仮面ライダーバトルロワイヤル Part5at SFX
仮面ライダーバトルロワイヤル Part5 - 暇つぶし2ch50:名無しより愛をこめて
07/06/11 17:30:53 m6A9PWp70
ぎゃああああ
どっちも死亡フラグ立ってるのにいい
恐怖しながらも期待します

51:名無しより愛をこめて
07/06/11 18:34:12 pI6+L8DZO
むしろ始は前SSのおかげで死亡フラグ回避しただろw

52:名無しより愛をこめて
07/06/11 21:08:51 hK3Ghvn60
むしろ真・地獄兄弟…

53:名無しより愛をこめて
07/06/11 22:04:27 8iAbs6cMO
黒銀兄弟

54: ◆tsQRBnY96M
07/06/12 03:48:13 k/q3aEl20
まとめサイト更新。
あと、トリップ変更しました。。。

55: ◆tsQRBnY96M
07/06/13 00:05:04 k/q3aEl20
SS待ちの間に全選手入場を考えてみた。
思いついた順で埋めていったら入れたいけど入れられなかった奴多数。
あと無理矢理な奴も多数。
だが、私は謝ら(略

56: ◆tsQRBnY96M
07/06/13 00:05:57 aEWxIv/g0
ライダーロワ参加者一部除き入場!!

影の王子は生きていた!! 更なる復讐心を積みもう一人の世紀王が甦った!!!
元祖悪のライダー!! シャドームーンだァ――!!!

最高の生命体ならすでに私が完成させている!!
ドラスの生みの親、望月博士だァ――!!!

お人よしに会いしだい騙しまくってやる!!
仮面ライダーカイザ 草加雅人だァッ!!!

バトルロワイヤルなら我々の歴史がものを言う!!
仮面ライダーカリス ジョーカー 相川始!!!

主の意思を知らしめたい!! アギトキラー 水のエルだァ!!!

バイトは500回クビだがファイズならブラスターまでオレのものだ!!
狼なのに猫舌 ウルフオルフェノク・乾巧だ!!!

橘対策は完璧だ!! ピーコックアンデッド 伊坂!!!!

全攻撃のベスト・ディフェンスは僕の中にある!!
カブトムシの王様が来たッ キング!!!

レンゲルになら絶対に敗けん!!
師匠の滑舌見せたる 特攻隊長 橘朔也だ!!!

根性ならこいつが凄い!!
不器用なピュア・ポリス 氷川誠だ!!!

クライシス本国から火の玉となって上陸だ!! 皇帝陛下直属の最強怪人 グランザイラス!!!


57: ◆tsQRBnY96M
07/06/13 00:06:52 aEWxIv/g0
ルールの無い戦いがしたいからライダー(犯罪者)になったのだ!!
囚人の戦いを見せてやる!!仮面ライダー王蛇・浅倉威!!!

めい土の土産に永遠の命とはよく言ったもの!!
弁護士の舌技が今 実戦でバクハツする!! スーパー弁護士 北岡秀一先生だ――!!!

おやっさんこそが仮面ライダーの理解者の代名詞だ!!
まさかこの男がきてくれるとはッッ 立花藤兵衛!!!

闘いたいからここまできたッ キャリア一切不明!!!!
ミラーワールドの城戸真司 リュウガだ!!!

オレはライダー最強ではない特撮全てで最強なのだ!!
御存知御大 仮面ライダーV3・風見志郎!!!

最強のオルフェノクは今やラッキークローバーにある!! 僕を楽しませる奴はいないのか!!
ドラゴンオルフェノク・北崎だ!!!

デカァァァァァいッ説明不要!! 40m!!!(推定) 1732kg!!!(推定)
仮面ライダーJ・瀬川耕司だ!!!

トランプは実戦で使えてナンボのモン!!! 超トランプテクニック!!
魔人の国からジェネラルシャドウの登場だ!!!

地球の生命はマザーのもの 邪魔するやつは思いきり斬り思いきり殴るだけ!!
フォッグマザーの王子 ガライ

デルザーを指揮するために日本へきたッ!!
ミイラの血をひく改造魔人 マシーン大元帥!!!

