08/06/24 21:34:49 lFZ0ZZiv0
651:泣く少年 ◇deggScNisI代理投下
08/06/24 21:39:58 lFZ0ZZiv0
晴彦は再び立ち上がり、俺に襲い掛かる。今度はさっと横に避け、すれ違う瞬間に足を引っ掛けてやった。
またしても晴彦は地面に倒れこむ。
「違うよなぁ、おめぇみたいな若いのがそこまで一生懸命になれるとしたら、一つだよなぁ」
地面にうずくまり、それでも尚、立とうとする晴彦の側へと近寄り、しゃがみ込む。
「女か」
「!」
晴彦が顔を上げ、俺を見る。当たりだな…よかった、ここで外れたらかっこわるかった。
「俺の知り合いにも愛した女の為に鬼を一時やめた奴がいた…。愛かぁ、羨ましい限りだぜ」
「だから…どうした!」
「聞いて驚け。おめぇのその真っ直ぐな気持ちが気に入った!どうだ、俺達と一緒に行動しねぇか!」
その言葉に晴彦だけじゃなく、京介も驚きの表情を浮かべている。だが変えるつもりはねぇぜ!
「歌舞鬼さん!本気ですか!?そいつは…」
「まぁ、京介は黙ってな。晴彦…おめぇは勝ち残りたいんだろ?だったら丁度いいじゃねぇか。
最後の最後、後は俺達だけって時まで…協力しようじゃねぇか?どうだ?」
晴彦はまだ渋っている。渋る理由はねーと思うがなぁ…
「何故、そんな提案をする…」
ようやっと口を開いたかと思えばそんなことか…
「おめぇが気に入ったからだよ。最後までおめぇの進む姿を見てみたい。それじゃ悪いか?」
652:泣く少年 ◇deggScNisI代理投下
08/06/24 21:40:35 lFZ0ZZiv0
ま、半分嘘だけどな。こんな危なっかしいの放っておけねぇって、マジで。
このまま一人で進ませたらそのうちパンクしちまう。誰かが側にいてやらねぇと…
三田村はまだ何か聞きたい事があるようで、ゆっくりと言葉をつづる。
「お前は、『正義の味方』なんだろう?そんなのが、僕を助けるなんて…」
「悪いが、鬼は別に『正義の味方』じゃねぇ…と、少なくとも俺は思っている。
自分が護りたい物を護るために戦う、それが鬼だ」
そう、護りたい物があるからこそ、響鬼達はあれだけ強かったんだと今なら思える。
そこにあるのは…まぁ、正義もあるのは確かだろうが、それだけじゃない。
愛とか、ともすれば執念とか、或いは使命とかも…ともかく、正義だけの味方じゃねぇんだ。
だから、『正義の味方』じゃなく、『鬼』なんだと思う。
「ともかく決定事項だからな、こいつは返すぜ」
蛇の仮面を晴彦の側に置く。晴彦はその仮面を抱きかかえるようにうずくまり…泣いていた。
誰かの名前を呟いたような気がしたが、聞かなかったことにする。
「アマゾン、京介。悪いな勝手に決めちまって」
「…ガウ!」
「そうかそうか、流石アマゾンだ。よくわかってるなぁ」
まぁ本当に理解してくれたかはわからないが、アマゾンは優しい奴だし多分同意してくれてるだろう。
問題の京介は…ふてくされた顔をしている。やはり一度裏切られたというだけあって、そう簡単に迎え入れる事はできないのだろう。
「歌舞鬼さん…あいつはいつか必ず…」
「ま、安心しな。どうなろうとおめぇの身は護ってやるからよ」
そういう問題じゃ…と京介が呟くがその顔はどこか嬉しそうな気がした。
まぁ、あれだな。時間も時間だし…
653:泣く少年 ◇deggScNisI代理投下
08/06/24 21:41:02 lFZ0ZZiv0
「とりあえず飯にするか、な!」
【山本大介@仮面ライダーアマゾン】
【1日目 現時刻:朝】
【現在地:F-6エリア】
[時間軸]:アマゾン本編1話終了後
[状態]:健康、1時間変身不可(アマゾン)
[装備]:ギギの腕輪、コンドラー
[道具]:ルール説明の紙芝居、基本支給品
【思考・状況】
基本行動方針:ケケー!
1:……ガウ!
【備考】
※言葉は人と会話をしていけば自然と覚えます。
※コンドラーはナイフやロープ代わりになります。
※ギギの腕輪を奪われるとアマゾンは死にます。
※第一回放送をまるで聞いていません。
654:泣く少年 ◇deggScNisI代理投下
08/06/24 21:41:31 lFZ0ZZiv0
【桐矢京介@仮面ライダー響鬼】
【1日目 現時刻:朝】
【現在地:F-6エリア】
[時間軸]36話、あきらに声を掛けた帰り
[状態]:疲労大、軽い擦り傷、空腹。
[装備]:なし
[道具]:基本支給品(食料紛失) ラウズカード(スペードの10、クラブの10)
【思考・状況】
基本行動方針:生き残る
1:歌舞鬼、アマゾン、三田村と共に行動する。
2:激しい恐怖(特にダグバ・ゾルダに対して)
3:三田村に対し少し警戒。
4:響鬼が助けてくれることへの僅かな期待。
【備考】
※自分を助けてくれた男性(水城)の生存の可能性は低いと予想
※食料は移動中に紛失しました。
【三田村晴彦@仮面ライダー THE FIRST】
【1日目 現時刻:朝】
【現在地:F-6エリア】
[時間軸]:原作での死亡直前から
[状態]:全身に強い疲労、胸に強い痛み、1時間変身不可(コブラ)
[装備]:特殊マスク、鞭
[道具]:基本支給品・不明支給品×1
【思考・状況】
基本行動方針:彼女を救いたい。
1:望みを叶える為にも、バトルロワイヤルに生き残るしかない。
2:生き残る為に歌舞鬼、アマゾン、桐矢と共に行動する。
3:いざとなれば迷わない……はず。
【備考】
※変身制限がある事をなんとなく把握しました(正確な時間等は不明)
655:泣く少年 ◇deggScNisI代理投下
08/06/24 21:42:42 lFZ0ZZiv0
飯の準備をしつつ…ふと、疑問が浮かぶ。俺は何のために…晴彦や、京介、アマゾンを護りたいと思うんだ?
そこには愛も正義も…ないなこりゃ。まさか、罪滅ぼしとでも思ってるのか?俺。
あー、くそっ、上手い言葉が思い浮かばない…ともかく護りたいから護る!それでいい!
響鬼ならこういう状況でどう動くんだろうか?考えるだけ無駄か、わかりきっている。
あいつの事だからきっと迷うことなく、誰かを護るんだろうな…
晴彦の真っ直ぐな思いも、響鬼の真っ直ぐな生き様も、俺には眩しくて、ちょいと羨ましいぜ…
俺にはあるか?そんなものが。だが、それを見つけられない限り…俺は中途半端なままに終わる気がする。
死ぬ事に恐れはないが、晴彦達を放って死ぬ事だけは、できそうにない気がした。
656:泣く少年 ◇deggScNisI代理投下
08/06/24 21:43:28 lFZ0ZZiv0
【歌舞鬼@劇場版仮面ライダー響鬼】
【1日目 現時刻:朝】
【現在地:F-6エリア】
[時間軸]:響鬼との一騎打ちに破れヒトツミに食われた後
[状態]:健康、1時間変身不可(歌舞鬼)
[装備]:変身音叉・音角、音撃棒・烈翠
[道具]:基本支給品(ペットボトル1本捨て)、歌舞鬼専用地図、音撃三角・烈節@響鬼、GK―06ユニコーン@アギト
【思考・状況】
基本行動方針:子供は護る。
1:アマゾン、三田村、桐矢と行動する。
2:俺はこの状況下で、何がしたい?
3:響鬼と決着をつけてみるのもいいが、今のままでは勝てない気がする…
4:そういやモモタロスはついて来てねぇな。
[備考]
※歌舞鬼専用地図はアルファベットの部分が歌舞鬼にもわかるよう当て字の漢字が使われているだけです
※モモタロスに同情の念は抱いていません。虚をついて水容器の毒味をさせたぐらいにしか思ってません。
また、名前を聞いていないので死んだことも知りません。
※変身制限がある事をなんとなく把握しました(正確な時間等は不明)
657:泣く少年 ◇deggScNisI代理投下
08/06/24 21:44:04 lFZ0ZZiv0
以上です。代理投下してくださった方、ありがとうございました
さるさん手ごわくなったなぁ…
以上で代理投下終了
658:名無しより愛をこめて
08/06/24 21:49:41 7FQQWLFD0
『コントラスト』において指摘が。
>>611
×自分と息吹鬼
○自分と威吹鬼
659:泣く少年 ◇deggScNisI代理投下
08/06/24 21:50:24 lFZ0ZZiv0
読了
投下乙
京介のKYっぷりがいかにもw
カブキ……そうだよな。子供が参加しているって、きにくわねーよな。
各人の描写が丁寧でよかったです。
GJ!
660:名無しより愛をこめて
08/06/24 22:24:16 4kzcuNRDO
投下乙です!
歌舞鬼の飄々とした態度に覗く子供への優しさがいいですね!
結構なでこぼこチームですが、うまいことまとまるでしょうか。
アマゾンとコミュニケーション取るのは難しいぞ京介w
GJ!!
661:名無しより愛をこめて
08/06/24 22:32:06 pcbDM1EK0
投下&代理乙です。
お子様×2、野生児の面倒をみる羽目になったカブキさん、
どこぞの引率の先生のようで、「とりあえず飯にするか、な!」には、笑ってしまいました。
GJでした。
662:名無しより愛をこめて
08/06/25 02:36:51 tAVj6FT00
/ // / // ______ / // /
/ // /| r'7\ ,.ヘ‐'"´iヾ、/\ニ''ー- 、., / /
/ / | |::|ァ'⌒',ヽ:::ヽrヘ_,,.!-‐-'、二7-ァ'´|、__
`'ー-‐''" ヽ、_'´ `| |:::::|'" 二.,_> ,.へ_
/ //__// / / / `ヽ7::/
か っ も | / // メ,/_,,. /./ /| i Y //
ァ て う. |'´/ ∠. -‐'ァ'"´'`iヽ.// メ、,_ハ , |〉
| 約 ク ヽ! O .|/。〈ハ、 rリ '´ ,ァ=;、`| ,ハ |、 /
| 束 ソ > o ゜,,´ ̄ . ト i 〉.レ'i iヽ|ヽ、.,____
| し ス / ハ | u ,.--- 、 `' ゜o O/、.,___,,..-‐'"´
| た レ | / ハ, / 〉 "从 ヽ! /
| じ は |,.イ,.!-‐'-'、,ヘ. !、_ _,/ ,.イヘ. ` ヽ.
ッ .ゃ .立 |/ ヽ!7>rァ''7´| / ', 〉`ヽ〉
! ! な て .', `Y_,/、レ'ヘ/レ' レ'
い .な ヽ、_ !:::::ハiヽ. // /
で い ./‐r'、.,_,.イ\/_」ヽ ', / /
す / `/:::::::/ /,」:::iン、 / /
〈 ,,..-‐''"´ ̄ ̄77ー--、_\.,__ /
,.:'⌒ヽ ´ | | , i |ノ `ヾr-、
663:名無しより愛をこめて
08/06/25 23:42:39 tECfYA7N0
感想少ないな
664: ◆deggScNisI
08/06/26 00:17:26 kzDNYQfG0
ゴ・ガドル・バ 予約します
665:名無しより愛をこめて
08/06/26 00:22:51 oQfRbGBPO
了解です!楽しみにお待ちしております。
666:名無しより愛をこめて
08/06/26 00:24:44 1HhGVE6M0
お待ちしています!
667:名無しより愛をこめて
08/06/27 02:45:13 xpAed2DBO
遅ればせながらGJ!でした
珍しい一人称SS、歌舞鬼らしさがバリバリに出てたと思います
子供達を上手く纏める歌舞鬼のカリスマ性から、歌舞鬼の少しおどけた面まで、素晴らしい描写だったと思います。
響鬼や鬼という存在の認識の仕方まで、とても丁寧な描写で、凄く読みやすかったです
また目が離せないチームが一つ増えたw
またの予約を楽しみにしています
最後にもう一度、GJ!でした
668:名無しより愛をこめて
08/06/27 14:50:58 ZblPcnrJO
age
669:名無しより愛をこめて
08/06/27 18:43:02 2H2vyZC/0
最近予約少ないなー
楽しみにしてるのに
670: ◆N4mOHcAfck
08/06/27 18:56:43 ogvpEf0tO
東條悟、木場勇治、海堂直也、北崎を予約します。
671:名無しより愛をこめて
08/06/27 19:00:31 ZblPcnrJO
>>669
ならお前が書け
この愚図
672:名無しより愛をこめて
08/06/27 21:11:06 0yoRk/Hg0
避難所の返事がないのにチャットにいたりしないよな?
673:名無しより愛をこめて
08/06/27 21:39:15 2H2vyZC/0
>>671
僕はこんな長文で奥がストーリーはとても作れないよ
なんせ中2だからさ
674:名無しより愛をこめて
08/06/27 21:42:49 StSFzWW30
>>670
楽しみにしてます!
がんばって下さい。
675:名無しより愛をこめて
08/06/27 23:20:47 5sNubNZ6O
>>672
なんか返事が必要な事柄あったっけ?
676:名無しより愛をこめて
08/06/27 23:54:15 PUgPISE40
>>670
楽しみにしております!
執筆頑張ってください!
677:名無しより愛をこめて
08/06/28 02:20:54 NvRmFy2n0
>>675
特に何も無い。
678: ◆aj6Zn5J.vQ
08/06/28 21:59:16 fXgUq30k0
皆さん投下乙です。
風見志郎、加賀美新予約します。
679:名無しより愛をこめて
08/06/28 22:23:52 tN6jF68dO
>>678
了解しました!
楽しみにお待ちしてます!
680:名無しより愛をこめて
08/06/28 22:46:16 RKVUbOQi0
>>678
楽しみにお待ちしています。
頑張って下さい!
681: ◆CIPHER0/kY
08/06/28 23:16:34 S9Sr0z/aP
乃木怜治、北條透、五代雄介、城光、和泉伊織、長田結花、ゴ・バダー・バを予約します。
682:名無しより愛をこめて
08/06/28 23:48:06 tN6jF68dO
>>681
了解です、投下を楽しみにお待ちしてます!
