仮面ライダーバトルロワイヤル THE NEXT Version.7at SFX
仮面ライダーバトルロワイヤル THE NEXT Version.7 - 暇つぶし2ch29: ◆cW9wr8uD4A
08/07/10 18:59:55 NJG6Jm770
再修正版を投下しました。
お手数ですが確認をお願いします。

30:名無しより愛をこめて
08/07/10 19:09:56 2lJTXBM20
>>20 クラスの最悪の陰口を言っていても、>>23のような素晴らしい信者にうやむやに
されてしまう、さすがは将軍様

31:名無しより愛をこめて
08/07/10 19:25:50 X+BjNv4C0 BE:572034637-2BP(1)
>>29
修正乙です。
自分は特に問題ないかと。

32:名無しより愛をこめて
08/07/10 19:27:37 tS/WNuC20
さらに今回のように将軍様の意にそわない展開は
気に入るまで修正させるんですね。分かります。
せっかく私たちの要望を取り入れてくれたいい話だったのに残念です。


33:名無しより愛をこめて
08/07/10 19:32:36 tS/WNuC20
>>29
修正乙です。
自分も特に問題ないと思います。
首輪の灰化機能とバラの灰化作用、さらに灰化抑制装置の関係性が今後どうなるか期待!

34:名無しより愛をこめて
08/07/10 19:33:09 3/9x6WpBO
感情的になったのが失敗だったな将軍
今回ばかりは誰の目からみてもお前が悪い
まあ>>20が嘘をついているなら話は別だが

35:名無しより愛をこめて
08/07/10 19:42:31 mirSvkcwO
一人の書き手に他の書き手や読み手のいる本スレで粘着するのは止めようぜ
他ロワの書き手やROMがいるチャットで愚痴吐くのと同レベルの行為だから

36:名無しより愛をこめて
08/07/10 21:03:18 fY6Vg9yA0
しばらく将軍氏には書くのは止めてもらったほうがいいかもね。
粘着されてるんだし、本人の精神衛生上よくないだろう。

37:名無しより愛をこめて
08/07/10 21:20:39 o+67hacf0
3010 :やってられない名無しさん:2008/07/10(木) 18:47:27 ID:???0
前に戻すことができる、じゃなくて戻さないとまずいんだよ
こんな序盤であんな早漏フラグたてられたら他に選択はない


3011 :やってられない名無しさん:2008/07/10(木) 18:51:36 ID:???0
今回の指摘にもあるが、考察とかファイルを鵜呑みにしたってのなら問題はないんだよな
そのまま正しかった、でも実は違った、でも済む訳で。
薔薇に毒がある・機械で抑えてるは確定には早いと思う


3012 :やってられない名無しさん:2008/07/10(木) 19:06:10 ID:???o
どうやらファイルを鵜呑みにした展開に修正みたいだね。
でも、灰化を抑える機械って首輪の存在意義を消しかねないだろ。
何を考えて出したのかね?


38:名無しより愛をこめて
08/07/10 21:40:05 Q71460hT0
>>38
単純に考えれば首輪に使ってる花びらのせいではめてる人間が灰化してしまうところを
同じく首輪に使ってる装置が灰化しないように抑えてるといったところか。
だから首輪を外すと灰化を抑制出来なくなってしまうと。

39:名無しより愛をこめて
08/07/11 07:40:49 WRcCl04G0
将軍に逆らった書き手の作品がウィキから省かれてることについて

40:名無しより愛をこめて
08/07/11 07:45:19 z4PkL+7d0
>>10が真実である証拠だよな。
どうせ自分の考えてる首輪の展開にならなかったから叩いてるんだろ。
他人の作品ねじまげて、気にいらない書き手潰してまで参加したいかね?将軍様?


41:名無しより愛をこめて
08/07/11 07:51:32 f+4Ea4Gi0
将軍様から他の書き手や読み手に謝罪が無ければ今回のロワは中止した方がいいと思うんだ。
今日の22時までに謝罪がなかったら実力行使に移るよ。

42:名無しより愛をこめて
08/07/11 11:40:21 Y2otsQyf0
ウィキがいじられたんで本スレ見に来てびっくり。
しかし首輪の件は、そんなに深刻なものとは思えないけどなぁ。と、一読者からの感想。
>>38が指摘したように首輪に二重の仕掛けがある可能性とかいくらもやりようがある。

つーか、そのほうがいかにもスマブレ主催っぽいし。

43:名無しより愛をこめて
08/07/11 18:26:14 YobtEmsS0
あと4時間切りましたね。
何が起こるか楽しみです。

44:名無しより愛をこめて
08/07/11 18:28:39 3deqlvC4O
>>43
お前も含めた荒らしに言う。
首くくって死ね!

45:名無しより愛をこめて
08/07/11 18:33:15 Tm/dt5d20
>>44
酷い暴言ですね。謝罪を要求します。

46:名無しより愛をこめて
08/07/11 18:33:58 wbi+zazp0
>>44
最低だな。ひどすぎるだろ

47:名無しより愛をこめて
08/07/11 18:36:18 6l2tz1sa0
>>44
荒らし相手だからって言っていいこと悪いことがある。
このスレはやはり駄目だな。

48:名無しより愛をこめて
08/07/11 18:37:33 6l2tz1sa0
なかなか、このスレはないことになっていいでしょうか?また、これはそう、今のかもしれない。

49:名無しより愛をこめて
08/07/11 18:38:38 Xr6chK/w0
とりあえず埋めようか

50:名無しより愛をこめて
08/07/11 18:41:04 /fHcXOdy0
>>44は黙認出来ないレベルの暴言ですね。
スレ全体に反省してもらう為にタイムリミットを19時に短縮しましょう。

51:名無しより愛をこめて
08/07/11 18:42:02 /fHcXOdy0
それまでに十分な謝罪がなければ実力行使あるのみ

52:名無しより愛をこめて
08/07/11 18:47:10 RKuH40/A0
糞みたいな荒らしに謝る必要などない。いいから消えろ!

53:名無しより愛をこめて
08/07/11 18:49:13 PHJzXkzu0
>>52
それが返事ですか?
ならばこちらもそれに応えるしかありませんね。
時間までは待ちますがね。

54:名無しより愛をこめて
08/07/11 19:07:18 3deqlvC4O
>>45
お前みたいな屑ゴミに謝る必要はない。
早く死ねよ。

55:名無しより愛をこめて
08/07/11 19:12:18 UjrDfRgpO
時間です、か
残念ですよ

56:名無しより愛をこめて
08/07/11 19:19:22 O5QCI4Ym0
■参加者名簿■

主催者 村上峡児

【初代】2/4
●本郷猛/●一文字隼人/○死神博士/○ゾル大佐
【アマゾン】2/4
○山本大介/●モグラ獣人/○十面鬼ゴルゴス/●立花藤兵衛
【クウガ】4/5
○五代雄介/●一条薫/○ゴ・ガドル・バ/○ゴ・バダー・バ/○ン・ダグバ・ゼバ
【アギト】4/5
○葦原涼/○風谷真魚/○北條透/●水城史朗/○風のエル
【龍騎】4/5
○城戸真司/○東條悟/○香川英行/○手塚海之/●芝浦淳
【555】5/5
○木場勇治/○長田結花/○海堂直也/○北崎/○澤田亜希
【ブレイド】4/5
●剣崎一真/○橘朔也/○金居/○城光/○志村純一
【響鬼】4/4
○日高仁志/○桐矢京介/○和泉伊織/○歌舞鬼
【カブト】4/5
●天道総司/○影山瞬/○乃木怜治/○加賀美新/○風間大介
【電王】3/5
●モモタロス/○ハナ/○桜井侑斗/●デネブ/○牙王
【FIRST・NEXT】4/5
●本郷猛/○一文字隼人/○風見志郎/○三田村晴彦/○緑川あすか

57:名無しより愛をこめて
08/07/11 19:32:00 RQYD37Z40
※注意
この企画は他のパロロワとは違い、全ての住人に平等ではありません。
筆頭書き手数人による独裁的な企画であり
新たに参加したくとも書き手数人の意図と異なる展開を書いた場合、本スレ、毒吐きにて言われ放題
更に破棄しなければ、書き手の一人「将軍」と言われる◆CIPHER0/kYが管理している議論スレ、チャットに強制連行が待っています。
避難所を読んでもらえば分かりますが、議論スレに連れていかれた場合には罵声、人格攻撃など様々な非道な行いをしてきます。
事実、今日まで数回に渡り、書き手数人による新規書き手弾圧が行われております。
また、ライダーロワ書き手達は読み手を侮辱する発言を頻繁にしており、読み手として参加した場合でも身に覚えのない侮辱を受けます。

58:名無しより愛をこめて
08/07/11 19:37:31 3deqlvC4O
>>57
特撮板の害虫め!貴様と同じ特撮板の害虫であるあすむとこのスレの荒らしと一緒に死ね!

59:名無しより愛をこめて
08/07/11 21:21:04 5Yrd+VYr0
トップどうしたの?

60: ◆RIDERjbYCM
08/07/11 22:49:28 j1Oh27860
期限にはまだ早いですが、三日間の延長を要請します。

61: ◆RIDERjbYCM
08/07/11 22:51:06 j1Oh27860
っと、下げ忘れ

62:名無しより愛をこめて
08/07/11 23:05:59 H1hu9uWPO
>>60
了解です!執筆頑張ってください!

63:名無しより愛をこめて
08/07/12 16:46:17 NChVOWsv0
>>56
中途半端な参加者名簿が一層中途半端になってるな

64:名無しより愛をこめて
08/07/12 21:36:29 AiD1d2Il0
◆cW9wr8uD4Aも可哀想に。
将軍様に睨まれたからにはもうここには居られまい。
自分の望まない展開を書いた書き手に対して
>ああいうのがいるってわかっててスレスレの道を行くべきじゃなかった。もっとまったり仕込むべきだった……orz

最低な書き手だな。謝罪する素振りも見せない。
神経どうかしてるな。人間としてのまともな心をもってないな。
何でこんな奴が皆から支持されてるんだろう?
やはり類は友を呼ぶのだろうか?

65:名無しより愛をこめて
08/07/12 21:50:54 97PNv6F10
ヒント
書き手チャットの管理人は将軍、比較的身勝手な発言しても注意しにくい
チャットでも将軍に嫌われたら居場所が狭くなる。実際、某氏は肩身狭い
ということは必然的にチャットに出ている書き手はヤツの味方をするしかない



66:名無しより愛をこめて
08/07/12 22:01:43 wKVMYwfo0
被害妄想激しすぎだろ。
なんだそんなこと言うんだったら確たる厳正な証拠でもあるのか。
やっぱりここは誇大妄想好きが多いな。
どうやったらそこまで捻くれて人を見れるのか意味不明。
だいたいどんな人にだって愚痴を吐きたい心境ぐらいあるだろ。
その愚痴に一々反応するようじゃ……
まあ俺も反応するようじゃ住人としてのスルー力が足りてないな。

67:名無しより愛をこめて
08/07/12 22:11:26 cpF8s52J0
連日ageて謝罪がどうのと自演してる人は「俺は嵐だ」って言ってるよ
後は言わなくてもいいよね

68:名無しより愛をこめて
08/07/12 22:15:06 hwp27OwfO
毒吐きがあるのにわざわざチャットで愚痴ったのが問題なんだろ
あそこで愚痴ったらみんな味方してくれて、愚痴吐かれた氏が悪い人になるのが分かっての行動
やることが酷すぎる。
無意識だったとしても一言謝るのが常識じゃないか?

69:名無しより愛をこめて
08/07/12 22:22:02 TDJtyQe7O
お前が一番分かってるじゃん。毒吐き行けよ
本スレでageて発言したところで説得力皆無だぜ

70:名無しより愛をこめて
08/07/12 22:34:11 7zyzx7+z0
結局、将軍様は何をしても許されるのか。
他の書き手の悪口もたまの愚痴だからいいってか?
だったら俺達の愚痴も許されるべきだろ。

将軍様は最低な書き手だな。

71:名無しより愛をこめて
08/07/12 22:36:37 MsPm4fMiO
…まぁどれだけ外野がぎゃあぎゃあ騒いでも将軍が凹む事はないと信じてる

72:名無しより愛をこめて
08/07/12 22:39:27 7zyzx7+z0
他の書き手を潰しておいて凹まないならば
もはや人間としての心はないな。

73:名無しより愛をこめて
08/07/12 22:43:36 97PNv6F10
本スレ、毒吐きと違ってチャットは自分の立場を利用しての発言だからな
将軍が他の書き手を潰しにかかった事実は消えない

74:名無しより愛をこめて
08/07/12 23:26:48 LEBWkP4M0
でも毒さえ信者の巣窟だからな、将軍様は一切、非はない糞味噌言われた氏も
気にしてないだろうなんてキチガイな流れだぜ

75:名無しより愛をこめて
08/07/13 00:12:45 GRaV+y/b0
み、醜い・・・・

76:名無しより愛をこめて
08/07/13 03:10:14 ketDO58R0
まあ別に保守代わりに吠えてくれてる番犬に指摘してあげる義務もないんだけど、
書き手チャットの管理人は将軍じゃないよ
それっぽいログから類推したのが丸分かりな発言は慎んだほうがいいねえ
いや、どうせ保守代わりだから別に気にせず吠えててくれればいいんだけどw

77:名無しより愛をこめて
08/07/13 09:52:40 0rQpxfT60
俺が荒らしだからって将軍に否がない理由にはなるまい。

他の書き手が自分の思い通りの展開を書かなかったことを
公の場で堂々と批判することが本当に悪いことではないと
思っているのか?

将軍様の意にそぐわない書き手は批判されても仕方ないのか?
これであの書き手が帰ってこなかったら?
それでも将軍に否はないのか?
将軍に逆らったあの書き手が悪いのか?

78:名無しより愛をこめて
08/07/13 10:24:04 ihQrv0/c0
将軍に非があるとして荒らしに非が無い理由にはなるまい
無意識だったとしても一言謝るのが常識じゃないか?

