仮面ライダーバトルロワイヤル Part5at SFX
仮面ライダーバトルロワイヤル Part5 - 暇つぶし2ch400:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:24:54 E7ruGNr50
「ふぅん。脱出派の人か……どうするお姉ちゃん」
 ドラスに呼ばれ、姿を現したのは妖艶な女性。モデルのようなスラリとした体型に、170cmを越す長身。
 戦場だというのに紅く塗られた唇は、男なら瞬時に魅了されそうな艶っぽさを放っている。
(こいつが影山冴子か)
「……科学者ね。まあ願ってもない話ではあるけど、どうして協力する気になったのかしら?」
「決まっているだろう、脱出したいからだ。それ以外に理由があるか」
 冴子は真贋を確かめるためか、じっと見つめる。
「いいわ、信じましょう」
「こっちだよ、おじちゃん」
 手招きしたドラスの後に続き、研究所の中枢へと歩みを進めた。


 喫茶店『Jacaranda』の裏手に小沢、秋山、ひより、氷川、南の5人は集合していた。
 この喫茶店の近くで命を落とした城戸真司を葬るためだ。
 既に埋葬は完了し、盛られた土の上には近くから摘んできた花が供えられている。
「城戸君、あなたの遺志は私たちが継ぐわ。ひとりでも多くの人を助けて、この戦いを終わらせる。だから、安らかに眠りなさい」
 小沢は黙祷すると、それに合わせて皆、手を合わせ、頭を下げた。
 死者への弔いが終わり、その場にいた人物たちは移動の準備を開始する。
「小沢さん、本当にあなたたちも行くんですか?」
「仕方ないわ。今まで待ってたけど、結城さんにはここに辿り着けない何かがあった。
 予定では彼と私とひよりちゃんはここで待つ予定だったけど、彼が来ない以上、あなたたちの近くにいた方が安全だわ」
「すいません、シャドームーンの狙いは俺です。俺のせいでみんなにご迷惑を」
 南は頭を下げる。小沢はその頭を思いっきり叩いた。
「痛て、何するんですか!」
「はいはい、男ならガタガタ騒ぐんじゃないわよ。元から向かう途中に襲われるのは想定内だったでしょ。
 あなたが気に病むことでもないわ。それでも迷惑だと思ってるんなら、態度で示しなさい。
 結城さんがいないなら、あなたがふたり分働けばいいことだわ」
 とんでもない人だと、改めて思う反面、その通りだとも南は思った。
 結城さんはこれから始まる戦いを自分に託した。自分はその思いに報いるために頑張るまでだ。 
 燃える光太郎に意外な人物から声が掛けられる。日下部ひよりだ。

401:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:25:07 IJn/8P920
    

402:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:25:10 uyVax7WE0


403:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:25:54 IJn/8P920
    

404:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:26:07 E7ruGNr50
「あいつは、そんなに悪い奴じゃない。だからきっと大丈夫だ」
 ひよりのいうあいつとはシャドームーンのことだろう。
 氷川から聞いた話では、一時的にではあるがふたりと行動を共にしていたらしい。
 とても守っていたとは言えない状況ではあったそうだが、ひよりの言葉に南は希望という名の一筋の光が見えた気がした。
「さて、行くとするか」 準備を整えたディパックを背負い、研究所があるであろう北への道を見つめる。それぞれが、それぞれの決意を眼に灯し、歩みを開始した。
 その途中、小沢は蓮に声を掛ける。
「秋山君、サバイブのカードは持ってるわね?」
「ああ」
 蓮の手に握られたサバイブ『疾風』のカード。
 ここに来た目的は、城戸の弔いだが、わざわざ戦いを前にして、寄ることにしたのは蓮の戦力を増強する目的もあった。
 蓮は正直、気が進まなかったが、ドラスを倒し、響鬼の仇を討つため、もう一度、城戸の力を借りることを決めた。
 だから、ドラスとの戦いが終われば、カードはまた城戸に返すつもりだった。
 それほどまでにサバイブのカードは、蓮には重い。だが、そんな蓮の考えを小沢は見越していた。
「秋山君、君はドラスとの戦いが終わったら、そのカードを返す気でいるみたいだけど、そのカードを城戸君に返すことは許さないわ」
「なんだと」
「あなたはカードデッキを持つ限り、そのカードを持つ義務がある。逃げることは私が許さないわ」
 小沢は言いたいことだけ言うと、蓮を追い抜かし、先を歩いていく。
 蓮は満足な反論もできず、その後姿を見ているだけしかできなかった。
 集団の先頭を歩く小沢は前だけをまっすぐに見つめていた。その姿には一切の負の感情がないかのように皆には見えた。
 だが、小沢の胸の内は城戸への後悔の気持ちでいっぱいだった。
(ごめんね、城戸君。あのとき、私が君を止めていればこんなことにはならなかったかも知れないわ。
 さっき墓前で誓ったことは必ず守る。君の代わりにひとりでも多くの人を助けて、この戦いを終わらせる。
 だから、いざとなったら君の力、私が使わせてもらうわ)
 小沢の手には龍騎のカードデッキが握られていた。


 研究所の機材を使い、結城丈二は首輪の研究を進めていた。

405:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:26:37 IJn/8P920
    

406:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:27:18 IJn/8P920
   

407:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:27:37 E7ruGNr50
 首輪を電子メスを使い、起爆装置に触れぬよう慎重に分解していく。
 分析を進めていく内に、首輪の機構は思ったより単純なことがわかった。
 未知の機械が使われている箇所も見られたが、それは能力の制限などを司っている箇所だ。首輪の解除には関係なさそうに思える。
「まだわからないの」
 声を掛けたのは結城丈二にとっては予想外の存在。金髪の少年の姿をしたアンデッド、キングだ。
「もう少しだ。首輪の機構は大体わかった。首輪を物理的に開錠するのは不可能といっていい。一度付けたら外れないようになっている。
 ならば、力付くで無理矢理外すしかないが、そのためには起爆装置の無力化が必要だ。その方法を今、探している」
「早くしてちょうだい。早くしないと天道くんを殺さなきゃいけなくなるわ」
 冴子は怪魔稲妻剣を手に取り、天道の太腿を突き刺す。
「何をする!彼は脱出のための大切な人材ではないのか?」
「ふふっ、だって彼は人質ですもの。ドラス君が出した条件は天道くんの仲間との科学者の交換。彼らが今度の放送までに来なければ、殺すしかないわ。
 それとも、あなたは天道君の仲間なのかしら?」
 揺さぶりを掛けている。自分が天道の仲間ではないかと疑っているのだ。
 ここに来た目的はドラスの弱点を探るため。だが、首輪の解除方法がわかれば、なおいいと研究に勤しんでいたが、放送まではあまり時間がない。
 結城は勝負に出ることにした。無言のまま、5分間首輪を弄ぶ。
「よし、わかった。これで首輪が外せる」
「本当?」
「ああ、本当だ」 結城の発言は半分は本当だった。盗聴に使っている小さな穴。そこからピンのようなものを挿し込めば、起爆装置の信管部に辿り着き、それを断ち切れば爆破を防ぐことが出来るはずだ。
 あとは力付くで捻じ切ればいい。普通の人間の力では無理でも、変身した後ならばそれは充分可能だ。
 これは分解した首輪で試した確かな方法だ。だが、不安は残っていた。
 制限を司っている箇所と、起爆装置は隣り合っている。電子メスでも切り開くことができない制御部の解析はこれ以上、不可能。
 もし、制御部が、起爆装置に何らかの影響を与えているとすれば、この解除方法は失敗する可能性が高い。

408:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:27:56 uyVax7WE0


409:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:28:27 IJn/8P920
   

410:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:29:07 E7ruGNr50
 制御部が作動するのは、首輪が嵌められているとき。制御部が作動している状態で外せるかどうかは、現状では人体実験を行うしかない。
 だが、もう猶予はないのだ。
「早速、首輪を外そう。ドラス君、まずは君の首輪からだ」
 結城の言葉に表情がないはずのドラスがニヤリと笑ったかのように見えた。「そうか、それが目的か。いいよ、教えてあげる。僕の首輪はね、胸の中心にある丸~い僕のコアに巻かれてるんだよ。そこが僕の本体さ」
 ドラスが告白した情報。結城が欲しかった情報だ。しかし、目的の情報が手に入っても結城は笑えない。
 その言葉が持つ意味は、自分の目的が見透かされたことを示すからだ。
「何を言ってるんだ?意味がわからないな」
 どこまで効果があるかわからないが、結城はポーカーフェイスで答えを返す。
「とぼけるんだ、まあいいけど。……じゃあ早速首輪を外してもらおうかな。但し、僕のじゃなくて天道お兄ちゃんのね」
「何?」
「脱出するためには天道お兄ちゃんの首輪を外さなきゃいけないだろ?だから、早速解除してもらおうと思ってさ。
 出来るでしょ?本当に首輪の解除方法がわかったんならさ」
 ドラスの言葉につられ、冴子とキングがニヤリと笑う。
 そして、もうひとり、ニヤリと笑う男がいた。
「結城、早く俺の首輪を外せ」
「天道……」
「俺は大丈夫だ。なぜなら俺は天の道を行き、総てを司る男だからな」
 結城は天道の元へ行き、首輪へと手を掛ける。
「天道、悪いが俺は脱出を望んではいない。俺の目的はこの戦いの頂点に立ち、全てをなかったことにすることだ」
 結城は首輪から手を放すと、天道に繋がるチューブを次々に抜いていく。
「お前……」
「ハッハッハッ。やっぱりね。結城お兄ちゃんも麻生お兄ちゃんと同じ感じがしたもの。
 やっぱりお兄ちゃんも仮面ライダーなんだね」
「俺が仮面ライダー?ふっ、どうやらワームの能力は、そのものの光さえも擬態してしまうらしいな。
 確かにこの男は仮面ライダー。一時は闇に飲み込まれながらも、闇を切り裂く光となった男だ。
 だが、俺は仮面ライダーではない」
 結城の顔が崩れていく。一瞬液状の何かになったかと思うと、その姿は別の人間の姿を形づくった。

411:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:29:22 IJn/8P920
    

412:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:30:21 uyVax7WE0


413:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:30:29 E7ruGNr50
「へぇ~、別の人に擬態できるんだ。面白い能力だね。でも、ここで正体を現したのは失敗じゃないかな。
 丸腰でここから逃げられると思ってるの?」
 天道を担ぎ、神代はドラスを睨み付ける。同時に奪取すべきアイテムにも視線を向けた。
(あそこか)
 神代はドラスへと真っ直ぐに突進していった。ドラスは迎撃しようと構える。
 ドラスの間合いに入ろうとする瞬間、神代は銀色の怪物へと姿を変える。
 忌むべき自分の本当の姿、スコルピオワームの姿だ。
 その姿を見たドラスは驚き、一瞬反応が遅れた。それがスコルピオワームの狙い。
 スコルピオワームはクロックアップすると、ドラスの後ろにあるベルトとハイパーゼクターを手にし、一気に駆け抜けた。
「おっ、スゲェ!」
 キングがその一瞬の出来事に感嘆の声を上げた頃にはスコルピオワームはその部屋からは既に逃亡していた。
「ああっ、やられたわねドラス君」
「うん、正直びっくりしたよ。天道のお兄ちゃんやキックホッパーと同じ能力だね。ああいうのもいるんだ」
 アイテムは奪い返され、逃げられたというのに、ドラスたち3人にはまったく慌てた様子はなかった。
 それはここから逃げ出すのが、不可能とわかっていたからだ。出口に仕掛けられた蜘蛛の糸。それに絡め捕られるのがわかっていたから。
「さて、あのふたりはクモ女に任せて、また運動しにいこうかな。きっとお兄ちゃんの仲間が外にいるはずだし」
 ドラスは怪魔稲妻剣を手に取り、素振りを始める。
「擬態した科学者を潜り込ませるぐらいだ。今度は向こうも作戦立ててるはずだから、少し気合入れていかないとね」 
「だったら面白いこと考えたんだけど、どうかな?」
 キングの提案にドラスは楽しそうな笑い声を上げた。


 神代が研究所に入って、30分が過ぎた。まだ、研究所には何の変化も見られない。 
 矢車たちが立てた作戦はこうだ。
 結城に化けた神代が、首輪の解析を行い、それに乗じてドラスの首輪の位置を探る。
 それがわかったところで、隙を見て、天道と共に脱出。
 先発隊がドラスと戦い、時間を稼ぎ、神代の情報を得た後発隊が制限の掛かったドラスに止めをさす。
 その間、冴子は、オーガとの対戦経験もある神代剣が抑え、あわよくば彼女も撃破する。

414:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:31:01 IJn/8P920
    

415:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:31:31 E7ruGNr50
 その間、冴子は、オーガとの対戦経験もある神代剣が抑え、あわよくば彼女も撃破する。
 後発隊からの連絡によれば、結城の姿は見えないものの南との合流には成功したとのこと。
 結城の役割は小沢とひよりを守ることだった。結城には悪いが、作戦に支障はない。あとは決戦を待つのみだ。
「うん?あれは……乾か。もう一人いるな」
 カイザポインターを変形させた双眼鏡を除いていた草加が声を上げる。
 どうやら研究所に変化が現れる前に、別の訪問者が現れたらしい。
 乾という名前に、矢車は早速接触を試みる。
「乾君」
 研究所に入ろうとしたふたりを矢車は止める。
 乾は声を掛けてきた見知らぬ人物に訝しげな顔をし、警戒心を顕にしたが、その後ろに続く、人物を確認して、幾分か警戒心を緩めた。
「草加!」
「乾、生きていたか」
「お前もな」
 発した言葉を文書にして読めば、共に生きての再会を喜んでいるかのように読み取れたかも知れない。
 だが、ふたりの再会は共に相手を睨み付ける厳しいものだった。
「やめなさい」
 乾を諌めたのは、乾に同行していた黒いサングラスの男だった。
 矢車はすぐに自分の記憶の引出しから、名前を導き出す。
「申し遅れました、私は木野薫です。あなたは?」
 想定した通りの名前を名乗ったその男に、矢車も、順番に指を指し、自己紹介を行う。
「俺は矢車想。リュウガに草加雅人だ」
「雅人……?」
「俺の名前がどうかしたのか?」
 木野の反応に、草加は不信の眼差しを送る。木野はその視線を見なかったかのように同じ調子で言葉を返した。
「いえ、別に。それより、あなたたちも放送の主を倒しに?」


416:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:31:46 IJn/8P920
    

417:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:32:13 E7ruGNr50
「ああ、そうだ。丁度良かった。実は今……」
「天道?」
 パーフェクトミッションの説明を始めようとする矢車の言葉を遮り、乾が口を開いた。
 乾は研究所の入り口を見つめて、その言葉を紡いでいた。
 場に居る全員が、乾の視線の先を見る。そこには乾が紡いだ名前の人物がいた。
 まるで寝起きのような所々乱れた黒髪のスラリとした長身の男。
「天道!」
 乾は笑顔を浮かべ、天道の元へと駆け寄った。
「お前、無事だったのか」
「ああ」
 天道は迎えた乾に向けて満面の笑顔を浮かべた。
「!、テメェ誰だ!天道はそんな顔はしねぇ」
 乾は偽天道の顔に正拳突きを打ち込んだ。だが、その瞬間、偽天道は空中高く飛び上がる。
 皆が上空を見上げたときには、その姿はもはや天道の姿は留めていなかった。
 翼と一体になった手を大きく広げ、空高く滑空するその黒き姿は蝙蝠のようだった。
 それもそのはず、この生命体はドラスが蝙蝠の姿をイメージして作った新種の生命体。
 蝙蝠と人間を掛け合わせ、人型でありながらも、蝙蝠のように長く伸ばした指の間に翼を張らせる。
 創造主のいたずら心か、眼は本来の場所になく、額と手の平の中心にもつ怪人。
 この生命体に名はない。ただその姿からコウモリ男と呼ばれていた。
「楽しんでもらえたかな?」
 上空に注目していた視線を正面に戻すと、そこにはまた別の怪人の姿があった。
 瞬時にリュウガが反応を示す。
「ドラス!」
「ああ、あの時の黒い龍のお兄ちゃんだね。懲りずにリベンジマッチを挑みに来たのかい」
 リュウガは二度目、他の面々は初めて見るドラスの姿。

418:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:32:23 IJn/8P920
    

419:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:33:06 E7ruGNr50
 矢車はその姿にワームを重ね、闘志を燃やし、草加と乾は真理を灰にしたと言った化け物に憎しみと怒りを顕にする。
 リュウガと木野は比較的冷静に敵を観察しながらも、その拳は強く握られていた。
「お兄ちゃんたちも中々面白いことやるよね。擬態できる怪人を送りこんでくるなんてさ。だから、僕もお返し。どうだった?」
「神代はどうした」
「僕の質問にも答えて欲しいんだけどな。まあいいや。あの怪人だったら、僕が生み出したもう一匹の怪人と戦っているよ。天道のお兄ちゃんと一緒にね。
 結構、強いから、急いだ方がいいと思うよ。最も、僕はもっと強いけどね」
 ハッハッハッと嘲るように笑いながら、ドラスはしゃべる。どうやら上機嫌のようだ。
 それが草加の怒りと憎しみをより増幅させた。
「おい、化け物。影山冴子はどこだ。貴様と一緒にいるんだろ」
 草加は得た情報から、実際に真理を灰にしたのは冴子だと確信していた。灰化はオルフェノクの能力。
 もしドラスと組んでいるのなら、真理を灰にしたのは冴子に違いない。
「うん?お姉ちゃんの知り合い?お姉ちゃんたちなら、ほら、あそこだよ」
 ドラスが指を指した先は研究所の屋上部分。そこには影山冴子とキングの姿。場にそぐわず呑気に手などを振っている。
「僕とお兄ちゃんたちとの戦いを観戦するための特等席さ。だからお姉ちゃんやキングくんは手を出さないよ。実際に戦うのは僕とコウモリ男。
 ちょっとしたハンディさ。1、2、3、4、5、中にいるお兄ちゃんを合わせると7人か、随分、人数揃えたみたいだね。
 最も、例え残りの参加者全員集めたって、僕には勝てないよ。だって、僕は神になる存在なんだからね。ハッハッハッハッハッハッハッ」
 しゃべっている途中にまたテンションが上がったのか、ついには大笑いを始めるドラス。
 そして、大笑いの最中、徐々にくすんだ鋼色をしていたドラスの体色は血を吸ったかのように赤く変色を始める。
 赤ドラス。ZO―麻生勝を取り込んだことにより、可能となったドラスの強化体。
「もういい。貴様も、あの女も、真理を殺したことを後悔させてやる」
 草加の腰には既にベルトは装着されている。草加はカイザフォンを握り締めた。
「みんな、いくぞ!」
 矢車の声に、皆それぞれの変身道具に手を添えた。
『変身!』

420:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:33:53 uyVax7WE0


421:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:34:00 E7ruGNr50
 5人が同じ言葉を同時に紡ぐ。

―HENSHIN― ―Complete― ―Complete―

 矢車はホッパーゼクターを、乾と草加のふたりは携帯を、リュウガはカードデッキをベルトへと差し込む。
 木野は手をクロスさせ、出現させたベルトからアギトの力を引き出した。
 展開していく装甲。進化する肉体。変身の過程は違えど、変わって行くその姿。

―Change KickHopper―

 キックホッパーへの変身が完了したその音声が鳴り響いたとき、その場にいる5人全員の変身が完了した。

 闇を切り裂き、光をもたらす 仮面ライダーキックホッパー
 
 真を貫く、黄色の弾丸 仮面ライダーカイザ

 赤き龍の影、黒き龍の闘士 仮面ライダーリュウガ
 
 闇を切り裂く、赤き閃光 仮面ライダーファイズ

 進化し続ける、緑色の戦士 仮面ライダーアナザーアギト

 変身した5人の仮面ライダーは、ドラスと対峙する。
「ハッハッハッハッハッハッハッ、中々壮観だね。み~んな、仮面ライダーなんだ。
 じゃあ準備も出来たことだし、始めようか!」
 先に動いたのはドラス。一直線に目標に向かって、突進していく。
 その目標に選ばれたのは、リュウガ。ドラスの手に握られた怪魔稲妻剣がリュウガに放たれる。

―GUARD VENT―

 だが、リュウガは事前に装填していたカードを発動させ、召喚された一対の盾―ドラグシールドでその攻撃を防ぐ。

422:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:34:51 E7ruGNr50
 ドラスの攻撃は激しく、ドラグシールドを支える両腕に重さが圧し掛かるが、腰を落として、それに耐える。
「ふん!」
「はっ!」
 ドラスの側面を狙い、アナザーアギトが蹴りを放つ。それと同時にファイズも拳を振るった。
 両者の攻撃はドラスの腹と右肩に命中する。
「ふふっ、痛くも痒くもないよ」
 ドラスはドロップキックでドラグシールドで防御を続けるリュウガを吹き飛ばす。
「ライダーキック!ってね」
 続いて、アナザーアギトの足とファイズの腕を掴み、上空へと放り投げる。
「うわっ!」
「まずはふたりと」
 右肩にある3つの赤い点。そこにドラスは力を集中させる。光輝く3つの点。
 ドラスは空中のふたり目掛けて、充填したエネルギーを解放した。
 解放されたエネルギーはひとつになり、青白きレーザーとなった目標へと向かう。
「ちきしょ」
 ファイズとアナザーアギトに避ける手段はない。だが、放たれたレーザーは2人には当たらなかった。

―CLOCK UP―

 レーザーが当たるより早く、加速したキックホッパーがふたりを救う。
 しかし、空はコウモリ男の領域。主をフォローするため、コウモリ男が3人へと滑空する。
「させるか」
 コウモリ男に発射される黄色をした弾丸。コウモリ男はそれを避けるが、牽制としては充分。
 3人は無事、地面へと着地する。「ったく、君たちは何をやっているのかな?」
「うるせぇ、ちょっと油断しただけだ」
「油断?あいつは油断して、勝てるような相手じゃないんだよ」
 カイザはファイズに2つのアイテムを投げつける。
 それはファイズショットとファイズアクセル。どちらともファイズの装備だ。
「乾、矢車から作戦を聞け。そして、それ通りに動け」
「草加君」
「わかってる。俺はあの蝙蝠の化け物を先に片付ける」

423:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:35:16 IJn/8P920
    

424:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:35:36 E7ruGNr50
 パーティバトルでは弱い奴から潰していくのがセオリー。
 しかも、空というアドバンテージをもつコウモリ男はドラス打倒のためには非常に邪魔だ。先に潰しておく必要がある。
 そして、空を飛ぶコウモリ男には、射撃装備を持ったカイザが適切。矢車と草加のふたりはそう判断した。
 言わずとも意図が通じるのはなんとも心地よい。
 カイザはコウモリ男へと向かっていった。リュウガはドラグシールドを使い、時間を稼いでいる。 
 時間は限られている。キックホッパーはファイズとアナザーアギトにパーフェクトミッションの説明を行った。


「ハッハッハッ、どうしたの防御ばかりしてちゃ、勝てないよ!」
 リュウガはドラスの攻撃をドラグシールドで防ぎ続けていた。ドラスの力を得た怪魔稲妻剣の破壊力はドラグシールドを超える。
 一撃、一撃を受ける毎に、ドラグシールドは欠けていき、既に盾としての役割は果たせなくなってきていた。
「ちっ」
 リュウガはドラグシールドをドラスに向け、投げ捨てると、素早く、次のカードを装填する。

―SWORD VENT―
 
 ドラグブラッカーの尻尾を模した青竜刀―ドラグセイバーがリュウガの右手に握られた。
 リュウガはみねの部分に左手を添えると、ドラスの怪魔稲妻剣を受けた。
「やっと攻撃すると思ったら、また、防御?それじゃあ、つまらないよ」「ふん、つまらないのなら、自分で面白くするんだな」
「ハッハッハッ、まったくだね。じゃあそうするよ」
 リュウガは突如、横からの衝撃に襲われる。突然のことに受身も取れず、リュウガは地面へと転がる。
「尻尾か」
「そうだよ。……もういいかな。お兄ちゃんとは前も戦ってるし、別のお兄ちゃんもいっぱいいる。
 お兄ちゃん、バラバラになってもらうよ」
「待ちやがれ!」
 キックホッパーからの説明を聞き終え、ファイズがドラスへと駆け寄る。
「やっと来たね」
 ファイズに背を向けたまま、ドラスは尻尾でファイズを薙ぎ払う。

425:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:36:10 IJn/8P920
  

426:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:36:24 E7ruGNr50
 続いて、その隙を突いて攻撃に転じようとしたリュウガを、怪魔稲妻剣で切り払った。 
 そして、素早く怪魔稲妻剣を左手に持ち帰ると、右腕を自らの意思で切り離し、アナザーアギトとキックホッパーに向けて発射した。
 高速で発射されたドラスの右腕はキックホッパーの装甲を削りとり、アナザーアギトの胸から血を迸らせる。
「相談は終わったかな?時間稼ぎをして、僕の制限が来るのを待っているみたいだけど、君達なんてその気になれば、すぐ殺せるんだ。
 時間を稼ぎたかったら、精々、僕を楽しませるんだね」
 矢車はその言葉に戦慄を覚える。
(時間稼ぎを狙っていることはどこかで気付かれるとは思ってたが、まさかこうも早く気付かれるとは)
 戦いが始まってまだ2分余り。戦局はドラスの有利で進んでいた。
 
 
 カイザはカイザブレイガンとフォンブラスターを二丁拳銃のように構えて、コウモリ男を狙い撃つ。
 次々と際限なく放たれる弾丸。しかし、コウモリ男はわずかな隙間を縫って、全てかわしていく。
「チッ」
 弾丸を当てるのが、無理ならと攻撃の手を止め、カウンターを狙おうとするが、そうしても一向にコウモリ男は攻撃を行おうとしない。
(こいつの役割は単なる時間稼ぎか)
 カイザが攻めあぐねていると、ふとフォンブラスターの画面から反射した光が眼に入った。
(今のは……)
 カイザはコウモリ男に背を向け、駆け出す。
「クキュアッ!」
 さすがに逃がすつもりはないのだろう、空を翔け、カイザを追いかけてくる。
 だが、それが命取り。カイザはディパックから食料として支給された缶詰めを取り出すと、空へと投げた。
 投げられた缶詰めは回転しながらゆっくりと上がっていく。
「クキェッ?」
 カイザの意味不明の行動にコウモリ男は首を傾げる。やがて缶詰めはコウモリ男の眼前まで上ってきた。
 コウモリ男の額の瞳が、缶詰めの底面に映った蝙蝠の姿を確認する。
 最初は自分の姿かと、コウモリ男は思った。だが映し出されたその姿は、生物というよりも機械的な容姿をしていた。
「いけ、ダークウィング!」
 缶詰めから飛び出してくる蝙蝠。それはコウモリ男の左翼に突進し、力づくで風穴を空ける。

427:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:36:57 IJn/8P920
     

428:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:37:25 uyVax7WE0


429:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:37:43 IJn/8P920
   

430:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:37:47 E7ruGNr50
 翼による風のコントロールができなくなったコウモリ男は当然、空へと留まることが出来なくなり、落下していく。
 だが、コウモリ男が大地へと叩きつけられることはなかった。落下するより早くコウモリ男へと迫る無数の弾丸。
 今まで避けていた黄色の光弾ではなく、鉄で出来た数十発の塊。
 轟音と共にそれはコウモリ男の体をえぐり、肉片へと変えていく。
「グギュアッェ!!」
 なんとか逃げ出そうと、残った右腕の翼を精一杯動かす。しかし、コウモリ男の願いは叶わない。
 銃弾の雨に変わり、放たれた火球はコウモリ男の体を一瞬にして焼き尽くした。
「随分と早いな」
 カイザはコウモリ男を倒した男に眼を向ける。
 コウモリ男の体を抉ったガトリングガン―GX-05ケルベロスを構え、焼き尽くしたガタックバルカンを装備した、氷川が変身したライダー。
 仮面ライダーガタック・マスクドフォーム。
 そして、その後ろにはコウモリ型のミラーモンスター―ダークウィングと契約したライダー、仮面ライダーナイト。
 太陽の力を吸収したキングストーンにより変貌を遂げた世紀王、仮面ライダーBLACKRXの姿があった。
「計画では、あと2分は俺たちが戦うはずじゃあなかったかな?」
「その予定でしたが、ドラスには時間を稼ぐ計画は知られています。なら、みんなの力を合わせて戦うべきです」
 矢車の懐には通信状態のトランシーバーが入れられていた。それを使い、氷川たちは出てくるタイミングを計っていたのだ。
「馬鹿かな、君たちは?時間稼ぎがばれるのは想定内。俺たちがばれたらまずいのは伏兵の存在だ。
 まあ、もう今更言ってもしょうがないみたいだけど」
「へぇ、伏兵か。そこまでは読みきれなかったな」 ドラスはリュウガたち4人を弄びながら、カイザたち4人を見る。
 以前、戦ったときとは倍の人数だというのにドラスに動揺は見られない。
「まあ、これで少しは面白くなるかな」
 ドラスとの戦いが開始されて3分。戦いはガタックたちを加え、更に激しさを増していく。


「ここはどこだ」
 気が付くとそこには闇が広がっていた。
 どこまでも続くかのように錯覚させる虚無の闇。空には光など微塵にもない。

431:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:38:30 IJn/8P920
    

432:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:38:32 E7ruGNr50
 しかし、不思議なことに大地からそびえ立つ数十本の柱はしっかりと見ることが出来た。その柱と柱の間に巣くう蜘蛛の巣までも。
 物理的にはありえない空間。そこに今、ワームとなった神代と、天道のふたりはいた。
「どうやら俺たちは罠にはまったようだ。奴らの方が一枚上手だったわけだ」
 天道の言葉に、スコルピオワームはここに来る直前の記憶を引き出す。
 天道を背負い、加速する自分。外へと通じる扉を確認し、あと数メートルとなったとき、天井から一匹の蜘蛛が糸をつたり降りてきた。
 構わず突進するが、蜘蛛は突然、光を放ち、気が付くと、自分たちはこの空間にいた。
「あの蜘蛛か」
「ああ。そして、ここはあの蜘蛛が造りだしたものだろ。恐らく獲物を捕食するためのな」
「獲物、俺たちか。この俺を獲物にしようとは面白い。返り討ちにしてやる」
 スコルピオワームは耳を澄ませ、辺りに注意深く視線を這わせた。
 すると、カサカサと這うような音がする。その場所とは―
「上か!」
 見上げると、柱の上から自分目掛けて落ちてくる真っ白な物体。スコルピオワームは反射的に身を翻し、それを避ける。
 避けた場所に落ちたその物体は、身体から生えた4本の節足を使い、地響きも立てず、器用に着地する。
 それは着地するとスコルピオワームを威嚇するかのように叫び声を上げた。
「キシュァッァッァッ!」
 スコルピオワームはワームをも超越する醜悪さを持つその生物の姿に、たちまち嫌悪感を覚える。
 4本脚の蜘蛛から生えたかのような人型の上半身。人型といっても腕は4本あり、足と同じく細く長く、獲物を捕食するために先が鎌状になっている。
 顔は上半分こそ人の原型を留めているが、唇はなく、歯茎が剥き出しになったおり、下歯茎は蜘蛛の遺伝子が強いのか、二つに割れていた。
 身体にある乳房が辛うじて女性であることを主張しているが、その姿の前には何の意味ももたない。
 スコルピオワームは知った。穢れない清らかさを現す純白は、同時に醜悪なものが身に纏えば、醜悪さを増幅することを。
「キシュァッァッァッ!」
 もう一度、叫び声を上げ、今度はスコルピオワーム目掛けて、突進を開始する。
 避ければ、天道に当たる。そう判断したスコルピオワームは醜悪なる生物―クモ女と力比べを開始する。

433:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:39:31 IJn/8P920
     

434:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:40:13 IJn/8P920
     

435:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:40:29 E7ruGNr50
 突進と共に、真っ直ぐに突かれた2本の腕。それをスコルピオワームは己の両腕で押さえ込む。
 残る2本の腕は、触手で牽制、勝負は純粋な力比べとなった。
「うぉぉぉっ!」
「グジュァッ!」
 しかし、クモ女の力はスコルピオワームの予想を遥かに超えていた。軽々とスコルピオワームの身体を持ち上げると、柱を目掛けて放り投げる。
「ぐわっ」
 柱に激しく叩きつけられ、一瞬、意識が飛ぶ。それがスコルピオワームの隙となった。
 クモ女の口から測れる純白の糸。それはスコルピオワームの身体に絡みつき、柱に強く縛りつける。
「キシュッルァ」
 止めをさすためか、動けない神代に迫るクモ女。
 スコルピオワームは必死に拘束を解こうとするが、吐かれた時の柔軟さが嘘のように、糸は鎖の如き硬さを保っていた。
(こんな奴に俺のノブリス・オブルージュが止められてしまうというのか)
 友の命を犠牲にしてまで達成しようとしている自分の信念。それが今、眼の前の醜悪な怪物の手で終わりを迎えようとしている。
 スコルピオワームはそれが堪らなく悔しかった。
 そのとき、天より弾丸が飛来した。その高速の弾丸は神代を拘束する糸を一瞬にして切り裂き、呆けるクモ女の顔を切り裂く。
 そして、その弾丸は傷だらけの天道総司の手に握られた。
「カブトゼクター。まさか……天道、やめろ!その身体で戦うのは無理だ。こいつは俺が倒す」
 天道は人差し指を上げた右腕を天に掲げる。
「おばあちゃんが言っていた。太陽は燃え尽きる最後の時まで燃えるのを止めない。……変身」

―HENSHIN―

 ベルトにカブトゼクターがはめ込まれる。変身の機械音が鳴り響くと同時にベルトから排出されたエネルギーが銀の装甲を形作り、天道の姿を変えていく。
 青きゴーグル状の眼を持つライダー。仮面ライダーカブト・マスクドフォーム。 
 カブトはカブトクナイガンを手に取ると、クモ女に光弾を次々と撃ち込んでいく。
 堪らずクモ女は柱をつたって、逃亡を計る。クモ女はカブトから見て、柱の陰に隠れるようにして動いていく。 クモ女はカブトの後方へと回り込んでいた。
 クモ女の動きはその巨体に似合わず敏捷だ。カブトの銃撃が止まる。クモ女を見失ったのだろう。

436:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:40:55 uyVax7WE0


437:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:41:19 IJn/8P920
     

438:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:41:30 E7ruGNr50
 クモ女はカブトの後方へと回り込んでいた。後方から一気に襲い掛かり、獲物を捕獲するためだ。
 カブトの動きをつぶさに観察し、隙を見計らう。
 カブトと神代のふたりはクモ女を探し、周囲の気配を窺っていた。
 だが、クモ女には見つからない自信があった。今いる場所は自分が創り出した異空間。この場所では自分の気配はこの空間と同化する。
 ピンと空気が張り詰める。その空気に真っ先に音を上げたのはカブトだった。
 クモ女の眼に隙だらけになったカブトの姿が映る。クモ女はカブト目掛けて飛び掛った。
「天道、後ろだ」
 スコルピオワームが声を上げるが、もう遅い。カブトはもう自分の射程範囲。クモ女は勝利を確信した。
「キャストオフ」

―CAST OFF―

 弾け飛ぶマスクドフォームの装甲。それはカブトに挑みかかっていたクモ女に向かう。
 攻撃に気をとられ、防御などしていなかったクモ女にそれは、容赦なく降り注いだ。
 大きさも重さも充分なそれは先程の光弾と比べものにならない重い一撃となり、クモ女の胸、顔、腕、腹を抉っていく。
 そして、それはクモ女の勝利の確信を粉々に砕けさせた。
「お前の考えなどお見通しだ」
 わざと一箇所だけ隙をつくり、そこに罠を張る。戦術の基本。だが、所詮獣であるクモ女にそれが理解できるはずもなかった。
 クモ女は傷だらけになりながらも、上体を起こし、カブトに挑みかかろうとする。

―ONE― ―TWO― ―THREE―

「ライダーキック」

―RIDER KICK―

 クモ女が最後に見たのは青白い光を絡ませたカブトの足。
 力が込められたカブトのライダーキックがクモ女の頭を吹き飛ばした。
 頭を失ったクモ女は、力を失い、カブトたちが見た小さな蜘蛛の姿へと戻っていく。
 それと同時に闇に覆われた空間は、まるで砂が風に吹き飛ばされるように一瞬にして消えていった。
 カブトと神代の眼前には研究所の出口。
「いくぞ」

439:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:42:00 IJn/8P920
     

440:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:42:43 IJn/8P920
    

441:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:43:03 E7ruGNr50
 戦いはまだ終わっていない。カブトとスコルピオワームのふたりは戦いへと通じる扉を開けた。


 ガタック、ナイト、RXを加え、ドラスとの戦いは1vs8の戦いとなっていた。
 だが、ドラスはまったく怯まない。文字通り八方から迫るガタックたちを怪魔稲妻剣、尻尾、レーザー、ロケットパンチといった技を使い、逆に圧倒していく。
「強すぎる」
 弱音を吐く、キックホッパー。だが、キックホッパーの考えも尤もだった。
 今はあくまで時間稼ぎが目的。防御を軸に、攻撃はあまり行ってはいない。
 だが、それでも何回かは通常ならばクリーンヒットと言ってもいい一撃は与えている。
 それにも関わらずドラスに苦しんだ様子はまったく見えない。
「おーい、お姉ちゃん。僕が赤くなって、どれぐらい経った?」
 ドラスが観戦を続ける冴子に時間の確認を行う。
「大体5分ぐらいかしら」
「5分か、それじゃあ、そろそろ本気だそうかな。1人30秒、4分で倒すよ。
 行くよ、お兄ちゃんたち。お願いだから、4分は楽しませてね」
「来るか」
 あと5分。それまでもつことが自分たちに出来るのだろうか?
 ドラスの強さを見せ付けられ、キックホッパーたちの士気は下がりきっていた。
「何しけた顔してるの!根性見せなさい!!!」
 場に響く大声。突然のその声に場にいる全員、ドラスまでもがその声の主に視線を集中させる。
「小沢さん」
「そんなしけた顔してたんじゃ、勝てるもんも勝てないわよ。後、たったの5分じゃないの。
 それぐらいの時間、実力で足りないのなら、根性で補いなさい」
「……まったく勝手なことを言ってくれる」
 憎まれ口をたたきながらも、キックホッパーの闘志には火が灯る。
 キックホッパーだけではない。

442:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:43:45 E7ruGNr50
 ファイズにも、アナザーアギトにも、ガタックにも、RXにも、リュウガにも、ナイトにも、同じく火が灯る。
「おばあちゃんが言っていた。男はクールであるべき……沸騰したお湯は蒸発するだけだ」
「じいやが言っていた。男は燃えるもの……火薬に火を点けなければ花火は上がらない」
 ドラスが振り向けば、そこにはカブトとスコルピオワームの姿。
「天道、神代」
「ドラスの首輪は体内の胸の部分にある。そこが奴の弱点だ」
 告げられたドラスの弱点に湧く矢車たち。しかし、その様子を見ても、ドラスは不敵にも笑った。
「ハッハッハッハッハッハッハッ、クモ女を倒したのか。弱点もバレチャッタわけだ。でも、それでも僕には勝てないよ!」
 ドラスは空へと浮いた。ドラスの能力のひとつ、空中浮遊だ。
 そして、すばやく右肩にエネルギーを集める。ただし、充填はしない。集めたエネルギーはそのまま一気に解放させる。
 マリュキュレーザー広域放射。1人に絞らず、ドラスは全員を狙った。

―CLOCK UP―

 音声と共に高速での移動を開始するカブト、キックホッパー、スコルピオワーム。
 3人はそれぞれ、リュウガ、アナザーアギト、ナイトを抱え、雨のように降り注ぐレーザーを避ける。
 そして、ファイズはファイズアクセルから引き抜いたミッションメモリーをベルトへと差し込んだ。

―Reformation―

 胸の装甲が上がり、ファイズのフォトンブラッドが一時的に銀に染まる。
 クロックアップと等しき10秒間の高速移動。ファイズ・アクセルフォーム。
 ファイズはアナザーアギトとカイザを安全圏へと避難させると、ドラスに向かって跳んだ。
 右腕にはミッションメモリーを差し込み、ナックルパッドへと姿を変えたファイズショット。

―Rady―

 ベルトから光の粒が送り込まれ、ファイズショットにエネルギーがチャージされる。
 ファイズのライダーパンチ、グランインパクト。ファイズはレーザーを放ち続ける右肩へその一撃を打ち込んだ。

―CLOCK OVER― ―TIMEOUT―


443:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:43:51 uyVax7WE0


444:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:44:17 IJn/8P920
   

445:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:44:43 E7ruGNr50
 共に高速の時を終え、ドラスへと向き直る。
 グランインパクトにより、ドラスの右肩にあったレーザー発射口は破壊される。
「やるね、お兄ちゃん。でも、まずは1人」
 ドラスの視線の先には小沢をかばい、レーザーの直撃を受けたガタックの姿があった。
 ガタックゼクターが離れ、ガタックは氷川の姿へと戻る。
「氷川くん」
「ぼ、僕は大丈夫です。ガタックの装甲は伊達じゃありません」
「ハッハッハッハッハッハッハッ、そうは言っても、骨にひびぐらいは入ってるよね?
 戦えなきゃ、一緒だよ。さて、次は君かな」
 ドラスが次に狙ったのはRX。ファイズが避難させていたのが災いした。
 距離としてはわずかだが、仲間の救援が間に合うには遠すぎる。捕らえられたら、そこに待つのは『死』のみ。
「これで最後か」
 キックホッパーの持ったゼクトマイザーから放たれる無数の飛蝗型爆弾。
 ドラスがRXの元へ辿り着くより早く、まとわりつき、動きを抑制する。
「南さん、早く!」
 RXはその場から、皆のいる方向へと走りだす。だが、ドラスは逃がさない。
 すれ違う瞬間、尻尾を振るい、ラリアットのようにドラスの首へと衝撃を与える。
「グガァ」
 首が捻じ切れんばかりの衝撃に、一瞬にしてRXの意識は飛び、その変身は解除される。
「二人目、次は君だよ」
 ドラスから左腕を向けられるキックホッパー。
 ロケットパンチが来る。身構えるキックホッパー。
 だが、左腕が飛ぶより早く、ボンッと、ドラスの左肩が爆発した。
「何!?」
 その光景に誰もが驚いた。爆発した理由はわかる。マイザーボマーが爆発したためだろう。
 しかし、今までどんなことをしても満足なダメージを与えられなかったドラスの体が、なぜマイザーボマーで爆破を起こしたのだろうか?
(あの場所は……そうか、ヒビキ!)
 唯一、蓮のみが理由に気づいた。左肩は以前戦ったときに響鬼が音撃で破壊した場所。
 響鬼の清めを込めた攻撃がその左肩に残り、そこを弱点としているのだ。
(弱点はあそこか!)