頑張ってください!
683:名無しより愛をこめて
08/06/28 23:49:10 gsIdrBOI0
>>681
がんばって下さい!
投稿楽しみにしています!
684:名無しより愛をこめて
08/06/28 23:50:00 HEiU9NZQO
>>681
バッタがクウガへのリベンジをやるのかどさくさに紛れて乃木に挑むのかWktk
685:名無しより愛をこめて
08/06/29 04:03:39 2ULCM8BM0
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/ // /| r'7\ ,.ヘ‐'"´iヾ、/\ニ''ー- 、., / /
/ / | |::|ァ'⌒',ヽ:::ヽrヘ_,,.!-‐-'、二7-ァ'´|、__
`'ー-‐''" ヽ、_'´ `| |:::::|'" 二.,_> ,.へ_
/ //__// / / / `ヽ7::/
か っ も | / // メ,/_,,. /./ /| i Y //
ァ て う. |'´/ ∠. -‐'ァ'"´'`iヽ.// メ、,_ハ , |〉
| 約 ク ヽ! O .|/。〈ハ、 rリ '´ ,ァ=;、`| ,ハ |、 /
| 束 ソ > o ゜,,´ ̄ . ト i 〉.レ'i iヽ|ヽ、.,____
| し ス / ハ | u ,.--- 、 `' ゜o O/、.,___,,..-‐'"´
| た レ | / ハ, / 〉 "从 ヽ! /
| じ は |,.イ,.!-‐'-'、,ヘ. !、_ _,/ ,.イヘ. ` ヽ.
ッ .ゃ .立 |/ ヽ!7>rァ''7´| / ', 〉`ヽ〉
! ! な て .', `Y_,/、レ'ヘ/レ' レ'
い .な ヽ、_ !:::::ハiヽ. // /
で い ./‐r'、.,_,.イ\/_」ヽ ', / /
す / `/:::::::/ /,」:::iン、 / /
〈 ,,..-‐''"´ ̄ ̄77ー--、_\.,__ /
,.:'⌒ヽ ´ | | , i |ノ `ヾr-、
686:名無しより愛をこめて
08/06/29 19:07:30 2ULCM8BM0
/::.::.::/:// .::.::.::.::.::.:./ ! .::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|::.::.::.::.::.::.::.::.
\ ゝ‐<::./::./ .::.::.::.::\/ | .::.::.::.::.::.:: /::.::.:|::.::.::.::.::.::.::.:::
\ 〃 / _ ヽ:/::.::.::.::.::.:/\ |::.::.::.::.::.:: /::.::.:: |::.::.::.::.::.ヽ::.::
{{ / / __ ヽ ',.::/::./ `ー |::.::.::.::.:: / |::.::.:/|_::.::.::.::.:l::.::
. ─ | ! /r ) } |イ斤テ左≡ォz /::.::.::.::/ 斗七 !::.::.::.::.::.::.|::.::
. ∧ ヽヽ _/ /::! レヘ :::::::::/ /::.::. / j / | .::.::.::.::.:: |::.::
. , -―ヘ `ー /.::.| rー'゚:::::::/ /::.:/ テ左≠=ヵ::.::.::.::.::. |::.::
____/ { /.::.::.| ゞ辷zン // う。::::::7 /イ .::. |::.::.::.|::.::
彡_/ ヽ イ ::.::. | /ヘ:::::::/ |.::.::.:|::.::.:∧::.
〃 V ヽ ヽ.::.: | ヾ辷:ン /:l::.::./!::.:/
l { ∨ }__.::.|\ <! ・ /::.l::|::./│/
ヽ ヽ {  ̄ ̄ ̄`ヽ _ イ::.: l::|:/ j/
、 \ \ } ) / ̄ ̄ ̄l7::.:|::.::.j::l′ /
687:名無しより愛をこめて
08/06/30 18:53:01 TD+0Vbbb0
本スレでも毒吐きでも、雑談はもっと盛り上がってもいい
688:名無しより愛をこめて
08/06/30 19:43:06 flu64gLX0
その辺は読み手が気を利かせないと
689: ◆kMr1QQsLJM
08/06/30 20:25:26 A119uj8+0
投下します。
690:交錯した時間 ◆kMr1QQsLJM
08/06/30 20:25:51 A119uj8+0
「糞…喰い損ねたか…」
苛立つガオウに気づくことなく近寄ってくる三人。
「何だ、この跡は?」
なぎ倒された木々を金居は怪しむ。
「向こうからやって来たか」
ガオウは三人の前に飛び出す。
「お前は!」
驚く侑斗をよそにガオウはマスターパスを手にとるが何の反応もしない。
「何?」
「変身には制限がかけられているんですよ」
「何だと?」
「こちらは変身出来ます。話し合いましょう」
691:交錯した時間 ◆kMr1QQsLJM
08/06/30 20:26:24 A119uj8+0
* * * * * *
「…つまり、お前は俺から見たら過去のガオウなのか」
「未来の俺があの赤鬼達に喰われたなんて信じられんな」
「主催者は時間への介入さえ可能というわけですか…ガオウさん、私達と行動しませんか?」
「何だと?」
「変身制限がある以上、個人の行動は大変です。それに、時の列車に詳しい方は一人でも多く一緒にいた方がいいと思いますよ」
「俺の制限が解けたらお前らを喰うかもしれんぞ?」
「そのときは俺が相手になってやるよ」
侑斗はゼロノスのベルトを見せつける。
「いいだろう…時の列車を見つけたら俺が頂くがな!」
ガオウはゼロノスのベルトを見る。
(いざとなったら奴の列車を頂くという手も…)
侑斗は香川とガオウを見る。
(とりあえず変身制限の間は闘わないで済んだが…香川さんはどうするつもりなんだ?)
金居はガオウを見る。
(この男は…使えそうだな…)
香川はガオウを見る。
(まさかもう一人の時の列車に関係する人物に会えるとは…桜井君を守る盾としては充分過ぎる実力。もしくは、この人のパスさえ手に入れられればあるいは…)
692:交錯した時間 ◆kMr1QQsLJM
08/06/30 20:26:58 A119uj8+0
【牙王@仮面ライダー電王】
【1日目 現時刻: 朝】
【現在地:F-4エリア北部】
【時間軸】:最終決戦前。
【状態】:全身にキックによるダメージ、ガオウに2時間変身不可。 リュウガに2時間変身不可。
【装備】:ガオウベルト
【道具】:マスターパス、基本支給品一式、ランダム支給品1~3(未確認)、リュウガのデッキ、コンビニから持ってきた大量の飲食料
【思考・状況】
基本行動方針:全て喰らい尽くした上で優勝
1:適当に歩き回り、参加者を喰らう。最終的にゴルゴス、死神、影山も喰う。
2:一文字、ハナ、加賀美新、風間大介、天道総司を倒したと思われる参加者、モモタロスを倒したと思われる参加者を喰らう
3:機会があれば煩わしい首輪を外す。
4:とりあえず侑斗達と一緒に行動して時の列車を探してみる。邪魔なら喰う。
5:ガオウライナーかゼロライナーを手に入れて村上も喰う。
※会場のどこかに時の列車(予想ではガオウライナー)が隠されていると推測しています。
※未来の自分が電王にやられたことを知りました。
※変身に制限がかけられていることを知りました。
※木場の生存には未だ気づいていません
693:交錯した時間 ◆kMr1QQsLJM
08/06/30 20:27:40 A119uj8+0
【香川英行@仮面ライダー龍騎】
【1日目 現時刻:早朝】
【現在地:F-4エリア北部】
[時間軸]:東條悟に殺害される直前
[状態]:強い決意。全身に中程度のダメージ、中程度の疲労。
[装備]:神経断裂弾(三発)、シグザウアー SSG-3000
[道具]:煤けた首輪、双眼鏡
[思考・状況]
1:殺し合いの阻止
2:侑斗の生存を優先。
3:北崎(名前は知らない)を倒す。
4:東條、北崎(名前は知らない)、ガドル(名前は知らない)を警戒
5:五代雄介に一条薫の死を伝える。
6:金居は信用できない。邪魔になるなら切り捨てる。
7:侑斗を生存させるため、盾となるべく変身アイテム、盾となる参加者を引き入れる。
8:ガオウライナーも脱出に使える。機会があればマスターパスを手に入れたい。
[備考]
※変身回数、時間の制限に気づきましたが詳細な事は知りません。
※剣世界の事についておおまかな知識を得ましたが、仮面ライダーやBOARDの事など金居が伏せた部分があります。
※神経断裂弾の残りの弾数、首輪の損傷具合は不明です。
※死者の蘇生に対する制限はスマートブレイン社の詭弁。首輪はそう簡単には外せないと考えています
694:交錯した時間 ◆kMr1QQsLJM
08/06/30 20:30:22 i6im35ak0
【桜井侑斗@仮面ライダー電王】
【1日目 現時刻:早朝】
【現在地:F-4エリア北部】
[時間軸]:最終回直後
[状態]:深い悲しみ、強い決意。ハナ、デネブの無事に安堵。全身に中程度のダメージ、中程度の疲労。
[装備]:なし
[道具]:基本支給品×2、ゼロノスカード4枚、不明支給品1~3(確認済・このメンバーでは戦闘に役に立たない)
一条の支給品0~1(確認済・このメンバーでは戦闘に役に立てない)
[思考・状況]
1:殺し合いの阻止
2:香川と行動しつつ仲間との合流を目指す
3:自分と同じ顔をした少年(桐矢)への疑問。保護が必要ならそうする。
4:北崎(名前は知らない)、ガドル(名前は知らない)を倒す。
5:五代雄介に一条薫の死を伝える。
6:金居は気に食わないが戦力が必要。坊やって言うな!
7:ガオウに警戒しながらも当面は共に行動。
[備考]
※変身回数、時間の制限に気づきましたが詳細な事は知りません。
※剣世界の事についておおまかな知識を得ましたが、仮面ライダーやBOARDの事など金居が伏せた部分があります。
695:交錯した時間 ◆kMr1QQsLJM
08/06/30 20:31:04 i6im35ak0
【金居@仮面ライダー剣】
【1日目 現時刻:早朝】
【現在地:F-4エリア北部】
[時間軸]:45話終了後
[状態]:疲労と負傷共に中。
[装備]:なし
[道具]:基本支給品×2、コーヒーセット、デジタル一眼レフ(CFカード)、望遠レンズ
Lサイズの写真(香川の発砲シーン)
[思考・状況]
1:可能な範囲で殺し合いの内幕をさぐる。
2:橘とは会いたくない、というか知り合いに会いたくない。
3:東條が参加者を減らしてくれる事に期待。
4:利用できる参加者は利用し、障害となる参加者は状況によっては殺害する。
5:三人を利用して上手く生き残る。邪魔になるなら殺す。
6:香川英行の高い知能ならば首輪を解除する方法を思いつくのではと期待。
7:二人の戦闘力に僅かに落胆。 ガオウに期待。
[備考]
※香川・侑斗と簡単な情報交換を行いました。しかし、仮面ライダーとの敵対や東條と約束を交わした事など、自分に不利になる情報は伏せました。
※ライフル・首輪を香川に譲渡しました。
※桐矢と侑斗は別人だと認識しています。
共通思考
※不特定多数の人物が利用する電車はリスク回避のために使用しない。
696:交錯した時間 ◆kMr1QQsLJM
08/06/30 20:31:32 i6im35ak0
投下終了です
697:名無しより愛をこめて
08/06/30 20:39:00 brVFzqC10
>>696
投下乙です。
正直、リレーになっていないほどガオウと侑斗の思考が変だと思います。
組むにしても、心理描写、組むまでの理由が弱すぎます。
侑斗から事情を聞いていた香川教授が誘うのも、正直キャラからしてないかと。
思考の矛盾は修正が必須だと思いますが。
これ以上は議論スレでお願いします。
698:名無しより愛をこめて
08/06/30 21:21:46 5cwpp+Gk0
>>697
投下乙です。
これ以上は議論スレでお願いします。
お前は何が言いたいんだとw
699:名無しより愛をこめて
08/06/30 21:34:49 +yxUgm8O0
>>698
お前こそ何が言いたいんだ。
700:名無しより愛をこめて
08/06/30 22:20:31 D1EkEuPC0
間違えてプロットを貼っちゃったんだろう
きっとそうだ
701:名無しより愛をこめて
08/07/01 01:42:16 LViPNtfZ0
感想が一つもなしで指摘、議論だけか
702:名無しより愛をこめて
08/07/01 01:46:55 1D4y1Yic0
や、プロットにどう感想しろと
703:名無しより愛をこめて
08/07/01 02:42:55 0PfJw5em0
お前ら文句言うだけで自分で書こうとはしないんだな
それで何か変わるわけねーだろ
704: ◆kMr1QQsLJM
08/07/01 08:22:57 qGcO+1/G0
修正版投下します
激しい戦闘の音が鳴り響いた。
「近くで戦ってますね」
香川達は慎重に近づく。
「糞…喰い損ねたか…」
苛立つガオウに近寄ってくる三人。
「向こうからやって来たか」
ガオウは三人の前に飛び出す。
「お前は!」
驚く侑斗をよそにガオウはマスターパスを手にとるが何の反応もしない。
「何?」
「変身には制限がかけられているんですよ」
「何だと?」
「こちらは今、変身出来ます。話し合いましょう」
ガオウは侑斗を見る。
(ゼロライナーの主か…生身で戦うのは危険だな)
「いいだろう。少しくらいなら話に付き合ってやる」
705: ◆kMr1QQsLJM
08/07/01 08:23:56 qGcO+1/G0
* * * * * *
「…つまり、お前は俺から見たら過去のガオウなのか」
「未来の俺があの赤鬼達に喰われたなんて信じられんな」
「主催者は時間への介入さえ可能というわけですか…ガオウさん、私達と行動しませんか?」
「何だと?」
「香川さん!?何を言ってるんですか!こいつは危険です!」
「変身制限がある以上、個人の行動は大変です。それに、時の列車に詳しい方は一人でも多く一緒にいた方がいいと思いますよ」
「俺の制限が解けたらお前らを喰うかもしれんぞ?」
「解ける前に俺が倒してやるよ!」
侑斗はゼロノスのベルトを見せつける。
「制限が解けるまでで結構です。私はいろいろと話を聞いてみたいもので…」
ガオウはゼロノスのベルトを見る。
(いざとなったら奴の列車を頂くという手も…)