否じゃなくて非ね
せめて日本に来る前に日本語はマスターしておいてね

79:名無しより愛をこめて
08/07/13 11:14:47 UVfTe1hx0
つまりどっちもどっち。
将軍=荒らし

80:名無しより愛をこめて
08/07/13 12:53:34 ketDO58R0
>>79
ですよねー


いいこと思いついた、今度から馬鹿へのレスは全部これでいこう

81:名無しより愛をこめて
08/07/13 17:44:53 6UEasGkN0
>>78 お前みたいな狂信馬鹿が一番糞だな、質問を質問で返すなよ、脱字指南なんて
ほかのことに答えてからにしろよ、そうじゃないなら寝てろカス

82:名無しより愛をこめて
08/07/13 18:07:19 QUY/vnhB0
>>81
いや、せめて意見を出すなら日本語で出してほしいな。
俺としては意味が分からん日本語で発言されても何の事かさっぱりだしな。
ま、別に吠える奴は勝手に吠えといてもいいんじゃねえか―ただし意味が分かるようにな。

83:名無しより愛をこめて
08/07/13 18:12:45 6UEasGkN0
お前は日本で特撮なんて見てないでとっとと崩壊寸前の国に帰れよ、ほんと便利だよな
日本語でOKってなんか日本語が不自由な半島人お前でも上から目線で話せるもんな

84:名無しより愛をこめて
08/07/13 18:25:40 TCmpEY8Z0
じゃあ、改めて聞こう。

他の書き手が自分の思い通りの展開を書かなかったことを
公の場で堂々と批判することが本当に悪いことではないと
思っているのか?

将軍様の意にそぐわない書き手は批判されても仕方ないのか?
これであの書き手が帰ってこなかったら?
それでも将軍に非はないのか?
将軍に逆らったあの書き手が悪いのか?

85:名無しより愛をこめて
08/07/13 18:29:01 qI7ggxGn0
>>84
黙れ屑。
荒らしは消えろ。

86:名無しより愛をこめて
08/07/13 18:37:20 ogopXKHK0
>他の書き手が自分の思い通りの展開を書かなかったことを
>公の場で堂々と批判することが本当に悪いことではないと
>思っているのか?
本スレならまずいが所詮書き手チャットでのことだ。

>将軍様の意にそぐわない書き手は批判されても仕方ないのか?
フラグ進め過ぎだったからな。他の書き手が不快になっても仕方ない。

>これであの書き手が帰ってこなかったら?
そこまで責任とれるわけないだろ。
作品の批判が嫌なら書き手になんかなるな。

>それでも将軍に非はないのか?
以上の理由から全く考えてない。

>将軍に逆らったあの書き手が悪いのか?
変な話を書いた書き手が悪いに決まってるだろ。
削除されなかっただけでも有り難く思え。
これ以上の議論は議論スレへ。
いいから早く出ていけ。

87:名無しより愛をこめて
08/07/13 18:44:41 nyS4fgHq0
確かに風当たりは悪いが書きも手読み手も一生懸命なんだからこの荒らしどうこうって話題が一番間違ってると思う。

88:名無しより愛をこめて
08/07/13 18:44:44 zz7MHOJ+0
所詮書き手チャットでのこと?
そこが仲間連中だけのチャットやロワ関係以外のチャット、ロム不可、名前が匿名
だったら分かるが、ある意味、本スレよりもまずい場所だぞ?
毒を吐かれた氏はライダーロワだけでなく他のロワの書き手にも、あの人は問題ありだなと思われてもおかしくない。
氏が荒らしなら全く問題ないが、同じロワの住人に自分の立場が分かる場所で毒を吐いたんだぞ?
あれを名無しがいったならそこまで問題ではない。立場を明らかにしての発言に問題がある。

89:名無しより愛をこめて
08/07/13 19:00:45 z0DlMz7nQ
いつ何処でCI氏がcW氏に毒吐いたんだか
転載されたチャットの内容は自分が焦りすぎたことを嘆いてる様にしか見えん
実際問題今回の話は荒らし除く住民から突っ込みが入った点修正して通ってるじゃん

自己嫌悪を拡大解釈して他書き手叩きと脳内変換する方がどうかしてる

90:名無しより愛をこめて
08/07/13 19:07:47 d8nCkV3o0
>ああいうのがいるってわかっててスレスレの道を行くべきじゃなかった。

>ああいうのがいるってわかってて

「ああいうのがいる」
自分が自己嫌悪に陥ったのは「ああいうの」のせいだと言ってますね。

自分の考えてなかった展開を書く書き手を「ああいうの」と呼び、
自己嫌悪の原因とするのはCI氏がcW氏に毒吐いたのと同じでは?

91:名無しより愛をこめて
08/07/13 19:08:37 zzTSsj6uO
わかった。>>89のいう通りだな。調べようもないが
もしチャットで転載されたもの以上の毒と確実に言えるものを
将軍が吐いていたら将軍が悪いと認めるわけでもあるが

92:名無しより愛をこめて
08/07/13 19:10:11 zz7MHOJ+0
転載された分だけみればそうかも知れないが
それ以上の毒を吐いていたらどうするの?
それでも氏は全く悪くないと言うのだろうか?

93:名無しより愛をこめて
08/07/13 19:10:40 6UEasGkN0
>>89 だからお前みたいな狂信者ははっきりと名指ししなければ言ってないとかどんだけ
甘い目線なんだよ、あきらかに投下後に”自分の思い通りじゃない”展開に文句たらたら
じゃねーか、行間も読めない屑はわかったような事を言ってないで生涯ROMってろ

94:名無しより愛をこめて
08/07/13 19:13:36 WAzGemK00
>>90-93
そうですね


95:名無しより愛をこめて
08/07/13 19:15:19 C+sONoxI0
修正しなきゃいけないような話を書く方が悪い。

96:名無しより愛をこめて
08/07/13 19:17:41 C+sONoxI0
>>90>>90
日本語を勉強しなおせ。屑荒らし。
>>91>>92
そんなこと言ってたらきりがない。

97:名無しより愛をこめて
08/07/13 19:25:17 C+sONoxI0
結論としては荒らしの意見なんか聞く意味もない。
お前らが大好きなcW氏とか20分くらいで書き上げるだろ。
まあ、そんないい加減なことやってるから叩かれても仕方ないけど。
兎に角、お前らもまともな書き手になってから意見しろ。
ただ難癖つけるだけじゃ説得力がない。

98:名無しより愛をこめて
08/07/13 19:30:26 6UEasGkN0
お前はまともな書き手なのか? 20分で書き上げるといい加減で延長を重ねりゃ良作
なのか? お前が誰よりも説得力がないよ、取りあえず鏡でも見とけよ

99:名無しより愛をこめて
08/07/13 19:46:09 GRaV+y/b0
・・・・議論はもういい・・・・何でもいいから早く続きを願いたい。
私は純粋に楽しみたいのだ。

100: ◆deggScNisI
08/07/13 20:08:53 MuyBYSGz0
志村純一、手塚海之、日高仁志、ン・ダグバ・ゼバ の予約延長願います

101:名無しより愛をこめて
08/07/13 20:22:44 sPsi/LcD0
>>99
利己的だな。
自分さえ良ければそれでいいのか。

102:名無しより愛をこめて
08/07/13 20:29:24 z0DlMz7nO
自分さえ良ければ無関係の書き手や住民のことも考えず本スレを荒らして良いんですね、わかります

103:名無しより愛をこめて
08/07/13 20:58:49 uBNc1IJO0
結局、自分さえ良ければ気に入らない書き手に毒を吐くのも構わないでFA?

104:名無しより愛をこめて
08/07/13 21:00:33 uBNc1IJO0
それから予約のルールをいつの間にか変えようとしてるのも策略を感じるな。
気に入らない書き手を締め出したいのかな?

105:名無しより愛をこめて
08/07/13 21:06:05 TkXJCDa80
>>100
了解しました。がんばってくださいっ

ここはssを置いて感想を書いてリレー小説を作るだけの場所。
他の場所で起こった事をここで責めるのはお門違いです
age粘着されてる方もそれを分からない筈はありません

age粘着さんはチャットでの事の真偽を確認して下さい
明確に問題があったと言われているのは貴方だけです
大勢の人間との会話に食い違いがありますし、おかしいとは思いませんか?
人を疑う前に自分を疑って下さい。

この言葉をage粘着さんが曲解したり否定したり無視された場合は
スレの皆さん、どうかスルーをお願いします

106:名無しより愛をこめて
08/07/13 21:17:43 4DnAX91T0
いや、俺もおかしいと思ったよ。
そうやって他人を犠牲にしてまで、守りたいって感覚が
なんか宗教的というか盲目的なんじゃないかなと思うなぁ。
今回のことで書き手さんが離れていくんじゃないかと思う。

107:名無しより愛をこめて
08/07/13 21:53:00 Zl5VI7Kz0
同じIDで話す人間が居ないのは笑い所?

荒らしは荒らしたいだけなんだから話題は何でもいいんしょ
この話題が一番荒れると思って書いてるんだし何言っても「謝罪するニダ」しかかえさねーよ

>>106
文章末、全部思うで締めてんのなww


108:名無しより愛をこめて
08/07/13 23:15:35 RJbHaRwE0
予約のルール変更について、提案させて頂きました。
お手数ですがご意見がありましたら、議論スレまでお願い致します。

109: ◆CIPHER0/kY
08/07/14 22:28:04 XlqwAhH0P
予約なしですが、北條透・乃木怜治を投下します。

110:ステッピング・ストーン ◆CIPHER0/kY
08/07/14 22:29:40 XlqwAhH0P
 乃木の視線に晒された北條は、居心地の悪さに思わず身をすくめた。
 どうにも首筋にちりちりとした怖気を感じるのは、相手の殺気があまりに強烈だからに違いない。
 正直な所、以前はその手の迷信じみた物言いを本気にしたことはなかったのだが、アンノウンと戦い、アギトと戦い、今また得体の知れない存在と戦うことになってーーーー
まんざら慣用句に過ぎないわけでもなさそうだと思うようになった。
 もっとも、妄想じみた考えにとらわれるほど精神が不安定になっているからこそ、そう感じるのかも知れないが。

 分析機のコンソールに置かれた赤いバラが視線を誘う。
 これが研究所の花壇に咲いていなければ、ケージの中身との比較検討もできず、科学に疎い彼が所見もどきをひねり出すこともできなかっただろう。そうなれば乃木は彼に見切りをつけていたかも知れない。
 ある意味彼の命の恩人のようなものだが、その色の毒々しさは彼の心を苛立ててやまない。
 北條は深く息をつくと、手元のファイルに目を落とした。
 解析結果はとりあえずファイルに挟んであるが、これ以上見ても彼には何も推測がつかない。

          *

 今の彼は同時に二つのことを成し遂げることを求められている。
 一つは、乃木に無能だと見なされないこと。
 彼が首輪の解析を進められないと判断すれば、乃木は即座に彼を殺すだろう。相手は未確認生命体と同様、人間に害を成す類の生物だ。役立たずと見なした人間に情けをかけるとは考えられない。
 もう一つは、乃木にすべてを知られないこと。
 狡兎死して走狗煮らるの諺があるように、もはや手を借りずとも首輪を解除できると判断されれば、自分は処分されるだろう。すぐさま処分されないにしても、盾か交渉材料にされるのが関の山だ。
 情報を小出しにして相手の興味を引きつけ、自分に利用価値があることを繰り返し思い出させるーーーー別に難しいことではない。
常々、上層部相手にやっていることと同じだ。出世がかかっているか、命がかかっているかの違いだけで。
 そう考えながら、ページを繰る。

111:名無しより愛をこめて
08/07/14 22:29:57 UEzmsYk60
  

112:ステッピング・ストーン ◆CIPHER0/kY
08/07/14 22:30:02 XlqwAhH0P
 問題は、この書類を見ても、彼には『誰にでもわかる情報』以上のことがわからないということだった。
 鉱石ラジオくらいなら作れないこともない。むしろコイルに導線を綺麗に巻くことにかけては大抵の人間より上手くやれる自信はある。が、それは才能というよりは性分に由来するものであり、彼が機械について正確に理解出来るということを意味しない。
 だからたとえ真実であった所で、この機械が灰化作用をどうこうするという結果だけをレポートに書かれても彼にとってはさしたる価値がない。分析結果をつきあわせてなんだか正しいような気がしてもそれは直感にすぎない。
 結局、普段は科捜研が結果に加えて所見を出してくれるから仕事になっているだけなのだ。生物学や化学の知識など通り一辺倒のことしか知らない彼一人では、満足な推理も始まらない。こんな場所でそのことを思い知ることになるとは、屈辱的だ。
 とはいえ、そこで諦めるわけにはいかなかった。
 中身がわからないなら外側から、つまり機械の来歴から攻めて行けばいい。むしろ真実にたどり着く道が遠い方が時間を稼げる。
 彼は立ち上がると、壁の見取り図を確かめた。
「何を探している」
「手がかりですよ」
 乃木の誰何をはぐらかし、目的の部屋にむかって歩き出す。
 冷たい目をした乃木がそれに続いた。

          *

 埃っぽい部屋の中には一面無造作に段ボール箱が重ねられている。北條はその中から適当なものを選んで手に取り、伝票を読んだ。
 品名欄には「シリンジポンプ」と書かれている。例によって彼の知らない単語だったが、それは問題ではない。
 知りたいのはーーーー送り主の住所だ。
 施設名とともに印字された住所を地図と引き合わせると、ちょうどここから西にある地域が該当することがわかる。ちょうどそこにある工場に、何か手がかりがあるかも知れない。
 彼は乃木を振り返った。
「ちょっと散歩をする気はありませんか?」
「どうした。気がめいって来たか?ならば殺してやってもいいんだぞ」
 嘲笑する台詞にも一向に動じないのは、今の彼に自信がある証拠だった。
「水源を見つけ出すには、川の流れをたどるしかありません」



