08/05/12 23:30:52 PQBnbDAs0
光太郎と亜矢子が夜の海を全裸で泳ぐシーン
変身の描写はないが描写が微妙にエロいので載せる
光太郎と亜矢子は岩の上にすわっていた。
足元で、静かな波が、ぶつかったり、渦巻いたり、音を立てている。
九月半ばの海の風が、はだに心地よい。
月の光が、小波の上をすべって、海は銀色にかがやき、
まるで無数の小魚がはねているかのようだった。
「きれいな星。」
ポツンと亜矢子が言った。
西の空にひときわかがやく星があった。
「人工衛星ですよ、あれは……常にあの位置を飛ぶことを義務づけられている宇宙兵器なんだ。」
「宇宙兵器?」
亜矢子はおそろしいものを見るように、それを凝視した。
「あんなものが、地球のまわりをわがもの顔に飛びまわっているんだから、
いまに地球は人間の手で、破裂しちまいますよ。」
「どうして?」
「いいですか。あれだってとっても危険なものなんだ。」
光太郎は乗り出して、熱心に話し始めた。