなことありません。俺のせいです。 ……俺が、金の力を使えてたなら……」
「金の力?」

 過去の敗北をいつまでも引き摺るつもりなど無い光にとって、前半の部分は必要ない。
 気に掛けたのは、後半の部分。「金の力」の方だ。光が知り得る五代の変身した姿は、緑、赤、紫、青。
 「敵の敵は味方」という理屈から共同戦線を張った僅かな間に、それらの特徴は掴んでいた。

(銃を使う緑。続く赤は、武器を持たないことからおそらくは肉弾戦仕様。事実飛び蹴りが決め技……
 紫は剣を持ち、力に優れている。奴と長時間真っ向から渡り合っていた。青は棒を使い跳躍・瞬発力の強化。
 赤、紫、青を踏まえれば緑に純粋な戦闘力は期待できない。武器からして管制能力か? しかし金となると……)

 金と聞いて思い浮かんだイメージが、カテゴリーキングの力を使い擬似ジョーカーと化したブレイドの姿。
 大剣で持ち、重厚な動きで場を制圧する。暴走したジョーカーを打ち倒す程の戦闘力。
 これに及びこそしないが、五代は紫のクウガ―タイタンフォームで似た戦法をとっている。
 故に光は五代の言う「金の力」がどの様なものか想像できないでいた。

323: ◆N4mOHcAfck
08/07/18 00:02:24 xVH6So/v0

「はい、少しの時間だけですけど、俺……クウガは電気が走ると今までの色に金が混ざって強くなるんです。でもここじゃ使えないみたいで」
「成る程、底上げと言う訳か。」

 光は納得する。確かに五代―クウガは能力をそれぞれ特化させている様に見える割には、それぞれが圧倒的力を誇る、という風には見えなかったからだ。
 それこそ前途のタイタンフォームが、ブレイドのキングフォームに劣ると感じた様に。
 それぞれに「金の力」を使用した上位互換が存在しているのならば、通常状態の四色はあの能力でも十分だろう。
 一つ解決されたところで続く疑問。「何故使用できないのか」。これの解決に関しては多くの時間は掛からなかった。

「……おそらくは、何らかの力で制限されているな」
「どうしてそんなことが分かるんですか?」

 五代よりも早くイブキが返した。強化形態が本当に使えない。
 もしそうならば、同じくこの島に連れて来られている鬼であるヒビキも苦戦を強いられていると想像ができてしまうからだ。
 光は組んでいた腕を解いて、余ったベンチのスペースに置かれたデイパックに手を入れる。
 硬質な二枚の、裏側が同じ柄をしたカードを取り出し、反転させて他の三人に表の絵柄を見せた。

「それは……」
「ブレイド……剣崎も本来これらのカードを使うことで、戦闘力を強化できた筈だからだ」

 スペードのクイーン、アブソーブカプリコーン。同じくスペードのキング、エボリューションタランチュラ。
 ブレイドがキングフォームへと成る為にはこれらのカードを必要とするのは光も承知している。
 そして光の知る剣崎はこのカードを保有していた筈なのだ。だが、何故か所有していたのは結花であった。
 このことに先程の五代の発言を絡め、戦闘時における強化形態を持つ参加者は、それを妨げられていると結論づける。

324:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:02:26 4a/hTks/0
  

325:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:02:42 +6m2t0WC0


326: ◆N4mOHcAfck
08/07/18 00:03:09 xVH6So/v0

「剣崎……」
「あの、少し話を聞いてもらえませんか」

 結花の表情が一層険しくなったのを見て、五代が口を開く。
 そして話した。葦原涼や城光にして見せた様に。剣崎について、彼の最期について。

 ―――――

「…………話した様に、剣崎さんは他人を襲ったりなんかしていません。一体誰がそんなことを言ったのか、俺に教えてください」
「すいません。名前、聞かなかったんです……」

 嘘だ。結花は偽の情報を流した人物の名を知っていた。
 志村純一。漆黒の闇が幅を利かす時間帯だった為にハッキリとした状態ではその姿を結花は見ていないが、彼は間違いなく苦しんでいた。
 今は話す時じゃない。そう心に誓い、「志村純一」の名を奥に潜めておく。勿論逆の様な状況にこれからなったとしても、志村には五代の名を教えない。
 二つの話を聞いただけでは、結花はどちらが正しくてどちらが間違っているか判断のしようがないから。
 真に正しく、信頼できる一方が決した時点でその正しい方に話そう、と。

「それで、まずは何から始めますか? 放送、首輪、薔薇……」
「場所が確定している放送に向かうのが定石だろう。奴の様なことを考えた他の参加者とも接触できるかもしれん」

 少し時期外れの冷たい風が、辺りを吹きぬけていった。四人が立ち上がり、バイクへと歩み出すのは、それから数十秒後のことだ。

327: ◆N4mOHcAfck
08/07/18 00:03:49 Q9OaIW440


 一時間程度歩いてみて、他の参加者との邂逅が一切なかったことは、澤田にとって幸運だったかも知れない。
 進路を定めてすぐ、出鼻を挫かれるということだけは避けたかったからだ。
 左耳に付けたイヤホンの線を辿る様にして、視線は右耳にその片割れを取り付けてい「た」真魚へと滑る。
 ようやく音楽を一人で聴いていたことを実感する澤田。この状態が何分続いていたかは定かではない。
 それでも特に反応を示さない辺り、もう真魚はある程度立ち直った様だ。そう、それで良いのだ。
 真魚の精神面をケアする必要がなくなり、同行者としての最低限の立ち回りさえ習得すれば、澤田は目的へと大きく前進できる。
 その過程・結果が何を起こすというのは別にして、だが。

 更に数分後。
 しばらくipodへと委ねられていた澤田の聴覚に、唐突だが転機が訪れた。
 それまでのものと明らかに異なった様相を呈する楽曲が流れ始めたのだ。
 前奏からある程度の予想がつき、歌声が響いてしばらくすると、その曲のジャンルがいわゆる「ヒーロー」の曲だと判断できた。
 その曲は澤田に冷えついた心には一切届かないのだが、何故か彼は曲をしばらく止めようとしない。
 一番が終わった辺りでようやく曲を止め、ipodをデイパックに戻す。
 その様子に気付いた真魚が画面を目で追う。既に一部が隠れて読みきれなかったが、目を細めた結果辛うじて「BLACK」という文字が見て取れた。
 曲名の一部だろうか。特に聞きたいとも思わないので、それ以上は何かをする訳ではない。

328: ◆N4mOHcAfck
08/07/18 00:04:30 xVH6So/v0

 静かな羽音を立てながら、二人の後方をダークカブトゼクターが舞う。
 参加者ではないが、ゼクターもまた主催者であるスマートブレインの被害者と呼んで良いのだろう。
 ネイティブによって望まずしてワームへと変化し、マスクドライダーシステムの被験者となり、
 ハイパーゼクターの実験を強制され、似た苦しみを背負った少女と共に時空の彼方へ去ったパートナーを、ダークカブトゼクター― 「彼」 は想う。
 突然そのパートナーから時空を越えて引き離されて、彼を生み出したネイティブやZECTとは別の組織によって放り込まれたこの島。何の不幸か幸福か、彼が最初に目にしたのは一人の人間の死だった。
 その男は偽りの仮面を纏わされた彼のパートナーと瓜二つで、恐らくは男もまた彼と同じ世界から来たのだろう。
 驚くべきことに、男に使役されていた赤のゼクターは、彼の採用型―いわば、兄弟の様なものだったからだ。
 実力も意思も覚悟も信念も勝っていた筈の男は、対峙した灰の異形の力を持つ青年が生み出した偶発的な罠によって敗れたのだ。
 ベルトを得た青年に、赤の兄弟が手を貸すことは無かった。当然だろう、絶対的信頼を寄せていた主の命を奪ったのだから。
 しかし彼は兄弟とは違った。青年へと興味を持ち、その様子をしばらくの間探る。
 彼は知る由も無かったが、青年―澤田亜希が異形の力を手にした経歴も、彼のパートナーに近かったのだ。
 そうして彼は、澤田が接触した一人の少女を手に掛けなかったのを見終わると同時に決意した。

 ―この男の行く末を見てみよう、と。

 同胞―ガタックゼクターの主が、真魚を庇う澤田の姿に男の影を見ず、そのまま攻撃を行おうとしたならば、おそらく彼はその時点で力を貸していただろう。
 結果的に多少遅くはなったものの、彼は澤田へと力を貸すことになった。
 後悔はない。彼…ダークカブトゼクターは、前方を歩く二人の男女の生き様から、帰りを待つパートナー達の行くべき道を垣間見るのみだ。

 二人と一機の視界がやや開けた。その百メートル程先に、小屋の姿が認められた。

329:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:04:56 b+fSFRkt0
     

330: ◆N4mOHcAfck
08/07/18 00:05:20 Q9OaIW440


 澤田達が目にした小屋の出入り口は、彼ら見える面の反対側に存在していた。
 故に、玄関前へ停められたカブトエクステンダーの存在には気付かない。
 そしてエクステンダーの存在は、小屋の中に彼らとは異なった男女が内在していることを示していた。
 葦原涼と緑川あすか。改めて二人でエクステンダーに乗り込み、風のエルを打倒する為疾走していた彼らもまた、この小屋を見つけたのだ。
 涼からすれば、放送の前に「未確認生命体と戦っている」と話した五代雄介が彼を看病してくれた場所でもある。
 だからこそ涼は一度足を止め、この小屋に立ち寄ったのだ。勿論既に五代はこの場を後にしている。
 ―五代は無事だろうか? 涼は自問するが、すぐに良答を自分へと行う。

(人間でもアンノウンを追い払って、俺を助けてくれた程の男だ、死ぬ筈が無い……)

 自分でも安心したことで、意識が遠のいていくのを感じる。
 気絶などとは違う、純粋な疲れを鎮める為の、戦士の休息。

「涼!? ……そうね、戦ってれば、どんな強くっても疲れちゃうわよね……」

 あすかは涼を起こそうとはしない。それが自分にできる最高の協力だと思ったから。
 ほんの少しだけ、嵐の前の安らぎを。これから、どんな戦いが待ち受けているのかは分からないのだから。
 邪魔をしない様別の部屋に移り、窓の外を見る。視界に写らない太陽が存在を主張すべく、あすかの瞳に広がる景色を照らしている。
 その範囲内に、識別できないものが存在しなくなる程に―だからこそ、彼女は気付いてしまった。

331: ◆N4mOHcAfck
08/07/18 00:06:17 Q9OaIW440

「あれは………………っ!!」

 横に並び、ゆっくりとこの小屋へと向かってくる一組の男女。
 この殺し合いの中で、何とかここまで生き抜いてきた二人の若年者。
 涼の理想通り、彼らのようなか弱い存在は守ろう―本来ならあすかはそう思考していた筈だ。
 それは叶わない。帽子を深く被った青年が腰に巻いていてしまったから。
 あすかの持つそれに良く似た、機械的なそのベルトを。

 否応無しにあすかの中で燻っていた毒が滲み出る。瞳は狂気に染まり、腕は放置されていたデルタドライバーへ迷わず伸びた。
 本来あの二人組の様な形で克彦の横にいる筈だった。何故自分はそうしていないのか。
 どうして克彦を殺した男や偽者が生きているのか。再燃したそれらの怒りを、受け皿と化したギアは吸い取る。
 デルタギアを意識したが故に、涼を守りたいという純粋な気持ちすら狂心へ転化させられた。
 あすかは迷わず小屋の外へと出る。それを止めるべき男は、彼女の気遣いに甘えたまま目を覚まさない。
 直後。狂戦士へと墜ち掛けている女は、小屋の間近に迫っていた二人と相対することとなった。

332:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:06:20 b+fSFRkt0
      

333: ◆N4mOHcAfck
08/07/18 00:07:31 Q9OaIW440


 「……」

 澤田が警戒態勢をとる。おそらくは眼前の小屋、彼からは臨むことのできない百八十度反対に配置されているであろう出入口から出現したと思われる女に対して。
 顔を見遣る。その両目は、間違いなく自分を狙っているのだと判断できる程に狂気へと染まっていた。
 原因は何か―腰に取り付けられた、ベルトの形状をした凶器の存在一つで、澤田は全ての説明を行うことが可能だと気付く。

 デルタギア。オルフェノクの王を守る為に生み出された最初のベルトだ。使用ウエポンや拡張性においては後続のカイザ、ファイズに劣るが、単純スペックならば上記の二つを凌駕している。
 人間には使用自体不可能のファイズギア、使用は可能だが変身解除後、灰化によって身を滅ぼさせるカイザギア。
 これらと違い、デルタギアは人間でも使用可能に加え、使用に伴い死に至る副作用が埋伏している訳でもない。
 日頃から戦っているとは到底思えぬ、澤田達からも一般人の様にしか見えない女性が使用していたとしても違和感はないのだ。
 腰に巻き付けたデルタドライバーを起動させる為、狂気に己を染めた女性―緑川あすかはデルタフォンを右手に握り締める。

 そのベルトに翻弄され命を落とした過去の同胞達―流星塾生の何人かの顔を思い出しながら、澤田もまたカイザフォンを迷わず取り出した。反対の手では真魚を後ろに下がらせる。
 例え女だろうがただの人間だろうが、先に戦闘態勢を見せたのはあすかの方だ。澤田に容赦の必要は―もっとも、相手に戦意が無くても参加者である以上行動は変わらないが―何一つない。
 右手で押さえたリボルバー式の携帯を左手で回転させ、コード入力の為のボタン群を出現させる。
 続けざまにコードを叩き込もうとしたところで、一瞬澤田がたじろぐ。ほんの一瞬、右手首から先が感覚を失った為だ。
 続けてカイザフォンが弾き飛ばされる。これらの現象の原因が、あすかの左手から放たれた赤い電撃だと気付く。デルタの力に溺れた者が得る特典だ。
 表立つ痛覚こそ無いが、澤田は文字通り威嚇された形となった。

334:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:08:41 b+fSFRkt0
    

335:感情 ◆N4mOHcAfck
08/07/18 00:08:56 Q9OaIW440
「大人しくしてちょうだい……貴方達は危険。ここで死んでもらうわ」

 澤田は、自分達が標的になった訳を理解した。
 勿論、表面的な理由は既に分かっている。ベルトが与えし力に潜む毒―デモンズ・スレートに犯されているのだと。
 問題はその先にある。
 今まで幾人もの塾生―デルタに溺れし者達を葬ってきた澤田。その彼が見た限りでは、あすかの毒され方はかなりのものだ。
 だがこの島に到着して半日と経っていない。二時間の変身制限を踏まえた場合、仮にデルタギアが初期支給だったとしても、変身回数は最大でも片手で数える程度。
 しかし他者との遭遇回数が少なかったり、途中でギアを入手した可能性を考えれば、実際の使用回数はそれ以下とも見積もれる。
 つまりは直接的な変身以外で、デルタの毒を広げた何かが別に存在している。
 そしてそれが、自分と真魚が同行している現状だと澤田は判断したのだ。
 あすかの狂気に見え隠れする瞳の奥の何かには、間違いなく澤田や真魚を純粋に羨む気持ちが間違いなく顕在した。
 毒に濡れた今となっては、もはや嫉妬の念を引き立てるスパイスとしてしか機能しないのだが。

 しかし狂った理由を推測したことと、止めることはイコールではない。それこそ口にした殺害を達成しなければ、あすかは落ち着かないだろう。
 澤田は唇を噛み締めた。カイザフォンは既に弾かれ、ダークカブトのベルトはデイパックの中、残りの支給品も扱えるものでなく。かと言ってここでオルフェノク化する訳にもいかないのだ。
 頼りは真魚の持つ銃だが、澤田がそれを要求するより早くあすかは握り締めたデルタフォンを口元へと添える。

336:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:09:22 xs0wtaR00
 

337:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:09:56 b+fSFRkt0
    

338:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:12:22 xs0wtaR00
規制にかかったとのことです

339:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:27:52 b+fSFRkt0
「変身……………………………………どういうこと?」
「真魚ちゃん、銃を貸して」

 あすかが慌てふためき始めた瞬間、澤田が対象を指定して静かに呟いた。
 真魚がデイパックへと白く細い腕を突っ込み、あすかが澤田の意図を理解する。

「変身!!  ……何で、何でなのよ!」

 同一人物の連続変身へと設けられた二時間の制限時間。
 本来そのシステムによって利を得ることが可能だった筈の一般人だったあすかが、このルールに縛られるのは皮肉だ。
 後数分、この局面へ移行するのが遅れていれば話は違った方向へ進んでいただろう。
 真魚がコルト・パイソンを取り出す。現在の装弾数は最大値の六発である。
 あすかもこれを黙って見ている訳にはいかない。変身を諦め、電撃を再び放つ体勢に入る。狙いは「女から銃を受け取った後の男」だ。
 澤田もまた相手の狙いを読むが、対処法が無い。撃つ為には受け取らねばならないのだ。真魚へと手を動かしながら必死に思案するが――


 発砲音と共に、二つの思考が停止する。一つは思考継続が不可能となった為。もう一つは思考継続の必要が無くなった為。


 男の真正面に位置していた一人の女は、向かって右、左の胸を撃ち抜かれ、その場に仰向けで倒れこんだ。
 男の左側に位置したもう一人の女は、右人差し指を引鉄に添えていた。
 数十メートル離れた場所で安らぎに身を任せていた男は、未だ目覚めない。
 情事の結果を把握し終えた男は、冷ややかに呟いてみせた。

(ただの人間の癖に、行き過ぎた力を持つからこうなるんだよ……)

「克…………彦……の……………為………に……も……ほん…ご……う………と……に…せ……ものを…………り……ょ…………う……」


 緑川あすかが意識をブラックアウトさせる寸前、最後にどの人物の顔を見たのかは、誰にも分からない。

340:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:28:20 b+fSFRkt0


 五代がバイクを止めたのは、前方を疾走していた竜巻の、後部座席に乗り込んでいた結花が頭を突然抱え、それに合わせてイブキが停車を行ったのに合わせての好意だ。
 素早くバイクを降り、光と共に竜巻へと駆け寄る。

「どうしたんですか!?」
「銃声…………が……」

 他の三人が聞き取れなかった銃声を結花が捉えたのは、五感が高まったオルフェノクだと言うのに加え、彼女がここに来る前の状況から発砲を心底恐れていたから。
 今にも泣き出しそうな結花をイブキが必死で宥め、直後光が片膝を付きながら結花に顔を近づけて尋ねた。

「方角は?」
「………………あっち……です」

 俯いたまま結花が指刺す方向へ一同が向き直る。五代がハッとした表情で口を開く。

「このすぐ近くにある小屋は、あの方向でした」
「何故そんなことを知っている?」
「研究所に行く前、俺はそこで傷ついた人を看病していたんです」
「本当なら、誰かがいてもおかしくは無いですよね」

 イブキの言葉を聞いて、結花の言葉を信じる方向で話が固まる。
 光は五代からファムのデッキを受け取ると、結花に向かって差し出した。

「そこへ行けば戦闘になる可能性もある。持っておけ」
「………………」

341:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:28:56 b+fSFRkt0
 首を横に振る訳でも、言葉で拒否している訳でも無いが、その姿にはハッキリと拒絶の意思が示されていた。
 光は説得を続けようともせず、すぐに立ち上がる。態度が癇に障ったのだ。

「イブキ、結花を頼む」
「光さん?」

 思わず五代が光に詰め寄る。この状況でチームを分けるのは、余りにも危険すぎると感じている。
 光は険しい表情を歪めることなく返した。

「そいつは誰が見ても連れて行ける状況ではない。かといって銃声を放置するか? それはお前が一番嫌う展開だろう」

 五代は返さない。確かに放置する訳にはいかない上、この状態で結花を戦闘に成り得る場所へと連れて行くのは危険すぎる。
 意を決して光の背を追いバイクへと向かい、シートに跨る。
 笑顔をイブキと結花に向け、サムズアップしながら話しかけた。

「必ず……戻りますから。何かあったら、連絡してください」

 始動したバイクを見守りながら、イブキは考える。今はただ、結花を落ち着かせることが自分のするべきことだと。

342:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:29:40 b+fSFRkt0


 屋外故に充満はしないが、それでも血の、鉄の匂いは真魚を追い詰めるのに十分な威力を誇っていた。
 声にもならない状態でしゃがんで泣き続ける。ぽろぽろと流れ落ちた涙は、死人の服を濡らしても血を薄くはしない。
 澤田はただ真魚の背中を擦り、落ち着かせようと試みる。
 未だに小屋の中で眠り続ける涼と、その存在に気付かない澤田の姿は、きっとこの島における神である主催者からすれば、さぞ滑稽に映ることだろう。

 それでも、複数の強烈な音を絡みつかせているバイクの接近には、澤田も十分気付くことができた。
 この惨状を拝まれることだけは阻止する。辺りに落ちていたカイザフォンを拾い上げるが、すぐにドライバーと共にそこへ落とした。
 その物音に反応した真魚が見守る中で、澤田は血塗られたデルタドライバーを引き剥がし、腰に巻きつける。
 次いで握り締められたままのデルタフォンも奪い取り、真魚に動かないよう伝えた上でバイクの接近方向へと向かう。
 出入り口の方面だったことが幸いし、真魚達は死角となる。
 到着したバイクから五代と光が降りるのと同時に、デルタフォンへ音声入力。

「変身」

 ―Standing by―

 そして二人が口を開くよりも早く、右腰のムーバーと連結させる。

 ――Complete――

343:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:30:10 b+fSFRkt0
 高出力の白銀が体を覆い、澤田を変化させる。
 銃を連想させるフォルムを形成したデルタムーバーを取り外したところで、五代が状況を整理し終え、光の前へ立った。
 デルタの右手が口元へ、五代の両手か腰へ、それぞれ向かい―

「ファイア」
「変身ッ!!」

 ―Burst Mode―

 デルタムーバーからビームが連射され、左腰で両手を重ねた五代を襲う。
 着弾音、小規模の爆発、散る火花。これらの事象が攻撃失敗をデルタに伝える結果となった。
 生身の人間にビームを発射してこの様なことは発生しない。
 案の定そこには、銀の鎧を紫のラインで縁取った戦士クウガが顕在していた。

「チッ…………」
「変身」

 更に響く戦闘規模拡大を示す単語。城光が白のデッキをバイクのミラーに翳し、出現したバックルへとノーアクションで差し込んだ。
 虚像が重なり、ファムへの変身が完了するのに合わせ、デルタは跳躍した。状況不利であろうと、ここで負ける訳にはいかないのだから。
 クウガとファムがそれぞれの剣を構え、迎撃の構えをとり――

344:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:30:32 b+fSFRkt0


 涼が目を覚まして最初に気付いたのが、火花が散る際に発生したけたたましい着弾音。
 これが自分を起こしたものなのだろう。続けて、辺りを見回す。
 ようやく守ると決めた対象―あすかが、部屋にいないことに気付く。
 小屋の中に居れば自分を起こす筈だと判断し、外にいると結論を出したので、すぐに起き上がり、他の部屋へは向かわずに出入り口へ向かう。

 玄関を僅かに開けた涼の目に映った光景は、彼の怒りを爆発させるのに十分なものだった。
 以前雑誌で何度も目にしていた紫の未確認生命体第四号と、それに協力する白い鎧を纏った存在が、あすかの変身した姿であるデルタと交戦していたのだ。
 形勢は百人中百人がデルタの劣勢と評するだろう。涼の両拳が握り締められる。