113:ステッピング・ストーン ◆CIPHER0/kY
08/07/14 22:30:15 XlqwAhH0P
「流れを見つけた、と言うことかな?」
 その問いに、言葉ではなく不敵な笑顔で答える。乃木は続けて訊ねた。
「しかしここを移動して、君を助けに誰かが戻って来たらどうなるかな。俺としても、せっかくの獲物を見逃したくはないのだが」
 相手は乗った、と北條は確信する。
「誰かが来るとしても、その前に放送が行われる必要があります。そして放送が行われれば、我々のところにも届くはず。でなければ放送の意味がありませんからね」
 畳み掛けたのは、自分の優位を固めるためだ。口を挟ませる間も与えず、一気に舌鋒を振るう。
「放送が行われてから、改めてここに戻ってくればいいんです。ここと工場の間には電車が走っている。出遅れることはないでしょう」
 乃木がしばし考えるように黙っていたのは最後のプライドだろう。やがて追う行に頷くのを見て、北條は内心ほくそ笑む。
「なるほど。改めて迎え撃つもよし、集まった者たちが殺し合うのを高みの見物と洒落込むのもいい」
 言うことがいちいち物騒だが、それを気にしている余裕などはない。北條は今一度地図を確かめ、近くの駅に向かおうと歩き出した。
 平常心を保っているように取り繕って入るが、内心は急流の中で飛び石を踏むような恐ろしさもある。一度足を滑らせれば最後、二度と戻れないことは明らかなのだから。
 それでも、対岸にーーーーあるいは水源にたどり着かなければならない。それが、今の彼が置かれた状況だった。そのことを、彼はしっかりと意識している。
 ただ一つ、彼を急かす流れの底知れぬ深さに関しては、今だ知り得てはいなかったが。

114:ステッピング・ストーン ◆CIPHER0/kY
08/07/14 22:30:34 XlqwAhH0P
【乃木怜治@仮面ライダーカブト】
【1日目 昼】
【現在地:B-7 研究所】
[時間軸]:43話・サソードに勝利後(カッシスワーム・グラディウス)
[状態]:健康。
[装備]:カードデッキ(王蛇)
[道具]: 携帯電話、その他基本支給品×3(乃木、イブキ、結花)、ゼクトマイザー、トランシーバーC
[思考・状況]
1:首輪解除のため、北條透と仲間の諸君をもう少し泳がせる。
2:ゲームの早期決着。
3:ZECTの諸君に関しては、早めに始末をつける。
【備考】
※ライア・ガイのデッキが健在の為、王蛇のデッキには未契約のカードが2枚存在します。
※ユナイトベントは本編3体の場合しか発動しません。
※変身にかけられた時間制限をほぼ正確に把握しました。
※天道について知っている訳では無いので、「カブトの資格者」が死んだことを知りません。



115:ステッピング・ストーン ◆CIPHER0/kY
08/07/14 22:30:45 XlqwAhH0P
【北條透@仮面ライダーアギト】
【1日目 昼】
【現在地:B-7 研究所】
[時間軸]:最終話
[状態]:精神的に疲労。 現状に関する若干の恐怖。 主催に対する多大な不安。
[装備]:なし。
[道具]:携帯電話、地図、マグライト、研究所のファイル
[思考・状況]
基本行動方針:無事に帰還し、スマートブレインを摘発する。

116: ◆CIPHER0/kY
08/07/14 22:31:25 XlqwAhH0P
以上です。

矛盾点、問題点などあったらご指摘頂ければ幸いです。

117:名無しより愛をこめて
08/07/14 22:31:36 UEzmsYk60
   

118:名無しより愛をこめて
08/07/14 22:34:25 ixBecdk00
予約なしはOKなんですかね?
あまりにも急なので驚きました。
投下乙です。

119: ◆CIPHER0/kY
08/07/14 22:34:50 XlqwAhH0P
……ってあれ?北條の状態表が変な所で切れてました。正しくはこちらです。

【北條透@仮面ライダーアギト】
【1日目 昼】
【現在地:B-7 研究所】
[時間軸]:最終話
[状態]:精神的に疲労。 現状に関する若干の恐怖。 主催に対する多大な不安。
[装備]:なし。
[道具]:携帯電話、地図、マグライト、研究所のファイル
[思考・状%8

120: ◆CIPHER0/kY
08/07/14 22:36:52 XlqwAhH0P
なんかおかしいーorz
もう一度貼りますね。

【北條透@仮面ライダーアギト】
【1日目 昼】
【現在地:B-7 研究所】
[時間軸]:最終話
[状態]:精神的に疲労。 現状に関する若干の恐怖。 主催に対する多大な不安。
[装備]:なし。
[道具]:携帯電話、地図、マグライト、研究所のファイル
【思考・状況】
基本行動方針:無事に帰還し、スマートブレインを摘発する。
1:スマートブレインの危険性を懸念。
2:乃木をうまくだまくらかし、救出を待つ。
3:工場に向かって実験道具の手がかりを探す。
4:長田結花を保護すべき民間人と認識。
5:友好的な参加者と合流、敵対的な参加者を警戒。
【備考】
※首輪の外見についてはほぼ正確に把握しました。ただし、肌に触れている部分を除きます。
※研究所の設備は基礎的な科学知識さえあれば扱える程度にマニュアル化されているようです。
 ただし、あくまで分析結果が自動で出るだけで所見はついてきません。
※ファイルにまとめられた実験資料には、ネズミの灰化実験に
 青いバラとケージに取り付けられた装置が関わっていることが明記されていました。
※ファイルの内容の真偽は未確認ですが、北條はとりあえず真実であるという前提で行動しています。

ここまでです。

>>118
現行ガイドラインで予約なしの投下は無問題だったかと。
一応、投下キャラ予約禁止期間もクリアしています。

121:名無しより愛をこめて
08/07/14 22:56:13 wu8jsiWf0
投下お疲れ様です。
北条さんの命は工場での成果次第・・・!


122:名無しより愛をこめて
08/07/14 23:04:49 JWYd70OmO
>>118
予約無しは既に何度かあったかと思います。

投下乙です。
決定打に欠ける二人が工場で何を得るのか期待です。

改めてGJ!!

123:名無しより愛をこめて
08/07/15 00:14:15 wvED/YLbO
投下乙です!

新たな目的地を定めた乃木さん&北條さん…
北條さんの不安な気持ちと乃木さんの狡猾さが伝わってきて
ぞくぞくしました!GJ!

124:名無しより愛をこめて
08/07/15 10:30:27 Aasg0cPy0
1シーン書き散らすだけなら次の人に任せた方が良かったような。
一人で首輪フラグ進めるのもまずいし。
とにかくGJ!

125:名無しより愛をこめて
08/07/15 12:57:25 YLCV/A9P0
tst


126:名無しより愛をこめて
08/07/15 19:31:10 ObMQ9RLZ0
投下乙です!
北條さんが何か手がかりをつかめるといいなと思いますね!
乃木さんもいいと思います!GJ!

127:名無しより愛をこめて
08/07/15 22:07:06 t7ibCCcZ0
なる程、シリンジポンプか。
つまり首輪から何かを静脈注射してるのか。
青い薔薇の毒素を注射して灰化させているとしから単に首輪外せばいいような?
URLリンク(m.weblio.jp)シリンジポンプ

128: ◆SBNext.HzA
08/07/15 22:07:09 W1CkvxkB0
議論スレの方で賛成意見のみでしたので、予約用スレッドを立てました。
この先の予約はこちらでお願い致します。
URLリンク(riders.sphere.sc)

このスレのテンプレは古いままですので、
もし間違えてこちらに予約を入れてしまう方がいた場合は
予約スレに誘導してあげてください。

スレ立て用テンプレや書き手ガイドラインも修正しておきましたが、
見落としがあれば修正をお願いします。

129:名無しより愛をこめて
08/07/15 22:20:39 Ds2MY8Y40
このスレの存在意義はないな。
予約スレの次は投下スレでも立てたらどうだ?
そうすればこのスレはもう要らないな。

リレー企画といいながら前の書き手の話を潰して進める馬鹿もいるしな。

130:名無しより愛をこめて
08/07/15 22:23:47 Iy3+eazX0
>>129
クズは黙ってろ!!
面白い企画だから、この板の奴らにも宣伝してやってんだよ
2chを使っているではなくて、使ってやってる。この違いわかるか?

131:名無しより愛をこめて
08/07/15 22:31:50 ul5PUckq0
>>131
最低

132:名無しより愛をこめて
08/07/15 22:35:17 2h3AFPzOO
>>129
この世に生まれたことを謝罪しながら首くくって死ね!

133:名無しより愛をこめて
08/07/15 22:56:24 +pgXkAPg0
>>128
乙です。

134:名無しより愛をこめて
08/07/15 23:02:00 bf2tCPONO
>>128
設置乙です。

135:名無しより愛をこめて
08/07/15 23:04:46 eTf8cwsD0
>>128
乙です。設置、ご苦労様でした。

136:名無しより愛をこめて
08/07/16 02:17:26 cp9hdVGA0
>>128
設置乙です!
ご苦労様でした。

137:名無しより愛をこめて
08/07/16 17:21:27 5uyol/kzO
このスレいらないよな

138:名無しより愛をこめて
08/07/16 18:21:55 v32nB9GZ0
予約スレで予約し、仮投下スレで認められたらWikiに載せる。

このスレがここにある必要はないな。
機能の大半が外部に移転してるくせに2ちゃんのサーバに負担をかける長文投下だけを行うとはな。
運営に喧嘩売ってるとしか思えないな。

139:名無しより愛をこめて
08/07/16 18:23:59 4WY0u3ld0
>>138
ろくに機能してない運営なんか知ったこっちゃない。
ここでやりたいからやる。それ以上も以下もない。

140:名無しより愛をこめて
08/07/16 20:18:56 fqasENW+0
僕は移転に賛成ですよ。荒らしが来ないしたらば辺りがいいんじゃないかな

141:名無しより愛をこめて
08/07/16 21:35:00 3GE9Q+Lf0
できれば本投下も外部板でやりたい。議論に持っていきたいが無理?

142:名無しより愛をこめて
08/07/16 21:41:45 ATzyPMLnO
そう思うなら持っていけば?
賛成が得られるかは不明だが

143: ◆RIDERjbYCM
08/07/16 21:55:54 1SLdvNdr0
失礼します、期限が十時までとなっているのですがまだ最後のあたりが出来上がっておりません。
仕上げと推敲を兼ねて、もう一時間だけもらえないでしょうか?


144:名無しより愛をこめて
08/07/16 21:59:09 IG9LBH0e0
>>143
執筆おつかれさまです。
期限切れ前に申し出ていただいたことですし、日付け変更前後くらいまでは
延長しても問題ないと思うのですがどうでしょう。
数時間の違いでしたら納得のいくものを読ませていただける方が、私は嬉しいです。

145:名無しより愛をこめて
08/07/16 22:03:13 ATzyPMLnO
本日予定のもう一つの期限に引っ掛からなければ良いと思います

146: ◆RIDERjbYCM
08/07/16 22:21:01 1SLdvNdr0
>>144-145
了解いたしました。
では日付変更前に、投下します。

147: ◆deggScNisI
08/07/16 23:27:52 w4fiGxbn0
>>146
了解です。被るとまずいですし◆RIDERjbYCM氏の投下完了後に時間を置いてから投下させていただきます。

148:名無しより愛をこめて
08/07/16 23:37:02 rMqouYkz0
>>146
>>147
了解いたしました。
お二方の投下を楽しみにお待ちしております!

149:名無しより愛をこめて
08/07/17 00:17:05 CXhaXIc50
投下まだかな?
もう日付変更してるのだが……

150: ◆RIDERjbYCM
08/07/17 00:22:08 VhVGkeaJ0
遅くなりました、今から投下いたします。

151: ◆RIDERjbYCM
08/07/17 00:22:42 VhVGkeaJ0
――一連の出来事は刺激的だったが、それ以上に危険でもあった。

放送局を出た後、香川ら三人はショッピングセンターへ向かって歩き始めた。
理由は単純に、使えそうなものを調達するためだ。香川のデッキが奪われた以上、ライフルだけでは心細い。
先ほどデイパックを漁って見つけられたのは二着の黒い全身タイツに、あとは三枚のカードだけだ。
全身タイツが出てきた時はどうしようかと悩んだが、カードがアンデッドを封印するための――そのうちの一枚は金居のカードであったのは不幸中の幸いだろうが。

兎も角、それだけでは変身や玉数に制限があり、尚且つそれを使い切ってしまったら身を守る手段がない。故に物が豊富にあるショッピングモールへと向かったのだった。
包丁のような武器はもとより、自転車などの移動手段。あとは医療道具などがあればいうことなしだ。食料も、できることなら確保しておきたい。
ふと、金居が立ち止まって辺りを見回し、やがて一点を見つめる――その場所は、今から向かおうとしているショッピングモールだった。
何も気づかない香川と侑斗は率直に疑問を口に出す。というのも、二人が一般人並みの聴力しか持たないからだ。

「どうかしましたか?」
「いや、今何かが壊れるような音が……」
「そうか? 俺たちは何も……」

その時だった。目の前の建物から耳を塞ぎたくなる様な轟音と、凄まじい量の砂煙が現れたのは。
何もないところから火は出ない。それと同じように、自然に音や煙が出るわけもなく、中には誰かいる。それもとびきり派手な戦闘をかましているらしい。
即座に顔を見合わせ走り出す。放送局で温存していた体力をここで精一杯発揮したような気がした。
丁度ショッピングモールの側面にあたる場所に辿り着き、そのまま壁伝いに出来るだけ足音を立てずに進む。
もし戦いのどちらかが殺し合いに抗う者ならば見捨てては置けないが、両方が殺し合いに乗っているならば――
不安な考えを振り払うように、侑斗はゼロノスベルトを握り締める。脳裏に浮かぶのは、あのお節介ばかり焼く、掛け替えのない友の姿。


