08/05/28 06:01:08 MKFT7hD50
美しい女性(女子高生、人妻、ょぅι゙ょ問わず)が拉致されたり洗脳されたり操られたり、
女戦闘員や女怪人に強制改造されたり、手術台の上であんなことやこんなことをされたりする
シーンに萌えるスレです。SSの発表や、雑談の場などに。sage進行推奨。
前スレ「おにゃのこが改造されるシーン素体10人目」
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「女子高校生位の子が改造されるシーン」(初代スレ)
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「うら若き女性が改造されるシーン」(2スレ目)
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「おにゃのこが改造されるシーン 3スレ目」
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「おにゃのこが改造されるシーン 4スレ目」
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「おにゃのこが改造されるシーン 5スレ目」
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「おにゃのこが改造されるシーン素体6人目」
URLリンク(onyakai.googlepages.com)
「おにゃのこが改造されるシーン 素体7人目」
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「おにゃのこが改造されるシーン 素体8人目」
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「おにゃのこが改造されるシーン素体9人目」
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「おにゃのこ改造@ウィキ」 特撮板・エロパロ板のおにゃのこ改造スレのまとめwiki
URLリンク(wiki.livedoor.jp)
2:名無しより愛をこめて
08/05/28 06:01:46 MKFT7hD50
本スレのお約束
・SSを投稿するときは、全部書き終えてから一気に投稿する。
・投稿するときは、名前欄は固定ハンドルネーム&トリップ付きで。
・SEX描写がメインのSSはエロパロ板で。
おにゃのこ改造 BYアダルト11
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《関連サイト》
「蜂女の館」(現在閉鎖中)。
URLリンク(artofspirit.hp.infoseek.co.jp)
みーんな、なかーま
URLリンク(nakaama.web.infoseek.co.jp)
舞方雅人の趣味の世界
URLリンク(masatomaikata.blog55.fc2.com)
沙弥香の脳内妄想
URLリンク(blog.livedoor.jp)
Kiss in the dark
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蜂娘祭跡地
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E=MC^2
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海マツリ
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maledicted ladies' archives
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3:名無しより愛をこめて
08/05/28 06:02:07 MKFT7hD50
《関連スレ》(dat落ちしたものはmaledicted ladies' archivesに保管)
ショッカーの蜂女よりエロい女怪人はいない!
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特撮における変装や擬態
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【トカゲロンは】怪人の素体となった人間【サッカー選手】
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自分の彼女が蜂女に改造されたら?
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蜂女(ショッカー)の魅力について語るスレ
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蜂女(ショッカー)の魅力を語るスレ Part2
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4:ダイレン
08/05/28 08:18:53 Vn7QbLKcO
エピソード6:「砕かれた思い」
しっかりと受け止められた光の刃と氷の爪。灰色を基調として配色は何か虚無感すら漂わす。
だが、その顔は明らかに自分達のクラスメート・神原 健一。優しかった面影は残っていない。ただただ冷たい視線で見つめるだけだった。
「健一……………君?」
「女……その名で私を呼ぶな」
パッと武器を放すと、手に雷を溜めた。両者にそれを当て、一気に地上まで吹き飛ばした。
「う……雷?」
「そうだ。神が持つに相応しい、天の象徴たる力……」
自信に満ちた満足そうな声。ヘイルも誰かは知らない感じで、健一と思われる少年は高らかに口を開く。
「私は偉大なる大首領様の第3後継者、マリオンザインである!。かの者は降伏し、跪け!!」
何かの冗談だろうか?。後継者など、そんなものを聞くような場ではないはず。
「何言ってんだよ……洗脳されてるからわからないだろうが、お前は………」
「洗脳などしておらん」
空中に高齢の男性が現れる。それはユミや5年3組だけではない、ソルジャードールを生み出した科学者・骸。
色素が薄いため、立体映像ということがすぐに理解できた。
「その方は最初から神原 健一などではない………いや、そもそも人間であって人間ではない!」
ユミ達は驚愕する。人間ではない?。そんなことがあるはずがない。なぜなら、今まで自分達は一緒に時を過ごしてきたからだ。
その間に何も起こらなかった。それを否定されようと事実であるはずがない。
「この方は現在の現在まで、自身を封じられていた………。だが、マリオンザイン様はこう目覚められたのだ」
「………ざけんなジジイ………健一を元に戻せ……」
如意棒をついてやっと立てるダメージのナギサでも、友達を変にいじられていることを許せずに歩を進める。
5:ダイレン
08/05/28 08:20:19 Vn7QbLKcO
「女、私はマリオンザインと言っただろ?」
手から稲妻が走る。ジュンは氷の山をナギサの前方に作り出して、感電させるのを防いだ。
しかし、氷の山は溶けている。僅かな力だろうに、これだけの山を蒸発させるとは恐ろしい。
「健一……君……あたし、ユミだよ?忘れちゃったの?」
力無く飛行しているユミ。彼女は信じていた。今までもそうだったように、自分と何をしたかは覚えていると。
「知らないな。貴様のような下郎は目障りだ……去れ」
「…………!!?」
おかしい。ナギサや他の子はソルジャードールになっても人間として暮らしていた時代を覚えていたのに。
「言ったはずじゃ……その方は本来の姿がそれだと。神原 健一という人格こそが偽物なのじゃよ」
「え!?」
骸はその場にいる全員に話した。なぜマリオンザインと健一がイコールでないかを。
かつて健一の父親、神原 直樹は優秀な頭脳と腕を見込まれてヘルマリオンに誘われた。彼はもちろん断ったが、彼の妻を人質に捕られ、仕方なく参加する羽目になった。
彼は遺伝子操作・細胞変質による肉体強化・脳の記憶操作など、組織の注文を満足以上に完成させていった。
その報酬として、当時の大首領直々に既に妊娠していた妻の胎児を後継者候補にするということ。
彼は断固として反対した。しかし、彼の意向を無視して大首領のDNAを胎児に移植操作した。そのDNAには邪悪な意思が秘められていた。
生まれながらにして、すべきことがプログラムされているのである。人類をどう扱うか、ソルジャードールをどう操るか。その全てが細胞に定められているのだ。
生まれた子供を殺せはしない。だが、健一と人類のどちらも犠牲にしたくなかった。だから彼はあることを決意した。
6:ダイレン
08/05/28 08:22:07 Vn7QbLKcO
「定まった記憶に、人間の赤子としての記憶を上書きした………」
言うなればパソコンの初期化。あれは正確にはデータを消すのではなく、゙これは白紙に戻っだと上書きするからだ。
そうして妻と共に逃がし、直樹は処刑されることになった。
だが、偶然とはいえ健一はヘルマリオンの下へ戻ってしまった。そして、マリオンラーヴァに触れた瞬間に自身を取り戻したのだ。
「………つまり、例えマリオンザイン様にRHR能力を使用したとしても意味はない」
そう。例えマリオンザインとしての力を奪おうとも、記憶そのものはマリオンザインのままなのだ。
植え付けれた記憶こそが偽物であるならば、本当の記憶をいじれるわけではないからである。
「そんな…………健一君……」
無理とわかっても尚、ユミは健一の名を叫ぶ。心の中で想ってしまう彼を、優しい言葉で自分を勇気づけた彼を知っているから。
「…………消えろと言ったはずだ」
「!!?」
微弱な電撃をユミに当てる。ユミはそのまま落下し、視線の先にはジュンがいた。
ジュンはユミを受け止めると、厳しい眼光をザインへと向ける。親友としてではない。恋敵として許せない。
ザインはヘイルを抱き抱えると、姿が薄らいでいく。
「今日はマリオンヘイルを連れ戻しに来ただけだ。手を下す必要もない……」
やがてザインは姿を消した。空には雷が走る。まるでそれが彼らの決定的離別を合図するかのように。
「………健一君……」
ユミは何とも言えない気持ちになった。彼を救うことが叶わない……そう思わされてしまう内容だったからだ。
ジュンもナギサもそれは同様だった。健一とは親友と言える間柄だったのはユミだけではないからだ。
7:ダイレン
08/05/28 08:24:00 Vn7QbLKcO
゙ドンンッッ!゙
突如コンクリートの壁が砕け散る。さらに、棘が生えている触手が、いや、腕が伸びてきた。
ユミを抱えたままジュンはジャンプして避けた。この攻撃方法を彼は知っている。
「木下先生?」
煙の中から現れたのはセンチピードマリオンだった。伸びた腕を縮小させ、こちらに向かって走ってくる。
「く……こんな時に……」
自分の後ろにユミを置き、ウルフクローを出してジュンもセンチピードマリオンを迎え撃った。
振動し続けてるセンチピードマリオンの腕はウルフクローを受け付けず、勝負は平行線が続く。
「あなた達のおかげで私は降格だわ………もう、あなた達を倒すしか……」
もう木下先生はいない。そうジュンは思った。ユミならば元に戻せるだろうが、自分にはその力がない。
弾き飛ばされると同時に、ウルフクローの上から冷気を浴びせる。すると、上乗せする形でさらに爪を作り出した。
「゙フローズンネイル゙。先生…………俺は…………」
加速したジュンはセンチピードマリオンを追い越していた。すると、振動していたはずの腕が止まる。
「え……?腕が……動かない………」
神経が伝わらない。それもそのはずだ。既に彼女の腕は切り裂かれて落ちていたのだ。
「私の………私の腕があああああああああああああ!!」
こうしておけばユミが回復するまで時間稼ぎになる。ジュンなりの精一杯の方法だった。
「ユミ、出来るか?」
「痛いけど…………先生を助けるためなら……」
翼を広げて力を解放し始める。体力・気力の関係からか微弱で小さい光だ。時間がかかりそうだが、ユミは力を少しでも多くだそうと意識を集中する。
健一のこともあるが、今は木下を助けなくてはならない。
8:ダイレン
08/05/28 08:25:12 Vn7QbLKcO
「ふふふ……ふふふ……かあぁぁァァッッッ!!」
奇声を上げるセンチピードマリオン。腕の切り口がそれに呼応するように震え出す。
すると、グニュグニュと切り口が膨張し始めた。やがてそれは肉を形成し、新たな腕となった。
「バカな……再生した?……うわっ!」
驚いた隙を突かれてジュンは腕で殴られた。勢いよくジュンは飛ばされ、センチピードマリオンはユミに向けて走り出した。
「あんたさえ倒せばあああああぁぁぁァァァァァ!!」
狂気に染まったその顔にユミは恐怖した。センチピードマリオンはその腕を振り回しながら勢いを止めることなく突撃をしてくる。
「いや………来ないで…………」
足を動かそうとするが、身体的ダメージも影響してかカタカタと震えている。翼も全く飛行するに値する動きができてない。
ジュンはすぐに立ち上がって追いつこうとするが、既にユミの目の先にいるのを確認してしまい、両腕をクロスしてセンチピードマリオンを狙う。
「゙コキューストブラスター゙」
クロスした腕をサイドに開く。フリーズモーメントの密度を濃くし、-200℃以下に下げた超低温砲を口から発射した。
センチピードマリオンは背後から迫るコキューストブラスターを間一髪で避ける。冷気が命中した壁は瞬時に凍りつき、砕けてしまった。
「しまった………ユミ!!」
勢いを止めることなくセンチピードマリオンは腕を振り上げた。今のユミならば殺される確率は少なくない。
「死ねえええぇぇぇぇぇ!!」
「いやあぁぁぁァァァッッッ!!」
音が止まった。声も聞こえない。ナギサも、ジュンも、そしてユミも目を見開いている。