―SURVIVE―

446:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:45:45 IJn/8P920
    

447:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:45:47 E7ruGNr50
 サバイブ『疾風』のカードを装填し、黒き騎士から、蒼き騎士へナイトは姿を変える。
 ナイトサバイブはドラスに向かって、一直線に突進していった。
「よくわからないけど、これぐらいの傷じゃ僕は怯まないよ」
 ドラスは左腕を負傷したまま、体勢を整えなおすと、怪魔稲妻剣でナイトサバイブを真っ二つに切り裂く。

―TRICK VENT―

 瞬間、一気に6体に分裂するナイト。
「同じ手を食うと思ってるの!?」
 ドラスは尻尾と怪魔稲妻剣をフルに使い、5体を瞬く間に切り裂く。
「本物見つけたよ!」
 だが、それも鏡となって消えた。
「何!」
「ふん!」
 ドラスの後ろから現れた本物のナイトサバイブは、手にしたダークソードを左肩の傷口を目掛けて突き刺した。
 そして、それを下ろすことで、傷口を大きく開く。胸の核まであと少し。
「くっ、させないよ」
 渾身の力を込めたストレートパンチがナイトサバイブの胸に当たり、ナイトサバイブを吹き飛ばす。
 元々防御力の高くないナイトはその一撃で変身が解かれた。
「こんな傷、すぐに再生してやる」
 ドラスは力を込める。すると、周りの金属がドラスの一部になろうと集まってきた。
 しかし、それらはドラスの体に吸着するより先に粉塵と化した。
 氷川と小沢。GX-05ケルベロスを氷川が構え、その体を小沢が支える。
 通常なら生身ではとても反動に耐え切れないケルベロスもそれなら撃てる。
 ふたりはありったけの弾丸で、金属を破壊していく。
「なら、その銃弾を吸収して……」
「おい!」
 ドラスへの追撃は止まらない。ドラスの前にファイズとカイザが立ち塞がる。
「さっきはよくもやってくれたな。草加!」
「君こそしくじるなよ」


448:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:46:25 IJn/8P920
     

449:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:46:28 E7ruGNr50
―Rady―

 ファイズはファイズポインターに、カイザはカイザポインターにミッションメモリーをセット。
 共に足に装着し、Enterキーを押す。

―Exceed Charge―

 二人の足から放たれる赤と黄の錐。それはドラスの核が存在するであろう場所を狙って放たれる。
「とりゃ!」
「ふん!」
 飛び上がったファイズとカイザは錐と一体となる。ドリルのように錐は回転し、傷口を削っていく。
「この、この僕が……神になるべき、この僕が……負けるか!!」
 ドラスは回るふたつの錐に尻尾を巻きつける。そして、削り取るために回る方向とは逆に回した。
 錐から弾き飛ばされる2人。だが、2人は役目を果たしたといえる。
 ドラスの左半身は半壊し、胸の中心部は露出していた。そこにはまるで人間の心臓のようにドクドクと鼓動する丸い物体があった。
 それは体の色とは違い、赤くはなくくすんだ鋼の色をしている。そして、それには首輪がしっかりと巻かれていた。


「ドラスくん!」
 今まで余裕で観戦していた冴子がついに悲鳴を上げる。
 無敵と思われたドラスの命はまさに風前の灯に見えたからだ。ドラスは強い。
 だが、どんなに強くても首輪が爆破されたら終わりなのだ。
「いくわよ、キングくん!」
 援軍に向かうため、オーガドライバーを握り締め、隣の仲間に声をかける。
「勝手に行けば」

450:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:47:03 E7ruGNr50
 だが、キングから返って来た言葉は否定の言葉。
 いかにも面倒くさそうに応えたキングの態度に冴子は激昂する。
「あなた、ドラスくんと組んだんじゃないの?」
「組んださ。でも、それは面白いものを見るためだよ。僕の目的は参加者の殲滅じゃないからね。
 今、滅茶苦茶面白いところじゃん。10人を相手に勝てるか、負けるかの瀬戸際。
 邪魔する気はまったくないね」
 冴子はオーガドライバーを握り締めて思った。まず先にこの裏切り者を殺すべきではないかと。
「おいおい、まさか僕から殺そうと思っている?別に相手してもいいけど、僕と戦っている暇はないんじゃないかな」
 悔しいがキングの言う通りだった。行動は一刻を争う。戦わないといっている相手に時間をつぶしている暇はない。
「どうしたの?早く行けば」
「言われなくても」

―0・0・0・ENTER―

 オーガフォンにコードを入力し、腰に付けたベルトに装着させる。

―Complete―

 ベルトから発せられた金色のフォトンブラッドは冴子の身体を通り、黄金の血を持つ黒き戦士へと変貌させた。
 変身を完了させたオーガは研究所の屋上から飛び降り、地面へと着地する。
 そして、ドラスを助けるため、行動を開始しようとした。
「待て。……お前の相手は俺がする」
 そこに1人の男が立ち塞がる。先ほどまで怪人の姿をしていた男、神代剣だ。一足早く制限がかかったのだろう。
「どきなさい」

451:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:47:15 IJn/8P920
    

452:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:47:54 E7ruGNr50
「悪いがそれはできない。元々、俺の使命はあなたの足止めだ。その使命、果たさせてもらう。……変身」

―HENSHIN―

 回収したサソードヤイバーにサソードゼクターを装着し、神代剣はサソードへの変身を遂げた。

―CAST OFF―

 そして、サソードゼクターの尻尾を押し込み、素早くライダーフォームへの二段変身を完了する。
 オーガはミッションメモリーを差し込み、オーガストランザーから光刃を伸ばした。
「殺させはしない。あの子は私の願いを叶えてくれるかも知れない存在。殺させはしない」
 2回、3回と金属音を立てながら触れ合う2本の剣。攻撃力でいうならフォトンブラッドにより際限なく強化できる冥界の剣、オーガストランザーの方が上だった。
 しかし、剣の腕は英国貴族の血を引き、指南も受けたサソードの方が圧倒的に上。その上、サソードは中身こそ違うもののオーガとの対戦経験もある。
 そして、心の余裕も勝負には影響する。ドラスを助けるため、一刻も早く倒さなければならないオーガと仲間を信じ、時間を稼ぐことが目的のサソードではそれはあまりにも違いすぎた。
「そんな剣で、俺には勝てない」
 サソードの剣が、オーガの装甲を切り裂いた。


 ドラスは自分が孤立無援なのを知った。
 冴子はサソードに抑えられ、キングは動こうとしない。そして、目の前には大勢の敵。
 ドラスは悔しかった。そして、同時に眼の前のライダーたちに深い憎しみを持つ。
 神たる自分に逆らう愚かな人間に。
(愚か……そうか、こいつらは愚かな人間なんだ。なら、この手が使えるかも知れない)
「お兄ちゃんたちに、良いこと教えてあげようか?麻生お兄ちゃんはまだ生きてるよ」
「何!?」

453:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:47:58 IJn/8P920
     

454:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:48:40 IJn/8P920
    

455:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:48:44 E7ruGNr50
「僕は麻生お兄ちゃんを吸収して、今の力を手に入れたんだ。麻生お兄ちゃんは今も僕の中で生きている。
 でも、僕が死ぬと、お兄ちゃんも死んじゃうよ!」
 矢車たちに動揺が走る。麻生本人とは直接面識のない人ばかりではあるが、それでも麻生の勇猛ぶりは拡声器を通じて、全員に知れ渡っていた。
 その麻生が生きているというのだ。動揺しないわけはない。
「ハッハッハッハッハッハッハッ、お兄ちゃんたちには麻生お兄ちゃんは殺せないよね?
 だから、僕も殺すことはできないんだよ」
 ドラスは空中に浮遊する。赤でいられる内にこの場から逃亡する気だ。
「バイバイ、楽しかったよ、お兄ちゃんたち」

―Exceed Charge―

 撃ち込まれた黄色の弾丸が、ドラスの動きを拘束する。
 撃ったのはカイザだ。
「ふざけるな。真理を守れなかった男のことなど知るか。
 そいつも罰を受けるべきだ。真理が味わった苦しみの一部だけでもな!」
「草加!」
 カイザはカイザブレイガンを手に飛んだ。カイザは閃光になり、ドラスに刃を打ち付ける。
「グゥァァッァァァ、僕が、僕がぁぁぁっ」
 ドラスの色が赤からくすんだ鋼色に変わっていき、残っていた体の部分が溶けるように剥がれ落ちていく。
「死ねェェェェェェ!」
 程なくして爆発が起こった。ドラスの体は塵となり、雨のように降り注いでいく。
 持ち主を失った怪魔稲妻剣のみがそこには残り、ドラスは散った。
 カイザが地面へと降り立つと同時に変身が解ける。
 ドラスとの戦いは首輪の制限を待つまでもなく、10分で終わりを告げた。 


 オーガは押される一方だった。

456:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:49:29 IJn/8P920
    

457:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:49:30 E7ruGNr50
 激しいサソードの攻撃に、オーガは後退を余儀なくされ、既にドラスを目視できない位置まで押し込まれていた。
(剣の腕が違いすぎる)
 一発逆転に願いを賭け、ベルトのENTERキーを押そうとする。
 しかし、サソードはその暇も与えない。

―RIDER SLASH―

 緑色をした十字型の衝撃波がオーガに炸裂する。
「あぁぁぁぁっ!」
 あまりの衝撃にベルト吹き飛び、たちまち変身が解除される。
 オーガの厚い装甲のおかげか、致命傷は免れるが、立ち上がることが出来ない。
「女性を殺すのは抵抗があるが、しばらく眠っていてくれ」
 サソードは止めの刃を振り上げた。
「ウォォォッ!」
 だが、悲鳴を上げたのはサソードだった。
 突如、背中に激しい電撃が走る。
「な、何者!」
 サソードの後ろには複数の人間が立っていた。その内、特に1人の人物にサソードは眼を引かれる。
 黄金の仮面に、黒きマント。その姿は立っているだけで、周りの人間にカリスマと威圧感を与える。
「余の名は、ジャーク」
 相川始は物陰からドラスと南たちの戦いの一部始終を見ていた。
 激しい戦いが終わり、皆、一様に疲労している。まさに漁夫の利を狙うには最適な状況だ。
(あとはあの紫のライダーが戻ってくるのを待つ。慎重を重ねるのに越したことはない)
 始の手には首輪探知機。これがあれば、ある一定の距離であれば姿を隠して、対象を観察することができる。
 今はサソードとオーガの反応は外れているが、戻ってくれば、すぐにこの探知機に映し出される。
「うん?」
 首輪探知機に新たな反応が映る。サソードかと思ったが、その反応は6つ。そして、その反応は一直線に南たちの元へと向かっていた。
「これは」
 来るのだ、今からここに新たな集団が。
 始は生唾を飲み込む。
 もしかすると、南たちの味方かも知れない。だが、始の本能はその可能性を排除していた。
 今から現れる集団は自分にとっても、南にとっても敵。

458:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:49:38 uyVax7WE0


459:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:50:09 E7ruGNr50
 根拠はないが、漠然とした危機感が始の本能を刺激していた。


「これは酷い」
 変身を解いた木野が、同じく変身を解いた天道の身体を見ていた。
「よくこんな身体で戦えたものです」
 天道の体中には拷問された後が残っていた。だが、それもドラスに施された処置に比べればかわいいものだ。
 天道の体にはチューブが埋め込まれ、そこから特殊な溶液を流さないと機械と生体との拒否反応が起こる仕組みだ。
 元々、生体と機械の相性は決して良くない。このままだとすぐにでも、拒否反応が現れ、そのまま死んでしまう恐れがある。
「とにかく場所を移りましょう。治療するにも設備が必要です」
「キングとかいう奴と、影山は追わないのかな。神代という奴もこのまま逃げてしまうじゃないのかい?」
「今は天道君の治療が優先です」
 予想していた答えに、草加は歯噛みする。真理の仇は影山冴子。
 草加は今すぐにでも冴子を追いたかった。しかし、天道を治療され、脱出でもされては元も子もない。
(仕込みは出来ている。あとはチャンスさえあれば……)
 草加はその場で何か起きるのをしばし待った。

