おにゃのこが改造されるシーン素体9人目at SFX
おにゃのこが改造されるシーン素体9人目 - 暇つぶし2ch153:名無しより愛をこめて
08/02/09 10:29:38 O0VKavSN0
GJでしたー
初めてSSを書かれたんですか?
非常にすっきりとまとまっており読みやすかったです。
ウルトラセブンの実際のストーリーとも適度に絡めてあってすばらしい。
また違う題材でも思いつかれたときにはSSに挑戦してくださるとうれしいです。

154:maledict ◆sOlCVh8kZw
08/02/09 14:27:45 pkGPebU20
>>126様 >>136-152GJです!
アンヌの変容のシーン、細部の描写がていねいでエロかったです
種族の記憶が流れ込んで精神的に同化されてしまうシーンも興奮しました
それ以外にも女性被害者がばんばん出てきてサービス満点でした。ごちそうさまです。
あと、改造(同化)シーン以外だと、石黒隊員だけなぜ同化されなかったのか
の設定がとても巧みした。…というか永年の疑問が解決した気分です(w

…一応パラレルの世界なのでしょうが、実はこのあとアンヌが、セブンが過労死寸前で
帰郷するまでずーーっと猫をかぶっていたんだったりしたら((((;゚Д゚))))

155:名無しより愛をこめて
08/02/09 15:08:49 1a+TwAWd0
モンキー博士と女助手に手術台で拘束され猿人間にされるアンヌ
もお願いします。

156:名無しより愛をこめて
08/02/09 15:18:02 f4gpiwCL0
ボーグ星人の女に捕らえられてサイボーグ手術されてしまうアンヌもぜひ

157:名無しより愛をこめて
08/02/09 21:53:24 MKi5GLgT0
セブン帰還後に帰ってきたブラコ星人でお願いしますm(_ _)m

158:蟻蜂フリーク ◆/sIh2XqTo2
08/02/10 06:19:46 8MPoSuXr0
>126さん
乙です!
うまいなぁ~。是非、デビューしてください^^
セブンじゃないけどタロウのマシュラとか作ってみては?
キノコ人間の話だったと思いますが^^


159:フォックス
08/02/10 07:27:30 nSClu9G00
お久しぶりです
最近忙しくてスレに来ることができなかったんですが
新しいSSが投下されているようなのでボクの動物ネタSSはもう終わりですかね(笑


160:名無しより愛をこめて
08/02/10 08:39:16 f6hudtHSO
>>159
ゴーロン星人の猿改造ネタで書けばいいじゃん

161:名無しより愛をこめて
08/02/10 11:07:19 DShDbApL0
>>159
終わらなくていいよ。
それぞれが自分の持ち味を出して書くといいよ。

162:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:12:18 Ub6Jhwj50
女子高のプールに化けたキングカッパー2代目
…というのを風呂入ってて思いついた

163:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:22:05 +QUFDK5H0
>>126です。たくさんの感想、ありがとうございます。あまり批判がなくてホッとしました。
調子に乗って、アンヌ改造しまくり計画の第2弾を仕上げてしまいましたので、投下します。
「緑の恐怖」に引き続き、今度は>>156氏のリクエストにもあった「サイボーグ作戦」です。
ウルトラセブン本来の設定を無視しまくりのとんでもない暴走作です。
けれども、本当に書きたかったのは一番最後に出てくるネタだったりします(爆)。

164:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:22:20 +QUFDK5H0
G馬県、朝日沼。昨年のスカイラインの開通で、かっこうのドライブスポットと化した景勝地である。
陽光もうららかな春の一日。ウルトラ警備隊の友里アンヌ隊員は、非番を利用して親友の水木早苗とともに
楽しいドライブを楽しんでいた。
だが突然、ブレーキをかけてもいないのに、アンヌの運転する車が急停車した。「キャッ!」
エンジンが止まったわけではない。車が、どうしても前に進まないのだ。いくらアクセルをふかしても
車輪は空回りし、車体は目に見えない力で引っ張られるかのように、徐々に、徐々に後退してゆく。
「な、何なのアンヌ!?」
「わ、わからないわ。・・・く、車が宙に浮いてる!・・・ダメ! 引っ張られるッ!・・・キャアッ!!」
朝日沼の湖面が泡立ち、真っ黒な兜のような巨大な物体が、ゆっくりと水面に浮き上がってきた。
巨大な兜は湖岸に近づき、側面のハッチのようなものがパックリと口を開いた。
アンヌの運転する車は宙に浮いたまま、ハッチの中へと吸い込まれてゆく。
「・・・た、助けて! 助けてダンッ!!」

アンヌが目を覚ましたのは、金属の壁に囲まれた薄暗い空間の中だった。彼女は衣服をすべて剥ぎ取られ、
床に直立した手術台のようなものに全裸のまま、両手両足をX字形に拡げた状態で固定されている。
前方を見ると、やはり直立した手術台に全裸で磔になっている早苗がいる。
「あ、アンヌッ!」彼女はアンヌが目を覚ましたことに気付くと、悲痛な声で彼女の名前を叫んだ。
「早苗っ! 大丈夫!? ・・・ここは? ・・・ここはどこなの!?」
「・・・わからない・・・もうイヤッ!・・・早く、早くおうちに返して!!」

165:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:23:05 +QUFDK5H0
その時、フフフフ・・・と妖しく笑いながら、一人の女が物影から姿を現わした。
助けて! と叫ぼうとして、アンヌは思わず言葉を飲み込んだ。みごとなボディラインを露わにした、
長身で冷たい美貌のその女は、頭部を除いた全身が、なめらかな銀色でくまなく覆われていた。
それは一見、銀色の全身タイツのようにも見えるが、あまりにも皮膚に密着し過ぎている。
アンヌはすぐに、それが全身タイツではなく、まぎれもない彼女の皮膚そのものであることに気付いた。
女は妖しい笑みを浮かべたまま、アンヌと早苗の方を交互に見つめた。そしてアンヌの方に向き直り、
機械を思わせる無機的な声でこう告げた。
「うるとら警備隊隊員、友里あんぬ。オ前ハ、我々ぼーぐ星人ニヨッテ選バレタ、光栄ナ人間ダ。オ前ハ
コレカラ我々ノ仲間トナリ、うるとら警備隊隊員トシテノ立場ヲ使ッテ、我々ノタメニ働イテモラウ。」
ボーグ星人? 相手が宇宙からの侵略者だと知ったアンヌは、銀色の女をキッと睨みつけ、怒りを込めて叫んだ。
「冗談じゃないわ! 誰があなたたちの言いなりになるものですか!!」
銀色の女は妖しく微笑むと、こう答えた。
「無駄ダ。今カラオ前ハ、我々ぼーぐ星人ト同ジ身体ニナッテモラウ。我々ノ身体ヲ形作ッテイル液体金属ヲ
オ前ノ全身ニ注入シ、全身ヲ機械細胞ニ置キ換エテ、さいぼーぐトシテ生マレ変ワッテモラウノダ。」
アンヌの顔から、血の気が引いた。「な、何ですって!」
アンヌの心臓が、バクバクと激しく脈打った。サイボーグ!? この宇宙人は、わたしをサイボーグに改造する
って言うの? ・・・そんな・・・そんなことってありえるの!? 嘘よ! 嘘だわ! 誰か、誰か嘘だって言って!!

166:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:24:38 97pv2hw70
銀色の女は、早苗の方を指差した。「アノ女ハ、オ前ヲ改造スルタメノ実験さんぷるダ。マズ、アノ女デ
地球人ノ改造てすとヲ行イ、ソノ後デ、オ前ヲ我々ぼーぐ星人ノ仲間ニフサワシイ身体ニ改造スル。」
「い、イヤアーッ!!」その言葉を聞いて早苗が絶叫した。銀色の女は、両手両足を拘束リングに固定されたまま
激しく身体をくねらせて抵抗する早苗の方に向き直り、手を彼女の方に向けてスッと伸ばした。
「改造手術ヲ開始スル。」
すると、早苗が固定されている手術台の背後から、両側に巨大な扉のような機械がせり出してきた。ちょうど
手術台をすっぽりと覆い隠せるような形の、蓋状の扉であった。銀色に輝く扉の内面には、明滅する奇怪な
幾何学的文様が浮かび上がり、無数の針や銀色の触手アームがせわしなく蠢いていた。
「・・・い、いや!・・・いやッ!・・・」
扉がゆっくりと、内側に向かって閉じ始めた。手術台に縛りつけられた早苗を、すっぽりと覆いつくすように。
早苗は半狂乱になって叫んだ。髪を振り乱し、激しくもがきながら、あらん限りの声で絶叫した。
「い、イヤだ! ヤダぁーッ!! やめて! 助けて! お願い! やだ! いやだ! 助けて!アンヌーッ!!」
「さなえ! さなえーッ!!」
扉が完全に閉じて泣き叫ぶ早苗の姿を飲み込むと、扉の隙間からまばゆい光が閃いた。
「ギャアアーーーッ!!」早苗の凄まじい悲鳴が周囲に轟いた。
「早苗ッ! 早苗えッ!!」アンヌは必死で親友の名を呼んだが、答える者はいない。
扉を閉ざした手術台は光を明滅させ、チキチキチキ、ウィンウィンウィン、と不気味な音を立て続ける。
恐怖のあまり、アンヌの頭は真っ白になった。心臓は早鐘のように脈打ち、全身はガクガクと激しく痙攣した。
太股を暖かい液体が流れてゆくのを感じた。思わず失禁してしまったらしい。
アンヌのその様子を、銀色の女は不敵な笑みを浮かべながら眺めていた。

167:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:24:53 97pv2hw70
長い時が流れた。おそらく、実際には30分ほどしか経っていなかったに違いない。手術台の音が止み、
明滅する光がとだえた、やがて、手術台の蓋がゆっくりと開き始めた。
手術台には、縛りつけられたままの早苗がいた。だが彼女の身体は、銀色の女と同じ、全身光り輝く銀色の
ボディに包まれていた。決して衣服ではない。それが生まれ変わった早苗の、新しい皮膚であった。
ロケットのように前方に張り出した乳房の先端には、銀色の乳首がきらめいている。
産毛ひとつ生えていない股間、銀色に輝くなめらかな恥丘の中央には、縦にくっきりと割れ目が走っている。
早苗はうつむいていた顔を上げた。その顔は無表情だったが、目が一瞬、真っ赤な光を放った。
「・・・ああ・・・早苗・・・早苗・・・」
早苗は両手両足首に力を入れて、拘束リングを引きちぎり、ハイヒール状に変形した足をそっと床に下ろした。
「水木早苗。オ前ハ今、さいぼーぐトシテノ新タナ命ヲ得タ。我々ぼーぐ星人ト同ジ身体ニナレテ、嬉シイカ?」
銀色の女の問いに、早苗はゆっくりと頷いた。
早苗は銀色に輝く自らの肉体を誇らしげにかすがえす見つめ、そして妖しい笑みを浮かべた。
銀色の女が指先を上げて、無言で早苗に指示を下した。
早苗はその空間の片隅にある、小さな箱の方に向き直った。早苗の目がキラリ!と輝くと同時に、真っ赤な
怪光線が彼女の目から一直線にほとばしり出て、標的の箱を一瞬で焼き尽くした。
アンヌはそれを見て、親友が既に人間ではなくなってしまったことを悟った。絶望で心が真っ暗に染まってゆく。
「・・・早苗・・・可哀想な早苗・・・わたしと一緒だったばっかりに・・・」アンヌの頬をポロポロと伝って流れる。
銀色の女が、アンヌの方を振り返った。
「実験ハ成功シタ。今度ハあんぬ、オ前ガさいぼーぐトシテ生マレ変ワル番ダ。」
はっと我に返ったアンヌの背後から、ぐおんぐおんと音を立てて、金属の扉がせり出してきた。
アンヌは恐怖にかられて絶叫した。「い、嫌ッ! やめて! 助けて! ダン! ダンーーッ!!」

168:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:25:10 97pv2hw70
両手両足を拘束しているリングを外そうと必死にもがいたが、金属製のリングは人間の力ではびくともしない。
嫌だ嫌だ。サイボーグなんて嫌だ。サイボーグになんてなりたくない。助けて! 誰か助けて!
不気味な幾何学模様を明滅させながら、銀色の扉がアンヌに覆い被さろうと迫ってくる。
せわしなく蠢めく銀色の無数の針と触手アームが、アンヌの視界いっぱいに飛び込んでくる。
「やめてぇーーーッ! イヤあーーーッ!!」
扉が無情にも閉じ、つんざくようなアンヌの叫びがこだました。

扉が閉じ、視界が闇に閉ざされるとともに、アンヌは自分の身体におぞましいものが触れるのを感じた。
首筋や脇の下、肱や膝の裏側など、身体の柔らかい部分に、太い針がブスリ、と突き刺された。
そして、銀色にギラギラと輝く奇怪な液体が、アンヌの血管にドクリドクリと注ぎ込まれてきた。
その凄まじい不快感に、アンヌは思わず絶叫した。「ギャアアアーーーッ!!」
その液体は、ボーグ星人の身体を形作っているのと同じ、生命を持った液体金属であった。
ボーグ星人は、地球の生命体とはまったく異なる生命形態を持っていた。ボーグ星に海のように拡がる銀色の
液体は、進化の偶然で生命を持つことになった液体状の金属であった。その液体が異星人の残した機械に充満し、
それを動かすことで活動することを覚えた。機械は自己進化を遂げ、知能を獲得し、文明を築くにいたった。
それは生物と機械の中間的な存在、自然発生的なサイボーグであった。
人間の形状をしたもの。乗り物の形状をしたもの。そして都市の形状をしたもの。どれも液体金属によって
活動するボーグ星人が取る、さまざまな姿であった。地球人の姿を摸した銀色の女も、兜のような宇宙船も、
そしてアンヌを改造しようとしている手術台も、みなボーグ星人の異なる形態にしか過ぎなかった。
その液体金属が、アンヌをボーグ星人と同じ身体にするために、彼女の体内に注ぎ込まれてゆくのだ。
液体金属は血流に乗ってアンヌの全身を駆け巡り、やがて身体のいたるところへと染み込んでいった。
そして、アンヌの細胞ひとつひとつに入り込み、それを金属細胞へと変えてゆく。
とほうもない量の液状の金属が、アンヌの身体に次々と注ぎ込まれ、彼女の肉体を徐々に侵してゆく。

169:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:25:27 97pv2hw70
苦痛に激しく絶叫するアンヌの口が、突然、うねうねと蠢く触手アームによって塞がれた。触手アームは
蠕動しながら、アンヌの喉の奥へとズブズブと侵入してゆく。口だけではない。鼻の穴に、肛門に、そして
全身の穴という穴に、無数の触手アームがうねりながら潜り込んでゆく。
「・・・む・・・むぐう・・・ん!・・・ん!」
アンヌは半狂乱になってもがいた。やがて、ひときわ太い巨大な触手アームがアンヌの股間に狙いを定め、
まさぐりあてた処女の肉孔に自らの先端部をぐい、と押し当てた。
《あ・・・い、嫌ッ! やめてッ!・・・あ!・・・あ!・・・あ!》
巨大な触手アームが、汚れを知らぬアンヌの肉の孔を目がけて、ぐいぐいと侵入を開始した。
《イヤッ!・・・い、痛いッ!・・・痛い痛い!・・・やめて・・・・アッ!!》
触手アームはアンヌの処女膜を引き裂き、未だ何ものも受け入れたことがない神聖な場所に分け入ってゆく。
《ああっ・・・もうだめ・・・はあっ・・・はあっ・・・ああっ・・・ああっ・・・》
膣の最奥部に達すると、触手アームはその蠢く表面から無数の針を伸ばし、アンヌの身体で一番敏感な部分、
ピンク色の粘膜を突き刺して、その内部へと侵入を開始した。爆発的な苦痛がアンヌを襲った。
《いやああああッ!!!》
見開いたアンヌの瞳に、無数の針が容赦なくブスリと刺し込まれた。続いて全身の毛穴に、無数の細い針が
プスッ、プスッ!と差し込まれた。
凄まじい苦痛と不快感に、アンヌは激しく身をよじらせた。だが全身に侵入した無数の針は、皮膚の奥深く
どんどんと侵入し、体内奥深い場所でその先端の微細アームを拡げ、アンヌの肉体を内部から、ゆっくりと
こねくり回し始めた。液体金属に犯されたアンヌの全身の組織を、サイボーグとして造り変えるためだ。
《・・・いやあああああッ!!・・・うぐッ!》

170:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:25:42 97pv2hw70
アンヌの身体内部に、大きな変化が起こっていた。身体内部に侵入した無数の微細アームが、液体金属を
誘導して、彼女の肉体をまったく別のものへと作り替えようとしているのだ。
液体金属に侵されて金属細胞となったアンヌの全身の組織が、サイボーグの機械組織へと再編成されてゆく。
全身の筋肉組織が、金属繊維の束へと造り変えられる。骨格が、金属製のフレームへと造り変えられる。
神経繊維は電導ケーブルに、関節はギアとシャフトに、心臓は動力炉に、消化器はエネルギージェネレーターに、
それぞれ変貌してゆく。全身の皮膚は銀色に輝くメタルスキンに変わり、髪の毛は金属繊維の束になる。
瞳は電子カメラ、耳や鼻は好感度センサーに、それぞれ置き換えられてゆく。
身体の機械化が進むにつれて、アンヌの全身を襲っていた苦痛と不快感は、至高の快楽へと変わっていった。
改造されてゆく快楽に、アンヌの意識はどっぷりと漬されていた。もはや正気を維持することはできなかった。
彼女の脳は絶え間なく押し寄せる凄まじい快楽の嵐の中で翻弄され、考える力をすっかり失ってしまっていた。
アンヌはケダモノのようにうめいては、さらなる快楽を求め、半狂乱になって身体をくねらせた。
《ああッ・・・ああ・・・うう・・・ああん・・・あッ・・・ああッ・・・》
そしてついに、アンヌの脳を、液体金属が侵し始めた。薄れゆく意識の中で、アンヌは自分の意識が
別のものに書き換えられようとしていることを悟り、ふと我にかえって最後の悲痛な抵抗を試みた。
《ダメよ・・・ダメ・・・このままじゃ、わたしがわたしでなくなっちゃう!・・・正気を保たなきゃ!・・・ダメッ!》
だが抵抗しようとすると。彼女の脳に苦痛の嵐が走った。抵抗を緩めると、とたんに快楽の波が満ちてくる。
抵抗すれば抵抗するほど、意識が圧迫され、締め付けるような苦痛が増してゆく。
《・・・ダメ!・・・ダメよ!・・・わたしは、わたしは人間なんだから!・・・わたしは・・・ああっ・・・もう・・・ダメ・・・》
やがて抵抗も虚しく、アンヌの意識は押し寄せる快楽の海の中に飲み込まれていった。

171:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:25:57 97pv2hw70
何もない、白紙のような状態がしばらく続いた。
アンヌの脳は完全に、金属細胞で形作られた電子頭脳に置き換えられていた。脳だけではない。彼女の全身に、
生身の部分はもはやどこにも存在していなかった。アンヌの全身は100%、完全な機械組織へと造り変えられて
しまったのだ。彼女はもはや人間ではなく、アンヌの姿と記憶と人格を持った、完璧なサイボーグであった。
そして、ゆっくりと、アンヌの新しい意識が目を覚ました。
《・・・わたし・・・わたしはどうしたんだろう?
 ・・・私は友里アンヌ。ウルトラ警備隊の隊員。20歳の女の子よ。
 ・・・でも、何かが違う・・・何かが変わってしまった。何だろう?
 ・・・そう、思い出したわ! ・・・わたしはボーグ星人につかまって、早苗と一緒に無理やり改造されたんだ。
 ・・・わたしはもう、人間じゃなくなった。そう、今のわたしは、サイボーグ。ボーグ星人と同じ身体なの。
 ・・・何だろうこの気持ち? 悲しいの? 人間じゃなくなって悲しいの、アンヌ?
 ・・・いいえ、違うわ。この、この身体にみなぎる力! 嬉しい! 嬉しいのよ! サイボーグになれて幸せなの!
 ・・・わたしはもう地球人じゃない! ボーグ星人の仲間なのよ! これからわたしは、ボーグ星のために働くの!
 ・・・私は・・・私は友里アンヌ。ボーグ星人に改造されて生まれ変わった、サイボーグの女の子!》
手術台の扉がゆっくりと開き、生まれ変わったアンヌがその姿を現わした。
アンヌはゆっくりとその顔を上げた。電子カメラに置き換わった目が、鋭い赤い光をらんらんと放った。

172:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:26:14 97pv2hw70
拘束リングを引きちぎり、彼女はハイヒール状に変形した足をゆっくりと床に下ろした。そして、アンヌは
自分の生まれ変わった新しい肉体を、歓喜と誇りに満ちたまなざしで確かめるように眺めわたした。
アンヌのボディは、銀色の女や水木早苗と同じ、銀色に美しく輝くなめらかな皮膚で覆いつくされていた。
指には爪もなく、腹部には臍もなかった。頭部こそ、改造される前のアンヌと一見変わりがなかったが、
よく見るとその肌には産毛も、皺も、毛穴もなく、マネキン人形のようになめらかな皮膚で一面覆われていた。
胸の豊満なふくらみは前に向かってロケットのようにそそり立ち、細くくびれた腰、引き締まった尻は、
女らしいなまめかしい魅力を発散している。そして下腹部にこんもりとふくらんだ、つるりとした銀色に輝く
恥丘の中心には、細い縦の割れ目がくっきりと刻まれていた。
だがそのセクシーなボディの内部は、無数のギアや電子回路が絶え間なく蠢く、機械の群れであった。
銀色の女が指でうながした。目の前に標的がある。アンヌは標的をキッ!と見据えた。彼女の目から真っ赤な
怪光線がほとばしり出て、標的を一瞬で焼き払った。
「友里あんぬ、オ前ハ今、新シイ生命ヲ与エラレ、我々ぼーぐ星人ト同ジ身体に生まマレ変ワッタ。
オ前ハモウ、人間デハナイ。永遠ノ生命ヲ持ツ、さいぼーぐニナッタノダ。ドウダ、嬉シイダロウ?」
アンヌは妖しく微笑み、銀色の女の言葉に満足げにゆっくりと頷いた。
「ヨロシイ。オ前ハコレカラ我々ガ与エタさいぼーぐトシテノ力ト、うるとら警備隊隊員トシテノ立場ヲ
ふるニ使ッテ、我々ぼーぐ星人ノ地球侵略ノ尖兵トシテ働クノダ。サア、行ケ!」
アンヌは、脱がされたまま片隅に放りだされていた、ウルトラ警備隊の制服を手に取った。そして下着も
着けないまま、銀色のボディの上に直接制服をまとった。黒い手袋をしっかりと嵌めて、銀色の皮膚を隠した。
ボーグ星人の円盤が朝日沼の湖岸に浮きあがった。ハッチが開き、サイボーグに生まれ変わった友里アンヌは
改造された誇りを胸に、何事もなかったかのように森に向かって歩きだした。

173:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:26:31 97pv2hw70
「お疲れ様です!」「よォ、お疲れさん!」
日課であるポインターでの巡回から基地に帰ってきた、ウルトラ警備隊のモロボシ・ダン隊員が、守衛室の
警備員に明るく声を掛けた。
「ダン隊員、アイスコーヒーがあるんですが、いかがですか?」「うん。いただくとしよう。」
ダンは中央監視室の中に入り、一面に並んだ監視モニターの群れを何気なく見つめながら、守衛に手渡された
缶コーヒーをグイグイと飲み干した。だが、あるモニターに一瞬映った映像を、ダンの目は見逃さなかった。
「おい! さっきのは何だ!?」「えっ?」「それだ! そのモニターだ!」「ここは動力室ですが、何か?」
「その機械の影を、黒い影が走るのが見えたんだ。至急、記録ビデオを確認してくれ!」
ビデオを分析した結果、60分の1秒というほんの短い間、真っ黒な影が動力室の中を駆けているのが確認された。
ダンのM78星雲人としての超感覚は、人間の目では捉えられない侵入者の姿を捕えていたのだ。
訝しんだダンがソガ隊員とともに動力炉をくまなく調べた結果、配管の陰に超小型のプレート爆弾が仕掛け
られているのが発見された。地球防衛軍基地を軽く吹き飛ばすことができる、高性能の時限爆弾であった。
事態を重く見たキリヤマ隊長の命令で、基地のあちこちに超感度センサーが仕掛けられ、ウルトラ警備隊の
隊員たちが24時間体制の警備についた。そして・・・
「緊急警報! 24番ブロックに侵入者発見! ダン隊員が侵入者を追い詰めた模様! 全隊員は至急急行せよ!」
逃げ場のない武器倉庫の隅に、怪しい黒い影を追い詰めたダンのまわりに、ウルトラ警備隊の面々が次々と
詰めかけてきた。フルハシ隊員が、黒い影にサーチライトの鋭い光を向けた。
「やいやい! 侵入者! 神妙にして大人しく出てこい!」
黒い影は、あきらめたようにゆっくりと、その姿をサーチライトに晒した。そこに現われた意外な姿を見て、
全員思わず息を飲んだ。
「アンヌ隊員!」「まさか、アンヌが!?」「な、なんだその身体は!?」
アンヌの全身は、ボディラインもあらわな、光を反射しない黒い全身タイツのようなもので覆われていた。
だがそれが衣裳ではなく、まぎれもないアンヌ本人の皮膚だということに、じきに全員が気付いた。
アンヌは手に、動力炉に仕掛けられたのと同じ、プレート爆弾を握り締めていた。

174:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:26:48 97pv2hw70
「爆弾を仕掛けたのが、まさか、アンヌ隊員だったとは・・・」「気でも狂ったのか、アンヌ隊員!?」
フルハシ隊員が震える声で叫んだ。「わ、わかった! お前、ア、アンヌ隊員の偽者だろう!」
その言葉を聞いて、アンヌはクスリ、と笑みを浮かべた。そして、黒いボディを見せつけるように手を広げて
くるりと一回転し、隊員たちに向かって誇らしげにこう叫んだ。
「いいえ。わたしは本物の友里アンヌよ。ただし、わたしはもう人間じゃないの。ボーグ星人に捕えられて
改造され、サイボーグとして生まれ変わったの!」
「何ィ!?」その言葉に、隊員たちは残らず強いショックを受けた。
「午前6時、この基地は大爆発を起こすわ。地球はあと数時間で、我々ボーグ星人のものになるのよ!」
「アンヌ隊員、正気に返れ!」ソガ隊員が銃を構えた。その時、アンヌの目が赤く輝き、怪光線がほとばしって
ソガの銃を叩き落とした。「うわッ!」
隊員たちがひるんだ一瞬の隙を突いて、アンヌは人間業とは思えないような速さでジャンプし、連続前転飛びで
隊員たちの頭上を飛び越えて兵器庫の入口へと達した。
入り口をくぐり抜けようとしたとたん、アンヌの目の前で鉄格子が閉まった。行く手を塞がれたアンヌは
不敵な笑みを浮かべ、そのままゆっくりと鉄格子に向かって進んだ。アンヌの身体が不自然に歪み、
グニャグニャになって鉄格子の隙間をくぐり抜けた。液体金属の特性を生かし、身体を形作るパーツを
最小の形に変化させて、細い隙間をくぐれる姿に変身したのだ。アンヌは悠々と鉄格子を通り抜けると、
隊員たちの方を振り向いてニコリ、と笑い、そして目にも止まらぬスピードで逃走した。
「待て!」「待つんだアンヌ!」隊員たちがあわててアンヌの後を追う中、ダンはこっそり物影にかくれて
ウルトラアイを取り出し、そして目に装着した。「デュワ!」

175:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:27:08 97pv2hw70
電算機室の前まで来ると、アンヌは歩みを緩めた。立ち止まり、目を閉じて両手を胸の前でクロスさせると
真っ黒だった全身がたちまち、元の輝く銀色に戻った。隠密モードを解除したのだ。
アンヌは電算機室の中に入り、手にした最後のプレート爆弾をセットする場所を、慎重に探した。その時!
『待てアンヌ。正気に戻るんだ。』
制止したのはウルトラセブンだった。アンヌはキッ!と振り向き、セブンめがけて赤い怪光線を放った。
壁が焼けこげ、煙が立ち上った。セブンはすばやくアンヌに接近し、手刀を振るおうとしたが、アンヌの
振り上げた腕に阻まれた。アンヌはそのまま、凄まじい速さでセブンに肱撃と回し蹴りのコンボを放つ。
『やめろアンヌ。君を傷付けたくはない!』「邪魔をしないで! ウルトラセブン!」
アンヌの身体を掴もうと腕を伸ばしたセブンの上を飛び越えて背後に回り、アンヌは倒立したままセブンの首を
両脚ではさんで力いっぱい投げ飛ばし、壁に叩きつけた。部屋全体が激しく揺れ、壁が大きくへこんだ。
アンヌはニヤリと笑い、腰をついたセブンめがけて怪光線を放った。だが、セブンはすばやく両腕を広げ、
ウルトラバリアーで怪光線を防いだ。ひるんだアンヌめがけて、セブンはエメリューム光線を放った。
「ウッ!」アンヌの脇腹が火花を飛ばし、大きく開いた傷口から銀色の液体がボトボトと流れ落ちた。
苦痛に顔を歪めて膝をついたアンヌの前に駆け寄ったセブンは、両手を前に掲げてアンヌに向けた。
『ヤアーーッ!』セブンの両手から不思議な波動がほとばしり、アンヌの全身を包みこんだ。
「あッ!・・・ウウッ!・・・力が・・・抜けてゆく・・・」
セブンのエネルギー吸引フィールドですっかりエネルギーを奪われたアンヌは、その場にバタリと倒れた。
「セブン! 無事か!? アンヌ隊員はどうした!?」
息を切らせたソガ隊員が駆け寄ってきた。セブンはアンヌの身体を両腕で優しく抱え上げた。
アンヌの脇腹の傷口からは電線やギアがのぞき、銀色の液体がトロトロとこぼれ落ちている。
『見ての通り。アンヌは無事だ。爆弾もここにはない。さあソガ隊員。アンヌを早く医者に見せてやってくれ。』

176:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:27:23 97pv2hw70
「どうだアマギ隊員。アンヌ隊員の容体は?」
基地内に仕掛けられた爆弾の処理を終えたキリヤマが、メディカルルームに入ってくるなり、心配そうに尋ねた。
「いやあ、ひどいもんですよ。ちょっとこれを見て下さい。」
アマギがキリヤマに見せたのは、アンヌの全身の超音波スキャンデータであった。
「アンヌ隊員の全身は、ほぼ100%、完全に機械化されています。機械といっても、血液の代わりに銀色の
液体が流れるという、未知のテクノロジーですよ。アンヌ隊員は完全にサイボーグにされています。」
「・・・全身が機械、ってことは、アンヌ隊員そっくりに作られたアンドロイドじゃないのか?」
「いえ違います。これは彼女の身体を形作っている、機械細胞の顕微鏡写真です。ご覧の通り、人間の細胞の
痕跡を残しています。金属化したDNAを分析した結果、間違いなくアンヌ隊員のものと一致しました。」
「そうか・・・」キリヤマは暗い表情で溜め息をついた。「何とかして、元の人間に戻してやれないのか?」
「・・・残念ですが、現代の地球人の医学では、どうすることもできません。」
アマギも悲しそうにうつむいた。メディカルルームのベッドに横たえられたアンヌの肉体は、微動だにしない
まま、銀色のマネキン人形のように美しく輝いている。
「・・・いったい、アンヌ隊員はいつ、ボーグ星人に改造されたんでしょうか?」
「アンヌは、昨日は非番だった。確か・・・友人とG馬県の朝日沼に行くとか言っていたな・・・そうか、よし!!」
キリヤマが勢いよく立ち上がった。
「ボーグ星人の基地は、朝日沼の近くにある可能性が高い! さっそく調査だ!」

177:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:27:39 97pv2hw70
ウルトラ警備隊のメンバーを乗せたウルトラホーク1号と3号は、朝日沼の上空に達した。3号に搭載された
熱源感知器が、朝日沼の湖底に潜む、巨大な兜状の物体をキャッチした。
「あれだ! 間違いない。フルハシ、熱ミサイルを発射しろ!」「了解!!」
ホーク1号から投下された熱ミサイルは、朝日沼の水を一瞬にして干上がらせた。そしてもうもうと立ち上る
蒸気の中に、真っ黒な兜型の宇宙船の姿があらわになった。「よし! 現われたぞ!」
キリヤマが怒気を荒げて叫んだ。「アンヌの仇だ! フルハシ、マグネチック7投下!」
ホーク1号から投下された新型爆弾の群れは、兜型円盤の表面にピッタリとへばり付いた。「爆破!!」
凄まじい爆音が周囲を揺るがせ、円盤は炎を上げて破裂した。
「・・・オノレ、ウルトラ警備隊メ!」
湖岸の森の中に立っていた銀色の女が、急いで円盤の方に駆け寄る。女は、円盤の裂け目からドロドロと
流れ出す銀色の液体の方に手を広げ、不思議な波動を放った。すると、銀色の液体が宙を舞って銀色の女の
周囲に集まり、その身体を包み込んだ。女の全身はまばゆい光に包まれ、そして、少しずつ巨大化を始めた。
「フッフッフッフ・・・!」
ウルトラ警備隊の目の前に、銀色の巨人が出現した。西洋の甲冑のような装甲で全身を覆われた、異形の巨人だ。
これこそが、銀色の女を中心に液体金属が集まって生まれた、ボーグ星人の戦闘形態なのであった。
ボーグ星人は、両手を胸の前で揃え、兜にあたる部分の中央の隙間からまばゆいビームを発した。
「うわああッ!」「き、緊急着陸!」
ホーク1号が火を噴き、ダン、アマギ、フルハシを乗せたまま地上に落下する。
1号は不様に地上を滑走し、岩に激突して停止した。気を失ったフルハシたちの横を駆け抜け、ホークの外に
飛び出したダンは、ウルトラアイを装着した。「デュワッッ!」

178:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:27:54 97pv2hw70
その頃、地球防衛軍のメディカルルームに、厳重な警備の目をくぐり抜けて侵入した人影があった。
銀色に輝くボディを持ったその女は、目から発する怪光線でメディカルルームの医師たちを次々と焼き殺し、
ベッドの上に横たえられたアンヌの方に近づいた。
「アンヌ。助けに来たわ。」
サイボーグ化された水木早苗は、ロケットのように張り出した自分の乳房にそっと両手を当てた。
乳首から黄色いビームが放たれ、傷口が大きく開いたアンヌの脇腹に照射される。すると、みるみるうちに
アンヌの脇腹の傷は塞がり、美しい銀色の肌に戻った。
早苗はかがみ込んで、股間から細長いカプセルのようなものを引き出した。そして、横たわったアンヌの
両脚をそっと広げ、露わになった股間の中心部、割れ目の下端に開いた小さな孔を目がけて、長さ15センチ、
太さ3センチほどのカプセルを、ギュッ!と押し込んだ。
とたんにカプセルがまばゆく光り輝き、静止したままのアンヌの、開いた瞳が、真っ赤に妖しく輝いた。
改造されたアンヌの膣孔、奥深くまで挿入されたそのカプセルは、エネルギー供給用のパックであった。
アンヌは意識を取り戻し、上体をゆっくりと起こした。「・・・ありがとう、早苗」
「早く行きましょうアンヌ。わたしたちの円盤が今、大変なことになっているわ。」

179:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:28:10 97pv2hw70
『ダーッ!』ウルトラセブンが、ボーグ星人を勢いよくはね飛ばして出現した。
勢いよく地面に倒れたボーグ星人は、あわてて起き上がり、セブンめがけてビームを放った。
セブンはウルトラバリアーでそれを防ぎ、お返しにエメリューム光線を放った。だがボーグ星人の装甲は
エメリューム光線の直撃を受けてもびくともしない。
「フッフッフッフ・・・!」
女の声で不敵に笑いながら、ボーグ星人はひらりと浮遊し、セブンの目の前に迫った。両者はがっぷりと
組み合い、激しくもみ合った。ボーグ星人の怪力が、少しずつセブンを圧倒してゆく。
『デヤーッ!』ボーグ星人の力を逆に利用し、セブンは柔道の投げ技の要領で星人を払い除けた。
地面をゴロゴロと転がり、起き上がろうとするボーグ星人の隙をついて、セブンはアイスラッガーを放った。
狙うは、装甲がいちばん弱いボーグ星人の首筋だ。光の刃と化したアイスラッガーは、ボーグ星人の首を
見事に切り落とした。ドーン! という音を立ててボーグ星人の頭部が地上に落下し、切り口から銀色の
液体が泡を吹きながらドボドボドボ、とあふれ出した。そして、星人の身体は地面に勢いよく倒れた。

「・・・どうやら遅かったようね。」防衛軍本部から朝日沼まで超音速で駆けてきたアンヌと早苗は、戦闘形態の
ボーグ星人が倒されたのを確認すると、急いで兜型の円盤のもとに駆け寄った。
白い煙を上げる円盤の内部からは、銀色の液体の残りがまだトロトロと流れ出している。
アンヌと早苗は、お互いを見つめ、そして頷き合った。アンヌが早苗の方に手を掲げる。不思議な波動が
ほとばしり出て、早苗の身体は空気が抜けた人形のようにしぼみ、銀色の液体と化した。そして宙を舞って
アンヌの周りを回り始めた。アンヌは円盤の方に向き直り、波動を放って残った銀色の液体をかき集めた。
アンヌの周囲を回る銀色の波は、アンヌの身体を包み込み、やがてまばゆいばかりの光を放った。

180:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:28:26 97pv2hw70
ボーグ星人にとどめを差したセブンは、膝をつき、ハァハァと肩で息をした。かなりエネルギーを消耗して
しまったようだ。ようやく呼吸を整えたセブンが、ゆっくりと立ち上がろうとしたその時。セブンの視界は
何ものかによって遮られた。
「はっ!」
何者かが、セブンの頭部を太股で挟んで、逆むきの肩車のようにまたがっているのだ。セブンの顔面を覆って
視界を奪っているのは、その何者かの下腹部だった。そいつは腰を勢いよくねじってセブンの首をひねり、
自分から背中の方に倒れていった。つられて前方に倒れるセブン。そいつは両手を地面につくと、太股で
セブンの首をはさんだまま倒立後転し、セブンの身体を遠くへ勢いよく投げ飛ばした。
「やーっ!」
地面に激しく叩きつけられ、悶絶するセブン。起き上がったセブンの視界に飛び込んできたのは、なんと、
巨大な女性のシルエットだった。
「我々ボーグ星人の敵、ウルトラセブン。今からわたしがあなたを殺す!」
それは、身長40メートルの高さに巨大化した、アンヌであった。愛らしいアンヌの頭部はそのままに、
全身はボーグ星人の甲冑によく似た、銀色の装甲で覆われていた。ただし、ボーグ星人の甲冑が装甲を
身にまとっているような感じであったのに対し、アンヌの全身を包む装甲は身にまとうのではなく、
女性の華奢なボディがそのまま甲冑化したかのように見えた。女性の美しいボディラインを露わにした
その姿は、北欧神話の戦乙女ワルキューレの鎧を思わせた。それは、アンヌの新たなボディであった。
ボーグ星人の身体を形作る液体金属が、アンヌの身体をコアにして成長し、アンヌを巨大なボーグ星人と
同等の存在に変えたのだ。アンヌはもう、地球に飛来したボーグ星人の群体、そのものと化していた。
『やめろアンヌ。きみとは闘いたくない。』
「いいえ、ウルトラセブン。わたしはもう地球人のアンヌじゃない。完全なボーグ星人なの。ボーグ星の
名誉と未来のために、わたしはあなたを、殺す!」

181:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:28:42 97pv2hw70
「やーっ!」
ボーグ星人化したアンヌは、セブンめがけて怒濤のラッシュを繰り広げた。身軽なボディを生かして
アンヌは側転を繰り返しながらセブンの背後に回り、首筋の一点をめがけて的確な攻撃を加える。
『やめろ! アンヌ! 正気に返るんだ! 君はボーグ星人じゃない! 地球人だ!』
「いいえ。わたしは改造されたの。もう地球人じゃない! わたしは、ボーグ星人アンヌ!」
首の激痛に耐え切れず、思わず膝をつくセブン。アンヌは宙返りして今度はセブンの前方に回り、額の
ビームランプめがけて目から赤い怪光線を放った。
『グワッ!!』煙を上げるビームランプ。視力を失い、激痛で狂ったように首を振るセブン。
アンヌは妖しい笑みを浮かべると、自分のふくよかな乳房に、両手をそっとあてがった。装甲の表面に
同心円状の模様が刻まれた乳房から、まばゆいリング状の光線が矢継ぎ早に放たれた。
リングはセブンの両手にからまり、その動きを封じた。さらに別のリングが両足首に次々とからまり、
セブンは地面に倒れたまま身動きが取れなくなった。
『やめろ! やめるんだアンヌ! 正気に返れ! 君はまだ、地球人だ!』
「いいえセブン。わたしはボーグ星人よ。」
ボーグ星人となったアンヌは、にこやかな笑みを浮かべながら、両腕を宙に高く上げた。
銀色に輝く華奢なアンヌの腕が、徐々に変形し、鋭い刃状になった。
ボーグ星人アンヌは、激しく悶えるセブンにゆっくりと近づいた。そして、天使のような笑みを浮かべた。
「さようなら、セブン。」
アンヌ、いやボーグ星人は、セブンの胸をめがけて、両手の刃を勢いよく突き刺した。
                                       (おわり)

182:名無しより愛をこめて
08/02/11 00:32:24 Nh3mGFPd0
シャイダーのDVDを一通り見たけど
洗脳モノは数多くあるけど、改造は少ないね。

・第5話 突然!なまけもの
人間を繭の中に閉じこもらせる

・第13話 金メダル仕掛け人
Bパートに一瞬、
大リーグ養成ギブスのような物を
付けた女性(スポーツ選手)が出てくる

・第22話 人魚が呼ぶ海の怪
少女をさらって改造...しないんだよなぁ
男は改造しなくても良い

・第29話 百面相だよ女刑事
悪魔の服を着せられた女の子達

最終話近く、ギャル1の改造

個人的にハァハァしたのは
・第4話 犬になった子供達


183:正義の味方
08/02/11 00:35:54 iuGUmIPE0
地球を救う正義の味方、今こそ参上!!
URLリンク(seiginomikata.xxxxxxxx.jp)

184:名無しより愛をこめて
08/02/11 01:10:57 6CCbvhM50
>>163-181
お疲れ様でした。
またしても見事なアンヌ改造SSを拝見させていただきました。
GJです。
身も心もボーグ星人となってしまったアンヌが萌えでした。
楽しませてもらいました。

185:maledict ◆sOlCVh8kZw
08/02/11 01:17:54 FpzYYNOQ0
>>164-181 126様GJです!
「改造前に自分の運命を知って恐怖する」シーンがじっくり書いてあったのがよかったです。
「暴走しまくり」ながら、ちゃんともとの話がベースになって進んでますよね。
なんか「やいやい!」が妙にうけました。
…で、アンヌはこうやって毎回色々なモノに処女を奪われてしまうわけですか

186:名無しより愛をこめて
08/02/11 02:44:19 G7OYAnSH0
>>182
女の子っていくつくらいでしたっけ?
アニーの潜入時のレオタードしか覚えてないんで・・・

187:名無しより愛をこめて
08/02/11 03:20:27 2+XHdOOCO
>>182
第13話は体操部の女の子たちのレオタード姿がいい。
ギャバンのクモダブラーやゴシキダブラーの話みたいに、彼女たちもお嫁入り作戦のターゲットにされていたら良かったのに。

188:名無しより愛をこめて
08/02/11 06:59:15 xZkv2O5d0
>>182
犬になった子供たちって何かサブタイからしてすごそう
詳しくお願い!!


189:名無しより愛をこめて
08/02/11 14:39:25 PJyXneoe0
次回作も期待します。是非あの白衣の女にムチでしばかれ
手術台に拘束されるアンヌをお願いします。

190:名無しより愛をこめて
08/02/11 15:53:31 gOzmxUjQ0
怪獣倉庫閉鎖で脱走した宇宙人が暗躍してるスレはここですか?

191:名無しより愛をこめて
08/02/12 02:27:02 75+gsZ5Q0
>>187
正選手がケガするシーンで堪能できますね。コーチの人も確か美人でまとめて洗脳して欲しかったです。

192:名無しより愛をこめて
08/02/12 08:02:58 RPuUB3TOO
銀色のサイボーグボディの描写がエロい
巨大アンヌ隊員、ハァハァ(*´Д`;)
俺もアンヌの股間に顔を埋めて幸せ投げを掛けられてぇ~

193:フォックス
08/02/12 15:34:28 LIQDARNW0
シャイダー4話について詳しく聞いたいんですけど知ってる人いますか?