センチピードマリオンの胸をスワンサーベルが貫いている。ユミは叫びと共にスワンサーベルを突き出してしまったのだ。
9:ダイレン
08/05/28 08:28:31 Vn7QbLKcO
由美の家に向かう純の目には彼女の泣いている姿しかなかった。こういう時、健一でもこうしただろう。
由美の家に着くと純は急いで引き返した。少しだが聞こえたからである。由美はまだ帰ってないと。
純は行き先を絞った。゙あの場所゙以外には考えられない。たくさんの思い出があり、たくさんの思い出が生まれるであろう場所……。
「やっぱここか」
彼は5年3組の入り口を勢い良く開いた。そこには由美が電気をつけないまま立っていた。
そこは教卓の前。ぴちゃぴちゃと雫が由美の手から垂れている。大分塗れている、とわかる。純はゆっくりと歩いてきた。
「先生……いつも言ってたよね……。みんなをこの学校から送り出すまで結婚しないって………」
「………ああ」
純は歩みを止めて由美の背中を見たままである。今、彼女の前には立てなかった。
「いつも優しくて………あたし、先生大好きだったのに………」
「俺も……」
「なのに………あたし、先生を………」
振り向いた由美の顔には涙が溢れていた。純はそれを見た瞬間に彼女が背負ったものを感じ取る。
「お前がやらなくても……俺が殺ってたさ……」
せめて、せめてもの慰め。それくらいしか言える言葉がない。由美は健一の席を見て、より悲しそうな声で話しを再開する。
「………先生は消えてしまう最後まで………5年3組が揃うのを願ってたよね……。健一君もきっとそうだったはずなのに……」
叶わない。健一は最初から連れ戻すのが無理だと言われ、半ば自暴自棄になりそうだった。
そこにきた恩師の死。由美は気力の全てを持って行かれたようだった。
「もう………こんなの……いや……」
堪えたに違いない。戦うにはあまりにも心が幼すぎて、殺すにはあまりにも優しすぎる。
10:ダイレン
08/05/28 08:31:15 Vn7QbLKcO
「でも、まだ助けを待ってるやつがいるんだぞ………大輔や綾、他のみんなはまだヘルマリオンに………」
「もういやなの!放っといてよ!!」
「由美!!」
純は由美の頬を叩いた。泣き続ける由美の肩に純は手をかけた。
「お前じゃなきゃみんなを助けてやれないんだよ!!。お前にしか出来ない……だから先生もお前に……」
これから死ぬと感じたから誰かに伝えたかったのだ。自分が何を望み、どう望みを叶えるか。
彼女は最後の瞬間、きっと悔しかったはずだ。それをどうにか果たしたたい。それを出来るのは………
「あたし……う………許し……ひく…………許してもらえないよ………」
「俺が許す。由美、お前は悪くないから………。だから……」
自然と抱き寄せる。包んでくれる純に由美は身を任せた。大粒の涙が流れ、雨のように純の胸を濡らす。
由美には縋るものが必要だった。心の拠り所が欲しかったのである。自分を癒やして欲しかったのだ。
由美は純からの接吻を許す。今は何も考えれなかった。ただ、目の前にいる男に甘えたかった。
勢い余った純も由美を押し倒す。今なら抱ける。由美の心を掴むことが出来る。
だが甘えて、抱かれたところで自責の念を捨て去ることは出来ない。そうやって誤魔化せるほど、由美は器用な心ではない。やはり泣いてしまっている。
(こんな顔してるのに……抱けるわけないよな………)
純とて男だった。思春期の彼にとって想い続けていた由美を手に入れる絶好の機会。だが、本当の意味で由美の心を掴めるはずがないのだ。
「ごめん………。風邪引かない内に……帰ろう」
「うん……」
雨はまだ降り続ける。慟哭の雨は常に人の心を暗くする。その重い空間で、2人は歩き始めた。
11:ダイレン
08/05/28 08:33:00 Vn7QbLKcO
翌日はよく晴れた快晴と言える日になった。学校が終わった後も、由美は1人で考えている。
クラスメート達は悲しい表情をしていた。由美が木下を殺したことを責める者はいなかったが、失った命は返ってこないのだから。
純や渚の言葉にも、あまり良い反応を示すことは出来なかった。純は自分が彼女を癒し切れてないことに苛立ちを感じざるをえない。
2人は事の真相を確かめに健一の家に行くらしかったが、由美は行くような気分にはなれずに1人で帰っていた。
「……健一君…………先生………」
取り戻せない者達。頑張らなければいけないという気持ちが余計に由美を追い込んでいく。
゙キイィィィン゙
ソルジャードールの気配を感じ、由美は走り出した。いくら気落ちしていても、目の前で苦しむ人達を放っておけない。
向かった先には幼稚園バスが止まっていた。だが、母親が子供達を迎えに来ている様子はない。
恐る恐る中を覗くと、異臭が漂ってきた。中に人の姿はないが、代わりにグチャグチャに潰れている゙何ががあった。
「何だろ…………?。服?…………!!?」
気づいてしまった。゙何がとは園児達の変わり果てた姿なのだ。肉団子には園児達の服が混ざっていて、その残虐性から由美の吐き気を誘う。
「こんなひどいこと……………あっちに気配が……」
由美は迷っていた。例えこれが友達の誰かだったら許せるか。その者のせいでないとはいえ、許せるだろうか?。
「………あたし……」
バスから少し離れた場所では後輩である辻沢ひかりが改造された姿であるワスプマリオンが1人の少女を連れ出していた。
友達を目の前で肉団子にされた少女に、恐怖に支配された心が涙を流させていた。
12:ダイレン
08/05/28 08:34:02 Vn7QbLKcO
「待ちなさい!」
飛来してきたサキ。駆けつけた時、彼女は驚いた。小夜子の後輩であるひかりまでもが改造されていることに。
しかも、幼稚園児達をあまりにも酷い殺し方で命を奪うとは………。サキはますますヘルマリオンへの憎しみを抱いた。
「来たわね……ということは、バスの中身を見たはずね」
「あ……ひぃぃッッ!!」
少女はガチガチと歯を摺り合わせる。怖いに決まっている。ワスプマリオンは少女の頭と腹に手を置く。
「ふふふ…………」
「何をする気?」
ワスプマリオンは一瞬口元をニヤっとすると。少女の頭と腹を引き裂いた。サキの目の前で、幼い命が奪われたのだ。
絶望しきった少女の顔が胴体と混ざり合わされ、さらにグチャグチャに潰されていく。出来たのはバスの中にある肉団子と一緒だった。
それをペロリと喰うと、ワスプマリオンは高笑いを始めた。何が面白くてそうさせてるのか。サキは怒りをそのまま行動に変える。
「辻沢………あなたはここで殺すわ!」
「やってみろよ!!」
2体の異なる蜂タイプのソルジャードールが飛翔した。サキはビースティンガーで牽制しながら、空中肉弾戦に持ち込もうと旋回しながら針を撃ち出す。
対してワスプマリオンは槍状に伸ばしたワスプニードルを回転させてビースティンガーを弾いていく。
「ミツバチ如きが適うと思うな!」
突き出した槍先がサキの腕を掠める。サキは飛行スピードを乗せたカウンターパンチを眉間に当て、続いて右足で回し蹴りをくらわす。
「ぐっ………」
「まだ終わりじゃないわよ」
経験によって培った戦闘能力はサキを迷い無き戦士へとさせる。パンチのラッシュでワスプマリオンを圧倒し、伸ばしたビースティンガーで一突きする。
「がうっ………こんな………」
「ここで果てなさい……せめてもの慈悲よ」
13:ダイレン
08/05/28 08:35:12 Vn7QbLKcO
トドメを刺そうと首を狙うと、サキの腕が止まった。目を向けると、白い糸が針と腕に絡まっている。
「ワスプマリオン……危なかったわね………」
「小夜子………うわっ!」
強い力に引かれ、サキはスパイダーマリオンへと引き寄せられる。わき腹へ蹴りが入り、サキは思わず唾を吐き出す。
気を確かに持ち直し、サキはスパイダーマリオンに拳を当てる。後方へ逃げるが、命を長らえたワスプマリオンがワスプニードルを撃ってきた。
針の嵐を何とか避けると、サキはビースラッシャーの高速振動数をさらに増させる。
少し離れた場所で、由美は戦いを見ていた。サキといえども、2体相手には厳しいだろうし、ソルジャードールに改造されてる人に死んでほしくない。
遠目だが何となく年齢はサキと同じくらいだと見える。改造された友達だろうか?。
だが、園児を楽しむように殺したワスプマリオンを許せる気も起きない。それでも、木下を殺してしまった時の感覚がそれを制止させる。
「あたしは………どうしたら………」
悩んでいる由美に奇妙な音が聞こえてきた。まるで空気そのものが震えているようだ。
それはサキのビースラッシャーの音だと気づく。さほど時間が経たない内に、サキの声が聞こえてくる。
「ビースラッシャー…………゙ソニックストーム!!゙」
徐々に回転を増しながらワスプニードルを弾き、勢いを止めては細切れにしていく。
「バカな………厚さ80cmの鉄を容易に貫く針が……」
回転が最高点に達したら、サキはそれを外部へと解放する。竜巻のように回転する風の刃がワスプマリオンへと向かっていく。
「せ…………先輩……たす……」
言葉はそこで途切れた。羽も、足も、腕も、首も、胴もバラバラになって、肉片が落下していく。
「ワスプマリオン………ビーマリオン!お前はああぁぁッッ!!」
14:ダイレン
08/05/28 08:36:13 Vn7QbLKcO
ビルの屋上から飛び降りて、スパイダーマリオンはサキの真上に跳んだ。
糸を網目にして吐き出し、それでサキを包み込んだ。そのまま乗っかり、地上へと落ちていく。
「貴様を、押しつぶしてやる!!」
「考えたわね………でもね!。私は戦闘タイプの試作型だから、あんたみたいな文科系とは違うんだよ!!」
ビースラッシャーで網目を切り裂き、地上寸前で蹴り上げる。そこへビースラッシャーを向け、殺すために毒を添付させる。
「さよなら小夜子………ポーションズ・ジャベリン」
紫色に染まった槍がスパイダーマリオンに向かっていく。友達の死を予感したサキは寂しげに言葉を吐いた。
゙ビシュン!!゙
「何!?」
毒針が消滅した。光の刃が消滅させたのだ。サキの視線の先にはユミが翼を展開させている。
「あの子………」
ユミはスパイダーマリオンに刃を向け、一振りでビルまで斬り飛ばす。多少の流血とダメージはあるが、致命傷ではない。
スパイダーマリオンは立とうとするが、ユミはその前に立ちはだかる。そして、翼から小さい羽を解き放ってスパイダーマリオンを包み込む。
「あう………わた……私は……」
やがてスパイダーマリオンは西村小夜子に戻った。すぐに意識を失ったが、命に別状はないだろう。
ユミは地上に降り立ち、サキの目の前にいた。両者はじっと相手を見る。
「あたし………決めました」
「…………何を?」
「やっぱり……こんなことはあっちゃいけない………。こんなに酷いこと……許しちゃいけない」
「だから?」
「あたし……友達を助けます。人を守りたい、ヘルマリオンを………倒したい!!」
「…………君は……全てを得ようとしているの?失おうとはせずに………?。だとしたら……」
槍が刀とぶつかり合った。衝撃が広がり、両者は合間を取った。
「私の今までは………何だったのよーーー!!」
つづく
15:ダイレン
08/05/28 08:41:32 Vn7QbLKcO
>>8と>>9の間です
ポタポタと垂れる血。センチピードマリオンはユミの手を静かに握る。
「………由美……ちゃん………」
「先……生?」
何が起こったか理解できなかった。まさか、自分が突き出した刃が貫く形となるとは思いもしなかった。
「あなたは悪く………ないわ……。由美ちゃん、あの時は……ごめんなさい………。………みんなに……も、伝えて……」
「…………先生……いや、いやだよ………」
「……ごめんね……私、卒業まで……あなた達のこと、見たか………………」
言葉が途切れた。それは彼女が命の灯火を消えた証拠だった。力無く佇む木下は純白の刃から、降ってきた雨に流されたかのように消えていた。
「う……あ…………う……先生…………」
どしゃ降りと言えるくらいに雨は酷くなっていた。渚は家に帰った後、純に電話をする。
「純?………うん、あたし」
「怪我は?」
「まだ痛むけど大丈夫。由美のおかげで、外傷と少しのダメージはなくなったから」
RHR能力を応用した治癒術である程度回復した。しかし、彼女達には癒せない傷が残っている。
「あたし達……明日、みんなに何て言えば良いんだろ?」
「事実を話すしかない。……゙俺ば覚悟してたから……」
それは自分だけだ。由美や友達を守るためなら、ソルジャードールを殺す覚悟をしていた。
だから木下を殺すつもりだった。だが、やはり心は痛む。純でさえそうなのだ。
木下を敬い、人一倍優しい由美にはあまりにも辛すぎる結果だ。やっぱり、彼女は戦いには向いてない。
「純………あんた……由美を慰めてやれよな……。あの子……今……ボロボロだから……」
「ああ」
渚も泣いているのがわかる。木下を失ったのが辛いのは同じだ。電話を切った後、純は傘を差す。
16:ダイレン
08/05/28 09:30:35 Vn7QbLKcO
>>1
遅れましたが、乙です
17:名無しより愛をこめて
08/05/28 15:26:32 75EFwLhqO
>ダイレン氏
謝りつつパクるんだなW
最低だな
18:名無しより愛をこめて
08/05/28 16:29:25 0n1M4JeX0
ヘルマリオン祭り これまでの流れ
BeeF氏が設定開放
↓
maledict氏がストーリー設定重視でSS発表
↓
骸教授氏の希望により蟻蜂氏が彼を主役にSS発表
蟻蜂氏がネタ不足で悩むダイレン氏に救いの手
↓
ダイレン氏がSS発表
↓
ダイレン氏が蟻蜂氏のヘルマリオンキャラ無断使用。
↓
蟻蜂氏怒るが、バッシング。
蟻蜂氏擁護派が現れてカオス。
↓
ダイレン氏謝罪だけしてやること変わらず。
>>17じゃないけど、ダイレン氏って恩を仇で返してるみたいだよな。
マリオンヘイル、ワスプマリオンというような蟻蜂氏の考えたソルジャードールは出すべきじゃないんじゃないのか?