「やはりお前も……アギトと同じなのか……変身!!」

 ドアを蹴飛ばす音に反応し、三人のライダーが揃って小屋のドアへ視線を伸ばした。
 現れた緑のライダーは、止まることを知らない勢いで戦場へと己を駆り出す。
 正に「怒涛」とでも表現すれば良いだろうか。
 ギルスは構えをとったデルタの横を通り過ぎ、ファムの振るうバイザーを片腕で弾く。
 狙いはただ一人。亜紀を手に掛けた外道、アギトに良く似た顔つきをした紫の戦士。

「ウォォォォォォォ!!」

 鈍重な動きのクウガ・タイタンフォームが袈裟掛けにタイタンソードを振るうよりも早く懐へ飛び込んで右拳で一撃。
 怯まないと判断して左拳をボディへと叩き込み、両脚で踏ん張って後方へステップ。
 斬撃が空振りしたのを見て間髪置かず、咆哮と共に伸長した両腕のギルスクロウが鎧に傷をつけた。
 体勢を立て直したファムが再びバイザーで切り掛かるが、ギルスはクロウを交差させてガード。

345:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:31:03 b+fSFRkt0
「逃げろ! 早く!!」

 デルタへの言葉だ。澤田としてみれば、自分がギルスに守られる理由がない。
 しかしこの好意は甘んじて受けるべきだろう。このライダーは強い。
 いくら不慣れとは言え、デルタに変身した彼を押していた二人のライダーを圧倒しているのだ。
 デルタはミッションメモリーをムーバーにセット、音声認識無しで射撃を行いながら後退する。
 「支援などせず早く退け」と言わんばかりの勢いでギルスが猛攻を開始。
 クロウで二度、X字を描く様にファムへ仕掛けると、反撃が来るよりも早く押し蹴りを放つ。
 入れ違いに再前進してきたクウガにも蹴りかかる。その勢いは正に天をも突き抜けるものだ。

 ギルスの蹴りを受けて転げまわる中で、光はこの戦局に確かな違和感を感じた。
 デルタの目的が読めないのだ。小屋を守る様に立ち塞がったかと思えば、飛び出てきたギルスに後を任せて、簡単に撤退する。
 回転を止めて立ち上がったと同時に、ふとギルス出現時のデルタを光は思い浮かべる。
 彼女自身や五代とそっくりだった挙動。想定外の存在に対する驚愕の反応だ。

(………………まさか……)

 しばらく立ちすくみながら、ファムの仮面の下で仮定を巡らせる。
 先程まではデルタの防衛目標はギルスであったと考えていた光だが、考えを改めた。

(奴の狙いは――)

「光さん!!」

 ハッ、とした顔でクウガを見遣る。ギルスの猛攻は未だクウガのタイタンアーマーを切り刻んでいた。

346:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:31:47 w3vyAwTM0
しえん

347:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:32:02 b+fSFRkt0
 ハッ、とした顔でクウガを見遣る。ギルスの猛攻は未だクウガのタイタンアーマーを切り刻んでいた。
 事前に確認したマニュアル通りに、カードをデッキから抜き取り、バイザーに差し込むことで読み込ませる。

 ―SWORD VENT―

 飛来した薙刀をキャッチ、ファムがギルスに突撃する。クウガをキックで数メートル吹き飛ばした勢いをそのまま引き継いだギルスの右爪を一方の刃で受け止めた。
 追撃が走るよりも早く反対の刃で思い切り斬り上げると、激しい火花と共にギルスが尻餅を着く形で転倒する。威嚇を継続しながら、首だけをクウガに向けて叫ぶ。

「あの白い奴を追え!! おそらく、本命がいる」

 クウガが頷いたのを確認して、直ぐに視線を戻すが―直後の衝撃で、ギルスへと向けられたそれは歪むことになる。
 僅か二、三秒目を離しただけで―光は己が油断を嘆きつつも、蹴り込まれた腹部を庇う様に薙刀を構え直した。
 その一方で、小屋を見据えながら立ち上がったクウガの腰部、アークルが緑に輝く。

「超変身!!」

 感覚能力が大幅に強化される緑のクウガ、ペガサスフォームへと姿を変え、精神統一へ行動を移行。
 デルタが戦線を離脱してからまだ二、三分。そう遠くには逃げていないとの判断から、正確な場所を把握しようとする。

「………………ハッ! 光さん、小屋の裏に……クッ!!」

 小屋の裏に人の気配を感じたことを伝え始めた次の瞬間には、地面を蹴ると同時にフォームをドラゴンへとクウガは変えていた。突如放たれた光弾が地面に突き刺さる。
 跳躍の結果ファム達から離れることになり、ファムはギルスと、クウガは光弾を撃った張本人、十字架から伸びた光剣を構えたライダー―カイザとそれぞれ相対する。

348:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:32:40 w3vyAwTM0
しえん

349:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:33:04 b+fSFRkt0


 ドラゴンロッドとカイザブレイガンが交錯し、火花が爆ぜた。しばらく二つの得物は拮抗していたが、やがてブレイガンがロッドを押し込み始める。
 このまま正面から押し合えばクウガに勝ち目はない。通常時に加えパワーで劣るドラゴンフォームでは、ブレイガンの侵略を遅延させるので精一杯なのだ。
 しかしそれは正面からのぶつかり合いに限った話。一度体勢を整えれば、単純な手数で勝るクウガにも勝機はある。
 それを実践する為に、ブレイガンに押し込まれていたロッドを思い切って手前に引き込む。
 カイザがバランスを崩した隙に、反動で前へ進んだロッドの柄が向かって左の腰を打つ。
 そこから始まった蹴りを織り交ぜながらの連撃に対して、カイザは攻撃を受け流すことに徹している。

 これこそ、澤田がデルタからカイザに変身を切り替えた理由だ。
 デルタのまま交戦を継続して変身が解けた場合、おそらくはデルタの装着者を間違えているであろうギルスに牙を向かれるのは確実。
 それを回避する為に真魚の元へ戻り、デルタギアを放置した上で澤田はカイザへと転身、別人として再度介入する。
 後にギルスが拝むのはデルタギアと共に沈黙するあすかであり、防衛対象を失った怒りはデルタを攻撃したライダー達へ向くのだ。
 またカイザへの転身によって澤田の変身時期はこの場の四人で最後となり、時間制限の恩恵を得ることができ、状況次第では残りのライダーを殲滅できるのだ。
 クウガの残り時間は約五分。先程の紫に比べて一撃一撃が軽い青相手ならば決して時間を稼ぐのは難しくない。

350:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:33:46 b+fSFRkt0
 一方のクウガは、現状を打破しようともタイタンフォームへ変身を行う訳にいかない。
 タイタンではカイザの放った光弾が回避できないのだ。明らかに一撃必殺を狙った奇襲時の光弾を。
 一撃の恐怖というものを、グロンギ達との戦いからクウガは誰よりも理解している。
 故に疑う。博打を打つことができない。安全策を取る。ライジングフォームによる力押しが不可能という状況の生み出した弊害だろうか。
 焦りが生んだ攻撃は、受ける側も防ぐのが容易に成り易い。


「おりやぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 明らかに手数で勝っていた筈なのに、単調な単発の突き攻撃への切り替え。


 ―EXCEED CHARGE―


 カイザはブレイガンをチャージし、光剣を一層輝かせる。
 突きを剣の腹で受け止めながら、剣先を滑らせて腹部へとエネルギーの余力を叩き込んだ。



351:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:34:15 w3vyAwTM0
しえん age

352:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:34:23 b+fSFRkt0


 「五代!!」

 クウガへの怒りを強く見せるギルスを懸命に足止めしていたファムの声が、今までで一番大きなものになる。
 すぐにでも救援に行かねばならない。しかしギルスの気迫も、簡単に止められるものではないことだと戦闘の中で把握している。
 悔しいが、ここは退くのがベターだと判断。温存していた一枚のカードを迷わずベントインする。

 ―FINAL VENT―

 小屋の窓から出現したブランウイング。
 ファムのファイナルベント「ミスティースラッシュ」は本来、ブランウイングが遠方から吹き飛ばした対象をウイングスラッシャーで切りつけるものだ。
 しかしブランウイングの狙いは遠方のカイザではない。踵の爪を伸長し、今にもファムに襲い掛かろうとしていたギルスの方だった。
 ギルスを突風で吹き飛ばさせ、すぐに鏡へ戻る様指示すると、バイクに跨って少し離れた位置のカイザへと突進する。
 アクセルを全開にして突っ込んできたバイクの接近に、カイザが思わずクウガへの止めを取りやめる。

「これに乗って、急いでこの場から離れろ」
「離れろって、光さんはどうするんですか」
「何度も言わせるな。……私にも考えの一つ位ある……銃だけは借りるぞ。合流場所へ向かって走れ」
「逃がさない」

 カイザが切り掛かろうとするのを、ウイングスラッシャーの鮮やかな一薙ぎで遮ると、その隙に変身を解いた五代がバイクで離脱。

 ―ADVENT―

 再度出現したブランウイングの足を掴み飛翔。クウガの語った「小屋の裏」を上空から見下ろす。
 そこで目にした光景に、光は息を呑んだ。そこにいたのは二人の女。
 方や体育座りで俯きながら沈黙し、方や服を赤く染めて仰向けに倒れている。一考の余地すらない。
 おそらく先程のライダーは沈黙している少女を守ろうとしていたのだろう。

353:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:34:50 w3vyAwTM0
age になってなかった

354:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:35:12 b+fSFRkt0
「…………」

 ファムがコルト・パイソンの引鉄を引く。銃弾が襲ったのは真魚から五メートル程離れた地点だ。
 吹き飛ばされたギルスはファムの射撃の意図をそのタイミングで理解することはできず、カイザは全力で真魚の元へ走った。
 カイザが真魚の傍らから上空を見上げた時、既にブランウイングは飛び去っていた。
 グズグズしている訳にも行かない。緑のライダー―ギルスが現れるより早く離脱しなければならない。

「澤田君…………?」
「立って、真魚ちゃん。話は後で聞くから。 ……早く!」

 デイパックと真魚を連れて、澤田は形振り構わず全力で場を離脱した。

【澤田亜希@仮面ライダー555】
【一日目 午前】
【現在地 D-7から移動中】
[時間軸]:34話・真理再生前
[状態]:大程度の疲労。体の各部に打撲。 うたた寝中。 カイザに二時間変身不能。
[装備]:カイザギア(全装備付属)
[道具]:基本支給品、通話発信可能な携帯電話、不明支給品×3(本人確認済み)
   ライダーベルト+ダークカブトゼクター、ディスクアニマル(アカネタカ)
   iPod(動画再生機能付き) ファイズアクセル
[思考・状況]
基本行動方針:参加者を皆殺しにして自分が完全なオルフェノクであることを証明する。
1:風谷真魚を守る。あくまで、最後に自分の手で殺すために。
2:他の参加者を殺す。
3:なるべくオルフェノク態で戦う事を避ける。そのために一つでも多く変身装備が欲しい。
4:一刻も早くこの場を離れる。
[備考]
※ダークカブトに資格者として認められました。ベルトはカブトのものを流用しています。
※能力制限等のルールについて、あらかじめ大まかに知らされています。
※澤田の携帯電話は特別仕様のため、通話の発信機能が生きています。
 現在の所、通話可能な相手は主催者(村上社長・スマートレディ)のみです

355:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:35:25 w3vyAwTM0
 

356:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:35:35 b+fSFRkt0
【風谷真魚@仮面ライダーアギト】
【一日目 午前】
【現在地 D-7から移動中】
[時間軸]:31話・サイコキネシス発現後
[状態]:健康。激しく動揺。強い自己嫌悪。
[装備]:コルトパイソンA@クウガ(装弾数5/6、マグナム用神経断裂弾)
[道具]:基本支給品一式x2(真魚・天道)
    ライダーパス、首輪(天道)
    特殊効果弾セット(マグナム用神経断裂弾54、ライフル用神経断裂弾20、
    ランチャー用非殺傷ゴム弾5、ランチャー用催涙弾5、ランチャー用発煙弾5、ランチャー用対バリケード弾5)
[思考・状況]
1:澤田についていく。離れたくない。
2:人殺しをした自分が憎い。
3:自分の能力と支給品の銃を嫌悪。
4:怪物だらけのこの世界に対する恐怖。
5:帰りたい。でも、どこに帰ればいい……?
[備考]
※制限もしくは心理的な理由で超能力が不完全にしか発揮できません。
 現状では、サイコメトリーで読めるのは断片的なイメージだけです。
※以下のように事実を誤解しています。
サイコメトリーで見えた灰色のモンスターの正体は天道=カブト。
灰色の怪物(海堂)と赤い怪物(モグラ)は殺し合いに乗っている。
青いライダー(ガタック・ライダーフォーム)に変身して自分を守ったのは澤田。
加賀美(名前は知らない)は自分がサイコキネシスで殺した。

※澤田、真魚の移動先は次の書き手さんにお任せします

357:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:35:57 b+fSFRkt0


 疾走するバイクの上空へ、ブランウイングが到着したのはそれから間もなくのことだ。
 五代がバイクを止めたところで、ブランウイングが突如姿を消す。

「何っ?」

 突然の事象に対応が出きず、無様な体勢でファムが地面に落ち、次いで変身が解ける。
 五代はバイクから降りるとうっすらと笑みを浮かべて、光に手を差し伸べる。

「本当に、無事で良かったです」
「ああ……結花達はどうした?」

 本来ならばここで帰りを待っている筈だった男女一名ずつとバイク一台が姿を消している。
 光は鬼気迫る勢いでデイパックからトランシーバーを取ると、連絡を入れる。この距離なら研究所と繋がることはないだろう。

「イブキ、今どこにいる?」
「ちょっと結花ちゃんを落ち着かせようと思って、竜巻で走ってます。すぐに戻りますから、安心してください」
「オイ、何を…………」

358:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:36:38 w3vyAwTM0
しえん

359:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:36:49 b+fSFRkt0
【城光@仮面ライダー剣】
【1日目 午前】
【現在地:D-7 小屋から西の道路】
[時間軸]:40話、トライアルについて知った後
[状態]:膝などに軽い擦り傷。腹部に裂傷(中程度:応急手当済み)。ファムに二時間変身不能
[装備]:カードデッキ(ファム)
[道具]:基本支給品・トランシーバーA・ラウズカード(スペードQ/K)
[思考・状況]
基本行動方針:このゲームから脱出し、金居とは正統なバトルファイトで決着をつける。
1:北條奪還のため、まずは『青いバラ』『首輪』の入手、『放送』の指令を遂行。
2:他の参加者とは必要以上に関わる気はない。邪魔ならば排除するが基本的に放置。
3:イブキと結花を回収する
4:剣崎の死、北條の言葉、乃木との戦闘から首輪制限下における単独行動の危険性を認識。
5:五代の態度に苛立ちつつ、僅かに興味。
※以下の様に考えています
・青い薔薇は首輪と関係がある
・ライダーの強化フォームはなんらかの制限が掛かっている。

360:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:37:15 b+fSFRkt0
【五代雄介@仮面ライダークウガ】
【1日目 午前】
【現在地:D-7 小屋から西の道路】
[時間軸]:33話「連携」終了後
[状態]:全身打撲、負傷度大(応急手当済み)、疲労中程度。小程度の動揺。 クウガに二時間変身不能
[装備]:警棒@現実、コルトパイソン(残弾数6/6:マグナム用通常弾)、カードデッキ(ファム)
[道具]:警察手帳(一条薫)、ホンダ・XR250(バイク@現実)
[思考・状況]
基本行動方針:絶対に殺し合いを止め、みんなの笑顔を守る
1:北條を救出するために、乃木の命令を可能な限りで遂行する。
2:イブキ・結花の探索
3:白い未確認生命体(アルビノジョーカー)、ダグバを倒す。
4:金のクウガになれなかったことに疑問。
5:長田結花の剣崎への誤解を解き、彼女の笑顔も守りたい。
※第四回放送まで、ライジングフォームには変身不能
※ペガサスフォームの超感覚の効果エリアは1マス以内のみです。また、射撃範囲は数百メートル以内に限られます。
※ドラゴン、ペガサス、タイタンフォームには変身可能。ただし物質変換できるものは鉄の棒、拳銃など「現実に即したもの」のみで、サソードヤイバーやドレイクグリップなどは変換不能。
※葦原涼の「未確認生命体事件」の終結を聞き、時間軸のずれに疑問を持ちました。
※葦原涼の名前及びギルスの変身能力について知りません。

361:しえん
08/07/18 00:37:47 w3vyAwTM0
 

362:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:38:15 b+fSFRkt0
【和泉伊織(威吹鬼)@仮面ライダー響鬼】
【1日目 午前】
【現在地:D-6 道路】
[時間軸]:35話付近
[状態]:多数箇所に負傷、腹部に裂傷(小程度)。左肩を打撲。
[装備]:変身鬼笛・音笛、音撃管・烈風、陰陽環 、ディスクアニマル(アサギワシ)
[道具]:携帯電話、北條のデイパック(地図・マグライトを除く基本支給品)、「竜巻」(HONDA Shadow750)
[思考・状況]
基本行動方針:戦いを止める。
1:長田結花を庇護対象の未成年者と認識。安全を確保する。
2:結花に気分転換をさせる
3:北條を心配。でもいきなり指令って?
4:デネブって人、どこにいったんだ?
5:友好的な参加者と合流。
6:あの怪人(バダー)、バイク好きなんだな。
※備考
※陰陽環の式神(火の鳥)は使用者から数メートルの距離までしか飛べません。また殺傷性能が低く制限されています。
※なぜか変身しても服が消えません。
※乃木の言葉から、長田結花が何らかの秘密を抱えているかもしれないと考えています。

363:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:38:45 b+fSFRkt0
【長田結花@仮面ライダー555】
【1日目 午前】
【現在地:C-7 研究所南の交差点】
[時間軸]本編第41話終了直後(武装警官を一掃する直前)
[状態]小程度の負傷、人間への不信感(軽度)
[装備]無し
[道具]ライダーブレス(ケタロス:資格者不明)、トランシーバーB
[思考・状況]
基本行動方針:木場、海堂と合流する
1:「人間ではない」城光に若干の好意。「人間」の「警官」北條には強い警戒心。
2:イブキや他の人間に嫌われたくない。オルフェノクであることは極力隠す。
3:指令なんて、どうしたら……?

※イブキ・結花・城光・五代の間で、ある程度の共通見解が生まれました。
敵対的:風のエル、「白い怪物」、乃木怜治、橘朔也(優先的に排除)
友好的:風谷真魚、日高仁志、桐矢京介、木場勇治、海堂直也
要注意:金居、桜井侑斗、葦原涼(警戒)
ただし剣崎一真に関する認識には齟齬があり、友好的な相手に対する方針も統一されていません。

364:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:39:07 b+fSFRkt0


 ギルスの変身を解かれながらも、涼は小屋の裏へと走った。
 突然上空へ逃げた白のライダーは何故あの様な場所を撃ったのか。
 牽制ならば自分か割り込んできた黒のライダーを打つべきだった筈なのに。
 今回は逃がしたが、涼にあすかを襲った白のライダーと四号を許すつもりはない。次こそは必ず倒す。
 そこまで冷静になったところで、ようやく自分が戦ったのはあすかの為だったと思い出す。
 その瞬間の直後、彼は小屋の裏へと到達した。

「あ………あ…………あ…ああ」

 涼の目元には涙が浮かび、思わずその場に力なく座り込む。
 あの白いライダーがこの場所を撃った理由。こういうことだったのか。
 隠れていたあすかを撃つ為に。戦闘力を失った彼女に止めを刺す為に。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 その様子を草陰で眺めていたホッパーゼクターは確信する。この男は、相棒となるに相応しいだけの地獄を見たのではないか、と。

365:しえん
08/07/18 00:39:28 w3vyAwTM0
 

366:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:39:36 b+fSFRkt0
【葦原涼@仮面ライダーアギト】
【1日目 朝】
【現在地:D-7 小屋周辺】
[時間軸]:第27話 死亡後
[状態]: 全身負傷(中)、疲労(大)、2時間変身不可(ギルス)
    腕部に小程度の裂傷、変身の後遺症、仇を討てなかった自分への苛立ち
[装備]:フルフェイスのヘルメット、カブトエクステンダー@仮面ライダーカブト(道路傍に放置)
[道具]:支給品一式、ホッパーゼクターのベルト、デルタギア
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いには加担しない。脱出方法を探る。
1:立花を殺した白い怪物(風のエル)、あすかを殺した白いライダー(ファム)未確認生命体4号(クウガ)に怒り。必ず探し出して倒す。
2:立花藤兵衛の最後の言葉どおり、風見の面倒を見る?
3:自分に再び与えられた命で、救える者を救う。戦おうとする参加者には容赦しない。
4:あの黒いライダー(カイザ)は一体……
6:五代雄介の話を聞き、異なる時間軸から連れて来られた可能性を知る。
  白い怪物(ダグバ、ジョーカー)を倒す。
7:本郷(R)に対し、すこしすまなく思っている。
※五代の話を聞き、時間軸のずれを知りました(あくまで五代の仮説としての認識です)。
※剣崎一真の死、ダグバの存在、ジョーカーの存在などの情報を五代から得ました。
※ホッパーゼクターが涼を認めました。(資格者にはすぐにでも成り得ます)
※五代雄介=クウガという認識を持っていません。
※カブトエクステンダーはキャストオフできないため武装のほとんどを使えません。
 今の所、『カブトの資格者』のみがキャストオフできます。

367:◇N4mOHcAfck氏代理
08/07/18 00:40:19 b+fSFRkt0
494 名前:感情 ◆N4mOHcAfck[sage] 投稿日:2008/07/18(金) 00:24:13 ID:???
さるさん規制につき後半はこちらへの投下となりました。
可能な方がいらしたら、お手数ですが代理投下をよろしくお願いいたします。

-----------------------------------------------------------------

代理投下終了

368:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:42:36 w3vyAwTM0
>> ID:b+fSFRkt0

おつかれ~

369:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:49:43 b+fSFRkt0
読了。

指摘が一つ。
五代と涼は会っており、五代が未確認生命体四号だと話を聞いているので、その辺のアクションがないのが不自然かと。


それはさておき、涼の不幸っぷり炸裂。
あすかを殺した相手を助けたとは夢にも思わない。
チーム五代に誤解を持った彼がどう動くか、楽しみです。
GJ!