太陽の光を浴びて ”太陽の子”南光太郎が帰ってきたァ!!!


58: ◆tsQRBnY96M
07/06/13 00:07:49 aEWxIv/g0
今の自分にやさぐれはないッッ!! パーフェクトハーモニー矢車 想!!!

1話からの伏線が今ベールを脱ぐ!! ネイティブから 日下部ひよりだ!!!

困った人の前でならオレはいつでも全盛期だ!!
響く鬼 日高仁志 本名で登場だ!!!

医者の仕事はどーしたッ アギトへの執着 未だ消えずッ!!
治すも壊すも思いのまま!! 木野薫だ!!!

特に理由はないッ モブキャラが噛ませなのは当たりまえ!!
石割くんにはないしょだ!!! 裁く鬼!
佐伯栄がきてくれた――!!!

貴族社会の中で磨いた実戦剣術!!
神代家のデンジャラス・ワーム 神代剣だ!!!

ライダーバトルだったらこの人を外せない!! 超A級サラマンダー 秋山蓮だ!!!

超一流料理人の超一流のサラダだ!! 生で食べてオドロキやがれッ
アギトの会の料理人!! 津上翔一!!!

現代に蘇ったバトルファイトはこの男が完結させた!!
永遠の切り札!! 剣崎一真だ!!!

若き幹部候補生が帰ってきたッ
爆発の後どこへ行っていたンだッ 仮面ライダー4号ッッ
僕達は君を待っていたッッッライダーマン・結城丈二の登場だ――――ッ

59: ◆tsQRBnY96M
07/06/13 00:08:44 aEWxIv/g0
加えて不足の事態に備え超豪華なリザーバーを4名御用意致しました!
風が教えてくれた 嶋昇!!
スマートブレイン社マスコット スマートレディ!!
53人目のライダー!仮面ライダーオーディン!

……ッッ  どーやらもう一名はオーディンに始末された様ですが、彼のハイパーゼクターッは戦いに波乱を巻き起こしますッッ


60: ◆tsQRBnY96M
07/06/13 00:12:58 aEWxIv/g0
カッとなってやってしまった。
正直、したらば向きだったかと、今は反省している。

61:ついでに
07/06/13 00:13:52 ZVbHv1wC0
正義とは俺自身、俺が正義だ!! 仮面ライダーカブト、天道総司!!

この男がライダー達の未来を救うのかぁー!?

62:名無しより愛をこめて
07/06/13 00:15:22 YsIqkELT0
爆笑w
いいぞ、もっとやれww

63:いないけど
07/06/13 00:18:10 ZVbHv1wC0
時を超えて 俺、参上!! バトルロワイヤル?
んなモン俺には関係ねぇー!! バトロワも俺が来れば最初からクライマックスだぜ!!

仮面ライダー電王、只今参上!!

64:名無しより愛をこめて
07/06/13 00:40:38 ZSEiALk6O
いつもながらまとめサイト更新乙です!
そして全選手入場GJ!
面白かったです!


65:名無しより愛をこめて
07/06/13 12:47:54 UFISSt2k0
まとめ更新お疲れ様です
そして選手入場超GJ!!
なんか草加はすっかり性格詐称の詐欺キャラとして認知されつつあるなあww

66: ◆A.IptJ40P.
07/06/14 23:20:54 mCyzel8D0
書き上がりました。遅れて本当に申し訳有りません。

投下します。

67:名無しより愛をこめて
07/06/14 23:22:12 00ZTsux+0
支援

68:Saver In The Dark ◆A.IptJ40P.
07/06/14 23:23:14 mCyzel8D0



「……体に、響くな」

身に纏うのは血に染まった黒衣。樹海の中を歩きつつ、木野薫は呟いた。
彼がいかに凄腕であろうと、救急箱だけでは応急手当が精々だ。
回復力とて常人よりは上と言った所。歩けるだけでも重畳と言えるだろう。
幾度も膝から崩れ落ち、しかし、