出したいのなら書く前か書いた後にキャラ作った人に一言言うべきだと思うが、ダイレン氏って自己中なんだろうね。
19:名無しより愛をこめて
08/05/28 16:52:37 GHgWohkM0
このスレは良質そうにみえるが、過去に多くの職人さんが去っていった事を忘れてないかネ。
オマイラのせいでな、、、、(T^T)
20:名無しより愛をこめて
08/05/28 17:44:47 NBIwfUkt0
特撮番組における改造・操られシーンの情報交換や、
感想紹介を、もっとこのスレで読みたいな。
21:maledict ◆sOlCVh8kZw
08/05/28 18:17:12 jGqV1PWx0
前スレでも書きましたが、>>1様乙です
>>17 >>18様
前スレでも書いてた人がいましたが、本人同士が平行世界ということで納得して
沈静化しつつあるんで、あんまり蒸し返すのはやめてください
だいたい、自分の設定やキャラを使われて「パクられた」と迷惑がるだけの作家なんて
いませんよ。いたとしても大した作家じゃないです。戸惑いとか照れくささとか、
もちろん解釈の違いによる苛立ち等もあれ、基本的にはうれしさが伴うものです。
例えば蟻蜂氏も当方の「邪念獣」とか使ってるわけですし
(しかも、言っちゃえば「ミステリマニア」云々の設定消化、という肝心の部分抜きで)、
パクリパクリと一面的に言い立てるのは、蟻蜂様擁護のつもりで、
かえって氏の品格を下げることになりかねないと思います。
>>4-15ダイレン様への感想は別レスで。
(改造ネタなくなっちゃいましたが、さらに盛り上がってきましたね)
22:名無しより愛をこめて
08/05/28 18:22:08 STSSniDR0
>>17・18
まあ、蟻蜂フリーク氏は作中に“長田”と言う人物を設定含めて出して欲しくないとは言っていたが、
それ以外には寛容だったようだし、今さら出さずに話も作れないでしょう。
完結したらオリジナル作品でダイレン氏にはがんばって欲しいです。
もちろん蟻蜂フリーク氏もオリジナルでがんばって欲しい。
23:maledict ◆sOlCVh8kZw
08/05/28 18:42:06 jGqV1PWx0
>>21で >>17様に敬称つけ忘れてました。すみません
>>4-15ダイレン様
なかなかきつい展開ですね。ヒロインたちの葛藤が重層していてずっしりきました
ワスプさんの凶悪ぶりがすごかったです。一種の悪堕ちギャップと言えますかね。
で、まあやっぱり蟻蜂様のキャラとは別の人ですね。
…にしても、>>15の投下し忘れはないでしょう
自我が戻らずに死んじゃったんだ、と思って結構きつかったですよ(w
24:maledict ◆sOlCVh8kZw
08/05/28 19:09:39 L7LIBQRfO
>>20様
自分がほぼSS専門なので言いづらいですが、
うまくバランスがとれているか、あるいは基本が情報交換で
たまにSS、くらいがあるいはちょうどいいのかもしれないですね。
基本が過疎気味だがSS投下で一気にスレが消費、という流れなので、
SSが続くと情報交換が目立たなくなるという傾向もあるかもしれません。
そっちのネタがあったらどしどし投下して下さると少なくとも自分は嬉しいです。
やっぱりSSも読みたいし、自分が書けたら投下させていただきますが…
25:名無しより愛をこめて
08/05/28 19:21:31 PWcoMfPX0
>>24
本来なら蜂女スレに投下されていたMADソルジャー情報とかも
このスレで議論されてしかるべきだったよな
まあ蜂女スレとか、以前の改造素体スレとかは、このスレがSS投下メインに
なってしまったがゆえの避難所的意味合いで立ったのかも知れないんだが
26:ダイレン
08/05/28 22:00:21 Vn7QbLKcO
>>17-18
パラレルと割り切ったからと言って使用したのは確かに礼儀がなかったと思います
でも、言い訳させてもらえるのでしたらさせて頂きます。
やっぱり蟻蜂フリークさんの作品がきっかけです。パラレルよりもif思考なので出しました
僕なりのヘルマリオン世界なので、蟻蜂フリークさんだけでなくmaledictさんの作品からも邪念獣使用させてもらってますし、包括した作品を目指してます
>maledictさん
ありがとうございます。改造ネタは次回かその次になると思います……
投下ミスは本当にすいません………結構重要な部分なのに
大首領後継者についてはあくまでザインは候補なので、他にも出すつもりです
27:18
08/05/28 22:28:42 0n1M4JeX0
言い訳なんて自己正当化までして本当に自己中な人なんですね。挙句に蟻蜂氏やmaledict氏の世界を包括ですか。何様ですか?呆れました。
礼儀どころか常識までも欠いてますね。蟻蜂氏やmaledict氏のSS投下がなくなれば、ネタの供給源が無くなって内容の無い空虚なオナニーSSで終わってしまうんでしょうけどね。
28:名無しより愛をこめて
08/05/28 23:18:22 1bEiVAlq0
ペドってなんで自己中なの?
29:名無しより愛をこめて
08/05/28 23:31:56 STSSniDR0
そこまで叩くのもどうかと思うが。
それぞれの世界と言うことでいいんじゃないの?
30:18
08/05/28 23:56:44 0n1M4JeX0
でもお二人の世界を包括するというのは今後も堂々と盗用する気じゃないの?
盗人猛々しいのじゃないでしょうか?ダイレン氏の見識を疑いますよ。似てないモノマネして自分の芸と主張しているタレントに腹立つのと同じ感覚ですね。
31:maledict ◆sOlCVh8kZw
08/05/29 00:41:15 DvIUpr440
>>29様
スルー!スルー!
荒らしにレスするのは荒らしの始まりということで
基本的には当人間で決着のついた話なんですから。
32:名無しより愛をこめて
08/05/29 00:49:19 9IMHMlac0
駄文で申し訳ありません。
いつも職人さんのを楽しんで読ませていただいていますが、お二方のはパラレルとして認識して読んでいます。
姉妹版(?)のほうでは二人の職人さんがそれぞれの世界として続いていますし・・・
>>18さんのお気持ちは分からなくもありませんがそこまで怒らなくてもいいと思いますけど。
どうかこれからも職人さんのを楽しみにしていますので続けてください。
33:ダイレン
08/05/29 00:58:17 2CrhWBbSO
>>29
>maledictさん
包括ってのはあくまで設定や人物だけですから……
最近主人公カラーで黒が多い中、一応白が主人公。イメージは由美ちゃんは白、紗希は黒っすかね
34:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/29 01:13:21 1T6l987f0
>>ダイレンさん
乙です。
この集中砲火を機会にすべて完全オリジナルキャラで書いてみれば?
でもこんなこと書いたら横柄だとか、精神年齢低いって言われるんだけど(笑)
>>maledictさん
>>18に荒らしというよりかなりお堅い方なのではと思いますw
言いすぎといえば、言いすぎかも・・・・・・
>>17 >>18
ダイレンさんがせっかく書いたんだから、乙ぐらいは言ってあげてください^^;
35:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/29 01:24:57 1T6l987f0
言い忘れた^^;
>>22
どうもありがとうございます。がんばります^^
実はヘルマリオンネタが出来たけど、投下見合わせます(スイマセン)^^;
36:ダイレン
08/05/29 01:40:28 2CrhWBbSO
>蟻蜂フリークさん
どうもです。せっかくのお言葉ですが、僕は形はどうあれヘルマリオン世界の物語を書いてます
パラレルとはいえ完全別世界ってわけでもないので、登場人物はある程度共通させたいのです
人物を独自解釈による再構成したインスパイアと思ってください
ワスプの使い勝手は方向性間違ってますかね?未来の改造素体をミンチにしちゃいましたが
僕はまだ書き終えるのに時間かかりますから、投下はしていただいた方が自分としては嬉しいです
37:名無しより愛をこめて
08/05/29 02:08:13 a5DPjLIA0
蟻蜂フリークさんもダイレンさんもがんばれ。
なんだかんだ言ってもここまで書いてきたんだ。
自分なりに落としどころをつけてヘルマリオンに敬意を表すればいいさ。
大本はBeef氏のもので、そこからの派生なんだから。
38:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/29 02:09:21 1T6l987f0
>>ダイレンさん
せっかくのお言葉ですが、ワスプの使い方?・・・・・う~ん、わからない(笑)
でも自分はああいう使い方はしないのは間違いないけど(笑)
そういやワスプちゃん、作りっぱなしだったなぁ~w
海外で暴れさせてみようかな・・・って、ふと思ったw
投下はね~悪いけど、ストックとして持っておきますw SS日照りでも来たら出しますよw
39:名無しより愛をこめて
08/05/29 02:14:09 xQF5Qr5S0
どうでもいいがおまいら、前スレ埋めてからにしろよw
まだ25KB程度容量が残ってるから、SS投下でもないとDAT落ちしてくれないんだぞ
40:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/29 02:15:52 1T6l987f0
>>37
どうもありがとうございます^^
BeeFさんが設定を解放してくれなけりゃ、書いてないですものね^^
SS出てみます?(笑) 人間、ソルジャードールいろいろ役どころありますが(笑)
41:名無しより愛をこめて
08/05/29 02:34:50 a5DPjLIA0
>>40
うーん・・・魅力的な申し出を。(笑)
出してもらえるとしたら、妻をソルジャードールにされ、その妻に殺されるような役がいいなぁ。(笑)
42:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/29 02:40:44 1T6l987f0
>>41
名前(フルネーム)と奥様のイメージ、簡単に設定お願いします(笑)
マジで出しますので(笑)
羽生さんの一件で味をしめました(笑)
43:41
08/05/29 02:50:11 a5DPjLIA0
名前とかはお任せしますよ。
言ってみただけですし。
そういうキャラが出てきたら、出してもらえたんだなって思います。
しいて言えば妻は20代後半の清楚な女性にして欲しいです。
44:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/29 02:59:34 1T6l987f0
了解ですw
41さんってことで・・・・渡辺さんでw
奥様は26歳で・・・・下の名前、希望あれば^^
45:名無しより愛をこめて
08/05/29 08:27:41 dLZ7/cRf0
>>39氏の意見は無視され続けている
46:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/29 18:56:57 1T6l987f0
>>45
そんなことないと思いますよ?
前スレ見てくださいなw
47:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/30 05:13:53 pdyvQc2d0
前スレの埋め用に作ったSSが予想以上に長文化してしまい、こっちに投下することに
しました。ちなみにヘルマリオンネタですが、私のヘルマリオンワールドの大きな流れとは
あまり関係ない部分を描いたものですので、例外として投下します。
元が埋め用ですので、コメディタッチの軽い感じですw
48:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/30 05:14:55 pdyvQc2d0
「フンコロガシの1日 SSヘルマリオン外伝」
【アジト 訓練場】
オレの名はフンコロガシマリオン。ヘルマリオンの中ではエリート中のエリートさ。
汚物を転がすというほかのヤツにはできない任務をこなしているからな。それにマリオンヘイル様に一番、可愛がられてる。
まあ、下等動物のときもT大(文Ⅰ)のエリート学生だったそうだが、今の方が遥かに充実している。重要任務だけに責任は重大で、
よく同僚から叱咤激励される。
49:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/30 05:15:36 pdyvQc2d0
「きゃはははは、待て待て待てぇ~~~~!」
今日もマリオンヘイル様は絶好調のようだ。さすがのオレもすぐに捕まっちまいそうだ。
まあ、オレが汚物を転がすからこそ、マリオンヘイル様の好調が維持されるんだけどな。
「すぐ捕まるんじゃないわよ!フンコロガシ!捕まったら、ムチ打ち50発よ!」
「ヒィ~、ムチ嫌いですぅ・・・・・」
ふっ・・・嫌がったフリをしているが、実はセンチピードマリオンからのお仕置きが最高に気持いい。50発か・・・・・
いつか骸教授様に言って、ヘラクレスマリオンや「クワガタ野郎」(コイツ、すげームカツクんだよな・・・・なぜか)みたいに巻貝に似た
エネルギー補充装置を股間につけてもらって、いつものお礼に、このセンチピードマリオンにぶち込んでやるのがオレの夢だ。
この前、「クワガタ野郎」と楽しげに合体してるのを見て、嫉妬してしまったよ・・・・
「キャハハハハ、つかまえたー!」
・・・・しまった・・・・捕まった・・・・さすがマリオンヘイル様・・・・益々、能力が上がっていらっしゃる・・・・
「ほんとうに、あなたって役立たずね・・・・・」
ビシッ! ビシッ! ビシッ!
彼女のムチが飛ぶ・・・・オォォォォォ・・・・・・
ドカッ!
どさくさ紛れに蹴りが・・・・・・・あぁ・・何か気持いい・・・・・
ギュッ・・・ギュギュッ・・・・
ハイヒール状の彼女の踵でねじ伏せられる・・・・・グリグリ気持いい・・・・・・ハゥ・・・
「おや?気持良さそうね・・・・お仕置きの意味がなくなっちゃうじゃない!」
ドカッ!
四つんばいになってるオレのお腹にまともにキックが入り・・・3メートルは飛んだ・・・・・
「ふん!クズが!」
彼女はお仕置きを終えると、マリオンヘイル様に付き従って出て行った。
・・・・なんだろう・・・・この快感は・・・・・オレは訓練場の土の上で仰向けの状態でしばらくこの余韻を楽しんでいた・・・・
50:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/30 05:16:45 pdyvQc2d0
【アジト マリオンラーヴァ】
「いやぁ~~~~!」
悲鳴を上げて、全裸にされた下等動物が、マリオンラーヴァへと飲み込まれていった。
オレが休憩時間にやって来たら素体の改造の最中だったらしい。
センチピードマリオンが楽しそうに下等動物を言葉でいたぶっている。
「あ、フンコロガシ。ねえ、あいつら見てよ。私が女子高で捕獲してきたの。8匹捕まえたうちの2匹目が今、改造されるところよ。
1匹目は、ついさっきシロヒトリマリオンっていう蛾の能力を持ったソルジャードールになったわ。」
「8匹とは少ない気がしますですよ。ローズマリオン」
ボフッ!
うぅ・・・・・肘鉄とは・・・・・でも気持いい・・・・・
「うるさいわね。ビーマリオンに邪魔されたせいよ。20匹ぐらい逃がしちゃったわ」
「な、なるほどぉ・・・・こしゃくなビーマリオンめ・・・・」
「でしょ?未完成体のクセにね・・・今度こそ殺してやるわ」
・・・・・おお恐い恐い。下等動物のときは上品なお嬢様と聞いていたが・・・
マリオンラーヴァの中では「水沢清花」という名の女子高生が無数の触手に吸い付かれていた。
その姿はまるで楽しい夢でも見てるかのようである。
首から下の体全体が赤く変わり、背中には透明な4枚の羽が生え、側頭部にはわりと大き目の複眼が現れた。
体には黄色やら黒の模様が現れている。
その姿はもはや人間と呼べるものではなかった。
51:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/30 05:17:26 pdyvQc2d0
「あ、2匹目、完成したみたいよ。可愛い赤トンボね。フフフ」
「そうみたいですね。ワハハハハ」
・・・・俺の好みかもな。訓練場で会うのが楽しみだぜ
「今日から貴様はアキアカネマリオンと名乗るがよかろう!ホッホッホ」
最近、骸教授様のネーミングは日本語が多いよな・・・・・
「おい、フンコロガシよ。こいつを連れてアジトを案内してやってくれい。」
「はい、かしこまりました!骸教授様」
「彼なんかでよろしいのですか?骸教授様」
文句あるのか?クワガタ野郎・・・・・・・う~ん・・・コイツにいつも感じる屈辱感は一体何なんだ・・・?