「南さん、秋山さん、しっかりしてください」 自分も大怪我を負っているにも関わらず、気絶した南と秋山に、懸命に呼びかける氷川。
 その甲斐あってか、秋山は変わらず深い眠りに陥っているものの、南はゆっくりと眼を開ける。
「気が付きましたか」
「はっ、ドラスは!」
「……大丈夫です。ドラスは倒しました」
 そのために麻生も犠牲になったという事実に氷川は心を痛める。
 あっさりと止めを刺した草加に反感はもったが、あの時、倒さなければならなかったのも事実。
 謂わば自分たちに代わり、泥を被った役割の草加を責めることは氷川には出来なかった。
「そうですか、よかった」
 南の笑顔を見て、氷川はしばらくの間、麻生のことは黙っておくことにした。
 
 矢車、乾、リュウガの3人は辺りの警戒を続けていた。
 一番、気をつけなければならないのは、戦いの後。漁夫の利を狙って、奇襲を掛けてこないとも限らない。
 まだ、名簿には敵となるべき人物の名前があるのだ。
「乾くん、君はもうひとつ、変身があるんだね?」

460:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:50:10 IJn/8P920
   

461:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:51:03 IJn/8P920
    

462:パーフェクトミッション 代理投下
07/07/06 00:51:31 E7ruGNr50
「ああ」
 ぶっきらぼうに答える乾。
「だったら、もしもの時はお願いできるか?今、襲われたら、戦えるのは君と木野さんだけだ」
「……ああ」
 乾はオルフェノクとしての自分の姿を見せるべきか、躊躇ったが、結局、了承することにした。
 できれば変身したくはないが、そのもしもという状況が来れば、そうも言ってられない。
「どうやら、早速、そのもしもの時というやつが来たらしいぞ」
 リュウガの視線の先には見覚えのない多数の人物の姿があった。
 黄金の仮面をつけ悠然と立つ男に、白い礼服のようなものを着た眼つきの鋭い男。そして、その男に拘束されている青年。
 リュウガたちは連戦に向けて、身を硬くする。
「お前は」
 第一声を上げたのは南光太郎だった。その声に呼応して、リーダー格と思わしき人物の口が開かれる。
「ふっふっふっ、久しぶりだな南光太郎」
 今の南光太郎は1度しか会ったことがないが、そのとき受けた強烈なプレッシャーは嫌でも覚えている。
「ジャーク将軍!やはり、この戦いはお前達の仕業か」
「なんのことだ?まあいい、これを見ろ!」
 ジャークは手にした杖で、白い礼服を着た男に拘束される、ひとりの青年を指した。
「助けてください」
 弱気な顔をして、助けを求める青年。その顔に見覚えがあったリュウガは、思わずその青年の名前を口にする。
「上城睦月か」 その名前に木野は反応する。
(彼が上城睦月。仮面ライダーレンゲルか)
「こいつの命が惜しくば、天道総司の身柄と、脱出するためのアイテムとやらを渡してもらおうか?」
「誰がてめぇの言うことなんて、聞くかよ!」
 ジャーク将軍の発言に、今にも飛び掛らん勢いの乾を、矢車は制した。
 事は慎重に運ばなければならない。 相手の人数は見る限りではジャーク将軍、ガライの2人。
 一方のこちらは戦力となるのは乾巧と木野薫。単純に2対2と数の上では互角だが、ふたりはドラスとの戦いで傷も負っている。
 交渉で済むならそれにこしたことはない。

463:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:52:05 IJn/8P920
     

464:新生クライシス帝国 代理投下
07/07/06 00:52:18 E7ruGNr50
「ジャーク将軍といったな。お前の目的はなんだ?」
「少しは話が通じるらしいな。無論、余たちの一番の目的は脱出だ。貴様らも余に従うのなら、一緒に脱出させてやっても良い」
「一緒に脱出させてやっても良いか。随分と上からの言葉だな。脱出は天道にしかできない。
 そして、首輪の解析を行えるメンバーも俺たちのチームにいる。協力を申し出るのはそちらの方ではないのか?」
「チームには優秀な指揮官と、優秀な戦士が必要であろう?それを提供してやると言ってるのだ」
「悪いがどちらとも間に合っている」
 交渉の基本は不必要な譲歩をしないこと。弱みを見せれば、そこにつけこまれ、不利益を生む。
 例え、ハッタリとはいえども、一歩も引かない、気概が必要だ。
 場に一触即発の空気が流れる。
「ふむ、交渉は決裂かな」
「そうでもないさ。俺たちの目的も脱出だ。そちらが協力を申し出るなら、こちらも断りはしない」
「ジャーク!」
 隣にいるガライは傍から見て分かるぐらい、怒りを露にしている。明らかにこの提案が不服らしい。
「落ち着け、ガライ!よかろう、余も今、優先すべきは何か、それぐらい心得ているつもりだ。そちらと協力しようではないか。
 友好の印だ。ガライ、睦月を解放してやれ」
 ジャーク将軍は命令するが、ガライは睦月を放そうとしない。
「ガライ!」
 叱責にガライはしぶしぶといった様子で睦月を解放する。
 矢車は内心、溜飲を下げた。信用できるかどうかは別として、今は絶対に戦いを避けなければならない。
「ときに首輪を外せる技術者というのはどなたかな?解析のための首輪を渡したいのだが」
「私よ」
「ほぉ」

465:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:52:47 IJn/8P920
     

466:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:53:42 uyVax7WE0


467:新生クライシス帝国 代理投下
07/07/06 00:53:52 E7ruGNr50
 小沢も納得してないのだろう。激しくジャーク将軍をにらみつける。だが、それとは対象的にジャーク将軍はにやりと笑った。
「ふふっ、結城丈二の姿がなかったときはどうしたものかと思ったが、これで博士と脱出アイテムと使用者が揃ったわけだな。
 ガライ、暴れてよいぞ!」
 ガライはその言葉に冷酷な笑みを浮かべたかと思うと、一瞬にして白いコブラの怪人に姿を変えた。
「あんた、あの時の!ちょっと一体どういうつもり?」
 ジャーク将軍に抗議の声をあげ、詰め寄る小沢。だが、ジャーク将軍はその行動ににやりと笑うと、杖で小沢の鳩尾を突いた。
「っ」
 一瞬にして、小沢の意識は飛ばされる。
 その様にガライは満足そうに微笑むと掌より剣を生み出した。そして、明確な殺意を矢車たちに向ける。
「協力するのではなかったのか!?」
 抗議の声を上げる矢車をジャークは嘲笑う。
「ふっ、なぜ余たちが下等な人間などと協力しなければならん。それに今、おぬしらは変身できぬのであろう、このチャンスを逃す手はないわ」
「何故それを」
「私が教えたのよ」
 物陰から姿を現したのは銀色の身体を持つ、海老の怪人。だが、事前の情報で、矢車はそいつが何者かわかった。
「影山冴子か」
「ドラスくんの仇、討たせてもらうわ」
「そんなこと、させてたまるか」
 乾の顔に怪物の顔が浮かび上がる。
「ウォォォォォォォッ!」
 咆哮と共に乾巧の姿が怪人へと変わった。白き狼の怪人、ウルフオルフェノクである。
(これがもうひとつの変身か)
 その姿に矢車は驚くが、事態は急を要する。呆けてはいられない。
「木野さん」
 木野は頷くと懐からギャレンバックルを取り出す。ギャレンへと変身するためだ。
「な、なんでギャレンバックルを」
「詳しい説明は後だ」

468:新生クライシス帝国 代理投下
07/07/06 00:54:50 E7ruGNr50
 カテゴリーAのカードを差し込もうとする。
 だが、その手は睦月によって、抑えられた。
「何をする」
「変身はさせない。それは橘さんのものだ。それにジャーク将軍の邪魔もさせはしない」
「お前」
 睦月は力づくでギャレンバックルを奪い取る。そして、懐から自分の変身道具を取り出すと、カテゴリーAのカードを装填した。
「変身」
 レンゲルバックルから放たれたクラブのAを模した光が木野を吹き飛ばす。
 そして、その光は睦月に纏われ、睦月をレンゲルへと変えた。
「これが……橘の言っていた……睦月の……闇…か」
 木野は橘の憂慮していたことを知り、なんとかしたいという思いを持ちながらも、その意識は沈んでいった。

 ガライ、ロブスターオルフェノク、そして、レンゲルの3人を同時に相手にし、ウルフオルフェノクは苦戦を強いられる。
 連戦の上に3vs1では勝ち目などあろうはずがない。
(あれは無理だな。ここで乾には死んでもらってもいいが、どうするかな?)
 草加にとって、今の場は望んだ展開だった。上手くいけば一気に人数を減らせる。
 だが、これからの展開を考えると、まだ手駒になりそうな奴らは確保しておきたい。しかし、それは乾でなくても構わない。
「おい、リュウガ、氷川、南、何をぼさっとしている。気絶してる奴らを連れて、研究所に避難するぞ。乾の頑張りを無駄にするつもりか!」
 心にもないことを告げ、移動を促す。
(まったく世話が……なに!)
 突如、研究所の扉が爆発を起こす。すると、それに呼応するかのように研究所の各部が爆発していく。
 たちまち立ち上っていく炎。そして、研究所からはまた別の怪人が姿を現した。
 白きタイツを着た魔人―ジェネラルシャドウ。
「ふっ、残念だったな。この施設は破壊させてもらったぞ」
(ちっ、これはさすがにやり過ぎだ)
 立ち昇る炎を見て、草加はこの集団の恐ろしさを垣間見る。
(どうする)
 草加が視線を這わすと、リュウガ、氷川、南の3人はジェネラルシャドウを睨みつけている。
 そして、その視線は2m前方にある大地に刺さった剣を横目に確認している。

469:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:55:08 IJn/8P920
    

470:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:55:42 IJn/8P920
     

471:新生クライシス帝国 代理投下
07/07/06 00:55:44 E7ruGNr50
(生身だというのに、あれで対抗するつもりか。こんな状況だというのに、なんとも馬鹿な奴らだ)
 内心悪態を突きつつ、草加はリュウガたちに指示を飛ばした。
「リュウガ、氷川、南、こいつの相手は俺がする。君たちはどこでもいいから、さっさと避難しろ。今は足手まといに構っている暇はない」
 草加は腰につけていたカイザギアを放り投げる。そして、乾のディパックからファイズフォンとベルトを取り出すと、代わりに腰へと装着した。

―5・5・5・ENTER―

 ベルトをつけると、素早くコードを入力する。
「変身」
 装填させるファイズフォン。たちまち草加の身体には赤い閃光が走り、乾とは別のファイズが誕生する。
 ファイズは首の辺りをさわり、変身の心地を確かめる。
(やっぱり、カイザの方が合ってるかな?)
 ファイズは、ファイズショットを構え、ジェネラルシャドウに立ち向かっていった。


「な、何者だ、あいつら」
 背中に激痛が走る。神代の背中は焼け焦げていた。
 不意討ち気味に浴びた最初の電撃で、すべては決まった。
 しびれた身体は満足にうごかず、白いタイツの怪人の一太刀で大地に伏せることになった。
「このままでは奴らに天道たちが」
 自分に止めを刺さなかったことから考えると、目的は参加者の抹殺ではなく、脱出。
 ただ、まったく交渉の余地もなかったことを考えると、相当危険な存在だ。
 神代は懐からブレイバックルを取り出す。
「頼む、天道たちを助けてやってくれ」

472:新生クライシス帝国 代理投下
07/07/06 00:56:19 E7ruGNr50
 神代は自分が擬態した人格に助っ人を願う。その男は笑顔で頷いた。


「これは詰みだな」
 戦いのプロでなくとも分かるほど、その場はジャーク将軍のチームが支配していた。
 3人の怪人になす術もなく、弄ばれるウルフオルフェノク。同じく、善戦しているかのように見えるが、完璧にジェネラルシャドウに遊ばれているファイズ。
 その様子をジャーク将軍は満足気に見つめている。ふいに手助けをしたい衝動に駆られるが、それを始は抑える。
 これから自分がやろうとしていることは、今、ジャーク将軍たちがやっていることと何ら変わりはないのだ。
「ウェェェイ!」
「この声は……」
 始は急ぎ、場を確認する。そこには青い体に銀色の装甲を持つカブトムシのライダーが乱入していた。
 ウルフオルフェノクに群がる3人の怪人に、決死に挑んでいる。
(剣崎……)
 彼が乱入することには何の不思議もない。なぜなら彼は人を守るためにライダーになった男なのだから。
「剣崎……剣崎!!」
 始は腰のベルトにカテゴリーAのカードを通す。ジョーカーである彼は己の力で、ハートのAのアンデッド、マンティスアンデッドへの変身を完了させた。
 始の目的は剣崎を優勝させること。ならば、彼を殺させるわけにはいかないのだ。
 カリスは物陰から飛び出すと、カリスアローから矢を連射させる。不意討ちにその矢は3人の怪人の全てに命中した。
「始、お前も来てくれたのか!」
「ああ」
「剣崎、生きていたのか。そして、ジョーカー、お前も!」

473:新生クライシス帝国 代理投下
07/07/06 00:57:12 E7ruGNr50
 レンゲルが憎しみの声を上げる。
「睦月、またカテゴリーAに乗っ取られたのか!」
「うるさい、俺は乗っ取られてなんていない。」
 レンゲルラウザーを振り回し、ブレイドとカリスを牽制するレンゲル。
「それならまた、俺たちがカテゴリーAから解放してやる!」
 ぶつかり合うブレイラウザーとレンゲルラウザー。一方のカリスには、ガライが対峙する。
「貴様は人間ではないようだな。何故、脆弱な生物の味方をする?」
「お前には関係のないことだ」
 カリスはカリスアローを構え、ガライへと向かっていった。


