ショッカーの蜂女よりエロい女怪人はいない!at SFX
ショッカーの蜂女よりエロい女怪人はいない! - 暇つぶし2ch450:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:25:39 PvTB3z400
夜はとうに明け、太陽はもう中天に差し掛かろうとしていた。立花オートコーナーの応接室で、滝和也と
蜂女のボディを持った岩本沙夜は、十数回にも及ぶ激しい性交の末に精も根も使い果たし、抱きあったまま
ウトウトとまどろんでいた。
突然、すぐ近くにバンクのエンジンがけたたましく鳴り響いた。その聞き慣れた音に反射的に目を覚ました滝は、
あわててTシャツとジーンズだけを身につけ、玄関をそっと開けた。沙夜は本能的に危険を感じたのか、
ソファにかかっていたキルトのカバーを身にすっぽりとまとい、改造された身体を隠した。
立花オートコーナーの前にいたのは、なんとヨーロッパのショッカーと戦っているはずの仮面ライダー1号、
本郷猛であった。
「ほ、本郷!? 一体いつ日本に帰ってきたんだ?」
「やあ滝。久しぶりだな。一文字から『日本で洗脳フィルムを使ったショッカーの大規模な作戦が展開中』という
連絡を受けて、急いで戻ってきたんだ。・・・一文字の奴はどうした?」
「そ、それがな、本郷・・・ま、まあちょっと、中に入ってくれ」
立花オートコーナーの応接間に入った本郷猛は、部屋中に満ちる異様な匂いに顔をしかめた。甘い蜜のような
香りと、男の精液の青臭い匂いであった。そして本郷は、キルトのカバーをかぶりソファの上に身を縮めて
うずくまっている、沙夜の姿を見つけて思わず眉をひそめた。
「おい滝! なんでショッカーの改造人間がこんなところにいるんだ」
沙夜はその言葉に、思わずビクッと震えた。身体を隠しても、額から伸びる真っ赤な触角はそのままであった。
沙夜は触角をしきりに震わせながら、身をさらに小さく縮めた。

451:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:26:08 PvTB3z400
「いや本郷、あわてないでくれ。沙夜さんは確かに、ショッカーにさらわれて改造されたんだが、もう奴らの
一員じゃないんだ。お前と同じ、ショッカーに追われる立場なんだ。どうか、そっとしといてくれないか」
「・・・ふむ」
本郷はとりあえず納得したのか、革のジャンパーを脱いでソファに腰をおろした。そして向かい側にいる沙夜に
向かって語りかけた。
「俺は本郷猛。ショッカーと戦う者だ。きみがショッカーの一員ではないというのなら、いつまでも身体を
隠してないで、その正体を見せたまえ」
「・・・は、はい」 沙夜はキルトのカバーを脱ぎ、蜂女に改造された肉体を晒した。人間女性と蜂が見事に
融合した、明らかに人間のものではない身体が露わになった。
滝は沙夜のその姿を見て、あらためてゴクリとつばを飲み込んだ。股間がギンギンにいきり立つのがわかる。
だが本郷は眉ひとつ動かすではなく、沙夜に向かって矢継ぎ早に質問を繰り出した。
「・・・蜂の改造人間だな。能力は何だ? なぜショッカーに追われてる? なぜ脳改造を受けていない?」
狼狽する沙夜を見て、滝があわてて彼女をかばった。
「本郷! 沙夜さんは信用していい。俺が保証する! だいたいお前、一文字から聞いてないのか? モグラングに
さらわれた人々だって、脳改造されないままモグラングと同じ姿に改造されて、トンネル工事に従事させられて
いたんだ。彼らは改造人間とはいえ、ただの被害者だったろう? 彼女もおんなじだ。女王蜂女にさらわれて、
無理やりこんな姿に改造されてしまったんだ!」
「滝。悪いが俺は、ショッカーの改造人間の言うことは一切信用しないことにしている。たとえそれが、若く
美しい女性の姿をしていてもだ。いや、美しい女性の姿だからこそ、かえって信用できない」

452:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:26:35 PvTB3z400
沙夜は顔を曇らせてうつむいた。触角をしきりに動かしながら、上目遣いの悲しそうな表情で滝の方をそっと見る。
「おい本郷ッ! 見損なったぞ!」滝は憤慨して抗議した。
「お雨だって、同じようにショッカーに改造された身の上じゃないか!」
本郷猛はそれには構わず、滝の方に向き直って本題を尋ねた。
「で、滝。一文字やおやじさんは一体どこへ行ったんだ?」

「・・・すると、一文字は女王蜂女に捕らえられ、どこかに連れ去られた。おやじさんも同様。というわけか」
「すまん本郷。俺がついていながら・・・」
「いやそれはいい。一文字が捕らえられるほどの強敵だ。どうすることもできなかっただろう。だが滝!
おやじさんがさらわれたと気付いて、それからお前は今まで一体、ここで何をしていたんだ?」
「・・・いや、それが、その・・・」滝は言いよどんだ。
「おおかた、おやじさんを放っておいて、この蜂女とずっと乳繰りあっていたんだろう」
「本郷ッ!!」図星を突かれて、かえって滝は激昂した。
「馬鹿を言うな。俺だってずっと考えていたんだ。蜂女のアジトがどこにあるか、知る方法を!」
滝は沙夜に近づくとその肩を掴み、優しい声で尋ねた。
「沙夜、何でもいい。女王蜂女のアジトについてヒントになりそうな心当たりがあったら、俺に教えてくれないか」
「そう言えば・・・」沙夜が思いだしたように言う。「女王が以前、相模原の稲城に何かを作るとか・・・」
「それだッ!」滝は立ち上がった。

453:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:26:50 PvTB3z400
「行こう本郷、稲城へ。きっと何か手掛かりが見つかるはずだ!」
「いや、滝。俺たちが向かうべきなのは稲城じゃない。例のお化け工場だ」
沙夜はハッと顔を上げ、驚いた表情で本郷を見た。触角をしきりに震わせている。
「な、何を言ってるんだ本郷? 一文字はそのお化け工場から、西の方に向かって連れ去られたんだぞ?」
「滝。お前は蜂女に騙されてるんだ。アジトが工場以外の別の場所にもあるのなら、工場のアジトを撤収する時に
なぜ工場を爆破しなかった? まだそこに用があるからだ。俺たちの注意を工場から逸らせるために、わざと隼人を
別の場所に運ぶ真似をして見せたんだ。そう、お前にわざわざ、そのシーンを見せつけてな」
本郷は立ち上がり、沙夜に近づくとその触角を乱暴に掴んだ。「・・・キャッ!」
「さっきから触角を震わせて、いったいどこと交信している!? 女王に計画の失敗を報告でもしているのか?」
「本郷ッ!」滝は思わずカッとなり、立ち上がって本郷猛の胸ぐらを掴んだ。
「お前、何の証拠もなしに沙夜さんを一方的に疑うのかッ!?」
本郷はなだめるような手つきで激昂した滝の手を振りほどいた。
「乱暴してすまなかった。だが俺はさっきも言ったとおり、ショッカーの改造人間は誰であろうと一切信用しない
ことにしている。悪く思うな」
そして応接間の扉をくぐり抜けながら振り返り、顔を覆って泣き出した沙夜を慰める滝に向かって、こう言った。
「俺はお化け工場をもう一度調べる。何もなければその時は稲城に行く。どうだ、お前も来るか?」
「もちろんだ!」滝も怒りに満ちた口調で、吐き捨てるように答えた。

454:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:28:14 JIq0VVpn0
街なかをひた走る2台のバイク。
先を行く車には本郷猛。後を追う車には滝和也と、改造された身体をコートに隠した沙夜が乗っている。
本郷は最初、沙夜の同行に難色を示した。だが二人が一瞬たりとも離れたくないと言うのと、信用しきれない
者をひとり残して行くよりは、目の届く場所に置いておいた方がマシだと判断し、連れてゆくことにしたのだ。
日が中天から西に傾き始めた頃、2台のバイクは廃工場の前に辿り着いた。
本郷の提案で、今度は二手に分かれず一緒に探索を行うことにした。一文字が姿を消したとおぼしき地下室へと
向かった三人は、地階に降り立つや否や、ボウガンの奇襲を受けた。「危ないッ!」
「イーッ!!」矢を放ったのは、黒マスクの戦闘員であった。
「やはり、ここがショッカーのアジトだったようだな!・・・とォッ!」
襲いかかる3体の戦闘員たちをたちまちねじ伏せる本郷と滝。戦闘員の腕をギリギリと締め上げる本郷に、
物陰から別の戦闘員が矢の狙いを定めている。「危ないッ!」
沙夜が、蜂の乳房をぷるん!と震わせて毒針を射出した。
「イーッ!」毒針が命中した戦闘員はボウガンを放り出して倒れ、ドロドロと黄色い液体になって溶けていった。
「・・・ふう、油断大敵だな。さあ行くぞ滝!」
「ちィッ! 助けてもらっといて礼も無しかよ、本郷の奴ッ!」滝が不満げにつぶやいた。
機械が両側に立ち並ぶ、照明もなく視界の利かない部屋の中を進む3人。ふと前方に、かすかな光が漏れる扉を
見つけ、用心しながらその中に脚を踏み入れる。奇怪な鷲のエンブレムが掲げられた、工場には不似合いの部屋だ。
ふと。本郷が大声で叫んで後続の滝たちを制した。
「危ない!」

455:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:28:32 JIq0VVpn0
本郷立ちのすぐ前の床がガタン、と開き、落とし穴が口を開けた。
「・・・ふう。罠まで仕掛けてあるとはな」
その時。険しい表情の滝和也が、本郷猛の背中にそっと腕を伸ばした。そして、落とし穴に向かって本郷の背中を
勢いよく突き飛ばした。「うわァッ!}
抵抗する間もなく、真っ暗な落とし穴の中に落下する本郷猛。その様子を、滝は清々した様子で見守っている。
「いい気味だ本郷ッ! 沙夜さんを、沙夜さんを敵扱いしやがって!」
蜂女・沙夜との度重なる情事によって、FBI捜査官としての滝の正義感、倫理観は既に麻痺していた。
蜂女が秘所から分泌する紫色の愛液は、中毒性の高い強力な麻薬であった。その麻薬に侵された滝にとっては、
今や沙夜こそが世界の中心であり、沙夜を傷つけるものすべてが自分の敵であった。
「・・・和也。よくやったわ。千明さまもきっとお喜びになるわ」
沙夜が妖しい微笑みを浮かべながら、背後から滝に近づきギュッ!と抱きしめる。豊満な乳房が背中に当たる。
「・・・え? 千明さま?」
滝が振り返ろうとした時、背中に2箇所、鋭い針が突き刺さるような痛みが走った。「うッ!」
たちまち視界がグルグルと回りはじめ、滝はヨロヨロとふらついてその場に倒れた。沙夜がニッコリと微笑み
ながら、膝枕でその身体を支える。
「・・・愛しているわ。愛しい和也・・・でもあなたは人間、わたしは改造人間。このままでは結ばれるわけには
いかない。だから、あなたもわたしと同じ、改造人間になってもらうの! 」
「・・・改造人間だと? ・・・沙夜、きみはいったい・・・?」
薄れゆく意識の中で、驚いた様子でつぶやく滝。
「千明さまのお許しも既にいただいたわ。わたしと同じショッカーの改造人間になって、和也! そしてふたりは
永遠に結ばれるのよ!」
そう言って、沙夜は麻痺針を受けて朦朧とする滝和也の口に、自らの唇を愛おしげに情熱的に重ねた。

456:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:28:52 JIq0VVpn0
本郷猛が落下した先は、真っ暗な部屋の中央だった。泥を払いながら立ち上がった本郷は、ブツクサつぶやいた。
「畜生ッ、滝の奴! すっかりあの蜂女に骨抜きにされてやがる・・・」
その時、いきなり部屋の照明が灯った。驚く本郷の目の前に、黒マントをはおった陰気な初老の紳士が現われた。
「ようこそ、仮面ライダー」「し、死神博士ッ!」
死神博士の背後から、もうひとり、別の小柄な人影が現われた。妖しい笑みを浮かべながら現われたそれは、
獲物を見定める野獣のように鋭い目をした、長い黒髪の美女だった。
沙夜と同じ、蜂と人間女性が癒合したかのようなボディを持った、美しい女の改造人間。
「・・・そうか、お前が女王蜂女だな!」
女優・栗山千明が改造された蜂女は、本郷に挑発的な鋭い視線を舐めるように向けた。
「そうよ。初めまして本郷猛。わたしが蜂女の女王。・・・ふうん。噂どおりのいい男ね」
本郷は反射的に、変身ポーズを取った。「ライダーッ、変・身ッ!」
たちまち仮面ライダー1号の姿になり、死神博士と蜂女に向かってファイティングポーズを取る本郷。
だが死神博士が、遮るように言った。
「あわてるな仮面ライダー。貴様の敵はわしでも蜂女でもない。貴様にはとっておきの相手を用意してある。
さあ出でよ。我がショッカーの改造人間、バッタ男よ!」
その声で蜂女の背後から現れた男を見て、ライダー1号は驚きの声を上げた。
「・・・い、一文字!?」
一文字隼人は、ライダー1号を見ても何の感慨も示さなかった。感情のこもらない、鋭い威圧的な視線を
ライダー1号に向けながら、じりじりと近寄って来る。
「一文字! 俺だ! わからないのか!?」
「無駄だ仮面ライダー。こいつには既に脳改造を施してある。既に仮面ライダー2号ではなく、ショッカーの
忠実な僕なのだ。さあやれバッタ男。仮面ライダーを殺すのだ!」
一文字はうなずくと、腕を横に向けて変身ポーズを取った。「・・・変・・・身ッ!」

457:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:29:43 JIq0VVpn0
仮面ライダー2号の姿に変身した一文字隼人は、ライダー1号めがけて激しいパンチを繰り出す。
「死ねえ! 仮面ライダーッ! ・・・とぉッ! たぁッ!」
「やめろ! やめるんだ一文字! 俺がわからないのか!」
ライダー1号は2号の凄まじいパンチの攻勢をかろうじてかわしながら、額のOシグナルを点滅させて脳波で
一文字に呼びかける。
「無駄だ仮面ライダー。桜島で貴様たちに出し抜かれたこと、わしが忘れていないとでも思うたか! 貴様たちが
脳波で連絡を取り合っていることなど、とうにわかっておる。このバッタ男の脳には貴様の脳波をシャットアウト
する、特殊なシールドを被せてあるのだ。さあ、かつての仲間の手にかかって、息絶えるがいい!」
それを聞くと、1号ライダーは部屋の隅に飛び退き、ファイティングポーズを取る2号に向かい合った。
「・・・そうか。脳波シールドを施されたのか。ならば!」
1号の胸のコンバーターラングの隙間が、赤く光り始めた。
「さあ一文字。この光が見えるか! 自己意識を取り戻せ!」
赤い光を見たとたん、2号は頭を押さえて苦しみ始めた。「う、うわァァッ! ウガァッ!」
「・・・ど、どうしたのだバッタ男!? 脳改造は完璧なはずだ?」
2号は床に膝をつきハァハァと荒く息をしたが、やがてゆっくりと立ち上がった。その真っ赤な目には先ほどの
ような冷たい光ではなく、熱い光が宿っていた。
「・・・本郷!? 本郷だな?」
「ああ一文字。ようやく正気に戻ったようだな!」
2人のライダーは握手をすると、死神博士の方に向き直った。
「な、なぜだ!? わしの脳改造は完璧なはず・・・!?」
「死神博士! 桜島で学習したのはお前だけじゃない。俺たちの一方が捕らえられて仮に脳改造されても大丈夫な
ように、あの後でちゃんと手を打っておいたのさ」

458:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:30:04 JIq0VVpn0
「な、何ッ!」
「ショッカーの脳改造とは、自己意識を無理やり押さえつけて新たな人格を刷り込むこと。だから俺たちは万が一
の時に備えて、自己催眠回路を胸の奥に内蔵したんだ。脳改造後も自己意識を保ち、お互いの催眠回路が放つ胸の
赤い光で自意識を再び取り戻せるようにな! お前のことだ。身体の隅々まで調べたりはしなかったんだろう」
「く、糞ッ!」死神博士は地団駄を踏んで悔しがった。
ショッカー組織、いや死神博士には、捕らえた敵を手駒として利用しても、仲間として正式に迎え入れるという
発想は無かった。女王蜂女がエミとミカを働き蜂として改造したことに驚いたのも、その意識の現れである。
だから死神博士は捕らえた2号ライダーに脳改造を施しても、1号と相討ちになれば十分としか考えていなかった。
身体の隅々まで調べ、新たなショッカー戦士として強化しようなどという発想は、そもそも死神博士の脳裏には
存在していなかったのである。それは、取った駒を捨て去るチェスの文化圏と、取った駒を自軍の駒として再利用
する将棋の文化圏の違いであったのかも知れない。
「さあ死神博士。いよいよお前も年貢の納め時だな」
「いいえ仮面ライダー! ここで死ぬのはお前たちの方よ!」
栗山千明の顔をした女王蜂女が、背中の羽根を広げて細かく振動させ始めた。とたんに2号ライダーは激しい
恐怖に見舞われ、頭を押さえその場にしゃがみ込んでガタガタと震えて苦しみ始めた。
「う、うわぁッ!」「・・・どうしたんだ一文字!?」
「すまん本郷! 俺は、あの蜂女とは戦えない。・・・そう脳に刷り込まれてしまったんだ!」
栗山千明が、妖しく笑いながら死神博士をかばうように前に進み出た。
「本郷猛。あなたの相手はこの子たちよ。さあ、戦えるかしら?」
蜂女と死神博士が立っている方角以外の、3方向の壁が音を立てて回転した。隠し扉の中から現れた姿を見て、
1号ライダーは激しく驚いた。
「・・・エミ! ミカ! ・・・それにおやじさん!」

459:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:30:51 JIq0VVpn0
1号と2号の向かって左側の壁から現れたのは、蜂女の姿をしたミカと、うつろな目をした立花藤兵衛だった。
右側の壁からは、蜂女に改造されたエミと、やはり正気ではない様子の石倉五郎が現れた。そして背後の壁からは、
蜂女として生まれ変わったばかりのユリと、同じく蜂女の姿をした岩本繭が、妖しく微笑みながら歩み出てきた。
「ううッ! ユリも、それに繭ちゃんまでも! おのれショッカーめ!」
2号が頭を押さえながらも、怒りに震えた声で叫ぶ。
蜂女の姿に生まれ変わった繭が、ゆっくりと歩み出た。まだふくらんでもいない胸に、黄色と黒の同心円模様が
はっきりと刻まれている。繭はライダーたちに向かってニッコリ微笑むと、こう言った。
「ねえ、かめんライダーさんたち? わたしたちをころしてしまうの? そんなことができるの?」
1号ライダーも、この援軍には激しく動揺していた。ユリはともかくエミとミカの二人は、ヨーロッパ時代から
ずっと本郷の助手を勤めてきた大切な仲間である。一文字よりも二人との付き合いは長いのだ。
「本郷さん? 日本に帰って来たのね。また会えて嬉しいわァ」
「残念だわ、こんなかたちで戦わなきゃならないなんて。でも、これも使命なの。勘弁してねッ♪」
エミとミカは無邪気にクスクス笑いながら、自分の蜂の乳房をゆっくりと揉みしだいた。真っ赤な乳首の先に、
小さな毒針が顔を覗かせた。ユリと繭もまた、乳首の溶解針の準備をした。
2人のライダーは部屋の中央に追いつめられ、背中合わせになって蜂女たちの攻撃に備えた。「くそッ!」
「お待ちなさい! 殺すよりも先に、面白い見せ物がまだあるはずよ」
栗山千明の命令で、エミたちは自分の乳房から手を離した。そして、自分の傍らにいる僕に命令を下した。
「さあ会長、わたしのために仮面ライダーを殺して見せて!」
「五郎! もう一度あたしと気持ちのいいことをしたかったら、仮面ライダーを殺すのよ!」

460:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:31:40 JIq0VVpn0
立花藤兵衛と石倉五郎の二人は、光の無いうつろな目をしたまま、ゆっくりと歩み出た。手には充電式の
小型のチェーンソーのようなものを持っている。ブブン、バリバリバリ、グイイイイイーーン!
電源が入り、チェーンソーがけたたましい音を立てて回転を始めた。
「・・・猛? 猛なのか? ・・・わしはもう駄目だ。早く、わしを殺してくれ!」
「・・・隼人にいちゃん! おれ、どうすることもできないんだ! 勘弁してくれよぉ!」
二人は涙声でそう訴えながら、ライダーたちめがけてチェーンソーで切りかかってくる。
「やめて下さいおやじさんッ! 五郎ッ、正気に戻れ!」
「無駄よ仮面ライダー。その二人は重度の麻薬中毒患者と同じ。わたしたちの命令には絶対逆らえないわ」
嬉しそうに嘲笑う栗山千明。そしてエミ、ミカ、ユリたち。
相手を傷つけまいと必死で逃げる仮面ライダーたち。蜂女たちの哄笑が響く中、死の鬼ごっこがしばらく続いた。
だが藤兵衛たちの足元がおぼつかないせいで、すれ違った拍子にフラついた二人のチェンソーが交差した。
藤兵衛の手が滑り、チェーンソーが五郎の脇腹を直撃した。
「ウワアアッッ!」血を噴きだして倒れ、激痛に叫びのたうつ五郎。
「・・・ご、五郎! す、すまん、大丈夫か!?」

461:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:32:09 JIq0VVpn0
「・・・あらら、もうショーは終わり? つまんなかったわね」
栗山千明が合図を送った。エミたちが再び、乳房を一斉にライダーたちの方に向けた。乳首の針が輝く。
地べたを転がり回って苦しむ五郎にしがみつき、涙を流していた立花藤兵衛が、ライダーたちに向かって言った。
「・・・猛! 隼人! ・・・アワーBは今夜8時半決行だ。なんとか、なんとか食い止めてくれ!」
「おやじさん、必ず助けに来ます。それまで辛抱していて下さい!」
1号は藤兵衛に向かってそう言うと、再び頭を押さえて苦しみ始めた2号に小声で囁いた。
「一文字。俺にしっかりつかまっていろ!」
1号のベルトの脇についている、エナジーコンバーターが輝いた。「エネルギー全開・・・放出!!」
1号のベルトの風車、タイフーンが凄まじい勢いで回転を始めた。「ライダーッ! 大(おお)竜巻ッ!!」
1号の身体が、凄まじい早さで回転し始めた。たちまち周囲に凄まじい突風が巻き起こり、それは1号を
中心とした巨大な竜巻に成長した。
「キャアアアッ!」羽根を広げていた蜂女たちは突風に飛ばされそうになり、あわてて地面に這いつくばった。
ライダー1号と、必死でその身体にしがみつく2号は、回転しながら勢いよく浮上し、やがてその身体は
天井を突き破って地上へと姿を消した。
「しまった! 逃げられたわ!」
「・・・まあよい。いくら仮面ライダーとて、今さらアワーBを阻止することなど、できはすまい!」
死神博士の言葉に、栗山千明の頭部を持った蜂女は、地面から身を起こし泥を払いながら高らかに笑った。
「そうね。でも今度現れたら、それが仮面ライダーの最後の時よ・・・ウフフフッ! アハハハハッ!」

462:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:33:00 JIq0VVpn0
地上に逃れた仮面ライダーたちは、急いで立花オートコーナーに非難した。蜂女たちが追撃してくる様子は
なかった。いつでもライダーを始末できるという余裕だろうか、それとも来たるべきアワーBに備えて、
仮面ライダーの相手をしている暇など無いということなのだろうか。
身体内の全エネルギーを放出する大技、ライダー大竜巻を使用したことにより、ライダー1号・本郷猛は
激しく消耗していた。エナジーコンバーターに蓄えた風力エネルギーは、既にゼロに近くなっていた。
仮面ライダーのエネルギーは、ベルトの風車タイフーンに風を受ければすぐに溜まるというものではない。
人間同様、回復には長い休息を必要とした。本郷は窓際にうずくまり、じっと動かずに体力回復を待った。
だが今はもう午後5時。アワーB発動の時まで、あと3時間半しかない。
ライダー2号・一文字隼人は、自らの不甲斐なさに怒りながら、しきりに壁を殴りつけていた。
立花レーシングクラブのメンバーは、完全に崩壊していた。エミやミカ、ユリたちは改造人間にされてしまい
立花藤兵衛も五郎も、その奴隷の身に堕ちてしまった。滝和也の行方はわからないが、藤兵衛同様、蜂女の
奴隷にされてしまったことは間違いないだろう。仮にこの戦いが終止符を打ち、ライダー側の勝利に終わったと
しても、立花レーシングクラブが昨日までのような賑わいを取り戻すことは、もはや絶望的である。
自分さえもう少し慎重に行動していれば、そのうちの何人かは救えたに違いない。そう思うと、一文字は
いても立ってもいられなかった。しかも自分は蜂女の催眠暗示にかけられてしまい、彼女を攻撃できない。
何とかして、何とかしてこの催眠暗示を解かなければ、今度は自分が本郷の足手まといになってしまう!
一文字は心の中で激しく逡巡しながら、落ち着きなく部屋の中を繰り返し行ったり来たりした。
そんな一文字を諭すように、本郷はこうつぶやいた。
「一文字。お前は以前、俺にこう尋ねたことがあったな。犠牲を伴う正義は、正義の名に値するのかって。
俺はその時、こう答えたと思う。およそ正義は何人も犠牲にしてはならない。もしも誰かの幸せを犠牲に
しなければ成り立たない正義があったとしたら、そんなものは正義の名には値しない、ただの自己満足だと」

463:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:33:16 JIq0VVpn0
「・・・だが、俺はこうも思う。俺たちは決して、正義の代理人を標榜できるほど高潔な存在じゃない。俺たちの
身体は悪の手で作られたものだ。そして俺たちは既に何人も、ショッカーの魔の手の犠牲となり改造された、
何の罪もない人々の命を奪っている。俺たちの手は血で汚れている。もしもあの世があったとしたら、
俺たちが行くことになるのは天国ではなく、間違いなく地獄だ。だがそれでも構わん。俺たちはただ、
ショッカーの犠牲となる人間を少しでも減らすために、修羅となって奴ら悪魔と戦う戦士なんだ。俺たちの
道は血塗られた修羅の道だ。決してきれい事で済む道じゃない。だから、一文字・・・」
本郷猛は一文字隼人に向き直り、真剣な眼差しで言った。
「・・・俺と一緒に、地獄に堕ちてくれないか?」
本郷の言葉の意味が、一文字にはすぐにわかった。本郷は死を覚悟している。そしてどんな犠牲を払ってでも、
世界がショッカーの手に渡ることだけは防ごうとしている。そのためには、どんな汚名だって被る覚悟なんだと。
どんな十字架だって背負う覚悟なんだと。
おそらく次の戦いでは、エミやミカ、ユリ、場合によっては藤兵衛や滝、五郎までも自らの手で殺さねばならなく
なるだろう。それがどんなに辛いことか。おそらく本郷も、血の涙を流すほどに心の中で葛藤したに違いない。
立花レーシングクラブのみんなの存在によって今まで癒されてきた、本郷と同じ天涯孤独の身の一文字には、
それが痛いほどによくわかった。
一文字は立ち止まり、拳をギリギリと握りしめた。俺も、俺も覚悟を決めなければ。蜂女の催眠暗示は
自分の弱い心に取り憑いている。そう、ショッカーによって無理やり改造されたあの忌まわしい記憶に対して、
未だ真正面から向き合うことができない、自分の弱い心に取り憑いているのだ。

464:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:33:31 JIq0VVpn0
「うぉおおおおおおッッッ!!!」
一文字は高く吼えた。そして、上衣を脱ぎ捨てて部屋の隅にあった鏡に向かい合った。
そうだ。自分と戦うんだ。自分の中の弱い心に打ち勝つんだ。催眠暗示を解くにはそれしか方法はない!
鏡に向かった一文字は、自らの姿をキッ!と鋭い目で睨みつけた。怒りが高まるとともに、一文字の顔面に
虎の模様のような傷痕が幾つも現れた。顔だけではない。全身いたるところに、無数の傷痕が現れた。
それは、忌まわしい改造手術で身体を切り刻まれた痕であった。ふだんは隠れているが、興奮したり
怒りが高まると全身に現れる。そして一文字は、その傷痕を見ることを極端に恐れていた。自分が人間では
なくなってしまったということ、もう二度と普通の生活はできないのだということを、思い知らされるからだ。
一文字は鏡に向かい、改造手術の傷が全身に浮かび上がった自らの姿を睨みつけた。
催眠暗示の効果がここにも現われたのか、ゆうべ廃工場のアジトで見せられた、栗山千明の改造映像が
頭をよぎる。そして、自分が改造された時のあの恐怖が、じわじわと蘇ってくる。
「くそぉおおおおおッ!!」
一文字は絶叫した。そして自分の頬を自分でしこたま殴りつけた。
「隼人! お前はそんなに弱かったのか!? お前はそんなに意気地無しだったのか!? 目を背けるな、隼人!
自分の弱さに向かい合え! くそッ! くそぉおおおッッ!!」
一文字は自らの心と激しく戦い続けた。その様子を、本郷は無言でただただ見守り続けた。

465:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:33:57 JIq0VVpn0
日が暮れた。昨日と同じ、満月が東の空から昇り始めた。
だが今日の満月はどういうわけか、血のように赤い色をしていた。赤い不吉な月が昇ってゆく中、ショッカーの
アワーBは実行の時に向けて着々と準備を進めていた。
廃工場の中にある蜂女のアジト、ロココ風に調度が整えられた女王蜂女・栗山千明の私室に、彼女によって
改造された働き蜂女たちが続々と詰めかけてきた。栗山千明が催眠超音波で呼び寄せ、自らの手で改造した
働き蜂たちの数は、250体に近かった。うち約200体は有名女優、タレント、アイドルたちの改造された姿で
あり、彼女たちには独自の任務が与えられていた。残る40数体は一般の女性の中から、栗山千明が自分の好みの
容姿の者を改造した、いあわば女王を守る親衛隊のような存在であった。その中には滝和也を毒牙にかけた
岩本沙夜や、その妹の小学生・繭、それに立花オートレーシングクラブの女性スタッフたちも含まれていた。
一同に集った親衛隊に、栗山千明は今夜の各自の役割についてこまごまとした指令を下した。そして準備が
すっかり整った頃、ドアがノックされて黒マスク戦闘員の一団が部屋に、奇妙な器具を運び入れた。
それは、ガソリンスタンドのディスペンサー(注入器)のようなものが幾つもハンガーに架けられた、巨大な
タンクであった。ディスペンサーの先端はガンではなく、男根を模した形をしていた。

466:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:34:10 JIq0VVpn0
「みんな聞いて。これは改造ノズルと言って、女の子の子宮にナノマシンを注入する器具なの。これからこの
器具を使って、あなたたちの子宮にこのタンクの中の修復ナノマシンを満たしなさい。たとえ仮面ライダーの
キックで身体が四散五裂したとしても、1回限り、あなたたちの身体を元通りに修復してくれるはずよ」
蜂女たちはめいめい改造ノズルを手に取り、自らの膣孔を指で開いて、改造ノズルの先端を中にズブズブと
押し込んでいった。
「・・・ウッ! ・・・ああ・・・ウウッ・・・ハァ・・・ハァ・・・あうッ! ・・・あうッ!」
改造ノズルがぐおんぐおんと活動を始め、蜂女たちの子宮に、修復ナノマシンを続々と注ぎ込んでゆく。
この修復マシンは、栗山千明が自分の肉体を使って医務班の科学者戦闘員を篭絡し、死神博士には無断で
特別に用意させたものであった。
栗山千明は自らの手で改造し、自分に絶対の忠誠を誓っているこの働き蜂たちに、女王としての深い愛情を
抱いていた。この子たちを、一人も犠牲にしたくない。その思いは、この修復ナノマシン投与にも現れていた。
「・・・あンッ! ・・・あンッ! ・・・ああッ! ・・・ああッ! ・・・千明さまッ! ・・・アアッ!!」
栗山千明の私室に、40体を越える美しい女性改造人間たちの、嗚咽まじりの嬌声が激しくこだました。

467:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:34:53 JIq0VVpn0
『死神博士! 蜂女のアワーB計画は順調に進んでおるか?』
ウィーン、ウィーンという音とともに鷲のエンブレムが点滅し、ショッカー大首領の威圧的な声が響いた。
「はい大首領。アワーB発動まであと2時間を切り、準備は90%以上進んでおります。発動前に仮面ライダーを
葬る計画こそ失敗しましたが、心身ともに深いダメージを与えました。もはや奴らに、この計画を封じるだけの
力は残っておりますまい。フフフフフ・・・」
死神博士は大首領にそう答えて笑いながら、この計画の立案遂行責任者である蜂女に対して、誇らしさと嫉妬の
入り混じった複雑な感情を覚えていた。
この計画が成功すれば、蜂女は功労者として、自分と同じ大幹部の地位に抜擢されることは間違いない。
それは死神博士自身にとっても名誉あることであった。何しろ死神博士こそ、蜂女の生みの親なのだ。
素体を自ら選定し、改造手術を指揮しただけではない。改造手術を終えて変わり果てた自分の姿に絶望し、
泣きじゃくる栗山千明を自分の私室に連れ込んで無理やり処女を奪い、そのまま一昼夜かけて調教して、
身も心もショッカーの一員に仕立てたのも、他ならぬ死神博士自身であった。
今でも蜂女と死神博士は、一日一回は必ず愛を交わしまぐわい合う、事実上の愛人関係にあった。
蜂女は彼にとって、優秀な部下であり、自ら育てた娘であり、なおかつ愛人であるという、誇らしい存在なのだ。
だが一方、死神博士は蜂女の目に余る傲岸不遜な行動に手を焼いてもいた。
蜂女に改造されたことで、性の抑圧を取り払い、善悪の彼岸に身を置き、自らのくびきをすっかり解き放った
栗山千明は、ショッカー組織内で我侭三昧を尽くすようになった。男性怪人や科学者たちを次々とその肉体で
篭絡し、手玉に取るばかりか、脳改造を施されていない自分だけの親衛隊まで作るに至った。
高価な大量の改造ナノマシンや、修復ナノマシンを持ち出しているとの報告も、医務班から上がっている。

468:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:35:10 JIq0VVpn0
そもそも栗山千明自身にも、脳改造は施されていなかった。脳改造を施された者は周囲からは不自然に見える。
アワーB遂行の時まで女優として世を欺き続けなければならない彼女にとって、脳改造で自己意識を抑圧するなど
考えられぬことであった。そこで死神博士は栗山千明を蜂女に改造した後、善悪の区別がつかなくなり、他人を
道具として扱うようになる催眠暗示を施したのみで、あとはセックスの快楽に溺れさせることによって自発的に
ショッカーに忠誠を誓わせていたのだ。
蜂女の傍若無人な行動が、ショッカー組織のたがを緩める結果になったのはその反動である。
自分が招いた結果とはいえ、死神博士には蜂女の存在が、日に日に忌忌しいものに感じられてきた。
あの蜂女が、自分と同じ地位に上り詰める? その想像は死神博士の心にチクチクと嫉妬をもたらした。まあいい。
無事に計画が成功したならば、奴の昇進を心から祝ってやることにしよう。だが、もしも失敗したならば・・・
死神博士の目に、冷たい光が宿った。
蜂女が失敗した時のための保険は、既に幾つか掛けてある。まずは、自爆チョーカーだ。
蜂女たちには人間の衣服を着る習慣はないが、女性の本性が命じるのか、メイクや装身具には異常なまでの関心を
向ける傾向がある。イヤリングやブレスレットはもちろんのこと、腰に巻くサッシュ、足首に付けるアンクレット
や身体に貼るタトゥーなど、蜂女たちはそれぞれ粋を凝らした身繕いを楽しんでいる。
だが死神博士は蜂女たちに、ひとつだけ共通の装身具を身に着けさせていた。それは首に巻くチョーカーである。
蜂女たちが単なるお揃いの装身具としか思っていないこのチョーカーは、実は超小型の核爆弾が内蔵された
自爆装置なのであった。男性ショッカー怪人たちが身に着けている、ショッカーベルトのバックルと同じである。
死神博士は、もしも蜂女が任務に失敗した場合、働き蜂女たち共々、この自爆装置を作動させるつもりであった。

469:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:35:24 JIq0VVpn0
そしてもうひとつの保険。それは量産型蜂女の製造計画であった。蜂女の改造人間としての身体機能の優秀性は
既に証明されている。だが女王を失うと烏合の衆になってしまうという、致命的な欠点も持ち合わせていた。
量産型蜂女は、女王の命令にしか従わない働き蜂女とは異なり、女王抜きでショッカーの命令に直接従う、
簡易型の改造人間であった。その戦闘能力は現在の働き蜂たちに比べると格段に劣るが、量産体制が整えば
扱い辛い現在の蜂女たちよりも、ずっと役立つ配下となるに違いない。
そして量産型ではあっても蜂女に他ならない彼女たちの肉体、人間女性の数万倍の性欲と究極のセックス能力を
持ったそのエロチックな肉体は、女王蜂女の誘惑によってすっかり骨抜きにされた、ショッカー日本支部の
組織的な立て直しにも一役買ってくれることだろう。
そう、蜂女の肉体抜きでは一日も過ごせなくなった死神博士自身にとっても。
そして、さらにもうひとつ。死神博士は、最後の切り札と呼ぶべきものを温存していた。
偶然手に入れた素材を活用し、持てる技術の全てを投入して最高の成果に仕上げた秘密兵器だ。
「これに関しては、蜂女の奴に感謝しなければな。奴がいなければ、思いつきもしない活用法じゃった」
死神博士はそうつぶやいて、その痩せた陰気な顔に悪魔のような冷酷な笑みを浮かべた。

470:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:35:43 JIq0VVpn0
午後8時半。人々が最も多く、TV画面を見つめている時間帯である。立花藤兵衛が伝えた「アワーB」の時刻
が近づいていることに気付いた本郷と一文字は、周囲の状況を知るためにTVのスイッチを押した。
たまたま映ったチャンネルは、芸能人たちを多数ゲストに招いてのバラエティ番組であった。現在人気のある
女性タレントやアイドルたちも多数出演している。
時計が午後8時半を指した。その時だ! お笑い芸人の寒いギャグにクスクス笑っていた女性タレントたちの
何人かが、突然はじかれたように立ち上がった。そして、いきなり上着を脱ぎ始めた。
何が始まったのか、驚く聴衆や他の出演者を尻目に、タレントやアイドルたちは自らの乳房を誇らしげに晒した。
それは、黄色と黒の同心円模様に覆われた、蜂の乳房だった。
タレントたちの肌の色が、真っ青に染まり始め、額から日本の真っ赤な触角が生えてきた。それは人間とは
ほど遠い、異形の姿であった。「キャーッ!」悲鳴が上がり、TV局のスタジオはパニックになっていた。
驚いた本郷と一文字が、あわてて別のチャンネルを確かめてみる。どのチャンネルを表示しても同じように、
女子アナウンサーや女優たちが蜂女の正体を晒し、局をパニックに陥れていた。
「いよいよ始まったぞ!」緊張する本郷と一文字。だがまだ動向がわからない以上、動くことはできない。
蜂女の正体を晒したタレントたちは、ディレクターやプロデューサー、カメラマンたちスタッフに合図をした。
蜂女の肉体的誘惑で篭絡され、奴隷の身に堕ちていたスタッフたちは、蜂女たちの姿をアップで大映しにした。
それを遮ろうとする別のスタッフ、逃げ惑うスタッフたちに、蜂女たちは容赦なく、乳首の溶解針を放った。
黄色い液体になってドロドロに溶けるスタッフたちの姿が、TVを通してお茶の間に届けられる。
「ひ、ひどい!」思わずうめく本郷と一文字。
蜂女たちは、TVの向こうの視聴者たちに向かって、冷たい声でゆっくりと語り始めた。
「わたしたちは、ショッカーの改造人間・蜂女。まもなくこの東京は、ショッカーのものとなる。さあ愚かな
人間どもよ、聞くがいい。我らが女王、千明さまの御声を!」

471:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:36:29 JIq0VVpn0
画面が一瞬乱れて切り替わり、蜂女の姿をした栗山千明の姿が大映しになった。いったいどこにいるのだろうか、
薄暗い空間の中にひとり立つ栗山千明は、祈るようなポーズを取り羽根を震わせた。歌声のような音が響きわたる。
一文字がチャンネルを切り替えた。なんと、どのチャンネルを表示しても栗山千明の姿が表示される。
「本郷、この音!」「うむ。間違いない。3万ヘルツの超音波だ!」
電波を通して届けられる3万ヘルツの超音波は、映画「女王蜂」をはじめとするショッカーの洗脳映像を見た
人間たちを、たちまち深い催眠状態に導いた。催眠状態に落ちた人々は、意識を失ったまま家の外に出て、
誘導超音波の命じるままにゾロゾロと歩き始めた。
女優やアイドルたちの顔をした約200体の蜂女たちが、TV局から飛びだし、東京都内に散らばった。そして
栗山千明の女王蜂女が発する誘導超音波が都内全域に届くよう、空中の一点に停止したまま、超音波の中継を
開始した。高い音程の歌声のような音が、あちらからも、こちらからも鳴り響く。
超音波が流れているのは、TVだけではなかった。超音波に誘導された駅員が、アナウンスの代わりにラジオの
音声を大音量で構内に流し始めた。地下街やデパートの中にも、ラジオの超音波が満ちた。屋台の店主は
ラジオの音量を上げ、トラック運転手は大音量でラジオを流しながら街中をぐるぐると疾走した。

472:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:36:42 JIq0VVpn0
誘導超音波に導かれた人々が向かったのは、まず警察署であった。宿直の署員たちの多くが超音波に操られて
無人に近くなった警察署にわけ入った人々は、武器保管庫からわれ先にと拳銃やライフルを持ち出した。
別の一団は銀行を襲撃し、金庫の中の紙幣を残らず持ち去り、街中にそれをバラ撒いた。
証券取引所からは株式証券が大量に持ち出され、交差点の中央で人々によって焼かれていった。
明日の朝、人々が再び目覚めた時、治安と金融は大混乱を極めているに違いない。
人々はさらに、霞が関の省庁街に詰めかけた。重い金属製の扉を叩き割り、金庫をぺしゃんこにした。そして
国家運営に必要な重要書類に次々と火を放ち、灰にしていった。
催眠誘導により肉体のリミッターが外されているためか、人々はふだん発揮できないような怪力をふるって、
破壊活動を行ってゆく。かつて女王蜂女の誘導音波で誘い出された岩本沙夜が一文字を軽く突き飛ばしたように、
人々は重い書類棚を人間業とは思えないような力で軽々と持ち上げては、窓から遠くに放り投げる。あるいは
その場で紙のようにグシャグシャに叩き潰してゆく。
それは、不思議なほどに静かな暴徒であった。一言も発せず、しかも混乱もなく黙々と目的を果たしてゆく、
統率された沈黙の暴徒であった。

473:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:37:09 JIq0VVpn0
同じ頃、都内各地の公園に、黒いトレーラーがどこからともなくやってきて停車した。運転しているのは黒い
マスクの戦闘員。そのトレーラーめがけて、若く美しい女性ばかりが黙々と押し寄せてきた。
トレーラーの側面の扉が開いた。そこにはガソリンスタンドのディスペンサー(注入器)のようなものが十数基
ぶら下がっている。
先端が男根を模した形のディスペンサーを、若い女たちはわれ先にと手に取った。そしてパンツのホックを
緩め、スカートをたくし上げ、ショーツをずり降ろして、男根状の先端を自らの秘所めがけてズブズブと
挿入していった。
「・・・あ・・・あうッ! ・・・はぁッ・・・はぁッ・・・」
それは、量産型蜂女を造るための改造ナノマシンを満載したトレーラーだった。
20歳の女子大生が、24歳の人妻が、27歳のOLが、17歳の女子高生が、次々と股間奥深く改造ノズルを
飲み込んでは、地面に倒れたままあえぎのたうち回る。狂ったようによがりながら着衣を脱ぎ捨て、喜悦の
嬌声を上げながら乳房を激しく揉みしだく。
10分も経たないうちに、彼女たちの肌は真っ青に染まった。乳房に黄色と黒の同心円模様が浮かび上がり、
額からは二本の触角が、背中には黄色い二枚の羽根が生えてきた。
20分も過ぎた頃には、彼女たちはもはや人間ではなくなっていた。
量産型蜂女に生まれ変わった彼女たちは、膣から改造ノズルをジュポッ!と引き抜くと、戦闘員から手渡される
黄色いサッシュを腰に巻き、ショッカーに永遠の忠誠を誓った。
この夜一晩で、50台の改造トレーラーに群がった4万人を越える美女たちが、人間としての生涯に終止符を打ち、
ショッカーの新たな改造人間に生まれ変わったのだ。

474:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:37:29 JIq0VVpn0
その頃、本郷と一文字は必死になって、栗山千明の女王蜂女が発する誘導超音波の、発信源を探していた。
超音波は音の一種である。電波と違って到達距離は短い。せいぜい有効範囲は1キロ程度しかないに違いない。
女優たちが変身した蜂女が都内各所の上空に停止し、音波を中継し続けているのもそのせいであろう。
中継がなければ誘導音波は、TVやラジオの音の届く範囲にしか効果を発揮しないのだ。
では、元々の発信源となる超音波はどこから発せられているのか。超音波の大元が各TV局が流す電波の音声信号
であることは間違いない。では各局の電波を一斉にジャックするためには、どこに本拠を構えればいいのか。
そう、東京で最も巨大で、背の高い電波塔に構えればいい。
一文字は東京タワーの先端近くを指さして叫んだ。「本郷、あれを見ろ!」
特別展望台の上、リング状のデジタル放送アンテナに接するように、巨大な蜂の巣のようなものが付着している。
「間違いない。女王蜂女はあそこから、誘導超音波を発しているに違いない!」
本郷と一文字は、互いに顔を見合わせて大きく頷いた。まだ本郷の体力が回復しきったわけではない。一文字の
トラウマが解消されたわけでもない。だが、彼らは行かなければならなかった。ショッカーの魔の手から、
この東京を、人々の命を守るために。それができるのは、彼ら二人しかいないのだ。
「一文字。俺と一緒に、修羅の道を突き進んでくれるか?」
「おう。お前が一緒ならどこまでもつき合おう。たとえ地獄の果てまでも!」
本郷と一文字はバイクにまたがり、エンジンをふかした。そして変身ポーズをとった。
「・・・変・・・身ッ!」「・・・ライダァーッ、変・身!」
爆音を上げて、二台のサイクロンは二人のライダーを乗せて走り出した。目指すは一路、東京タワー!

475:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:38:26 JIq0VVpn0
ライダーたちの動きは、じきに蜂女たちの知るところとなった。サイクロンの行く手に、誘導超音波で操られた
人々がわれ先に飛び出して行く手を阻む。ライダーたちは巧みなハンドルさばきで操られた人々の間をすり抜け
時には暴徒を避けて建物の壁面を走りながら進む。
砂利を満載したトラックが道を塞ぐように停まり、ライダーたちを阻もうとする。サイクロンは勢いよく
ジャンプしてトラックの上を軽々と飛び越えてゆく。
「本郷、これじゃあ埒が明かないぞ!」「よし一文字。首都高速に上がろう!」
料金所のゲートを強行突破して高速道路に入ったサイクロン。だが高速を走る車はどれも大きく蛇行運転して
ライダーたちの邪魔をする。
「よし、ここならもう邪魔されまい!」
ライダーたちは高速道路の防音壁に飛び乗り、その上を綱渡りのように走った。
眼前の東京タワーが、徐々に大きく近づいてくる。
その時!
「仮面ライダー、覚悟ッ!」
3体の蜂女がサイクロンに近づき、乳首の針を撃ち出した。アクセルをふかしてそれをかわすライダーたち。
溶解針が突き刺さった防音壁が、シュウシュウと白い煙を上げながら溶けてゆく。
「えーいもう一回ッ!・・・千明さまのためよ。死んで! 仮面ライダー!」
蜂女たちの顔にはまだあどけなさが残っている。どうやら昨日一文字がスタジオで交戦した、セーラー服の女子
高生たちのようだ。頭頂部の装甲と複眼状のゴーグルを付けていた昨日とは異なり、人間のままの顔を晒している。
素顔を見せながら戦った方がライダーの攻撃の手がにぶる、と判断してのようだった。
蜂女の乳首の針は、一度射出すると再装填に5秒ほどかかる。しかも決して無限に撃てるわけではない。
そこで女子高生3人組は一文字ひとりに狙いを定め、3方向から彼を取り巻いて同時に針を放とうとした。
「行くわよみんな! ・・・トライアングル・シュート!」

476:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:39:45 BqNmFGmG0
だが一文字は、防音壁の上で勢いよくジャンプすると、サイクロンをスクリューのようにきりもみ飛行させた。
「キャアッッ!」旋風に巻き込まれ、思わず悲鳴を上げる蜂女たち。一文字はサイクロンの車輪を蜂女たちの
背中に、ガン、ガン、ガンと3連続で飛び乗せた。ショックで失速し、たちまち地上に落下する女子高生たち。
「・・・悪く思うな」
一文字は振り向いてそう言うと、再びサイクロンを防音壁の上に着地させた。

芝公園前出口で首都高速を飛び出し、一気に東京タワーに向かって加速する二台のサイクロン。
「一文字、一気にタワーを駆け上がるぞ!」「おう! 了解だ!」
相変わらず前方を遮ろうと次々に飛び出してくる静かな暴徒たちを巧みにかわしながら、東京タワーが立つ
高台の上へと駆け登ったサイクロンは、爆音をふかしながら横滑りするように東京タワーの鉄塔に着地し、
そのまま加速して鉄骨の表面をぐいぐいと駆け登り始めた。
鉄塔の傾斜は徐々にきつくなり、サイクロンはほとんど垂直の面を駆け上がりながらどんどん高度をかせいでゆく。
周囲の視界が広がり、東京の1000万ドルの夜景が余すところなく目に飛び込んできた。
真っ赤な月が中空に輝く不吉な夜空を、2台のスーパーバイクが爆音とともに天頂めがけて登ってゆく。
ジャンプして地上120メートルの大展望台を飛び越し、再び鉄塔の上に降り立ったサイクロンは、そのまま
時速500kmのフル加速で一気にタワーの頂上を目指す。女王蜂女・栗山千明がこもっているらしい蜂の巣の
ような物体は、地上280メートルの地点にある。
だが蜂の巣が近づくとともに、サイクロンの周囲に黒い影が幾つも群がり始めた。女王を守らんとする働き蜂の
親衛隊である。
「千明さまのため!」「千明さまのため!」「死ね、仮面ライダーッ!」

477:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:40:10 BqNmFGmG0
いずれ劣らぬ美貌とスタイルを持った美しき戦士たちは、鉄塔の周囲をグルグルと回りながら、疾走する2台の
サイクロンめがけて乳首の針を雨あられと撃ち出した。タワーをライトアップする照明が次々と割れ、鉄塔の
あちこちから白い煙がシュウシュウと上がり、トラス構造の鉄骨の何本かがたちまち溶けて歪んでゆく。
「とぉッ!!」
地上220メートルの特別展望台の手前でジャンプしたサイクロンは、きりもみ回転しながら群がる毒針を風圧で
跳ね飛ばし、円筒形のデジタル放送アンテナの上部に水平に降り立った。キュンキュンと鉄塔の周囲を回りながら、
ゆっくりと停まるサイクロン。愛車から降り立った2人の仮面ライダーは、頭上20メートルほどのところにある、
蜂の巣のような物体を見上げて互いに頷き合った。あとはあそこまで一気にジャンプするだけだ。
だがライダーたちの周囲は、夜空を埋め尽くす30体近い蜂女たちによってすっかり取り囲まれていた。
いずれ劣らぬ美しい容貌と昆虫のような異形のボディを持った若い女性たちは、絶えず蠕動を続けるおそろいの
蜂の乳房に両手を当てがい、乳首の照準をライダーたちに合わせながら、鬼神のような険しい表情で二人の
闖入者をにらみつけている。一文字と本郷はその中に、岩本沙夜の清楚な美貌があるのを認めた。
鉄塔を取り巻く蜂女たちは、じりじりと少しずつ鉄塔ににじり寄り、ライダーたちとの間合いを詰めてゆく。
「覚悟ッ! 仮面ライダー!」
蜂女たちが無数の溶解針を一斉に放った。二人のライダーはジャンプすると、背中合わせになったまま
スクリューのように身体を急速回転させた。「ライダーッ! 高速コマ回転!」
毒針のシャワーを浴びたデジタル放送アンテナのリングが、シュウシュウ、と音を立てて溶けてゆく。だが
風圧で毒針をすべて吹き飛ばしたダブルライダーは、まったくの無傷であった。

478:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:40:39 BqNmFGmG0
毒針が効果のないことに驚いた蜂女たちは、触角を震わせて交信し合い、次なる作戦を実行に移した。
蜂女たちはライダーたちの回りを球状に取り囲み、羽根を激しく振動させながら少しずつ間合いを詰めてゆく。
「一体何をする気だ?」
蜂女たちはライダーの周囲を隙間なく取り囲むと、羽根から一斉にぶおぉん!という音を放った。
「熱死球(デスヒート・ボール)!」
凄まじい熱波がライダーたちを襲った。身体の内部から燃え上がるような熱に耐えきれなくなり、苦しむダブル
ライダー。蜂女たちはライダーたちに押しくら饅頭のように密着すると、さらに激しい高周波波動を放った。
「・・・うわぁあああッ!」
蜂女たちが密集した真っ青な球が、溶けて歪んだデジタル放送アンテナの上から転がるように落下した。
蜂の中には「蜂球(ほうきゅう)」と言って、外敵に襲われた際、集団で敵を取り囲むと塊状に密集し、羽根の
振動の熱で敵を蒸し殺すものがいる。日本のミツバチもその一種である。
スペイン蜂の改造人間である蜂女たちにも、その能力が備わっていた。敵を取り囲むと羽根から高周波を発し、
その振動エネルギーで敵を内部から加熱させる、いわば巨大な電子レンジであった。蜂女たちの青い皮膚には、
自ら発する高周波を反射する性質が備わっていた。ダメージを受けるのは敵だけである。
蜂女たちが一斉に身を放し飛び退くと、その中から、球の中央で気絶していたダブルライダーの姿が現われた。
凄まじい高熱に意識を失ったライダーたちは、地上めがけて一直線に落下してゆく。
だが地上に激突する直前、1号の意識が戻った。「・・・いかん!」
1号は2号を抱えたまま、鉄骨の柱を渾身の力で蹴り飛ばした。鉄骨がひしゃげるとともに、たちまちライダー
たちの身体に真横方向の慣性がつき、2人のライダーは芝公園の林の中に投げ出されるように落下した。

479:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:41:13 BqNmFGmG0
「・・・ううっ・・・」「大丈夫か一文字?」
茂みの中で意識を取り戻した一文字に、本郷が心配そうな声をかけた。
「ああ。せっかくあそこまで到達したのに、またふり出しに戻ってしまったな」
「おそらく何度やっても同じことの繰り返しだろう。何か別の手を考えないと」
蜂女たちはライダーを追って来なかった。あくまで女王を守ることが任務らしい。その代わり、東京タワーの
ふもとには無数の静かな暴徒たちがひしめき、侵入者に備えて油断なく警戒を行っている。
「そうだ一文字。誘導超音波は電波に乗せて東京中に発せられている。電波を飛ばすには電気が必要だ。
・・・東京タワーへの送電をストップさせれば、誘導超音波も止まるんじゃないか?」
「それだ! 急いで東京タワーの配電設備を破壊しよう! だが配電設備はどこにある?」
「おそらく、東京タワービルの地階だろう」「よしッ!」
二人のライダーは木々の間からジャンプし、東京タワーの真下にあるビルの屋上に降り立った。「行くぞ!」
ビルの中は暴徒でひしめいていた。ライダーたちはチェーンソーを手にして襲いかかる暴徒たちを手刀で次々と
気絶させながら、ひたすらビルの地階を目指した。
「・・・あった、ここだ!」
《変電設備・立入禁止》と書かれた鉄製の扉が見つかった。ライダーたちはパンチで扉に大穴を開けると、
中に飛び込んだ。だが、そこに待ちかまえていたのは・・・。

480:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:41:29 BqNmFGmG0
「・・・ユリ! エミ!ミカ! ・・・そ、それにマリ、ひろみたちまで!?」
タワーの生命線とも言える配電設備を守っていたのは、蜂女に改造された、エミ、ミカ、ユリたち立花レーシング
クラブの女性会員たちであった。3人だけではない。休暇を取っているはずの元メンバー、マリにミチ、ひろみ
たちの姿もそこにあった。
「・・・何てことだ。お前たちまで、蜂女に改造されてしまったのか!」
マリがフェンシングの剣を構えて、2号ライダーめがけて突き出した。剣の先には二股に分かれた毒針が付いて
いる。おそらくマリ自身の乳首の針を取り付けたものであろう。
「そうよ隼人さん。あたしたちは改造されたの。もう二度と人間には戻れないの」
「わたしたちの使命は、命にかえてもここをあなたたちから守ること。さあ、二人ともここで死んで!」
ミカやひろみたちは乳房に手を当てがって、ゆっくりと揉み始めた。乳首の先に鋭い針がスッと姿を現した。
蜂女たちの乳首の照準が自分たちに合わせられていることを悟った1号は、2号の手を握りしめてこう言った。
「・・・一文字。俺と一緒に地獄に堕ちてくれるか?」
一文字もその言葉に頷いた。いかなる犠牲を払っても自分に課せられた使命を果たす。そのためには味方殺しの
汚名すらも甘んじて受けよう。死した後、その罪により地獄で永遠の責め苦に合うとしても、本望と受け入れよう。
互いの決意を確認したライダーたちは、蜂女たちを前にファイティングポーズを取った。
「本郷、この場は俺に任せろ。お前は構わずに先に進め!」
「わかった! 死ぬなよ一文字!」

481:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:41:54 BqNmFGmG0
2号ライダーのベルトの風車が、ウウウィィーン!とうなって急速回転を始めた。拳に放電の火花が走る。
「ライダーッ! 放電パンチ!」7万ボルトに帯電した拳をふるい、2号ライダーは蜂女めがけて目まぐるしい
ラッシュを仕掛けた。その鬼神の如き勢いに蜂女たちがひるんだ隙をついて、1号は疾風の如く駆け出し、
奥に見える《高圧危険》と書かれた扉に急ぐ。「ライダァーッ、パンチ!」扉に穴を開けて中に飛び込む1号。
だがそこに待っていた人影を見て、1号ライダーは驚きの声を上げた。
「・・・おやじさんッ!?」
それは、立花レーシングクラブの会長で本郷猛や一文字隼人のよき理解者、立花藤兵衛の変わり果てた姿だった。
指揮官クラスのショッカー戦闘員と同じ、赤と黒のツートンカラーの全身タイツをまとい、手にはブンブンと
低いうなり声を立てる、奇妙な刀のようなものを握りしめている。その目には異様な光がらんらんと湛えられ、
正気のひとかけらも感じさせはしなかった。
「おやじさん・・・まさか・・・戦闘員に改造されてしまったのか?」
藤兵衛は手にした奇怪な刀を、年齢に似合わぬ素早さで1号めがけて切りつけてきた。1号がかわし、刀が
穴の開いた扉に触れたとたん、扉は真っ二つに切り裂かれズウゥゥ・・・ン!という音とともに崩れ落ちた。
それは、高出力のレーザービームで鋼鉄すらも寸断する、レーザーソーであった。
鬼のような形相を浮かべた立花藤兵衛は、レーザーソーを構えて1号ライダーにゆっくりとにじり寄って来る。
「おやじさん!・・・おやじさん!! ・・・もう、正気には戻ってくれないのか!?」

482:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:42:14 BqNmFGmG0
その頃、2号ライダーはマリやエミたちと大乱闘を展開していた。数で勝り、飛び道具の毒針まで持つ蜂女で
あったが、素早く移動しながらの接近戦であれば、柔道5段、空手6段の一文字隼人に分があった。
「許せミチッ!」渾身の力を込めた放電パンチが、ミチの額めがけて炸裂する。
「キャアアッ!」額を押さえて苦しむミチ。額から伸びた2本の触角の付け根、それが蜂女たちの弱点であった。
人間のままの頭部になぜ触角だけが残っているのか、なぜ昨日の戦闘時には額を守るように装甲が出現したのか、
その謎を一文字は、女王の指令を受ける触角こそが蜂女の最も大切な器官であり、弱点だからだと推理した。
推理は見事に的中した。2号ライダーのパンチは確実に蜂女たちの戦力を奪っていった。
形勢不利とみた蜂女たちは一箇所に固まった。そして羽根を震わせて、ある周波数の超音波を発生させた。
たちまち2号ライダーの脳裏に、改造されてゆく栗山千明の姿がフラッシュバックした。
「うわぁあああッ!」額を押さえて苦しむ2号。激しい恐怖に苛まれ、目の前が真っ白になる。
栗山千明は一文字隼人の脳に刷り込んだ催眠映像の発動周波数を、配下の働き蜂女たちにも知らせていたのだ。
蜂女たちはお互いの顔を見合わし大きく頷くと、乳首の照準を2号ライダーの方に一斉に向けた。
「隼人さん、サヨナラ!」


483:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:42:26 BqNmFGmG0
地面を転げ回って苦しむ2号めがけて、溶解毒針がシャワーのように放たれた。本能的に危険を悟った2号の
身体は反射的に飛び退き、間一髪で毒針をかわした。
「何やってるの、もう一度よ!」
毒針の再装填には5秒ほどかかる。その隙に2号はハァハァと息を荒げながら立ち上がり、カッと仁王立ちした。
そして、自らの弱い心を打ち破るかのように、拳を固く握りしめ、猛虎の咆哮のような叫びを放った。
「うぉぉおおおおおおッッツツ!!!」
握りしめた緑の拳が、だんだん炎のような真っ赤な色に染まってゆく。
2号の突然の変化に驚いた蜂女たちは、あわてて羽根を再び振動させた。誘導超音波が2号を襲う。
だが赤い拳に変わった2号ライダーは、鬼神の如く仁王立ちしたまま一歩も動じない。
「・・・まさか? ・・・まさか、自力で催眠暗示を振り払ったというの!?」
狼狽する蜂女たち。その蜂女たちめがけて、2号ライダーは阿修羅の勢いでラッシュを仕掛けた。強烈な
パンチが蜂女たちの触角の付け根に次々と炸裂し、6体の蜂女たちは失神してその場に倒れ伏した。
「本郷! 本郷はどうなってる!?」
2号ライダーは倒れた蜂女たちにはそれ以上構わず、急いで奥の部屋に飛び込んだ。

484:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:43:11 BqNmFGmG0
「本郷ッ! ・・・お、おやじさんッ!?」
2号の目に飛び込んで来たのは、戦闘員に改造された立花藤兵衛と、その攻撃に全身を切り刻まれ、血を流す
1号ライダーの姿だった。
「一文字! 近づくな! その武器は強力だ!」
藤兵衛は2号の闖入に気がつくと、フーッ、フーッと息を荒げながら2号の方に向き直り、レーザーソーを
振り上げて襲いかかってきた。「やめろ、おやじさんッ!」
その攻撃をかわし、逃げる2号ライダー。藤兵衛は再度レーザーソーを振り上げて、2号の後を追いかける。
「本郷ッ! おやじさんを正気に戻すことはできないのかッ!?」
「駄目だ。すっかり脳改造されているに違いない。もうどうすることもできない!」「・・・そんな!」
狭い機械室の中で、2号と藤兵衛の死の鬼ごっこが始まった。血みどろになって二人の様子を見守っていた
1号ライダーは、ふと、藤兵衛が決してある区画には侵入せず、そちらにレーザーソーを向けようともしない
ことに気がついた。それは送電ケーブルがまとまって露出している配電ユニットの中心部であり、間違って
レーザーソーを振り上げるとケーブルを切断しかねない、危険な場所だった。「よしッ!」
1号は駆け出すと、藤兵衛を挟んで2号と反対の側に身を置いた。
「おやじさん、こっちだ! こっちにも仮面ライダーはいるぞ!」
藤兵衛はその声に振り返り、今度は1号めがけて襲いかかってきた。
「一文字、おやじさんを誘導する。協力してくれ!」「おう!」

485:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:43:25 BqNmFGmG0
2人のライダーは両側から藤兵衛を挑発し、配電ユニットの方に進まざるを得ないよう巧みに誘導した。
そして藤兵衛がユニットに近づいたとたん。凄まじい電撃が天井から一直線に伸び、藤兵衛の身体を貫いた。
「ぎゃあああッ!」
口から火花を噴き、白い煙を全身から上げて、藤兵衛は倒れた。驚いて天井に目を向けたライダーたちは、
ユニットに近づきケーブルを切断しようとする者に電撃を見舞う、トラップが仕掛けられていたことに気付いた。
「畜生ッ!」1号ライダーがレーザーソーで寸断された鉄パイプを投げつけた。トラップの電撃銃が破壊され
破片が床に音を立てて落下した。
「・・・おやじさんッ!!」藤兵衛に駆け寄るダブルライダー。2号に抱え起こされた藤兵衛は、うっすらと
目を開けて二人の方を見た。その瞳には以前の藤兵衛と同じ、柔らかな慈愛に満ちた光が宿っていた。
「・・・隼人、隼人か・・・おお・・・猛も・・・」
「おやじさん、しっかりするんだ! 今、病院に運ぶ!」
藤兵衛はゆっくりと、悲しそうに首を振った。
「いや、わしはもう駄目だ。わしは改造されちまった。もう人間には戻れん。じきに脳改造の効果が再び
現われるだろう。だから隼人。猛。お願いだからわしを、わしを人間として死なせてくれ!」

486:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:43:45 BqNmFGmG0
そう言って藤兵衛は、一文字たちの制止を振り切ってフラフラと立ち上がった。
「おやじさん、何を!?」
「この部屋には、もうひとつトラップが仕掛けられておる。ケーブルを切断したとたん、このビルそのものが
吹っ飛ぶ仕掛けになっておるんだ。だから・・・このケーブルを切る役目は、わしにやらせてくれ」
「おやじさん!?」「駄目だおやじさん!!」
藤兵衛は頑なに首を振った。「いや、せめてこれだけはやらせてくれ。わしは、わしは人間として死にたいんだ」
それでも藤兵衛を制止しようとする2号ライダーの肩に、1号はそっと手を掛けた。
「一文字・・・行こう」「・・・本郷?」
「そうだ隼人、お前たちは行くんだ。まだ死んじゃいけない。世界のために、平和のために、お前たちは
生き延びてショッカーと戦うんだ。・・・いつまでも、いつまでも元気でな」
藤兵衛はライダーたちの手を固く握りしめ、そしてレーザーソーを拾い上げて再びスイッチを入れた。
「さあ行け! ここはわしに任せて!」
「おやじさんッ! すまないッ!」「ありがとうおやじさんッ!」
ライダーたちは仮面の奥に涙を溜めながら、振り返らずに部屋を駆け出した。その様子を満足そうに微笑みながら
見送った藤兵衛は、ゆっくりと、ケーブルめがけてレーザーソーを振り降ろした。

487:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:44:21 BqNmFGmG0
ライダーたちが東京タワービルを脱出したとたん、まばゆい閃光が閃き、どおおおぉぉぉ・・・ん!という
凄まじい爆音を轟かせてビルが粉々に吹き飛んだ。爆風を避けて茂みに飛び込み、身を伏せる二人のライダー。
ガラガラガラ! とけたたましい音を立ててビルは崩壊し、ビルと東京タワーを結ぶエレベーターも崩れ落ちた。
そしてそれと同時に、タワーをライトアップしていた鉄骨の照明が一斉に消え、塔は暗闇に包まれた。
東京中に電波を通して放たれていた、女王蜂女の誘導超音波が途絶えた。
操る者がなくなったとたん、静かな暴徒たちはその場に力なく倒れ、深い眠りに落ちた。動く者のいなくなった
東京は、不思議な静寂に包まれた。
都内各地に配備されたトレーラーで改造された量産型の蜂女たちもまた、暴徒同様、その場で昏睡状態に陥った。
女王の身に何が起こった? 都内各地の空を飛びながら誘導超音波を中継し続けていた働き蜂女たちが、夜空を
貫く黒々とした影のような東京タワーめがけて、一目散に駆けつける。たちまち芝公園の上空は、250体近い
働き蜂女の群れで覆い尽くされた。
タワーの上部にあった蜂の巣のような物体が開き、中から栗山千明の頭部を持った蜂女が現れた。
「・・・驚いたわ。まさか、アワーBを中断に追い込むとはね」
女王蜂女はしかし不敵に微笑むと、タワー前の広場で働き蜂女の群れに取り囲まれている2人のライダーの方に
羽根を広げてゆっくりと落下するように舞い降りていった。
赤い月が輝く中、妖精のような羽根を広げゆっくりと舞い降りる女王蜂女・栗山千明の姿は、妖しくも幻想的な
美しさを湛えていた。
「・・・本郷猛。それに一文字隼人」
地上に降り立った栗山千明は、長い黒髪をかき上げ、聖母にも悪魔にも見える柔和な微笑みを浮かべながら、
ライダーたちの方へとゆっくりと近づいてきた。
「よくここまでやったわ。心から、あなたたちのことを称賛してあげる。でも、それもここまでよ。いくら
あなたたちでも、これだけの数の蜂女を相手にして、生き延びられるはずがあると思って?」

488:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:44:36 BqNmFGmG0
夜空を埋め尽くす無数の蜂女たちが、乳房に手を当てて、毒針の照準をライダーたちめがけて一斉に合わせた。
背中合わせになって蜂女たちの総攻撃に備えるダブルライダー。
「一文字!」「何だ本郷?」
「今が俺たちの、命の賭け所だ。俺と一緒に死んでくれるか!?」
「ああ、これだけの数の蜂女。最後の敵として不足はない。・・・さぁ、いくぞ本郷!!」「おおッ!」
2人のライダーは背中合わせになり、ファイティングポーズを取った。「エネルギー全開・・・放出!!」
ダブルライダーのベルトの脇にある、エナジーコンバーターが強く輝いた。ベルトのタイフーンが凄まじい
勢いで高速回転を始め、たちまちライダーたちの周囲に、強烈な突風が巻き起こった。
「ライダァーッ、ダブル大竜巻ッ!!」
背中合わせになって高速回転する2人のライダーは、旋風に包まれたままゆっくりと浮上した。そして巨大な
竜巻を巻き起こしながら上空へと昇っていった。
「キャアアッ!」「いやあァッ!」羽根を広げていた蜂女たちは突風に巻き込まれ、きりきり舞いする。
竜巻に乗って100メートルほど上空に達したライダーたちは、いったん動きを止め、今度は竜巻の力で加速を
つけながら高速回転し、突風を避けて地上に這いつくばる女王蜂女めがけて、背中合わせの渾身のキックを放った。
「ライダァーーッ! ダブル!! 竜巻ッキィィーーーッックッ!!!!!」

489:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:45:03 BqNmFGmG0
女王を守ろうと、働き蜂女たちがわれ先にとライダーたちの前に飛び出した。沙夜が栗山千明の前に舞い降り、
女王に一歩も手を触れさせまいと両手を広げて立ちはだかった。
その蜂女たちの身体をドリルのように貫いて、ダブルダイダーのキックが女王めがけて突っ込んでゆく。
「きゃああああああッッッッ!!!」
真っ青な血が飛び散り、青く細い手足が幾つもちぎれ飛んだ。
無数の蜂女たちが折り重なる中、ライダーたちの突進は止まった。女王の姿も、ライダーたちの姿も見えない。
飛行していた働き蜂女たちが一斉に、その固まりめがけて集結した。無数の蜂女たちは密集してひとつの塊に
なり、羽根を激しく振動させた。
「大熱死球(グランド・デスヒートボール)!!!」
その瞬間! モニターで戦いの様子を見守っていたアジトの死神博士が、戦闘員に向かって叫んだ。
「今だ! 蜂女どもの自爆装置を一斉に作動させろ!」

まばゆい閃光が東京タワーを覆い尽くした。凄まじい爆音が東京中を揺るがし、大爆発の光球は周囲5キロを
包み込んだ。爆風が炎とともに高層ビル群の中を吹き抜け、何もかもを焼き尽くした。
やがて、もうもうと舞い上がった煙が雨を呼び、ポツポツと天から落ちてきた冷たい雨粒が、焼け野原と
なった芝公園の上に降り注いだ。
東京タワーがあった場所は、半径200メートルほどのクレーターと化していた。動くものは何ひとつなかった。
雨で冷やされてシュゥシュゥと音を立てながら、白い湯気があちらこちらから上がっている。

490:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:45:29 BqNmFGmG0
死神博士は、モニターの向こうに広がるその風景を見ながら、大喜びで車椅子の手すりを叩いた。この大幹部は
五体が満足であるにも関わらず、わざわざ車椅子で移動することを好む鬱屈したところがある。
「でかしたぞ蜂女! 仮面ライダーは死んだ。ついに死んだ。貴様にはショッカー名誉大幹部の称号を授けてやろう。
あの世で安らかに眠るがいい。アワーBも途中で中断したとはいえ、予定の70%の成果を上げることができた。
治安、金融、行政。全ての機能が麻痺したこの国は、明日からは我らショッカーの掌中にあるも同然だ。それに!」
モニターに、昏睡状態になって路上に倒れている量産型蜂女たちの姿が映し出された。
「アワーBを引き継ぐ者のために、種はじゅうぶんに撒いてある。フッフッフッ!」
死神博士は車椅子をキコキコと動かし、背後の改造手術台の方を振り返った。
手術台の上では、一体の改造人間が今まさに目覚めようとしていた。全身が漆黒に包まれたその姿は、仮面ライダー
たちに酷似していた。改造人間は目を赤くらんらんと光らせ、手術台からゆっくりと身を起こした。
「さあ、目覚めるがいい。滝和也、いや改造人間・イナゴ男よ!」
イナゴ男は立ち上がると、グォォォッツ!という咆哮とともに口器のクラッシャーを大きく開いた。その形相は
あらゆるものを食らい尽くすという伝説のイナゴの大魔神、バビロニアの魔王パズスのようであった。
「イナゴ男。貴様は蜂女の使命を引き継ぎ、この国を完全にショッカーの支配下に置くべく活動するのだ。
既に貴様の手足となって働く量産型の蜂女を4万体近く、都内各地に配備してある。こいつらの肉体は死んだ
蜂女同様、究極の女性機能を持つように調整してある。貴様の好きに使うがいい。さあ、行け、イナゴ男!」
イナゴ男は頷くと、再び天を呪うかのように激しく咆哮した。

491:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:45:54 BqNmFGmG0
大爆発の熱が雨によって冷やされ、ガラスのように固まったクレーターの底で、動くものがあった。
溶けて原型を失った瓦礫を払い除け、クレーターの底から這い出したのは、全身傷だらけになった2人の
仮面ライダーであった。
「・・・大丈夫か本郷!?」「・・・ああ、何とかまだ生きてるようだ」
夜が明け、雨もあがって日の光がクレーターの中に差し込んできた。瓦礫からしたたる水滴に朝日がきらめく。
ライダーたちは身体を大きく伸ばし、その調子を確かめた。大丈夫。特に問題は生じていないようだ。
「それにしても、あの大爆発の中でよく生きてたもんだな、俺たち」
「まったくだ。腕がちぎれ、胴体が裂けたような記憶があったんだが・・・」
ライダーたちは知らなかったが、蜂女たちのチョーカーに仕込まれた超小型核爆弾が連鎖爆発したとたん、
彼女たちの子宮を満たしていた修復ナノマシンも、活動を開始していたのだ。中心の温度が太陽の表面温度にも
等しい6千度を超えた超爆発の中で、どうしてナノマシンが正常に作動できたのか、それはわからない。
だがナノマシンは、重なって倒れた改造人間たちの肉体を、超爆発の中で可能な限り復元しようとした。
ライダーたちが生き延びることができたのも、そのおかげであった。
仮面ライダーたちは、わずかな期待をこめて額のシグナルに光を点した。するとどういう奇跡だろうか、
クレーターの中に無傷で埋まっていた、2台のサイクロンが応答した。ライダーたちは急いで愛車を掘り出すと
その上にまたがった。
「すっかり変わってしまったな。何もかも」ライダーたちの脳裏に、倒れていった者たちの面影がよぎった。
立花のおやじさん、ユリ、エミ、ミカ、五郎たち・・・そして滝。彼らはもう、二度と戻ってはこない。
「ああ、もうこの東京も、元には戻らないかも知れない。だが、俺たちは今日も明日も、ただ戦うだけだ!」
2人の仮面ライダーは頷きあうと、朝日が輝く方向に向かって、力強くサイクロンのエンジンをふかした。

492:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:46:13 BqNmFGmG0
ライダーたちが走り去った直後、瓦礫の中から別の者がゆっくりと身を起こした。
長く美しい黒髪。整った顔に印象的な強いまなざし。女性と蜂が融合した、スレンダーな青色の美しいボディ。
首にはチョーカーの代わりに、ちぎれたものを無理やり繋いだかのような、無残な傷痕が刻まれている。
同心円模様の蜂の乳房を、ロケットのように誇らしくそそり立たせたその女性改造人間は、朝のそよ風に髪を
なびかせながら、去ってゆく2台のサイクロンを聖母のような優しい笑みで見送った。
栗山千明は蜂女に改造された際、脳改造を施されてはいなかった。人を見下し悪事を尊ぶようになる催眠暗示も、
爆発のあおりですっかり解けていた。ショッカーからすっかり解放され、人間としての心を取り戻した栗山千明は、
去りゆくライダーたちに向かって感謝の言葉をつぶやいた。
「・・・ありがとう、隼人! 猛!」
改造人間にされた身体は二度と普通の人間には戻れない。作戦に失敗したためショッカーへの帰投も許されまい。
にもかかわらず、栗山千明の顔は晴れ晴れとしていた。自分にはまだ、天が与えた類い稀な美貌と、ショッカーに
与えられた魔性の肉体がある。永遠に年を取らず、男も女も惹きつけ惑わせる蜂女のボディの魅力があれば、
これからもどこかで楽しく生きてゆけるだろう。それに、それに自分にはまだ、仲間たちがいる。
女王蜂女が合図をすると、瓦礫の中からまた一体、また一体と、働き蜂たちが次々に這い出てきた。
人気絶頂の女優やアイドル、女子アナらの頭部を持った働き蜂たちに混じって、岩本沙夜がいた。沙夜の傍らには
蜂女のボディを持った幼い妹がいた。3人の女子高生が、立花レーシングクラブのエミやミカ、ユリたちがいた。
250体の美貌の蜂女たちは、ニッコリと頷き合い、羽根を広げると、一斉にいずこともなく飛び去っていった。
                                          (おわり)

493:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:46:46 BqNmFGmG0
・・・以上です。長い間おつきあいいただき、ありがとうございました。m(__)m

それにしても、予定よりもずいぶん長くなってしまいました。東京タワー大決戦後の蜂女たちの扱いについて
色々考えた末に、当初考えていたストーリーを大幅に変えてしまったので、そのあおりを食って沙耶さんの妹の
繭ちゃんや、女子高生3人組の登場シーンがほとんどなくなってしまいました。
特に女子高生3人組は、アワーBの時まで本郷たちを監視するスパイの役割だっただけに、ちょっと残念。
まあ、後味を考えればこれで良かったかと思います(* ̄▽ ̄*)。
それに、こういうラストにしておくと>>408-409さまのSSともなんとかリンクできそうですから。
芸能界の美女たちが改造された働き蜂女については、当初実名で書こうかとも思ったのですが、こちらは
さすがに思いとどまりました。

>>385さまの案のようにショッカー大幹部たちの派閥抗争を描くというのも面白そうだったのですが、
自分としてはこれだけの死闘の後ですから、千明ちゃんたちには平和な時をプレゼントしてあげたかったんです。
自分は妖艶な千明ちゃんも好きですが、おっとりしていてよくしゃべる、素のままのちぃちゃんも好きですから。
そして、ひょっとしたらひょっとしたら、正義の蜂女ライダーとしての復活があるのかも(・∀・)。

494:名無しより愛をこめて
08/04/30 21:47:03 BqNmFGmG0
本当は栗山蜂女×一文字隼人や、栗山蜂女×死神博士のHシーンもちゃんと用意してあったのですが、後半は
萌えでなく燃え展開一筋でいこうと思ったので、思いきって切り捨ててしまいました。
当初は栗山蜂女が、なんと脳改造された一文字に惚れてしまう(〃▽〃)展開なんかも考えていたんですよ。

立花藤兵衛と滝和也にはずいぶんと気の毒な役回りをさせてしまいました。ファンの方には怒られそうですね。
いえそれとも、ずいぶんと美味しい役回りだったかな?
一般人もたくさん死んで(芝公園の周辺住民は全滅ですね)、ライダーらしくないという批判もありそうです。
五郎? あの子ならまだ人間のままで、ショッカーのアジトのどこかにいるはずですよ。利用方法が見つかるまでね。
そうそう、この話の中では、蜂女は一体たりとも死んでいないという設定です。カワイイ蜂女ちゃんたちを
殺す(/□\*)のはどうしても忍びませんでした。

それにしても、後編は別に栗山ちぃちゃんでなくても成立する話でしたね。千明ちゃん自体がほとんど登場せずに
ダブルライダーばかり目立っています。前編もまあ、どちらかと言えばそうなんですけど ( ̄▽ ̄;)。
でもこういうきっかけがなかったら、ずっとずっと書きたくてでも気がひけていた「蜂女が主人公のSS」を
書く機会はなかったんじゃないかと思います。その意味で、206さまにはとても感謝いたしております。
それではここでひとまず筆を置きます。さようなら。(^-^)ノ

495:名無しより愛をこめて
08/05/01 02:08:01 H0eBDQD20
>>421-494 295様。

206です。何という大作。そして何と濃厚で綿密なストーリー。
萌えに燃えました。完全にKOされました。うう、凄すぎてうまく表現できません。
いやぁ、マジで滝になりたいです(^^; 喜んで悪堕ちしちゃいます。

>その意味で、206さまにはとても感謝いたしております。
いえいえ、そんな、こちらこそ、何とお礼を申し上げたら良いのか。

またお目にかかれることを楽しみにしています。
どうもありがとうございました。


496:名無しより愛をこめて
08/05/01 14:50:45 c3WyfKVi0
295さん
385です。SSというのもはばかられるような大作ですね。
非常に読み応えがありました。
自分などにも気を使ってくださりありがとうございます。
確かに東京タワーのくだりでは大量の死者を思わせますが、
それをいったらハリウッドの娯楽大作やウルトラマンだってそうですしw

蜂女たちのその後などの更なる展開を暗示させる終わり方も秀逸ですね。
これなら(エロは別としてもw)千明ちゃん主演の実写版なども見たくなってきましたね。

ショッカーもそのうち蜂女たちの生存に気づくかもしれません。
そうなると滝の率いる量産蜂女軍団を迎え撃つ千明蜂女軍団。
そこにライダーたちが加勢するなど興味が尽きません。
そして千明蜂女と一文字ライダーとのラブストーリーが絡んだり・・・

すいません。言うのは簡単ですね・・聞き流してくださいませ。

497:名無しより愛をこめて
08/05/01 16:10:36 u+8pTnXyO
>>496
>千秋ちゃん主演の実写版なども見たくなってきましたね。

本郷役が黄川田で一文字役が高野、脚本が井上敏樹だったら絶対に却下だw

498:名無しより愛をこめて
08/05/01 19:37:16 dmWigSTW0
>>421-494 295様、GJ!
>>209で最初に「東京タワー決戦」を提案した者です。
思いつきを実際にSSに使っていただきありがとうございました。
予想を遙かに上回る素晴らしい出来に感動しまくりでした。
まさに超大作という言葉がぴったりの力作ですね。

東京タワー決戦は私のイメージではサイクロンを使った空中戦だったのですが、
さすがに旧サイクロンが飛び回るのは無理がありましたか。単調になりそうだしw
295様の書かれた、タワー上部→地階→地上という目まぐるしい展開は、
結果的に最終決戦としては理想的な展開だったと思います。

ところで気になってるのが「大幅に変える以前のストーリー展開」ってやつ。
どんなラストを想定しておられたのか、ちょっとだけでも教えてもらえませんか?

499:名無しより愛をこめて
08/05/01 23:29:40 BOG48hdE0
>>497
しかしながら立花藤兵衛(演:宮内洋)で、295氏のSSの展開だったらそれはそれで見てみたいw

500:名無しより愛をこめて
08/05/02 21:45:41 lWPaFw3k0
>>295様 
>>422-492お疲れ様です!
前半萌え死に、後半燃え死にました!