「ホホホ、構わんよ。スタグビートルマリオン。なぜコヤツを嫌う?お前たち元は知り合いではないのか?」
骸教授がニヤリと笑った。
骸教授様のこの意味深な笑いは何だ?・・・・・ クワガタ野郎と知り合い?・・・・思い出せないぞ・・・・・でも、たしかにそんな気が・・・・
「でしたっけ?ハハハハ」
クワガタの野郎まで笑ってやがる・・・・・。畜生・・・・・いつかボコボコにしてやるからな・・・・
気を取り直して、アキアカネマリオンにいいとこ見せてやるとするか・・・・・
52:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/30 05:29:41 pdyvQc2d0
【アジト 通路】
「・・・ということは、フンコロガシマリオンさんは幹部候補なのですか?」
「自覚はないけど、おそらくね。毎日、重大な任務をこなしているし。その分、プレッシャーもきついけどね。」
「すごい方なんですね・・・・フンコロガシマリオンさんって」
「ハハハハ、そんなことはないよ。でも生まれながらの才能ってヤツがそうさせるのかな」
いいぞ、いいぞ・・・・その調子でオレを尊敬しろ。
2体は通路を雑談しながら歩いていた。
・・・・・・げ・・・嫌なやつが来た・・・
「新人さん?よろしくね。私はアゲハマリオン。」
「はい、よろしくお願いします。アキアカネマリオンです。」
「あら?誰かと思えば。そこで何してるの?フンコロガシ。あいかわらず落ちこぼれオーラがにじみ出てるわね。アハハハハハ」
「うるさい!アキアカネマリオンにアジトの中を案内してるんだ!とっとと失せろ!妹じゃなかったら殺してるぞ!」
「あんまり身内だってこと言って欲しくないんだけど・・・・身内に出来損ないがいるせいでいつも迷惑してるんだよね」
「このぉ・・・・」
「あら?なに、その目は?やる気なの?私に勝てるのかしらね?」
「くぅぅぅぅ・・・・・・アキアカネマリオンがいるから、勘弁してやる・・・・・」
「ふん、弱いくせに。バカじゃないの?」
アゲハマリオンはこれから任務らしく、配下のプペロイドを従えて去っていった。
「あのぅ・・・・妹さんなんですか?アゲハマリオンって・・・・」
「そうだ。兄の活躍を僻む無能なソルジャードールだ。まあ身内の恥だな。あんまり仲良くしない方がいい。」
「はい。わかりました。」
「うん。素直でよろしい。」
53:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/30 05:30:53 pdyvQc2d0
【アジト 訓練場】
・・・アキアカネマリオン、素直でいい子だったなぁ~
「ギギ・・・にやにやシテ、ドウシタノダ?ふんころがし」
「なんだ・・・N-06005号か。なかなか性格のいい新人が誕生してね。」
「ホウ。ソレハソレハ楽シミダナ。是非、オ仕エシテミタイモノダ。」
「なんだ?オレじゃ、不満なのか?」
「ギギ・・・・アタリマエダ。綺麗ナそるじゃーどーるガヨイノニ決マッテルダロウガ!」
「腹立つなぁ~ プペロイドの分際で!そういや、お前、タメ口だな?いつも・・・・・」
「固イコトイウナヨ、ふんころがし。威張ラナイノガ、オマエノイイトコロナンダカラヨ。ろーずまりおん様ノトコロナンテ、悲惨ナンダゼ?
酷使サレマクッテヨ。現場デ見殺シニサレタリトカナ。正直言ウト、オレハ骸教授様ニ感謝シテルンダ。オマエノ配下ニシテクレテヨ。」
「N-06005号・・・・・」
「ヨセヨ。照レルジャネーカヨ。コノ程度デ泣クナッテバヨ。ソロソロ訓練ノ時間ジャネーカ? 転ガシテコイヨ。」
「おう。でも誰の相手するんだっけ・・・・?」
「アー、アレ。エエトォ・・・・多分、ばんぱいあまりおん様ダ。珍シイヨナ。ココニ来ルノ。」
54:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/30 05:33:06 pdyvQc2d0
「フンコロガシ~! いる?」
・・おっと、バンパイアマリオンが来たようだ。
「こいつらの調教、手伝ってよ」
「こいつら? ですか?」
・・・・・・ゲッ、牙あるぞ、こいつら・・・下等動物?・・・・いや、もしや新種の邪念獣か?
「オイ、コイツラ下等動物デナイカイ?ふんころがし」
「でも、下等動物と微妙にちがうぞ?連中」
・・・・わけわからねえの連れて来るなよな~ まったく
「コソコソ、何を話してるの!早く吸血人間どもの相手をしろ!」
「はいぃ~~~」
・・・気が強そうだなぁ、センチピードマリオン並みだな・・・・
「デハ、仲間ヲ連レテ参リマス!」
「早くしろ!出来損ないのプペロイド」
・・・・N-06005号が舌打ちらしき音声を発したのをオレは聞き逃さなかった。
「ギギ・・・・・」「ギギ・・」「ギギ・・・・・」
ぞろぞろとオレの配下のプペロイドが集まる。
「20体ホド集メテキマシタガ、ヨロシイデショウカ? ばんぱいあまりおん様」
「そうね・・・・こんなもんかな?」
・・・バンパイアマリオンめ、オレの精鋭部隊の実力を見せてやるぜ!
「へぇ~、でも何で、あんた程度に20体も配下がいるの?人手に余裕あるね~ ヘルマリオンもさぁ~
私にも付けてくれていいものを・・・・・『お前は自己調達できるから要らないじゃろ』はないよねぇ~」
「自己調達・・・・ですか?」
「そう。わたしねぇ~ 血を吸った下等動物を手下にできるの。フフフ。とりあえず、この前、ビジネス街襲って頭数揃えといたわ」
なるほど・・・・だからこいつら、スーツやらOLみたいな制服を着てるのか・・・・・
「オレのプペロイドが負けるわけないですよ~ 下等動物なんかに」
「フフ。どうかな?こいつら、下等動物の少なくとも5倍の戦闘力はあるわ。」
オレは配下のプペロイドたちのほうを見た。
・・・・お、N-06005号のヤツ、やる気満々じゃないか・・・・期待できるぞ・・・・・
オレはN-06005号の意気込みに賭けてみることにした。
55:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/30 05:35:51 pdyvQc2d0
「ガルゥゥゥ~~~~」
・・・・・・・・・・・・・おいおい、なんてこった
10分後、吸血人間どもの雄叫びが訓練場にこだましていた。彼らの足元にはオレの『精鋭部隊』20体が転がっていた。
「ス、スマナイ・・・ふんころがし・・・・オレハ気温摂氏25℃以上ノ環境ダト能力ガ発揮デキナイラシイ・・・・・」
・・・・うそつけ、バカ野郎!
「アノ素早サハ有リ得ネェゾ・・・・・アトハヨロシク・・・」
・・・・・ええ~マジでオレ1人で、この吸血鬼共の相手かよ・・・・
「アハハハ、だらしないわね~ ペットは飼い主に似るとはよく言ったものね。さあ、お前達、ビーマリオンと思って、そいつを倒すのよ!」
「ガルゥゥゥ~~~~」「キシャ~!」「キキキキキィ~」
・・・・・マジかよ・・・・真っ赤な目ぇしやがって!尋常じゃねーぞ、この下等動物ども・・・
「かかれ!」
・・うわ~、ちょっと一斉に来るなってば・・・・
オレは汚物を転がし、逃げ出した。しかし、3時間後には捕まっていた・・・・・・その後、フルボッコにされたのは言うまでも無い。
「ヨォ・・・生キテルカ? ふんころがし・・・・」
オレはN-06005号に起こされ、目が覚めた。どうやら、吸血人間どもに襲われて、訓練場の真ん中でのびてたらしい・・・・・
N-06005号の話によると、後から、クワガタ野郎もやってきて、吸血人間の能力を評価していたみたいだった。
バンパイアマリオンは奴らの統一ユニフォームの稟議を出していたらしく、それが通りそうだと大喜びで帰ったそうだ。
ところで、オレの出している、エネルギー補充装置の稟議はいつ下りるのだろうか・・・・・
56:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/30 05:36:38 pdyvQc2d0
【アジト 骸教授研究室】
「お呼びでしょか?骸教授様」
オレは骸教授様に呼び出された。きっと特命を受けるにちがいない。エリートは辛いぜ。
「昨日、マリオンヘイルのヤツがD-6エリアの壁に穴をあけてしまってのぉ・・・・」
「お元気でよろしいことじゃございませぬか。」
「うむ。それはそうなのじゃが。悪いけど、直しといてくれ。孫の不始末ゆえ、公になるとワシも気まずいのじゃ。お前を見込んで、
直接、頼もうと思ってのぉ~」
「私にお任せください!骸教授様!ヘルマリオン万歳!」
オレは特命を受け、思わずスキップしながら訓練場に戻った。
【アジト 訓練場】
「ヨォ、骸教授ナンテ言ッテタノ?」
「N-06005号、喜んでくれ!骸教授様直々に特命を受けたぞ!」
「マジカ?ヤッタジャン。オメデトウ、ふんころがし」
「ありがとう!N-06005号」
「デ?ドンナ命令ダヨ?」
「マリオンヘイル様が壊した壁の修繕さ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「どうした?N-06005号」
「サッキノ吸血鬼ノ攻撃デ、損傷箇所ガアッタヨウダ・・・・・イタタタ、ウーン、イタイヨ~」
「仕方ないな、N-06005号、メディカル・ルームにでも行って来いよ。残りの戦力でやっておくからさ」
「悪イナ・・・大事ナ時ニ・・・・・」
「いいってことよ。N-06005号。お前は大事な部下なんだから」
「スマナイ・・・・・・」
57:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/30 05:49:40 pdyvQc2d0
【アジト D-6エリア】
・・・なんでオレだけなんだ?1人で作業しているオレって、一体。
みんな仲良く揃って故障しやがって・・・・・まさか・・・・いや、部下を疑っては上司失格だな・・・
「ごくろうさま。大変ですね。壁の修繕。犯人は、さてはマリオンヘイル様かしら?フフフ」
あっ・・・愛しのスパイダーマリオンさんだ!
「い、いいえ、多分どこかのバカがやったのでありましょう。お、おそらく妹かも・・・・」
「手伝いましょうか?」
「よ、よ、よ、よ、よろぴーのですけ?」
・・しまった、緊張の余り、ヘタこいてしまった・・・・
「アハハハ。相変わらず愉快な人ですね。遠慮しないで。それ貸してください」
「はい!あ、あ、ありがとう・・・・ごぜーます!」
「アハハハ。おかしい~、傷口が開いちゃうかも。アハハ。」
・・・受けてるよぉ・・・オレ、なんて幸せなんだろう・・・・・
「そ、そういえば、もうお体は大丈夫なのでありますか?」
「はい。おかげさまで。今日の午後から復帰しました。」
「よ、よかったでごんすなぁ~」
「アハハハ、やめてくださいよ。もぉ~ アハハハ」
オレは2人だけの甘いひと時を楽しんでいた・・・・
「復帰したのか?よかったじゃないか!スパイダーマリオン」
げげ・・・・クワガタ野郎!くそ~ いい雰囲気を壊しやがって!
「あ、スタグビートルマリオン・・・・ありがとう・・・」
・・・ムムム、なんだ?この湧き上がる不快感は・・
「そうだ、骸教授様のところ行くんだろ?復帰報告に。オレも今、用事があって行くから、どうだい?いっしょに?」
「はい・・・」
・・・・マジかよ? ええ~~~~~!そりゃないぜ・・・・・
「ごめんね。フンコロガシマリオン。また、笑わせてね。」
「は、はい・・・どうも・・ごきげんよう・・・・」
「おい、フンコロガシ!そんなもん、プペロイドにでもやらせろよ。マネジメント能力無いんだな、お前」
・・・・・ヌォォ~~~~~~~~~~~~! 腹が立つぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ~~~~~
怒りを懸命にこらえるオレを尻目に2人は去っていった・・・・
58:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/30 05:52:07 pdyvQc2d0
【アジト 訓練場】
オレは怒りをこらえつつ、特命を果たして戻ってきた。
・・・・!!オレは目の前の光景に目が点になった・・・・
「ないすぴー!シマッテイコウゼ!N-07302号!」
「1発頼ムゾ!N-06201号!」
「おい、ちょっといいか?N-06005号・・・・」
「ナンダヨ、今ちゃんすナンダカラ、後ニシロ、ふんころがし・・・・!!エッ、ふん・・・・・こ・・・ろ・・・・・・・・・・・・」
「お前ら・・・・故障したんじゃなかったか?・・・・・・」
「イ、イヤ・・・スグ治ッタンダ・・・・へるまりおんノ科学力ハ宇宙一ダヨナ・・・」
「ほほう・・・・じゃあ、何してるのかな?みんなで・・・・・」
「ヤ、野球トカイウ、下等動物ノすぽーつノ1種カナ・・・・・奴等ノ生態ヲ学ブニハ、チョウドイイカナァッテ・・・・」
「そうか・・・・・・・・勉強熱心なんだな・・・・・お前らって・・・・・・・」
「ヤベエ・・・ふんころがしノヤツ、本気ダ!逃ゲロ!」
ブチ切れたオレは部下を追いまわし、1体残らず、満遍なくスクラップ寸前にしてやった・・・・・・・
こんな調子で、エリートのオレは出世街道まっしぐらに歩いている・・・・・多分
<完>
59:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/30 05:53:08 pdyvQc2d0
以上です。
お粗末なSSでスイマセン・・・・・^^;
60:名無しより愛をこめて
08/05/30 10:46:48 d0lVEZTK0
まあ、こうやって書いていれば仕方ないことかもしれんが、
ヘルマリオンの神秘性や魅力がどんどん失われるよな。
ただのお笑い集団と化したか・・・
楽しかったよ。
乙
61:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/30 15:31:32 pdyvQc2d0
>>60
>ヘルマリオンの神秘性や魅力がどんどん失われるよな。
ただのお笑い集団と化したか・・・
あくまでもヘルマリオンの一面に過ぎないので、ご了承ください
神秘性や魅力などについては、それぞれのヘルマリオン観があってしかるべき
ことだと思います。まあ虐めないでやってください^^;
貴重なご意見、ありがとうございました。
62:名無しより愛をこめて
08/05/30 21:53:17 T7l72CYH0
前スレ575,580のmaledictさま
ドイツ語のdie Puppeだけでなく、フランス語のla poupe´eにもちゃんと「女の子」という意味がありますよ。
いずれもラテン語のpupa(プーパ)が語源ですが、pupaとはもともと「小さな女の子、人形」という意味です。
ちなみにpupaをさらに可愛く呼んだ指小語のpupillaは英語のpupil(生徒、瞳)の語源です。
つまり小さくて可愛い人型のものはみなpupaであって、生きた人間であっても人形であっても構わないのです。
(瞳がなぜ同語源なのかというと、瞳を覗き込むとそこに小さな自分の姿が映っているのが見えるでしょ?)