152: ◆RIDERjbYCM
08/07/17 00:23:26 VhVGkeaJ0

「デネブ……」
無意識につぶやくと同時に、新たなアクション――侵入者が現れた。

―FINAL VENT―

聞き覚えがある電子音声に侑斗が、そして一際大きく香川が反応した。出口が近かったこともあってか、今の三人のいる場所からはその発信源がよく見えた。
扉を破って現れた白い怪物と、それに引きずられる鈍い灰色の怪物。忘れもしない、この島に来てから始めて出会った明確な悪――ドラゴンオルフェノク。

「アイツ……ッ!」
「少し待ってください!」

今にも飛び掛ろうとする侑斗を押さえる香川。だが、彼の目は別の場所に向けられていた。ドラゴンオルフェノクではなく、もう一匹の怪物へ。
爪に引き摺られて行く先には新たな爪を構える、もう一匹の虎。中心部に輝くデッキは、紛れもなく自分がいた世界の物だ。
あの技は自分も見たことが――いや、自分も受けたことがある。このままならあの爪が高々と体に突き刺さるはずだった。
しかし、ドラゴンオルフェノクは「さも当然のように」怪物の手から抜け出し、元の青年の姿へと戻る。
それを見た虎も同じように変身を解く。鏡のように砕けた仮面に隠された素顔は、紛れもなく長い間見てきた――狂気に魅入られた教え子だった。

「東條、君……」
「東條……香川さんが言ってた、危険人物か!」
その名前にいち早く侑斗が反応する。金居は少し眉をひそめただけで、特に何も話さなかった。

向こうのほうはこちらに気づいていないのか見向きもしない。寧ろ目に入っていないという方が正しかったかもしれない。
東條は新たなカードデッキを構え、青年も今度は金色のベルトを取り出す。ゼロノスのベルトと似てはいるが、全く別のものだった。



153: ◆RIDERjbYCM
08/07/17 00:24:29 VhVGkeaJ0

デッキを突き出し、
コードを入力し、

そしてベルトへ装填する。

「変身ッ!!」

二人の口から発せられるのは、この島にいる人間の大半が聞き覚えのある言葉。再び装甲が二人の体を包む。
ベルトから金色の閃光が駆け巡り、背に作られるマントが孤高の王者として風格を見せる――仮面ライダーオーガ。
犀を模した灰色の仮面と右肩の巨大な角。いかにも頑丈そうな鎧が鉄壁の防御を感じさせる――仮面ライダーガイ。

もしも装着者が違ったならば、この力は誰かを守るために酷使されたかもしれない。だが、そうはならなかった。

そして二人のライダーは――片方はいつものように、もう片方は少し違った形で――悪になった。

「……ここは私が行きます、内部に他の方が居る可能性も考慮して、二人には内部の探索を頼みます。」
「ちょっ、待ってください! 変身もできないのに……」
生身で行こうとする香川を今度は侑斗が制止する。相変わらず金居はだんまりを決め込んでいた。

「変身が出来なくても、彼だけは私が止めないといけないんです。」
「だったら、尚更駄目だ! 今のあなたは冷静になりきれていない!」
「ですが!」
二人の口論にうんざりしたのか、ゆっくりと金居が手を上げる。それは「自分が行く」ということを指し示していた。

「……任せて、大丈夫ですか?」
「ああ、制限も解けた頃合だ、問題ない。」



154: ◆RIDERjbYCM
08/07/17 00:25:19 VhVGkeaJ0
多少頭が冷えた香川の問いかけに、含み笑いを浮かべながら答えた。しかし侑斗は納得していない様子で金居を見る。
その視線に気づいた金居は、より一層笑みを強くして皮肉を言った。

「まぁ、俺ならいなくなっても悲しみが少ないだろう?」
「ッ! おまええええええッ!!」

一瞬で掴みかかろうとした侑斗を軽くいなし、「冗談だ」と付け加える。もちろん侑斗はそのまま地面に激突した。

「本当に、任せていいのですね?」
「俺を信用しろ。じゃ、香川を頼むぞ、坊や。」

侑斗が言い返す前に金居の姿が軋み、本来の姿、バトルファイトで戦っていたころの姿に戻る。
ギラファノコギリクワガタの始祖――カテゴリーキング、その名はギラファアンデッド。上級アンデッドの中でもさらに上位に入るアンデッドだ。

「東條君を、頼みます。」
「心配性なんだな、あんたも。」

互いに頷き、それぞれが行くべき場所へと足を進めていく。香川と侑斗の姿が見えなくなったのを見計らって、

「ククク……クハハハハハ!!」

金居は大声で笑い出した。もはやこれは自分に勝てと天が道を指し示しているとさえ思えてくる、それほどまでに上手く行っていた。
東條と同盟を組んだ直後に因縁のある香川との遭遇、さらには誤解の種と成り得る写真の入手に極めつけは早期の東條との合流。
すべてがうまく行き過ぎて恐ろしくなる……その薄ら寒さ、はたまた優越感と満足感のせいか。金居は中から入れ違いに出てくるもう一人の存在に気づかなかった。





155:名無しより愛をこめて
08/07/17 00:27:32 o+im4p8sO
支援

156:名無しより愛をこめて
08/07/17 00:27:41 /7AviAog0


157:名無しより愛をこめて
08/07/17 00:28:21 o+im4p8sO
支援

158:名無しより愛をこめて
08/07/17 00:30:48 /7AviAog0


159:名無しより愛をこめて
08/07/17 00:33:06 /7AviAog0


160:名無しより愛をこめて
08/07/17 00:33:10 CXhaXIc50
支援


161:名無しより愛をこめて
08/07/17 00:36:08 CXhaXIc50
支援

162:名無しより愛をこめて
08/07/17 00:37:05 BLflHFqLO
支援

163:名無しより愛をこめて
08/07/17 00:38:44 o+im4p8sO
氏は猿さん規制の模様です
PCで代理投下可能な方、仮投下スレの方お願いします

164:◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 01:22:48 BmVNcwq/0


風のエルは困惑しながらも、自分の幸運を神――或いは主に感謝した。
下水道を通って来たこともあり、敵と出会い体力を消耗することなく制限の時間まで無事に居られたことを。
暗がりから血を求め外に出てみれば、丁度いい具合に数人の人間らがいる場所へと出てこれたことを。
二人は戦闘中、三人の固まりの内二人は建物内へ入っていき残る一人は高笑いを上げている。葉っぱで切ったのだろうか、若干右手の先から血が覗いている。

それを見て、風のエルはまずその男……金居を標的からはずした。既に変身しているのもあるが、緑色の血は見ていて気味が悪い。
ただの人間なら迷わず襲っただろう、しかし今求めているのは赤い血、強き人間の血だ。人外の血はすべて飲み干した後にでも飲めばいい、それこそ気が向けばだが。
戦闘中の方は後で消耗しきった所を襲おう、まずは前菜の二人。気取られぬように窓から入るべきか。
剣を握り締め、音を立てずに窓を開け進入。内部を見回すがそれらしい人影は見えず、しばらく歩き回る。

その内、酷く損傷が激しい所にたどり着く。大方ここで戦闘があったのだろう、そうでもなければこんな壊れ方はしない。
ふと足元に目をやると、デイパックが落ちていた。しかしそれよりも傍らに倒れている人間のほうが興味を引いた。
息をしているところから見るとまだ生きているらしい。風のエルの口元が歪んだ笑みを浮かべる。
意識を失ってさえいればそれほど抵抗されずに血が飲める。男の体に手を伸ばし、そのまま片手でつかみ上げた。
それほど血色のいい顔をしているとはいい難いが、贅沢は言ってられない。首筋に嘴を突き立て、目を瞑る。

――嗚呼、いただきま……――

しかしその時、風のエルの食事は思わぬ形で中断されることになる。

「何をしている?」





165:◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 01:23:23 BmVNcwq/0


―STRIKE VENT―
電子音声が名を言い終わる前に、オーガの拳が襲う。ガイの装甲が如何に強固といえど、帝王の力を手にした北崎の前では紙切れ同然だった。
漸く現れたメタルホーンも、大した傷も与えられぬまま角を折られる。だが、残った部分を振り上げて殴りかかった。

「ふふ……遅いよ。」
振り上げた瞬間にがら空きになった胴へ蹴りを叩き込む。歯軋りをする東條とは対照的に、北崎のテンションは留まる事を知らないかのように上がり続ける。
武器らしい武器は使用していないのに何者をも寄せ付けぬパワー、圧倒的なまでに誰よりも速いスピード。正しく王の力と呼ぶにふさわしい。

――そう、自分は今や王となった。古き者が上に立つ時代はもう必要ない、これからは王がすべての頂点に立つ。
オーガの手が赤い角を捕らえた。ミキミキと耳障りな音を立ててひび割れていく角を前に、北崎は快感に近い物さえ感じた。

―ADVENT―

再び響く電子音声。しかし音源はガイのメタルバイザーではなく、もっと後方からだ。
直後に聞こえた空気の切れる音。咄嗟にミッションメモリーを引き抜き、腰にある剣の柄へと差し込んだ。

―Ready―

何もない場所から現れる黄金の刀身。振り向きざまに自分に迫るものを切り裂いてから、それが幾つもの銃弾だと気づいた。
その剣、オーガストランザーをゆっくりと地面に下ろして、北崎は仮面の中で笑う。

「やっぱり使うんだ、仮面ライダーの力を。」
緑色の牛――マグナギガに隠れてはいたが、一瞬で中身が誰なのか察しがついた。そもそもあのデッキを渡したのは自分なのだから。

「……。」

166:◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 01:24:00 BmVNcwq/0
ゾルダの装甲で体を包んだ海堂が、返事の代わりに投げたのは……追撃の銃弾だった。今度は切り裂くまでもなく、軽く体を捻るだけで回避する。
一跳びで距離を詰め、ゾルダへと切りかかる。ガイほどではないがゾルダの装甲もそれなりに硬く、尚且つ長い射程距離があるため長距離戦は不利だと判断したのだ。

―GUARD VENT―
しかし、その斬撃はゾルダに届くことはない。マグナギガの腹部を模した盾が出現し、ゾルダの体を包む。

「チィ……」
―Exceed Charge―
柄のスイッチを入れると、刀身が光り輝きながら伸びていく。それこそ天にまで届きそうな勢いでどこまでもどこまでも。それを見たゾルダは思わず目を丸くする。

「……そんなん、ありかよおおおお!?」
「砕け散れえええええ!」

―CONFINE VENT―
「僕を忘れて貰っちゃ困るなぁ。」

刀身が元の姿に戻ったかと思うと、突如右肩と脇腹が爆発する。立ち位置からしてゾルダがやったことでないのは確かだが、ガイも飛び道具を持っていないはず。
ふと視界に何かの影が映った。それは黒く焦げていたが、金属で出来たクワガタの顎だった。
いつの間にかガイの隣に立っている新たな異形。襲い掛からないところを見るとガイの味方のようだが――いや、よく見るとクワガタに似ている気がする。

「王様に逆らうの? いけないなぁ。」
「王か……俺も一応、王と呼ばれていたものでね。」

そういって、ギラファアンデッドは再びその口元を歪めた。



167:◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 01:24:33 BmVNcwq/0
侑斗たちがそこにたどり着いたのは、半ば必然的なことだった。
元々通路を辿っていけばそこにたどり着くのだし、壁の損傷具合から見ても探りを入れるならそこからだった。
案の定、入ってみれば気絶している青年とそれを掴み―まるで食べようとしているかのように―佇む怪人という若干シュールな図ではあったが。

「何をしている?」
香川がライフルを構えると同時に風のエルが跳ね、侑斗のほうに飛び蹴りを入れる。衝撃で木場が振り落とされるが、目が覚める気配はない。

「グゥッ……」
壁に叩きつけられ、思わず床にデイパックを落としてしまう。香川は目でそれを追うが、何か違和感を感じた。

(デイパックが二つ……彼のでしょうか。)

数秒だけ思案した後、再び現実へと戻される。風のエルがこちらへと飛んできたのだ。ライフルで羽を撃つが回避されてしまう。
目の前で爪が煌き振り下ろされた。しかし香川の皮膚を切り裂く一歩手前で、その進行は止められる。

「香川さん! 彼を連れて早く離れて!」

風のエルを足止めしたのは侑斗だった。香川はすぐさま木場を抱えて、脱兎のごとく部屋の外へと駆け出していく。
それを確認した後、羽交い締めにしていた両腕を引き相手の背中へと突き出す。怯んでいる隙にデイパックへと手を突っ込むが、ベルトの気配はない。
落としたか、という考えが過ぎったがすぐ隣にもう一つのデイパックの姿を見て間違えただけだと気づく。さっと手を引き抜き、自分のデイパックを引き寄せる。
カラン、と何かが零れ落ちる。指でも引っ掛けて中身を落としてしまったのだろう。回収しようと手に取った侑斗の顔が驚愕に染まった。
何故ならそれは――赤い、ゼロノスカードだったのだから。まだ自分が居たころはこれが必要なかったはず、なのにどうして。

「ウゥァァァァァァァッァァァッッ!!」

獣が唸る様な声を上げ、風のエルが立ち上がる。最早躊躇している余裕はなく、在るのはただこのカードが存在するという事実のみ。
ベルトを装着し、顔の横までカードを掲げて半回転。流れるような動きでベルトに差し込んで、呟く様に。

「変身。」
―ALTAIR FORM―

168:◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 01:25:05 BmVNcwq/0
宙を舞い散る緑色の装甲が一つ一つ鎧を形作り、牛を模した電仮面が滑り込んで変身を完了する。
しかし今回は其れだけに留まらず、カードを引き抜き、赤い面を表にして再びベルトへ差し込んだ。

―ZERO FORM―

電子音声が新たな変化の言葉を紡ぎ、その姿がゆっくりと――まるで錆が広がるように、赤く染まっていく。
やがて全てが真っ赤に染まり、最後に電仮面が力を誇示するがごとく光輝く。
素早く組み立てたゼロガッシャーを突き立て、風のエルを指差す。それは自分が倒すという意思と意地と、そして決意の現れ。
「最初に言っておく――錆びても、強い!」