370:名無しより愛をこめて
08/07/18 00:55:10 RRa7prcd0
乙です。
あすかまでも失うとは、さすが葦原さんだ、関わった女が死んでいく……
そして、ついに自分で人を殺してしまった真魚ちゃん。
アギトの面々はかなりやばいことになってしまった。

371: ◆N4mOHcAfck
08/07/18 00:58:25 kxOv8nVOO
>>369
完全に読み違いでした、申し訳ありません。
明日中にはその部分について修正を行います。

372:名無しより愛をこめて
08/07/18 01:05:11 oRLHXpIi0
投下乙です。ただ、涼の描写に違和感を覚えました。
涼は泣き叫ぶ描写などは本編でもなく、悲しみにじっと堪えるタイプ
に思えます。
少しキャラクターと剥離してるのではないか?と感じますのでその辺の描写を再考頂ければ
幸いです。

373:名無しより愛をこめて
08/07/18 02:22:00 o29elk4/0
>>323
>スペードのクイーン、アブソーブカプリコーン。同じくスペードのキング、エボリューションタランチュラ。

スペードのキングはエボリューションコーカサスだったはずでは

374:名無しより愛をこめて
08/07/18 05:17:38 VKhnZllPO
まぁ何かしらの修正が出てくるのはいいんだけどさ
de氏はそろそろ現状を認識すべきだと思うんだ
感想の数でわかると思うけど正直つまらないんだよね。まぁどうせ後で同情の感想がつくんだろうけど

それに修正要求出てるのに今だに音沙汰無しだしさ
その間予約できないんだよ?他の書き手の方に迷惑だとは思いませんか?
拘束期間も他の書き手の方に比べて明らかに長いし、そろそろ退場すべきかと

375: ◆N4mOHcAfck
08/07/18 06:38:35 kxOv8nVOO
>>372->>373
本当に粗が目立つ……
そこも合わせて修正します

376: ◆cW9wr8uD4A
08/07/18 08:50:22 2IigBYfd0
>>303
確かに曖昧で分かりにくい台詞でしたね。すみません。
後程、志村が志村偽物に襲われたことがはっきりと伝わる言い回しに修正しておきます。

377: ◆deggScNisI
08/07/18 15:40:48 psw31nwm0
>>376
いや、私が完全に勘違いしておりました。申し訳ない…
該当部分を修正次第一時投下スレにあげさせてもらいます。申し訳ありませんでした

378:名無しより愛をこめて
08/07/18 16:05:12 VKhnZllPO
de氏の場合破棄なされたほうがよいかもしれませんよ
毒吐きの話をこちらに持ってきて申し訳ないがあなたの作品は住民に歓迎されてるとは言えません
破棄なされた以降参加しない、というのが一番かと
このスレには主力書き手と呼べる方が複数います。荒らしにも崩されることの無い方々ですがそんな人が崩されるとしたら駄作の話です
以前起きたチャット転載のせいでそういった駄作へのフラストレーションを発散できず内に溜め込むしかない、するとどうなるか
主力書き手が崩れ、残った駄作書き手が当然まとめられるわけもなくこのスレはおしまいです
そうなる前にどうか、de氏には手を引いてもらいたいのです。悪い稲は取りのぞかなければ邪魔になるだけなのですから
嫌がる気持ちはわかります。ですがde氏は複数投下していますしこのスレを愛してくださってるのは明白
だからこそ、手を引いてもらいたい。あなたならわかってくれると信じています

この意見がスレの総意とは言いません。ただ、少なくともこのような意見はある、そう認識してください

379:名無しより愛をこめて
08/07/18 17:07:45 /nLy944+0
うーん、おれは結構de氏の話結構好きなんだけどな。
なんか最近ケンカばかりで少しつまんないな・・・

380:名無しより愛をこめて
08/07/18 17:34:54 b+fSFRkt0
>>379
もともとこのスレには煽りがいるので、本気にする必要はないかと。
指摘部分の話を修正してもらえば、de氏の話は充分通しでしょう。

381: ◆N4mOHcAfck
08/07/18 18:19:06 Q9OaIW440
修正・一部差し替え案を仮投下スレに投下しました。
何か問題点等ありましたら議論スレにお願いします。

382:名無しより愛をこめて
08/07/18 18:24:57 b+fSFRkt0
>>381
修正乙です。特に問題はないかと。

383:名無しより愛をこめて
08/07/18 19:03:08 qqMSOahJO
>>378
お前、何様だよ。
書き手を装った荒らしだと思いたいが、もし書き手だったら、お前こそ二度と書き込むな。

384: ◆RIDERjbYCM
08/07/18 20:49:17 ipam8JUv0
先日自分が投下した「裏切りはすぐ傍に」ですが、いくつかの問題点と修正点が見つかったので修正したいと思います。
つきましては、該当キャラパートを少しの間凍結していただきたいのですが、よろしいでしょうか?

385:名無しより愛をこめて
08/07/18 21:18:38 iVJ5tDU70
>>384
ええとですね……指摘や修正要求、もしくは議論すべき点が特に上がっていないのに、
投下した本人が凍結を申請するのは正直、まずいと思います。

まず、本投下とは本来「これ以上修正のない、完全版」が原則であること。
第三者視点で問題点が明るみになったときには凍結・修正の流れになりますが、
これは本来起こるべきではない事態、例外の状況です。
実際に修正の手続きが頻繁に行われているからといって、
「あとで修正すればいい」という考えで本スレに投下することを黙認してしまうのは、
根本的なルールを台無しにしてしまいます。
修正が必要な場合を考えるなら、仮投下スレがあるわけですしね。

もう一つの問題点として、「作者の自主凍結」を許可してしまうと
事実上「予約期間が無制限になってしまう」ということがあります。
これは予約システム本来の意義、「他の書き手さんに一時の猶予をお願いする」という目的を
完全に無にしてしまうため、危険です。
もちろん、悪意のある使い方もできますしね。

というわけで、さしあたり修正要求が上がらない以上は、
書き手さんは何もすべきでないと思います。

本スレに投下する時は、その作品によって起きるどんな帰結も背負うつもりで投下してください。
そして、自分が投下した作品に自信を持ってください。
なにより、他の書き手を信頼してください。
私から申し上げたいことは、以上です。

386: ◆RIDERjbYCM
08/07/18 22:01:40 ipam8JUv0
>>385
むう、言われてみればその通りですね、軽率でした。
上記の修正云々は撤回します。お騒がせしてすみませんでした。

387:名無しより愛をこめて
08/07/18 22:08:29 NVBptHtX0
要は第三者が問題点を指摘すればいいわけだ
書き手が投下後できるのは破棄だけで

388:悲しむな ◆WBRXcNtpf.
08/07/18 22:26:13 q+hBcCOF0
投下します

降り注ぐ雨が二人の行く手を遮っていた。
雨の中、気絶した一文字を担ぎながら、ハナは目的地へと到着した。
予想以上に遅れたことへの代償か。
目の前に広がるのは荒れ果てた戦場の跡だった。
「…遅かったみたいだな」
「一文字さん!?起きてたんですか?」
「ついさっきな…」
ハナから降りた一文字は辺りを今一度見渡す。
「誰かがここで待ってたヒビキたちを襲ったのかもな」
「そんな…」
何も出来ずに立ち尽くすハナに一文字は語る。
「これ以上ここにいるのは危険だ。行こう…」
「はい…」

389:悲しむな ◆WBRXcNtpf.
08/07/18 22:26:43 q+hBcCOF0
【一文字隼人@仮面ライダーTHE FIRST】
【1日目 現時刻:昼】
【現在地:D-5】
[時間軸]:FIRST終了後。
[状態]:全身に強い衝撃、リジェクションによる負荷と苦しみ
[装備]:特殊マスク
[道具]:基本支給品
【思考・状況】
基本行動方針:バトルロワイアルからの脱出
1:頑張れよ、本郷。
2:出来る限り、戦闘は避け状況を把握する。
3:後ほど本郷、及びあすかとの合流。
4:俺や本郷と同じ名前……偽者か、それとも?
5:余裕があれば首輪を回収に行く。
6:ハナに興味。
[備考]
※死神博士の事を自分を改造した老紳士だと思っています。
※FIRST終了後の参戦のため、風見志郎の存在を知りません。
※変身解除の原因が、自身のリジェクション(改造手術による後遺症)によるものだと考えています。
※首輪について:
 金属製のフレームに吸音用の穴と紅いダイオードが一つ。詳細不明。
 さほど重くなく、表面にはスマートブレインのロゴがプリントされている。 
 無理に外そうとしたり禁止エリアに入ると起動、装着者は灰になる。
※自分が戦った高笑いの男(志村)は戦いに乗っている、また策謀を巡らせている可能性を考えています。

390:悲しむな ◆WBRXcNtpf.
08/07/18 22:27:30 q+hBcCOF0
【ハナ@仮面ライダー電王】
【1日目 現時刻:昼】
【現在地:D-5】
[時間軸]:劇場版・千姫と入れ替わっている時
[状態]:疲労ある程度回復、悲しみと強い決意
[装備]:冥府の斧@仮面ライダーアギト、カードデッキ(ナイト)
[道具]:支給品一式、洗濯ばさみ、紙でっぽう、戦国時代の衣装、ミニカー7台
【思考・状況】
基本行動方針:脱出する
1:一文字と行動。後ほどヒビキたちと合流。
2:仲間を探して一緒に脱出する
3:イマジンに対する自分の感情が理解出来ない
4:牙王、影山瞬、死神博士、ゴルゴス、仮面ライダーグレイブ(志村の名前は知りません)に気をつける
5:モモタロスの分まで戦う
6:本郷猛は敵? 味方?

391:悲しむな ◆WBRXcNtpf.
08/07/18 22:28:07 q+hBcCOF0
以上です

392:名無しより愛をこめて
08/07/18 23:10:39 /nLy944+0
みじかっ! 
とりあえず投下乙

393:名無しより愛をこめて
08/07/18 23:17:19 b+fSFRkt0
投下お疲れ様です、も必要ないですかね?

どういう意図で投下をしたのでしょうか?
>>3のテンプレに抵触するほど、内容がありませんが。
この話を通しにするのは納得がいきません。
これに異議がある場合は、議論スレを通してください。

394:名無しより愛をこめて
08/07/19 04:10:10 QkKJsA1rO
>>393
別に、テンプレには抵触せんだろ。
とはいえ、なんでこんな話を投下したのか、意味わからんのは確かだな。

395:名無しより愛をこめて
08/07/19 04:20:07 EVN+zQoQ0
>>388-390については、私も>>393さんの破棄要請に同意します。
正直、まとまりも意味もない、かつリレー上の意義もない散文は小説とは言えません。

これ以上は議論スレでやりましょう。

396:名無しより愛をこめて
08/07/19 07:00:56 go94OKs90
別に問題ないと思う
ただ短いだけで破棄要請は酷いだろ


397:名無しより愛をこめて
08/07/19 07:40:12 +WLHmOwg0
俺も破棄は酷いと思う。
短いのは確かだが内容に問題があるわけじゃないし別にいいだろ。
前に似たような荒らしがいたからって過敏に反応しすぎ。
それこそ荒らしにつけこまれかねない。

398:名無しより愛をこめて
08/07/19 07:45:59 r1CWx53w0
内容も無しのこんな作品通す方が問題だろ

399:名無しより愛をこめて
08/07/19 07:51:59 EVN+zQoQ0
本スレにはIDを変えた自演が出ることがわかっていますので、
この件についてはお手数ですが議論スレの方でお願いします。

400:名無しより愛をこめて
08/07/19 08:01:06 nfGAW78YO
短くても内容があればいいだろうが、残念ながらこれはどう見ても内容がないよう

ハナと一文字が集合場所に着きました、以上
これからの行動方針も特に具体的なものが無く、リレーしやすさを考えての事かもしれませんがそれだったらそもそも次の書き手さんがこの到着のシーンから書けばいい事

今のだとリレー小説の中でほとんど意味を持たないものになっていると思います。
文章力的には問題はないと思うので、修正申請をして次の行動方針をもう少し具体的にだす等してみてはどうでしょうか?