ですからヨーロッパ語圏では、女の子と人形は同じ範疇のものとして、同一の語で呼ぶ伝統があるのです。
フレンチポップスの歌姫フランス・ギャルのヒット曲「夢見るシャンソン人形」の原題は
"Poupe´e de cire, poupe´e de son"(蝋の人形、音の出る人形)ですが、蝋はこの場合レコード盤の材質を
指しています。つまり自分という存在はレコード盤を通して歌う人形なんだ、という意味です。
Poupe´eという言葉は英語のアイドルと同様(これも元は「偶像」という意味)、崇拝対象となる人間の女性を
指して使われているわけですね。
イタリア語で人形はLa bambola(バンボーラ)ですが、これにも「可愛い女の子」という意味があります。
英語でもdollを女の子という意味で使うことがよくあります。例えばデューク・エリントンのスタンダード曲
"Satin Doll"は、サテンのドレスを着たカワイ子ちゃん、という意味です。
63:名無しより愛をこめて
08/05/30 21:54:04 T7l72CYH0
なお英語のDollはもともと、女性名のひとつであるDorothyの愛称Dollに由来する単語です。
どうしてドロシーという名前が人形を指すようになったのかはよくわかりません。でも現在でも英米人は
「お人形さん」という意味でdollではなくわざわざDorothyと呼ぶことがあります。
Dorothyはもともと、ラテン語の女性名Dorothea(ドロテア。ラテン語で「悲しみ」の意味。語源はギリシア語の
「贈り物+神の」に由来)からきています。欧米人の多くは日本人が漢文を習うようにして、教会やジュニア
ハイスクールでラテン語を学びますが、この時にDorothyという言葉の裏に「悲しみ」という意味があることを
教わります。ですからDoll(人形)という単語が「悲しみ」と結びつくものであることは、英米人にとっては
半ば常識化していますよ。
もうひとつ。人形とは関係がありませんがDolores(ドロレス。愛称はロリコンの語源になったLoritaロリータ)
という女性名もやはりmater dolorosa(悲しみの聖母)に由来する名前で「悲しみ」という意味を持ちます。
つまり人形とロリータは「悲しみ」の一点で繋がる言葉なんですね。
英語で人形を意味する単語にはdoll(観賞用の人形)の他に、 pupaからきたpuppet(手操り人形、指操り人形)、
イタリア語起源のmarionette(糸操り人形)、dummy(本人に似せて作った人形。モデル)、 mannequin(マネキン、
等身大の人体模型人形。manikinとも)などがあります。
puppetとmarionetteの違いですが、puppetは内部から操るもの、marionetteは外から操るものです。
ハインラインの名作SF「人形つかい」の原題が"The Puppet Master"なのは、寄生型の侵略者だからですね。
64:名無しより愛をこめて
08/05/30 21:54:44 T7l72CYH0
で、BeeFさまが「登場人物のネーミングは「人形」関係で統一してあります」と言われた件ですが、
これは単にSS固有の単語を、doll、puppet、marionetteといった「人形」を意味する単語でまとめてみたという
意味なんじゃないでしょうか? 人物の固有名詞のことではないような気がします。
あと、ドイツ語でさなぎを人形と同じ語で呼ぶ件ですが、英語でもさなぎをpupa(ピューパ)と呼びますよ。
これはフランス語のさなぎla pupe(ピュプ)と同じく、ラテン語の人形pupa(プーパ)起源の言葉です。
ただし英語のpupaには「人形」という意味はほとんど無いんですけどね(笑)。
だから単語レベルで完全に人形=さなぎなのは、ドイツ語の専売特許と考えていいのかも。
なお欧米語でさなぎを呼ぶ時には、もっと一般的な語があります。英語のchrysalis、ドイツ語のdie Chrysalis
もしくはdie Chrysalide、フランス語のla chrysalideなどがそうですが、これはいずれもchrysanthemum(菊)と
同語源で、ギリシア語のχρυσ??(クリュソス。黄金、金色の意)からきています。
ここまでくると、人形とは何の関係もありませんね。
65:名無しより愛をこめて
08/05/30 22:44:17 yQkI4IcG0
BeeFさんの「叫喚の弾倉」ってそんなに人気があるのか
きっしんや、なかーまの中の人も気にいってるみたいだし
人気作品ってある程度かたまってくるのかな?
他のSS職人さんたちは、忘れられない作品、影響を受けた過去の作品ってあるの?
66:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/30 23:10:40 pdyvQc2d0
>>65
前スレのレス+「そして、扉が開く時」と「人蟲の館 」(BeeF氏)が好き。
67:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/30 23:19:36 pdyvQc2d0
あと舞方氏の「悪の組織をつくろう」「ナイトレディ」
「母娘改造」や「ゴキブリ女さん」の話かな^^
68:ダイレン
08/05/30 23:34:40 c0/QRcFHO
みなさんフランス語とかイタリア語とか詳しいすね……
僕は外国語の知識が本当にないから名前や必殺技考えるときなんかは辞書引いて考えてます
僕はヘルマリオン幹部は神話や伝説から取るつもりです。ザインなんかはそうですね。
あと、必殺技は他の特撮作品や漫画を参考にしてます。
実はヘイルをはじめとしたヘルマリオンのキャラの由来とか今だにわからないっす……
69:名無しより愛をこめて
08/05/30 23:37:56 frrTzq6l0
>>65
俺はSS職人ではないんだが、リリカルな話がけっこう好きなので、
BeeF氏の「そして、扉が開く時」とか、アダルト板2スレ目58氏の「青蛾」とか、
The Oneway Ticket氏の諸作とか、ちゃんぷるう氏の「バラランガ」とかが好き
おまいらも自分の好きな作品を白状しる!
まとめサイトのSSが増えてきたので何から読めばいいのかわからない
新規スレ民のためにも、なんらかのガイドになるんじゃまいか?
70:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/30 23:43:50 pdyvQc2d0
>>ダイレンさん
ヘイルの由来をしらない・・・衝撃の告白ですな(笑)
「hail」を調べてみてw 相方のガッジーラでバレバレと思ってたのですが・・・w
71:ダイレン
08/05/31 00:26:01 2jLJ8Nq0O
>蟻蜂フリークさん
アラレって意味なんすね。あー………そういえばガッジーラ……
性格や描写からして気づくべきでした………
個人的に必殺技の名前には拘りたいですね。ユミのハイマットは高機動って意味ですが、光の翼の展開=潜在能力解放状態って意味ととらえてください
72:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/31 00:38:45 I9M7v+C30
>>ダイレンさん
ヘイルのコンセプトは無邪気で邪悪なア○レちゃんw(メガネの有無など、彼女の姿の想像は読み手の自由w)
実はロス壊滅シーンは都会島を破壊したアOレたちがイメージの背景となっていますw
73:ダイレン
08/05/31 01:49:41 2jLJ8Nq0O
>蟻蜂フリークさん
なるほど。でも、アラレちゃんと違ってギャグじゃないのが怖いとこですね
アンチテーゼってわけではないんですが、僕はヘイルにもやっぱりドラマ性を付けたくなっちゃいますね(また悪い癖が)
声優は銀魂の神楽の釘宮理恵ですね
僕は革命好きなんですよね。だから人間が無力でないのをどうにか書いてみたいと思います
小五郎もそろそろ出演させたいですね。彼は奥さんとは別居状態なんですかね?声優は藤原啓二(しんちゃんのひろし)さんイメージです
74:名無しより愛をこめて
08/05/31 06:00:34 NrblHwQh0
「叫喚の弾倉」は先輩が主人公に蜂女の正体を晒すところが(・∀・)イイ!
クスクス笑いながら胸をはだけたら同心円模様の乳房が現れるとか最高
「さらわれて無理やり改造されたの。今のわたしは、メルダンフェルの改造人間、蜂女!」
↑
この決めゼリフも“無理やり”とさりげに被害者意識が入っているところがたまらん
75:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/31 07:17:35 I9M7v+C30
>>74
名シーンですよね^^
BeeFさんの凄さを思い知らされるますわw
76:名無しより愛をこめて
08/05/31 10:47:16 61ffJKxU0
>>74
個人的には逆にそこがちょっと気に入らん。
洗脳され、蜂女になったことを喜んでいるのに、無理やりされたって言ってしまうのが好きじゃなくてな。
スマソ、ただのこだわりだ。
77:名無しより愛をこめて
08/05/31 12:29:54 61ffJKxU0
>>65&69
漏れはSM氏のグロンネタが結構好き。
毒毛虫ちゃんが可愛い。
復活キボンヌ。
78:名無しより愛をこめて
08/05/31 13:45:18 tD69nBFt0
毒毛虫ちゃんとそのクラスメートたちと、やはり改造された女教師による
ほのぼのグログロ悪の学園日記みたいな話を読んでみたいと思う
79:maledict ◆sOlCVh8kZw
08/05/31 16:55:14 syY2Fjkh0
>>62-64様
いつもお詳しい解説ありがとうございます。本当、勉強になります(…って同じ方ですよね?)
前スレで言った【1】【2】までは意味が重なっているというのは当方も確認してました。
まあ今は、BeeF様の意図を色々深読みできるにしても、明確な記述はあくまで、
「人間そっくりだが明らかに人間ではない、プペロイドと呼ばれる無気味な戦闘員たち」
という部分のみなので、あとは各自の話の展開に合わせて肉付けすればいいんだろうな
と思ってます。いわゆる「戦闘員」ですので、おにゃのこ限定よりも、中年のおっさんや
じいさんもいた方が話が膨らむかもしれませんよね(…ですよね、蟻蜂様?(w )
「登場人物の名前」についてはそうなんですかね。要らぬ苦労をしたような気もしますが、
ただ、名前にはいつも苦労をするので、今回「縛り」があって
かえって決めやすかったかもしれません。
>>65様
忘れられない作品というと…BeeF様作品ほとんど全部です
(中でも「叫喚の弾倉」と>>67様の二本あたりは
自分もトップに来ます。あともちろん「悪魔のドールファクトリー」も)。
他はなんだろう。数え切れませんが、舞方様が海マツリに送っていた作品、
脳改造前に脱出してしばし抵抗する展開にかなり萌えて、影響も受けています
(舞方様は他にもたくさんあったはずですがすぐにこれと言えません)、あとは例えば
「蜂娘祭」の「インセクター」と「MIYA」あたりが「何度もお世話になった」作品だった気がします。
「何度も」と言っても、後者は実は一度読んで以降どこで読んだのかしばらく思い出せず、
長らく余韻を反芻していただけだったのですが、「自分の決意で洗脳を受ける」
という倒錯的なシチュで、自分の中の何かに火がついた気がした作品です。
考えてみるとオードネートマリオンの遠い原型かもしれません。
長くなったのでいったん送ります
80:maledict ◆sOlCVh8kZw
08/05/31 17:00:21 syY2Fjkh0
いけね前レス、>>67蟻蜂様じゃなくて>>66様でした(蟻蜂様あげてるの、BeeF作品じゃないし(T_T) )
>>68-73ダイレン様
「グリーティングキャノン」の元ネタを知らずに書いてたというのは当方もちょっと衝撃です
(同型のおぼっちゃまくんがマシリトを倒した超兵器ですね。正式名称は前スレ508参照。
ただし名称は「グリーティング」の中身に応じて変わるんですよね)
変なところでトシのギャップを感じてしまった気がします。実際、「改造素体は16歳から25歳」
という蟻蜂様だからこその中性的なキャラ設定だなと思っていたので、
むしろょぅι゛ょ萌えのダイレン様がそのまま引き継ぐのは、ちょっと違和感を感じてたんですよ
>>74様、>>75蟻蜂様、>>76様
自分は、「普通に考えると気の毒な状況なのに、それを嬉々として語ってしまうほどに
思考が改変されてしまっている」というように捉えて、萌えのツボでした。
>>77-78様
\ソウヨネ、マタカツヤクシタイナア/
) )
(ノハヽヽ
(゜ー゜*)从
⊂ _⊂:)ミ
彡(__:)ミ
彡(__:)ミ
U U
蟻蜂様新作の感想はまた別レスで…
81:maledict ◆sOlCVh8kZw
08/05/31 17:18:11 syY2Fjkh0
>>80の「おぼっちゃまくん」はもちろん「オボッチャマン」の誤記です。あはは…
>>48-58蟻蜂様
こーいう話になると妙なセンスが働く感じですね。楽しかったです
普段の「業務」がどんな重大使命だと思ってるんでしょうね?
>>60様
まあ、あのネロス帝国も運動会とかやってましたし
…というのは冗談として(テコ入れ後のエピソードでしたしね、あれは)、
蟻蜂様版ヘルマリオンはけたけた笑いながら人を殺しまくるシリアルキラーみたいな
怖さがあって、それゆえ常にギャグと恐怖が紙一重になるんだろうと自分は思って読んでます。
今回はギャグ中心でしたが、書かれざる背景まで想像して読むと結構怖いかもしれません
82:名無しより愛をこめて
08/05/31 19:06:32 94pNOkDGO
懐かし特撮版にゴシキダブラーのスレあるね。
83:名無しより愛をこめて
08/05/31 19:08:53 2GuherUPO
蜂女スレの栗山千明改造SSが一番ツボだった俺は異端?
