08/04/26 21:50:47 i7tDMcFQO
言いながらわたしはまず、この状態では絶対に爆発しないから、と
言いながら爆弾を妹に渡し、次いで右手で脇腹の収納スペースから信管と
携帯電話を取り出し、信管を妹に渡した。そして携帯のアラームを
四十分後に合わせた。携帯の充電端子に信管を差し、アラームが鳴ると
信管が作動する仕掛けなのだ。わたしは左手で壁に高周波を当て続け
ながら、話を続けた。
「壁に穴が空いたら、中の配電装置に爆弾を仕掛ける。今から四十分後、
爆弾が破裂し、基地全体の電源が破損して、しばらく復旧不可能になる。
結論を言えば、その隙にあなたは脱出できるはずなの。だけど、
そのためにはもう何段階かの説明が必要」
…あまり時間はない。わたしは必要最低限の説明をして、しかも
そのすべてを茜に同意させねばならない。