あと内容に問題が無いと言う人には内容が無いんだからそりゃ直接的な問題は出ないだろと言いたい

401:名無しより愛をこめて
08/07/19 08:24:37 Yu5JrhijO
えーと、今回の投下の是非は議論スレ行きの様なので別件を。

先日の◆RIDER氏の投下作品において、風のエルがパーフェクトゼクターを持った
左手首を欠損した描写があり、状態表にもその記述があるにも関わらず、
同装備欄にパーフェクトゼクターが残ったままです。

これがミスなら現在の所在、そうでないならどのようにしてエルが再装備したのかを、
追加描写してもらう必要があると思います。

よってその部分のみ修正を要求します。

402:名無しより愛をこめて
08/07/19 14:37:30 FS4vCtmrO
ちょっと前にはマーダーがマーダー殺したって理由で破棄させたのに、ステルス殺して対主催強化するだけの話は通るんだ。
不思議!

403:名無しより愛をこめて
08/07/19 16:02:21 8RTFbLsEO
不思議でもなんでもない
エルは無差別+移動の不備がないという実に便利なマーダー
そんなマーダーを序盤に消すなんてどうかしてる
要するに書き手の都合だ

貴重なステルスが勿体ないのも事実だが

404:名無しより愛をこめて
08/07/19 16:28:33 psXsEbJS0
なんど言うがあれは別に破棄させたというよりは作者が流れを見て自主的に破棄したんだ。
矛盾点を修正して次からもっとロワの事を十分に考えて書けばよかったものを。
別に擁護する気は全くないが、今更か。

405: ◆WBRXcNtpf.
08/07/19 17:50:14 GajcrcJ20
議論スレで議論するまでもない。
内容が希薄、あまりにも短い作品がNG対象だとも
1シーンだけの作品の投下がNG対象だともどこにも書いてはいない。
短いからという理由だけで小説ではないと判断するのもおかしい。
だから今回の破棄要求は受け付けない。無効とすべき。
この意見に不服があるなら「混沌」を通すべきではなかったし、
次スレ以降から内容が希薄、あまりにも短い作品は
NG対象とハッキリ書くことを要求する。

406:名無しより愛をこめて
08/07/19 18:01:01 t60RCqex0
>>405
論点が違います。
「混沌」は正式な破棄・修正要求が出されておりません。
翻るに今回はNG発議ルール上の1、

>ただしNGを発議出来るのは、以下の条件を満たすときに限ります。
>1:文章そのものが小説の体をなしていない

に則って議論スレにて発議された正式な破棄要求です。
従って書き手氏には議論スレにおける釈明の義務が生じます。
議論スレにて無回答であれば、破棄要求が受諾されたとみなさざるを得ません。
また要求されるのは結構ですが、それに関しても議論スレにてお願いいたします。

407:名無しより愛をこめて
08/07/19 19:07:57 2vjEg5AR0
こうして荒れたライダーロワはアニロワ2ndと同じ道を辿っていくのさ
予約・感想はしたらば、投下のみ本スレ

408:名無しより愛をこめて
08/07/19 21:20:51 go94OKs90
文章そのものが小説の体をなしていない

これって誰が判断するの? 俺は通しても問題がないと思うが

409:名無しより愛をこめて
08/07/19 21:29:41 qiT1VA870
>>408
一般常識。

410:名無しより愛をこめて
08/07/19 22:01:05 9+dHttJu0
>>408
人間的感性

411:名無しより愛をこめて
08/07/19 22:10:34 AjSdWWLz0
>>408
邪気眼w

412:名無しより愛をこめて
08/07/19 22:14:15 +6rhls8XO
気に入るか気に入らないか

突き詰めればそれだけじゃないかな

413:名無しより愛をこめて
08/07/19 22:15:48 Yu5JrhijQ
>>408
誰が判断するか→住民
通しても問題ない→議論スレで言え

414:名無しより愛をこめて
08/07/19 23:18:34 35FiAphgO
まあこの問題は議論スレでやるとしてロワ本編の事についてでも話そうぜ。
俺は最近姿を見ない、顔が十個あるキャラが気になるんだが。

415:名無しより愛をこめて
08/07/19 23:25:54 Yu5JrhijO
>>414
俺は奴こそがこのロワ最強のステルスマーダーだと思うw

後橘さんも最近見ないな…頑張れば首輪外せそうなんだがw

416:名無しより愛をこめて
08/07/20 00:13:38 64F5Rx/2O
>>415
ゾル大佐も居るし確かに橘さんは輝きそうだよな。
しかし橘さんはそれよりもまず今の勘違いをなんとかしないとw

417:名無しより愛をこめて
08/07/20 08:46:35 jXAUBI0O0
>>416
橘さんがこれから立ち直れるのかっていうのも見所な気がするw

418:名無しより愛をこめて
08/07/20 14:28:29 OAexaKiBO
でも、バーチャルと確信してしまった人間がリアルだと気づく方法があるんだろうか?
逆なら、雲の動きや水の動きが変とかで気づくことがありえるかもしれないけど。

419:名無しより愛をこめて
08/07/20 15:10:10 jDrkv4tXO
カラミソがBGMとして流れ始めると同時に気付きます

420:名無しより愛をこめて
08/07/20 16:00:23 64F5Rx/2O
ちょカラミソってwん?そういえば不明支給品は確かまだ残ってたな……。

421:名無しより愛をこめて
08/07/20 16:15:50 J6ZUTwmf0
木野さんがいれば目を覚まさせてくれたろうにな

422:名無しより愛をこめて
08/07/20 16:17:20 rPh7+ZVkO
ゾル大佐に期待する他あるまいw

423:名無しより愛をこめて
08/07/20 20:09:07 /Keb5pYO0
みんなそんなに橘さん好きかw
自分も好きだw
かっこいいマーダーということで、自分は死神博士に期待してるんだぜ

424:名無しより愛をこめて
08/07/20 20:30:19 rPh7+ZVkQ
博士も良いよなw影山がどう導かれるのかも楽しみだ

425:名無しより愛をこめて
08/07/20 20:34:44 3NYYPeMD0
女性陣では、ハナタロスの活躍に期待でしょう
…せめて、とーちゃんよりは、長生きしてねw

426:名無しより愛をこめて
08/07/20 20:38:06 XiLwPm7Z0
影山か、あいつのキャラ結構好きだな・・・
だが主人公は三田村だ!誰が何と言おうと三田村だ!
うん!一向にスルーしてくれて構わない!!

427: ◆RIDERjbYCM
08/07/20 21:18:33 wvXlnVYS0
対応が遅れました。

>>401
仮投下スレに問題の部分を修正して投下しました。
また、それにあわせて前後の戦闘描写も加筆しましたので、また問題点等あったらお願いします。

428: ◆deggScNisI
08/07/20 21:43:00 4UMoceZE0
対応が遅れに遅れ申し訳ない。一時投下スレに修正稿を投下しました。

修正内容
*志村、一文字関連の私自身の勘違い部分を修正

◆cW9wr8uD4A氏の内容と矛盾がないよう気をつけたのですが…抜けている所があったらそちらも直ちに修正します。
一連の勘違い、及び修正に時間が掛かった事をお詫びします。申し訳ありませんでした。


429:名無しより愛をこめて
08/07/20 21:44:03 CkCPhrs40
両者とも修正おつかれさまです。
特に問題はないかと。

430:名無しより愛をこめて
08/07/20 21:56:40 tU/pZaRsO
修正作業が遅すぎると思います
時間が掛かるなら最低限作業中ということくらいは伝えて欲しいものです
他の書き手に迷惑をかけていることをちゃんと認識しているのか怪しいものですね
特にde氏は他の書き手さんとの作品の矛盾。
ちゃんと読んでるんですか?リレー企画に参加しているのになんとも情けない
あなたはやはりお止めになるべきでは?

431:名無しより愛をこめて
08/07/20 22:00:06 CkCPhrs40
>>430は言いがかりですので、以下スルーでお願いします。

432:名無しより愛をこめて
08/07/20 22:22:11 64F5Rx/2O
お二方修正お疲れ様でした。

433:名無しより愛をこめて
08/07/20 22:48:00 YWtzLu/Q0
御二方共に、修正お疲れ様でした。

434:名無しより愛をこめて
08/07/20 23:09:03 C//C7k4Z0
お二方共、修正お疲れ様でした。特に問題はないと思います。
これからも頑張ってください!

435:名無しより愛をこめて
08/07/20 23:45:18 jXAUBI0O0
修正お疲れ様ですお二方様!
これからもがんばって欲しいです!

436:名無しより愛をこめて
08/07/20 23:53:21 9sKABmnb0
            , -‐-、  , -─- 、._
           ./    V       `‐- 、      ふざけるなっ・・・・!
         /                   \
      ./                    \   ふざけるなふざけるなっ・・・・!
      /            /vヘ              ヽ、
.       l            /、 -\  l\ .i,      l  読み手野郎っ・・・・!
     |        /、..\ ‐--\|-'\|\l`、    l
     |       /.  \..\__    ,/./\l\|  まだ貶めるってのか!
     |    __   /____\.__|    |./____」.
     |   ./‐ヽ┼|    ==== ̄ | ̄ ̄| ̄====  | オレたちみたいな苦労者逆さにふって
.       |  |.|-、|..| |   (    o  | ̄ ̄|. o    ) .|
.      |  |.|‐、| |..\__ ` ‐u-__ イ:   lヽ_ u-‐' ,ノ  まだ意見するってのかよっ!
.     |  |.l_(.|.|     ̄ ̄  l:::     l  ̄ ̄ |
       |  ヽ-'/l   /___/ l_:::    _l l.___ヽ.| いい加減にしろよ いい加減その・・・・・・
      |    / l / /  , -- 、.``‐-‐'´_____ l
     │  ./  ::l. /  /- 、__ ̄ ̄ ̄ __l/.l   読み手様って考え捨てろよっ・・・・!
.     /|   ./.   :::l.  |______ ̄ ̄ ̄ _/ .|
   / :::::|  /   ::::l  \_     ̄`Y´ ̄ / .|    降りるぞっ・・・・・・・・!
. / ::::::::::::|. /    ::::l     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |\
:|::::::::::::::::::::|/       :::::l.   l.  l  l. TTT l l.__,l:l::::::  あんまり無茶言うと
|:::::::::::::::::::::|\     ::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l ̄:::::::::|::::
::::::::::::::::::::::|  \    :::::::::::::::::::::::::::::::::::::/|:::::::::::::::|::  オレたちは皆 降りるっ・・・・・・!


437:名無しより愛をこめて
08/07/21 00:53:49 qgl6UAHoO
しかしこのロワは良くマーダーが話題に出るな。
魅力的なキャラが一杯居るんだからたまには対主催キャラが話題に出てもいいはずだw
城戸は今回生き残れるかが気になるぜ……本郷の死にどういう反応を示すのかも。

438:名無しより愛をこめて
08/07/21 11:05:12 8Wta6RA8O
晒しアゲ

439:名無しより愛をこめて
08/07/21 21:18:39 cOPKAChA0
俺は歌舞鬼が一番気になってたりする。
二人の子供拾った歌舞鬼が、他のチームと合流したらどうなるのかって凄い気になる

440:名無しより愛をこめて
08/07/21 21:52:22 3HI4YfI50
あれ?3人じゃなかったっけ?