「君、しっかりしなさい!」
「うぅ……?」

香川の呼びかけに、案外早く男は答えた。恐らく先ほどの衝撃で既に意識が戻りかけていたのだろう。
聞きたいことは山ほどあるが、今は重要なことしか聞いている余裕がない。

「私は香川といいます。あなたの名前と殺し合いに乗っているかどうかを聞かせて下さい。」
男は小さな声で木場勇治と答え首を横に振った。殺し合いに乗っていなければ保護だ。

「次の質問です。あなたが持っているあのベルトは変身に使う道具ですね、あれは誰でも使用できますか?」
言った後に、これが自分が先ほど遭遇した場面に似ていることに気づいた。尤も、あれとこれでは随分と差異はあるが。

「……適合できる人じゃないと、変身できません。」
「そうですか、ではあなたは適合しているんですね。」

木場はしばしの沈黙の後、頷く。誰にでもわかる肯定のサインだ。
予測は出来ていたため衝撃は少なかったが、実を言うと誰でも使える物の方がよかった。デッキを持っていない今の自分は、戦力に成り得ない。

169:裏切りはすぐ傍に◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 01:34:51 4cCxMV/x0
その時声が響いた。地の底から響く、禍々しい神の遣いの咆哮が。

「……今のは?」
「あなたを襲っている怪人がいました、今は私の同行者が戦闘中です。」

ここで嘘を言っても意味がないと、本当の事を言った。話し終えるのと、木場がファイズギアを掴むのは同時だった。
携帯を開いてコードを入力、ベルトに差し込んだ。しかし当のベルトは何の反応も見せず。

「ここでは変身制限がかかっています、殺し合いに少しでも平等性を持ち込むためでしょうが。」

軽くため息をついて、木場はベルトを仕舞って再び歩き出した。止めようとした香川の手を取って木場が答える。

「大丈夫です、俺はまだ戦えますから。」
振り返った木場の顔には、馬のような影がダブって見えた。



へルターとスケルターがオーガストランザーを捕らえ、その隙に鋭い蹴りを打ち込む。オーガの装甲の上からとはいえ北崎にもその蹴りの重さは伝わった。
ガイの拳がゾルダを打ち抜く。既に両者ともにアドベントカードを消費して、残るは二、三枚となっていた。

―FINAL VENT―
「俺の……勝ちだぁぁぁぁぁ!!」
現れたマグナギガの背にバイザーを突きつけ、引き金を引く。体の中から様々な弾丸が飛び出し、あたりを焼き尽く――

―CONFINE VENT―

――さなかった。マグナギガが消滅したかと思うと、ガイの回し蹴りが飛んでくる。
「カードは一枚だけじゃ、ないってね!」
自分が最初に殺した男の口調を真似ながら続けざまにアッパー、ひじ打ちと続けていく。先ほどはやられるばっかりの東條も、金居がもたらした情報には興奮せざるをえなかった。

曰く、「香川英行はこの建物内に居る」。

170:裏切りはすぐ傍に◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 01:37:52 4cCxMV/x0
生きているという情報だけでもうれしいのに、今こうやって戦っているすぐそばに居るなんて。
無意識のうちに拳にも力が篭り、今の東條はさしずめ水を得た魚のようにも見えた。

―FINAL VENT―
「アハハハハ!!」

笑い声とともに、ガイがメタルゲラスに乗って突進していく。ヘビープレッシャーだ。
もう防ぐ術も避ける体力も残されていない。その角は真っ直ぐゾルダへ向かい、そのカードデッキを打ち砕いた。

「ア……ガ……」
変身が解け、倒れ伏す海堂。この乱戦の中で最初にリタイアしたのは、彼だった。

「何だ、最初に落ちちゃ……ッ!?」
北崎の言葉が途中で淀む。

―ADVENT―
遅れて電子音声。しかし、最早その意味は必要なかった。

「GAAAAAAAAA!!」

既にそれを聞く北崎の体は、メタルゲラスによってどこかへと運ばれていったのだ。
それから程なくして、ガイの装甲が砕け散る。オーガを逃がしたのは、自分の変身制限の時間が迫っていたからだった。
東條は落ちていたへルターを拾い上げ、ギラファの方へと歩み寄る。

「ああ、すまな――」

その言葉は最後まで声に出されなかった。なぜなら、

「金居さん……あなたも、『ある程度の力を持つ参加者』ですよね。 」
「な、何故……ガアアアッ!!」

171:裏切りはすぐ傍に◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 01:40:54 4cCxMV/x0
東條が振り下ろしたへルターによって、ギラファ……変化のとけた金居の腹部が、切り裂かれていたのだから。
傷口から血が溢れるように出てくる。東條の顔を見ると、やはり彼は笑っていた。

「先生を見つけてくれてありがとうございます……それでは、死んでください。」
「そんな……俺は………負けな…」
まるで糸が切れた人形のように金居は自分の血の中に倒れこむ。緑色の血は生暖かくて少しぬるりとした。
消え行く意識の中で金居は思った――自分はいったい、どこで選択を誤ったのだろうかと。
頭の中に様々なことが駆け巡る。ダグバの超常的な力を見たこと、東條と手を結んだこと、侑斗や香川と合流したこと――

(……侑斗とは、誰だったか?)
疑問が脳を掠めた瞬間、首筋に冷たいものが押し当てられたのを感じた。

金居の遺体から首輪を取った東條はバイクに跨り、走り出そうとする。
一度だけショッピングモールを振り向くが、香川は最後と決めたのだからと言い聞かせる。後ろ髪引かれる思いでアクセルを踏み、走り出した。
直後、何か足りないような違和感を感じたが、香川がまだ生きているという興奮がすぐにそれをかき消した。

172:裏切りはすぐ傍に◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 01:44:22 4cCxMV/x0
【G-5 北東部 ショッピングセンター近く】【午前】

【東條悟@仮面ライダー龍騎】
[時間軸]:44話終了後
[状態]:中程度のダメージ。疲労中程度。2時間変身不可(タイガ、ガイ)
[装備]:カードデッキ(タイガ、ガイ)、「凱火」(Valkyrie Rune)
[道具]:基本支給品×2、特殊支給品(未確認)、サバイブ烈火@仮面ライダー龍騎、首輪(芝浦、金居)
[思考・状況]
基本行動方針:全員殺して勝ち残り、名実共に英雄となる
1:『ある程度の力を持つ参加者を一人でも多く間引く』
2:できれば最後の仕上げは先生(香川)にしたい
3:殺した奴の首輪をコレクションするのも面白い。積極的に外す 。
4:木場(名前は知らない)に自分が英雄であることを知らしめる為、自らの手で闘って殺す。
備考
※東條はまだ芝浦の特殊支給品(サバイブ烈火)を確認していません
※東條がどこへ行くかは後続の書き手さんに任せます。



173:裏切りはすぐ傍に◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 01:49:14 4cCxMV/x0
その時、もう一つの戦いも終わろうとしていた。

パーフェクトゼクターの斬撃をかろうじてゼロガッシャーで防ぐ。
足払いで体制を崩させ、顔面めがけて拳を叩き込む。ゼロフォームの力は、アルタイルとは比べ物にならないほどだった。
ゼロガッシャーをサーベルからボウガンへと組み替え、引き金を引く。だがその瞬間、風のエルがパーフェクトゼクターを投げた。
丁度ガッシャーを持つ手にぶつかり、取りこぼしてしまう。その隙に風のエルは近づき、ゼロノスを踏みつけた。

「グゥ……」

息を押しつぶしたような声が漏れるが、今の風のエルにとっては興奮を誘うスパイスでしかなかった。
パーフェクトゼクターを拾い上げ、振り下ろそうとして――左手首ごと、再び落とした。

「……?」

風のエルが困惑していると、扉の向こうから新たな異形が転がり込んでくる。
馬を模したその異形は、壁に突き刺さった剣―先ほど扉の向こうから投げた―を引き抜く。その姿は、どことなくドラゴンオルフェノクと似通っていた。

「桜井君! その人は味方です!」
姿は見えないが香川の声に間違いない。無言でその異形と顔を見合わせ、頷きあう。
まず異形が走り出し、斜めがけに風のエルの体を切り裂く。突然の衝撃に後退する風のエルに、追い討ちをかけるように攻撃が続く。
蹴り、正拳、ひじ打ち、アッパー。目まぐるしい勢いで放たれたそれらは一つもはずすことなく命中した。
続いてはゼロノス。ベルトからカードを引き抜き、ゼロガッシャーへと差し込む。
―FULL CHARGE―
電子音声が響き、ボウガンの先にエネルギーを集めて、引き金を引いた。緑色のエネルギーが飛び出して風のエルを貫く。

「グァァァァァッ!!」
風のエルが叫び声をあげるが、ゼロノスの攻撃はこれで終わらない。
再びサーベルモードに組みなおし、カードを差し込む。今度は刃の先にエネルギーが集まり、切れ味が増していく。

174:裏切りはすぐ傍に◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 01:53:30 4cCxMV/x0
― FULL CHARGE ―
「おぉりゃぁぁああああッッ!!」
そのまま、ゼロ距離から風のエルの腹部を切り裂いた。一瞬の間もなくその体は窓ガラスに直撃し、丁度出口から反対側へと飛び出る。
二つの衝撃波に吹き飛ばされた風のエルは、自分が水に落ちる音を感じながら意識を手放した。

【G-5 北東部 ショッピングセンター近く】【午前】

【風のエル@仮面ライダーアギト】
[時間軸]:48話
[状態]:頭部にダメージ。全身に大程度の負傷・行動原理に異常発生。左手首欠損。2時間能力発揮不可。
[装備]:パーフェクトゼクター
[道具]:なし
[思考・状況]
基本行動方針:優勝して帰る。 帰還した暁には、主に未知の力を報告。
1:「仲間」を持つ「強き者」を狙う。
2:人を殺すことに、快楽を覚えた。
3:アギトの力、及びそれに似た力を持つ者との戦闘は避ける。
[備考]
※デネブの放送、および第一回放送を聞いていません。
※首輪の制限時間について考え始めました。

175:裏切りはすぐ傍に◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 01:58:10 4cCxMV/x0
「大丈夫ですか?」
「ああ、助かったよ。」
お互いに変身を解いた木場と侑斗は握手を交わした。
これから聞くことはたくさんあるが、まずは例を言うのが道理というものだ。

「どうやら収まったみたいですね。」
扉の影から香川が出てくる。少し埃まみれになっているように見えたのは、気のせいだろうか。

「とりあえず木場さん、あなたのあの変身……聞かせていただけますね?」
「はい、俺は……」
木場が自身の変身、オルフェノクについて話し始めようとした、その時。

「ガアアアッ!!」
部屋の中に、耳を劈くような金居の悲鳴が入ってきた。



176:裏切りはすぐ傍に◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 02:01:12 4cCxMV/x0
男達が居た。
目の前にはある男の遺体。全身が緑色に染まっているが、所々見せる金が本来の色だと主張していた。
切り落とされた首からは生気が感じられず、空ろな眼は何も写さなかった。

一人はいまだ迷っているのか複雑な表情をしていた。

一人はベルトを持った腕を震わせることしか出来なかった。

一人は地に膝を着けて、ただただ後悔していた。

ゆっくりとその体にカードを差し込み手を離す。男が歪み、周りの緑色を巻き込みながらカードの中へと収まっていく。
全てが消えた後――残ったのはダイヤのキングが刻まれたカードだけだった。


【金居@仮面ライダー剣 封印】
【残り40人】

177:名無しより愛をこめて
08/07/17 02:05:02 EUdpycHAO
支援

178:裏切りはすぐ傍に◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 02:05:04 4cCxMV/x0
【G-5 北東部 ショッピングセンター前】【午前】

【香川英行@仮面ライダー龍騎】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:G-5エリア】
[時間軸]:東條悟に殺害される直前
[状態]:深い後悔、強い決意。全身に中程度のダメージ、中程度の疲労。
[装備]:神経断裂弾(2発)、シグザウアー SSG-3000
[道具]:煤けた首輪、双眼鏡
[思考・状況]
1:殺し合いの阻止
2:侑斗の生存を優先。
3:北崎(名前は知らない)を倒す。
4:東條、北崎(名前は知らない)、ガドル(名前は知らない)を警戒
5:五代雄介に一条薫の死を伝える。
6:侑斗を生存させるため、盾となるべく変身アイテム、盾となる参加者を引き入れる。
[備考]
※変身回数、時間の制限に気づきましたが詳細な事は知りません。
※剣世界の事についておおまかな知識を得ましたが、仮面ライダーやBOARDの事など金居が伏せた部分があります。
※首輪の損傷具合は不明です。
※死者の蘇生に対する制限はスマートブレイン社の詭弁。首輪はそう簡単には外せないと考えています。

179:裏切りはすぐ傍に◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 02:08:14 4cCxMV/x0
【桜井侑斗@仮面ライダー電王】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:G-5エリア】
[時間軸]:最終回直後
[状態]:深い後悔、強い決意。ハナ、デネブの無事に安堵。全身に中程度のダメージ、中程度の疲労。2時間変身不能(ゼロノス)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品×2、ゼロノスカード6枚(内二枚赤カード)、ラウズカード(封印済み:ダイヤK 空:クラブQ、ジョーカー)
    ショッカー戦闘員スーツ×2@仮面ライダー、ディスクアニマル(ニビイロヘビ)、戦国時代のディスクアニマル(イワベニシシ)
[思考・状況]
1:殺し合いの阻止
2:香川と行動しつつ仲間との合流を目指す
3:自分と同じ顔をした少年(桐矢)への疑問。保護が必要ならそうする。
4:北崎(名前は知らない)、ガドル(名前は知らない)を倒す。
5:五代雄介に一条薫の死を伝える。
6:金居の死に後悔。木場と情報交換。
[備考]
※変身回数、時間の制限に気づきましたが詳細な事は知りません。
※剣世界の事についておおまかな知識を得ましたが、仮面ライダーやBOARDの事など金居が伏せた部分があります。