改造萌えとかエロ関係無しに、骨太のストーリーがしっかり通っていたのに感動したんだけど
84:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/31 20:00:41 I9M7v+C30
>>83
あなたはここでは異端?かもしれませんが、世間では限りなく正常かと思われますw
85:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/31 20:45:37 I9M7v+C30
>>maledictさん
楽しんでいただきありがとうございます。埋め用に短編作ることを考えたら主役はカレかとw
ところが未投下のSSのワンシーンと絡む場面を盛り込んだところから思わぬ展開になり、
6000~7000字ぐらいに膨らんでしまいました^^;
あと、私には珍しく警察・軍隊が出てない上に、場所もアジト内で完結した異色作です(笑)
フンコロガシマリオンは一応、例の日常業務以外に総務と人事(採用ではなく研修担当の端くれ)
のような仕事をしていることが判明しました(笑)部下もいたのには驚きですが、N-06005号を筆頭に
曲者ぞろいですw
野望教授の最初のリメイクとフンコロガシのシリアス版、密かに構想中ですが、投下してもしょうがないですよね^^;
>>41
今回のSS出演はありませんでしたが、忘れておりませぬのでご安心を^^
86:ダイレン
08/05/31 22:18:42 2jLJ8Nq0O
>maledictさん
DBはよく観てたりするんですが……DSアラレちゃんはあまり観ないから忘れちゃってます……
蟻蜂フリークさんの描くヘイルの無邪気設定は(・∀・)イイ!!って思ったんですよ
ただ、無敵だという力に拮抗する力があったら……。さらに高みに行くんじゃないかって思うんですよね
僕も柔道やってて高みを目指してますから、勝負事は1人じゃつまらないって思うんですよ
ヘイルが抱ぐ無敵という孤独゙に干渉するキャラがユミって感じで作ってます
87:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/31 22:51:16 I9M7v+C30
>>ダイレンさん
ヘイルはねぇ・・・無敵じゃないのです。いずれ分かりますがw
人間って凄いなぁってところでしょうか(謎笑)
余談ですがヘイルの武器の「ヘイルレイン」、これは「雨霰」をそのまま乱暴に
英語に変換しただけですw おそらく英語表現はかなり違うと思いますw
ニュアンスとしては、雨や「あられw」みたくエネルギー弾が激しく降リそそぐ様子を
表現したかったのですw downpourとか使ってみたかったのですが、カタカナ
表記がイマイチぽかったので、アホの日本人的な表現になりました^^;
>>62の方ぐらいの語学の知識があれば、もっと素晴らしいネーミングがあったでしょうけど^^;
>>maledictさん
フンコロガシ軍団の書かれていない恐さかどうか分かりませんが、N-06005号たちが
野球で使っていたグッズ・・メガホン、帽子、ユニフォーム(上着だけw)、バット、グローブなど
これらは他の部隊が、球場やデパートを襲撃したとき、持ち帰ったものです・・・・
あと、被害者の持ち物であったりね・・・w
88:ダイレン
08/05/31 23:35:05 2jLJ8Nq0O
>蟻蜂フリークさん
おお!なんか楽しみですね
僕も人間を活躍させたいすね。実のところSS内で描きたいのは「人間って凄い」なんすよ
猛と小五郎の関係も考えてます。コナンとかで得た小五郎知識を行使したいすね
余談なんですが、やっぱ声とか想像します?ヘイルとか前述の通り純粋ではなく無邪気っていう声なんすよ(アラレちゃん役の小山茉美さんとは違いますけど)
ああ……オタク丸出しすね………。実は由美ちゃん/ユミの声が一番悩んでますね……
89:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/05/31 23:43:17 I9M7v+C30
>>ダイレンさん
声の想像は全くしないのでラクですw
あまり気にしませんw
ヘイルはアラレちゃんじゃないので(笑)
ご想像はご自由にw
90:maledict ◆sOlCVh8kZw
08/06/01 00:45:55 /XrsDtzA0
>>82様、見てきました。まだあんまり伸びてないけど楽しみですね
>>83様、新しい作品で影響云々を言える作ではなかったのですが、
自分は「改造萌えやエロ」も含めて屈指の名作だと思います。
ギリーラのときにも片鱗が見えていたけど、絢爛豪華な大作という感じですよね
>>86-87ダイレン様、蟻蜂様
まあ、別世界の別人ということで。…にしてもたしかにややこしい、というか、
進行中の作品で二次創作っぽいことをやるのは難しいということですかね
>>87蟻蜂様
>>81は>>60様を受けて、「ヘルマリオンという組織全体」の話をしたつもりで
フンコロガシさんとその仲間については…えーと、ギャグ集団だと認識してました
フンコロガシ様ごめんなさい。そんな怖い一面もあったんですね。さすが(w
あと>>ダイレン様
探偵はいずれ自分も描いてみたいと思っていたので、
ダイレン様の造形がどんなになるのか楽しみです
91:名無しより愛をこめて
08/06/01 01:12:25 yRuNrtKR0
蜂女スレ206です。
書き殴り初めてから、ふと気付いたら一ヶ月経ってスレが変わってしまって
いました。就寝前の時間を使ってチマチマ進めていたレベルとは言え、皆さんに
比べると超遅筆ですね…。
後少しで何とか一区切り付きそうなので、お邪魔でなければ投下させていただき
たいと思います。
改造萌えの方には間違いなく物足りないだろうし、ワンパターンな上にとても中途
半端と言いますか、「それ序盤」な所しか書いていないので、大変心苦しいのですが。
とにかく一区切り付けて、と思っています。
92:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/01 01:42:29 DfSQMGir0
>>maledictさん
平行線で描かれているヘイルちゃんのややこしい部分は無くなります(謎笑)
それとフンコロガシを読み返していて、バンパイアさんでネタが出来てしまいました・・・・
まあ放送局は占拠しませんけどねw
場合によっては、完成即投下かもしれませんw
余談ですが、N-06005号が着ていたユニフォーム(上着だけw)はLAドジャースのレプリカ
で懐かしの「16 NOMO」です(笑)
93:名無しより愛をこめて
08/06/01 01:48:53 gsGBX28K0
そんな内輪受けのようなネタ話はもういいよ。
94:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/01 01:52:50 DfSQMGir0
>>蜂女スレ206さん
お久しぶりです^^ 邪魔だなんてとんでもないです^^
デビュー作、すごく楽しみです
物足りないとかそういうのは気になさらなくていいかと思います。
私も書くたびに同じ思いをしてますので^^;
ここの住民の皆様の寛大さには感謝してますw
95:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/01 01:58:24 DfSQMGir0
>>93
じゃあ、話題でも提供してくださいよぉ~
内輪受けじゃない面白い話題を(笑)
96:名無しより愛をこめて
08/06/01 02:11:49 i4dSaKqK0
外人が描いた、ちょっといい感じの女怪人
URLリンク(www.autodestruct.com)
URLリンク(www.autodestruct.com)
97:名無しより愛をこめて
08/06/01 02:38:02 E4IpIfIDO
>蟻蜂氏
そんな奴の相手せんでもええやん
98:名無しより愛をこめて
08/06/01 03:17:06 /XrsDtzA0
>>96様
すごくエロいんだけど、顔がバタくさいというか、なんとなく濃ゆいところが、
やや惜しい感じがするのが自分だけでしょうか。海外のイラストに多い感想だけど。
例えばだけど、きっしんの管理人の人が同じ絵を描いたらどうかとか想像してしまう
絵やデザインのスタイルが違うから比較しようがないですが
蜂女スレ206様の新作、期待です!(>>蟻蜂様「デビュー作」ではないですよ?)
99:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/01 07:12:45 DfSQMGir0
>>蜂女スレ206さん >>maledictさん
すいません、勘違いしてました^^; 大変失礼しました^^;
新作、楽しみにしてます^^
100:名無しより愛をこめて
08/06/01 10:51:03 RAVBbKZOO
既出だろうが、キバの映画の敵・レジェンドルガは襲った相手を同化するらしいね。
今日の予告にも操られてる風な人々がいたし。
101:名無しより愛をこめて
08/06/02 14:24:13 W2i6TjKs0
新参ですが、時間ができたらヘルマリオンを使ったSSを書いてみたいのですが
平行世界OKとはいえ、なにか気をつけるべき部分はあるでしょうか
予定としては、ややほのぼの、反逆者ありの改造ものを目指してるんですが
102:名無しより愛をこめて
08/06/02 15:27:39 MO+Gm1tD0
もうヘルマリオンスレたててそっちでやれよ
103:名無しより愛をこめて
08/06/02 15:50:53 Fp3shoUs0
>>101
自分の平行世界の中で斉合性を保っていればいいんじゃない?
死んだはずの骸教授がいつの間にか復活してるとか
それまで存在する気配が無かったマリオンヘイルが急に登場するとかだと困るわけで
104:名無しより愛をこめて
08/06/02 17:05:59 HBDqXFS70
>>101
BeeF氏の設定を使えば問題なし。
他の人が作ったキャラは、本人の了解がいるかもね。
105:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/02 18:11:22 J/0q0qFM0
>>101
仲間が増えてうれしいです(笑)SS楽しみにしています^^
他の人が作ったキャラ云々は、私の場合、前もって一声掛けてくれればいいですよ。
長田さんは例外中の例外でしたけどw 大概の場合、基本的にOKすると思います。
maledictさんはBeeFさんの基本設定の中の第何話を作るかという感じで、ダイレンさんは由美ちゃんやその周囲を軸に
他人の設定で使える部分を織り交ぜながら自分の世界を作っています。私は骸教授を軸に基本設定の外側に世界を
作るって感じでやってますね・・・
あくまでも私見ですがBeeF氏の基本設定外は独自キャラで世界を作った方が他作品との区別がスッキリしてて
いいかと思います。
とは言いつつ、最初はそんなに気にしないで、とりあえず、やりたいようにやってみればいかがでしょうか?
106:ダイレン
08/06/02 22:19:58 Gt8m0TEUO
僕のSSキャラはどう使っていただいても良いですよ
もうちょいで完成しますのでしばしお待ちを。このSSも節を迎えたっていう感じになってます
なぜ昭和仮面ライダー世界観なのにライダーが出ないかも触れてますが、ご勘弁ください
蟻蜂フリークさん、ちょいとあるキャラには退場して貰っちゃいました………
107:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 00:25:16 OVx/vo6A0
とりあえず、私の本編の脇を行くSSを1つ作りましたので、投下します。
>>41
お待たせしました。ご夫婦でお出ししておきました。お気に召すかどうか・・・^^;
>>ダイレンさん
消えたの誰?w
108:名無しより愛をこめて
08/06/03 00:27:58 P48B6Dbi0
蜂女スレ206です。
蟻蜂フリーク様、maledict様、コメントありがとうございます。
後少しで何とか区切りが付けられそうなので、早ければ明日には投下できるかと
思います。ご期待に添えるかどうかは分かりませんが。
この板の1レスの設定は何行何バイトでしょうか。分割用に揃えないと…。
ハンドルは投下時に付けます(^^;
>>96
これはなかなかエロくて良いですね。でも、ファイル名にもあるようにエイリアン
エイリアンした感じですね。
怪人や改造人間という訳ではないですが、海外ものでは、ファンタジーアートの
悪魔の美女の絵も好みです。Boris Vallejoとか。ちょっと濃いんですが(^^;
109:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 00:28:05 OVx/vo6A0
「プペロイド戦記 SSヘルマリオン外伝」
【某女子高】
「ギギッ!ターゲット捕捉。捕獲スル!」
「きゃあ~」
ストレートのロングヘアが綺麗な女子高生をプペロイドが捕獲し、透明な拘束具で身動きを取れないようにした。
ピーピーピー・・・
(マタ・・・・反応感知・・・・・標的確認・・・・・)
「ち、近寄らないで・・・・・・・」
ポニーテールの女子高生が廊下の行き止まりに追い詰められ、座り込んで震えていた。
「素体確保。」
拘束具をつけた直後のことだった・・・
「ビースラッシャー!」
(シマッタ・・・・・・)
ディソルバー・サキの必殺技がカレに炸裂した。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
カレの意識はなくなった。
110:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 00:30:04 OVx/vo6A0
【アジト】
ピィ~~~~~~ン! 起動開始・・・・・・
(ワタシハ、ドウシテタノダ・・・・・・・・)
「プペロイドN-05224号、修復完了シタ。ヨカッタナ。タダチニ戦列二復帰セヨ。」
医療用プペロイドME-02001号がカレに復帰を告げた。
「ワタシハ、イッタイ、ドウシタノデスカ?ME-02001号。」
「キミノ体ハびーまりおんノ攻撃デ左肩カラ、右脇腹ニカケテノ部分ヲ境ニシテ、二分シタ。シカシ、回収サレ、再ビ我々ノ元ニ帰ッテキタノダ。」
「ソウダッタンデスカ・・・・・」
「サア、早ク行キタマエ。皆ガ待ッテイル。」
「アリガトウゴザイマシタ。」
プペロイドN-05224号は待機場へ向かった。
【アジト 待機場所】
命令待ちのプペロイドが直立不動で数十体待機していた。そして、スタグビートルマリオンがちょうど、任務の振り分けを行っていた。
「よく戻ったな。N-05224号。お前は今度は『新人』のソルジャードールの配下になってもらう。貴様のようなベテランが『新人』には必要だ。」
スタグビートルマリオンが復帰した百戦錬磨のプペロイドに命令を下す。
(新人ノそるじゃーどーるカァ・・・・・性格ノイイそるじゃーどーるダトイイナァ・・・)
「N-05224号、もうすぐ改造が始まるはずだ。マリオンラーヴァまで行って、待機してるといい。」
「ハイ。すたぐびーとるまりおんサマ。・・・へるまりおん万歳!」
111:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 00:31:11 OVx/vo6A0
【アジト マリオンラーヴァ】
「しおりぃ~!」「金井先輩!」
「いやぁ~~ 助けてぇ~~~!みんな~」
檻の中から、金井汐里という名のポニーテールの女子高生がプペロイドに引きずられている。
(オヤ? アレハ私ガヤラレル直前ニ捕獲シタ人間ジャナイカ。)
「フフフ、楽しみね~ あなた、何マリオンになるのかしら?素敵な名前をつけてもらえるといいわね。フフフ」
(せんちぴーどまりおんサマ、ココガ好キナンダナ・・・・・)
センチピードマリオンは最近、素体をいたぶりながら、改造される様子をみるのが楽しいらしい。
骸教授も素体が怯えているのを見て楽しんでいるフシがあり、尚更、このセンチピードマリオンが改造手術に立ち会うのだろう。
「さあ、生まれ変わりなさい、あなたは『金井汐里』なんて下等動物とはオサラバするのよ。アハハハハハ」
「いやです!私、人間のままでいい!いやだ~」
全裸にされ、手術台の上に固定された汐里が泣き叫びながらマリオンラーヴァに飲まれていく。
横ではセンチピードマリオンが笑い声を上げていた。
(・・ソウカ、私ハコノ娘ノ配下トナルノカ・・・・・)
プペロイドが思考している間、金井汐里は溶液に浸され、触手に絡まれながら、「金井汐里」ではなくなっていった。
112:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 00:33:20 OVx/vo6A0
【マリオンラーヴァ内部】
気持いいなぁ・・・・・なんだか暖かい・・・・・・・あれ・・・・なんだか眠くなってきちゃったよ・・・・・
汐里は徐々に意識を失っていった。
「いやぁ・・・・・・・!」
授業中、突如、現れた人形?みたいなモノがクラスメイトを捕まえだした。
現国の海江田先生はいきなり殺されてしまった。これはヤバイと思い、私は廊下へ逃げ出した。
廊下では、竹刀を持った体育の深町先生がプペロイドに必死で抵抗している。
「おまえら!早く逃げるんだ!金井!水沢!」
一緒に逃げてるのは、水沢清花・・・綺麗なロングヘアが素敵な私の友人・・・・・
「ぐわぁ・・・・・」
深町先生の悲鳴が聞こえた・・・・
(こ、ころされたんだ・・・・・振り向いたらダメだ・・・・・きっと・・・・・)
「きゃあ~」
清花・・・・だめ・・・振り向いたら・・・・
清花が捕まっちゃった・・・・・あ、非常階段だ・・・・よかった・・・・
・・・・!!!!
