08/01/24 17:06:12 nUxhhYZ+0
一時間後、密命をおびてヒーローの秘密基地に帰ってきたわたしは、猛毒入りの
レンコンの煮付けを差し入れと称してヒーローに食べさせた。おいしそうに煮付けを
食べるヒーロー。だが何の変化も現れない。しばらくすると、ヒーローの座っている
股のあたりからあやしい煙が立ち上ってきた。怪訝に思ってのぞき込むと、ヒーローの
開いた膝の間に落ちたレンコンが椅子を溶かしている。食べるふりをしてすべて下に
落としていたのだった。
「いやあ、レンコンが大の苦手だったのが幸いしたよ!ヒトミ、目を覚ませ!」
ヒーローのエルボードロップがわたしの後頭部に炸裂し、わたしは正気に返った。
そして料理教室の地下にあるアジトに攻め込んだヒーローの活躍で、悪の陰謀は
潰えたのだった。
<・・つづく>