「面白い…また喰えるようになるまでは一緒にいてやる」
侑斗は香川とガオウを見る。
(とりあえず変身制限の間は闘わないで済んだが…香川さんはどうするつもりなんだ?こいつは信用出来ない。少しでも危険な素振りを見せたら…)
金居はガオウを見る。
(この男は…使えそうだな…)
香川はガオウを見る。
(まさかもう一人の時の列車に関係する人物に会えるとは…桜井君でなくともこの人物を説得出来れば…もしくは、この人のパスさえ手に入れられればあるいは…)
706: ◆kMr1QQsLJM
08/07/01 08:25:11 qGcO+1/G0
【牙王@仮面ライダー電王】
【1日目 現時刻: 朝】
【現在地:F-4エリア北部】
【時間軸】:最終決戦前。
【状態】:全身にキックによるダメージ、ガオウに2時間変身不可。 リュウガに2時間変身不可。
【装備】:ガオウベルト
【道具】:マスターパス、基本支給品一式、ランダム支給品1~3(未確認)、リュウガのデッキ、コンビニから持ってきた大量の飲食料
【思考・状況】
基本行動方針:全て喰らい尽くした上で優勝
1:適当に歩き回り、参加者を喰らう。最終的にゴルゴス、死神、影山も喰う。
2:一文字、ハナ、加賀美新、風間大介、天道総司を倒したと思われる参加者、モモタロスを倒したと思われる参加者を喰らう
3:機会があれば煩わしい首輪を外す。
4:とりあえず制限が解けるまで侑斗達と一緒に行動してみる。邪魔なら喰う。
5:ガオウライナーかゼロライナーを手に入れて村上も喰う。
※会場のどこかに時の列車(予想ではガオウライナー)が隠されていると推測しています。
※未来の自分が電王にやられたことを知りました。
※変身に制限がかけられていることを知りました。
※木場の生存には未だ気づいていません
707: ◆kMr1QQsLJM
08/07/01 08:25:40 qGcO+1/G0
【香川英行@仮面ライダー龍騎】
【1日目 現時刻:早朝】
【現在地:F-4エリア北部】
[時間軸]:東條悟に殺害される直前
[状態]:強い決意。全身に中程度のダメージ、中程度の疲労。
[装備]:神経断裂弾(三発)、シグザウアー SSG-3000
[道具]:煤けた首輪、双眼鏡
[思考・状況]
1:殺し合いの阻止
2:侑斗の生存を優先。
3:北崎(名前は知らない)を倒す。
4:東條、北崎(名前は知らない)、ガドル(名前は知らない)を警戒
5:五代雄介に一条薫の死を伝える。
6:金居、ガオウは信用できない。邪魔になるなら切り捨てる。使えるようなら説得して仲間にする。
7:侑斗を生存させるため、盾となるべく変身アイテム、盾となる参加者を引き入れる。
8:ガオウライナーも脱出に使える。機会があればマスターパスを手に入れたい。
[備考]
※変身回数、時間の制限に気づきましたが詳細な事は知りません。
※剣世界の事についておおまかな知識を得ましたが、仮面ライダーやBOARDの事など金居が伏せた部分があります。
※神経断裂弾の残りの弾数、首輪の損傷具合は不明です。
※死者の蘇生に対する制限はスマートブレイン社の詭弁。首輪はそう簡単には外せないと考えています。
708: ◆kMr1QQsLJM
08/07/01 08:26:15 qGcO+1/G0
【桜井侑斗@仮面ライダー電王】
【1日目 現時刻:早朝】
【現在地:F-4エリア北部】
[時間軸]:最終回直後
[状態]:深い悲しみ、強い決意。ハナ、デネブの無事に安堵。全身に中程度のダメージ、中程度の疲労。
[装備]:なし
[道具]:基本支給品×2、ゼロノスカード4枚、不明支給品1~3(確認済・このメンバーでは戦闘に役に立たない)
一条の支給品0~1(確認済・このメンバーでは戦闘に役に立てない)
[思考・状況]
1:殺し合いの阻止
2:香川と行動しつつ仲間との合流を目指す
3:自分と同じ顔をした少年(桐矢)への疑問。保護が必要ならそうする。
4:北崎(名前は知らない)、ガドル(名前は知らない)を倒す。
5:五代雄介に一条薫の死を伝える。
6:金居は気に食わないが戦力が必要。坊やって言うな!
7:ガオウに警戒しながらも香川を信用し当面は様子見。
[備考]
※変身回数、時間の制限に気づきましたが詳細な事は知りません。
※剣世界の事についておおまかな知識を得ましたが、仮面ライダーやBOARDの事など金居が伏せた部分があります。
709: ◆kMr1QQsLJM
08/07/01 08:27:54 nnY9n5Tb0
【金居@仮面ライダー剣】
【1日目 現時刻:早朝】
【現在地:F-4エリア北部】
[時間軸]:45話終了後
[状態]:疲労と負傷共に中。
[装備]:なし
[道具]:基本支給品×2、コーヒーセット、デジタル一眼レフ(CFカード)、望遠レンズ
Lサイズの写真(香川の発砲シーン)
[思考・状況]
1:可能な範囲で殺し合いの内幕をさぐる。
2:橘とは会いたくない、というか知り合いに会いたくない。
3:東條が参加者を減らしてくれる事に期待。
4:利用できる参加者は利用し、障害となる参加者は状況によっては殺害する。
5:三人を利用して上手く生き残る。邪魔になるなら殺す。
6:香川英行の高い知能ならば首輪を解除する方法を思いつくのではと期待。
7:二人の戦闘力に僅かに落胆。 ガオウに期待。
[備考]
※香川・侑斗と簡単な情報交換を行いました。しかし、仮面ライダーとの敵対や東條と約束を交わした事など、自分に不利になる情報は伏せました。
※ライフル・首輪を香川に譲渡しました。
※桐矢と侑斗は別人だと認識しています。
共通思考
※不特定多数の人物が利用する電車はリスク回避のために使用しない。
投下終了です
710:名無しより愛をこめて
08/07/01 08:33:02 Mg4t8T+80
修正版、乙です。
ですが、正直小手先の言葉を少し弄っただけで、
問題点が解決しているとは思えません。
なにより、修正版は本スレではなく仮投下スレに落とすものです。
投下の前に、まずは基本的なルールとマナーを確認して来ては頂けませんか。
基本的なことはすべて、このスレの>>1->>4までとそのリンク先に書かれています。
まずは議論スレにおいでになって、トリップ付きで修正の意思を伝えた上で
きちんと修正なさったものを仮投下スレに投下して
投下した旨を本スレに報告してください。
議論スレや修正スレに書き込めない場合は、あらためてこちらで相談してください。
議論スレと仮投下スレの場所については>>3をご覧下さい。
711:名無しより愛をこめて
08/07/01 08:59:42 GiRipqzgO
乙です。
正直修正が足りなくこのままでは採用は無理かと思います。
他の方が言われますように先ずはルールにしっかりと目を通す事が必要かと。
712:名無しより愛をこめて
08/07/01 13:06:46 BVmfw5cLO
そこまで言うならテンプレにレベルの低い作品は即破棄です。を付け加えたら?
713:名無しより愛をこめて
08/07/01 17:19:13 Mg4t8T+80
>>712
>>3
714:名無しより愛をこめて
08/07/01 20:57:48 eVKA9TiM0
修正内容に問題なさそうだから別によくね?
715:名無しより愛をこめて
08/07/01 21:33:48 lghZHuEa0
>>714
>>710-711
716:名無しより愛をこめて
08/07/01 21:44:10 8ksQyWLL0
>>715
だから問題点解決するだけの記述あるんだからよくね?
細かいルールは次回から気をつけてもらえばいいじゃん。
717:名無しより愛をこめて
08/07/01 21:50:01 DuM7FLc50
>>716
>>710-711
718:名無しより愛をこめて
08/07/01 21:50:18 lghZHuEa0
>>716
本気でいっているの?
小説にすらなっていないものが、問題ないか。
719: ◆kMr1QQsLJM
08/07/01 21:51:29 g96lrPqj0
面倒臭いから破棄でいいですよ。
ここまで馬鹿が多いとやりにくいな。
次はちゃんと馬鹿のレベルに合わせた作品にしますよ。
720:名無しより愛をこめて
08/07/01 21:58:07 0BJaGKC20
>>719
そのレベルに合わせた作品とやらを是非とも宜しくお願いいたします。
期待しておりますので。いやいや本当に。
721:名無しより愛をこめて
08/07/01 22:01:51 5td6iGll0
>>719
Never come.
あ、もしかして英語だから分からないかw
722: ◆kMr1QQsLJM
08/07/01 22:31:45 Tp6q40tS0
作品の良し悪しは別として、暴言は良くないと思います
それと、そのトリップは簡単過ぎますので、偽者防止のためにも
変える事をお勧めします
723:名無しより愛をこめて
08/07/01 23:15:32 2R96JbR/0
こんな低級荒らしのことで盛り上がれるんだったら普段も雑談してたらいいのに
このロワの毒吐きの音沙汰の無さはすごいや
724:名無しより愛をこめて
08/07/02 00:27:31 r0XDJULqO
ちょっと聞きたいんだけど、誰が異議を申し立てたら破棄とか変更になるの?
ダークカブトが出た時、結構な数の異議が出たのに完全スルー。
なんで?
725:名無しより愛をこめて
08/07/02 01:03:41 c2A0/hX60
当たり前の事だけど、異議は「誰が」ではなく「何を」申し立てたかの問題だよ。
あと、ちゃんとした手続きを踏んでいるかどうかって言うのもある。
ダークカブトの件は、意義を申し立てた側がきちんとした根拠も示せず前後との矛盾も特になく
なおかつ擁護意見に対して「破棄すべき」と言うだけで筋の通った反論ができなかった。
つまり手続きにのっとって論破されたから無効、というだけ。
今回は逆に、意義に対して回答もせず、問題点の修正も不十分、つまり決定的な結論の出ていない状態で
書き手さん自身が破棄を決定したから破棄されただけのことだ。
加えて、テンプレに明記されてる手続きを尊重をしなかった、というのもあるけどね。
726:名無しより愛をこめて
08/07/02 12:41:54 r0XDJULqO
前回は論破ってよりも、何言っても無駄だから引っ込んだんじゃないの?
今回の方が全然問題無いないと思うけどな。前回は、ダークカブトゼクターとパーゼク同時に出してたし、ダークカブトゼクターの出し方も変だったし、問題点有りすぎなのに、保護者多数で完全スルー。
727:名無しより愛をこめて
08/07/02 13:02:28 L/d5EXj2O
>>726
異義を唱えた連中の大半が議論スレに参加してすらいない時点で引っ込むも糞もない
それどころか多数の擁護意見完全スルーでwiki管理フォームに破棄申請するとかルール違反するし
728:名無しより愛をこめて
08/07/02 19:05:18 l1ERFOwp0
どうでもいいが、この板から出て行け!
729:名無しより愛をこめて
08/07/02 19:43:27 So3Yes9N0
>>726 はっきりいって、ここはオナニーロワだからね >>725とか>>726みたいな信仰心の
厚い人間しかいない、上から目線で言いくるめようとするだけ、良くする気なんてないんだから
黙ってオナニーみてるしかないよ。 ライダー好きを自称する連中が腐ってるんだから
よくわからんね
730:名無しより愛をこめて
08/07/02 20:05:27 l1ERFOwp0
一通り読んだ。前回通しているのに今回は通さないのはおかしいな
第三者の意見だから参考になるぞ
731:名無しより愛をこめて
08/07/02 20:25:53 m9c+nKOc0
845:元書き手◆cW9wr8uD4A 07/02(水) 09:00 Ezfsgvn00 [sage]
あの、このスレで暴れるならまだしもここの書き手の方のトリつけて自演して
他のスレを荒らすのはやりすぎではないですか?
ここの荒らしは人としてどうかと思いますよ。
もし、私と違い、このスレを見限っていない書き手の方がまだ残っていらしたら
こんな荒らしに負けずに頑張ってください。
849:07/02(水) 19:52 l1ERFOwp0 [sage]
>>845
は? 何でそんなこと言われないといけないのか説明してもらいたい。
証拠もないのに人としてどうか?
そこまで言うなら行ってやるよ、もう行ったけどな
732:名無しより愛をこめて
08/07/02 20:50:54 So3Yes9N0
>>730 だから無駄だって毒吐きの管理人までグルになってコミュを結成してるんだから
オナニーならmixiとかでやれよって言っても、新たな信者を掴み絶賛されたいから、
いつまでも2chの板に固執してるんだぜ、とにかく頭が悪いという事に自覚が無いから
、また自覚してるからこそなのか常時上から目線、仮面ライダーという既存の借り物で
よくある企画に乗っただけで心から書き手とか言っちゃっう真性たちなんだから
733:名無しより愛をこめて
08/07/02 20:53:08 So3Yes9N0
2931 :やってられない名無しさん:2008/06/28(土) 13:44:38 ID:???0
俺も書き手デビューは14で中2だったぜ!
……それが今じゃハタチかあ、年くったな
↑ こんな奴ばかり筋金入りの低脳集団だからな
734:名無しより愛をこめて
08/07/02 20:55:39 JkTqNkuk0
とりあえず本当に自演なのかどうかを説明してもらわないとな。
本当にそうならば出ていってもらわないと。
だが、もし間違いだったら誰がどう責任とるのかな?
ここの責任者がクラインスレに詫びでも入れるか?
735:名無しより愛をこめて
08/07/02 20:58:14 L/d5EXj2Q
詫び入れるのは喧嘩売った奴だろJK
736:名無しより愛をこめて
08/07/02 21:01:49 EaAdNi9s0
>>735
責任者が一言くらい詫びろや。
書き手の面倒も見られない奴がこんな企画の責任者やってんじゃねえよ!
737:名無しより愛をこめて
08/07/02 21:02:49 btmnuR0/0
>>736
責任者なんていないぜ?
738:名無しより愛をこめて
08/07/02 21:15:05 l1ERFOwp0
とりあえず喧嘩売ってきたやつか責任者に匹敵するほどの影響力をもつ誰かが謝罪にこいよ
個人の行動だから無視とか言うなら、そいつを足切りすると考えていいんだな?