「護りに、行かなければ……!」

同じ数だけ立ち上がり、進んで行く。

――もう一人のアギトは、決して歩みを止めはしない。



樹海の中、一組の男女が向かい合って座っていた。

「……乾さん。これからどうしましょう……」

右の少女は天美あきら。

「巧でいい。にしても……」

左の青年は、乾巧だ。
彼らが座り込んでいる理由は単純。

「傷、大丈夫ですか?」
「大分楽になった……あきらは?」

69:Saver In The Dark ◆A.IptJ40P.
07/06/14 23:24:21 mCyzel8D0

疲労と負傷だ。
市街地から樹海への移動に加えて三度の戦闘。
大きな怪我は少ないが、打撲、擦り傷程度なら数え切れない。

「私は大丈夫です……鍛えてますから」

冗談めかして言う。
シャツを臍まで捲り上げ、腹の傷を見せるあきら。
サーベルの刺し傷は痕しか残っていない。鬼の治癒能力は常人のそれとは桁が違う。
それを見た巧は、

「……確かに」

そう言い、微かに笑い――

「腹筋、割れてるな」

――瞬間、大気が凍った。

「そういう意味じゃありません!」

即座にシャツを戻し、反論の声を挙げる。
だが、同時に安堵した。冗談を言える、つまり、ある程度は回復したという事だ。

「……そろそろ、天道の言っていた合流場所に行くか」

誤魔化すような巧の言葉に同意し、立ち上がる。
否、立ち上がろうとした。

「……避けろ、あきらッ!」


70:名無しより愛をこめて
07/06/14 23:25:17 74ZGAK1W0
支援

71:Saver In The Dark ◆A.IptJ40P.
07/06/14 23:25:22 mCyzel8D0

驚愕の声は巧のそれ。
巨大な金棒が、咄嗟に動いたあきらの脇の地面を穿った。

「ッッ!?」

大上段からの一撃。
蛇柄のシャツを羽織った長身痩躯の男――浅倉が、後頭部目掛けてそれを振り下ろしたのだ。

「……ひ……ゃぁ!?」

巧の傍に飛び退き、振り返ったあきらの喉から漏れた音。
それは、恐怖と驚愕、そして震えを綯い交ぜにしたものだ。
この島に放り込まれた直後に出会い、そして自分と殺し合いを演じた男。

浅倉は潰れた左眼に歓喜を浮かべ、

「……そうか、おまえが『あきら』だったか……!」

そう、言った。
犬歯を剥き出しに、蛇の威嚇じみた叫びを挙げて飛び掛る。

「逃げてろ!」

それに即応し、あきらを突き飛ばす巧。
ファイズフォンを取り出す時間は無い。地を蹴り低い軌道で跳躍。
脊髄に眠る銀狼を呼び覚ます。血管を駆け巡るオルフェノクの因子が陰影を皮膚に浮かび上がらせ――

――それだけだ。

「……な!?」


72:名無しより愛をこめて
07/06/14 23:26:00 74ZGAK1W0
支援

73:Saver In The Dark ◆A.IptJ40P.
07/06/14 23:26:28 mCyzel8D0


速度は、巧の予想よりも遥かに遅かった。本来ならば狼の姿で男の懐に潜り込めていた筈だ。
しかし、現実には人の姿で男に対し二歩の距離。素手の間合い――クロスレンジにはまだ遠い。
そして、その位置取りは、

「邪魔だ……!」

金棒のダウンスウィングが側頭部を襲う。巧は腕を立てて防御。

「ぐ……!」

前腕半ばに命中。骨の軋み、衝撃で姿勢が崩れ、傍らの木に倒れこむ。頭が樹にぶつかった。
一瞬だけブラックアウトした視界。その刹那に、浅倉はあきらへ近付き金棒を振り上げていた。
怯えを表情に出す彼女に対し、それが振り下ろされる。
立ち上がろうとし、しかし脳が揺れる感覚に崩れ落ちる。