非常階段からもアイツが・・・・・
もう遅かった・・・・・私は・・・・・・・挟み撃ち・・・・・・慌てて、左へ曲がったけど突き当たり・・・・もう、ダメなの・・・・・?
・・・! 見えない手錠が・・・・・・う、動けない・・・・・
「ビースラッシャー!」
私を捕まえようとしたやつの上半身が斜めに裂けた・・・・・・
正義のヒーロー?・・・・・助かったの?私・・・・・
「邪魔するな!ビーマリオン、ローズウィップ!」
バ、バラの化け物・・・・・
ヒーローさんとバラの化け物が戦い出した・・・・・・・
「ぎゃぁ・・・・・・・!」
蜂みたいな正義の味方は棘のついた蔓が巻き付いて、悲鳴を上げた・・・・・
正義が負けちゃうの?・・・・・・・私の意識が薄れていく・・・・・
113:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 00:34:28 OVx/vo6A0
「ホッホッホッホ~! ローズマリオン、8匹とは少ないのぉ・・・・ まあ、ビーマリオンの邪魔があったことを考慮して不問としてやろう。
「申し訳ございません!骸教授様・・・・」
不気味な老人と私の目が合ってしまった・・・・
「さあ、お前の番じゃ・・・番じゃ・・・・・番じゃ・・・・・・」
「いやぁ~~~~~~~~~~~~~~~」
逃げなきゃ・・・・・・
砂漠のようで何も無いところを私は走っている・・・・・・ただ、この災難から逃れようと・・・・・
・・・・・・・・!!!!!
なに・・・あれは・・・・白い煙・・・・・・・?
私は白い煙に巻かれた。
きゃあ!・・・これ、蛾?
白い蛾が私の体全体を覆った。
・・・・!!!!!
蛾が体の中に入ってきた・・・・・
いったい・・・・・なに・・・・悪い夢・・・・・・・・?
私はこの気持の悪い蛾の群れから逃れるため、飛んだ。
まったく、蛾の群れなんて、気持悪いな・・・・・
私の白い綺麗な体、家に帰ったら洗わなくちゃ・・・・・羽も痛んじゃってそう・・・・
・・・・・・・羽?
あれ・・・わたし、羽なんてあったかな・・・・さっきの蛾みたいな・・・・・
そういば、私って誰?・・・・・誰だっけ・・・・・・・ソルジャードール?・・えっ、それ何?
・・・・今の声・・・・・・・・・・何なの・・・・・
うわ!・・・・なに・・・まぶしい!
114:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 00:35:32 OVx/vo6A0
【アジト マリオンラーヴァ】
マリオンラーヴァから手術台が吐き出されてきた。
そこには蛾のような姿のソルジャードールが横たわっていた。
「ホッホ・・・・・これはこれは。アメリカシロヒトリかのぉ?マリオンラーヴァよ。もっと分かりやすいの頼むぞい。ホッホッホ。」
「骸教授様。火取蛾の一種のようですね。アメリカシロヒトリで間違いないでしょう。ちなみに終戦直後よりの帰化種にございます。」
スタグビートルマリオンが説明を加えた。
「なるほどのぉ・・・・・よし、貴様は今日から、シロヒトリマリオンじゃ。そう名乗れ。ホホホ。」
「ありがとうございます。骸教授様!ヘルマリオンに栄光あれ!」
(アレガ今度、ワタシノオ仕エスルしろひとりまりおんサマカ・・・・・・・オ美シイオ体ダ。)
「よかったわね。これであなたもヘルマリオンの仲間入りよ。金井汐里さん。アハハハハハ」
「そんな汚らわしい名前で呼ばないでください。センチピードマリオン」
「あら。ごめんなさいね。紹介しておくわ。これがあなたの配下のプペロイドたち。あなたには百戦錬磨のベテランを付けておいたわ。フフフ
えーと、あなた。N-05224号、施設内を案内してあげなさい。私は忙しいから任せたわ。」
「了解シマシタ。せんちぴーどまりおんサマ。へるまりおん万歳!」
「私はシロヒトリマリオン、よろしくね。N-05224号!頼りにしてるわ。」
改良前の怯えてビクビクした様子とは全く異なり、シロヒトリマリオンは堂々としていた。
(ワタシノ捕マエタ素体ニ仕エルコトガデキルトハ・・・・・ぷぺろいど冥利ニツキルナ・・・・・)
「しろひとりまりおんサマ、コチラデス・・・・」
N-05224号は最初の場所へシロヒトリマリオンを連れて案内しようとしていた。
「きゃぁ~~いや~~~~~!」
プペロイドを数体引き連れた『金井汐里』だったシロヒトリマリオンと、これからマリオンラーヴァへ押し込まれようとしてる水沢清花が
すれ違った。
「清花、あなたも無事に生まれ変われるといいわね。フフフ・・・・」
邪悪な笑みを浮かべて、シロヒトリマリオンは、すれ違い様に呟いた。
115:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 00:37:07 OVx/vo6A0
【都内C区 東光銀行OX支店】
「きゃあ!助けて~!」
女子行員が悲鳴を上げた。東光銀行は大手都市銀行の一つである。その中でもOX支店は役員クラスが支店長を兼ねる、
いわゆる役員店舗の大型支店であり、そこに配属された女子行員は本店に引けを取らないくらいの美人ぞろいであった。
(見慣レタ光景ダナ。タダ、上官ガ『新人』デアルコト以外ハ・・・・・サテ任務ヲ遂行シナクチャナ・・・)
「私はヘルマリオンのソルジャードール、シロヒトリマリオン!この場所は我々が占拠した。逃げても無駄よ。出入り口はもう封鎖したから。」
シロヒトリマリオンが声高らかに宣言した。
(アレカラ僅カ1週間デ初陣トハナ・・・・デスガ、ゴ立派デス。しろひとりまりおんサマ。)
「我々の目的は現金ではない。お前ら下等動物の25歳以下のメスだ。選ばれたものは我々といっしょにアジトに来てもらう。それ以外の
者は・・・・・・どうしようかな?死んでもらおうかなぁ~。アハハハハハハ。まあ私の気分次第ね。」
数十人の東光銀行の行員や客が人質になった。皆、殺されるかもしれないという恐怖に怯えている。
そして行員や客の中から若い女性だけが集められて、選別された。
「しろひとりまりおんサマ、26体ガ素体トシテ使エマス。」
「そう。じゃあ、引き上げますか。あなたたちよかったわね。命は助けてあげる。」
残された人質達にそう告げて外に出ようとしたそのとき、
「あらら・・・・・やっぱ囲まれてるのね。無視してたんだけどね。」
「N-05224号、あなたたち戦闘班で始末してきて。あんなの楽勝でしょ?」
「カシコマリマシタ。シカシ、しろひとりまりおんサマ。アナタサマ、一人ダケ逃ゲルノハ、将来的ニ他ノぷぺろいどカラノ忠誠ヲ得ラレマセン。
ソシテ士気ニモ影響シマス。ココハ先頭ニ立ッテ存分ニ戦イクダサイ。我々ガふぉろーシマスノデ。」
「う~ん、わかったわ。面倒くさいけど、しょうがないわね。戦えばいいんでしょ。戦えば!」
「ハイ。左様デゴザイマス。弱イトハイエ、警察ハ敵ナノデス。敵ト自ラ戦ッテコソ、そるじゃーどーるトシテノ本分ヲ果タシタトモイエマショウ。」
「はいはい。わかりました!うるさいわね」
「サア、包囲網ヲ突破シマショウ。」
116:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 00:43:33 OVx/vo6A0
シロヒトリマリオンたちが外に出た瞬間、
「ビースティンガー!」
たちまち、5体のプペロイドが倒された。
(びーまりおん・・・・・コノ前ノ借リヲ返シテヤル!)
ビュン!
(畜生・・・きっくヲカワサレタ・・・・・・)
パンッ!パンッ!
(むむ・・・警官カ・・・・ざこガ・・・・・)
「ぐはぁ!・・・・」
N-05224号は背後から自分に発砲した警察官を血祭りに挙げた。
(しろひとりまりおんサマハ何処ダ・・・・・)
「覚悟!シロヒトリマリオン!ディソルバー、パンチ!」
「うっ!」
彼女は3mほど浮きながら、サキと戦っていた。
(ヤラレテル・・・助ケナケレバ・・・・・・・)
「エエーイ、何ヲもたもたシテイル!輸送班ハ確保シタ素体ヲ早ク運べ!」
経験の浅い輸送班のプペロイドたちに偽装トラックに載せるよう指示を出し、邪魔する警察を排除する。
「くそ・・・・・ビーマリオンめ!ホワイトスモーク!」
シロヒトリマリオンは羽から毒性の強い鱗粉を撒き散らした。
サキは咄嗟に身をかわしたが、近くにいた機動隊員が口から血を吐いて3~4人倒れこむ。
「SATヲ殺レ。ざこニハカマウナ!」
「ギギ・・・!」
N-05224号は生き残りのプペロイドに指示を与えた。
「ナンテコトダ、警察ゴトキニ押サレテイル・・・・・」
ドタッ!
仲間がまた1体、SATに撃破され、倒れた。
(ぷぺろいど制圧弾・・・・・マズイ・・・・・)
N-05224号は間髪いれず、仲間を撃ったSAT隊員に報復する。
(ナカナカしろひとりまりおんサマノ援護ニ向カエナイ・・・・エエーイ!ジャマダ!ドケ!)