前半、実は自分もSSのようなものをいくつか書いてみたのですが、
エロい描写がどうもエロくならず、修行中で、大変勉強になります
(…すみません、実は読みながら興奮しまくって勉強どころではありませんでした(汗 )

後半、「一文字が脳改造」というのでどんな破滅的な話になるのかと
どきどきしながら読んだのですが、拡げた大きな風呂敷を正面から回収した上、
熱い展開から、絶望の中に希望を残すラストにつながっていき、素晴らしかったです。
(でもたしかに、おやじさんは熱い漢を見せたものの、気の毒ですね)

また、チェスと将棋のたとえ、熱死球、複眼と頭部の解釈、赤い手袋の解釈等、
きめ細かい設定もよく考えられていて、いちいち「なるほど」と思えました
(特にチェスのたとえ、なんでせっかく捕まえたのに催眠程度でお茶を濁すのか、
という永年の疑問が解消した気がします(w )
死神博士の「切り札」は、色からして、デザインはアレを思い浮かべればいいのでしょうか?

それから、当スレで練られてきた各種アイデアを効果的に盛り込んでいる上、
「改造ノズル」はじめ、蠕動する乳房とか、蜜による局部からの栄養補給とか、
「蜂女SS」のジャンルで蓄積されてきた小道具を効果的に活用されていたのも、
萌えを増幅させていたと思います

改めて、お疲れ様でした。いつかまた新作もお読みしたく思います

501:名無しより愛をこめて
08/05/02 23:08:34 +8JcsP7w0
>>495=206さま。>>406=385さま。>>498=209さま。そして>>500さま。
295です。拙作への感想ともったいないばかりの暖かい声援、本当にありがとうございました。 o(_ _)o

>>495さま。
いえいえ。自分は206さまが>>215で提案され、>>279-283でSSにまとめられた、蜂女に誘惑され
毒針の餌食になる捜査官のストーリーを読まなければ、今回のSSはまず書かなかったはずです。
実は自分は、ある伝説的な蜂女SS職人さんに憧れてこの手のSSを書き始めたのですが、蜂女以外の女性怪人を
モチーフに書くことはできても、さすがに蜂女をテーマにすることだけはおこがましくて避けていたんです。
ですが、栗山千明ちゃんの蜂女改造で盛り上がっているこのスレのノリを見ているうちに、なんだか
こういう縛りの中でなら書いていいような気がしてきておりました。そんな中で206さまが投下されたSSは、
まさに自分にとって駄目押しだったんです。(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・
「蜂女だからと言って、本郷ライダーで書かなくてもいい。もっと自由に一文字ライダーの頃の設定でもいい」
というのは自分にとってまさに「目からウロコ」でした。(・0-)⌒☆
おかげで、>>422-492のような、自分でもちょっと驚くほどの大作(?)が書けたんです。
ですから206さまだけでなく、このスレの住人の皆さまには、いくら感謝してもしきれません。
皆さま、本当にありがとうございました。m(__)m
そして206さま。これはわたしからの個人的なお願いなんですが、ぜひまた次のSSを執筆して下さい。
特に>>281-282でご披露されたような、男性の方の視線の動きを意識したエロティシズム溢れる表現と、
滝のセリフのユーモラスさが溶け合って生み出す絶妙の空気は、自分なんかには決して真似できない独特の
持ち味だと思います。特に「それにしても…堪らないな…この」がツボでした。 (*´▽`*)=3
栗山蜂女にこだわる必要は無いと思いますが、ぜひまた、新作を披露していただければ嬉しく思います。

502:名無しより愛をこめて
08/05/02 23:09:40 +8JcsP7w0
>>406さま。
大量死に対してのフォロー、ありがとうございます(*^∇^*)。
今回書いていて、いちばん気になっていたのがこの件でした。本来、ライダーなら一人の犠牲者も出すまいと
するのでしょうが、爆発するタワービルから多くの暴徒たちを救う手段を、自分はどうしても思いつくことが
できませんでした。・・・うーん(-_-;)。まだまだ自分は修業が足りないようです。
本SSのその後の展開については、皆さまの想像にお任せするということで。
個人的にはカワイイ蜂女たちを一体も殺したくないので、イナゴ男率いる量産型軍団との全面戦争は
ご遠慮したいのですが、もしもそういう設定で続きを書きたいという方がおられましたら、自分の設定を
そのままお譲りしますので書いていただけたら嬉しく思います。
それから、千明ちゃん主演の実写版というのは自分もぜひぜひ見てみたいですね。
エロは無理だとしても、ボディペインティングの全身特殊メイク(*/▽\*)はぜひ生かしていただいて。

>>498さま。
東京タワー決戦の設定、勝手に使って申し訳ありませんでした。 (´∀`;)ゞ
おっしゃる通り、サイクロンでの空中戦は自分の実力ではちょっと描写しきれませんでした。
それにライダーの戦いの神髄は、やはり場所を切り替えながらの地上戦にあると思いまして。
大幅に変える以前のストーリーですが、自分は当初、蜂女たちの全面勝利で終わらせるつもりだったんです。
本郷敗北のための伏線を仕込むのが、女子高生3人組のもともとの役目でした。
けど、いくら蜂女スレといってもライダー完全敗北でいいんだろうか、蜂女たちの蹴死で終わらないと
皆さん納得しては下さらないんじゃないだろうかと、不安になってきたんです。 Σ( ̄□ ̄|||)
そこで>>384で、皆さまにちょっと意見をお伺いしてみたような次第なんです。
それで一時は>>389で書いたような、本当なら蜂女が勝ってたんだけど・・・的エンディングも考えました。
でもやっぱり、カワイイ蜂女たちを殺してしまうことは自分にはどうしてもできませんでした。
自分はいつも、改造された女の子にどうしても肩入れ、というか感情移入し過ぎてしまうんですよね。
結果的には、カタストロフが引き起こされて勝敗がうやむやになる幕引きを選択いたしました。

503:名無しより愛をこめて
08/05/02 23:10:14 +8JcsP7w0
>>497さま。>>499さま。
「仮面ライダー THE FIRST」「THE NEXT」の設定だと改造人間のボディは単なる強化服になるので、
ボディフェチな自分的には嬉しくないですねぇ。役者さんについてはノーコメントということで。

>>500さま。
もったいないほどのお褒めの言葉、本当にありがとうございます。
なんだか500さまの書き方だと、練りに練ったストーリーみたいに思えてしまいますが、実際には細部は
かなり行き当たりバッタリだったりします。将棋とチェスのくだりなんか、その場で思いつきで入れただけの
完全に後からのこじつけですからね。<( ̄∇ ̄;)ゞ
あと、自分はエロ描写がどちらかというと苦手で、得にあえぎ声というか、嬌声の描写が下手だと思っています。
他の方の描写を借りてきたりするんですが、どうしても納得できるようなものにならないんですね。
まだまだ修業です。トホホ (>,<) 。
改造ノズル等はおっしゃる通り、おにゃ改スレ等で蓄積されてきたものをそのまま拝借しています。
フェチのツボは人によって違うと思うので、万人にヒットする萌え描写を生み出すことは難しいですよね。
例えば自分にとっての一番の萌え描写は「体側にズラリと並んだ開閉する気門」だったりするんですが、
でも、これを萌えとして共有できる人って、とても少ないんじゃないかと思っています。
ですから、ある程度職人さんたちの間で使い回されてこなれたものになってるガジェットは、とても助かります。
そうそう、イナゴ男さんのデザインはだいたいアレというか、黒太陽でいいんですが、黒い色の影月みたいに
シャープな感じじゃなく、もっと土俗的で悪魔的な感じをイメージしていただければと思います。
500さまも、SSの執筆頑張って下さいね。おにゃ改スレの顔としてこれからのご活躍を期待しております。 (*^ー゚)ノ

それでは。自分はまたしばらく潜伏いたします。また急に書きたくなることがあるかも知れませんので、
その時はまたおつき合いいただければ幸いです。(^▽^)ノ~

504:名無しより愛をこめて
08/05/03 01:56:29 6n8EOQR40
過去スレ見てたらこんなの発見しました(w
---------------
女子高校生位の子が改造されるシーン
スレリンク(sfx板)

680 名前:名無しより愛をこめて 投稿日:04/10/10 (日) 19:18 :47 ID:uRZweZeE

キルビルのゴーゴー夕張(栗山千明)を改造人間にしてやって欲しい。

505:500
08/05/03 03:08:05 6n8EOQR40
よく見たら切りのいい番号をとっていたことに気づきました(汗

>>295=>>503
ていねいなお返事と過分なお言葉ありがとうございます
さらっと書いてぴたっとはまるのですからなおさらすごいです

自分は留守番のつもりですので、お暇ができたら是非また!

506:名無しより愛をこめて
08/05/03 07:20:09 4d+Qvalp0
>>503
>例えば自分にとっての一番の萌え描写は「体側にズラリと並んだ開閉する気門」だったりするんですが、
こりゃまたずいぶんと妙なものがツボだったりするんですねえw

ところで、間違ってたら申し訳ないのですが、ひょっとして295さんは、女の方ですか?
何となくそういう雰囲気がただよっているもので…

507:名無しより愛をこめて
08/05/03 08:44:19 OfOBc7vgO
>>506
あ、それ!僕もずっと気になってました!

508:名無しより愛をこめて
08/05/03 18:18:58 jUTpFi8t0
どうでもいいが、ブラウザでこのスレを見た時いちばん上にくるのが
キーワード【 エロ 兵衛 全裸 栗山 千明 股間 手術 】
にたまたまなっててワロタ
エロ兵衛って誰だよw

509:名無しより愛をこめて
08/05/03 22:27:03 sfkbNMnD0
蜂女の休日
URLリンク(www11.ocn.ne.jp)

510:名無しより愛をこめて
08/05/04 02:06:37 TDULkleL0
295です。以後ROM専に徹するつもりだったのですが、もう1レスだけお詫びと言い訳を。
>>501>>502で、>>496さまへのレスアンカーを>>406とつけ間違えてしまいました。
それも2回も。たいへん申し訳ございませんでした。
不快な思いをなされたかも知れませんが、何卒お許し下さいませ。

>>506さま。
> こりゃまたずいぶんと妙なものがツボだったりするんですねえw
うーん。やっぱり変ですか? 変ですよね( ̄□ ̄;) 。
「体側にズラリと並んだ気門」というのは、蜂女改造SSの伝説的職人さんであったBeeFさまという方が
ご自分のSSの中で披露された発想なのですが、自分はこれにノックアウトされてしまったような次第です。

別に自分は昆虫フェチでも何でもないのですが、女の子を改造する時には、決してグロテスクな怪物には
したくないんですよ。妖精っぽい、異形なんだけどはっきり美しいと言える姿に変えてあげたい。
だから改造後も改造前のままの顔出しにしておきたいし、昆虫人間といっても身体が硬質の外骨格装甲で
武骨に覆われていたり、昆虫の外肢が脇腹から生えていたりするのは生理的に抵抗があるんです。
で、ズラリ並んだ気門の列というのは、女の子のシルエットを崩さず、邪魔にならずに昆虫人間らしさを
演出してくれる、素晴らしいガジェットだと思うんですね、個人的に。だから好きなんです(〃▽〃)。

もしも自分が蜂女に改造されるとしたら、蠕動する同心円模様の蜂の乳房以上に、体側の気門の存在によって
自分が人間ではなくなってしまったことを思い知らされるだろうと思います(*/▽\*)。
自分の脇腹から太股にかけてズラリと気門が並び、呼吸とともに開閉するところを想像するとゾクゾクします。

> ひょっとして295さんは、女の方ですか?
なんかSSに、生々しいはしたなさが漂っていましたか? 不快に感じられたようならお許し下さい。
ご明察の通り、自分はもしも戦闘員に改造されるとしたら全身タイツではなく、網タイツをはく立場の者ですよ。

それでは、これを境にROMに戻ります。大変失礼をばいたしました。

511:名無しより愛をこめて
08/05/04 02:22:32 i5B5E3S50
206です。295さん、どうもありがとうございます。
拙い内容でしたが、私のSS等が295さんの一助となったとのこと、とても嬉しいです。

また、295さんのご指摘で「はっ」と気付きました。と言いますか、自分では全く
気付いていませんでした(^^;。まさに仰る通りで、先の拙作の描写は滝の視線での
主観映像のような感じになっていますね。
自分がが誘惑される人間(滝ですね)になったとして、そこで目にするであろう絵を
頑張ってエロっぽい文章にしてみた次第です。()での内心の呟き台詞が多いのも
同じような感じですね。
特に意識していた訳ではないのですが、「持ち味」と仰っていただけて大変
嬉しいです。皆さんに萌えていただけるのであれば、この線で頑張ってSSを書いて
みようかと。蜂女物ではなく他の女怪人物になるかもしれませんが…。

ただ、295さんの作品のように萌えと燃えが融合したストーリーが書ければ良いの
ですが、まだまだ未熟で。実はご指摘を生かして前作をリライトしてみようと
思ったのですが、色仕掛け技に至る経緯やその後のストーリーがなかなかうまく
書けなくて。
もちろん女怪人が自分の快楽や欲望を充足させるという面もあると思いますが、
エロい誘惑は目的達成の手段、作戦遂行ストーリーとの絡みがあってこそ活きます
よね。

本当にありがとうございました。またお待ちしております。
私も頑張ってみますが、あまり期待しないでください(^^;


512:名無しより愛をこめて
08/05/04 07:43:02 DBktUCIp0
>>511
男を誘惑する女怪人の話はTV放映されたものにもあるから(例:バラランガ)
それをベースにして細部を自分の妄想でふくらませていけば
作戦遂行ストーリーなど難しいことを考えなくてもすむんじゃない?
その怪人が気に入らなければ、怪人だけ別の女怪人と入れ替えてさ

513:名無しより愛をこめて
08/05/04 22:34:17 srs8qfRC0
>>263

>人間体からの変身は、どこからともなく現われた無数の魚たちが亜矢子に群がり、全身の穴から
>続々と体内に侵入し、快楽にあえぎのたうちながら変身するという、エゲツないもんだった。

遅レスだが詳細↓

突然、水槽が割れ、魚といっしょに水がふき出した。
魚たちは、ぬれた床で二、三度はねると、亜矢子におそいかかり、
彼女の体にかみついた。
ついに、ガラス窓が破れた。
魚の大群が、どっと部屋の中に飛びこんで来た。そして、われ先にと亜矢子に取りついた。
魚たちは、亜矢子ののどに、あごに、眼球に、かたに、うでに、しりに、
体のありとあらゆる場所に食いつき、皮ふをさき、肉をかみやぶって、
亜矢子の体の中にもぐりこんでいった。
亜矢子は、そのたびにうめき、悲鳴をあげ、のたうちまわった。
しだいにその痛さが快感に変わっていくのか、苦しみから喜びに表情が移っていく。
亜矢子の細胞の中に、何百種もの海洋生物の遺伝子が入りこみ、
新しい遺伝子情報を取り入れた。新しい細胞の分化が、体内で進んでいたのだ。

(仮面ライダーBLACK MADソルジャー計画 P163より)


514:名無しより愛をこめて
08/05/05 03:22:11 EjozPEs90
>>513
おお、ついに手に入れられたか!GJ!