「……あきらッ!」

もう、誰も失いたくないと。
巧のその思いは、巧のその叫びは、しかし風に流され空へと消えた。



まず最初に、生臭い鉄錆が味覚に来た。
次は触覚、風の流れが肌を撫でている。
嗅覚に感じたのは、草と土の淡い匂い。
聴覚は、擦れ合う木の葉の音を捉えた。
最後が視覚だ。僅かに瞼を持ち上げる。

「あ、起きた?」
「北岡……さん……?」

74:名無しより愛をこめて
07/06/14 23:27:04 74ZGAK1W0
支援

75:Saver In The Dark ◆A.IptJ40P.
07/06/14 23:27:28 mCyzel8D0

地面に仰向けに寝かされていたようだ。
手を脇に付き、立ち上がろうとする。

「……まだ、動かない方がいい」

北岡の制止と同時、肘から力が抜け、崩れ落ちる。
背骨が地面に激突し、呻き声が漏れる。

「ほら言わんこっちゃ無い……」

朦朧とする意識。頭を抱える弁護士に対し、一つの質問を紡ぐ。

「木野さん……は?」
「橘が止めに行った。
 ……帰ってこない所から考えると、説得は失敗したみたいだね」
「そんなこと……ッつ!」

大きく息を吸い、反論の声を挙げようとした瞬間、頭が強く軋んだ。

「ほら無理するから……とにかく、今は絶対安静にしときなよ?」
「でも、木野さんと橘さんが……!」

焦りが言葉へと変わり、放たれた瞬間、
北岡が、ゆっくりと口を開いた。

「……少しは、橘の事を信用したらどうだい?」

「……あ」


76:Saver In The Dark ◆A.IptJ40P.
07/06/14 23:28:36 mCyzel8D0
――その通りじゃないか。
全く、眼から鱗が落ちた気分だ。

「……すいません」
「ま、重傷の君と俺が行っても足手纏いになるだけだしね。
 君は体を休めておいてくれ。警戒は俺がしておくよ」

その笑みに安堵を覚え、眼を瞑った。
疲労の蓄積していた意識は、容易く眠りへと落ちていく。



……何やってるんだろうね、俺。

らしくない。
全く持って、らしくない。



「……おや?」

樹海を東へと歩きながら、裏のある笑みを浮かべる金髪の少年。
その視線の先には、西へとひた走る黒のライダージャケットがあった。

……面白そうだねえ、これは。



「くそ……!」

城茂の焦燥――橘の仲間が見つからない。
殺人鬼に狙われている――という言い方、怪人や化物と言わなかったことから、相手は恐らく殺し合いに乗ったライダーだ。

77:Saver In The Dark ◆A.IptJ40P.
07/06/14 23:29:36 mCyzel8D0

まるで、かつての自分のように。

――俺も、ギャレンに負けてられねえ。

そいつに仮面ライダーを教えてやると、そう、心に強く誓った。
再び地を蹴り加速。

「……?」

流れる視界に、赤と金の色彩が映る。
木の緑と茶色の中で、その色は強く異質だった。



「乾さん!」

自分を護ろうと、目の前の男に飛び掛った彼が、地面に転がり呻いている。
男は、薄笑いを浮かべたまま、こちらへゆっくりと歩いてくる。
――このままだと、死ぬ。
自分と、そして――乾さんも。
死んで、しまう。
――それだけは、絶対に嫌だ。
脳幹に液体窒素を吹き掛けられたような感覚。
震えが止まる。敵に対する恐怖が、誰かを失う恐怖に置換された。
デイパックを放り投げ駆け寄ろうとし、しかし振り下ろされる打撃。

だが、それはもう恐れない。

抗う為に殺意を見極める。
睨むように、強く眼を見開いた。


78:名無しより愛をこめて
07/06/14 23:30:08 74ZGAK1W0
支援

79:Saver In The Dark ◆A.IptJ40P.
07/06/14 23:30:41 mCyzel8D0

上から下へ、縦方向の攻撃を避けるのなら左右が定石。
見るべきは手元。柄尻を左手で支え、その上に右手を重ねている。
こちらから見て右側に軌道を変えるのは容易いが、逆は難しい。そういった構えだ。
次に足運び。踏み込んだのは右の足。ならば、向かって左側に行けば背後に回れる。
二つの要素から導き出される正答は左。だが、最後の一つがそれを覆す。

右へ。身を低く、膝の屈伸と腕の振りを使い爪先で地面を噛んで跳躍回避。
回り込んだ直後、男の動きに明らかな動揺が見て取れた。

……思ったとおり、見えてない……!