 突然の2人の乱入者に、ジャーク将軍は今が引き際であると判断する。
「シャドウ!そろそろ引くぞ、準備を」
「了解した」
 ジェネラルシャドウはサタンサーベルに力を込める。赤く光る剣。その力を一気に解き放つ。
 サタンサーベルより溢れた出た光はファイズを包み込み、一撃でその装甲を無効にした。
 草加へと戻るファイズ。だが、ジェネラルシャドウは眼もくれず、その場から去っていく。
 そして、それを確認すると、ジャーク将軍は天道たちへと近寄る。
「確か、それがここから脱出するための鍵であったな」
 天道の手に握られるハイパーゼクター。そして、ベルト。
「この女と共に一緒に来てもらうぞ」
「断る。太陽は等しく皆に降り注ぐものだ。お前にだけのものではない」
「太陽か。その名を名乗る者はまったくどいつもこいつも」
 ジャーク将軍の杖から電撃が放たれる。その電撃は天道の身体を激しく焼いた。
「やめろ、ジャーク将軍」
 南がジャーク将軍の杖を抑える。そして、リュウガと氷川のふたりはジャーク将軍の身体を抑えにかかる。
「しゃらくさいわ」
 だが、それもジャーク将軍の進軍を止めることは出来なかった。
 大人3人の体重を軽々と持ち上げると、ひとりひとりを順番に放り投げる。そして、最後のひとり、リュウガの首を握り、高々と上げた。
「ぐっ、がっ」

474:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:57:20 IJn/8P920
    

475:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:58:30 IJn/8P920
    

476:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:58:39 uyVax7WE0


477:名無しより愛をこめて
07/07/06 00:59:03 IJn/8P920
    

478:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:02:18 rXmODkgS0
「ほぉ、城戸真司か。そういえば貴様にも用があったな。一緒に来てもらおう」
 杖でリュウガの鳩尾を思いっきり、突く。たちまちリュウガの意識は虚空へと消えていった。
 その光景を見て、矢車は焦る。このままでは全ての希望はジャーク将軍の手の中に。
 天道の傍らに残るは矢車とひよりのふたりのみ。
(あと1人、あと1人誰かがいれば)
 恐怖から、動くことが出来ない矢車。しかし、矢車に代わり、ひよりが動いた。
「天道に手を出すな」
 ひよりはワームへと変身すると、ジャーク将軍に体当たりを敢行する。
「ぬぉ」
 その決死の体当たりにさすがのジャーク将軍といえども、尻餅をつく。
 だが、その一撃はジャーク将軍の感情を激しく揺さぶった。
「貴様、余に尻餅をつかせるとは、覚悟は出来ておるのだろうな?」
 背中のマントが広がり、一瞬、ジャーク将軍の姿を覆いつくす。それが離れるとそこには、クライシス帝国、最強の怪人、ジャークミドラの姿があった。
「ふん!」
 ジャークミドラの眼が光り、角に雷撃が充填されていく。それをひよりへと放った。
「ひより!」
 ひよりを庇い、その身を投げ出す天道。その身に容赦なく降り注ぐ雷撃。
「大丈夫か、ひより」
「天道」
「ふはははっ、憐れよのう」
 ひよりを庇った天道の顎目掛けて、蹴りを放つ。そして、剣の横でひよりを跳ね飛ばした。
 倒れ伏せる天道からハイパーゼクターとベルトを奪い取る。
(もう打つ手はないのか……)
 その時、ふと矢車の瞳に写るひとつのベルト。
「カイザドライバー」


479:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:03:09 uyVax7WE0


480:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:03:35 rXmODkgS0
 それに気付いた矢車は走った。転がるカイザドライバーに素早く近寄り、拾い上げる。
「ぬぅ、それは」
「天道は皆の希望だ。殺させるわけにはいかない」
「ふっ、よいのかな。そのベルトは呪われたベルトだぞ」
 ジャーク将軍が持つ支給品のデータブックにはカイザドライバーについても記載されていた。
 変身して適応できなかった者は変身が解けた後、灰となって消えると。
「……ハッタリか?」
「ハッタリと思うなら、変身するがよい」
 ジャーク将軍のあまりに堂々とした態度に矢車は迷う。もし、その言葉が真実だったらと思うと、恐怖がどんどん沸いてくる。
「矢車、変身するな」
 天道から掛けられる言葉。その言葉に矢車の心は折れる。
 矢車は変身を断念し、カイザフォンを持つ手を下ろした。
「そうだ、それでよい」
 これで全ての希望は費えた。絶望を味わう矢車に天道の声がまたも掛けられる。 
「俺が変身する」
「何!?」
「早くそれを渡せ」
「馬鹿な、余の言っていることは嘘ではない。変身すれば死ぬのだぞ」
「ひよりは俺が守る。誰にも手は出させない。矢車!」
 天道が何のつもりで変身すると言っているのかわからなかった。だが、天道はいつも自分の想像を超える発想と実力で、事態を解決へと導いてきた。だから今度も。
 決心した矢車は、カイザドライバーを天道に向け、投げた。
「させぬわ!」
 宙を飛ぶカイザドライバーにジャークミドラは手を伸ばす。しかし、飛来した蜂型の爆弾が邪魔をする。
 矢車の手に握られたのはゼクトマイザー。
「最後のマイザーボマーだ」

481:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:04:17 rXmODkgS0
 カイザドライバーは天道の手に。天道はカイザフォンにコードを入力した。

―9・1・3・Enter―

「変身」

―Complete―

 カイザに変身した天道はカイザブレイガンを手にジャークミドラに突進していく。
「うぉぉぉぉっ!」
 雄叫びを上げながら、光弾を次から次へと撃ちこんでいく。
 ジャークミドラは剣を盾代わりにそれを受け止める。だが、カイザはカイザブレイガンの引き金を引き続ける。
 あっという間に、ふたりの間合いは詰まった。

―Rady―

 素早くミッションメモリーをセット。カイザブレイガンから伸びた光刃を、ジャークミドラの機械部が露出した頭に思いっきり叩きつけた。
「グゥッ!」
 激しく飛び散る火花。鋭い痛みがジャークミドラの身体を走る。だが、先程とは違い、一気にジャークミドラは冷静を取り戻した。
「まあよかろう。目的のものは手に入った。ここは撤退するとしよう。迎えも来たようだからな」
 轟音を響かせ、その場へと飛び込んでくる巨大な車両。Gトレーラーだ。
 運転席にはジェネラルシャドウが座っている。
「準備はできたのか?」
「うむ。まあ、脱出のための鍵はひとつ減ってしまったが。このまま死に行く者に拘ったところでどうしようもあるまい」
 小沢とリュウガを担ぎ、Gトレーラーに乗り込むジャークミドラ。その様子を見たガライ、レンゲル、ロブスターオルフェノクも戦いを切り上げ、Gトレーラーに集まってくる。
「まあ精々頑張るが良い。次に会う時は貴様らの命をいただく。また会おう。ウワハッハッハッハッハッハッ!!」

482:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:04:27 IJn/8P920
    

483:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:05:10 IJn/8P920
    

484:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:05:17 rXmODkgS0
 Gトレーラーは排気ガスを上げ、去っていった。


「「天道」」
 矢車とひよりのふたりが心配そうに天道の名を呼ぶ。
 天道はカイザの変身を解除しない。やはりジャーク将軍の言っていることは真実なのだと確信する。
 だが、同時に天道ならなんとかしてくれるはずだと期待もしていた。きっと思いもよらぬ方法でこの状況を打開するつもりなのだ。
「矢車」
「なんだ」
 そうきっとこれから紡がれる言葉は、自分たちに希望へと導いてくれる言葉のはずだ。
 しかし、その言葉は矢車の想像していたものとまったく違った。
「ひよりを頼む」
「……天道。お前は何を言ってるんだ?」 
「俺はここまでだ。あとはお前に任せる」
「馬鹿な。お前のことだ。何か考えがあったんじゃないのか!」
 カイザは苦笑し、今度はひよりへと眼を向けた。
「ひより、俺はお前を最後まで守ることはできなかった。だが、リュウガや氷川はきっとお前を助けてくれる」
 ひよりは涙を浮かべ、声が出ない。
 やがてカイザへの変身が解ける。カイザの変身が解けた天道は微笑んでいた。
「お前は……なぜ笑ってる?」
「おばあちゃんが言っていた。散り際に微笑まぬものは、生まれ変われないとな」
 天道の肌の色が灰色に代わり、少しずつ崩れ落ちていく。天道は笑顔のまま、灰になり文字通り散った。

485:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:05:45 IJn/8P920
    

486:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:06:02 rXmODkgS0
 彼の最後の言葉は皮肉にも、別の時空の天道が紡いだ言葉と同じものだった。


 Gトレーラーの車内。運転手を睦月へと交代し、目的の場所を目指す。
 次の目的の場所はもうひとつの研究施設。他の参加者は気付いていないだろうが、ジャーク将軍に支給された地図にはもうひとつの研究所の存在が記されていた。
 しかも、そこは見た目からはそういう施設であることはわかりにくい。まさに自分達に相応しい場所といえた。
「助かったわ、もう少しでやられるところだったもの。でも、どうして助けてくれたの?」
 今回の戦果を分析しているジャーク将軍に冴子が話しかけてくる。ジャーク将軍はその疑問にあっさり答えた。
「ふっ、簡単な話しだ。貴様にも闇が見えた。闇を持つものこそ、我が盟友に相応しい。それだけよ」
「………」
 冴子は思う。なんとも自分はついている。仮面ライダーたちは自分と比べ物にならないほどに強い。自分ひとりでは到底生き残ることなど出来ないだろう。
 しかし、自分には理解者と言い換えても相違ない人物が付いていてくれている。それは幸運以外の何者でもない。
(ドラスくん、貴方との一時は楽しかったわ。でも、あなたは負けた。これからはジャーク将軍と頑張るわ。だから、さよならね)
 冴子はドラスに別れを告げると、傷を癒すために眠ることにした。

【ドラス 死亡】
【天道総司 死亡】
残り26人

487:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:06:43 IJn/8P920
    

488:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:07:07 rXmODkgS0
【矢車想@仮面ライダーカブト】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-6】
[時間軸]:8話 ザビー資格者
[状態]:疲労と悲しみと絶望と。キックホッパーに2時間変身不可。
[装備]:ライダーブレス(ザビーゼクター破壊)
[道具]:ホッパーゼクター&ホッパー用ZECTバックル。ゼクトマイザー。3人分のデイバック(佐伯、純子、矢車)
 カイザドライバー(カイザブレイガン、カイザポインター)。トランシーバー(現在地から3エリア分まで相互通信可能)。
[思考・状況]
1:天道を救い、ドラスを倒す。
2:仲間を集めてパーフェクトハーモニーで脱出!
3:戦闘力の確保。
4:リュウガに僅かに不信感。
[備考]
※1:クライシスと神崎士郎が利害の一致で手を組んでいる可能性が高いと考えています。
※2:ゼクトマイザーは制限により弾数に限りがあります。現在、弾切れです。

[大集団全員の共通事項]
時間軸にずれがあること、異世界から連れてこられたことは情報として得ました。
仲間である人物と敵であろう人物の共通認識がされました。


489:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:08:05 IJn/8P920
   

490:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:08:48 rXmODkgS0
【日下部ひより@仮面ライダーカブト】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-6】
[時間軸]:本編中盤 シシーラワーム覚醒後。
[状態]:右肩に重傷(応急処置済み)。わずかの打撲。ワームに2時間変身不可。
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
1:天道と加賀美の死に深い悲しみ。
2:シャドームーンはどうしているだろう?

[大集団全員の共通事項]
時間軸にずれがあること、異世界から連れてこられたことは情報として得ました。
仲間である人物と敵であろう人物の共通認識がされました。

491:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:09:07 IJn/8P920
    

492:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:09:59 IJn/8P920
    

493:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:10:13 uyVax7WE0


494:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:10:17 rXmODkgS0
【神代剣@仮面ライダーカブト】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-6】
[時間軸]:スコルピオワームとして死んだ後。
[状態]:中程度の負傷。背中に斬撃による傷。始への憤り。剣崎に擬態中。
[装備]:サソードヤイバー。剣崎の装備一式。
[道具]:陰陽環(使い方は不明)。
    ラウズカード(スペードのA、2、3、5、6、9、10。ダイヤの7、9、J。クラブの8、9)
[思考・状況]
1:天道の死に悲しみ。
2:始と再会し、手を汚す前に自分の手で殺す。
3:この戦いに勝ち残り、ワームの存在を無かったことにすることで贖罪を行う。
4:さらに、自分以外が幸せになれる世界を創る。
5:秋山蓮といずれ決着をつける。
6:氷川の決闘の申し出を受ける。
[備考]神代は食パンを「パンに良く似た食べ物」だと思ってます。
※1:剣崎と神代剣両方の姿に切り替えることができます。剣崎の記憶にある人物と遭遇しそうなら、剣崎の姿に切り替えるつもりです。

[大集団全員の共通事項]
時間軸にずれがあること、異世界から連れてこられたことは情報として得ました。
仲間である人物と敵であろう人物の共通認識がされました。

495:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:11:07 rXmODkgS0
【草加雅人@仮面ライダー555】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-6】
[時間軸]:ファイズ終盤。
[状態]:背中に切り傷。全身に強度の打撲。参加者全員への強い憎悪。ドラスに特に強い憎悪。
[装備]:ファイズドライバー(ファイズポインター、ファイズショット)
[道具]:配給品一式
[思考・状況]
1:このメンバーを利用して、ドラスに復讐。
2:ゲームの参加者の皆殺し。
3:馬鹿を騙し、手駒にする。
[備考]
※1:珠純子の死を秋山蓮に擦りつけようと考えています。