では>>263
>で、その小説の挿絵を描いていたのが無名時代の新貝田鉄也朗(エロ絵師)で、
>手術台に全裸で固定されての改造シーンとか、むちゃくちゃエロい絵を描いてた。
の挿し絵をうp!うp!

515:名無しより愛をこめて
08/05/05 12:59:00 vMhRLgT70
>>513
GJ! 今度は亜矢子さんの改造シーンの描写もお願い

516:名無しより愛をこめて
08/05/06 07:58:15 qYy5aj0v0
ぱにぽに絵板@2chより「蜂女」
URLリンク(w7.oekakies.com)

おまけ「ガマボイラー」
URLリンク(w7.oekakies.com)

517:宣伝
08/05/06 17:22:36 iEZpxVjn0
こちらのスレ、新スレ立ちました
SS職人様、ぜひこちらにもご投下ください

おにゃのこが改造されるシーン素体10人目
スレリンク(sfx板)

518:名無しより愛をこめて
08/05/06 18:12:22 QEZvMvKV0
>>512さん
206です。アドバイスありがとうございます。
上の方のレスにも出ていましたが、バラランガとかですね。あのエピソードは
まさに誘惑操りモノですし、良いですね~。またまた滝がやられちゃうことに
なりますが(^^;

他の女怪人に入れ替えるというのは目から鱗でした。
放映では男怪人だったエピソード・作戦を女怪人で遂行したら…というのも
面白そうです。何か良いネタがないか探してみます。

>>517さん
紹介ありがとうございます。こういうスレもあったのですね。
私は職人でも何でも無いですが、覗かせていただきます。
ただ、改造シーンは好きな部類ではあるのですが、そのシーンに関しての妄想が
あんまり沸かないんです。改造前後の性格変貌にはかなり萌えるんですが。
うーん、何でだろう(^^;

519:517
08/05/06 19:10:13 iEZpxVjn0
>>518 206様
「改造されるシーン」に特化しているというわけでもなく、女性改造もの全般OKですよ。
萌える部分の妄想が形になりましたら是非是非!

520:名無しより愛をこめて
08/05/06 20:55:24 vdQaly/I0
>>518

シーンよりも改造前後での精神変容は漏れもツボだ。
ナカーマ

521:名無しより愛をこめて
08/05/06 21:20:34 PP+wVS7L0
ネットで拾えるショッカー蜂女のオリジナルSSを集めてみたよ
蜂女の素体に選ばれた女性はいろいろだけど、悲劇に終わる話が多いね

フェンシングの女子選手・青木奈美が罠に嵌められてハチ女に改造される
URLリンク(www.ne.jp)

ショッカーにライダーが仇だと騙された緑川ルリ子は父の仇を討つため働き蜂女に改造される
URLリンク(moriyand.hp.infoseek.co.jp)

滝和也の恋人・涼子は滝の目の前でショッカーに拉致されて性奴隷マヤこと蜂女に改造される
URLリンク(blog.livedoor.jp)
URLリンク(blog.livedoor.jp)

本郷猛の恋人で緑川博士の教え子の里沙が死神博士の罠にかかり蜂女に改造される
URLリンク(wiki.livedoor.jp)

ショッカーによって蜂女に改造されたバイオリニスト、綾小路ナナの悲劇
URLリンク(www.geocities.jp)
URLリンク(www.geocities.jp)

女子大生オートレーサー・蒼井蜜子は蜂女に改造された直後、本郷猛に助けられライダー2号となるが
スレリンク(sfx板:50-75番)
スレリンク(sfx板:84-100番)

【おまけ】蜂女に処刑される赤女戦闘員
URLリンク(aoi.sakura.ne.jp)

522:名無しより愛をこめて
08/05/06 22:37:25 fgCpDwJX0
>>518
ハエ男の女性版なんてどうですか?
立花レーシングクラブの皆にナノマシンを飲ませて操るという設定で
ハエの代わりになる動植物はまあ適当で

あとガラガランダみたいに組織を裏切ったふりをする女怪人はどうです?
人間体がないと妄想しにくいようなら、綾小路律子か女幹部マヤあたりが
失敗の責任を取らされて処刑されそうになりライダーのもとに逃げてきた
とかいった設定にしておいて、実は女怪人だったとかにしてみては?

523:名無しより愛をこめて
08/05/06 23:18:33 vdQaly/I0
おにゃのこ改造スレと区別がつかなくなってきたぞ。

524:名無しより愛をこめて
08/05/07 20:23:29 Am+KOGbR0
おにゃのこ改造スレとうまいこと住み分けができるといいんだけどね。
SSの投下はこちらには遠慮してもらっておにゃのこ改造スレで一括して受け入れて、
その代わりこちらのスレでは、女怪人全般に関する話題を幅広く扱うとかで。
いずれにせよ今のままではスレタイと内容がそぐわなくなってる気がする。

525:名無しより愛をこめて
08/05/08 03:13:46 B/he/V2C0
206氏がおにゃのこ改造スレに移住したもよん

526:206
08/05/08 08:18:40 NkCwc6Zr0
>>522さん
アイデアをありがとうございます。
ハエ男の回って、操り物でしたっけ。すっかり忘れてしまっています。
エピソードをチェックしてみます。
裏切った振りというのはイイですね。助けを求めて甘く接近というのは萌えます。

SSは完成したら(まだ始めたばかりなのでいつになるか未定ですが^^;)、
改造スレの方に書かせていただくつもりですが、女怪人話など、こちらの方にも
ちょこちょこ顔を出させていただこうと思います。


527:名無しより愛をこめて
08/05/08 08:36:39 f4sqktxD0
>>526
ガンガレ!
206さんはきっといいSS職人さんになると思うので応援するよ

ハエ男の回は、一文字を恨む男がハエ男に改造されて、小型ハエロボットを使って
コーヒーに洗脳薬を入れ、藤兵衛や五郎、ライダーガールズたちを操ろうとした話だよ
あと口から噴く液体でお手伝いさんを溶かしてしまうことでも、その筋では有名

528:名無しより愛をこめて
08/05/08 08:40:17 +fPXL2FOO
295氏って有名な職人さんなの?誰か詳しいこと知ってたら教えて!

529:206
08/05/08 09:13:50 NkCwc6Zr0
>>527さん
どうもありがとうございます。
今、エピソードを検索していたところです。で、ようつべでお手伝いさんを
溶かすシーンの映像を発見しました。これはなかなか凄いなぁ。きっと
溶解シーン萌えの方の間で有名なんですね。

>>528さん
すみません、私も詳しくないのですが、関連スレに以前いらしていた職人さんかも?
とのお話が書いてあったので。
ご本人さんは今はROMとのことですし、名無しで書かれた理由があるのだと思い
ますので、ご迷惑だったかも…。すみませんでした。


530:名無しより愛をこめて
08/05/08 16:20:11 vWqUiYIJ0
お尻コンテスト優勝で芸能界入りした渡辺万美ちゃん。
URLリンク(ameblo.jp)
千明様ラブを以前から公言しているので、ぜひ千明様の手で蜂女に改造してあげてください。

531:名無しより愛をこめて
08/05/08 16:39:40 o/6VjJzB0
「エロい女怪人」でググったらこんなのが引っかかった

URLリンク(tv-1.log.thebbs.jp)
ハンサムな怪獣怪人 不細工な怪獣怪人
> [41]特撮大好き人間 06/05/03 09:08 laOvMHnrRQ
> かつて、2ちゃんねる 特撮板に エロい女怪人に萌えるスレ なんてのがあったっけ。女怪人(幹部も含む)には3パターン。
>
> 1:顔出しコスプレ系 蜂女 バラリンカ怪人 ビシュム 魔女妖怪全般(例外あり) ロビンちゃん ロビーナちゃんもこの部類。
> 2:スーツアクトレスが演じる仮面系 ダルニア 水将軍アクアル 雷将軍サンダーラ テントリーナ ミミーナ 等 美形に作られている上、女性らしいシルエットが特徴。
> 3:設定上女性、演じているのは男性(アフレコは女性)ドクダリアン 毒蛾くの一 ヒャクメルゲ ユキバンバラ ノコギリトカゲ 等 グロい奴も結構多い。
>
> 3にはカッコイイのもいるけれど論外。1か2で、美しいとかエロいとか思う女怪人、あなたはどうですか?

532:名無しより愛をこめて
08/05/09 14:34:17 lntTAOiz0
>>531
分類するんだったら、1の顔出し系、2の仮面系はさらに次のように細かく分類してやってくれ

1-1 完全顔出しコス系(魔女メドーサ、マリバロン、レー・ネフェル、その他女幹部のほとんど)
1-2 顔出し+メイク系(ビシュム、ファラ、魔女ザルバー、レッドバットン、カラカサなど。レミーラもか?)?
1-3 仮面+唇出し系(蜂女、妖怪王女、赤バラの剣士、レディーゴールド、ズー、スネークなど)
1-4 目出し口元マスク系(魔女参謀、バラリンカなど。数は少ない。キシリア風マスクとかあってもいいのに)

2-1 フルフェイスマスク系(プロレスマスク系で戦闘員に多し。ベラ&ベス、ダーク女アンドロイドなど)
2-2 ベネチアンフルフェイスマスク系(女性の顔を模した無表情の美形仮面系。魔忍シルビア、サンダーラなど。
 少々デフォルメが加わるとマルチーワ、アクアル、ラゲク、それにダルニアなども加えていいだろう)
2-3 完全異形系(ホラーガール、マジョリンガ、ピット星人、女インベーダー、チェーンソーリザードなど)

あと女怪人のボディについても、
A 全身タイツ系(蜂女、ファラキャット、パンサーレディなど。ビシュムやレー・ネフェルも入れていいか)
B レオタード+タイツ系(魔女メドーサ、妖怪王女、マジョリンガ、クノーイ、バラリンカ、シルバレラなど多数)
C コスプレ衣装系(戦隊シリーズの女幹部のほとんどはこれだと思う。ものによってはBと紙一重になる)
D 着ぐるみ系(ズー、バトルマーシャ&カーシャ、ヘルバイラ、カミーラなど。萌え度はかけた予算に比例する?)
E ボディペインティング(全身特殊メイク)(X-MENのミスティーク、メシア(牙狼)など。金がかかるせいか少数)

などという細分化が必要ではないか
また設定上、そのボディが全裸なのか衣服なのかという区別も重要だと思う
(例えばJのズーは着ぐるみ系だが、物語の中では全裸という設定なのでエロく感じる)

そして当然ながら、女怪人でありながら中身が男というのは誰が何と言おうと不許可

533:名無しより愛をこめて
08/05/09 18:07:32 DtYwAmjg0
>>532
チェーンソーリザードは<フルフェイスマスク+設定上も現実にも全裸>という
まれな例ですね。ワンシーンだけだけど

534:名無しより愛をこめて
08/05/09 19:19:38 Iq5K17w50
>>533
そもそも「人間の顔の上から異形のマスクを被っている」設定の女怪人自体、稀なケースですよね
一応マスクには設定上の意味があるんでしょうけど、ほとんど黒一色で華やかさが足りないので
益子梨恵にポニーテールのまま戦って欲しかったと思ってるのは私だけでしょうか

え? スタントアクトレスが使えないと佐田真由美のサグレーみたいになるって?

535:名無しより愛をこめて
08/05/09 22:45:17 ivptKRRx0
ゴ・ベミウ・ギは悩殺体(要するに黒水着姿)でクウガと闘って欲しかった

536:名無しより愛をこめて
08/05/10 02:02:31 wC016Lx+0
>>532
「ふつうの女性が悪の組織に強制改造された」女怪人が少なすぎる
数少ないそういうのに限って「女怪人でありながら中身が男」だったりする
需要と供給のバランスがどうにもおかしい




要するに、サソランジンのストーリーで登場怪人が蜂女だったら伝説になるのに、ってこと

537:名無しより愛をこめて
08/05/10 02:14:17 WZ07rSN20
>>536
男を悩殺するエロ怪人に強制改造されても悲劇にはならんぞ。
自分から「いっそ蜂女に改造されたい」という女性までいるようではな。

538:513
08/05/10 02:56:13 6JXsMSm20
>>514

URLリンク(pict.or.tp)
URLリンク(pict.or.tp)
URLリンク(pict.or.tp)
URLリンク(pict.or.tp)

「手術台に全裸で固定されての改造シーン」と
「無数の魚たちが亜矢子に群がるシーン」
見開きの修正下手でスマソ
ついでにMADソルジャー(変身姿)もうpしてみた。

個人的には南光太郎と原亜矢子の二人が全裸で夜の海を泳ぐシーンが抜けたりする。
実はこれは伏線で海の中から大量に湧き出た魚の群れによって亜矢子が変身するんだが。(初変身)

>>515

初めて改造されるシーンは無く、再改造シーンしかない。
しかもたいしてエロくなかったんだがそれでよければ。


539:514
08/05/10 06:51:33 Wxfv5hfs0
>>538
GJ! ありがとう!
想像してたのとずいぶん違うが、これはこれでいいかもw
乳首を自分で描き入れたり、いろいろ想像出来る余地がある

ところでエロい挿絵ってのはこれだけ?
全裸で夜の海を泳ぐシーンの挿絵とかはないの?

540:名無しより愛をこめて
08/05/10 09:04:06 EItRhVDa0
>>537
エロ怪人エロ怪人っていうけど、色香で男を誘惑する女怪人って
バラランガくらい(しかも人間体だし)しかいないよな

541:名無しより愛をこめて
08/05/10 09:23:05 oBGpGdN80
>>540
モモイロアルマジロ

542:名無しより愛をこめて
08/05/10 09:26:46 EItRhVDa0
>>541
うおっと忘れてたw

543:名無しより愛をこめて
08/05/10 11:48:44 7KhoNLms0
>>538
感激です!ありがとうございました

544:名無しより愛をこめて
08/05/10 17:57:47 e1pCzEYV0
>>538
さすがにBlackの怪人はグロいな
時代的にBlackから真がいちばんヤバイオな流行だったからな


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