あの時に付けた眼の傷だ。怯ませる為のものだったが、どうやら相当深かったらしい。
その確信、同時に左足だけで着地。更に身を深く沈める。
姿勢が低くなった事と、片足で体を支えていること、そして、体には跳躍による勢いの残滓が残っていること。
その三つを連携させ、地を這う回し蹴りを放つ。

「――はァッ!」

足の甲で踝を打ち据えた。
体格、ウェイトの差は大きいが、相手は金棒を振り下ろし姿勢が崩れている。


80:Saver In The Dark ◆A.IptJ40P.
07/06/14 23:31:39 mCyzel8D0

「……ぐ、ッは!」

足を払われ転倒。地面に背中を打ち付け呻く男。
その隙に、腰の鬼笛を口元へ運ぶ。

「……乾さん。人を護るのが、鬼の仕事です。
 だから、私も闘います。一人の鬼として――仮面ライダーとして!」

彼は苦悶の表情の上に驚きを浮かべ、しかし、薄く笑んだ。

「……やっちまえ、あきら」

目を閉じた巧の声に応じ、強く細くそして鋭く、息を鬼笛に吹き込んだ。
管の鬼は風と近しい。ならば、鬼笛より流れ出ずるは空渡る疾風の音色。
高い音に震える大気は蒼く染まる。閉じた螺旋を描き、空へと上り行く風。

大気の幕を突き破り、飛び出た四肢は既に群青。
立ち上がった男が、銀のベルトを腰に巻いた。右手に持った黒い長方形の箱。
その口が紡ぐ感情はただ一つ。
歓喜。

「は――ハハハハハハハハハハハ!
 おまえは、おまえが、おまえもライダーだったのか!
 面白え……!」

変身、と言おうとしたのだろう。
だがそんな隙は与えない。上段の蹴りでそれを弾き飛ばした。

「……ッ速えなあ!」

81:Saver In The Dark ◆A.IptJ40P.
07/06/14 23:32:40 mCyzel8D0

男の蛇に似た笑みが一層深くなる。
微かな寒気を覚え、しかし恐怖は感じない。

右の拳を、強く握った。



眼を閉じている津上は、しかし穏やかな呼吸を続けていた。
……大丈夫そうだねえ。
一安心といった所だ。だが、問題はある。
……俺の体、そろそろヤバい?
心臓が締め付けられる感覚と共に、視界がブラックアウトする発作。
先程のそれは何処か強く、そして苦痛が大きかった。
……急いだ方が良いかもね。
三日や四日で死ぬ気はしないが、戦闘中に発作が起きて闘えるわけがない。
そして、首輪だ。直接命に関わらない分、問題としては軽いものだが、
……よく考えたら、神崎が願いを叶える保証も無いんだよねえ……
現在の状況――見知らぬ世界に拉致されていることを鑑みるに、それに近いことは出来そうだが。

耳に、何かを引き摺るような、そんな音が聞こえた。

即座に跳ね起きる。継続する音から位置を推測。
木の向こう側から、だ。
この位置からでは何も見えない。
「……誰だい?」
落ち着いた声を出す。左手の指にカードデッキを挟み、即座に変身出来るよう準備しておく。

ゆっくりと、木の陰から人影が姿を現した。

その色は――


82:Saver In The Dark ◆A.IptJ40P.
07/06/14 23:34:33 mCyzel8D0



戦闘というものを大まかに分解すると、行動は三つに集約される。
即ち、攻撃、防御、回避の三つ。
そして、それらを支える経験、体格、武器防具、そしてそれ以外の全てもまた、重要な要素だと言える。