N-05224号は苛立った。
117:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 00:45:15 OVx/vo6A0
「キャーーーーーーー!」
サキのキックを喰らい、飛ばされたシロヒトリマリオンが銀行の建物の側壁に体ごとめり込んでいた。
「これであなたも最後よ!シロヒトリマリオン!」
「ハイパーディソルバーキィーック!」
(・・・・・!!! びーまりおんノ必殺技ガ・・・マズイゾ・・・・オ助ケセネバ・・・・・)
「ギギィー!」
N-05224号は力の限りジャンプした。
(ヨカッタ・・・・・間ニ合ッタ・・・・・)
「・・・・・し・・・・・・・ろ・・・・・・・・・・・・ひ・・・・・・・」
強力なキックをシロヒトリマリオンの身代わりとなって受け、また、機能を停止した。
「え、N・・・・・・・・・」
満身創痍のシロヒトリマリオンをN-05224号が体を張って守った。
「くそ!とんだ邪魔が・・・・・・今度こそ、あなたを仕留めて上げるわ!シロヒトリマリオン!」
(初任務失敗かぁ・・・・・死ぬのかな・・・・骸教授様・・・・申し訳ございません・・・・・)
シロヒトリマリオンは覚悟を決め、目を閉じた・・・・
「オードーネート・キリング!」
「・・・・!!」
サキは咄嗟に正体不明の敵からの攻撃をかわした。
「クスクス。だめじゃない、シロヒトリマリオン」
赤トンボのソルジャードールが助けに来てくれた。
「N-05224号の救難信号をキャッチしてね。」
「その声は・・・・アキアカネマリオン・・・・」
水沢清花の面影があるアキアカネマリオンが応援を引き連れてやってきたのだった。
増援部隊のプペロイドは警官隊と激しく戦っている。
これまではやられていた機動隊であったが、今回は新に装備したプペロイド制圧用の特殊警棒のおかげで格闘戦も互角に戦っていた。
SATも更に強化された特殊弾丸をサブマシンガンから連射し、プペロイドを苦戦させていた。
「ギギ・・・・N-05224号・・・・マタヤラレタノカ・・・・・」
アキアカネマリオン配下の回収班に属するプペロイドN-05199号が盟友の彼の残骸を戦いの最中に回収した。
118:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 00:47:32 OVx/vo6A0
この後、アキアカネマリオンに加え、ヘラクレスマリオン率いる、ワスプマリオンと10体の強化プペロイドで編成されたヘルマリオン屈指の
格闘戦部隊が駆けつけ、すさまじい戦いが繰り広げられた。ディソルバー・サキは劣勢となりつつも、ワスプマリオンに大きなダメージを与え、
4体の強化プペロイドを倒し、SATや機動隊など警察も犠牲者を出しながら、2体を倒し、1体に損傷を与えた。
【アジト マリオンラーヴァ】
「26体確保したとはいえ、高くついたのぉ・・・ 今回は・・・・・・」
骸教授は予想以上の犠牲に不機嫌だった。
「申し訳ござません・・・・骸教授様・・・」
ヘラクレスマリオンとアキアカネマリオンが恐縮する。
「『申し訳ございません』で済むか!たわけ!やれ!プペロイドども!」
ビシーンッ!ビビビビビ・・・・・・
骸教授に命令されたプペロイドの電気ムチが2体を襲い、制裁が加えられた。
「ぐあぁぁ~~~~~!」
「きゃぁ~~~~~!」
見ていた他のソルジャードールたちも顔を背けた。
119:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 00:49:27 OVx/vo6A0
【アジト メディカル・ルーム】
「ギギ・・・・悪運ガ強イヨウダナ。N-05224号。」
ピィ~~~~~~ン・・・・・・・・起動確認・・・・・・・
「マタ、ワタシハヤラレタノカ・・・・・ME-02001号・・・・・」
「アア、ソウダ。腹部ニ大穴ガ開イテイタヨ。」
「びーまりおんメ・・・・・・オット、ソウダ・・・しろひとりまりおんサマハドウナッタノダ?」
「ギギ・・・・」
ME-02001号が向けた視線を追った。
シロヒトリマリオンは酸素マスクをつけて治療カプセルに入っていた。横にはワスプマリオンが同様に治療している。
「ギギギ・・・・・幸イ2体トモ命ニ別状ナイ。キミノ上官ハ無事ダ。」
「ギギ・・・・ソウカ、安心シタ。ワタシガ付イナガラ・・・・申シ分ケナイコトヲシテシマッタ。」
「びーまりおん相手ダ。仕方ガナイコトダ。ソレヨリモ素体ヲ全テ回収デキタコトハ、ヤハリ、キミノ力ニヨルトコロガ大キイダロウ。」
「イヤ、ソンナコトハナイ。前回ハ20体回収デキナクテ、ろーずまりおんサマニ迷惑ヲ掛ケテシマッタ。ワタシハマダマダダ。」
「ギギ・・・本当ニキミハ真面目ダナ。コノ前、治療シタN-06005号タチナンカトハ大違イダ。」
ME-02001号は治療カプセルのコントロールパネルを操作し始めた。
「N-05224号、2時間後ニハ復帰可能ダ。キミハぷぺろいどノ鑑ダ。絶対、死ヌナヨ・・・・・。」
「オ世話ニナッタナ。ME-02001号」
N-05224号は2時間後、原隊復帰したが、上官のシロヒトリマリオンは治療のため不在である。
待機場所に戻ると、シロヒトリマリオンの復帰まで戦闘訓練を行えという指示が出た。
120:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 00:53:01 OVx/vo6A0
【アジト 訓練場】
訓練場ではバンパイアマリオンが、配下を連れて、訓練していた。
「アハハハハ、また、私達の圧勝のようね。そろそろ、センチピードマリオン配下の訓練部隊にお願いした方がいいかしらね?」
フンコロガシマリオンを筆頭に、20体のプペロイドが横たわっていた。
「オイ、ふんころがし、コノ仕事、受ケルノモウ断レヨナ・・・・」
「うるせー!毎回、負けやがって、少しは上達しろよぉ~」
倒れた状態で半べそをかいているフンコロガシマリオンはN-06005号と口論していた。
「ギギ・・・・ばんぱいあまりおんサマ、しろひとりまりおん部隊、訓練ノ為ヤッテマイリマシタ。」
N-05224号以下、11体のプペロイドが到着した。
(アレガ、ばんぱいあまりおんサマノ吸血鬼部隊カ・・・・下等動物の簡易改造品、初メテオ目ニカカルナ。実力ハドンナモノダ?楽シミダナ)
「あら、このスクラップどもより少しは強そうじゃない。じゃあ、早速、訓練に入りましょう。吸血鬼ども!戦闘準備に入りなさい。」
「キキキィ~」「ガルゥゥゥゥ~~」
灰色の首から下の全身タイツのオスとレオタードに網タイツのメスが再びテンションをあげている。
「ギギ・・・オマエタチ、コイツラハ下等動物トハイエ、少ナクトモ我々並ミノ能力ガアルコトヲ胆ニ銘ジテオケ」
「ギギ・・・」「ギギ・・・」「ギギギ・・・」
隊長格のN-05224号が他のプペロイドたちに指示を出していた。
「N-05224号がいるなら、そこそこいい勝負が出来そうね。フフフフ」
121:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 00:54:06 OVx/vo6A0
「ギギ・・・・・ギギ・・・・」
N-05224号率いるシロヒトリマリオン部隊が1時間弱で27体の吸血鬼に勝利した。
バシッ! ドカッ!
「起きろ!お前たち!もう1回、するんだよ!」
バンパイアマリオンは容赦なく、倒れている吸血鬼たちに制裁を加えながら、起こしていく。
「こら!オヤジ、起きるんだよ!クソアマ、お前もだ!」
吸血鬼にされる前は、大手企業に勤務していたと思われる、40代前半ぐらいのエリート風の男や
ソルジャードールにしても良さそうな容貌の20代前半ぐらいのOLと思われる女性を蹴り飛ばす。
訓練は5回戦にも及びN-05224号たちの4勝1敗であった。
訓練場では、N-05224号たちが去った後、バンパイアマリオンによる鉄拳制裁が吸血鬼たちに加えられた。
「オレ、マジデ、ふんころがしノ配下デヨカッタ・・・・・」
その様子を見ていたN-06005号は呟いた。
122:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 00:55:45 OVx/vo6A0
【アジト マリオンラーヴァ】
「ホッホッホ、さて、今日のトップバッターは誰がいいかのぉ?」
檻の真ん前で骸教授が直々に素材を選んでいた。
「アハハハハ、お前たちは幸せだね~。骸教授様に直接選んでもらえるなんて、この上ない幸せだよ。アハハハハハ」
センチピードマリオンの高笑いが響き渡る。
檻の中には、シロヒトリマリオンが捕獲してきた26人の若い女性銀行員や女性客が入っていた。
「決めた!貴様にしてやろう。ホッホッホ。」
清楚な感じの25歳前後の若い女性客が選ばれた。
「きゃあぁ~~~」
「ホッホッホ、お前、名はなんと言うのじゃ?」
「・・・・・・・・・」
彼女は恐怖で声が出せなかった。
「骸教授様のご質問にすぐに答えなさい!この下等動物!」
ビシ!
容赦なくセンチピードマリオンのムチが飛び、上着が破れた。
「痛いッ!」
「名前を言ってみろ?痛い目に遭いたくなければのぉ・・ホッホッホ」
「わ・・・渡辺朱里(あかり)・・です・・」
「ほぉ・・・・下等動物臭い名前じゃ。しかし、もう、その名を口に出すこともなくなるじゃろう。ホッホッホ」
「いやです・・・おねがいです・・・改造人間なんて・・・・いや~~~!」
「ホッホッホ、心地よいのぉ~ 改造を嫌がる声はいつ聞いても良いものじゃのぉ・・・」
「さあ、プペロイドたちよ。このメスを全裸にしてあげなさい。この場でのぉ~ ホッホッホ」
「いやぁ~~~~~~~~~~」
プペロイドたちは手際よく服を剥ぎ取り、いやがる全裸の彼女を手術台まで引きずっていった。
そして、マリオンラーヴァへと飲み込まれていった。
123:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 00:58:13 OVx/vo6A0
【マリオンラーヴァ内部】
朱里は触手に絡まれながら、夢を見ているような感覚になっていた・・・・・
リーン!リーン!リーン!リーン!
・・・・・ムシ?うるさいな・・・・・・
リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!
ちょっと・・・益々うるさくなってきた・・・・・
眠れないじゃない・・・・・あれ?でも、ここどこだろう・・・・・
「オマエは何者だ?・・・・・」
誰?・・・・・・
「オマエは何者だ?」
ちょっとぉ~、何なの? あ、わかった!あなたでしょ?いたずらしてるの?
会社から帰ったら、帰ったって言ってよ・・・・・・
そうだ・・・・家だったわ・・・・ここ・・・・・都心まで遠出して、六越デパート行って・・・・・そのあと、銀行で・・・・・・
・・・・!! 蛾の化け物に・・・・・え、ええ・・・・・あれ・・・・・家じゃない・・・ここ・・・・どこ?
「オマエハ何者だ?」
リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!
リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!
「うるさい!」
・・・・・頭が痛い・・・・痛い・・・・・助けて・・・・あなた・・・・・・・
124:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 00:58:57 OVx/vo6A0
リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!
リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!
「オマエは何者だ?」
「・・・・・・・・・・・・私は・・・・・・・・誰?・・・・・」
あれ?・・・・思い出せない・・・・・・・・そもそも私は何?
リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!
リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!
「オマエは何者だ?」
「私は・・・・私は・・・・・虫? あ、そうだ・・・スズムシよ・・・・思い出したわ」
「オマエは何者だ?」
「スズムシよ・・・でもメスだから鳴けないの・・・・・・そう言うアナタはオス? その美しい鳴き声、私にも頂戴・・・メスでも鳴きたいの・・・・」
「よかろう・・・・・思う存分、鳴くがよい・・・・・・鳴くがよい・・・・・・鳴くがよい・・・・・・・・・・・」
リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!
リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!リーン!
「うれしい・・・・・・です・・・・・・・・」
125:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 01:00:02 OVx/vo6A0
【アジト マリオンラーヴァ】
マリオンラーヴァから手術台が吐き出されてきた。そしてそこには黒みがかった茶色のボディのソルジャードールが載っていた。
「ほほう・・・・スズムシかぁ・・・・・・風情があるわい。スズムシマリオンと名乗るがよい。貴様の新しい名前じゃ」
「ありがとうございます!骸教授様。光栄です。ヘルマリオン万歳!」
背中にスズムシのような羽が生え、人間の名残を残す頭部にはスズムシの触角・・・・平凡な主婦だった渡辺朱里はスズムシマリオンとして
ヘルマリオンの一員に加わった。
【都内近郊 T市】
「復帰直後に即、任務かぁ・・・・人使い荒いわね。N-05224号、任務は何なの?」
「すたぐびーとるまりおん様ノゴ説明ヲ聞イテイラッシャラナカッタノデスカ?」
「うん。だって、イケメンでしょ?つい見惚れちゃった。エネルギー注入して欲しいなぁって・・・・アハハハ」
「『あははは』デハゴザイマセン。シッカリ上官ノ話ハ聞カナイトイケマセン。」
「わかってるわよぉ、そんなことぐらい。早く、説明してよ、ほら!」
「・・・・ショウガナイデスネェ。今回ハびーまりおんノ拠点捜索部隊ニ対スル護衛及ビ支援デス。」
「偵察部隊の護衛?つまらないなぁ・・・・・」
「上官ノ命令ハ絶対デスヨ。逆ラッタリ、拒否スルナドトンデモナイコトデス。」
「あれぇ?でも、あなただって『上官』にお説教してるじゃない?あなたはいいの?これって俗に言うダブスタなの?」
「ワタシハすたぐびーとるまりおんサマヨリ、アナタサマノ参謀トシテ助言・指導デキル権限ヲ与エラレテイマス。アトだぶすたナドト言葉ヲ
簡単ニ略シテハイケマセン。程度ノ低イ下等動物ジャナイノデスカラ。」
「はい、はい、わかりました。」
「ヨロシイデスネ?」
「しつこい!」
「ア、ソウソウ。人間態ニナル方法ハ御存知デスヨネ?」
「もぉ~、わかってます!」
シロヒトリマリオンは鬱陶しそうに言うと、「金井汐里」の姿のなった。
ちなみにN-05224号は40代ぐらいのスーツ姿のサラリーマンに擬態した。まるで父と娘である。
他のプペロイドや捜索部隊の偵察用プペロイドも様々な姿に擬態した。
126:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/06/03 01:02:29 OVx/vo6A0
T市は京応線新宿駅から特急で25分ほどの距離で、ベッドタウンとして発展していた。付近には法学部が有名な忠応大学などいくつかの
大学がある。そのため学生向けアパートも多く、ビーマリオンの潜伏先としては打って付けだと考えられた。
「N-05224号、本当にいると思う?」
「ワタシニハワカリマセン。上カラノ情報ノヨウデスカラ。アトふんころがしまりおんサマガびーまりおんヲ誘キ出ス陽動作戦トシテ
拉致作戦ヲ決行スルヨウデスガ・・・・・」
「なんか心配よね・・・・・」
2体が交差点で信号を待っているときだった。
「ギギ・・・・・確保!」
背後から突如、プペロイドが現れた。
「しろひとりまりおんサマ!・・・オイ、オマエラ・・・」
「コレモ確保!」
「おい、N-06005号、オスはいらないんだぞ?」
「ウルセーナ、イイジャンカ。久々ノ外ナンダシ、皆張リ切ッテルンダヨ。空気読メヨ。水差スヨウナコト言ウナッテ!ふんころがしチャンヨォ~
ソンナモン、あじとニ戻ッテカラ選別スリャイイジャン。デ、おすハ後デぶっ殺セバイインダカラサ~」
「そ、そうだな・・・・・よし、景気よくいくかぁ~」
「ソウコナクッチャ~、ふんころがし ワハハハハ」
「おい、拘束具は手足だけでいいんじゃないのか?口までいるかなぁ~」
「イインダッテ、今日ハ特別ヨ、特別!ソレニ、ウルセー奴イルジャン、捕マエタ後モヨォ」
「モゴォ~モゴフモゴゴ、モゴゴ(ちょっと~ 私達は味方~)」
「ホラナ。言ッタサキカラ・・・マッタクヨォ~。ウルセー下等動物ノめすダナァ~!」
ボコッ!
「モゴ!(痛い)」
「こら、N-06005号、素体は大事にしないと・・・」
「ダッテヨォ~ こいつ、ウルセーシサァ・・・」
「とにかく早く積んじゃおう。ビーマリオンとか来ると厄介だから。」
「合点ダァ!ぱぁ~っトイコウゼ!」