180:名無しより愛をこめて
08/07/17 02:08:23 EUdpycHAO
支援

181:裏切りはすぐ傍に◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 02:11:15 4cCxMV/x0
【木場勇治@仮面ライダー555】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:G-5エリア】
[時間軸]:39話・巧捜索前
[状態]:全身に中程度の打撲。他人への僅かな不信感。全身に疲労大、背中等に軽い火傷。二時間変身不可(ファイズ、ホースオルフェ)
[装備]:ファイズギア
[道具]:なし
[思考・状況]
基本行動方針:主催者及びスマートブレインの打倒、脱出
1:金居の死に困惑。
2:長田、海堂、加賀美の捜索
3:首輪の解除
4:死神博士、ゴルゴス、牙王、東條(名前は知らない)に警戒 。影山はできれば助けたい。
5:事情を知らない者の前ではできるだけオルフェノク化を使いたくない
※備考
※第一回放送を聞き逃しています。

182:裏切りはすぐ傍に◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 02:16:16 4cCxMV/x0


北崎は憤怒していた。王たる自分に対するあの仕打ちに。

途中でメタルゲラスが消失したのは制限のためと気づいたが、それでも大分元の場所より離れてしまった。
変身も既に解けてしまい、バイクも向こうに放置したままだ。今から戻っても誰も居るまい。
このイライラは――次に出会う参加者にぶつけよう。王の力は手の内にある。
何人たりとも自分には届かない……だが出来れば仮面ライダーがいい、強いものをさらに強い力でねじ伏せるのは心地がいいものだ。

東條の顔を記憶に刻み込んで北崎は笑った。次に会うときが最後だ、と。

【???】【午前】

【北崎@仮面ライダー555】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:???】
[時間軸]:不明。少なくとも死亡後では無い。
[状態]:全身に疲労。頭部、腹部にダメージ。背部に痛み。オーガ、ドラゴンオルフェノクに2時間変身不可。
[装備]: オーガギア
[道具]:基本支給品一式、不明支給品(0~1個)
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いを楽しんだ上での優勝。
1:次にあった奴にイライラをぶつける
2:五代雄介、「仮面ライダー」なる者に興味。
3:桜井侑斗、香川英行とはまた闘いたい。
4:ゾル大佐、橘朔也と会ったら今度はきっちり決着をつけ、揺ぎ無い勝利を手にする。
5:「仮面ライダー」への変身ツールを集めたい。
6:木場勇治はどうせだから自分で倒したい。
※変身回数、時間の制限に気づきましたが詳細な事は知りません。
※桐矢京介を桜井侑斗と同一人物と見なしています。
※三田村晴彦の生死に興味を持っていません。
※どこへ向かったかは後続の書き手さんにお任せします。

183:名無しより愛をこめて
08/07/17 02:17:25 EUdpycHAO
支援

184:名無しより愛をこめて
08/07/17 02:18:37 tlRpzfXhO
紫炎

185:裏切りはすぐ傍に◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 02:19:46 4cCxMV/x0


海堂が目を覚ました時、そこには誰も居なかった。
ゾルダのカードデッキを壊され、変身が避けたところまでは覚えている。そこから先はおぼろげにしか覚えていない。
犀、金色のクワガタ、緑色の血、男の絶叫――じっくり現場を見ては居ないが、海堂にもそれくらい想像できた。
あの犀のライダーは―何故かは知らないが―自分の仲間を殺したのだ。今一度ライダーの外道さが判った気がする。
傍らに放置したあったバイクに凭れ掛かり、空を見上げる。まぶしすぎるくらいに照りつける太陽。しかしこの下では、今も殺し合いが続けられているのだ。

殺された者のために、ライダー達を倒す。それが残された者の、使命だと思ったから。

【G-5 北東部 ショッピングセンター近く】【午前】

【海堂直也@仮面ライダー555】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:G-5エリア】
[時間軸]:34話前後
[状態] :体の各部に中程度の打撲。激しい怒り、2時間変身不可(スネークオルフェノク)
[装備]:カワサキのZZR-250
[道具]:無し。
[思考・状況]
基本行動方針:「仮面ライダー」を許さない。
1:仮面ライダーを倒す。
2:ライダー(アマゾン、歌舞鬼、オーガ、ガイ)の危険性を伝える。
3:まだ対主催。
※ 澤田の顔はわかりますが名前は知りません。また、真魚の顔は見ていません。
※ モグラ獣人の墓にはガーベラの種が植えられています。
※ 第一回放送は知っている名前がモグラのみ、ということしか頭に入っていません。
※ 変身制限について知りました。
※ゾルダのカードデッキは破壊されました。

186:名無しより愛をこめて
08/07/17 02:19:56 CXhaXIc50
支援

187:裏切りはすぐ傍に◇RIDERjbYCM 代理投下
08/07/17 02:21:54 4cCxMV/x0
以上投下終了です。

タイトルは「裏切りはすぐ傍に」でお願いします。
本スレの規制はまだ消えないようなので、どなたか代理投下お願いします。

仮投下終了。RIDERjbYCM氏投下おつかれさまでした。ID:BmVNcwq/0氏も仮投下おつかれさまでした。

188:名無しより愛をこめて
08/07/17 02:22:09 EUdpycHAO
支援

189: ◆deggScNisI
08/07/17 02:33:49 4cCxMV/x0
RIDERjbYCM氏お疲れ様でした。
北崎オーガが本領発揮する前につぶされちゃって不完全燃焼なのが今後怖い…
金居は…うん、東條と組んだのが間違いだったんだよ!
そして私はショッカー戦闘員スーツの出番を待ち望むっ


でー…このまま自分の作品投下するのはちょっと読みづらいですよね。

このまま投下しちゃうよりかは時間を置いて投下しようかな、と思うのですがどうでしょうか?
具体的には今日の夕方頃になると思われるのですが

190:名無しより愛をこめて
08/07/17 02:33:51 CXhaXIc50
乙です。
まさか金居がここでリタイヤとは……
侑斗も赤カードを使ってしまって、誰から彼の記憶が消えてしまうのか気になるところです。
そして、香川先生とニアミスをした東城がますます狂気に磨きをかけていくのが楽しみです。





191:名無しより愛をこめて
08/07/17 02:39:35 CXhaXIc50
私はこのまま投下でも問題ないと思いますが、◆deggScNisI氏の判断に任せます。

192: ◆deggScNisI
08/07/17 03:09:28 4cCxMV/x0
それでは夕方頃に投下させていただきます

193:名無しより愛をこめて
08/07/17 05:39:38 gJwQe49kO
作品投下乙です
死に際の金居に祐斗の記憶が消えたような描写がありましたが、リタイアしたので影響はないですね
赤カードの効果って1人の記憶が消えるんでしたっけ?
次回以降の戦闘での使用が楽しみです、GJでした!

194:名無しより愛をこめて
08/07/17 10:37:47 8YnI+5Zr0
投下&代理投下乙です!

多人数が入り乱れるバトルシーンに興奮しました!
不完全燃焼の北崎、金居を手に掛けてどんどんヤバくなる東條の危なさにもドキドキします。
いきなり出てきたショッカー戦闘員スーツに吹き、
海堂のオーガトランザーへのリアクションに吹きましたw
…あれはズルい、ズルすぎる!ww

奇しくも侑斗と香川を庇った形になった金居が二人にどんな影響を与えるのか、
木場と合流&赤カード入手でこれからが気になるお話でした!GJ!!

195:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:22:33 BLflHFqLO
投下はそろそろかな?
ドキがムネムネしてきたw

196: ◆deggScNisI
08/07/17 18:32:30 4cCxMV/x0
夕方、だよね…多分。きっとそうだと言い聞かせます。

志村純一、手塚海之、日高仁志、ン・ダグバ・ゼバ 投下します

197:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 18:34:56 4cCxMV/x0
舗装された道路を道しるべにヒビキは走る。
合流予定の時間は既に迎えている。こりゃ遅刻だな、そう思いつつ目的地へと急ぐ。
生み出された風が道端の草をゆらゆらと揺らし、耳を澄ませば川のせせらぎも聞こえてくる。

(これで日が良ければ気持ちのいいランニングなんだろうけどな…)

空を見上げると雲がいくつか生まれており、日の光に僅かながらの陰りを混ぜる。
このまま崩れてくると降り出すかも知れない。もしも雨が降ると移動も今のように容易には行かなくなるだろう。
なんとなく不吉な物を感じて、ヒビキは速度をあげた。

          *   *   *


198:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 18:36:56 4cCxMV/x0
しばらく走り見慣れた場所へとたどり着く。間違えようの無い、一文字やハナとの合流場所だ。
見渡せば戦闘の跡がちらほらと見かけられる。しかしそんな物は恐らく他の場所でも見られるものだろう。
目立つ物がないこの場所は危険な参加者に合流地点と悟られる事は無さそうだ、それはいいのだが…

(一文字やハナちゃんはちゃんとこの場所にたどり着けるかな…?)

幸い支給品の携帯電話の機能により自分の場所は大まかには分かるので少なくとも同じエリアまで来る事は問題は無い。
だが一つ一つのエリアは広く、同じエリアですぐ合流。という訳にはいかなそうだ。

(本郷にあすかもこの近くまで来てるといいんだけどな…)

あの時、やるべき事があると言い城戸の支給品を強奪し戦闘に参加した(と思う)あすか。
彼女は狂気に取り付かれていたように思える。その正体がなんなのかはわからないが…。
その彼女を追っていった青年、本郷。もしも彼の説得が上手くいったのなら或いはこの場所に来ているかもしれない。
そんな淡い期待を抱いていたのだが、結局この場所へときたのはヒビキ一人だけであった。

(…大丈夫だ、本郷はバイクに乗って追っていった。少なくとも追いつくことはできたはず。まともに会話できなかったが…彼なら大丈夫のはずだ)

少し頼りなげだが、眼にはしっかりと輝くものがあった本郷。彼なら、大丈夫のはず。それは一文字にも言える。
そう、大丈夫のはずなのだ。だがそれでも不安は募っていく。
この場所でそもそも散り散りに分かれること自体間違いではなかったか?とも思えてくる。

(いかんなぁ、こんな考え方じゃ。こうして不安になるってことは、俺もどっかであいつらを信じていないって事なのかもな…)

199:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:38:09 o+im4p8sO
支援

200:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 18:39:08 4cCxMV/x0

頬をぱしぱしと叩き、気持ちを切り替える。これからどうすべきか、まずはそれだ。
といっても選択肢は多くない。今すぐこの場を動き、辺りを探索。或いはしばらくこの場にとどまり、それから探索する。これくらいだろう。
一応今すぐ病院へと一人で向かう、という選択肢もあるがそれでは城戸や風間と別れた意味がなくなってしまう。

(鳴かぬなら…鳴くまで待とうホトトギス、かな?いや、果報は寝て待て?これは違うか)

肩に掛けていたデイパックをおろし、近くの木に背を預ける。
穏やかな風がほんの少しだけ、冷たく感じる。見上げれば、空の雲は薄く広がり、日の光を更に弱めさせていた。

(一雨くるかなぁ…というか、ただ何もせずにぼーっとするのは…今すべき事じゃないな)

幸い休息は十分に取っており体力は有り余っている。そもそも鍛えられた肉体がそう簡単に根を上げる事も無いのだが。
しばらく考えた後に…ヒビキはとりあえず己を鍛える事にした。

          *   *   *


201:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:40:41 o+im4p8sO
支援

202:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 18:41:40 4cCxMV/x0
ジャリジャリと音を鳴らしながら、男が二人道路を歩く。
その歩みはどこかぎこちなく、二人が万全な状態では無いことを物語っている。

「志村…さん、大丈夫か?デイパックを持つくらいしか、俺にはできないが…」

引き締まった顔立ちから、強い意志が見て取れる青年…手塚は隣を歩く温和そうな青年を気遣う。

「大丈夫ですよ、手塚さん。これでも怪我には慣れてますし」

気遣われた青年、志村は穏やかな笑顔で手塚の申し入れを断る。
その笑顔は仮の姿。本性は人間と敵対する不死の生物アルビノジョーカー。彼は表立って行動する事は滅多にしない。
表立って行動するよりもこうして優しい隣人を装った方が便利なのだ、戦いというものは。そう志村は心得ている。
そうやって利用できる者は何だろうと利用し、最後に甘い汁を頂戴する。困難だがそれをやり遂げる自信があった。

「それと…志村でいいですよ、手塚さん。その方が僕も呼ばれなれてるもので」
「そう、か?それなら俺も手塚でいい」
「わかりました、手塚さん」
「志村ぁ…まぁ、いいが」

穏やかな笑顔の裏で、志村は冷静に隣を歩く手塚を観察する。

(しかしあぁも簡単に騙されるんだな…橘チーフも城戸に本郷も…こいつも。馬鹿ばっかりだ人間は。
 だが馬鹿だからといって慢心すると、またあの時の二の舞だ)

203:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 18:43:44 4cCxMV/x0
頭の中を駆け巡る緑のライダーとの戦闘。あの時自分は自らの策に慢心し、あろうことか高笑いをしていた。
これからは例え一人であろうともそのような失策は許されない。今こうして無事でいる事は単なる幸運にすぎないのだから。

(俺はもう油断しない。騙して利用して、優勝はイタダキだ。それと…)

隣の手塚にばれないように、ちらりとしまい込まれたKのカードを見つめる。

(Kのカードも、俺の物だ)

慢心しない、そう誓った矢先から志村は穏やかとはまったく対極の黒い笑みを浮かべていた。
それに気づかなかった手塚は注意力が散漫というわけでも、勿論馬鹿というわけでもない。
手塚は別の事柄に集中していたのだ。一点を見つめるその視線に志村も気づき、同じ場所を見つめる。