194:182
08/02/12 22:02:44 TrL3T2uz0
>>186
小学生高学年の女の子2人だよ。

>>187 >>191
新体操の女子選手
一瞬レオタードの胸の部分が...
って何見ているんだオレ

>>188 >>189
フーマが子供達に珍獣の染色体を埋め込み
「人間珍獣化計画」を実行する。
だから子供だちを犬にする。と言うのは
出てこないんだよ。

195:フォックス
08/02/12 22:07:30 LIQDARNW0
>>194
ありがとうございます

犬になったってサブタイなのに犬になるわけじゃないんですね
でもその計画は実行されて実際なんらかの獣にはなってしまうわけですか?
その辺教えてください
お願いします


196:名無しより愛をこめて
08/02/12 22:23:26 TsZbruQI0
>>194
レオタードの胸が・・・ってそんなシーンあったっけ?
DVDで観なおさなきゃ
あの話は、とにかくレオタードに身をつつんだ女の子たちのムチムチぶりに萌えた

197:名無しより愛をこめて
08/02/12 22:38:33 Zb+AMzUz0
>>134
>宇宙刑事のベストエピソードはやはりゴシキダブラー?

ギャバンの中ではアオガメダブラー、クモダブラー、ゴシキダブラーの3話がトップクラスでしょうかね。
シャリバンの中ではヘンシンビーストと前スレで話題になりましたアンコウビーストでしょうか。

>>182
失礼ながら追加情報させて頂きます。

・ 9話「青ガキ隊大キライ」
     古典的な音楽を使った洗脳に近いが全編通して”なんだなんだブギ”の虜となっていく少女達が見所。
・14話「恋のミュータント」
     ミュータントとなったジミー北原を利用するために姪の女子高生まり子の意識に不思議獣が進入する。
     改造場面が短いのが難点。
・25話「エスパークイーン」
     こちらも女子高生を洗脳して活用するのだが洗脳後の場面のみです。
・22話「人魚が呼ぶ海の怪」
     少女ではなく美人の水着姿のお姉さんですね。改造寸前でシャイダーの妨害が入って計画失敗です。
・26話「魔界ゾーン大当り」
     ひかげニュータウンの住民を洗脳して下僕にする話。クビライ様を崇拝する場面とアニーを襲う場面が見所。

>>186
>女の子っていくつくらいでしたっけ?

第29話「百面相だよ女刑事」
     男子が一人、女子が二人の小6くらいですかね。悪の洗礼を受けた者には共通の刻印という設定はイイですね。

>>191
>正選手がケガするシーンで堪能できますね。

うぅ確かに、ゴシキダブラーの回でバレー教室の描写に不満だった私には・・・。
他にも女子バレーボール選手が二人いるのですが出番が・・・。

198:名無しより愛をこめて
08/02/12 23:26:07 6BQAwOEq0
みんな「不思議ソング」と「6年0組」を忘れてない!?

199:ダイレン
08/02/13 01:11:04 dN/IfjyIO
まあ、改造以外もありますがお勧め

・ダイレンジャー1巻
1話の由美ちゃんはもうお馴染みっすよね。2話では仮面付けられた子供が

・ジュウレンジャー8巻
32話では子供がバンドーラにさらわれていきます。34話では女子高生が触手に吸収されます

・カクレンジャー2巻
8話で女の子らがバケネコにさらわれ半獸人に

・劇場版仮面ライダーブラック
子供が改造されそうに。序盤でカメレオン怪人が子供をさらうシーンは必見

今度の作品はバイオ溶液になりそうですが、パラレル世界の由美ちゃんになると思われます

200:名無しより愛をこめて
08/02/13 02:23:57 5qDHXcJb0
200

201:フォックス
08/02/13 06:21:42 spYZKtwK0
ダイレンさんつけたしです!!

カクレンジャー 9巻 35話
女の子が妖怪化計画で妖怪化(カマイタチ化)します

メガレンジャー 3巻(VHS版) 11話
女の子がバラ人間になります

202:フォックス
08/02/13 06:28:41 spYZKtwK0
お願いしますからシャイダーの4話のこと>>195を教えてください!!
お願いします
買おうかどうか考えているので・・・

203:フォックス
08/02/13 15:37:52 spYZKtwK0
しつこいんですが染色体を入れられて子供たちはどんな姿になるのか教えていただければ
この件のことはやめますので
お願いします



204:名無しより愛をこめて
08/02/13 17:43:05 ZjsiuGNf0
>>203
とりあえずまずネット配信で4話だけ見れ。300円ちょっとだし、Edyとかでも支払い可能だ
URLリンク(streaming.yahoo.co.jp)
URLリンク(movie.i-revo.jp)
URLリンク(broadband.biglobe.ne.jp)

205:フォックス
08/02/13 18:41:42 spYZKtwK0
それができないから聞いてるんですよ~
お願いします!!

知りたいのは染色体を入れられて子供たちが人間の姿に何かなるのか
それとも犬になるならなるで(なんないそうですけど)
光か何かに包まれていつのまにか本物の犬になってるのかってことですね

その辺お願いします!!

206:182
08/02/13 19:30:52 qVgoB2Dv0
誘拐されて檻の中に入れられる子供たち
檻の外を見ると改造施術を受け、人間から珍獣へ変身しつつある子供がいる。
人間としての意識はあるけど、人語を話すことが出来ず
「キーキー、ウッホウッホ」珍獣語で叫んでいる。

まぁ買ってまで見るほどのことでは無いと思う。

207:名無しより愛をこめて
08/02/13 19:33:43 IUxMcxkw0
>>205
気持ちはわかるが、あまり荒らすな。
あの話はたしか、子どもたちがフーマのアジトにとらえられ、
手術によって獣の毛が生えたような、獣性化の途中のような状態に
なっていたと思う。
記憶が定かでないが。

あと、親切に情報くれた人に礼も言わずに「もっと教えろ」
みたいなことを言うものではない。
そのうち相手にされなくなるぞ。


208:名無しより愛をこめて
08/02/13 19:46:50 IUxMcxkw0
>>197
アオガメダブラーはコミカルすぎていまひとつ。
最初に催眠術かけられる娘は美人で萌えるけど。
クモダブラーとゴシキダブラーはいいね。

209:フォックス
08/02/13 21:09:36 spYZKtwK0
>>206
>>207
教えていただきありがとうございます
感謝です

またほかの教えていただいた方々ありがとうございます

最後にホント最後に聞いたいんですけど毛が生えたっていう子供の中に女の子はいましたか?
それわかればもうこの件は終わりにしたいと思います



210:名無しより愛をこめて
08/02/13 22:22:55 YzOdvDEf0
よほどそういうのが好きなんだねぇ。
近くのDVD(ビデオ)レンタルショップにシャイダーはないの?
見たほうが早いと思うんだが。

211:名無しより愛をこめて
08/02/13 22:42:56 /K++C1mD0
URLリンク(image.space.rakuten.co.jp)
URLリンク(image.space.rakuten.co.jp)

212:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:12:32 AXmPdO0b0
アンヌ改造しまくり計画です。第3弾を投下します。
今回は>>157氏のリクエストにもあった「人間牧場」です。
本編からかなり逸脱した話で、しかも相当な鬼畜系です。心してお読み下さい。

213:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:12:50 AXmPdO0b0
「おめでとう!」「お誕生日おめでとう、ルリ子!」「ありがとう、アンヌ! みんな!」
拍手の中、赤いワンピースの清楚な女性が、見上げるほど大きな誕生祝いケーキのキャンドルを吹き消した。
ここは伊豆、入田浜の別荘地。友里アンヌは、ここに住む友人・石山ルリ子の誕生パーティーに出席していた。
「・・・まあ素敵! ありがとうアンヌ!」「そのブローチ、あなたの服にきっと似合うわよ。つけてみて!」
その時だった。ルリ子の愛犬ジョンが、玄関先でワンワン!とけたたましく吼えた。
「ルリ子、犬が狂ったように吼えてるわよ?」「心配ないわ。おおかた、近所の猫でも迷いこんだんでしょ。」
だが次の瞬間、犬の声は、キャウン! キャウン! ギャワンッ!という悲鳴に変わった。
「あら、一体どうしたのかしら!?」「行ってみましょう!」
薄暗い玄関に出たルリ子とアンヌは、凄惨な光景を前に、思わず悲鳴を上げた。「キャアアアッ!!」
ルリ子の愛犬ジョンは、何者かの手によって身体を左右にブチリと引きちぎられた、無残な死体となっていた。
「ああああっ!・・・ジョン!ジョン!!」ルリ子は愛犬の死体にしがみついて、激しく泣きじゃくり始めた。
「・・・ひ、ひどい! 許せない! 一体、誰の仕業なの! わたし、犯人を探してくる!」
アンヌがすすり泣くルリ子を残して、別荘が立ち並ぶ街の闇の中に姿を消した。
「ヴモ゙モ゙ッ!」その時、不気味な唸り声がすぐ近くに響き、ルリ子は驚いて顔を上げた。
ルリ子のすぐ目の前にあったのは、カタツムリのような目と、昆虫の触角を持った、奇怪な生物の顔だった。
「・・・キャアアアアアッ!!」
「ルリ子ッ! どうしたのルリ子!」耳をつんざく悲鳴にアンヌが別荘に駆けつけた時、ルリ子の姿はもう
そこから消えていた。アンヌは親友の名を高く叫んだ。「ルリ子ぉ! どこに行ったの、ルリ子ォッ!!」
その時アンヌは見た。暗い海の方向から夜空に向かって、六角形のベーゴマのような形の円盤が飛び立つのを。

214:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:13:05 AXmPdO0b0
「・・・それでは君の見た円盤は、このタイプで間違いないんだな?」
地球防衛軍本部。参謀のタケナカが、キリヤマ隊長の立ち会いのもと、目撃者のアンヌを尋問している。
「はい。間違いありません。」
「タケナカ参謀、この円盤がいったいどうかしたんですか?」キリヤマが尋ねる。
「うむ。実はここ数ヶ月、世界各地で動物の失踪事件が続発している。最初はスイス、アルプス山中の羊の
放牧場。次いでアメリカ、ロッキー山脈の牛の牧場。そしてアフリカの自然動物園。事件が起こるたびに必ず
この円盤が、近くの住民に目撃されている。家畜だけではない。事件を照合すると、どうやら地球上のありと
あらゆる種類の動物が被害にあっていると思われる。しかも、被害にあった動物は必ずメスだということだ。」
「メスばかりをさらう宇宙人か。それでは、ルリ子さんも他の動物同様、この円盤によって誘拐されたと?」
「その可能性は高い。」
アンヌが心配そうに尋ねた。「参謀! さらわれた動物たちは、いったいどうなるんですか?」
「・・・うむ。たいへん言いにくいのだが・・・」タケナカは言葉を切った。「さらわれた動物たちの多くは翌日、
解剖された死体となって、元の場所に戻されている。キャトルミューティレーションだ。」
「えっ!」アンヌは真っ青になった。「そ、それじゃあルリ子は、ルリ子はどうなるんですか!」
「落ち着くんだアンヌ! まだ殺されたと決まったわけじゃない!」キリヤマが動揺するアンヌをなだめた。
その時、司令室からの連絡が入った。
「キリヤマ隊長。入田浜の浜辺で、失踪した石山ルリ子さんが発見されました。意識は無いものの、生命に
別状は無いもようです。」それを聞いて、アンヌは思わず安堵の息をついた。「・・・良かった、ルリ子」
キリヤマ隊長はアンヌの肩を優しく叩いて命令を下した。「よしアンヌ。迎えに行ってやれ。」

215:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:13:21 AXmPdO0b0
「しっかりして! ルリ子! ルリ子!!」
砂浜の人だかりの中央で、アンヌは必死で親友の肩を揺すぶった。
ルリ子は目を見開いたまま硬直し、まるでマネキン人形のように動かない。
「衰弱がひどいようだの。早く病院に運ばねえと。」漁師のひとりがルリ子の脈を取りながら言った。
「早く救急車来ねえかなぁ。」
この時、アンヌは赤い桑の実のようなものが、ルリ子のひじの内側にくっついているのを見つけた。
「何かしら、これ?」つまんで取り除こうとしたが、まるで深い根でも張っているかのように皮膚から剥がれない。
どうやらそれは、何かの胞子のようだった。ドクン、ドクンと脈動し、徐々に大きさを増してゆくように見える。
よく見ると、ワンピースの内側、ルリ子の皮膚のいたるところに、この奇怪な胞子が根をおろしているではないか。
「・・・やだ、気持ち悪い!」アンヌは思わず顔を背けた。
と、やじ馬たちが見守る中、ひじの内側にくっついていた胞子が異常に膨れ上がってきた。
「な、何なのこれ!?」
突然、パアーーーァン! と音をたて、ふくれ上がった胞子のひとつが破裂した。中から赤い粉のようなものが
勢いよく舞い上がり、漁師やその妻たちを驚かせた。そしてルリ子の皮膚は、奇怪な緑色に染まっていった。
「・・・キャッ!」「・・・ああっ!」
突然、ルリ子を取り巻いていた人々がバタバタと倒れ始めた。倒れたのは若い海女や漁師の妻たち、つまり女性
ばかりだった。無事なのは男たちとアンヌだけ。アンヌ以外の女性は、ひとり残らず意識を失っていた。
「お、おい、どうしたんだ久恵! ひさえ!」「皆さん、しっかりして下さい! 皆さん!」
やがて、次々と到着するけたたましい救急車のサイレンが、静かな漁師町を喧騒と混乱の渦に変えた。わずか
1時間ばかりの間に、別荘客をふくめたこの町に住む、すべての女性たちが謎の昏睡状態に陥ったのだ。
そして、被害者の皮膚には必ず、不気味に脈動する赤い胞子が幾つも幾つも根をおろしていた。

216:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:13:39 AXmPdO0b0
「どうなんですか博士? 女性たちに寄生している、あの赤い胞子の正体は!?」
キリヤマ隊長が、防衛軍医務主任のキタムラ博士に尋ねた。
入田浜に始まった集団女性昏倒事件、いや赤い胞子による集団感染事件は、関東南部を中心に今や爆発的な
広がりを見せていた。救急車の搬送先になった病院の看護婦たち、次いで女性患者たちが残らず感染し、
そこを拠点に感染が一気に拡大したのだ。
政府は空気感染するこの胞子を、危険度AAAの特別法定伝染病に認定。国内の全女性に対して外出禁止令を
発令したが、時すでに遅く、既に犠牲者の数は全国で数十万人を数えようとしていた。
「・・・まったく見当がつきません。地球上には存在しない、未知の菌類と思われます。・・・こいつはどうやら、
女性の皮膚に着床し、患者の細胞から女性染色体、つまりX遺伝子の対だけを吸収して成長する性質を備えて
いると思われます。患者の皮膚が緑色に変色しているのは、胞子によって染色体を抜き取られたからです。」
「女性染色体を? では、染色体を奪われた患者たちは、いったいどうなるのですか?」
「X染色体は生命維持に必要な遺伝子を直接含んでいないので、すぐに死ぬようなことはありません。けれども
細胞の分裂が阻害されるため、約15時間で生命が重篤な危険にさらされます。」
「15時間? たった15時間しかないんですか!?」
キタムラ博士は悲痛な表情でうめいた。
「はい。15時間以内にX染色体を復元させない限り、感染した順に、患者たちは間違いなく死亡します。」
「・・・そ、そんな・・・」キリヤマは頭を抱えた。そして、ふと何かに気付いたように頭を上げた。
「・・・アンヌ。そう言えばアンヌは!? アンヌ隊員は女性なのに、どうして感染しないんですか、博士?」
「わかりません。アンヌ隊員は先天的に、胞子の感染を阻害する特殊な因子を持っているとしか考えられません。」
「それでは、アンヌの身体を調べれば、胞子の感染を防ぐ手段が見つかるのはありませんか?」
「わかっています。今、医療班が総掛かりで、アンヌ隊員の身体を徹底的に検査しているところです。」

217:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:13:55 AXmPdO0b0
地球防衛軍のメディカルルームで、アンヌは医療班による精密検査を受けていた。
《どうしてわたしだけ大丈夫なのか、わたしにもわからない。でもルリ子、わたしの身体であなたが助かるなら、
わたし、何だってしてみせる。どんなことにだって耐えてみせるわ。だから、早く、よくなって!》
横たわるアンヌの目に涙が光った。全身の放射線スキャンを終え、医療用の寝間着一枚のアンヌは、別室にいる
医師の指示で、ベッドからゆっくりと起き上がった。
その時だった。アンヌは治療室の隅に、黒い物体が突然出現するのを見た。
「キャッ! 何、これ!?」
どこかからテレポートしてきたらしいその物体は、一見、柔らかい岩のようだった。あるいは海生動物のホヤを
連想させもした。ゴツゴツとした隆起で一面覆われた、見るものに嫌悪感を感じさせるグロテスクな物体であった。
「ヴモ゙モ゙ォッ!」物体が奇声を上げた。音のする方向に目を落としたアンヌは、黒い物体のいちばん下端に、
カタツムリのように飛び出した緑色の目と、昆虫を思わせる長い触角を発見して驚愕した。「ひいッ!」
それは、岩のような胴体を背中に背負った、巨大なカタツムリのような形状の奇怪な怪物だった。怪物はまるで
カタツムリのように、床に密着した足をウネウネと動かしながら、アンヌの方へとじりじりと迫り寄ってくる。
「キャアアッ!!」
アンヌの叫びが部屋中にこだました。隣室の医師が驚いて押したらしい警報ベルが、基地じゅうに鳴り響いた。
ベルの響きに驚いたらしいその怪物は、床にへばり着いた巻き貝のような足を、人間のような二本足に変形させ、
床からスックと立ち上がった。怪物の身長は人間とほぼ変わらなかったが、足の付け根のあたりに頭部が位置
している。まさにこの世のものとは思えない、異形の存在だった。
怪物は「ヴモ゙モ゙モ゙モ゙ォ!」と高く吼え、緑色の目をらんらんと輝かせながらアンヌめがけて迫って来る。
「助けてぇ! 助けてダンッ!」

218:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:14:13 AXmPdO0b0
「待てッ!」
アンヌに怪物が迫ろうとしたその時、モロボシ・ダン隊員が怪物の前に立ちはだかった。
「ヴモ゙モ゙モ゙モ゙ォッ!」怪物は振り向き、岩のような胴体を震わせると、頭部のはるか上方、胴体の両側から
二本の腕をズボッ、と伸ばした。まるで胴体から腕が突然生えたかのように。
貝のように白く輝く巨大な爪がついた、力強い腕だった。ダンと怪物は正面から組み合う形になったが、怪物の
怪力は、M78星雲人のダンをも圧倒した。ダンは腕をねじられ、じりじりと壁際へと追い詰められてゆく。
「くそっ!」壁に追い詰められたダンは、壁を背につけ両足をはね上げて、怪物の目を渾身の力で蹴りつけた。
「ヴモ゙モ゙モ゙モ゙ォッ!」怪物は身体を震わせると、胴体からもう一対の腕を伸ばした。「な、何ィ!?」
新しく生えた腕は、ダンの首を掴んで気付く締め上げた。「うわああああッ!!」
4本の腕に締め上げられ、ダンは気を失ってその場に倒れた。
「ダーンッ!!」絶叫するアンヌを、怪物は4本の腕で抱え上げた。そして、カタツムリのように這い進み、
部屋の隅まで移動すると、激しく抵抗を続けるアンヌと共に、突然その場から消え失せてしまった。

関東全域から、六角形のベーゴマのような形の円盤が、一斉に飛び立った。ブラコ星人の地上部隊が、各地の
病院に収容されていた女性患者たちを一斉に拉致し、彼らの母船に連れ帰ろうとしているのだ。
ウルトラホーク1号と3号が緊急出動したが、女性たちを人質にしたこの円盤編隊には、手を出すことが
できなかった。逆に円盤の群れは巧みなチームプレイでウルトラホークを翻弄し、怪光線で次々と太平洋に撃墜
してしまった。パラシュートで落下しながら悔しがる隊員たちを尻目に、円盤の編隊は大気圏の外で待機する、
葉巻型の母船に向かって、悠々と飛び去っていった。

219:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:15:31 AXmPdO0b0
「・・・ん・・・ここは・・・どこ?」アンヌが目を覚ましたのは、ブラコ星人の母艦の中だった。
その部屋の中には、段差と呼べるものがなかった。部屋の中央、不思議な光が明滅する円形のスペースの上、
アンヌは床に寝かされ、両手両足を固定されていた。自分が全裸にされていることに気付き、アンヌはキャッ!と
短く叫んで思わず身をすくめた。彼女の周囲にはシャボン玉のように輝く球体が幾つも浮遊し、まるで夢の中に
いるような気分だった。
突然、赤と緑のスポットライトのようなものが、アンヌの身体を照らし出した。光が身体に当たった部分に、
ジリッとくる不快感が走る。「イヤアッ!! 苦しいッ!」
ふたつの光は奇妙な唸りを上げながら、アンヌの肉体の上を何度も、何度も往復した。
「やめてぇーッ!!」

220:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:15:45 AXmPdO0b0
10分ほどして、スポットの光がようやくとぎれ、アンヌはホッと一息ついた。
部屋の自動ドアが開き、ブラコ星人が二体、カタツムリのように這って現われた。二体のブラコ星人は触角を
すり合わせるようにして何事か会話し、そのうちの一体が二本の足を伸ばしてスックと立ち上がった。
アンヌの両手両足の拘束が外れた。直立したブラコ星人はアンヌの腕をぐい、と掴んで立ち上がらせた。
「な、何をするの!?」ブラコ星人はアンヌを小突きながら、部屋の外に出るよう促した。
アンヌは右手で豊満な乳房を、そして左手で股間の淡い茂みを隠しながら、おそるおそる部屋の外に出た。
延々と続く長い廊下にも、輝く球体が幾つも浮遊している。アンヌはブラコ星人に背後から命じられるままに、
廊下に沿っておずおずと進み、広い空間に出た。巨大なホールの上を、廊下は細い橋のようにまたいで伸びている。
橋の上を進みながら、アンヌは眼下に拡がる広大なホールを見渡した。無数のベッドのようなものがホール一面に
敷き詰められており、その上には、地球から拉致されてきたらしい女性たちが、全裸で横たえられていた。
20代の若い人妻がいた。豊満な肉体の40代の熟女が、しなやかな肢体の女子高生がいた。青い果実のような
肉体の中学生もいた。老若合わせてその数は少なく見積もっても、数万人を越えているだろうと思われた。
ここは、ブラコ星人の食料である赤い胞子を、地球人の女性の肉体を培地に大量に養殖する、人間牧場であった。
《・・・あの子なんて、まだ小学生じゃない。何て、何てひどいことをするの!》アンヌの目に涙が光った。

221:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:16:01 AXmPdO0b0
長い廊下を進んだ末に、アンヌは、ある部屋に入れられた。そこには、3体のブラコ星人が待ち受けていた。
部屋の周囲は奇怪なデザインの機械でぎっしりと覆われ、中央には円形の台が設置されていた。ブラコ星人たちは
アンヌを取り囲み、抵抗するアンヌを無理やり台の上に乗せ、両手両足をX字型に広げて手首足首を固定した。
「イヤあっ! 離してぇ!」
円形の台が、少しずつせり上がってゆく。アンヌは本能的に、これが手術台であることを悟った。
「や、やめて! やめてぇッ!」
いったい、この怪物たちは自分をどうしようと言うのだろう? おそらくわたしを解剖するか、あるいは改造しよう
としているのだろう。一体何のために? わからない! 怖い! 怖くて堪らない! アンヌは恐怖と不安に苛まれ、
ガクガクと全身の震えが止まらなかった。
手術台は、二本足で直立したブラコ星人たちの目の高さまで上昇すると、そこで停止した。ブラコ星人たちは
アンヌの周囲に集まり、節足動物のような触角をしきりに伸ばしてアンヌの肢体に触れ、何かを確かめるように
その表面をまさぐった。「ひいッ!」くすぐったさと言うよりもおぞましさで、アンヌの全身は思わず硬直した。
ブラコ星人の1体が壁の機器を操作すると、薄暗い光が射す天井から、2本のチューブのようなものが降りてきた。
パイプの先はまるで、巨大な針のようであった。ブラコ星人はアンヌの乳房を掴み、乳首めがけて、2本の針を
ブスリと突き刺した。「イヤあッッ!!」鋭い痛みがアンヌの胸を貫いた。
ぐおんぐおんと音が鳴り、チューブの中を何かが流れてきた。熱い粘液が乳房の中にドクリドクリと注ぎ込まれ、
組織の中に染み込んでゆく。それととともに、乳首の針はアンヌの乳房に向かって、バリッ! バリッ!と断続的な
電気パルスを送り始めた。
「・・・あッ!・・・あッ!・・・あッ!・・・」
間違いない。怪物たちは解剖ではなく、わたしの肉体を改造しようとしているんだわ。アンヌは直感した。
でもどんな改造を? わたしの身体はこれから一体どうなってしまうの!?
パルスが送られるたびに、豊満な乳房がぼよん、ぼよんと激しく揺れ、アンヌは恐怖と苦痛で激しく泣き叫んだ。
「やめて! やめてお願いッ! 助けて! 誰か助けて! お願いッ!!」

222:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:16:17 AXmPdO0b0
続いて天井から、うねうねと動く無数のパイプが伸びてきた。パイプの先端はまるで、巨大なナメクジの頭部の
ようであった。粘液でぬらぬらと濡れた丸い頭部のあちらこちらから、カタツムリの触角のような突起が幾つも
幾つも、飛び出してはまた引っ込んでゆく。
ブラコ星人の一体が、その中でもひときわ太いナメクジを手に取った。太さは5センチはあるだろうか。
激しく身体をよじって暴れるアンヌを、2体のブラコ星人が両側から強い力で押さえつけた。ナメクジ状の
パイプを持ったブラコ星人は、アンヌの股間を覗き込み、胴体から現われた別の二本の腕で、そっと股間の
秘裂を押し開いた。柔らかい春草に彩られたこんもりとした恥丘の下部に、ピンク色の肉の襞が見える。
その襞のいちばん下端には、未だ何物も受け入れたことがない処女の聖地、甘酸っぱいかぐわしい匂いを放つ
肉の孔が、じんわりと蜜をこぼしながらヒクヒクと口を開閉させていた。
ブラコ星人は肉孔の位置を確認すると、手に持ったナメクジのようなパイプを、処女の膣口にそっとあてがった。
「ひッ!!」アンヌはビクリ、と身体を震わせた。おぞましさが電気のように全身を走った。
何が起ころうとしているのか、アンヌは本能的に悟った。わたしは処女を奪われようとしている。誰にも
あげなかった、誰にも許したことのなかったわたしの大切な処女が、いま、おぞましい物体によって無残に
散らされようとしている!
「イヤだぁッ!! 嫌だ嫌だ! やめて! 助けてェッ!!」
アンヌは半狂乱になって、激しく身をよじって抵抗した。だが両側から身体を押えるブラコ星人の力は強く、
どうすることもできない。やがて粘液にまみれたナメクジのようなその物体は、ズルリズルリと這うようにして、
アンヌの汚れなき処女器官の奥へと潜り込んでいった。肉の孔がメリメリと押し広げられてゆく。
「い、痛いッ! 痛い痛い! やめてぇッ!!」
鮮血が飛び散り、処女膜は無残に切り裂かれた。アンヌの頬を、涙がひとすじ伝って流れた。
こんな形で、大切な処女を奪われてしまった! その悲しさと口惜しさで、アンヌの心は張り裂けそうであった。

223:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:17:02 AXmPdO0b0
アンヌの処女を奪ったナメクジ状の物体は、蠕動しながらアンヌの膣の中をゆっくりと進み、最奥部に達すると
激しくうねり、よじり、回転しながらアンヌの膣壁を縦横に這いずりまわった。快感とも不快感ともつかない
強烈な感覚が、アンヌを激しく責めたてた。
「イヤああーーッ!! やめてぇーーーッ!!」
やがて、ナメクジ状の物体は無数の触角を伸ばし、膣壁の内部に侵入を開始した。そして丸い頭部の先端に開いた
小さな穴から、パイプの中を通って流れる生暖かい粘性の液体が、アンヌの胎内にドクドク注ぎ込まれていった。
「・・・あ! ・・・ああッ! ・・・あッッ! 」
熱いものが股間から、全身に広がってゆく。そして、わたしの肉体を内部からむちゃくちゃにかき乱し、まったく
別のものげと造り変えてゆく。アンヌはあらためて、これが肉体改造手術であることを思い知らされた。
ああ、わたしは改造されてしまう。怪物に捕えられ、奇怪なナメクジに犯されて、別のものへと変わってゆく。
悲しい! 口惜しい! でも、もうどうすることもできない。わたしは今、改造されているんだ。
アンヌは絶望で激しく泣きじゃくりながら、それでも抵抗するように首を激しく振り、身をよじらせた。

224:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:17:15 AXmPdO0b0
天井から無数のナメクジの群れが降りてきた。ナメクジのようなパイプはアンヌの股間を這いずり回り、
クリトリスを舐めるように刺激し、肛門の中に潜り込んでゆく。そして無数の触角をアンヌの粘膜に突き入れて、
刺激性の粘液をアンヌの肉体にドクン、ドクン、とたっぷり注ぎ込んでゆく。
そして乳房に断続的に送られるパルスも、乳首に注入される粘液の責め立ても、いっそう激しさを増してゆく。
乳房と性器を同時に責め立てる、悪魔のような改造手術。恐怖とおぞましさに、アンヌの意識は激しく乱れた。
だが何ということだろう。慣れるにしたがって苦痛と恐怖は徐々に薄らぎ、代わりに爆発的な快感が襲ってきた。
「・・・あ! ・・・駄目ッ! ・・・ああッ! ・・・ハァ、ハァ、ハアッ! ・・・駄目ッ! ・・・ああんッ! ・・・ああんッ!」
アンヌはもはや、正気を保つことができなかった。必死に理性を保とうと踏んばったが、波のように断続的に
押し寄せる快感に勝つことはできなかった。アンヌは全身を貫く熱い衝動に身を委ね、ケダモノのようになって
身をよじらせ、あえぎ狂った。一匹のメスになって改造されてゆく快楽をむさぼり味わった。
「・・・あうッ! あうッ! ああううっっッツ!!」快楽の絶頂でアンヌの意識は真っ白になり、やがて途切れた。

225:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:17:31 AXmPdO0b0
アンヌは、ぼんやりとした夢の中から、少しづつ我に返った。
彼女は真っ白な何も無い部屋の中央に、天井から伸びるワイヤーで両手を縛り上げられ、膝で立っていた。
ワイヤーは伸縮する素材で、立ち上がること、尻を床につけることはできるが、その場所から動くことはできない。
やがて意識がはっきりしてくると、アンヌは自分の身体に妙な違和感を感じた。アンヌの脳裏に、おぞましい
改造手術の記憶が甦った。《そうか! わたしは、わたしは改造されてしまったんだ!》
アンヌは自分の身体を見まいと目を堅く閉じた。だが身体に感じる違和感は、ますます強くなってゆく。
勇気を振り絞り、アンヌはうっすらと目を開け、自分の身体を一瞥した。そして、絶叫した。
「いやああああッ! な、何!? この・・・身体は!?」
アンヌの胴体は、まるで古代のシャーマン(呪術師)の入れ墨のような、奇怪な文様で覆いつくされていた。
背中から脇腹、臍の周囲を通り、太股に向かって、うねる呪術的な曲線が何本も黒く浮かび上がっている。
そしてロケットのように前に突き出た豊満な乳房は、乳首を中心とした、黒い同心円状の模様をくっきりと
浮かび上がらせていた。それは蜂の腹部にも似ていたが、しきりにぶよんぶよんと激しい蠕動を繰り返している。
その動きは、同心円模様が浮かんだ半透明の皮膚のすぐ内側を、乳房いっぱいの大きさの何物かがモゾモゾと
激しく動き回っているかのようであった。アンヌの乳房は、巨大な軟体動物、それも巻き貝の一種を思わせた。
乳房の先端にあるべき乳首は消失しており、乳輪はただの黒い円であったが、その黒い円の中央が急にムクムクと
盛り上がり、まるでカタツムリが触角を伸ばすように、黒い突起がニョッキリと現われた。突起の先端がパクリ、
と小さな口を開け、ピチッ、プチッと鳴くような音を立てた。その姿も一種の軟体動物のようであった。
「いやだああッ!!」アンヌは絶望と恐怖のあまり、大声で泣き叫んだ。

226:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:17:47 AXmPdO0b0
ふと股間に、熱い不思議な感覚が走り、アンヌの肉体を駆け登ってきた。涙に濡れた目で、アンヌは自分の
股間を見た。毛がすっかり抜け落ちたつるんとした恥丘の真ん中に、くっきりと割れ目が走っている。
ムズムズするような感覚とともに、その割れ目が徐々に開いていった。そしてクリトリスにあたる部分から
肉の突起がカタツムリの触角のようにニョッキリと現われ、左右に割れて、その先端にまるで人間を思わせる
緑色の目がギョロリと現われたではないか。
「キャアアアッ!!」アンヌは絶叫した。
さらにその上から、節足動物のような白い触手が二本、ニョキニョキと左右に分かれて伸びてきた。
アンヌの股間の、貝のような肉襞が、甲高い声で「ア゙エ゙エ゙エ゙ッ!」と叫び、ピンク色の膣口をパックリと
大きく開けた。そう、アンヌの下腹部は、まるでブラコ星人の顔そのものと化していたのだ。
異なる点は、通常のブラコ星人の口器が一対の触腕が付いた、地球人の唇にも似た横に開いたラッパ状の器官で
あるのに対し、アンヌの股間に出現したブラコ星人の口器は、身体の真下に向けて開いた、地球人女性の性器と
まったく変わりない形状の、縦に開く肉の割れ目であることだけであった。
アンヌの股間に生まれたブラコ星人の顔は、触角をしきりに振りながら、好奇に満ちた目で周囲をまさぐり、
「ア゙エ゙エ゙エ゙エ゙ッ!」と嬉しそうに鳴いた。
変わり果てた自分の肉体に、あまりに残酷な現実に、アンヌは激しく打ちのめされた。わたしは、わたしは
ブラコ星人によって、ブラコ星人と同じ身体に改造されてしまった! まさか、まさかこんな残酷な・・・!
アンヌは天を仰ぎ、我を忘れて首を振り、髪を振り乱しながら激しく泣きじゃくった。
「嘘よ、嘘よ、嘘よォッ! こんなのって、嘘よォ!! ・・・誰か、・・・誰か嘘だって言ってェ!」
その叫びに合わせて、アンヌの乳首はピチピチピチッと鋭く鳴き、股間は「ア゙エ゙エ゙ッ!」と悲しくうめいた。
そう、それらのおぞましい器官はもはや、アンヌと感情を共有する、アンヌの肉体の一部なのであった。

227:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:20:18 AXmPdO0b0
どうしてブラコ星人が自分を、こんな身体に改造したのか、アンヌはそれを、すぐに思い知らされることになった。
部屋の扉が開き、ブラコ星人が数十体、一列に並んで這ってきた。妙にそわそわした身振りのブラコ星人たちは、
アンヌの前に一列になって並んだ。そして先頭の一体が二本足で立ち上がり、アンヌのすぐ前に立つと、触角を
震わせて、アンヌの股間から延びるブラコ星人の触角に、そっと触れ合わせた。
とたんに、アンヌの股間に電気のようなものが走った。あまりのおぞましさに、アンヌの心は凍りついた。
だがその心とはうらはらに、股間の触角は呼びかけにに応えて、嬉しそうにピクピクと動いた。
アンヌは、息が詰まるように熱い何かが股間からどんどんと上昇し、胸一杯に込み上げてくるのを感じた。
何よ、これ? なんで、なんでこんなに気持ちよくなってくるの?
ブラコ星人が胴体からヌッと腕を伸ばし、アンヌの同心円模様の乳房を掴んだ。おぞましい触感に、アンヌは
思わず身体を硬直させた。だがブラコ星人は乱暴するでなく、同心円の乳房をゆっくりと、愛しそうに揉み始めた。
「あッ! ・・・ああッ!!」胸に電流のような快楽がピリピリと走り、アンヌは思わず身体をのけぞらせた。
《この怪物は、わたしを犯すつもりなんだ! そして改造されたわたしの身体は、それに応えようとしている!》
アンヌは愕然とした。この怪物たちは、わたしを交接(セックス)の相手にするために改造したんだ。わたしは、
怪物たちの花嫁にされてしまった。嫌だ。嫌だ。こんな化け物に犯されるなんて、死んだって嫌だ。絶対に嫌だ!
だが囚われの身のアンヌには、もはやどうすることもできない。
アンヌの同心円の乳房は、揉みしだくブラコ星人の腕の動きに合わせて、ぶるんぶるんと激しい蠕動を繰り返した。
そして乳首の黒い突起が徐々に盛り上がり、先端に小さな口が開いて、ピチピチッ!と鋭く鳴き、青い粘液を
前方にピューッ! と勢いよく吹き出した。
青い粘液はブラコ星人の胴体にかかると、流れ落ちながら赤に緑にめまぐるしく発光した。液にまみれたブラコ
星人は激しく興奮し、「ヴモ゙モ゙モ゙モ゙ォッ!」と獣のように吼えて、アンヌの乳房をさらに激しく揉みあげた。

228:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:20:40 AXmPdO0b0
ピューッ! ピュッ! 乳首から絶え間なく吹き出す粘液のしぶきがアンヌの顔にもかかり、頬を伝って口に入った。
それを嘗めたアンヌは、そのむせ返るように甘酸っぱい液体が、一種の媚薬であることを悟った。
《ああ・・・わたし・・・何てあさましい身体にされてしまったんだろう・・・》
あきらめと、悲しみが、アンヌの心をキリキリと締め付けた。アンヌの頬を、涙がひとすじ伝って流れた。

ブラコ星人の胴体から、もう一対の腕がニュッと現われて、アンヌの背中へと回った。そしてアンヌの、
引き締まった形の良いお尻を激しく、優しくなでさすった。「ひぃいいいッ!」
ブラコ星人の頭部がアンヌの股間に近づき、甘い声で「ヴモ゙モ゙ォッ!」と呼びかけた。アンヌの股間にある
ブラコ星人の顔も、相手を求めるような甘く切ない声でそれに応えた。「ア゙エ゙エ゙ェッ!」
ブラコ星人は腰に回した腕で、アンヌをの身体をのけぞらるようにそり返らせた。膝をつき、脚を広げ、身体を
そり返らせると、アンヌの股間に隠れたブラコ星人の口器がすっかり露わになった。貝によく似た肉の襞が、
切なく鳴きながら相手を求めている。アンヌを抱え込んだブラコ星人は、身体をアンヌに密着させ、ラッパ状の
口器でアンヌの女性器、今はブラコ星人の口器と化したそれをすっぽりと覆いつくした。
「ああああっっっッツ!」ぬめぬめしたブラコ星人の肌にとうとう触れてしまった不快感と同時に、えもいわれぬ
快感が、アンヌの股間をビリビリと流れた。

229:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:21:09 AXmPdO0b0
粘液にぬめり、ぶよぶとと脹れ上がった黒い岩のような皮膚と、柔らかく張りのある若い地球人女性の白い肌。
ふたつの肌がこすれ合うその間で、ふたつのブラコ星人の顔がはげしく口器をからめ合わせていた。
カタツムリの交接のように、蠕動する粘膜と粘膜を密着させて、熱く、激しくお互いの口器を吸い尽くした。
アンヌの股間に顔をうずめたブラコ星人は、さらに口の両側に生えた触腕で、アンヌの秘所を激しくまさぐった。
そして、口器の中から触手のように長く伸びる管状の器官が現われ、アンヌの股間にぐいぐいと潜り込んできた。
それは、地球のタコが持っているものに似た、オスのブラコ星人の交接器であった。ブラコ星人の交接器は、
アンヌの股間に開いた口器、処女を失ったばかりのアンヌの膣の内部に、うねりながら侵入を開始した。
「・・・あ・・・ああッ・・・イヤっ! イヤだあッ!!」とうとう怪物に犯されてしまったことを、アンヌは知った。
アンヌは泣きじゃくりながら、首を激しく振った、絶望で、心が真っ暗に閉ざされてゆく。
ブラコ星人の交接器は、アンヌの膣の最奥部に達すると大きく膨らみあがり、激しい蠕動を開始した。
「・・・ハァハァ・・・イヤああッ!・・・はああッッ!・・・ああんッ!・・・ハァハァ・・・ああんッ!・・・ああんッ!!」
今まで味わったことがない、そして地球人の女性が決して味わうことができないような、凄まじい快楽がアンヌの
全身を電流のように貫いた。同心円の乳房を、尻を激しく揉みしだかれ、性器をオスの交接器で激しく猛々しく
満たされて、アンヌは半狂乱になってもだえよがった。
《・・・だめぇ・・・だめよォ・・・だめなの・・・だめ・・・いいえ・・・いいのよ!・・・いいの!・・・もっと!・・・もっとよ!》

230:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:21:26 AXmPdO0b0
アンヌはもはや、地球人ではなかった。ブラコ星人のオスと交接する、メスのブラコ星人に過ぎなかった。
狂ったように髪を振り乱し、自分から腰をくねらせるメス。同心円の乳房を激しく蠕動させ、乳首から媚薬を
勢いよく吹き出し、交接器をオスと密着させてしきりにあえぎよがるメス。
アンヌはそんな自分のあさましい姿を、今やあきらめにも似た気持ちで受け入れていた。
もういい。もう何をしても無駄だ。わたしはもう、この怪物の仲間になってしまったんだわ。悲しい。口惜しい。
・・・でも、気持ちいい。そう、気持ちがいいの。もっと、もっと、気持ちよくして欲しい!
「もっと・・・もっとよォ・・・もっと激しくして! お願いッ!・・・ハァ・・・ハァ・・・ああああンッ!」
・・・ドピュッッツ! ジュパッッツ!
オスのブラコ星人が、交接器の先端からアンヌの胎内に、ドロリとした粘液をたっぷり注ぎ込んだ。
アンヌは気が遠くなり、思わずへなへなと腰をついた。オスのブラコ星人は交接器をアンヌの膣からすっと
引き抜き、アンヌの汗ばんだ肉体から身を離した。アンヌはハァハァと息を荒げ、肩で大きく息をした。
アンヌの股間にあるブラコ星人の口器から、青い粘性の強い液体がドロドロと流れ出し、床にこぼれ落ちた。

へたり込んだアンヌの前に、二体目のブラコ星人が立った。オスのブラコ星人の触角による呼びかけに、
アンヌの股間の頭部は再び嬉しそうに応えた。ふたたび、アンヌの全身を熱いものがこみ上げてきた。
もっと、もっとよ。もっと欲しいの。我慢できないわ!
アンヌは立ち上がり、今度は自分から腰をなまめかしく振って、ブラコ星人の愛撫を求めた。
「・・・まだよ、まだ足りないの。・・・ねえ、抱いて。わたしを抱いて! もっと激しくわたしを抱いて!!」

231:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:21:41 AXmPdO0b0
ブラコ星人は、貝やタコのような軟体動物と、昆虫の、中間の性質を持つ知的生命体であった。
この星人は、ピット星人がメスだけの種族であるのと対照的に、オスだけの種族として宇宙じゅうに知られている。
むろん、昔はブラコ星人にもメスは存在した。だが宇宙旅行中、女性の染色体を養分として成長する菌類と出会い、
その美味さに魅せられたことで、ブラコ星人という種族の運命は急転した。
この菌の胞子を育てるためだけに、ブラコ星人は自らの星のすべての生物のメスを養殖培地化し、その結果すべての
生き物を絶滅させてしまった。養殖培地を失ったブラコ星人は仕方なく、なんと今度は、同族のメスを牧場として
選んだのだった。その結果、わずか1年でブラコ星人はメスのいない、オスだけの種族となってしまった。
一斉繁殖を行うブラコ星人の繁殖期は、彼らの星の公転周期で40年に1度と、比較的長周期だった。だから当面は
メスがいなくても何の不都合もなかった。
メスを失ったブラコ星人は、新たな養殖培地として、別の星に住むメスを求めて、宇宙を旅するようになった。
方々の星に住む生き物のメスを捕えては牧場化し、その種族を絶滅させるということを何度も繰り返してきた。
そして40年に1度の繁殖期、メスを失ってから最初の繁殖期が、とうとうやって来た。メスのいないブラコ星人は
この時初めて、種族存亡の危機に気付いた。そこで彼らは侵略した星のメスの中から、牧場に適しない個体、
すなわち胞子の養殖培地にならない特異体質の個体を見つけ出し、その肉体をブラコ星人のメスと同じ構造に
改造して、繁殖用途に使うことに決めた。彼らの進んだバイオテクノロジーにとっては、生物の肉体構造を
作り変えることなど造作もないことだったのだ。
そうして、新たな侵略地である地球において、彼らが初めて見いだした特異体質のメス。それがアンヌであった。
アンヌは、ブラコ星人の繁殖のためだけに捕えられ、その肉体を改造された。口器の中に生殖器を持つブラコ
星人にとって、股間に生殖器を持つ地球人のメスは改造しやすく、交接も容易な素晴らしい素材だった。
こうして改造されたアンヌは、母船に住む数千体のブラコ星人、すべての花嫁となった。すべてのブラコ星人の
オスと交接し、卵を産むことだけを目的として永遠に生かされ続ける、哀れな花嫁であった。

232:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:22:15 AXmPdO0b0
1体につき地球時間で約20分。全部で10時間以上の時間をかけて、アンヌは30体のブラコ星人たちとの交接を
終えた。すっかり疲労困憊し、肩で大きく息をするアンヌは、しかし股間がまだ激しく相手を求めていることに
気がついた。アンヌはアヒル座りで座り込み、目と触角を引っ込めたまま、ブラコ星人の口器を床に密着させた。
床には青いドロリとした粘液が無数の飛沫となって飛び散って、激しい交接の儀式の痕跡をあらわにしていた。
アンヌは天井から伸びるワイアーで両腕を縛られたまま、床をズリズリと這い進んだ。そして床にこぼれる青い
粘液を、下の口で美味しそうに嘗め取った。
アンヌの腹は、30回にもわたる交接で胎内に注ぎ込まれた大量の粘液で、妊婦のように膨れ上がっていた。
やがて脹れ上がった腹がゆっくりと蠕動を始め、口器から何かを押し出そうとし始めた。「うんッ!」
アンヌが本能に従って下腹部に力を入れ、腰をゆっくり持ち上げると、ブチュルルッ!という音とともに
貝のような口が開いて、直径5センチほどの真珠のような丸い卵が、粘液の糸を長くひいて産み落とされた。
ひとつ、もうひとつ、またたく間に30個の卵を産み終わると、アンヌの腹は元どおりに小さくなっていた。
ブラコ星人たちが現われて、アンヌが生んだ卵を大切そうに回収した。アンヌは持ち去られる卵を、愛おしそうに
名残惜しそうに見送った。《・・・ああ・・・さよなら・・・わたしの・・・わたしの産んだ卵たち・・・!》

233:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:22:31 AXmPdO0b0
産卵を済ませ、エネルギーを消耗し尽くしたアンヌの前に、別のブラコ星人が食事を持ってきた。
それは奇妙な容器の中に満たされた、脈動する赤い胞子だった。たった今、人間牧場から採取したばかりのものだ。
その胞子を見て、アンヌは本能的に自分のすべきことを悟った。容器の上に馬乗りになり、腰をそっとおろした。
ブラコ星人の口器に改造されたアンヌの陰唇は、巧みに動いて赤い胞子をくわえ、次々と飲み込んでいった。
膣の中に赤い胞子が飲み込まれてゆくと、そのあまりの美味しさに、アンヌの心は幸福感で満たされた。
甘いとか、辛いとかいった、地球人の基準で判断できる味ではなかった。ただただ、幸福になれる味だった。
もはやアンヌは、地球人の食べ物を必要としてはいなかった。下の口で、赤い胞子をほおばり、むさぼることが
アンヌの食事のすべてだった。アンヌはふと咥えこんだ胞子が、かつて自分の親友だった石山ルリ子の生命と
引き換えに成長したものであることに気付いた。だが、アンヌは何の感慨もなく、無造作にそれを飲み込んだ。

234:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:22:48 AXmPdO0b0
アンヌはそれから毎日、一日30体のブラコ星人と交接し、産卵することを義務付けられた。産卵を済ませた
後は食事をし、ワイヤーで宙吊りにされたまま睡眠を取った。いったい今までに何千体のブラコ星人と交接し、
何万個の卵を生んだのか、アンヌにもわからなかった。ブラコ星人の花嫁として永遠の時を生きるアンヌに
とって、毎日は果てしなく続く同じ行為の繰り返しであり、時の流れはもはや彼女とは無縁のものであった。


だがある日、アンヌは部屋が激しく揺れるのを感じた。爆音が次々と轟き、部屋の外をブラコ星人の兵士たちが
あわてて移動する音が聞こえた。爆音はどんどん激しくなり、怒号、悲鳴。自分の同胞たちが無残に殺されてゆく
悲しみの波動が、アンヌの心にもじんじんと伝わってきた。そしてアンヌは、自分が産んだ数百個の愛しい卵が、
何者かの手によって焼き尽くされたことをテレパシーで知り、深い悲しみに襲われた。
ドカーーンッ! 凄まじい爆発音とともに、アンヌの正面の壁が破壊され、もうもうとした白煙の中から、
ウルトラセブンが現われた。『アンヌ、無事か!? ・・・・・・うッ!』
セブンは、ワイヤーに吊るされたアンヌの、すっかり変わり果てた姿を見て、思わず絶句した。

235:名無しより愛をこめて
08/02/14 00:23:04 AXmPdO0b0
地球防衛軍の大反撃作戦により、火星軌道上を周回していた侵略母船は破壊され、地球を人間牧場に変えようと
企んだブラコ星人たちは、一体残らず掃討された。母船から奪還された数百万人の地球人女性たちも、赤い胞子に
よって失われた女性染色体を、サタナイト鉱石から発せられる放射線アルファー73によって無事復元され、
次々と全快・退院していった。セブンが土星の輪から、鉱石を身を呈して持ち帰ったおかげであった。
犠牲者数10万人という大きな被害をもたらしたものの、ブラコ星人の侵略の傷跡は、ようやく癒えようとしていた。
だが、ブラコ星人によって改造されたアンヌの肉体だけは、地球の医学ではどうしても元に戻せなかった。
もはや地球人の男性とは交わることができない生殖器。地球の食べ物を受けつけなくなった消化器。そして
永遠に年を取らず死ぬこともできない肉体。アンヌは細胞のひとつひとつに至るまで、地球人とは異質の存在に
すっかり造り変えられてしまっていたのだ。

地球防衛軍日本支部、地下秘密基地の最深部にある独房に、今もアンヌは幽閉されている。
実験動物で培養された赤い胞子を毎日支給され、下の口で美味しそうにほおばった後、ブラコ星人の花嫁に
改造されたアンヌはベッドにあお向けになったまま、モゾモゾと蠕動する同心円の乳房を手で激しく揉みしだく。
ピチピチッと鳴く乳首の突起から青い粘液がビュピュッと吹き出し、アンヌの全身に降りかかる。そして全身を
媚薬まみれにしたアンヌは、触角と緑の目を股間から出したり引っ込めたりしながら、絶え間なく股間を苛む
激しい性欲、相手を失い、決して満たされることがなくなった凄まじい性欲に身を焦がしつつ、貝のように開いた
股間の口器を指でこねまわし、今日も軟体動物のように身体をくねらせて激しくよがり狂うのだった。
「欲しい!・・・欲しいの!・・・欲しいのよォ! お願いッ!・・・誰か抱いて!・・・わたしを抱いてェ!・・・あああッッ!」
                                           (おわり)

236:名無しより愛をこめて
08/02/14 02:00:37 hiU2EUKH0
アンヌ改造しまくり計画です。引き続き調子に乗って、今度は番外編的な短編を投下してみます。
今回は、本編が人体改造とは一見関係なさそうな話、「湖のひみつ」です。高橋礼子さん大活躍です。
でも設定的には、シルバー仮面の「冷血星人の呼び声」にヒントを得ていたりします。

237:名無しより愛をこめて
08/02/14 02:00:52 hiU2EUKH0
Y梨県、喜祖谷高原。高級別荘が立ち並ぶ避暑地である。家族とともに避暑に訪れていた小鳥遊(たかなし)家
の令嬢、玲華は、愛犬のラッキィとともに避暑地のはずれにある吾妻湖に、朝の散歩に出掛けた。
ラッキィは2歳になる雄のポインター。白い毛並みに一面黒い班が浮かぶ、スマートな猟犬だった。
好奇心旺盛な若犬は、飼い主の制止も聞かずにグイグイと15歳の華奢な少女を引っ張ってゆく。
「あん。 ちょっと待ってよラッキィ!」
ひと気の無い湖畔に着くと、ラッキィは鼻をクンクンいわせながら、湖岸に沿って主人をある方向に導いた。
岩の陰に、直径十数メートルはありそうな金属製の巨大な物体があった。八角形のお鉢を2つ、向かい合わせに
重ねたような形だ。焼けこげた匂いのするその物体に向かって、ラッキィはワンワンとしきりに吼え続ける。
「まあ。何かしらこれ?」
世間知らずの少女には、それが何ものか、危険なものかどうかなど判断がつかない。取っ手のようなものを
引くと、ハッチが開いて階段が現われた。玲華は好奇心に駆られて、ラッキィとともにその中に入っていった。
物体の中は、機械に囲まれた銀色の空間だった。玲華は興味深そうに機械の群れを眺めたが、もちろん使い方など
わかるはずがない。突然、ラッキィが怯えたようにワンワン!とけたたましく吼えた。思わず振り返った玲華は、
どこからか漂ってきたピンク色の妖しげなガスを吸い込み、愛犬とともにその場に昏倒してしまった。
頭頂側面に赤い複眼を輝かせた、不気味な黒い影が現われた。内側に向かって長い歯が並んだ馬蹄型の口から、
ピンク色のガスが吐息のように吐き出されている。
黒い影は、床に倒れた玲華に近寄り、そっと抱き起こした。

238:名無しより愛をこめて
08/02/14 02:01:08 hiU2EUKH0
玲華は、ラッキィのけたたましい鳴き声で目を覚ました。身体が動かない。玲華の身体は床に斜めに立った
ベッドのようなものの上に、降伏して手を挙げた時のような姿勢ではりつけられていた。両手首をリングの
ようなもので拘束され、身動きが取れない。ベッドはコイルのようなもので何重にも囲まれていた。
この時玲華は、服を脱がされ全裸にされていることに気付いた。恥ずかしさと恐怖で、ガクガクと身体が震えた。
玲華の正面には、玲華がはりつけられているのと同じ形のベッドが、もうひとつあった。ラッキィの吼え声に
ふと横を見ると、台の上に直径1メートルほどの透明の容器が3つ並んでおり、そのうちの一つにラッキィが
閉じ込められている。ラッキィは主人が目覚めたのを知ると、不安そうにアウウーーンと高く吼えた。
突然、ラッキィが怯えたように吼えた。愛犬の反対側から、黒い影が現われた。真っ黒な全身タイツを着たかの
ような、小柄で華奢な人影だった。だがその頭部はツルリとした硬質のヘルメットのようであり、鼻はなく、
頭頂側面には昆虫のような複眼が輝いていた。人間のものとは思えない、不気味な異形の姿であった。
「きゃああッ!」玲華は思わず悲鳴を上げた。
昆虫の頭部を持った怪人は、玲華のまわりをゆっくり歩き、その愛らしい顔をしげしげと眺めた。玲華は
恐怖のあまり震えが止まらなかった。怪人は怯えてけたたましく吠えるラッキィの方に近づき、空の透明の
容器のひとつを開けて、手にしたものをそっとその中に入れた。それは長さ20センチほどの、黒い角を持った
ウナギのような生き物であった。玲華が今まで、見たことも聞いたこともないような奇怪な生物だ。
昆虫の頭部を持った怪人が、機械の上にそっと手をかざした。すると、機械が明滅をはじめ、ラッキィと怪生物
が入れられた容器の内側に、まばゆいリング状の輝きが幾つも出現した。光のリングはビュンビュンと音を立てて
容器の中を上下し、ラッキィはキャウンキャウンとけたたましく悲鳴を上げた。
「やめて! やめて、ラッキィをいじめないで!!」
そして、ラッキィと怪生物の姿は次第に淡くなり、やがて容器の中から消えてしまった。そして、3つ目の容器
にまばゆい光のリングが輝くと、今まで存在しなかった奇怪な生き物が、その中に突然出現した。

239:名無しより愛をこめて
08/02/14 02:01:25 hiU2EUKH0
「キエエエーーーン!」鋭い声でいななく体長1メートルほどのその怪生物は、白い全身がラッキィと同じ、
黒いぶちでおおわれていた。二本足で肉食恐竜のように立ち、その頭部には目の代わりに、回転する黒い鎌状の
角が2本伸びていた。
玲華は、それがラッキィの変わり果てた姿だということに気付いた。「あーん! ラッキィ! ラッキィッ!!」
玲華は泣きじゃくった。昆虫の頭部を持った怪人は満足げに頷き、手を再び装置にかざした。怪生物を入れた
容器の底がエレベーターのようにゆっくり降りてゆき、怪生物はどこかに姿を消した。
怪人は、玲華の報に向き直った。そして、玲華の正面に位置するベッドに、自らの身体をそっと横たえた。
向かい合わせの2台のベッドが少しずつ起き上がり、地面と垂直になる。怪人が手を装置にかざすと、機械が
ウィンイウィンとうなりを立てて明滅し、ベッドを取り巻くコイルの群れに激しい光の帯が走った。
「キャアアアッ!」
玲華は恐怖のあまり叫んだ。これから何が起ころうとしているのか、彼女にはまるで見当もつかなかったが、
それがとても恐ろしいことであるのは、直感でわかっていた。
「やめてェ! 帰して! おうちに帰して! おとうさーん! おかあさーんッ!」
玲華の足元に、身体を取り巻くように光のリングが幾つも現われた。リングは少しずつ上昇を始め、リングが
身体を通過するとともに、玲華の肉体は別のものに変貌していった。身体の内部をひっかき回されるような
不快感に玲華がふと自分の肉体を見ると、なんとリングが通過した部分が、目の前の昆虫怪人と同じ、真っ黒な
全身タイツのようなボディに変わってゆくではないか。脚が、腰が、胸が、どんどん人間ではないものに
変貌してゆく。「いやあああッッ!!」
向かい合ったベッドの、昆虫怪人の身体にも変化が現われていた。リングが通過した部分のプロポーションが
徐々に、女性らしい優しい体形へと変化してゆくではないか。尻が、胸が少しずつふくらみ、玲華と同じ、
15歳の未成熟の少女のボディが再現されてゆく。

240:名無しより愛をこめて
08/02/14 02:01:43 hiU2EUKH0
10分ほどが経過した。装置が活動を停止し、ベッドに固定された小鳥遊玲華の肉体は、頭部を除いて、すっかり
昆虫怪人と同じものに変貌していた。「ああああーーん!」玲華は混乱して激しく泣きじゃくっていた。
向かい合ったベッドの昆虫怪人が、両手を顔の前に揃えて、ゆっくりとおろしてゆく。昆虫怪人の頭部が、徐々に
玲華の愛らしい顔に変わってゆく。今や2台のベッドには、玲華の頭部とプロポーションを持った黒いボディが
ふたつ、鏡に映したように向かい合っていた。
玲華の顔を得た昆虫怪人が、自分の身体を嬉しそうに見つめ、クスクス笑いながらベッドから離れた。
「・・・これが、この星でのわたしのボディなのね。・・・どうあなた、わたしたちピット星人の仲間になった気分は?」
問いかけられて、玲華は鳴きじゃくりながら、わからないといったふうに首を横に振った。
「すぐに、あなたにもわかるわ。あなたは、ピット星の電送改造機によって、ピット星人の身体に改造されたの。
もうじきあなたの心も、ピット星人として生まれ変わるわ。わたしと、あなたは一心同体。これからはずっと
一緒よ。さあ、この美しい星をわたしたちのものにして、そこでわたしたちの卵を育てましょう。」
玲華は、力無く首を横に振った。玲華の顔を持った怪人は優しく微笑み、玲華の手を取って電送改造ベッドから
床にそっとおろした。
「あなたはまだ、ピット星人としての悦びを知らないわ。さあ、わたしが教えてあげる。一緒に愛し合って、
卵を作るのよ。」