441:名無しより愛をこめて
08/07/21 21:58:25 wt6WajLwO
アマゾンを子供と数えるかどうかで変わるなw

442:名無しより愛をこめて
08/07/21 22:51:41 8Wta6RA80
俺は葦原さんが生き残れるのかが一番気になる。
時間軸の関係で、変身するたびに衰弱していく体で強化フォームもなし……


443:名無しより愛をこめて
08/07/22 04:46:36 VfVsMPoy0
ホッパーになれば解決だろ

444:名無しより愛をこめて
08/07/22 07:05:37 iDOihPR1O
どうでもいい

445:名無しより愛をこめて
08/07/22 07:29:22 iDOihPR1O
どうでもいい

446:名無しより愛をこめて
08/07/22 09:45:04 CAwmIDtw0
自分は五代に期待。色んな人に色々託されててちょっと心配でもあるけどw

447:名無しより愛をこめて
08/07/22 11:39:07 XBvqTJaO0
確かに五代は遭遇した人物も多いし、一条さん関連で侑斗や香川さん、北崎までも知ってるからなぁ。
ダグバとも戦ったし今のところ凄い目立ってる印象がある。
ファム変身とかもw




448:名無しより愛をこめて
08/07/22 13:13:50 ce4pEuwJO
五代は多方面にフラグ展開してるよな。
あの面子と立て続けに戦って生きてこれただけでも奇跡だがw

449:名無しより愛をこめて
08/07/22 13:36:07 fdekccMs0
やっぱ五代が主役って感じがしますかね、今回のロワは。
前回の巧に位置するような感じの。
対抗馬は風見社長かな?ライダーに目覚めるかどうか楽しみ。
あと加賀美、FIRST一文字辺りも気になりますね。

450:名無しより愛をこめて
08/07/22 14:10:37 ce4pEuwJO
主役とか言い出すのは死亡フラグでしかないと思うぜ
目立ってるのは確かだけどw

451:名無しより愛をこめて
08/07/22 14:16:10 QdS5Q34rO
加賀見はお供のデネブ死んじゃったし、これからどうなるかなー。
あのコンビは結構好きだったから悲しかったぜ……。

452:名無しより愛をこめて
08/07/22 14:47:42 0G/rsN+h0
>>451
確かにデネブの志望によってどう動くかってのも気になるな…

僕は五代の注目も分かるが最近忘れられてた加賀美も注目してほしいな。

453:名無しより愛をこめて
08/07/22 21:15:42 CaPie5ad0
大人の余裕のヒビキさんもお忘れなく

まあ、こうしてみたら、自分の子供みたいな世代の平成組と一緒になって、
困惑するWライダーを見てみたかったなあ、って気もする。
年齢的には、ヒビキさんが主役ライダーの中では一番年上なんだな。


454:名無しより愛をこめて
08/07/23 04:45:04 AcnHZcLY0
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            〓????????


455:名無しより愛をこめて
08/07/23 04:45:55 AcnHZcLY0
              . .- :.:‐:.:‐.-. .
              __ .イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`.:..、
         /:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、
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       /:.:./:.:.:.:.:.:/:.:.:.:i:.:.:.:.:.| :.:.:.:.| :.:.:i:.:.:.:.:.:i :.:.i:.:.i
.      L.:.:i.:.:.:.:.:.:i :.:.:.:.|:.:.:.:. | :.:.:.:.| :.:.:l:.:.:.:.:.:| :.:.i:.:.i
           |:.:.:.:..:il :.:.:.:.l::i:.:.:.:|j.:.:.:.:ll:.:.:.l:.i:.:.:.:.| :.:.|:.:.|
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           |:.:.:.:Τ/{ i l     l i lヽ「 ̄:.::|:.:.|
           |:.:.:.:.:|  ヒzソ    ヒzソ .l .:.:.:.:.l::..|
           |:.:.:.;小  :.:.:.  _ _   :.:.: 小.:.:.|:.|:..:l
            i .:.:.:.:i:i:`: .        イ:..|:.:.:.:|:.|:.:.|
             i:.:.i:.:.:i:|:.:..l.:.:.т ‐ т:.:.i.|:.:.|:.:.:.:|:.l:. :i
              |:i::l:.:.:l:|:.:.:l:.:.:.ノ   、:.:.l:|:.:.|.:.:.:.|.:|:.:.:i
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          l |:.l:.:.:l:.l l          |:.:.|`ヽ::.:l:.:.:.i
           | |:.| :.:l:.| i           |:.:.|   '.:.l:.:.:.i
            |:.|:.| i:.l:.| | ─--─ |:.:.|  i:.:i:.:.::i


456:名無しより愛をこめて
08/07/23 05:12:18 KZYKkEua0
何かまたage集団が…

457:名無しより愛をこめて
08/07/23 08:43:01 XQOHlVTJO
特撮はほんとに疲れるな

458:名無しより愛をこめて
08/07/23 09:30:05 tNhUw7VTO
ここ数日のように雑談してりゃ何の問題にもならんよ

予約されている書き手の皆様、投下楽しみにしております!

459:名無しより愛をこめて
08/07/23 15:25:31 AcnHZcLY0
            /         /  /      /   |  |:l ヽ:、:. ヽ \
             / /| /∨   /〃/√/ / /  / .:| l :|:|::. |lハ:::: ヽ::ト\_
             ,' |//    ///  / /.../  .::i .:/| |! :|ハ::|l:::}l::::. |、:!
            ,゙    ー=´イ 〃 .:l :l.::/ l |.;;|:⊥|_l_リ  }:|!:::}::::|::| j:|
             l         | /:{  .::|.:|::l /|':|::|:l:! l{:‐`マ十|::::}:/}::| j!
            |     ..::::/⌒:| .:::|::l:| / ! |:{_;!__{__ー{, ノ:从ソ ノリ
           │  .....::::::::://´r | ::::|::l:l.{   |{`''、_ノ_,~`  {((
          ,..ィイム:::::::::::::::::{〈_ ((\:::l::l:|::|   ヾ        \
       / \ミミヘ::::::::::::::::\_‐\_V|::l:|::|               >
     /    ..::::V少ヘ:::::::::::::::::::;}`ー、ヘ\::|!          r ´
   /     ..:::::::/   ∨::::::::N/   ヽ|:::トト、        _、_┘
      ..:::::::::::/       }:::ljハ|       |:::l::| `'ー-こ)   ´ r '
     .:::::::::::::/        レ'!     ∧  |:::l::|ヽ、       !
     .:::::::::::::::;i        |:       \\|:::l::|  _>- 、_ ノ
   .::::::::::::::::::i       j;/   /⌒>\!::l::|/_\  |::::l{    _   __
   ::::::::::::::::::|        〃,.r==ヘ::::く  ヾヘ:\三、\|:::f|  / ̄ ̄ ̄\\___   _
   :::::::::::::::::|       //二ニヽ \::ヽ :::\:::{\三、\l/ __    \\/\/ヽ _〉
   ::::::::::::::::|       /〃、-─‐ヾミー≧}、_!:.ヾ}:::{;\z/''"´      `丶、  \\_廴 /
    ::::::::::::::::|     i/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\j|:.゙V/   ,... - ─- 、   丶  \\厶_
    ::::::::::::::::|     {{;;;;;;;;;/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヾ;;;;;;;;}/  /三三三三三z、  ゙、   \\\


460:名無しより愛をこめて
08/07/23 15:27:18 AcnHZcLY0
: : : : : Λ ヽ : : : / : : : : : : : : : : : : : : :\ : : : ',
: : : : : /:,ハ  } : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : i
: : : : : : : : :},.イ: : /. : : : : : : : : : : : : :ヽ : : : : : : : :\l
: : : : : : : :/ /: / : : : : : : : : : : : : : :  ', : : : : : : : 、:ヽ
: : : : : : :/ノ: : / : : : : : : :/ : : : /: j: l: : l: ', : 、 : : : ヽ: :',
!: : : : : ,'、 : : ,' ,': : : : : : / /: : /: /j: !: : }斗‐‐',: : : !: i: :l
',: : : : :l : `ー! !: : : : : :/_厶∠∠.//l: :,ハ,ニ=ァ'i: :l :l: :}:lノ
: '、 : : l:\_ r{ {: : : : : :{´{=_;;云ァァ' ,ノノ 仂jイ}/: /:/ //
: : ヽ: :lヽ : :{ ヾ\ : ‐=f壬辷'丿;     ゚ー〈ノ/ノイ´
: : :',:ヽl : \\  |\: {´¨''¬'"´    ` ``}: :l : :i:l   バ カ ば っ か
: : : ',: :ヽ: : :`7`T|: : l`ー  ヽヽヽ   (_ア ,.イ: :.:l : :i l
: : : :.',: : :ヽ : {{ 「゙|: : |、ヽ、_      ,.イ: :l : :.l : :i l
: : : : :'、: : :ヽrく '、: '、\ `T¬ーrく: :! : !.:.:.:l : :i: l
: : : : : ヽ : : : ヽ \ヽ :ヽ \,ハ.   ヽハ: : :| : :.l : :i: |


461:名無しより愛をこめて
08/07/23 17:28:16 aKC9XGyZ0
連続の予約があって待ち遠しいです!
書き手さんがんばってください!

462:名無しより愛をこめて
08/07/23 18:05:16 Gq1GseuA0
       ヽ.   |         |               i |    /  ___,/
         i  ,┤         |  /            i |  // ̄,,,,,,,,, /
         | /,...|         | /              // // ,,-、 `/
 ・   死    | i 个i          '               i i_   i─ii/ . ・   ラ
 ・        | | .i | iii;;;;,,,,      i i ,;-─,,,,,;;;;;;;''''''''iii┬─'''''__. `i  |─/ . ・   
 ・   に    .| | | | iii;;;;;;;;;;`─-;;,,,, |i |,,|,,,,,,;;;;'''´--''''''''''i ̄ .|  ̄ ̄  .|  i /   ・   デ
 ・        | | .i ヽ, |   ̄●/''|´` ''|'''''i ●    ノ  |    lllll|  /    ・   
 ・   お    | .i .| |´i i_____/ i   .|  `--─'''',,;;   |    lllll|   i     ・    ィ
 ・        |  | | |  i,,,,    /   | i___,,,;;;;,,,,,,,,_   |     ノ  |     ・  
     っ   .|_ i .i i     ,,,,,,./    |          ,--─i'''''i ̄::::i  |   .  ・   ッ 
         |  .| L| .,,,;;;;;'''''  i     `---------─''''   .|  |:::::  | |   .  ・
    た    |ノ i i       |  ,,;;''' |'''          ,,,; i  i   " |     .・   ツ
         |   `、ヽ.     i   ,=-''' --;;,,,      iii'''  |  |   <
         >   `i\    `''''´ ,,,,,,,,,,,,,,,,, `i    ii'''   \\_,,,;;|        め
         |  , '  |    ;;ii'''' _,,,,,,,,,,''''iiiiii |          \_二|
        ノ /    i   iii|  |i   _) iiii;;    |i      |     i
 ___ イ /     |   ,,ii,,   ̄ ̄    iii     |i      i::     ヽ.,
     / ::i::  ,,/  /  

463:名無しより愛をこめて
08/07/24 21:23:50 gWmMr3nm0
蟹は…蟹のデッキは出ないのだろうか…

464:名無しより愛をこめて
08/07/24 22:39:56 uLIUOAcaO
ただでさえ飽和気味言われてた状況で増やすのは大変だぜ
上手く理由付けしないと時期が時期だけに「なんで今まで使わなかったんだ」ってなるし
更に蟹デッキは特別なカードが入ってる訳でもないしあんま美味しくない
ネタ以外に使い道がない

465:名無しより愛をこめて
08/07/24 23:13:35 nqPPNcs0O
酷い言われようだなw
まぁ、否定は出来ないけどwww

466:名無しより愛をこめて
08/07/24 23:50:12 C92AEhNm0
確かに蟹は人間もライダーとしてもネタキャラだったからなw
まだアイテムが少なかった頃に出てれば変な方向に進んだんだろうな、それを配られた奴って。