「「――」」

お互い言葉を失う。それぞれの頭の中には罠やら?やら、或いは馬鹿等の単語が浮かんでは消えていく。

「スクワット、してますね」
「さっきは腕立てをしていた…」

随分と体格のいい男が、この場でトレーニングをしていた。それも結構なペースで。

204:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:43:50 o+im4p8sO
支援

205:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:44:36 4+ufrHvZP
 

206:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:44:44 S2tR5tbf0


207:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:45:21 S2tR5tbf0


208:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:45:32 o+im4p8sO
支援

209:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 18:45:45 4cCxMV/x0
「何が目的なんでしょうか」
「…鍛えてるんだろう」
「…そうでしょうね」

不意に歩き出した手塚の手を志村が掴む。

「待ってください、もしかして接触する気ですか?」
「あぁ。周りに誰か隠れている様子もない。それにあのマイペースさは…
 ある意味この場でも自分を保っている強い精神力の持ち主とも言える」

それは馬鹿と言いませんか?という言葉をぐっ、と飲み込み志村も同意する。

「そうですね、それに仮におびき寄せる罠だとしても目立たなすぎる…わかりました、いきましょう」

お互い頷くと、スクワットを続ける怪しい男に接触すべく二人は歩き出した。
手塚は頭の中で万が一この殺し合いに乗っていた場合に備えての行動を考え…
志村は手駒になりそうな馬鹿が増えると、喜んでいた。

          *   *   *

210:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:46:44 S2tR5tbf0


211:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:47:02 4+ufrHvZP
 

212:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:47:43 S2tR5tbf0


213:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 18:47:46 4cCxMV/x0
近づいて見ると男はようやく二人の存在に気づいたのかゆっくりと顔をあげた。
その顔はいい汗かきましたよ、という笑顔でなんとなく健康飲料水のCMが似合いそうな気がした。
男は手塚の顔を見てほんの少し驚き、そして隣に立つ志村を見て、笑顔を浮かべて話しかけてきた。

「なるほど。二人は乗ってない、わけだな」

よっ、と声を出し男は立ち上がる。
予想通りのマイペースっぷりに多少困惑しつつも手塚が口を開ける。

「確かに、俺達は戦いに乗ってはいない…だが何故そう言い切れる?」
「無防備な所を襲ってこなかったし、少なくとも話は通じると思ってね。丁度腕立てしてたくらいからかな、君達に気付いたのは」

手塚と志村は男の発言に言葉を失う。自分達が見つけた時には、或いはもっと前に既に二人にこの男は気付いていたのだ。
そしてそれでもトレーニングを続けていたのはつまり奇襲されても自分は大丈夫という自信があるわけで…
注意力や実力、それに自分の身を危険に晒せる心の強さ。ほんの少しまであった馬鹿かもしれないという考えは完全に吹き飛んでいた。
手塚よりも先に志村は気を持ち直し、笑顔で手を差し伸べる。

「すごい人ですね…僕の名前は志村です。よろしく…えぇと」
「ヒビキです。よろしく、志村」

シュッ、と右手で敬礼のような動きをした後に、ヒビキは差し出された手を握った。

「俺の名前は手塚だ。よろしく、ヒビキさん」
「おう、よろしくな手塚」

ヒビキは手塚とも握手する。その態度に志村は心の中でほくそ笑む。

(こいつは利用できそうだな…手塚よりは厄介そうだが…)

214:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:47:48 4+ufrHvZP
 

215:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:48:35 4+ufrHvZP
  

216:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 18:49:59 4cCxMV/x0
志村の内心を知ってか知らずか、ヒビキはマイペースにデイパックの中からタオルを取り出し顔に浮かんだ汗を拭いていた。

「そういえば二人に聞きたいんだけど途中で男女のカップル見なかったかな?」

ヒビキの質問に二人が顔を見合わせる。手塚は首を横にふり志村が答えた。

「いえ、僕たちはC-5の方から来たのですが…残念ながらヒビキさんの言うような二人組は見ませんでした」

そっか、と言いつつタオルをデイパックに仕舞い込む。その拍子にペットボトルが一本ころころと転がった。

「おっと…」
「あ、僕が拾いますよ」

ほんの1メートルほど転がったペットボトルを志村が追い、拾い上げる。

「ところで、その二人組とヒビキさんは…」

志村が振り返ると、丁度ヒビキが手塚と志村の間に立っていた。
その顔は温和なままだが、どこか違う。その身にまとう雰囲気が、違っていた。

「ヒビキ、さん?」

ヒビキの行動に手塚が困惑する。何故自分と志村の間に立つのだろうか?まるで自分を守るかのような…
一方の志村もまた困惑する。おかしい、何かがおかしい。このペットボトルはまさか…わざとデイパックから転がせたのか?

「しかし、手塚は似てるな、一文字と。一文字の事なんだ、さっき話した二人の内の一人はさ」
「…また一文字か」

ヒビキの言葉に手塚が苦い顔をする。それほどまでに似ているなら一度顔を合わせて見たい物だ。

217:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:50:19 /7AviAog0


218:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:50:46 4+ufrHvZP
 

219:名無しより愛をこめて
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220:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:51:26 S2tR5tbf0


221:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:51:42 /7AviAog0


222:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 18:52:09 4cCxMV/x0
志村もまた顔を苦くする。手塚と似ている顔という事は、つまり―

(ヒビキは、俺が危険な男だと気付いている…っ!)

冷や汗が身体をじとっと濡らす。このタイミングで話すという事からも、分かりきっている。
一文字から知らされているのだろう、自分の顔や特徴などを。そしてもしも詳細を教えられているなら、まずい。

(手塚への説明と矛盾が起こる…っ!)

手塚には一文字と自分との戦闘は…自分と似た誰かと一文字が戦い、その途中で自分と、自分と似た誰かが入れ替わった、そのように話した。
だがもしもヒビキが詳細を知っているなら、食い違いが起こる。手塚に話した内容ならば、まず始めに攻撃を受けたのは自分のはずなのだ。
だがあの時攻撃したのは自分から。これはあまりにもおかしすぎる。それにもう一つ…

(変身したら、まずいな)

これは確実にまずい。変身した姿も恐らく一文字は伝えているはず。これをすれば…完全にアウトだろう。
なんとか、なんとか上手く言い包められないだろうか、必死に頭を働かせる。長く沈黙すれば、肯定したも当然だ。



「…どうしたんだ?志村」
「…っ!」

ヒビキが不思議そうな顔でこちらを見つめる。ふざけやがって…そう思って志村は唇を噛み締める。


223:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:52:56 /7AviAog0


224:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:53:31 o+im4p8sO
支援

225:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:53:54 4+ufrHvZP
 

226:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 18:54:10 4cCxMV/x0
取り残された手塚はなんとなく不穏な空気と、ヒビキが自分とよく似た男…一文字と知り合いという事から事態を察知する。

「もしかして、志村を疑っているのか?ヒビキさん、それなら安心してくれ。一文字を襲ったのは志村に良く似た誰かなんだ。
 その戦いの途中でその志村に似た男と志村が入れ替わり、結果的に志村と一文字は戦ってしまったんだ」

志村は手塚の不用意な発言に顔を苦くしたが、その後のヒビキの反応で思わず笑顔になりかけた。

「…そうなのか?志村」
「…えぇ、一言二言話したと思ったら…僕も決して冷静とはいえない状況でした…一文字さんには、申し訳ないことを」

どちらが先に襲ったか等ははぐらかすように、手塚の発言を肯定する。
本来なら手塚に説明した言い訳をヒビキにもすべきか迷っていたのだ。或いはそれだけで完全に破綻してしまうのだから。
だが手塚のおかげで話は自分の都合の良いほうに進んでくれそうだ。まったく馬鹿様様だと志村は心の中で笑う。

「志村、一つだけ聞きたいんだが、一文字は変身していたか?」
「…いえ、していませんでした。それで素顔を見ることができたのですが…」

そうか、と答えヒビキは黙り込む。何を考えているのだろうか、先ほどの質問の意図は?
志村がその意図に気付く前に、ヒビキが手を差し伸べる。出合った時のように―

「わかった、すまなかったな志村、疑ったりして」
「いえ、あの時僕が冷静になれなかった事がそもそもの間違いだったんです。もう二度と、あんな間違いはしません」

笑顔で志村は握手に応じる。表面も内心も笑っていた。上手く乗り越えることができた、その安堵から。

          *   *   *

227:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:54:12 /7AviAog0


228:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:54:56 /7AviAog0


229:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:56:06 /7AviAog0


230:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 18:56:11 4cCxMV/x0

(難しいところだな)

笑顔の下でヒビキは悩んでいた。即ち志村を信用するか否かを。
いや、志村が嘘をついている可能性は高い。あくまで可能性だが。
一文字が変身していなかった…そして志村に似た男と戦い、その途中で志村と入れ替わった、という事らしい。
だが疑問が生ずる。つまり一文字はその志村に似た男と変身しないで戦ったのだ。
何故かはわからないが連続して変身する事ができない、その事にヒビキは気付いている。
だから変身を解いて、志村と遭遇してまた変身したという可能性は無いと言える。

変身しないで戦うという事はその志村に似た男もまた変身しなかった、という事のはず。
だがそれならつまり一文字は一方的に押さえつけられるはずの変身をわざわざ行なわずに…
その志村に似た男が逃げ出すまで生身で付き合ったと言う事になる。
つまるところ、一文字は説得しようとしていた、という可能性がある。つまりは冷静。
そんな男が丁度入れ替わった志村と対峙した時にこれまたタイミングよく『よーし変身するぞー』となったというのか。
一応、有り得ない話ではない。怪我をして逃げ出した男を今度は逃がさないために、変身して確実に捕まえるという事も無くはないが…
ポロポロと、ボロが出てくる。だがこれらは全て『一文字が真実を話した』という前提で成り立っている。


231:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:56:34 4+ufrHvZP
 

232:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:56:35 S2tR5tbf0


233:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:56:37 /7AviAog0


234:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:56:52 XMcg4dzG0




235:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:57:01 4+ufrHvZP
 

236:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:57:41 4+ufrHvZP
 

237:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:58:35 /7AviAog0


238:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 18:58:48 4cCxMV/x0

考えたくはないが、一文字が嘘をついた可能性もある。あるいはただ単純に無用な事と思い、話さなかっただけか。
もしも前者なら、ハナが危ない。そんな嘘をつく男なら『すまない、ハナを守りきれなかった…』等と自分達には言いつつ裏では…
だがあの別れる時のあの眼。そんな事をする男だとは思えない。思えないが…
後者ならば、まぁまだ納得はいく気はしないでもない。だがそれなら、危険人物とは教えないはずだ。
『混乱しているだけのはずだ、話せばわかるはずだ』と言う筈。途中で変身して、戦ったとしても、
志村と似た男と志村が入れ替わるまで長々と変身せずに付き合った冷静な一文字がいるとするならば、だが。

志村が嘘をついている。これが最もシンプルで分かりやすく納得がいく話だろう。
一文字が嘘をついているのならば殺し合いに乗っているということであり、
それならば何故志村に似た男と戦う際に変身して戦わなかった?という疑問が付きまとう。
限りなく黒に近い志村にそれでも手を出さないのは…これ以上暗躍させないためだ。

(このまま放置させると…とんでもない事になるかもしれない…ここで倒せる、という保障もない。
 それに手塚の事も放置できないからな…)

どういうわけか手塚は志村の事をかなり信用しているようだ。とすると今下手に刺激するのはまずいだろう。
ヒビキは志村という爆弾を抱える事を覚悟し、志村を受け入れる事にしたのだった。

          *   *   *


239:名無しより愛をこめて
08/07/17 18:59:36 4+ufrHvZP
 

240:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:00:11 /7AviAog0


241:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:01:00 XMcg4dzG0



242:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 19:01:55 4cCxMV/x0
和解したヒビキ、志村、手塚の三人は木の下で休んでいる。
何故わざわざそう大きくもない木の下で休んでいるかと言えば…

「あーあ、ついに降りだしちゃったか…」

ヒビキの危惧した通り、空はこらえ切れずにポタポタと小雨が降り始めたのだった。
だが日の光は雲の隙間から覗いているし、これから晴れていくかもしれない。悪化する可能性も十分あるが。

「風も吹いているしなぁ…多分通り雨だとは思うんだけどな」
「だといいですね…このまま悪化すると厄介ですね」
「なにより、一文字という男と合流するのが難しくなりそうだ」

手塚の言葉にヒビキはポンと手を打った。

「そう、それなのよ。一時的だとは思うんだけど、この雨のせいで二人の足が鈍る事もあるかもしれない。
 それに周りの状況を確認しづらいし、もしかしたら合流地点を勘違いするかもしれないわけでさ」

ヒビキとしてはなんとかして一文字、ハナと合流したい。それがこの場所にきたそもそもの目的ではあるわけだし…

(一文字と合流して話していけば…おそらく手塚も志村が嘘をついているという事を信じてくれるはずだ)

手塚を納得させ、志村を拘束する為にも一文字とは合流したい所だった。

「迷い所なんだよねぇ…このままひたすら二人を待つか…或いは雨が降る中で二人を探すか…」
「僕としては、二人を探した方がいいと思います。確かに雨の中で動くのは危険ではありますが…何もしないよりかは」

志村としてはむしろ一文字達と合流するわけにはいかない。この状況なら下手に動く方が合流できる可能性は下がるだろう。
だからこそ動きたいのだ。だが志村の提案にもヒビキは「そうなんだけどなぁ」と適当に相槌を打つだけだ。

(駄目だ、俺の提案は恐らくヒビキは受け入れない…くそっ、やっぱりまだどこかで疑っているのか?)

243:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:02:16 /7AviAog0


244:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 19:04:30 4cCxMV/x0
多少なりとも信じてくれていると思っていたヒビキが自分の言葉を受け入れない事に志村は苛立つ。
もっとも、当のヒビキは志村の事を少しも信頼せず、表には出さないで警戒していたが…

「俺にいい案がある」

黙り込んでいた手塚が口を開き、デイパックから紙とペン、それにライターを取り出す。

「何する気だ?」

ヒビキの質問を無言で返し、手塚はペンの上に何か絵のようなものを描いていく。
描きあがった絵は…何かの記号なのだろうか。見たこともない形だった。

「占いだ。ここを動くべきか、動かないべきか…それを占う。安心しろ、俺の占いは当たる」

妙に自信満々の手塚にヒビキは眼を細めた。ここで占いが出たかぁ、という複雑そうな表情は心の中にしまって。

「雨に濡れるとまずいな…ちょっと囲んでくれ」

手塚の言葉にヒビキと志村は渋々従い、濡れないように紙を守る。その様子に満足したのか、手塚は紙に火を点けた。
雨降る木の下で、大の男3人が燃えていく紙をしゃがんでじっと見つめている。怪しいな、何してるのかな。
火は意思を持っているかのように動き、紙の中央に描かれた絵を真っ先に燃やしていく。何か燃やしてるのかな?
紙が全て燃え尽きると手塚は眉間を手で押さえ込んだ。あれ?見たことある顔かも。

「どうした手塚。占いの結果は?」

ヒビキがただならぬ様子の手塚を心配する。

245:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:04:45 /7AviAog0


246:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:05:31 4+ufrHvZP
 

247:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 19:07:00 4cCxMV/x0

「…占いの結果は、すぐに、いますぐにこの場を離れるべき。そう出ている」
「随分と強調しますね…手塚さん」
「へぇ、そんなことができるんだ面白いね、リントは」

有り得ぬ4つめの声。ヒビキと志村は飛び上がるように後ろに顔を向け、手塚はどこか観念したような様子で顔を上げた。

「やはり、遅すぎたんだな…俺の占いはやはり当たってしまうのか…」

雨に濡れる事を気にもせず、真っ白な服を着た青年は値踏みするようにそれぞれの顔を見ていく。

「ねぇ…一文字、風見、城戸、志村…誰か知ってる人いない?」
「志村は…僕です。あなたは一体…」

志村が一歩踏み出し、青年の前に立つ。何故だろうか、身体が震える。

「お前の声…どっかで…」

ヒビキは青年の声をどこかで聞いた気がして、考え込む。極最近に聞いた事があるような、そんな気がして。

「…できれば、関わらない方がいい」

手塚は自分の占いを信じ、青年とは関わらないようにヒビキと志村に勧める。どこかその声は震えている。

「…へぇ、君が『仮面ライダー』…君は、僕を笑顔にしてくれるかな?」


248:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 19:09:17 4cCxMV/x0
青年が、姿を変える。混ざるどころか、全てを飲み込むような白さで全身が包まれた異形の存在。
ン・ダグバ・ゼバ。究極の闇を齎す存在は、仮面ライダーと出会えた喜びに身を震わす。

「あの時の白い奴か!」

ヒビキがその姿を見てようやく声の持ち主を思い出した。何も出来なかった歯がゆい記憶が頭を過ぎる。

「…っ!ダグバァッ!」

手塚はまるで仇を見つけたかのように吼え、ライアのカードデッキをかざす。

「…最悪だ…っ」

志村は小声で思わず愚痴る。目の前の存在。彼こそ自分の策の中心である白い怪物。彼には思う存分暴れてもらいたい。
だから今ここでこうして対峙するのはまずい。かといって見逃す事も見逃される事もなさそうだ。

(なんで俺を指定するんだよっ…!)

拳をわなわなと震わせ、考える。城戸という名前を挙げた点で、何人か思い当たった。

(本郷かっ!もしくは橘か剣崎か!くそっ!チクショウ、どこまで俺の邪魔を!)

ともかくこの場をなんとか凌ぎ切る。
やれるはず、自分も無事で尚且つこの白い怪物ダグバも無事に終るような…そんな結末までなんとか導く。
慢心からなのか…或いは焦りからなのか。志村は自分の策に意固地になり、ダグバと戦う事を決意する。
変身したらヒビキに怪しまれる?構わない。未来の可能性よりも今が大事だ!今は変身すべきだ!
倒すのではなく、逃がすための戦いを。難しいが自分ならやれる。その自信を頼りに―

249:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:09:22 4+ufrHvZP
 

250:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:09:34 /7AviAog0


251:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:10:25 /7AviAog0


252:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:10:36 S2tR5tbf0
 

253:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:11:21 /7AviAog0


254:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 19:11:40 4cCxMV/x0
「やってみせる!」

決意を言葉に出し、意識をハッキリとさせ、グレイブバックルを取り出す。

「「変身っ!!」」

降り注ぐ小雨から現れた虚像が手塚の身体に重なり、その姿を赤紫の鎧に包まれた戦士へと変える。
グレイブバックルにカードをラウズさせ、電子音声が鳴り響くと同時に黄金色に輝く光の板が志村の眼前に現れ、その身体を通過していく。
その身体は王者の気品さえ漂う金色。黄金の騎士と赤紫の戦士が並び立つ。
変身を見届けると、ダグバはゆっくりと歩き出す。それに立ち向かうように黄金の騎士、グレイブがグレイブラウザーを振り上げ、走り出す。
赤紫の戦士、ライアはカードを一枚取り出し、エビルバイザーへと差し込む。
虚空から何かの尻尾を模したような鞭が現れ、それを手にグレイブの後に続く。

二人にワンテンポ遅れたヒビキは懐から音角を取り出し、近くの木を軽く叩く。
キィンと心地よい音が広がるのを見届けると自らの額へとかざす。身体に鬼の力が漲っていく。

「ハァーー……ッ」
ヒビキの身体を炎が螺旋を描いて包み込む。衣服が無くなりその身体が異形な姿へと変わっていく。
「ハッ!!!」

炎を払い。変化した事を確認する。ごつごつとした体。見る者によって赤くも紫にも黒にも…様々な色に見える不思議な色をした姿。
清めの音を叩き鳴らす鬼、仮面ライダー響鬼。

「…なんであの時変身できなかったんだ?」

首を傾げつつ「ま、いっか」と呟き、腰に装着された音撃棒・烈火を両手に持ち、くるりと回す。

「いくぜ白童子!」

グレイブとライアを追い越さんとする勢いで鬼が走り出した。

          *   *   *

255:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:12:08 S2tR5tbf0
 

256:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:13:12 /7AviAog0


257:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 19:13:43 4cCxMV/x0
「エヤァッ!」
「タァッ!」

グレイブの黄金の剣が正面から、少し横からライアの鞭がダグバに向かってくる。

「…」

ダグバは左手でまるで摘むかのように斬撃を受け止め、右手で虫と同じように鞭を払いのける。

「クッ…」

ギリギリとグレイブが力を込める。その力に押されて少しずつ剣先がダグバの眼前へと迫っていく。

(片手でこれか…!だが、やれないことはない!)

グレイブは内心ホッとしている。もしも自分の予想に反してダグバが弱かった場合『白い怪物』として暴れられるかどうか不安だったのだ。
だがこの力なら大丈夫のはず。あとはいかにして逃がすかだが…

ドスッと鈍い音がして、よろよろとグレイブがダグバから離れる。暇になったダグバの右腕がグレイブの腹に拳を打ち込んだのだ。
強いが、耐えられないわけではない。なんとか上手く誘導を…グレイブは再び剣を掲げる。

「ハァッ!」

響鬼がダグバとグレイブの間に割り込み、音撃棒の連打をダグバの胸へと叩き込む。
ダグバがその威力に押され、後ろに下がる。響鬼は仮面の下で眉をひそめた。

(おかしい、手ごたえがないぞ)

響鬼は追撃はせずに構えたまま、ダグバと距離を開ける。

258:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:14:40 /7AviAog0


259:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:15:17 S2tR5tbf0
 

260:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 19:15:45 4cCxMV/x0
「何してるんです!一気に畳み掛けないと!」

グレイブがダグバへと突っ込んでいく。その時、響鬼はダグバの眼が光ったような気がして、走るグレイブを咄嗟に弾き飛ばした。
弾き飛ばしたのとほぼ同時に、紅蓮の炎が響鬼の胸を焼き、吹き飛ばした。

「「ヒビキさん!」」

グレイブとライアが叫ぶ。響鬼は音撃棒を軽く振り、無事をアピールした。
無事を確認するとグレイブは再びダグバへと突っ込んでいく。

「借りるぞ!」

ライアがそう叫び、カードを先ほどと同じようにエビルバイザーへと差し込む。

―COPY VENT―

グレイブラウザーが電子音声と共にぶれだし、浮かび上がった虚像がライアの手に移ると実体となり、もう一つのグレイブラウザーが現れた。
ライアは新しく生まれ出でたグレイブラウザーを振り上げ、グレイブと同時にダグバへと切り込む。

ガキィと鈍い音がした。
ダグバが左手でグレイブの剣を、右手でライアの剣を受け止めたのだ。

「このまま押し込むぞ、志村!」
「…っ、えぇ!」

グレイブとしてはこの状況はまずい。ライアは手加減などする訳もなく、間違いなくダグバを仕留めてくるだろう。
なんとかしてダグバと自分が一対一の状況にしなければ…

(…悪く思うなよ、手塚)

          *   *   *

261:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 19:17:47 4cCxMV/x0
両手で二つの剣を受け止めつつダグバは内心ガッカリとしていた。

(つまんないな…これじゃ僕を笑顔になんて到底無理だね)

そろそろ終らせようかな、そう思い始めた時に感じた違和感。

(どういうつもり?)

グレイブの剣が自分から見て右側…要するにライアの方へと動かそうとしているのだ。
それは見た目にはわからない、実際に受け止めていないとわからない僅かな変化。気付いているのはダグバだけ。
まるで受け流してくださいと言っている様なものだ。どこか、嘗められているような気がした。

          *   *   *

262:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:18:05 /7AviAog0


263:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:19:38 /7AviAog0


264:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 19:20:07 4cCxMV/x0
(なんか、やばくねぇか?)

ようやく立ち上がった響鬼はそう感じた。何か、雰囲気が変わったような感覚を。

(いい加減気付け!こうしてるのも楽じゃないんだ!)

グレイブはいつまでも自分の意図に気付かないダグバに内心苛立っていた。
だがようやくその意図を感じ取ったのかダグバはグレイブの剣を力に従うように、ライアの方へと払った。

「ぬぅっ!」
「手塚ぁっ!」

ライアの身体をグレイブの意図的な誤爆の剣が切り裂き、予想外の出来事に響鬼が叫ぶ。
その勢いに不意をつかれたのも相まって、ライアは吹き飛ばされながら変身が解除されていった。
手塚が右腕を抑えて呻く。上腕から溢れるように赤い血液が流れ始めていた。
グレイブは自分の策が上手くいった事と同時に不安を感じた。異様に力が強かったのだ、ダグバの力が。

「…馬鹿にしてるね、君」

吹き飛ばされた手塚を呆けたように見つめるグレイブに冷たく、重い声が突き刺さる。

―違う―

そう感じた。あまりにも違いすぎるプレッシャー。自分はこんな怪物と対峙していたのかという事実を肌で感じ取る。


265:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:21:11 /7AviAog0


266:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 19:22:14 4cCxMV/x0
「うぅわぁっ!」

半ば狂乱気味にグレイブラウザーを振り下ろす。狙いが定まってはいないが、力だけは込められた斬撃を。
簡単に受け止められた。先ほどと同じ展開。だが明らかに違う。
ミシリ、と音がなる。ダグバの左腕で受け止められたグレイブラウザーにヒビが入り悲鳴を上げ始めているのだ。

「…ばけもの…」
「そうだね、ばけものだね。そんなばけもの相手に…リントが手を抜くっていうのは駄目だと思うよ」

静かに、添えるようにダグバの右腕がグレイブへの腹部へと触れる。
グレイブが悲鳴を上げる間もなく、先ほど響鬼に向けた物とは明らかにケタの違う炎が、零距離でグレイブを襲った。

声とも分からぬ声をあげ、グレイブ…いや志村が宙を舞い、落ちた。グレイブバックルも今の衝撃でどこかに弾き飛ばされたようだ。
一部始終を見ていた響鬼は、自分が震えていることに気付く。

「とんでもないのを相手にしてるわけだ…ハハ…」

自分の見立てでは3人で掛かってようやく拮抗か少し有利、そう考えていた。
違っていた。甘すぎた。
死ぬ気で、気力を尽くし、今ここで燃え尽きる。言うなれば死ぬ直前の火事場の馬鹿力の3人で、ようやく五分か…

「ふぅー…」

息を一つ吐き、響鬼は覚悟を決めた。鬼になったからにはいつかはこういう日がくるという事は理解していたからだろうか…
覚悟を決めたと思うと不思議と震えは止まり、体中に熱い力が漲ってきた。それでいて心は水のように穏やかな。
未だ降り続ける小雨では決してこの熱い力を冷ます事はできず、また、心の水に波紋を起こすことも決して無い。

「よっしゃぁ!」

再び響鬼は走り出す。その勢いが衰える事は決して無いだろう。

267:名無しより愛をこめて
08/07/17 19:23:11 /7AviAog0


268:希望と絶望と偽りの顔 ◆deggScNisI
08/07/17 19:24:14 4cCxMV/x0
ゆっくりとダグバは瀕死の志村へと近づいていく。志村はまだうめき声を上げ、震えている。
近づいて、気付いた。志村の口から流れる緑色の液体。それは小雨に流され、志村自身に拭われ、誰も気付く事はなかったはずのもの。
今こうして、冷静に観察できるダグバだからこそ気付けた。緑色の液体。

(だから…?)

この男がリントじゃないから、自分を嘗めていいという理由にはならない。
自分よりも遥かに劣る存在である癖に、まるで自分の方が上位と思い込んでいたこの男は…

「駄目なんだよ…そういう事は」

ゆっくりと右手をかざす。志村はその動きに恐怖したのか、ダグバから離れようと必死にもがいている。
こんな情けない奴に怒りを覚えたのか?とダグバはふと思ってしまった。
切っ掛けがあれば途端に感情は冷めていく。だが冷めた所で、やる事に変わりはない。

「じゃあね…」

そう呟いて右手に力を―

力を放つ直前に何かに縛られる。というよりも、右半身に何か張り付いている。
何か模様の描かれた丸い物。なんだこれは?と疑問に思うダグバの視界に入るのは振りかぶる、鬼。



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