241:名無しより愛をこめて
08/02/14 02:02:01 hiU2EUKH0
ピット星人は、女性ばかりで構成された種族であった。もちろん過去には男性のピット星人、巨大な体躯を
もった昆虫のようなボディのオスも存在していた。だが男性だけが発病する宇宙病の蔓延によって、女性だけが
生き残ってしまったのだ。
繁殖の道を絶たれたピット星人は、最初、クローン技術による単性生殖によって種族を守ろうとした。だが
クローンによる繁殖は、遺伝子の偏りによる種の劣化、脆弱化を招いた。オスがいなければ、種は遺伝子に
新しい要素を組み入れることができない。やむなくピット星人たちは、他の種族の女性を電送改造機によって
強制的にピット星人化し、新しい遺伝子を種に取り込んでゆくという技術を開発した。
互いの肉体情報を交換し合って一心同体となった、ピット星人と元・異種族の女性は、卵子を交換して互いの
子宮の中を移動し合うことにより、双方の遺伝子を持った新しい個体を生み出すことができるようになった。
地球に飛来したこのピット星人の女性もまた、最初に出会った地球人・小鳥遊玲華を強制的にピット星人化し、
卵を育てるパートナーに仕立て上げたのだ。

機械に囲まれた部屋の中、床の上に寝そべったまま、昆虫の頭部と若い女性のプロポーションを持った二体の
生き物が、激しくからまり合っていた。二体の生き物は重なり合ったまま、長く伸びた脚をからめ合い、
華奢な腕でお互いのボディを愛撫し続けている。長い歯が並んだ馬蹄型の口器を重ね合い、その中から伸びる
長い紐状の舌を互いにからませ合った。
やがて昆虫のような頭部は、15歳の地球人の少女のそれへと姿を変えた。真っ黒なボディをした玲華と、
玲華にそっくりな少女は、甘くささやき合いながらお互いの唇を吸い、激しく相手を求め合った。
ピッタリと密着させた股間には、蠕動する黒いチューブのような産卵管がお互いの子宮内部に向けて長く
管を伸ばし合っている。愛撫によって排卵行動を誘発し、互いの子宮内に無精卵を産みつけた二人の少女は、
自らの遺伝子を託された卵の中に組み込み、新しい個体として産み落とす準備をこれから行うのだ。

242:名無しより愛をこめて
08/02/14 02:02:18 hiU2EUKH0
小鳥遊玲華がピット星人に生まれ変わってから数時間後、円盤を目撃した少年の通報で、ウルトラ警備隊の
モロボシ・ダン隊員とフルハシ隊員が、ホーク3号で吾妻湖に到着した。釣り人に異常の有無を尋ねた二人は
釣り糸にひっかかった巨大な獲物を外し、悪びれずに手を振って悠々と泳ぎ去る水着の美少女に出会った。
玲華は、吾妻湖で養殖実験中のラッキィが釣り上げられそうになったため、あわてて救出に来たのだった。
宇宙生物と電送合成され生まれ変わったラッキィは、湖底で魚を食べてどんどん巨大化していた。あと数時間も
すれば、地球侵略の尖兵としてじゅうぶん役立ってくれるだろう。
水着で逃走した玲華の後を追ったダンとフルハシは、湖岸の岩の陰に隠されたピット星人の円盤を発見した。
おそるおそる中に入った二人の前に、玲華は無邪気に姿を見せた。場違いな愛らしい少女の笑顔に、さすがの
警備隊の強者たちもふと警戒を緩めた。その隙をついて、玲華の顔を奪ったピット星人が催眠ガスを吐いた。
昏倒するダン、フルハシ、そして玲華。
正気を飛び戻したダンたちは、昏睡状態のままの玲華を、仕方なく防衛軍のメディカルルームに運ぶことに
決めた。円盤について何か目撃しているかも知れないし、吸い込んだ催眠ガスの後遺症が無いかどうか、
調べる必要があったからだ。こうしてピット星人となった玲華は、まんまと地球防衛軍基地への侵入を果たした。

「エレキング。エレキング。さあ巨大化して暴れ回るのよ!」
玲華の顔を奪ったピット星人が、湖底に潜むラッキィに命令電波を送った。たちまち巨大化し、湖畔の別荘地を
襲うラッキィ、いや宇宙怪獣エレキング。ウルトラ警備隊にスクランブルがかかり、アンヌ隊員を除く全員が
ウリトラホークで出動した。
その隙をついて、メディカルルームのベッドで眠っていた玲華が、気付かれないようそっと起き上がった。

243:名無しより愛をこめて
08/02/14 02:02:35 hiU2EUKH0
玲華は、着ていたワンピースを脱ぎ捨て、ピット星人のボディに姿を変えた。玲華の頭部を持ったピット星人は、
フルハシの気管から採取した細胞を調べている、アンヌ隊員の背後からそっと近づき、いきなり首を締めた。
「・・・あ・・・あなた・・・・一体何をするの!・・・」
気絶するアンヌ隊員。その身体を、玲華は地球人の少女とは思えない怪力でひょいと抱え上げた。
「この女(ひと)を人質にしましょう。きっと役に立つわ。」
ピット星人玲華はアンヌを背負ったまま、猛スピードで防衛軍基地の廊下を駆け抜けた。中央司令室の前まで
来ると、玲華はアンヌを扉の脇に横たえ、自動ドアを開けて司令室の中にゆっくりと足を踏み入れた。
「何者だ!?」突然の侵入者に気付いて振り返った隊員たちは、侵入者が中学生くらいの少女であることに気付き、
一瞬あっけに取られた。その隙をついて、玲華は目にも止まらぬ速さで動き回り、隊員たちを次々と手刀で倒した。
司令室の計器盤を、手刀で破壊してゆく玲華。たちまち、警報サイレンが基地内に響き渡る。
司令室を完膚なきままに破壊したピット星人玲華は、アンヌを抱えてホーク2号の格納庫に急いだ。
だが格納庫の直前で、玲華は、防衛軍の守備部隊に取り囲まれてしまった。
「きみ! その女性(ひと)を離して、早く降伏しなさい。さもないと、発砲するぞ!」
自分に向けられた銃口が、どれも震えているのがわかる。相手が若い女の子だと知って、みな躊躇しているのだ。
玲華は不敵に微笑み、アンヌをゆっくりと床におろした。そして、両手を顔の前に揃えて、ゆっくりとおろす。
玲華の愛らしい顔が、奇怪な昆虫人間へと変貌した。「うわあっ!」
昆虫人間となった玲華が、口からピンク色のガスを吐いた。とたんにバタバタと倒れる守備部隊の隊員たち。
だが次の瞬間、ピット星人はめまいでも起こしたかのように「ウッ!」とうめいた。
ヨロヨロと揺らいだ身体をすぐに立て直したピット星人は、アンヌを抱え、ウルトラホーク2号を操縦して
防衛軍基地からまんまと逃走した。

244:名無しより愛をこめて
08/02/14 02:02:50 hiU2EUKH0
宇宙怪獣エレキングは、ウルトラセブンのアイスラッガーで輪切りにされ、絶命した。
「エレキングが負けたわ・・・」玲華の顔を持ったピット星人は地団駄を踏んで口惜しがった。こうなれば一刻も早く
早くもうひとりのわたしと合流し、地球から逃走しなければ。
玲華の顔を持ったピット星人は、両手を顔の前でおろし本来の顔に戻った。そして、玲華の到着を待った。
玲華はちょうど、ホーク2号の格納庫前で、守備隊員たちと交戦している。ピット星人はテレパシーで玲華の
状態を確かめた。心配はいらない。すぐに包囲網を突破して、ここに舞い戻ってくるはずだ。
だが、円盤の中には既に、侵入者がいた。ピット星人の正体を知ったフルハシ隊員が、ピット星人めがけて
レーザーガンを放った。「ピュルルルルルッ!」たちまち倒れるピット星人。
だがどうしたことだろう。ピット星人の死体の頭部が、徐々に小鳥遊玲華の愛らしい顔に変わってゆくではないか。
「・・・え? なんで星人が、女の子に変わっちゃんだよ?」驚くフルハシ。

ピット星人の死体はウルトラ警備隊によって回収され、解剖された。その結果、恐るべき事実が判明した。
「DNA検査の結果、フルハシ隊員が射殺したのは宇宙人ではなく、捜索願いが出されていた小鳥遊家の令嬢、
玲華さんであることが判明いたしました。」検死解剖を行った医師が、ウルトラ警備隊の面々にこう告げた。
驚くフルハシたち。「で、でも俺が撃ったのは、間違いなく宇宙人だったんだぜ!」
「ええ。玲華さんの肉体は、宇宙人によって改造され、宇宙人と同じ構造にされていました。細胞は地球人の
玲華さんのままですが、体内組織の構造が地球人とはまったく異なる、別のものに造り変えられていたのです。
しかも玲華さんの子宮には、妊娠した痕跡が認められました。胎児がどうなったのかは、まったく不明です。」

245:名無しより愛をこめて
08/02/14 02:03:06 hiU2EUKH0
アンヌを拉致したピット星人は、地球防衛軍によって接収された円盤をまんまと奪還し、そのまま大気圏外へと
逃走していた。玲華と一心同体だったピット星人は、玲華が射殺されたことで変身能力を失い、胎内の卵も
消失してしまっていた。
アンヌを拉致して逃げたのは、途中までは、玲華が改造されたピット星人だった。だが、本物のピット星人が
フルハシに撃ち殺されようとした瞬間、二体のピット星人は一瞬で入れ代わったのだ。玲華は、本物のピット星人
を守るための影武者として、その若い命を散らしたのだった。
ピット星人が真っ黒なボディの上に着けている、ベルト状の衣服のようなものは、ピット星の電送技術が
作り出した緊急転送ベルトであった。本物のピット星人の遺伝子を守るため、本物が生命の危険に晒されると
自動的に影武者と入れ代わる。こうやって、ピット星人は自らの身を守ってきたのだ。
円盤の中、全裸のアンヌ隊員が電送改造機に縛りつけられ、助けを求めて絶叫している。アンヌの身体を
囲む光のリングがどんどんせり上がり、アンヌの肉体をピット星人のそれに変えてゆく。
10分後、すっかりピット星人のボディに生まれ変わり、わが身の不幸にすすり泣くアンヌの前に、
アンヌの顔を奪ったピット星人が微笑みながら立った。中学生の玲華の時とは異なり、アンヌの顔をした
ピット星人のボディは、豊満な乳房がゆさゆさと揺れる、成熟した女のプロポーションに変わっていた。
「アンヌ隊員、ピット星人に生まれ変わった感想はいかが? あの女の子を使った作戦は失敗したけれど、
今度はうまくやりましょうね。地球人の男性は可愛い女の子に弱いってことがわかったんですもの。ウフフ。
さあアンヌ、今からあなたに、ピット星人としての悦びを教えてあげるわ。」

ピット星人に改造されたアンヌは、円盤の床に横たわり、もうひとりのアンヌと激しくまぐわい合っていた。
アンヌの顔が昆虫のような頭部に変わり、またアンヌの顔へと戻る。真っ黒な全身タイツをまとったかのような
豊満なボディが、激しく肉体をこすり合って、愛の交歓を行っている。やがて改造されたアンヌの子宮に、
ピット星人の新しい卵が宿った。                           (おわり)

246:名無しより愛をこめて
08/02/14 02:15:37 gLkEun0/0
文章力・描写・表現どれをとっても最高の一言です。
お疲れ様でした。
アンヌ隊員に思い入れでも?
その素晴らしい才能を他のヒロインver.も読みたくなりました。
続編・新シリーズ心よりお待ちしてます。

247:名無しより愛をこめて
08/02/14 02:35:19 DU/s1fGb0
二作品とも面白かったです。
まさにGJ。
246さんがおっしゃるように、アンヌやウルトラセブン以外の改造作品も拝見したいものです。
一度ご考慮願えませんでしょうか。

248:フォックス
08/02/14 05:50:50 Ju4i/4mp0
>>210
好きですね
ホントあるやつ全部知りたいくらいですよ
でもシャイダーもそうですけど近くには大きい店はないので
昔のまでは置いてないんです
なので教えていただけたらうれしいです
お願いします

249:名無しより愛をこめて
08/02/14 08:05:03 N92amEoX0
10人の女子大生がヤプール人の超獣製造機に入れられて
ユニタングに改造される話なんてのはどうだろう?

250:名無しより愛をこめて
08/02/14 12:05:39 gLkEun0/0
>>248
最近TSUTAYA行った?
DVD化されてレンタルも解禁になってるよ。
キレイな映像で洗脳・改造を楽しんで!

251:名無しより愛をこめて
08/02/14 12:09:22 Qhi/DeWR0
>>248
そう言うときこそのネットレンタル
シャイダーは「TSUTAYA DISCAS」と「ほすれん」にある
因みに「DMM」には無い

252:名無しより愛をこめて
08/02/14 14:56:37 9mGmN0pK0
学界を追われた美人科学者が悪の組織に魂を売り、次々と
美人アスリートや美人科学者を拉致、改造するストリーを
誰か書いてくれないかな。アンヌ最後は、猿人間に改造され
るストリー希望。

253:フォックス
08/02/14 15:04:42 Ju4i/4mp0
レンタルなどいろいろと教えていただきありがとうございます
いろいろとやってみますね

この件はこれで終わりです
協力してくれた方々ありがとうございます

254:フォックス
08/02/14 17:03:25 Ju4i/4mp0
あの~お詫びと言ってもちょっとしたことなんですが
これから暇があったら動物人間シリーズを投下していこうと思うんですが
どうでしょうか?

255:名無しより愛をこめて
08/02/14 17:19:02 5+l2WAAj0
>>254
ゴーロン星人の地球人総サル人間化計画で書いてみてくれ

256:名無しより愛をこめて
08/02/14 17:21:18 m2wZSUBN0
>>254
別にシリーズにこだわる必要はない。
いいんじゃないの。

257:名無しより愛をこめて
08/02/14 20:30:19 khl3LB4q0
>>212-235,>>236-245
GJ! まさかの二本立て投下とはじつに大盤振舞いですね
これまでの4作がどれも趣向が異なっているのと、どれも細部の小ネタが
きいているのが面白かったです
ひとりのヒロインを毎回異なるシチュエーションで改造し続けるシリーズと
いうのは、今までありそうでなかった展開ですよね

ところで>>126氏は「アンヌ改造しまくり計画」がコテハンで
「緑の恐怖」「サイボーグ作戦」「人間牧場」「湖のひみつ」がそれぞれ
SSのタイトル、という理解でいいのかな? どうもそう読めるんだけど


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