739:名無しより愛をこめて
08/07/02 21:16:04 XJT9C/9r0
URLリンク(klein-bottle.rakurakuhp.net)
これがクラインスレにいた◆kMr1QQsLJM氏の書かれた作品です。
こちらのスレに書かれた作品と比べてみれば一目瞭然かと思いますが。
740:名無しより愛をこめて
08/07/02 21:23:04 DFFmsuBs0
>>739
読んだよ。どちらもどうしょうもない駄文。
同一人物に間違いないですね。わざわざ証拠をありがとうございます。
早く詫びろや!
741:名無しより愛をこめて
08/07/02 21:28:03 hPmp9aCO0
>719で破棄宣言が出ているので終了。
742: ◆deggScNisI
08/07/02 23:38:07 925gIWAZ0
ゴ・ガドル・バ 投下します
743:休息 ◆deggScNisI
08/07/02 23:39:19 925gIWAZ0
薄暗い道路をゴ・ガドル・バはバイクで走り抜ける。
バイクを従わせている腕は右腕のみ。左腕はというと…ガドルのバッグの中だ。
先ほどのゼロノスとの戦闘により左腕を切断されたガドルは傷を癒すため、地図に記された保養所を目指していた。
病院に向かう事も考えたが、ある事実が病院に向かう事を断念させた。
ゼロノスと同行していた香川から、取引の代償として受け取った首輪探知機。
その首輪探知機が病院の周りに多くの参加者がいる事を探知していた。
本来ならば多くの者と戦える事はガドルにとって願ったり叶ったりな事なのだが…なにぶん状態が悪い。
左腕の欠損もそうだが、全身に広がる疲労も無視できない。おまけに変身もできないのだ。
もっとも、完全に変身できないわけではない。香川から受け取った首輪探知機以外の代償、オルタナティブゼロのカードデッキ。
これを使えば戦う事自体は可能だろう。だがそれでは意味が無い。
(本来の力を出し切れぬ状況で戦い、それが何になる?その状態で勝っても負けても、得る物は悔いだけだ)
ゴ・ガドル・バの目的はあくまでも強き者と戦い強くなる事。そしてダグバを倒す事だ。
その為の糧にならない、ただ自分の身を護るだけの戦いなど、ガドルには意味が無い。
だがダブルライダーやオルタナティブゼロ、ゼロノスとの戦い。彼らのような強き者との戦いは正にガドルが望む戦いそのものであった。
願わくば再び彼らと…いや、まだ見ぬ強き者とでもいいし、クウガでもいい。戦いたい、ガドルの本能はそう呟く。
だがその本能を理性で抑え、ガドルはバイクを北へと走らせる。空はいよいよ明るくなり、夜の時間は終ろうとしていた―
* * *
744:名無しより愛をこめて
08/07/02 23:39:34 C7XoIOIR0
745:名無しより愛をこめて
08/07/02 23:40:18 C7XoIOIR0
746:休息 ◆deggScNisI
08/07/02 23:40:55 925gIWAZ0
風と一体になるように、バイクは走る。
馬とは違う、その走り。ガドルは運転に慣れ余裕ができると、次第にこのバイクという物が中々良い物だという事を実感できるようになってきた。
単に移動手段として優れているだけではない。言葉にできないが、あえて言うならば浪漫という奴なのだろうか?
(バダーが気に入るもの頷ける…)
ゴ・バダー・バ。現代の馬ともいえるバイクを愛した彼は、自らのゲゲルにもバイクを使い、殺戮の限りを尽くした。
そんな彼もあと一歩という所で、クウガに敗れた。そう、敗れたはずなのだ。
だが彼の名前がダグバや自分の名前と共に名簿に載っていた事は事実。しかしそれがどうした。
何故だとかどうしてといった感情はない。あるのは自分が求める強き者が増えたという事だ。
彼の実力は十分理解している。同じ『ゴ』として、しのぎを削るのも悪くない。
強き者との戦いに思いを寄せるガドルを現実に呼び戻すかのように、場違いな音楽が流れ出す。
こんな音が鳴ったままでは参加者を呼び寄せてしまうかもしれない…ガドルはそう考え、バイクを止めてバッグを漁る。
その動作はまるで長年片腕であるかのように淀みが無く、ガドルの適応能力の高さを物語る。
音源の正体は携帯であり、何やら女の声が聞こえてきていた。
その声は煩わしいが、内容が内容だったので、ガドルは一語一句漏らさぬように、その放送を聴いた。
* * *
放送を聴き終え、ガドルは息を一つ吐くと、空を見上げた。空は明るく、これから一日が始まる、そんな思いも過ぎるが…
(この空を見ることなく、絶えた者もいるのだな…)
ガドルにとっては電車の情報は興味を引くものではない。禁止エリアの情報も、少なくとも今の自分の場所を考えると関係ないと言える。
だが死亡者の情報は…この中に或いは強き者がいたかもしれない、そう考えると惜しく感じた。
出会うことなく絶えてしまった者達を想いつつ、ガドルは携帯を操作する。
携帯を取り出したついでに首輪探知機を使用し、辺りの状況を確認する事にしたのだ。
747:休息 ◆deggScNisI
08/07/02 23:42:02 925gIWAZ0
一つ、反応があった。
ガドルは辺りを、いや、反応があった方向だけを見つめる。だが人のいる気配はない。
しかし地面にほんの少しだけ違和感を感じ、ガドルはその場へゆっくりと近づく。
近づくにつれ違和感の正体がはっきりする。周りの土と比べると、その場所だけ何かを埋めたようになっているのだ。
しばらく悩んでいたが意を決し、携帯を懐に仕舞い込み、土を掘る。
一度掘り返したのだろうか?意外なほど土は柔らかく、右腕だけでも簡単に掘り起こす事ができた。
眠っていたのは、男だった。所々に火傷のような傷があり、中でも胸にできた傷は特に痛々しい。恐らくはこの傷が致命傷となったのだろう。
だがそれほどの傷を負って死んだにも拘らず、男の顔は…自分を貫き通した顔をしていた。
(…強き者であったのだな、貴様も。先の放送のどれかが、貴様の名前なのだろう…)
ガドルはしばらく男の顔を見つめた後、周りの土を再び男に被せ、掘り起こす前と同じ状態にする。
(貴様と戦えなかった事が惜しい。せめて…貴様と戦い、生き残った者とは、戦ってみたいものだ)
ガドルは何事も無かったかのようにバイクの元へ戻り、再びエンジンをかけて走り出す。
本来なら首輪の反応等無視し、まっすぐ保養所へと向かうべきだったのだろう。
だが強き者が数多くこの地にいる。その事実がガドルの精神を高揚させ、傷ついた肉体に少なからず、影響を与えていた。
* * *
748:名無しより愛をこめて
08/07/02 23:42:13 C7XoIOIR0
749:休息 ◆deggScNisI
08/07/02 23:43:45 925gIWAZ0
しばらくバイクを走らせると灰色の建物が見えてきた。派手な看板等は無く、質素な印象を受ける。
地図と照らし合わせ、この建物が目指すべき保養所だということがなんとか確認できた。
バイクは建物の裏手へと運んでおく。こうしておけば少なくとも表から見た限りでは誰かが中にいると即座に気づかれる事はないだろう。
ガドルはバイクを隠すとバッグだけを手に持ち、再び保養所の表へと戻る。
(…うん?)
来たときには保養所自体に目が行き気がつかなかったが、よくよくみるとあたりにはタイヤの跡がいくつか残されている。
中には地面が削れたような跡もあり、どうやらこの場所で戦闘が行なわれたらしい。
もしかしたら、この施設内に残っているかもしれない。この戦闘を行なった参加者が…
ガドルはオルタナティブゼロのカードデッキをいつでも取り出せるようにし、警戒しながら中へと踏み込んだ。
ロビーはこざっぱりとしていて、ソファーや小さなテーブル、そんな中で目を引くのは古ぼけた大時計といった所か。
外とは裏腹に中は随分と綺麗なものだ。中も多少は荒れていると考えていたガドルは拍子抜けした気分だった。
そのままガドルは一階を探索し…探索を終える頃には警戒心をすっかり解けていた。
右手に握られた首輪探知機のおかげだ。一階を探索している間、常に探知機の反応を見ていたが、結局一度も反応する事は無かった。
探索中、誰かがいた形跡はあったが、あいにくこれといった物は見つからない。随分前にこの場を後にしたらしい。
階段をギシギシと軋ませながら、二階へ移る。その右手には探知機は無い。
既に安全と分かったという事もあるが、電池の減りが思っていたよりも早く、乱用は禁物のようだ。
ガドルは階段に一番近い部屋を選び、ドアを開ける。質素ではあるが、陽の光が差し込み、悪くはない部屋だ。
バッグを部屋に放り出し、座り込む。このまま休んでもよかったが、先ほど一階を探索している間に見かけた浴場―
(…一度味わってみるのも悪くはない、か)
ガドルは部屋にあった備え付けの浴衣を手に取り、階下の浴場へと歩を進めた。
750:名無しより愛をこめて
08/07/02 23:45:27 C7XoIOIR0
751:休息 ◆deggScNisI
08/07/02 23:46:50 925gIWAZ0
浴場の入り口は二つあったが、なんとなく青いのれんが掛けられた方を選ぶ。
片腕だけで器用に衣服を脱ぎ去り、棚の中に置いてある篭へと放り込んでいく。
ガラガラとガラスの戸を開けると青い空が見えた。露天風呂、という奴だろうか。
ヒンヤリとした石の感触を素足に感じ、ガドルはキョロキョロと辺りを見渡し、目当ての物を見つける。
こういう所ではまず身体を清めるもの、と記憶している。この状況で気にする必要があるかどうかは別として。
流し場にいくつか置いてある木製の椅子に腰を下ろし、目の前の加賀美を見つめる。
自然と鍛えられ、盛り上がった筋肉が外気に震えている。
左肘から先は欠損し、注意深く見ればそこかしこに小さな傷もできている。
ガドルは左肩にできた切り傷にそっと触れてみる。自身の治癒能力はある程度制限されてはいるが、健在のようだ。
時間さえ掛ければ、あるいは左腕を接合する事も可能かもしれない、そんな事を考えつつ蛇口を捻り、桶にお湯を溜める。
お湯に浸したタオルに石鹸を滲み込ませ、なるべく傷口には触れないようにしながら身体にこすり付けていく。
今度は別の蛇口を捻る。シャワーから勢いよくお湯が飛び出し、身体に纏わりついた汚れや垢を泡と一緒に流していく。
そのまま頭を濡らし…手が止まる。目の前には二つボトルがあり、恐らくどちらかがシャンプーと呼ばれる物なのだろう。
だがもう一つは?仮に間違えた所で何の問題も無いとは思うが…ガドルは悩んだ末に両方とも使い、髪を泡立て、洗い流していく。
身体を清め終わったガドルは立ち上がり、風呂へと向かう。確かに身体を清めるのは悪くはない、が―
752:休息 ◆deggScNisI
08/07/02 23:47:33 925gIWAZ0
(分からん、何故単なるお湯に身体を浸ける事をリント達は好むのだろうか?)
右足をゆっくりとお湯へと浸ける。多少熱く感じるが、我慢できないほどではない。
そのまま左足。しばらくそうして仁王立ちをしていると、少しずつだが身体に熱がこもってくる。
そのまま腰を下ろし、風呂の中の段差に座り込む。下半身は完全に浸かりきった形だ。
(なるほど…確かに、悪くはないな)
多少傷口に沁みるが、緊張が解される感覚が心地よい。左手の負傷が無ければ全身を浸からせていた所だろう。
しかしこの心地よさ。もしも全身を浸からせていたらあまりの心地よさに眠ってしまうのではないだろうか。
「おぉ~……」
思わず声を漏らし、ガドルは初めての温泉を堪能した。
753:名無しより愛をこめて
08/07/02 23:47:58 C7XoIOIR0
754:休息 ◆deggScNisI
08/07/02 23:48:19 925gIWAZ0
少々長湯しすぎたようで、ガドルは多少のぼせてしまっていた。
もやもやとする頭で浴場を抜け、身体を乾いたタオルで拭いていく。
(風呂とは心地よいが、危険だな…)
そう心に刻み込みつつ、浴衣に着替え、二階の部屋へとふらふらとした足取りで戻っていく。
部屋にたどり着き、扉を閉めた所でついに限界を向かえ、バタリと倒れこんでしまう。
這いずるようにバッグの側まで近づき、左腕とカードデッキを取り出し、カードデッキは懐に仕舞い込む。
これで突然の襲撃にも備えられるだろう。そして左腕は傷口とピタリと合う所で固定させる。
治癒能力が健在ならば、こうしておけば目覚めたときには接合されているかもしれない。そう上手くいくとは思えない、が…
ともかく、今の状況でやれる事はやった。ガドルはそう判断し、身体を休めるため、ゆっくりと目を閉じた。
755:名無しより愛をこめて
08/07/02 23:48:41 0Yexi+M7P
756:休息 ◆deggScNisI
08/07/02 23:48:58 925gIWAZ0
【ゴ・ガドル・バ@仮面ライダークウガ】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:C-3保養所二階】
[時間軸]:ゴ・ジャーザ・ギのゲゲルを開始後
[状態]:左腕の肘から先を破損。右足部装甲破損。全身の負傷中。ぽかぽか。睡眠中。
[装備]:オルタナティブゼロのデッキ、基本支給品×1、首輪探知携帯、YAMAHAのT MAX
[道具]:破損した左腕
[思考・状況]
基本行動方針:強き者と戦い、強くなる。
1:リントの戦士を倒す。
2:再びあの二人と戦う。
3:桜井侑斗と決着をつける。
4:戦闘を繰り返し、強くなる。
5:最終的にダグバを倒す。
備考
※ガドルは自分にルールを課しているため、抵抗しないただのリントには攻撃しません。
※バイク(YAMAHAのT MAX)は保養所の裏手に隠されています。
757:名無しより愛をこめて
08/07/02 23:49:14 C7XoIOIR0
758: ◆deggScNisI
08/07/02 23:49:52 925gIWAZ0
投下終了です…誤字脱字、矛盾点等のご指摘よろしくお願いします。
支援してくださった方々、ありがとうございました
759:名無しより愛をこめて
08/07/02 23:51:40 C7XoIOIR0
>>751
投下乙
まずは指摘から。
>>751で、加賀美とありますが、鏡の間違いでしょうか?