うーん、残念。

467:名無しより愛をこめて
08/07/25 14:20:42 xvG9jcGp0

       / .:.:.:.:.:.:.:              .:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::.ヽ
        / .:.:.:.:.:./        .:       .:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::',
       ./ .:.:.:.:.:./.:./ .,  __,.:.::,.__.,..:, .:.::/,_:_:.:.:. 、 、rく⌒ヽ:',
     ,′ .,...,.:;.;/ .:/"´ /.::/ //:/.::::/.:ハ.:.:.:`、ヽヽヘヘ 〉!
     ,′ .:.:l.:::i::|:|:,.イ.::::,イ:::/ //:,イ:::::/:/  ',.:.:.ミミミ.::l::!V,.イ:|
     N :l.:.::l.:::i::|:|:l/l:_/.l::/ //:/ 1::/:/_ _,,`ヾミミヽ」.:!レイ:::!
       Nl .::l.:::i.:|:N¨l/ニl/=l/z、、 |/l/   ,. ィ'"´`ヾ:ハ!1 1::!
        `トトt、:i::|:| イ¨テ成㍉゙′ ,.ィイ乏〒`> リハ/ .i |:1
       |.::|`㍉い  ゝ --‐ '      ` ー-‐'  !_ノ .:i |:1
       |.::| .:.:l::ハ          :        j,:イ  .:!. |1
       |.::| .:.:l.:小       _.;:.        ハ:リ  .:i. リ
       |.:.| .:::l.:::lハ      _ .._       /.:::,′ .::i !
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       ト、! .:.:::i.:::|.:.:.:.,「  ミゝ.‐-‐ <.┘.:::i::::::.',  .::i !
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468:名無しより愛をこめて
08/07/25 19:29:32 Rz545hrw0
一度蟹デッキ使った作品投下されたけどボツだったね・・・

469:名無しより愛をこめて
08/07/25 20:03:13 cfXZe1/MO
>>468
ああ、石ころでカードデッキが割れちゃったやつだな。
流石蟹というべきかなんというかw

470:名無しより愛をこめて
08/07/25 21:22:05 aS2OHUDC0
カード少ないといえばファムもだよね
まあ、蟹よりは戦闘能力高いし、女性用ってあたりがネタ度アップにつながるなw
五代ファムには爆笑してたぜ

471:名無しより愛をこめて
08/07/25 21:29:49 DVTMjfrs0
ファムのガードベントって美穂だから綺麗だけど男が使うって思うとちょっとうーんってかんじだよね。
まぁ、それでもネタにはなるからいいと思うけど。

472:名無しより愛をこめて
08/07/25 21:38:02 f/VBcYSnO
毎回中の人が変わるファム
地味にゾルダと並び現時点使用者最多ツールか?

473:名無しより愛をこめて
08/07/25 23:51:29 LbjsgWyK0
そうだよなぁ…今更蟹が出てもあれか
響鬼勢がボルキャンサーを化け蟹と勘違いするぐらいしかネタがないか

474:名無しより愛をこめて
08/07/25 23:56:13 f/VBcYSnO
蟹よりはベルデの方が使い道ありそうだw

475:名無しより愛をこめて
08/07/26 00:28:34 g/+HSQUN0
>>474 見た目のインパクトはあるし、契約モンスター(名前わすれた)の能力で奇襲仕掛けられるし、スペックは蟹の倍はあると思う

476:名無しより愛をこめて
08/07/26 00:53:40 v3WKFbGe0
>>475
モンスターの名前はバイオグリーザだよ!
忘れないであげてwww

477:名無しより愛をこめて
08/07/26 12:42:28 ErZ+dba8O
東幹久

478:名無しより愛をこめて
08/07/26 12:43:27 ErZ+dba8O
スライムナイトが仲間にならない

479: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:24:45 kVycOanm0
死神博士、影山瞬 、風間大介、城戸真司投下します

480: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:25:25 kVycOanm0

「死神博士、少しお話が……」
 影山の声が死神にかかる。白髪の老人に、黒いマントを羽織る死神博士は用意した紅茶を一口飲んで、影山に振り返った。
 病院の一室、受付ロビーの並んでいるプラスチック製の椅子は座り心地がいいとはいえないが、それでも疲れを取るには充分である。
 死神はここに合流する予定のヒビキを始め、風間らの仲間なる人物をロビーで影山と共に待つ。
 襲撃者がいれば、ご丁寧に入り口から進入するとも思えないが、合流する連中はここを必ず通る。
 だからこそ、ここは見張りに最適な場所なのだ。死神の目的、ヒビキたちとの接点を作る、という一点において。
 彼らと交代で仮眠をとることに決め、こうして影山といる。
 城戸たちとの情報を整理しようとしていた死神の思考を中断する結果となったが、影山の表情を見るに何か重大なことを気づいた様子が伺えた。
 影山自身にはあまり期待でいないが、ZECTなる組織の技術には興味がある。
 ZECTの技術についての情報か期待をして、影山を促した。
「いってみろ」
「はい。風間に支給されたハイパーゼクターについてです」
「ふむ……」
 影山の幼い印象を抱いてしまう顔を見つめ、期待していた答えが返ってきたことに内心ほくそ笑む。
 黒い高級そうなスーツとは不釣合いの印象を持つ影山の器にふさわしく、表情は緊張していた。
「はい。風間が持っているハイパーゼクターは、我らZECTの開発した新たなゼクターです。
機密のために詳しくは聞かされなかったのですが……何でもその力は時間を超越するとか」
「ほう、時間を」
 機密保持のために聞かされていないということは、影山が信用できないのか、聞かされる地位にないのか。
 仮面ライダーとしての力があるため、前者、あるいは両方である可能性が高い。
 それはさておき、時間を超越する力、ということに聞き覚えがある。
 牙王から聞かされた、『時の列車』である。
「ふむ、ご苦労だった。何か他に気づいたことがあるなら、また報告するがいい」
「はい! もちろんですよ!! 任せてください!!」
 適当に相槌を打ちつつ、死神は調子に乗りやすい影山を醒めた目つきで見つめる。

481: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:26:05 kVycOanm0
 機嫌よく離れていく影山を思考の隅に追いやり、改めてハイパーゼクターと牙王のいう『時の列車』について考える。
 時間軸……周りとは自分の常識が大きくかけ離れていることはもちろん気づいている。
 牙王のコンビニや、さまざまな機能を持つ小型電話。
 明らかに自分たちがいた時代にない機能だ。影山、牙王、城戸、風間と話をしたところ、それぞれ2000年代出身という情報を聞き出した。
 もっとも、牙王から聞いた『時の列車』の存在を考えれば自分たちをさまざまな時代から集めることが可能だろう。


 そして、影山よりたった今入った情報、『ハイパーゼクター』について思考をまわす。
 影山の情報は『時を超越』することが可能だということだ。そのようなアイテムが簡単に支給されたことに疑問を持つ。
 もっとも、『時を超越』する能力は自分達の身体能力、変身能力に課せられたと同じように制限によって使えないのだろう。
 これらを使い物にするには、まず制限を解除しなければならない。
 制限自体は、改造されてリミッターがつけられた事実があれば死神は即見破っている。
 そして、人間である影山のように制限がかかっているものもいた。
 変身アイテムに手を加えた、と考えるにはその手のアイテムが多すぎる。
 影山や影山と最初に組んでいた男、自分に支給されたカードデッキや牙王のマスターパス、技術も出自も違うそれらのアイテムに手を加えるのに、どれほどの時と手間が必要か科学者の死神は理解している。
 何より、それらに手を加えて弱体化するより、手駒にして使った方が効率がいい。
 となれば、一括で参加者に制限を加えるもの。
(首輪か……)
 身体を灰化するだけでなく、身体能力を制限する。
 重要な機能を目に入るところに置くスマートブレインに死神は呆れるが、同時に解除の道が極めて困難だと知る。
 参加者に本郷や自分がいる。ショッカーの科学者やIQ600を越える天才を参加しても解除されないという自信。
 その自信があるからこそ、自分たちを参加者と選んだのだろう。

 首輪を解除しかねない自分たちが参加させら手理由は何通りか考えられる。
 たとえばスマートブレインが自分たちを侮っているか。

482: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:26:42 kVycOanm0
(いや、それはない)
 この殺し合いに参加させる際に、人選は厳選するはずだ。少なくとも、自分が主催者ならそうした。
 それに、『侮ってくれている』に期待するなど、宝くじに当選することを視野に入れて高級マンションを購入するようなものだ。
 科学者である自分がするべきことではない。

(なら、この首輪が解析不可能なのか……)
 すべての機能を通常ではありえない技術を積み込み、並みの科学者では理解ができない構造という可能性を考慮してみる。
 この世界に来てさまざまな未知の技術に出会った今では、ありえなくもないと唸る。
 だが、解除となると話は別だ。首輪を外すなら、現物を手に入れて分解すればある程度道は開ける。
 何も首輪に詰め込まれた技術を100%理解する必要はない。
 外れない首輪を作るなど、死神を前にしては無理としか言いようがなかった。
 死神はショッカーの誇る科学者だ。未知の技術だろうが、そんなものは無視して『外す』ことに一点集中して首輪の構造を理解することはできる。
(考えるに、首輪の解除は可能……)
 そう、首輪を外すだけなら、決して不可能ではないだろう。
 つまり、この制限と離れることもできるのだ。

 そこで、先ほどの疑問が蘇る。
 なぜ、ハイパーゼクターを支給したのかということ。
 制限が解け、条件がそろうのなら一人でノーリスクで脱出する参加者がいないとも限らない。
 参加者を逃がすなど、企画者であるスマートブレインからすれば痛手だ。
 そういう事態を避ける方法は三つ。

 一つは逃げた参加者を追撃する手段をスマートブレイン側が保持しているということだ。
 ハイパーゼクターを解析し、時を超える能力を持っているゆえに、ハイパーゼクターを用なしと判断して純粋に殺し合いの道具として支給した。

483:名無しより愛をこめて
08/07/26 14:26:57 LJhNZQfE0


484:名無しより愛をこめて
08/07/26 14:27:34 LJhNZQfE0


485: ◆KaixaRMBIU
08/07/26 14:27:46 kVycOanm0
 どの道、ハイパーゼクターを手に入れて『時を超越』する能力を使える条件を整えてもスマートブレインを倒さねば参加者に安息の時は来ない。
 つまり、スマートブレインはハイパーゼクターを手に入れた参加者が向かってくることを計算に入れている。
 この線は妥当だろう。

 二つ目は時を越えることが、この島に限り『時を超越』する能力を行えない可能性。
 自空間を移動する門のような存在があるなら― 事実、時の列車はパスと列車を通してしか時間移動できないと聞いた ―その門たる存在をスマートブレインが握っている。
 ハイパーゼクターも能力を行使するなら、その門を通る必要があり、抑えるのはそこだけでいい。
 もっとも、時の門などの仮説に意味はない。単純に時間移動の手段をすべてスマートブレインに握られている。
 その可能性の考慮だ。

 そして三つ目は、制限が決して解けないものだという可能性だ。
 首輪を外すことは、先ほどの思考で確認したとおり、可能だと死神は推察している。
 つまり、その上で制限が解けないということは、
(首輪を外すこと自体が罠)
 という可能性が高くなる。最悪の結論が死神に訪れた。
 首輪が外れないようにスマートブレインは厳重に警戒をしているはずだ。
 首輪を外せば死体が灰化する、も首輪を解析させないための一手にすぎない。
 幾重にも首輪を分解できないようにする手を仕掛けて、それでも解除した結果残ったのが罠という絶望を突きつける。
 たとえば、首輪を解除した瞬間、バトルロワイアルのルールを無視して、スマートブレインが大部隊を投入してこないとも限らない。
 あるいは、首輪を解除した参加者を確認した瞬間、ミサイルの雨をこの島に撃ち込みかねない。
 あるいは、首輪が外れた瞬間、上空から強力な毒ガスをばら撒くのかもしれない。

(つまり、スマートブレインの目的を探り、大人数の首輪を同時に解除できる状況にならない限り、首輪を外すのはむしろ自殺行為というわけか)
 辿り着いた結論に、死神は忌々しげに顔をしかめる。
 スマートブレインがどれほどの規模の組織を持っているかは知らないが、もしショッカー並みの組織力を持つなら厄介だ。


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