07/07/06 01:27:49 rXmODkgS0
「ふんふ~ん♪」
キングは鼻歌を歌い、研究所の裏の林へと来ていた。ある物を回収するためだ。
そのある物は地面から生えた多数の雑草に紛れ、転がっていた。
キングはそれを拾い上げる。それはベルト状のものが巻かれたひとつの球。
それは呼吸をしているかのように伸縮を繰り返しており、キングが手にした途端、激しさを増した。
「まあ、そう怒るなって。最後は助けてやったろ」
そうキングは攻撃が炸裂する瞬間、アンデッドの力を解放し、攻撃をわずかにそらした。
「慌てる必要はないよ。ゲームはじっくり楽しむもんだよ」
キングの言葉に、落ち着いたのか、球の伸縮は規則正しさを取り戻す。
「解ってくれて、嬉しいよ」
その球の名前はドラス。神と等しき力を持った新しき生命体である。
「さて、これからどうしようかな?あの携帯電話が誰か面白いことに使ってくれる人に渡るといいけど」
戦いは終わらない。太陽は沈んでも闇は残り続けるのだから。
【ドラス 生存】
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