あと、左腕はゼロノス戦でなく、ダブルライダー戦で失われています。
それはさておき、男のサービスシーンww
ガドルの風呂シーンの力の入れように吹きました。
描写も細かいw
GJ!
760:名無しより愛をこめて
08/07/02 23:59:17 4x1ougxS0
投下乙!
こう、何というか男男しい風呂と言うのもいいものだなw
それはそれとしてもガドルかっこいい。この掘り下げをいかした今後の活躍にきたいだぜ。
761:名無しより愛をこめて
08/07/03 00:02:17 CpVTKOgx0
投下乙です。
気になった点が一つ。
以前の話で、首輪探知機能の適用範囲は500mという記述がありましたが
病院周辺の参加者の首輪を感知するのなら500mでは足りないのではないかと思われます。
(一度病院の近くまで行った、という文があれば良いかも)
そして感想ですが、
ガドルさん初めての温泉www和んでる姿を想像して吹いたw
書き出しのカッコよさとのギャップがまたたまらない!
素晴らしいサービスシーンでした、GJです!
762: ◆deggScNisI
08/07/03 00:10:41 FOcrvpSw0
書き込めるかな…?
ご指摘ありがとうございます!一時投下スレの方に修正稿上げておきました。
鏡はともかく…左腕と探知機範囲の勘違いは本当に申し訳ないです…
763:名無しより愛をこめて
08/07/03 00:17:17 gULsFanZP
サービスシーンキターw
和みシーンのくせにやけに風格があるのは流石ガドル閣下。
でも傷がひどくならないかな……グロンギだから大丈夫か。
この先の動きに要注目ですね。乙でした。
764:名無しより愛をこめて
08/07/03 00:32:06 +Q/PudASO
投下乙です!
ガドルのかっこいい入浴シーンktkrww
今はただ休息を取ることにしましたが、この後大暴れなるか!?
面白かったです!GJ!
しかしヒビキさんに続きガドルまで……
ライダーNEXTが男のサービスシーンに定評のあるロワになるのも時間の問題だな!
765:名無しより愛をこめて
08/07/03 00:44:19 PStEx0vW0
>男のサービスシーンに定評のあるロワ
勘弁してくれよwwww
次のサービス要員は牙王辺りか?
766:名無しより愛をこめて
08/07/03 03:02:22 uSzeVoMkO
GJです。マターリ癒されました
767:名無しより愛をこめて
08/07/03 07:34:40 khA7mp8O0
さあさあ早く謝罪しろよ。
結局自演ではないと証明されたんだからよ。
ライダーロワの削除依頼でも手土産にして謝りに来いよ!
768:名無しより愛をこめて
08/07/03 09:06:54 tCVwbdrHO
他スレに迷惑かけといて
普通に作品投下できるなんて素晴らしい企画ですね
769:名無しより愛をこめて
08/07/03 10:05:06 +wRmnsEs0
指摘です。
>>741
×(バダーが気に入るもの頷ける…)
○(バダーが気に入るのも頷ける…)
埋められていたのは一条さん…だったか。
なんという因縁。
なんだかガドルのキャラが日々進化している気がします
770:名無しより愛をこめて
08/07/03 10:45:13 F1il8DaBO
>>768
それはあの書き手が現れた時に言うべきだな
771:名無しより愛をこめて
08/07/03 13:15:51 FF8WqjlV0
>>758
投下乙です。
なんで、じっくりお風呂を堪能してるんだwガドルwww
放送や一条さんの亡骸を見て感慨深げなガドルがかっこよかったです。
サービスシーン楽しませていただきましたw
GJです。
772:クラインスレ書き手 ◆kMr1QQsLJM
08/07/03 13:21:22 IFYe5vYE0
初めまして。クラインスレに作品を投下していた書き手です。
クラインスレの荒らしがこちらのスレにまでご迷惑をおかけしたようで申し訳ありませんでした。
私のトリップが簡単だったこと、暫くクラインスレから離れていたことが原因です。
もしこれ以上クラインスレの荒らしと同一IDからこちらのスレを荒らす書き込みがあるようならば私が責任をもって通報します。
なので、どうか◆cW9wr8uD4A氏は引き続きこちらのスレに参加することをお許しください。
長文になりましたがどうかよろしくお願いします。
この度はご迷惑をおかけし、大変失礼いたしました。
773: ◆aj6Zn5J.vQ
08/07/03 21:00:59 AW3Yt2P/0
加賀美新、風見志郎投下します。
774:名無しより愛をこめて
08/07/03 21:03:02 Vrix5ZAL0
775:果てなき願い ◆aj6Zn5J.vQ
08/07/03 21:04:25 AW3Yt2P/0
「お前……風間だろ?」
知りもしない男から掛けられた言葉。
風見志郎は、この男が自分を何者かと勘違いしているとすぐに分かった。
よほど自分に似た知り合いがこの男にはいるのだろうか。
風見は、男が近寄ってくるのを無視するように男とは逆方向へ歩き出す。
「俺は風間なんて名前じゃない。人違いだな…」
あくまで否定したつもりだった。だが、男はそれをそのままに受け取ろうとはしない。
「風間!!お前、なんでそんな事言うんだよ?俺たち、一緒に戦ったこともある仲じゃないか。」
風見は、この男が馬鹿なのではないかと思った。
こちらが否定しているのに、あくまで風間という男だと思い近づいてくる。
本来ならば、ここで倒すべき相手だが…
(今は、変身したばかりだ。こいつに付き合ってやるのも時間潰しにはなるか。)
「……そうだった……な。」
あくまで、風間になり切ろうとは思わなかった。だが、1人で今はいるよりも
2人でいた方が助かる可能性は高い。今はまだ戦いの後の傷が深いのだから。
ならば、何者かを盾にする事も考えなければならない。
愛する妹を救う為には、方法など選んでいられない。
今はまだ、死ぬわけにはいかないのだから。
776:果てなき願い ◆aj6Zn5J.vQ
08/07/03 21:04:58 AW3Yt2P/0
男は、自分の返した言葉に小さく笑みを浮かべると、肩に手を置き馴れ馴れしくしてきた。
どうやら、本当に単純な男らしい。
「お前、水臭いじゃないか。どうして他人の振りなんかしたんだ?
なんかワケがあるなら話を聞くからさ。
天道が死んで……デネブまで。俺、こんな争いは止めたんだ。」
風間という男が、この男と友好関係にあるのは間違いなさそうだ。
ならば、風間の振りをしてこの男から必要な情報を聞き出すのも悪くはない。
「君は、戦うつもりはないんだな?俺は、戦うつもりだ……自分の為に。
あの子の為にも…」
単純な男、加賀美新は風間の振りをした風見の決意を聞いて深く溜息をついた。
よほど、自分の反応がショックだったようだ。
「あの子……って。お前、まさかゴンの為に?
ゴンの為に、お前は戦うっていうのか?」
どうやら、この男は自分の語ったあの子が「ちはる」ではなく
「ゴン」だと思っているらしい。
自分が不意に口にしか言葉が、相手を勘違いさせてしまったようだ。
「ゴン……だと?それはいったい……」
否定しようとすると、加賀美は風見の肩から手を離していく。
「俺は、それでもお前は戦うつもりはない。絶対に、この戦いを止めてみせる!!
天道や、デネブの分まで……俺が”ライダー”として戦う。
奪う為じゃない、守る為に俺は戦いたいんだ……」
777:果てなき願い ◆aj6Zn5J.vQ
08/07/03 21:05:49 AW3Yt2P/0
風見は、加賀美の言葉に一時も自分の意思が揺るぐことなどなかった。
今の自分には、愛する妹のことしかない。
ライダーとか、正義だとか。そんな事からは今は何も感じられない。
「君には、何も分からないだろう。愛する者を失った悲しみや、絶望などは…」
自分には、もはや妹を取り戻す道しか見えない。
この男に、その悲しみや苦しみなど分かるはずもない。
だが、男が返した言葉は意外なものだった。
「……分かるさ。俺にだって。」
□
加賀美の脳裏に浮かび上がる情景。愛する者を失った、あの日のことを。
―「俺を消したり、しないよね?兄ちゃんは、挫折した俺にとってたった1つの自慢なんだ」―
あの日、自分は何も出来なかった。ただ、弟を殺し擬態したワームを呆然と見つめるしかなかった。
あの時、あいつがいなければ今の自分はいない。
天の道を往き総てを司る男の言葉が無かったら、今の自分はいなかった。
778:名無しより愛をこめて
08/07/03 21:05:56 Vrix5ZAL0
779:果てなき願い ◆aj6Zn5J.vQ
08/07/03 21:06:19 AW3Yt2P/0
―「おばあちゃんは言っていた。人は人を愛すると弱くなる。 けど恥ずかしがることはない。」―
天道のあの時の言葉、総てを今でも鮮明に覚えている。
―「それは本当の弱さじゃないから。 弱さを知っている人間だけが、本当に強くなれるんだ…!!」―
自分は弱かった。弟の姿をしたワームを撃つ事も出来ず、ただカブトが倒すことを願うしかなかった。
―「天道!!いつか…俺は、お前を越えてみせる!!」―
そういった自分に、天道が投げ返したボール。
あの時の天道の笑みが、今でも忘れられない。
□
あの時の言葉、「いつか天道を越える」。
天道総司という自分にとって大きな存在だった男は、もういない。
あれほどに、尊大で強かった男がいない事が今でも信じられない。
だが、それでも加賀美には天道の思いが受け継がれていた。
780:名無しより愛をこめて
08/07/03 21:06:42 0I84/nBV0
781:果てなき願い ◆aj6Zn5J.vQ
08/07/03 21:06:57 AW3Yt2P/0
「俺にだって、分かるさ。弟を、亮を…失った俺には。
だけど、俺にとっての亮はあの約束をした日に……死んだんだ。
失ったことは辛いさ。デネブも……天道まで。
悲しいからそれに折れそうになる。だけど、その弱さがあるから…」
妹を取り戻そうとする風見。一方で弟の死を受け入れ戦おうとする加賀美。
妹の為に、生きようとする風見にとってそれは単なる奇麗事にしか聞こえなかった。
「そんな事は、奇麗事だ!!俺には、俺にとってはあの子が総てなんだ。
お前に、それが分かるわけがない……!!」
加賀美は、その言葉を聞いても目を逸らそうとしない。
「でも、弱さがあるから俺は強くなれたんだ。
俺たち人間は、一度しか命が無い。だから、俺もお前も一生懸命生きてるんじゃないか?俺は、お前が戦うっていうんならそれを全力で止めてみせる……絶対に。」
2人はただ、見つめ合う。お互いに譲れない意志。
どちらが正しいというべきではない。どちらもまた、正しいのだ。
ただ1つ、言える事があるのなら”未来”の風見志郎もまた加賀美が望んだように、自らの手で「愛する者を解放する」道を選んだことだけだろう。
だが、自らが為した未来の選択の事を今の風見志郎は知る由もなかった。
782:名無しより愛をこめて
08/07/03 21:07:22 0I84/nBV0
783:名無しより愛をこめて
08/07/03 21:07:56 gULsFanZP
784:名無しより愛をこめて
08/07/03 21:08:26 Vrix5ZAL0
785:名無しより愛をこめて
08/07/03 21:08:47 0I84/nBV0
786:名無しより愛をこめて
08/07/03 21:09:14 Vrix5ZAL0
787:果てなき願い ◆aj6Zn5J.vQ
08/07/03 21:10:25 AW3Yt2P/0
□
「風間…どうしても、戦うっていうんだな。」
分かれ道に立ち、2人の男が言葉を交わす。
「あぁ……私は、戦う。それが私にとっての…ライダーとしての生き方だ。
いずれはお前も倒す。その時は、受けて立って貰おうか。
その時が来るまでは、君との決闘は預けておこう。」
自分は仮面ライダーなどではない。ただの改造人間。
ショッカーに改造され、今は妹を救うという崇高な願いを抱いて戦っている。
決して揺るがない思いが、言葉となって出ただけだった。
背を向けた風見へ向け加賀美が声の限りに、叫びながら追う。
「風間!!それでも俺は……お前と戦うなんて出来ない!!」
風見はその言葉を聞いても、振り返ろうとしない。
あくまで、彼は修羅の道へ進むのだろうか?