[大集団全員の共通事項]
時間軸にずれがあること、異世界から連れてこられたことは情報として得ました。
仲間である人物と敵であろう人物の共通認識がされました。

496:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:11:09 IJn/8P920
     

497:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:11:42 IJn/8P920
    

498:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:12:11 rXmODkgS0
【秋山蓮@仮面ライダー龍騎】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-6】
[時間軸]:34話龍騎サバイブ戦闘前後。
[状態]:中度の負傷。気絶中。2時間変身不能。
[装備]:カードデッキ(ナイト)
[道具]:配給品一式。サバイブ(疾風)
[思考・状況]
1:戦いを続ける。
2:神代を逃がしはしない。
3:リュウガに話しがある。

[大集団全員の共通事項]
時間軸にずれがあること、異世界から連れてこられたことは情報として得ました。
仲間である人物と敵であろう人物の共通認識がされました。

499:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:12:29 eBUf5ndD0
 

500:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:12:31 IJn/8P920
     

501:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:13:25 rXmODkgS0
【氷川誠@仮面ライダーアギト】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-6】
[時間軸]:最終話近辺
[状態]:中程度の負傷。胸に大火傷。気絶中。2時間変身不能。
[装備]:拳銃(弾一つ消費)。手錠等の警察装備一式(但し無線は使えず、手錠はF-4のビル内に放置)。
    ガタックゼクター&ベルト。GX-05ケルベロス(但し、GX弾、通常弾は全て消費)
[道具]:但し書きが書かれた名簿。デザートイーグル.357Magnum(4/9+1) 。
    デイバック五人分(氷川、ひより、リュウガ、岬、明日夢) 。
[思考・状況]
1:リュウガを信頼。
2:津上翔一との合流。
3:此処から脱出する。
4:神代と決闘。

[大集団全員の共通事項]
時間軸にずれがあること、異世界から連れてこられたことは情報として得ました。
仲間である人物と敵であろう人物の共通認識がされました。

502:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:14:23 rXmODkgS0
【南光太郎@仮面ライダーBLACK RX】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-6】
[時間軸]:第1話、RXへのパワーアップ直後】
[状態]:全身に軽度のダメージ。気絶中。2時間変身不能。
[装備]:リボルケイン
[道具]:カラオケマイク(電池切れ)。トランシーバー(現在地から3エリア分まで相互通信可能)。首輪(ドクトルG)。
[思考・状況]
1:打倒主催。その後、元の世界に戻ってクライシス帝国を倒す。
2:結城丈二を捜す。
3:シャドームーンを捜す。
4:草加を始め、闇に落ちた仮面ライダーを救う。
[備考]
※1:黒幕はクライシス帝国、神崎はその手の者であると勝手に確信しています。
※2:ガタックゼクターへの誤解は解けました。
※3:ドラスをクライシスの怪人だと思っています。

[大集団全員の共通事項]
時間軸にずれがあること、異世界から連れてこられたことは情報として得ました。
仲間である人物と敵であろう人物の共通認識がされました。

503:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:14:49 uyVax7WE0


504:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:15:25 IJn/8P920
   

505:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:15:26 rXmODkgS0
【相川 始@仮面ライダー剣】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-6】
[時間軸]:本編後。
[状態]:胸部に抉れ。腹部に切傷。2時間変身不能。
[装備]:ラウズカード(ハートのA、2、5、6)
[道具]:サバイブ(烈火)。アドベントカード(ギガゼール)。首輪探知機(レーダー)
[思考・状況]
1:思わず飛び出してしまったが、この状況をどうするか?
2:シャドームーンの伝言を伝える。
3:天音ちゃんを救う。
4:剣崎を優勝させる。
5:ジェネラルシャドウを含め、このバトルファイトに参加している全員を殺す。
[備考]
※相川始は制限に拠り、ハートのA、2以外のラウズカードでは変身出来ません。


【乾巧@仮面ライダー555】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-6】
[時間軸]:中盤くらい
[状態]:全身に中度の負傷。疲労中。応急処置済み。二時間変身不可(ウルフ&ファイズ)。
[装備]:なし
[道具]:ミネラルウォーター×2(一本は半分消費) カレーの缶詰 乾パンの缶詰 アイロンを掛けた白いシャツ。
[思考・状況]
1:放送の内容と天道の死に絶望。
2:浅倉を倒す。
3:神崎をぶっ飛ばす。
4:城たちと合流する。

506:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:16:01 rXmODkgS0
【木野 薫@仮面ライダーアギト】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-6】
[時間軸]:本編38話あたり
[状態]:全身に中程度の負傷(打撲、火傷、刺し傷など)、中程度の疲労。応急処置済み。2時間変身不可。
[道具]:救急箱。精密ドライバー。バタル弾。配給品一式×3(北岡、木野、キング)
[思考・状況]
1:浅倉を倒す。
2:睦月を闇から解放する。
3:橘の遺志を継ぎ、闇を切り裂いて光をもたらす。
4:北岡の仇をとる。
5:無力な人たちを守る。
6:医師の使命を忘れない。
[備考]
※バタル弾は改造人間のみに効果あります。

507:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:16:20 IJn/8P920
    

508:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:16:51 rXmODkgS0
【結城丈二@仮面ライダーV3】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地E-5】
[時間軸]:仮面ライダーBLACLRX終了後。
[状態]:中度の負傷。右腕切断。腹に刺し傷。ドクトルGに罪悪感。気絶中。
[装備]:なし
[道具]:名簿を除くディパックの中身一式
[思考・状況]
1:天道を救い、ドラスを倒す。
2:首輪の解析。首輪の解析のための施設を探す。
3:死んだらドクトルGに謝りたい。
4:シャドームーンを仮面ライダーにしたい。
[備考]
※1:カセットアームと右腕はE5エリアに放置されています。

[大集団全員の共通事項]
時間軸にずれがあること、異世界から連れてこられたことは情報として得ました。
仲間である人物と敵であろう人物の共通認識がされました。

509:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:17:33 IJn/8P920
    

510:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:18:03 rXmODkgS0
【シャドームーン@仮面ライダーBLACK RX】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地E-5】
[時間軸]:RX27話以降。
[状態]:ほぼ完治。2時間戦闘不能。
[装備]:シャドーセイバー
[道具]:なし
[思考・状況]
1:結城丈二を人質に、RXを待つ。
2:サタンサーベルを探し出し、手に入れる。
[備考]
※第二回放送を聞き逃しています。

511:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:18:17 IJn/8P920
    

512:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:18:56 rXmODkgS0
【ジャーク将軍@仮面ライダーBLACK RX】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-7】
[時間軸]:ジャークミドラに改造後。
[状態]:頭部に小程度のダメージ。2時間戦闘不能。
[装備]:杖、変身後は大刀。
[道具]:支給品のデータブック(ハイパーゼクターを除く支給品のデータが記載されています)
 ネタばれ地図。首輪(ヨロイ)。ライダーブレス(コーカサス)。変身鬼弦・音錠。
 ハイパーゼクター。ベルト(カブト)。リュウガのカードデッキ。コンファインベント。
 壊れたザビーゼクター。ディスクアニマル(ルリオオカミ、リョクオオザル、キハダガニ、ニビイロヘビ)
 トランシーバー(現在地から3エリア分まで相互通信可能)。精巧に出来たモデルガン。
[思考・状況]
1:もうひとつの研究所へ向かう。
2:ラウズカードを集め、戦力の強化。
3:首輪の解析。
4:上城睦月の闇を引き出す。
5:神崎士郎を殺し、脱出する。
6:RXを殺す。
7:城戸真司(リュウガ)から、神崎の目的を探る。
※ジャーク将軍は睦月より、ブレイド世界の情報と剣崎、始、橘、キング、伊坂、北岡、リュウガの情報を得ました。
※ネタばれ地図には支給品以外のラウズカードの隠し場所も書かれています。
※支給品のデータブックは、支給されたアイテムの効果が記載されています。
 余裕ができ、中身を確認したのはGトレーラー内が初めてです。
 各参加者の初期支給品も記載されています。

513:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:20:00 IJn/8P920
     

514:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:20:26 eBUf5ndD0
  

515:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:20:43 rXmODkgS0
【上城睦月@仮面ライダー剣】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-7】
[時間軸]:本編後。
[状態]:背中に大火傷。頭部に打撲。その他、身体に軽傷多数。疲労困憊。
    カテゴリーAに取り込まれかけています(若干緩和)。2時間変身不能。
[装備]:レンゲルバックル。ラウズカード(スペードのJとQ、ダイヤの3とQ、クラブのA~6、10とJ)
 ギャレンバックル。ラウズカード(ダイヤのA、2、5、6)
[道具]:配給品一式(橘)。Gトレーラー(G3ユニット、GM-01、GG-02、GS-03、GK-06、ガードアクセラー)
[思考・状況]
1:ジェネラルシャドウからカードを奪う。
2:ジャーク将軍に対する僅かな信頼。今は言うことをきく。
3:ラウズカードを集める。そのためにはキングとのゲームに乗る。
4:ジョーカーを倒す。
5:橘さんが死んだ?
※睦月は橘を偽者だと思っています。
※睦月はD7が禁止エリアと思っています。A1が禁止エリアと思っていません。
※睦月は無免許でGトレーラーを運転しています。
※橘と戦ったことは忘れています。そのため、ジャーク将軍にもそのときのことは話していません。
 ただし、何かの拍子に思い出すかも知れません。


516:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:21:04 IJn/8P920
     

517:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:21:41 rXmODkgS0
【ガライ@仮面ライダーJ】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-7】
[時間軸]:本編開始前。
[状態]:火傷(中程度。再生中)。二時間変身不能。
[装備]:剣。装甲声刃。音撃弦・烈斬。
[道具]:なし
[思考・状況]
1:ジェネラルシャドウからサタンサーベルを奪い、勝つ。
2:どんな手を使っても生き残る。
3:ジャーク将軍と協力して、首輪を解除する。
4:ついでに生贄を手に入れる。
5:神崎士郎は残酷に壊す。
6:脆弱な生き物と組むのは気に入らない。

【影山冴子@仮面ライダー555】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-7】
[時間軸]:本編最終話あたり
[状態]:肩にかなりの深さの裂傷。2時間は変身不可。
[装備]:オーガドライバー(オーガストランザー付属)
[道具]:首輪(園田真理)。アドベントカード(SEAL)。配給品一式。
[思考・状況]
1:生への執着。
2:ジャーク将軍の下で、首輪の解除方法を探す。
3:あきらと巧に復讐。

518:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:21:50 IJn/8P920
    

519:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:22:22 IJn/8P920
     

520:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:22:47 rXmODkgS0
【ジェネラルシャドウ@仮面ライダーストロンガー】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-7】
[時間軸]:37話前後
[状態]:多少の打撲と大火傷。2時間戦闘不能。
[装備]:サタンサーベル、トランプ内蔵ベルト
[道具]:ラウズカード(ダイヤの4、8。スペードの4。ハートの3、4、7、10、J、Q、K。クラブの7、Q、K)
    首輪(麻生勝)。配給品一式×4(ドラス、立花藤兵衛、麻生勝、天道)。
[思考・状況]
1:時間まで暇つぶし。睦月を鍛える。
2:ジョーカーを倒す。
3:明日、ストロンガーと決着をつける。
4:情報収集のため、ジャークと情報交換。
5:スペードのA、クラブの8が暗示するものを探す。
※シャドウ剣はF2エリアの壁に刺さっています。

521:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:22:58 IJn/8P920
    

522:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:23:36 rXmODkgS0
【リュウガ@仮面ライダー龍騎】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-7】
[時間軸]:劇場版登場時期。龍騎との一騎打ちで敗れた後。
[状態]:中程度の負傷。特に背中。応急処置済み。2時間変身不能。気絶中。
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
1:天道を救い、ひよりを安心させる。
2:自分の今の感情の名を知りたい。
3:ひよりと天道を守るために戦う。
4:神崎に反抗。
5:城戸の死んだ現場に行きたい。
[備考]
※1:ドラグブラッカーの腹部には斬鬼の雷電斬震の傷があります。
※2:天道の死は知りません。

[大集団全員の共通事項]
時間軸にずれがあること、異世界から連れてこられたことは情報として得ました。
仲間である人物と敵であろう人物の共通認識がされました。

523:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:24:01 IJn/8P920
    

524:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:24:16 eBUf5ndD0
  

525:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:24:19 rXmODkgS0
【小沢澄子@仮面ライダーアギト】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-7】
[時間軸]:G3-X完成辺り。
[状態]:多少の打撲と火傷。気絶中。
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
1:城戸を救えなかった後悔。
2:首輪の解析(道具と仕組みさえ分かれば分解出来ると考えています)
3:ザビーゼクターを修理する(パーツと設備、時間さえあればザビーゼクターを修理可能だと考えています)
4:津上翔一と合流する。
5:リュウガに僅かに不信感。神代に怒り。
[備考]
※1:クライシスと神崎士郎が手を組んでいる可能性は低いと考えています。
※2:天道の死は知りません。

[大集団全員の共通事項]
時間軸にずれがあること、異世界から連れてこられたことは情報として得ました。
仲間である人物と敵であろう人物の共通認識がされました。


526:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:24:34 IJn/8P920
   

527:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:25:20 rXmODkgS0
【天美あきら@仮面ライダー響鬼】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:樹海B-5】
[時間軸]:中盤くらい
[状態]:全身のダメージ小。応急処置済み。
[装備]:破れたインナー、鬼笛。ドレイクグリップ&ドレイクゼクター。
[道具]:変身鬼弦(裁鬼)
[思考・状況]
1:木野と乾の合流を待つ。
2:巧が心配。
3:明日夢と合流ができてよかった。
4:放送の主(ドラス)と浅倉を倒す。
5:天道さんを助ける。


【安達明日夢@仮面ライダー響鬼】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:樹海B-5】
[時間軸]:番組前期終了辺り。
[状態]:右手の中指先端欠損、全身の打撲。応急処置済み。
[装備]: デイパックニ人分(加賀美、影月)。影月は支給品不明です。 スマートバックル。
[道具]:果物ナイフ数本。
[思考・状況]
1:木野と乾の合流する前に利用する人物を残し、殺す。
2:特に天美に憎しみ。
※アクセルレイガンは樹海エリアC-4に放置されたままです。


528:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:25:45 IJn/8P920
     

529:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:25:58 rXmODkgS0
【津上翔一@仮面ライダーアギト】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:樹海B-5】
[時間軸]:本編終盤。
[状態]:負傷中。疲労中。応急処置済み。
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
1:木野と乾の合流を待つ。
2:浅倉を倒す。
3:木野さん、死んじゃ駄目ですよ。
4:元の世界へ帰る。
5:氷川、小沢と合流する。
※首輪の能力制限により、一日目のみバーニング、及びシャイニングフォームへの変身は制限されています。

【霞のジョー@仮面ライダーBLACKRX】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:樹海B-5】
[時間軸]:クライシス壊滅後。
[状態]:全身に打撲。負傷大。疲労大。応急処置済み。
[装備]:サイ
[道具]:オルゴール付懐中時計
[思考・状況]
1:木野と乾の合流を待つ。
2:浅倉を倒す。
3:水のエルの使命を全うする(アギトを倒す)
4:兄貴と合流。
5:明日夢が心配。

530:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:26:02 eBUf5ndD0
  

531:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:26:21 IJn/8P920
    

532:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:26:35 rXmODkgS0
【城茂@仮面ライダーストロンガー】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:樹海B-5】
[時間軸]:デルザー軍団壊滅後
[状態]:全身に負傷中。疲労中。応急処置済み。
[装備]:V3ホッパー、パーフェクトゼクター
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1:木野と乾の合流を待つ。
2:浅倉を倒す。
3:殺し合いを阻止し、主催者を倒す。
4:明日、ジェネラルシャドウと決着をつける。
5:自分に掛けられた制限を理解する。
※首輪の制限により、24時間はチャージアップすると強制的に変身が解除されます。
※制限により、パーフェクトゼクターは自分で動くことが出来ません。
 パーフェクトゼクターはザビー、ドレイク、サソードが変身中には、各ゼクターを呼び出せません。
 また、ゼクターの優先順位が変身アイテム>パーフェクトゼクターになっています。


533:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:27:49 rXmODkgS0
「ふんふ~ん♪」
 キングは鼻歌を歌い、研究所の裏の林へと来ていた。ある物を回収するためだ。
 そのある物は地面から生えた多数の雑草に紛れ、転がっていた。
 キングはそれを拾い上げる。それはベルト状のものが巻かれたひとつの球。
 それは呼吸をしているかのように伸縮を繰り返しており、キングが手にした途端、激しさを増した。
「まあ、そう怒るなって。最後は助けてやったろ」
 そうキングは攻撃が炸裂する瞬間、アンデッドの力を解放し、攻撃をわずかにそらした。
「慌てる必要はないよ。ゲームはじっくり楽しむもんだよ」
 キングの言葉に、落ち着いたのか、球の伸縮は規則正しさを取り戻す。
「解ってくれて、嬉しいよ」
 その球の名前はドラス。神と等しき力を持った新しき生命体である。
「さて、これからどうしようかな?あの携帯電話が誰か面白いことに使ってくれる人に渡るといいけど」
 戦いは終わらない。太陽は沈んでも闇は残り続けるのだから。

【ドラス 生存】
残り26人

534:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:28:26 IJn/8P920
    

535:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:28:40 rXmODkgS0
【キング@仮面ライダー剣】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:樹海C-6】
[時間軸]:キングフォーム登場時ぐらい。
[状態]:全身に負傷中。疲労中。二時間変身不可。
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
1:ドラスと今の状況を楽しむ。
2:レンゲルとのゲームのため、ラウズカード探し。
3:この戦いを長引かせる。そのため、支給品を取り上げる。
4:戦いに勝ち残る。まだまだ面白いものも見たい。
5:今は戦うつもりは無い。
6:北岡に興味。しばらくしたら、また会おう。
[備考]
※携帯電話はD6エリアに放置してきました。

536:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:29:58 IJn/8P920
    

537:新生クライシス帝国 代理投下
07/07/06 01:30:08 E7ruGNr50
   

538:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:30:25 cYd79Pt8O
そんな終わり方ありかよ…仮面ライダーじゃないよ

539:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:30:41 IJn/8P920
     

540:新生クライシス帝国 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:30:58 rXmODkgS0
【ドラス@仮面ライダーZO】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:樹海C-6】
[時間軸]:仮面ライダーZOとの戦闘で敗北し死亡した直後
[状態]:ネオ生命体本体部のみ。2時間身動きできません。
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
1:とりあえず、力を取り戻すまで休憩。
2:キングに興味。
3:望月博士なしで神になる方法を考える。
4:首輪を外しこの世界を脱出する。
5:首輪の解除のため、冴子を利用する。
6:他の参加者は殺す。ただし、冴子には興味あり。
7:可能ならこの戦いに関する情報を得る。
[備考]
※1:ドラスの首輪は胴体内部のネオ生命体本体に巻かれています。(盗聴機能は生きています)
※2:ドラスはドクトルG、ヨロイ元帥、ジェネラルシャドウ、マシーン大元帥の情報を得ました。
※3:麻生は首輪が外れたため、死亡扱いになりましたが、ドラスの中で生きています。ただし、ドラスが死ぬと麻生も死にます。
※4:赤ドラス化は能力発揮中のみ使用可能です。通常時は普通のドラスに戻ってしまいます。
※5:制限が緩められ、戦闘時間、戦闘不能時間に影響があるかもしれません。
[備考]
※怪魔稲妻剣、GM-01改4式(弾切れ)、拡声器はD6エリアに放置されてます。

[その他共通事項]
HONDA XR250は制限により、あらゆる能力で変化することが出来ません。
HONDA XR250は市街地D-6に放置されています。

541:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:31:46 IJn/8P920
   

542: ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:34:00 rXmODkgS0
投下完了。支援感謝。
誤字、脱字、矛盾点、感想があれば宜しくお願いします。

我ながら長すぎ。次に書く機会があれば、簡潔に濃いのを目指します。。。

543:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:34:32 uUoECznz0
投下乙です。
>538
君にある仮面ライダーの言葉を送るよ。
「この雨を降らせてる雲の向こうには、どこまでも、青空が広がっているんだ」

544:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:37:40 E7ruGNr50
GJ!!
自分が想像していた展開より二段も三段も悲惨で最高です!
ドラスのしぶとい。天道……傷つきまくった身体で頑張ったよ。もう、休んでくれ。
ここにきての急展開、最高という言葉を送らせてもらいます。

前々から惚れていましたが、今日更に◆vHOqGgdf1U氏に惚れ直しました。
もう一度GJ!!

545:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:40:11 Mvr2WQinO
天道ォォォォォオ!
逝ってはいけない奴がいってしまった
とにもかくにも作者さんGJ
そしてしぶとすぎるぞドラス

546:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:41:44 IJn/8P920
>>542
GJ!とても読みごたえがありました
しかし、まさか天道が死ぬとは…思わず涙出た。二度も死んだんだよな、ある意味
矢車さんと同じく、天道ならなんとかしてくれると思ってたが、天道に頼りすぎていたな
頼りにしていた天道が死んで、これから矢車さんがどう動いていくのか期待
そしてドラス、しぶとく生き残ってるのがらしいwこれが一体どういう風に転ぶのか…

あ、あと>>488の矢車さんの思考・状況の1はこれでいいの?

547:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:42:25 eODe8pueO
GJ!
ここに来てのピンチ、後の展開が気になります。
話の流れは非常に熱く、最後にどんでん返し!
意表つかれました。ロワらしい、非常にいい展開でした!

548:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:46:00 uUoECznz0
仮面ライダーが死ぬってはやっぱ辛いね。でもしょうがない。。
悪にやられたらあとは正義の味方の反撃でしょう。
次の展開に期待してます。

549: ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:58:05 rXmODkgS0
感想ありがとうございます。

神代剣の備考欄に記載すべき事項を忘れておりましたので、追加して投下いたします。
また、矢車さんの記載も>>546さんのご指摘どおり、間違えましたので、修正投下いたします。


550:矢車状態表修正 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:58:37 rXmODkgS0
【矢車想@仮面ライダーカブト】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-6】
[時間軸]:8話 ザビー資格者
[状態]:疲労と悲しみと絶望と。キックホッパーに2時間変身不可。
[装備]:ライダーブレス(ザビーゼクター破壊)
[道具]:ホッパーゼクター&ホッパー用ZECTバックル。ゼクトマイザー。3人分のデイバック(佐伯、純子、矢車)
 カイザドライバー(カイザブレイガン、カイザポインター)。トランシーバー(現在地から3エリア分まで相互通信可能)。
[思考・状況]
1:天道の死に深い悲しみと絶望。
2:仲間を集めてパーフェクトハーモニーで脱出!
3:戦闘力の確保。
4:リュウガに僅かに不信感。
[備考]
※1:クライシスと神崎士郎が利害の一致で手を組んでいる可能性が高いと考えています。
※2:ゼクトマイザーは制限により弾数に限りがあります。現在、弾切れです。

[大集団全員の共通事項]
時間軸にずれがあること、異世界から連れてこられたことは情報として得ました。
仲間である人物と敵であろう人物の共通認識がされました。

551:名無しより愛をこめて
07/07/06 01:59:08 IJn/8P920
   

552:神代剣状態表修正 ◆vHOqGgdf1U
07/07/06 01:59:45 rXmODkgS0
【神代剣@仮面ライダーカブト】
【1日目 現時刻:夕方】
【現在地:市街地D-6】
[時間軸]:スコルピオワームとして死んだ後。
[状態]:中程度の負傷。背中に斬撃による傷。始への憤り。剣崎に擬態中。
[装備]:サソードヤイバー。剣崎の装備一式。
[道具]:陰陽環(使い方は不明)。
    ラウズカード(スペードのA、2、3、5、6、9、10。ダイヤの7、9、J。クラブの8、9)
[思考・状況]
1:天道の死に悲しみ。
2:始と再会し、手を汚す前に自分の手で殺す。
3:この戦いに勝ち残り、ワームの存在を無かったことにすることで贖罪を行う。
4:さらに、自分以外が幸せになれる世界を創る。
5:秋山蓮といずれ決着をつける。
6:氷川の決闘の申し出を受ける。
[備考]神代は食パンを「パンに良く似た食べ物」だと思ってます。
※1:剣崎と神代剣両方の姿に切り替えることができます。剣崎の記憶にある人物と遭遇しそうなら、剣崎の姿に切り替えるつもりです。
※2:神代剣は結城丈二への擬態能力を得ました。但し、変身は出来ません。
※3:神代剣は首輪の解除方法を得ました。但し、実勢に首輪を解除できるかは不明です。

[大集団全員の共通事項]
時間軸にずれがあること、異世界から連れてこられたことは情報として得ました。
仲間である人物と敵であろう人物の共通認識がされました。

553:名無しより愛をこめて
07/07/06 02:05:42 IJn/8P920
>>550>>552
修正したところ悪いんだが、剣の状態表の備考3の「実勢」は「実際」じゃないのか?
実勢を調べたら「(見せかけでない)実際の勢力、勢い」って出て、意味通じないから違うと思うんだが…
間違ってたらすまん

554:名無しより愛をこめて
07/07/06 02:06:34 F0Flw8jbO
ドラスめ……。ZOの首輪解除フラグのおかげで生き残るとは

そうだ。空間創設ができるRXやシャドームーンなら空間破れるかも

555:名無しより愛をこめて
07/07/06 02:12:46 KBuLpm2VO
GJ!!!
矢車さん……やっぱり闇に落ちないとキッパーは使いこなせないのか?

それで龍騎のカードデッキは小沢が持って行ったんだよね?
状態表だとジャークも小沢も持っていないが…

556:名無しより愛をこめて
07/07/06 02:14:29 cYd79Pt8O
ドラスが生き残ってZOが死んじゃったんだ。
悪い奴はしぶといね。
なんかモヤモヤする終わり方だから早く続きが読みたい。
まさかドラスがキングを吸収するとか?

557:名無しより愛をこめて
07/07/06 02:24:10 kdwC1SMFO
投下乙です。


かなり混迷としてきましたね。
今回意外だったのが
天道の死。
漁夫の利をさらに横取りしようとてしたけど、
剣崎出現により勢いで自分も加勢した結果一人も殺せなかった彼らしいと言えば彼らしい始。
そしてまだ光太郎に見せ場が来ない…
キングとドラスは最後の最後まで何かやってくれそうで楽しみ。

558:名無しより愛をこめて
07/07/06 02:30:42 snjL6PlxO
天道が死ぬんなら明日夢みたいなやくたたずで自分の事しか考えられない奴が死ねよ。

559:名無しより愛をこめて
07/07/06 02:36:01 E7ruGNr50
>>558
スレ違い。

誘導

仮面ライダーバトルロワイヤル毒吐きスレ・別館
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

560:名無しより愛をこめて
07/07/06 02:48:18 7H6yipevO
ついに生存者も半分になったか…
一ヶ所に集まってた奴らもうまい具合にバラけて行きそうだし。
そしてステルスマーダー大活躍の予感…誰とは言わないけどw

561:名無しより愛をこめて
07/07/06 03:37:40 jVAdEnvqO
あれ…麻生が死んでないということは心臓部にいるのか

光太郎&矢車さんもうダメポ(´・ω・`)

562:名無しより愛をこめて
07/07/06 04:02:48 eZUjhY7d0
熱かったしすごいボリュームでした。乙!
個人的には缶詰からミラーモンスター召喚で燃えまくりw
草加かっこいいよ草加、剣崎も死んでるはずなのにかっこいいよ
そしてうっかり飛び出しちゃった始の動向も気になるw
キングと実は生きていたドラスも余韻の残る終わり方で今後楽しみ

天道・・・('A`)


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