風見志郎は何も語らない。ただ、追ってくる加賀美の姿を後ろ目で追うだけだ。
情報を得る為に、今はこの男を利用する。
風見志郎には、その考えしか今は無かった。
788:名無しより愛をこめて
08/07/03 21:11:18 Vrix5ZAL0
789:名無しより愛をこめて
08/07/03 21:11:23 0I84/nBV0
790:果てなき願い ◆aj6Zn5J.vQ
08/07/03 21:11:45 AW3Yt2P/0
加賀美と共に歩く風見志郎は、葛藤していた。
自分の願いと、妹への思いとの狭間で。
だが、彼に戦いを止める選択肢は無い。
彼にとって、今は愛する者が世界の全てなのだから。
それでもまだ、彼の心に残る「ライダー」という言葉。
それが何を意味するのか。今は誰にも分からない。
ただ1つその先に見えるもの、2人の行末を見守るように空に見える太陽。
その太陽は、親友の姿を見守るように輝いていた。
【風見志郎@仮面ライダーTHE NEXT】
【1日目 午前】
【現在地:D-9 駅のホームから加賀美と共に移動】
【時間軸:】THE NEXT中盤・CHIHARU失踪の真実を知った直後
【状態】: 疲労回復、全身打撲、大。両腕、腹部にダメージ大。V3、キックホッパーに1時間変身不可
【装備】:ジャングラー 、ホッパーゼクター+ゼクトバックルB、デンガッシャー
【道具】:不明支給品(未確認)0~3。基本支給品×2セット、ピンクの腕時計、FOX-7+起爆装置(残り4)
【思考・状況】
1:殺し合いに勝ち残り、優勝してちはるに普通の生を送らせる。
2:ショッカーに対する忠誠心への揺らぎ。
3:葦原涼が死んでいなかったことに驚きと僅かな安堵。
4:加賀美新と行動。利用できる情報を得たい。
5:いずれこの男(加賀美)と決着を付ける。
【備考】
※モモタロスの死を受け止め、何か複雑な心境です。
※ホッパーゼクターを扱えます。
※FOX-7は基本的に、起爆装置を使った時にのみ爆発します。爆発の規模は使った量に比例します。
起爆装置は全携帯が内蔵している専用アプリに起爆装置のコードを打ち込んで操作するもの。
スイッチ式と時限式の両方の使い方ができます。
791:果てなき願い ◆aj6Zn5J.vQ
08/07/03 21:12:11 AW3Yt2P/0
【加賀美新@仮面ライダーカブト】
【1日目 午前】
【現在地:D-9 駅のホームから風見と共に移動】
[時間軸]:34話終了後辺り
[状態]:激しい疲労と痛み。脇腹に刺し傷。頭部に打撲、肩に裂傷。
強い怒りと悲しみ。
[装備]:ガタックゼクター、ライダーベルト(ガタック)
[道具]:基本支給品一式 ラウズカード(ダイヤQ、クラブ6、ハート6)不明支給品(確認済み)2個。
[思考・状況]
1:風間大介(実際には風見志郎)を連れ、他の仲間、特に桜井侑斗と合流する。
2:危険人物である澤田と真魚(名前は知りません)を倒す。
3:風間(風見)といずれは戦うことへの迷い。出来れば戦いたくない。
[備考]
※デネブが森林内で勝手に集めた食材がデイパックに入っています。新鮮です。
※首輪の制限について知りません。
※友好的であろう人物と要注意人物について、以下の見解と対策を立てています
味方:桜井侑斗(優先的に合流)
友好的:風間大介、影山瞬、モモタロス、ハナ(可能な限り速やかに合流)
要注意:牙王、澤田、真魚(警戒)
※風間大介(実際には風見志郎)が戦いに乗っていることを知りました。
(風見、加賀美の移動先は次の書き手の方にお任せします)
792: ◆aj6Zn5J.vQ
08/07/03 21:12:54 AW3Yt2P/0
投下終了です。支援感謝します。ありがとうございました。
793:名無しより愛をこめて
08/07/03 21:16:52 Vrix5ZAL0
投下乙
加賀美の決意が熱い。
風見とぶつかり合う日が楽しみです。
心理描写が巧みで、加賀美や風見が輝いていました。
GJ!
794:名無しより愛をこめて
08/07/03 21:30:51 0I84/nBV0
投下乙です。
加賀美と風見が対比していて良かったです。
加賀美この様子だと気付きそうにないなw
歪だけどどこか似ている二人のやり取り、GJです。
795:名無しより愛をこめて
08/07/03 23:40:58 zQLM3Dk30
投下乙です!
加賀美のまっすぐな思いが眩しい…!
今は利用するために動向している風見がどう影響されるのか、
はたまた激しいぶつかり合いに発展するのか。
肉親を失ったという共通点のある二人の出会いがこれからどうなるのか
とても楽しみです!GJ!
796:名無しより愛をこめて
08/07/03 23:56:20 epwDwZRp0
投下乙です。
加賀美は熱血属性全開ですね。
そして少しずつ外堀を埋められて行く風見社長の動きが気になります。
本物のドレイクと出会ったらどうなるんだろう……。
ところで、これまで議論スレの方に書き込めなかった方を中心にお願いなのですが、
よろしければこちらのスレに書き込んでみていただけないでしょうか。
URLリンク(riders.sphere.sc)
機能的にも充実しているので、携帯書き込みの問題を解決できるようであれば
ログを全部こちらに移してしまいたいと思っています。
797:名無しより愛をこめて
08/07/04 01:10:58 yhMkyldqO
投下乙!
加賀見……相変わらず熱い奴だ!w
風見の事に気づくのがいつ来るかも気になりますね。
しかし気づいていないのもまた加賀見らしいというかなんというかw
>>796
お疲れ様でした。
今まで書き込めなかった者ですが無事書き込めたのご報告です。
798:名無しより愛をこめて
08/07/04 01:26:21 rxxiPHsu0
>>797
確認ありがとうございます。
ようやくこの問題がクリア出来たか……。
というわけでログを移動しました。以前の避難所は読み取りのみに変更しました。
URLリンク(riders.sphere.sc)
今回は同じ板で任意ID・強制ID・ホスト表示のスレを共存させられるので、
議論スレも同じ板においています。
不都合などありましたら、こちらなり避難所なりでご報告頂ければできるかぎり善処します。
また、まとめwikiの新スレテンプレもすべて新しいURLに変更ずみです。
念のため、議論スレと雑談スレの新URLを挙げておきます。
議論スレ
URLリンク(riders.sphere.sc)
雑談スレ
URLリンク(riders.sphere.sc)
799:名無しより愛をこめて
08/07/04 01:46:17 VVO7bGWvO
>>798
設置&移行乙です!
お世話になります。
800: ◆N4mOHcAfck
08/07/04 12:35:23 iM1p6unlO
帰宅時間が期限に間に合わないので、申し訳ありませんが延長をさせてください。
801:名無しより愛をこめて
08/07/04 13:22:25 9uLEdcqn0
>>800
執筆乙です!了解いたしました、お待ちしております!
802:名無しより愛をこめて
08/07/04 17:00:41 hXYEAA/pO
他スレに迷惑かけたロワ初めてじゃね?
803:名無しより愛をこめて
08/07/04 18:06:08 8GZucGYA0
>>802
ここはやはり責任をとってロワを中止すべきだな
804:名無しより愛をこめて
08/07/04 20:25:01 PJZ4+OIr0
なんとわかりやすい自演コンボ
805:名無しより愛をこめて
08/07/04 20:34:51 hXYEAA/pO
自演と思いたい気持ちはわかるが残念違う
荒らしが複数いることから目を背けるな愚図ども
806:名無しより愛をこめて
08/07/04 20:43:23 iLYXdi8d0
兎に角、キレートを中止すべきだなをとってロワを作る。
平成終わったら私はやはり責任がまだまだ続くだろ。
この値のを最も確からしい。
807:名無しより愛をこめて
08/07/04 21:58:57 AOD7o9DB0
日本語でおk
808: ◆N4mOHcAfck
08/07/05 01:04:05 idiMBVUd0
これより投下します。
809:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◆N4mOHcAfck
08/07/05 01:05:23 idiMBVUd0
何故疲労を隠そうとも、癒そうともしていないのか。尋ねる術は無いが、興味をそそる行動ではあった。
此処がリゾートの都市部であることを踏まえると、住宅街の一軒一軒がどの様な存在によって築かれたのかという事実を認識するのに多くの時間を必要とはしない。
それを理解したところで、人影―海堂には何の意味も無いのだが。
奇妙な程整ったその住宅配置は、主催者の威容を存分に見せ付け、参加者である自身との格の違いを海堂にまざまざと思い知らせるだけなのだから。
理解したところで今更止まる彼では無いし、逆に発達した主催者、スマートブレインへの憎悪という名の猛毒が海堂を蝕んでいくだけ。
ならば今は気にしない方が良いに決まっている。出来ることを一つ一つしていくことで、スマートブレインに対抗していく。これまでだって仲間達とそうやって来たのだから。
故に、走り続ける。今出来ること―スマートブレインの言うがままに殺し合いに乗り、仲間を、罪の無い参加者達を傷付けている外道「仮面ライダー」の打倒を達成する為に。
そう、「仮面ライダー」。この場所へ連れて来られる前の村上の話を海堂は思い出す。
仮面ライダーについて知っていて当然とも言うべきあの口振り。まるで身近に存在しているかの様な口調。
自分達オルフェノクは仮面ライダーでも何でもない。「それ以外の人智を越えた存在」の方だろう。
では、仮面ライダーとは何か? 一人の戦士が海堂の脳にフラッシュバックし、薄暗い疑問に一筋の光明をもたらした。
―ファイズ。以前海堂も変身したことがある。アマゾンがモグラを殺した時の様に、裏切り者のオルフェノクと戦った。
しかしながらファイズに現在変身している乾巧は参加者名簿に名前が無かった。
それどころかその乾の仲間もいない。「仮面ライダーとそのお仲間の皆さん」と発言していたくせに。
やはりファイズは仮面ライダーではないのか。そう思ったところでもう一つのベルト、カイザの存在を思い出す。
810:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◆N4mOHcAfck
08/07/05 01:05:59 idiMBVUd0
あれとは既に一度戦っている……と思考したところで、ようやく海堂はこの地でカイザに変身していたのが以前乾巧に同行していたのと違う人物であったことに気付く。
顔を必死に思い浮かべる。少しずつ記憶を引き出し、それが木場を狙ってきたスマートブレインのオルフェノクだったと気付く。
一つの答えを自分なりに組み上げた海堂。「スマートブレインの刺客が仮面ライダーに変身している」。
おそらくはファイズギアも再びスマートブレインに奪還され、刺客が使用しているのだろう、と。
多々の矛盾が存在することは間違いないのだが、仮面ライダーを打倒する大義名分を生み出した時点で思考は閉じ終えられていた。
海堂の走行速度が再び上昇する。スマートブレインの刺客がライダーだとすれば、仲間達が危ないと踏んだのだ。
モグラ獣人という新たに得たばかりの仲間を失った今、これ以上大切な存在を失う訳にはいかない。
木場、長田。同じ苦しみを味わってきた仲間達。
彼らにもまた自身にとってのモグラの様な存在がいて、それを奪われたら?
こんな場所でまで同じ苦しみを味わせはしない。必ず非道なライダー、怪人、スマートブレインの手から守り抜く。
たった一人の決意表明。この広いフィールドでそれを実践できるのか。不安は拭えないが、怒りが絶えることはない。
811:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◆N4mOHcAfck
08/07/05 01:06:53 idiMBVUd0
◆
木場勇治に休む時間は無い。いや、彼が休みたがらない……というのが正しいか。
動くことで、心の奥底へ寄生せんとする不安、憎悪、恐怖などの存在を押さえ付けられるならば。理想を手繰り寄せることができるのならば。
―動かないよりは、ずっと良い。
海岸線沿いに通っている都市南部の道路には、浜風が直に吹き付ける。
やがてそれが島の北へ向けて吹き抜けていくことを思うと、木場は声に出すこと無く尋ねていた。
「仲間達は無事ですか」――と。
それはこの島にいる海堂や長田のことであり、彼を裏切った影山のことでもある。
更に言えば、この会場の外にいるファイズギア正装着者のことでもあった。
今、木場が所有しているのはファイズギアのみ。支給品の携帯をまだ持っていたなら、放送で会場内の仲間の安否を知れた筈。
ファイズギアが自分の下ではなく、「彼」のところに戻っていたなら―彼の無事を確信することもできた。
支給品の紛失とギアの所持という二点から、会場内外の「仲間達」の安否を確かめることも、無事だという確信を持つこともできないのが歯痒い。
故に、最優先事項はそれを把握することに外ならない。もっともそこに存在する動機は、マイナス思考から来るものではあるのだが。
どうしても「無事であることを一刻も早く知りたい」という思いより、「悲報を知るなら早い内に」という思考が先行してしまうのだ。
もちろん木場が彼らに望んでいるのは「生存」の二文字。ただ、自身が酷い目にあってきた以上、彼らもまた同じ目に会っているのではないか、と考えるのは至極当然だった。
不安の肥大化に合わせる様に吹き付けた疾風が、木場の目を細めさせる。
太陽が辺りの暗さを払拭することはあっても、心の闇を浄化することはない。
むしろ陽光の中に佇む闇は、漆黒の中で蠢いていた時のそれよりも存在感を増している。
812:名無しより愛をこめて
08/07/05 01:06:56 qR5mkUzj0
813:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◆N4mOHcAfck
08/07/05 01:07:34 idiMBVUd0
道を踏み外すつもりはないという意思通り、舗装路を道なりにひたすら進む。
大きく口を開きながらも、満足に呼吸ができていない事実が辛い。
海を臨む海岸沿いに、狭苦しさも何もある筈ではないのに。
気を紛らわせる為に一歩毎に重ねる葛藤が、心への暗黒の侵略に対する仮初めの防壁にはなってくれている。
これまでと同レベルの苦難が姿を変えた闇ならば、おそらくは防いでくれるだろう。
問題は、それを上回る悪夢を見た時。例えば―
―これまでを上回る人間の汚さを目の当たりにした時。
―何かを喪失した時。
それらを媒介して闇が誕生したならば、易々と防壁は破られ、おそらく心は侵食される。
理解していてもその未来を切り捨てられない自身を木場は憎む。
枷となっていた闇はこれまで抗ってきた努力を認めるべく、己が木場の真なる原動力となるのを心待ちにしている。
その局面まで辿り着いた時初めて、木場は自分にとある権利が与えられているということに気付くのだろう。
全てのオルフェノクに等しく与えられた、その権利に。
814:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◆N4mOHcAfck
08/07/05 01:08:30 idiMBVUd0
◆
海堂がショッピングセンターへと辿り着いたのに深い意味は無い。
ただ道なりに駆け抜けて、たまたま目についたから足を踏み入れただけなのだ。
敢えて理由というものを添えるのであれば、病院や放送局といったものと同列の扱いでわざわざ地図に表記されており、誰かしらの参加者とは接触できるのではないか、と思考した為であろう。
自動ドアをくぐり、文字通り「入店」する。
明かりが付いていないということは、やはり無人なのだろう。ご丁寧にドアを開けてくれたのは助かったが。
もしモグラが隣にいたなら、どんな反応をするのだろうか。
時は戻らないというのに、そんなことを考える自分を海堂は激しく嫌悪する。
それでも店内を散策していく内に、少しずつ冷静になっていく自分に海堂は安堵する。
小奇麗に並べられた売り物。清潔感漂う壁、柱、床。精神の安定には丁度良かった。
ただその一方で不安が生まれる。出口へ近づくに連れて、辺りに荒れが目立ち始めたのだ。
しかし気配は無い。ならば原因は――
一つの疑問は、確信へと姿を変えた。
「……こいつぁ…………!!」
海堂は言葉を失う。視界の片隅で沈黙する、砂混じりの灰が原因である。傍らに眠る鉢植えの存在が、妙に痛々しく感じる。
それが自分と同じ、同じ参加者の遺したものだと脳が判断するまで、長くはかからなかった。
床に無造作に散らばった物品や陳列棚、それらの破片は整理されたまま無人となったであろう店内の光景ではなく、明らかに戦闘が行われたことを示す痕。
そして山と盛られた灰は、その戦いの勝敗が決定済ということを意味していた。
辺りにはデイパックも、首輪も無い。持ち去られた、ということなのだと海堂は結論づける。更にそれを行った存在、戦闘の勝者が何者であるかも、同時に。
息が荒くなる。肩が上下に大きく揺れ、焦点がブレていく。視界の灰が歪み、一つの映像を繰り返し再生し続ける。
数時間前に体験した、二度と味わいたくない耐え難き悪夢。
ショッピングセンター内の静寂を背に、身体中が小刻みに震える。
握りしめられた拳は、怒りをぶつける対象が存在しないことを嘆き、空を切ることすら許さない主の心情を察している。
815:名無しより愛をこめて
08/07/05 01:09:20 kMEKgW9QO
支援
816:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◆N4mOHcAfck
08/07/05 01:09:21 idiMBVUd0
震えが収まると同時に、海堂がその場に崩れ落ちる。同時に両膝を、次いで両手が床に密着。
ひんやりとした感触がそれらを襲うが、心まで冷やすことはない。むしろ、焼け石に水といったところだろうか。
「ちくしょう……モグラ……モグラァ……」
灰に降り積もる憎悪と悲哀の結晶は、容赦なく残ったそれを崩していく。
それでも膨れ上がる怒り。憎しみ。感情と肉体の離別を感じながらも、それを止める為に、ゆっくりと、確実に、右膝を持ち上げる。
続けざまに持ち上げる左膝。じっくりと、確実に、心を落ち着かせて。
ようやく左足が持ち上がり、二つの足裏が床を踏み締める。この感情を何処に向ければ良いのか。
その思考が答えを見つけだすより早く、床に転がった陶器の破片を砕く足音が静寂を破った。
「残念だなぁ……僕も、混ざりたかったのに」
余裕を痛い程に、憎たらしい程に感じさせる軽い足取りで、荒れたフロアを縫う様にして。北崎という名の少年は海堂の視界に入り込み、笑顔を見せた。
「てめぇ…………」
反射的に海堂は北崎を睨み据える。混ざりたかった? こいつは狂っている。間違いなく。
解かれた拳を一瞬で再度握りしめ、歩み寄る存在に視線を固定する。
817:名無しより愛をこめて
08/07/05 01:09:30 qR5mkUzj0
818:名無しより愛をこめて
08/07/05 01:10:46 qR5mkUzj0
819:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◆N4mOHcAfck
08/07/05 01:10:53 idiMBVUd0
「そんな怖い顔をしないでよ。……どうなの……そこで灰になってる奴は強かったのかい?」
「何を言ってやがる…………」
強かった? 答えられる筈がない。海堂がこの場を訪れた際、既に謎の参加者は灰と化していたのだから。
なら何故そんなことを聞く? 理由は唯一つだろう。北崎は海堂が参加者を手に掛けたのだと判断したのだ。
「そうなんだ……思い出すのも嫌なくらい、強かったんだね。もっと早くここに来れば良かったよ」
「……………………」
周辺の荒れ具合。北崎はそこから激戦を想像する。かなりの兵が関与していたのだろう、と。
事実その推測は正しい。既に灰と化したその存在ならば、間違いなく北崎を喜ばせることができた筈だった。……もちろん海堂の知る所では無いが。
しかし海堂は誤解を解こうとはしない。このままだと自分が何をするか分からない。感情を押さえ付けるので精一杯だ。
「でも……そんなに強かったなら、それに勝った君はもっと強い……そうだよね?」
北崎は笑顔のままポケットに手をねじ込み、長方形を取り出す。そしてそれを銀の天井に向けて放り投げた。
ただ呆然とその軌跡を見つめながら、海堂はその正体を知ろうと目を凝らす。
深緑が視覚に焼き付き、床に転がる無機質な音を聴覚が捉え、触覚がその硬さを認識した。
「ちょっと君の力を試させてよ……それ、使っていいからさ」
金で形作られた猛牛の紋章と、海堂の視線が一つになる。
北崎に飽きられた「玩具」。ゾルダのカードデッキである。
刹那、見上げた視線の果てで少年の笑みが深まる。笑顔を紋様が染め上げ、少年は邪龍へと転身した。
その灰を基調としたカラーリングの異形、オルフェノク。この場に来て初めての同属との邂逅は、海堂にとって最悪のものであった。
「どうしたの……戦ったばかりじゃ力が出せないでしょ? それをそこに翳して使えば、仮面ライダーになれるんだ。早くしてよ」
「……今、なんて言いやがった」
ショーウィンドウを指差しながら話す北崎の言葉に中に並べられた一つの単語に、思わず海堂が反応する。自身でも驚くほど、冷静に。
820:名無しより愛をこめて
08/07/05 01:11:58 kMEKgW9QO
支援
821:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◆N4mOHcAfck
08/07/05 01:12:20 idiMBVUd0
「しょうがないなあ……もう一度言うよ。それを使って変身してよ。仮面ライダーにね」
「……ふざけんな」
カラン、という音を立ててデッキが灰と隣り合わせになる様に床へ落ちる。
「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!」
怒りが爆ぜ、海堂の身体が発光する。ライダーであり心底この殺し合いを楽しむ眼前のオルフェノク。
こんな連中の為に、モグラの様な被害者がこれからも生まれていく。誰が認めるものか。
二人目のオルフェノク―蛇の名を冠す存在へと、海堂は姿を変えていた。
「へぇ、オルフェノクなんだ……でも、あまり強く見えないなぁ」
少々期待外れ、といった仕草でもってドラゴンオルフェノクは歩みだす。
一歩、二歩とその歩幅は広がっていき、瞬く間に両者の距離は一メートル程度まで縮まった。
向かってくるスネークオルフェノクの右拳を左腕で弾き、灰に染まった爪を振るう。
「グッ!!」
袈裟懸けに振り下ろされた爪が火花を撒き散らす。
スネークオルフェノクはその重みに思わず呻くが、構わず突き出し始めていた左拳を唸らせる。
822:名無しより愛をこめて
08/07/05 01:13:11 K5sIh0crP
823:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◆N4mOHcAfck
08/07/05 01:13:17 idiMBVUd0
「ウラァ!!」
しかし、厚い胸板を越えるのにその殴撃は余りにも力不足。
受けたダメージに比べてその戦果は明らかに乏しい。それでも、後悔はしない。
更に左足で地を蹴り、最大限の体重を乗せて一度弾かれた右腕による打撃を再行使する。
ドラゴンオルフェノクが一歩引き下がるが、先程スネークオルフェノクがして見せた様に構わず反撃をしてみせる。
アッパー気味に繰り出されたその一撃は、二度目の大きな火花と共にスネークオルフェノクに宙を舞わせた。
「どうしたの……全然面白くないよ?」
床に打ち付けられ、転がりまわるスネークオルフェノク。体勢を立て直す間もなく、腹部を最大限の力で踏み付けられてしまう。
その動作が五回程繰り返されたところで、ドラゴンオルフェノクが行動を蹴撃に切り替える。
再び転がることになったが、距離が離れた今が好機。もっとも起き上がりやすい体勢になるタイミングで回転を停止させ、素早く立ち上がる。
同じオルフェノクだというのに、こうも力量に開きがある。本当に神様は不平等な奴だと海堂は思う。
「うるせぇぇぇぇぇ!」
懸命に拳を突き出すが、それはいとも容易く受け止められてしまう。
その直後、三度にわたって大爪によるスネークオルフェノクへの侵略が開始される。
まず一撃目。上段から右爪をドラゴンオルフェノクが振り下ろす。到底押さえられる攻撃ではない。
スネークオルフェノクは左足で床を蹴りながら、右足を軸とした半回転でそれを避ける。
ドラゴンオルフェノクの視点から見ると、左へと回避したことになる。
左という回避方向を選択した理由として、左腕による追撃が予想できていたことが挙げられた。
両腕で爪による突撃という名の二撃目を阻止する。舌打ちを耳にして、スネークオルフェノクの両腕に力が篭る。
この行動が間違っていない、という確信を得たに等しいからだ。
824:名無しより愛をこめて
08/07/05 01:13:46 1I4wD8c30
825:名無しより愛をこめて
08/07/05 01:13:53 kMEKgW9QO
支援
826:名無しより愛をこめて
08/07/05 01:14:02 qR5mkUzj0
827:名無しより愛をこめて
08/07/05 01:14:18 K5sIh0crP
828:名無しより愛をこめて
08/07/05 01:16:02 1I4wD8c30
829:名無しより愛をこめて
08/07/05 01:18:27 K5sIh0crP
事実、有効な方法であったかも知れない。 ―北崎の力量が、戦闘時における余裕の持ち方が海堂と同程度まで低かったならばの話だが。
目標を失い、中断された一撃目がギリギリのコースで弧を描く。
振りを素早く、ブレを減らし、体重を乗せ。横振りという三撃目へ転化した右腕を、現体勢で出せる最大の力で叩き付ける。
それでも本来のドラゴンオルフェノクが出せる力の五割にも満たない威力。
いつの間にか行動目的を「攻撃の阻止」から「左腕の拘束」へ変えてしまっていたスネークオルフェノクを引き剥がすには、十分すぎた威力だったのだが。
両腕を拘束に回したが為にがら空きとなった腹部に深い圧迫感と衝撃を覚えながら、後ずさるスネークオルフェノク。
踏み止まれるタイミングを敢えてパスし、更に後方まで下がったのは、ドラゴンオルフェノクの追撃を本能が回避しようとした為だろう。
肉弾戦だけでどうにかなると万に一つでも踏んでいたのがここまでのアドバンテージを取られた最大の要因とようやく海堂は気付く。
虚空に出現させた剣で一度空を切り、感覚を持ち直す。ドラゴンオルフェノクとの間に広げた間合いは、最早半分まで縮まっていた。
「出し惜しみは、君ができる立場じゃあないかな…………さぁ、来てみなよ!!」
言葉通りスネークオルフェノクが剣を片手に向かってくる事実に、北崎は心から歓喜する。
(それでいいよ。最後まで諦めずに向かって来て……それを正面から、叩き潰してやる)
ドラゴンオルフェノクが振り下ろされた剣を受け止めると、一層高い音が辺りに響き渡った。
830:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◇N4mOHcAfck(代行)
08/07/05 01:19:03 K5sIh0crP
◆
海岸沿いの舗装路を西から東へ進むと、やがて市街中央へと到達することになる。
その際右……つまるところ南を臨むと、視界には港が広がる。
おそらくはここから自分達参加者が各エリアに連れて行かれたのだろうと木場は推測した。
それが分かったところで、脱出への道を構築できるという訳ではない。ただ、きっかけになれば良いと思う。
少なくとも現状において、逃げ場所が存在していない以上、道を切り開く為の手段はゲームという名の殺し合いに立ち向かうことのみ。
ほとんどの参加者は立ち向かっているのだ。ただゲームを「打倒」しようとしているか、ゲームに「勝利」しようとしているかという部分においてのみ異なるだけで。
現在は抑えてこそいるものの、隙を見せれば木場の闇は即座に彼へと語りかけてくる。
―いい加減迷うのは止めにしろ、と。
言葉の表面だけで言うならば、それには木場自身も心底同意している。迷えば迷う程、理想への吊橋は崩壊を早める。その前に渡り切らねばならないというのに。
しかし闇に従う訳にもいかなかった。闇が推奨する行為は、早急に吊橋を渡ることではなく、吊橋を渡るという行為自体を否定しろ、ということなのだ。
今は仮初めの壁で防いでいるだけの邪念と、なんとか決別したい。そんな望みのきっかけ。
それを生み出せただけでも、港に立ち寄った意味があるかも知れない。
木場は再び、北へと曲がっていく道路へと進路を預ける。一見無策だが、円滑な行動に不可欠な支給品の一切を失っている以上、この方法が一番効率的だ。
都市部の中央ならばある程度参加者に出会う機会も多い、と木場は考えたが、そういう訳でもないらしく、東條との戦闘以降新たな出会いは無かった。
故に振り子のごとき思考は均等に揺れ続け、こうして幾度も木場は葛藤しているのだが。
831:名無しより愛をこめて
08/07/05 01:19:21 1I4wD8c30
832:名無しより愛をこめて
08/07/05 01:20:30 kMEKgW9QO
支援
833:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◇N4mOHcAfck(代行)
08/07/05 01:20:38 K5sIh0crP
平淡な道中、左右に連なる建物に行き着く。
入口の前に停車してあるバイクに、デイパックの存在を認めるが、手を出す木場の性格ではない。奪うどころか、中身の確認にすら至らなかった。
木場がデイパックから得るものは、「この建物内に参加者がいる」という情報だけ。
そしてそれを最大限に生かす決意を固める。吉と出るか、凶と出るかは別にしてだ。
迷わず入店する木場。背後からもう一台のバイクが迫っていたことなど、知る由もない。
昼間だというのに余りにも弱い店内の明るさは、僅かにだが木場を不快にさせた。
照明の大多数は沈黙し、非常灯が威勢を放つ現状は昼時という営業時間帯における本来のショッピングセンターにはあまりにも似合わないもの。
けれども、それだけでは不快という感情を生み出すには弱い。数瞬おいて、己に感情をもたらした真の要因を木場は知ることになる。
炸裂音。二つの凶器同士、あるいは一つのそれが何かに接触したことで響いたのだと判断するとともに、何故これほどに大きな音に入店してから今まで気付かなかったのか自問する。
自答はせず、すぐに駆け出す。遠くない――というよりは、近いのだ。
木場が走行に合わせて肩掛けしていたファイズギアを腰に巻き付け終えたタイミングは、炸裂音の原因である剣を構えた蛇を模した異形と、それを強固な手甲で防ぐ龍人の姿を認めた瞬間と同時だった。
834:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◇N4mOHcAfck(代行)
08/07/05 01:21:04 K5sIh0crP
◆
「ウラァ!!」
スネークオルフェノクの剣がドラゴンオルフェノクの腹部を薙ぎ払い、軽い炸裂音と共に火花が散る。
正に一瞬だった輝き。火花はドラゴンオルフェノクの前進によって掻き消え、続けて突き出された凶爪がスネークオルフェノクを突き飛ばす。
尻餅をつく形になり、相手がこれまで以上に復帰への時間が掛かることをドラゴンオルフェノクは悟る。
「残念だよ……本当に、さ…………あれ?」
自分へと止めを刺そうとしたドラゴンオルフェノクが足を止め、視線を逸らす。
そんな不自然な光景に思わず、スネークオルフェノクもまた起き上がることを忘れ、顔を見上げる。
「ああ、君は確か…………」
緩やかに言葉を並べる北崎は、その場に出現した第三者に見覚えがあった。そう、確か以前抹殺を命じられたターゲットの――
「木場…………」
腰に白銀のベルト―ファイズギアを備え、左手に対応ツール―ファイズフォンを握り、ドラゴンオルフェノクを睨み付けていたのは、紛れも無く海堂の大切な仲間、木場勇治である。
木場が左手首をスナップさせたのに合わせて、ファイズフォンが展開。
コード入力の為用意されたボタン群の中央に位置する「5」を続けざまに三度押し、更に上部に位置するENTERキーへと親指を滑らせた。
準備が完了したことを示す電子音が静寂を再び裂き、閉じられたファイズフォンが手の中で表裏を入れ替える為に回転させられる。
「ふぅん……」
「おいおい…………」
835:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◇N4mOHcAfck(代行)
08/07/05 01:21:46 K5sIh0crP
動作の完了を面白気に待つドラゴンオルフェノクと、驚愕した趣のスネークオルフェノク。
それらの視線の先、木場は「六つ」の眼が見守る中で、冷静に口を開く。
「……変身」
――Complete――
ゆっくりと斜めから差し込まれたファイズフォンが真横に押し倒され、電子音が鳴り止むのを待たずして閃光を発した。
ファイズギアから溢れ出る紅の輝きが光線を形取り、木場を包む様にして体中を駆け巡る。
刹那、紅色に染まったミッションメモリーがより一層輝きを増し、光線を軸に銀の装甲を形成した。
黄色に輝く複眼、装甲間を駆ける紅の光は輝き続け、時間にやや不釣り合いな薄暗さのショッピングセンターにしばしの間光を授けることとなる。
ファイズへの変身が完了したことを示していた。
ようやくスネークオルフェノクが立ち上がり、神妙な面持ちでファイズに近寄る。
「なんでそれをオメェが使ってるんだよ、おぃ!!」
ここに来る前、スマートブレインの刺客が変身する「仮面ライダー」の一人であろうと認識したばかりの存在。
ただその光景を見ただけなら「木場が俺達を裏切った」で切り捨てられる疑問だが、ファイズはドラゴンオルフェノクに戦意を剥き出ししている様に思えた。
間違いなく二人の敵は共通しており、海堂は木場が敵とは判断できなかった。
「話は後だ、海堂。 ……今は…………」
肩へと掛けられたスネークオルフェノクの腕を解き、ドラゴンオルフェノクへとファイズは向き直る。
この場へと連れて来られる前、既に木場はファイズとしてドラゴンオルフェノクに敗北している。
その強さ、危険性を知っているがためにここで倒すと誓う。
放置すれば間違いなく、被害者が出るだろう―いや、既に出ているのかも知れない。
そして、ここで目の前の悪を討てずしてスマートブレインを打倒などできるのか。答えはNOだ。
これは自分が闇に打ち勝てるということを証明する為の戦いでもあるのだから。
836:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◇N4mOHcAfck(代行)
08/07/05 01:22:42 K5sIh0crP
「木場勇治……かぁ。君はそっちの吼えるだけの奴とは違って、楽しませてくれるのかな?」
ドラゴンオルフェノクが両手を合わせる。あたかもそれは新しい友達と初めて遊ぶ時の期待に胸膨らませた子供の様で。
ファイズは戦慄を覚え続けるのを嫌い、ドラゴンオルフェノクに殴りかかる。
続け様に三発の拳を叩き込んだところで、力量を計るかの如く大きなモーションで振り上げられた爪が、ファイズの頭上に向けて降下する。
隙だらけのモーションであったが故に回避は容易だった。一歩下がっての左足が、振り下ろされた爪と入れ替わる様にしてドラゴンオルフェノクへ向かう。
平然と腹部でもって迎え撃たれ、左足裏は一切の妨害無くドラゴンオルフェノクの腹部に接触した。
直撃。しかし手応えは皆無で、すぐに左足を離す。少し腰を落としながら再び踏み込み、左右の脇腹目掛けてのコンビネーション。
それでもクリーンヒットの感触が得られないという事実は、改めてドラゴンオルフェノクの装甲の堅牢さを物語らせるものだ。
837:名無しより愛をこめて
08/07/05 01:23:25 1I4wD8c30
838:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◇N4mOHcAfck(代行)
08/07/05 01:24:05 K5sIh0crP
ならば守りの薄い場所を狙う。左足で踏み込み、腰を捻りながら握りなおした右拳に力を加え、顔面目掛けて放つ。
「あーあ……」
一撃が通れば確かにダメージは通ったかも知れない。しかしそれはあくまで通ったらの話。
ファイズは右ストレートをドラゴンオルフェノクの左腕によって容易く遮られ、自身の意図していた攻撃をそっくりそのまま返されることになる。
頬に走る確かな痛みに思わず顔を下げる。ファイティングポーズは決して解かないが、あっさりと戦意が落ちたことは否めない。
「君もこの程度? こんなのばっかじゃアレも宝の持ちぐさ…………」
「ウラッァァァァァ!!!!」
ドラゴンオルフェノク追撃に入る直前、ほんの僅かに隙を見せたところへとスネークオルフェノクが切り込む。
これまでで一番盛大な火花が散ると共に、ドラゴンオルフェノクが仰け反る。そこへ渾身のタックルを受け、遂に後ずさった果てに膝をつく。
ファイズがスネークオルフェノクを見上げ、それに答えるかの様な視線の一致を木場は体で感じ取る。
「確かに今はどうでもいいわな。 ……とりあえず、オメェはマシな仮面ライダーみたいで安心したぜ、木場」
「海堂…………」
スネークオルフェノクは剣先をドラゴンオルフェノクに向け、更に続ける。
839:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◇N4mOHcAfck(代行)
08/07/05 01:24:17 K5sIh0crP
「こいつはどの道倒さなきゃなんねぇ……ちゅうことで、こいつを倒したら俺様に話を聞かせてもらうからな」
「……ああ、勿論」
「一人ずつじゃつまらないし、丁度いいかな」
ゆっくりと立ち上がったドラゴンオルフェノクにファイズとスネークオルフェノクが挑みかかる。
先行したファイズの拳を片腕で捌き、もう一方でスネークオルフェノクの剣と相対する。
手の甲で受け止め、鍔迫り合いに近い形へと発展。下側に回りこませ、剣を持ち上げると、空いた片腕の襲撃。
ストロークの短さから威力が不十分だった為、スネークオルフェノクの動きを鈍らせたに留まる。
後方へ回り込んだファイズのことを考えるとそのまま追い詰める訳にも行かず、鈍っている間にターゲットを切り替える。
仲間を過信しすぎたか、単なる慢心か。ファイズの攻撃動作は威力重視の隙だらけで、向き直ったばかりのドラゴンオルフェノクでも簡単に対処可能であった。
ファイズの胸を覆う装甲が火花によって瞬く。数度に渡って動作を繰り返したことによってファイズが倒れこむ。
至近距離から背部へスネークオルフェノクが一太刀浴びせるものの、意に介さない。
ならば再び突撃して……などということを海堂が思考し、数歩下がった上でドラゴンオルフェノクへと走り出す。
ここで急に反転したドラゴンオルフェノクがスネークオルフェノクの首を押さえ込み、宙へと持ち上げた。
「同じ手は通用しないと思うよ……僕くらい、強くないとね」
「……ちっ…………く……しょう……がぁ…………」
拘束の力は緩まる所か強まる一方で、今にもスネークオルフェノクの息の根を止めてしまいそうである。
何度か蹴り飛ばしてみるが、力が入らない蹴りは当たっているのかすらどうか分からないものまで含まれていた。
到底拘束を解くに値する反撃ではない。更に持ち上げる位置が高まり、声が遠のいていく。
北崎は一秒にも満たない思考の中で判断する。これで一人目は――
840:名無しより愛をこめて
08/07/05 01:24:47 kMEKgW9QO
支援
841:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◇N4mOHcAfck(代行)
08/07/05 01:25:12 K5sIh0crP
「…………ッツ!!」
背後に焼きつく痛み。一点だけを、正確に攻めてくる痛覚。ドラゴンオルフェノクは拘束の解除を決定する。
数十センチ持ち上げられていたスネークオルフェノクは着地に失敗、座り込みながら息を整える。
決断してからの行動は見事なものであった。
即座に横へステップし、あわよくば自身を焼く物質がスネークオルフェノクへと照準を切り替えることすら狙って。
ドラゴンオルフェノクの接近に際し、ファイズが銃型に形状を切り替えたファイズフォンへのコードを入れなおす。
「103」から「106」への転化。すなわち、フォンブラスターが光線を長時間照射するシングル・モードから、連射を行うバースト・モードへの切り替え。
―Burst Mode―
五連射される光弾。一発目が胸板に着弾するが、当然単発でのダメージは互いに想定していない。
二発目。通ればおそらくは影響が出始めると判断。右腕に薙ぎ払われる。
まるで自分が直撃を受けたのではないかと勘繰ってしまう威圧感。その持ち主は三発目を左腕でガードする。
それでも、無茶な動きから残り二発の直撃は確実。そこで認識の違いが道を分かつのだ。
三発直撃させれば追撃の隙が生み出せ、尚且つその隙を突けると自身を過大評価―いや、相手を過小評価が正しいが―したのが木場。
この程度の銃撃、適当に遇えば支障なしと判断したのが北崎。
どちらの方がドラゴンオルフェノクの力を正しく把握していたのか。
ドラゴンオルフェノクは怯まない。フォンブラスターが銃声を紡ごうとしたものの、あまりにも遅すぎた追撃。
火花を散らした上で投げつけられ、スネークオルフェノクの前まで転がり続けたファイズ。
両者の様子が、全てを物語っていた。
842:名無しより愛をこめて
08/07/05 01:25:15 1I4wD8c30
843:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◇N4mOHcAfck(代行)
08/07/05 01:25:39 K5sIh0crP
この場における現局面に至るまでの攻防が、目の前の敵にとっては遊びだったことをファイズはようやく認識する。
本来ならばより早期にその事実を得ることはできた筈だ。
ファイズは、木場はドラゴンオルフェノクに温存している真の力がまだ残されていることを知っていたのだから。
呻き声を漏らす自分を尻目に立ち上がる、スネークオルフェノクをファイズは臨む。
改めて考え直すと、海堂との、信頼できる仲間との共闘により、自軍を過大評価しすぎていた節もやはり潜んでいた。
今回のパートナーが誰であるかと考えれば、そう思うのも無理は無い。影山と組んでいた時よりはまともな連携を展開する自信もあった。
事実互いにフォローをしながら対抗してきたつもりだが、結果はこれ。現実は無情だ。
じりじりと詰まる間合いに、再び圧迫感を催す。
物事にはスペック差などと違い、どう抗っても覆し様の無い差があることを痛感した。
明らかに「遊び」で戦っていた状態のドラゴンオルフェノクを討ち果たせなかったのだ。
ここから相手が段々とボルテージを上げてくるのか、一気に潰しにくるのか。それは判定できない。
付け入る隙だった慢心という名の急所を見逃した以上、これは負け戦というべきだろう。
それも、ファイズがドラゴンオルフェノクの特殊能力を知り、スネークオルフェノクの精神が燃え滾っているままでるが故に、撤退という二文字は選択肢すら用意されていない。
二人が選べる選択肢は二つのみ。
一、ここから逆転し、ドラゴンオルフェノクを打ち倒す。
二、二人で仲良く死ぬ。
思考が提示した選択肢の内、二人は即座に「二」の選択肢を切り捨てる。
守らなければならない人が、救い出さなければならない人が、導かなくてはならない人がいるから。
面倒みなきゃならない奴が、絶対に許してはならない奴等が、安心をさせてやりたい奴がいるから。
844:終わるのは遊び、始まるのは戦い ◇N4mOHcAfck(代行)
08/07/05 01:25:57 K5sIh0crP
「ちょっとだけ痛かったよ。でもそろそろ、遊びは終わりに……ッ!!」
「喰らいやがれぇぇぇ!!!!」
不意打ちという形で今再びゴングが鳴り響く。咆哮と共に投げ付けられたスネークオルフェノクの剣が唸りを上げて空気を二分していく。
残り僅かの慢心、油断といった要素を全て消費させる可能性があるのはスネークオルフェノクも分かっている。
その決意に呼応したファイズが横たわるフォンブラスターを再び握り締め、放つ。
波状攻撃がドラゴンオルフェノクの行動を遅延させている隙に、両脚を揃えて飛翔。
左膝を曲げ、対照に右脚を突き出す。海堂が、スネークオルフェノクが憎む「仮面ライダー」を象徴する技に類似したモーション。
渾身のジャンプキックが頭部に炸裂し、一時的な思考の停止。それを再覚醒させたのは、音と色。
一定のリズムを刻む電子音が一層高い音程になった瞬間。
ファイズの腰から一定のスピードで動き始めた紅の閃光が、手甲に辿り着いて瞳に瓜二つな黄色の輝きを放った瞬間。
正に「気合一閃」とでも評すれば良いのだろうか。
チャージを終えたファイズショットでもって放つ現状における最高の殴撃―グラン・インパクト。
左腕を限界まで伸ばし――その正面からの一撃がドラゴンオルフェノクの腹部に突き刺さる。
下手な小細工を挟まなかった為に、対応の余地を残さなかった。
数歩後ずさるドラゴンオルフェノクに染まり浮かび上がる紅色の「Φ」の紋章は、ファイズ達に勝利を――
「アッハッハ…………面白い、面白い」
――齎さなかった。「面白い」という言葉の内容とは裏腹に退屈そうな口調でドラゴンオルフェノクが呟くと、発生した紋章はあっさり掻き消えた。
次の瞬間、存在が失せていた筈の眼前に、再び悪魔が顔を出す。驚愕したファイズのボディを火花で染め上げ、反転。
スネークオルフェノクが異常に気付いた時には、三度に渡る痛みが全身を駆け巡っていた。