それら全てを総合した結果において、一人の殺人鬼と一人の少女は、全くの互角だった。



「おおぉッッ!」
「……ッ!」

浅倉の金棒、袈裟に振り下ろされたそれは、あきらに軽々と避けられる。
金棒による打撃を、攻撃と防御双方に用いる浅倉。
手刀と拳、蹴りによる攻撃を行いつつも、回避を重視するあきら。

その戦闘は、全くの互角だった。

変身しない人間が、鬼の常識外の身体能力に対抗することは不可能だ。
だが、それを覆すだけの要素が複数存在した。
まず性別、年齢による体格差。しかし鬼と人の差を埋めるにはまだ遠い。
あきらは鬼として不完全だが、それでも純粋な膂力で互角以下。
次に武器、あきらが素手であるのに対し、浅倉は巨大な音撃棒を手にしている。
この差は大きい。肉体の性能で劣る浅倉が攻撃力において上に立ったという事もあるが、更に有利な条件がありう。
即ち――リーチ。
拳と棍棒では、実に倍以上の差だ。
何より、対人戦闘の経験は浅倉が圧倒している。


83:名無しより愛をこめて
07/06/14 23:34:37 74ZGAK1W0
支援

84:名無しより愛をこめて
07/06/14 23:36:42 unXk/9MI0
 

85:名無しより愛をこめて
07/06/14 23:36:43 00ZTsux+0
  

86:名無しより愛をこめて
07/06/14 23:38:33 00ZTsux+0
  

87:名無しより愛をこめて
07/06/14 23:41:46 beCgVT+zO


88:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/14 23:44:55 unXk/9MI0
再び、浅倉が攻撃を放つ。
足元を薙ぐ初撃は跳んで避ける。旋回し肩を打たんとする二撃目は地に伏せて避ける。
その体勢なら避けられまいと、浅倉が振り下ろした大上段の三撃目。
しかしそれがあきらの誘導。単純な振り下ろしは、鬼としての姿でなくとも対応できた攻撃だ。

だからあきらは跳んだ。向かって右、浅倉の視界が無い側に。
――それこそが、浅倉の誘導だとも気付かずに。

一度見切った攻撃には容易く対処できる。それは浅倉とて同じ事。
彼の選択肢は攻撃防御回避の三択。
先程はそのどれも選べなかった。死角に回り込まれた動揺を突かれたからだ。
だが、二度は通じない。

手元、柄尻を左手で支え、その上に右手を重ねている。
左側に軌道を変えるのは難しいが、逆は容易い。そういった構えだ。
足運び。踏み込んだのは右の足。故に、右側が――あきらのいる側が、彼にとって正面となっている。

浅倉は手首の捻りと重心の移動を合わせて軌道を変更。金棒の先端は、あきらの蹴り足と衝突し――吹き飛ばす。

「……ぐ……ぅ……!」

如何に強靭な鬼の肉体といえど、後頭部を地面に打ち付ければ意識は混濁する。


89:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/14 23:45:45 unXk/9MI0
予想外の事態に受身も取れず、変身の解けたあきらのように。

「楽しかったぜえ、あきらぁ!」

今度こそ、殺意の打撃は振り下ろされる。

―――たった一つだけ、前提が間違っていた。
      この闘いは、鬼と人との闘いではなく、鬼と鬼との闘いだ。何故なら――

浅倉威、彼こそは殺人鬼、人を殺す『鬼』であるのだから。



「北岡……か」
「やあ、とりあえず――橘はどうしたの?」

姿を現したのは、黒いコートを血に染めた男。
木野だった。
まず、最も重要な事を聞く。格好からして、答えは分かり切ってるようなものだが。

「死んだ……いや、俺が殺した」

表情、口調、視線の向きまでは読めないが、それ以外から内心を推し量る。
……落ち着いてる?
あの時の、何処か狂人じみた気配が感じられない。
……橘の説得、か?
その推測は確証に変わる。
……隙だらけの津上に、何もしようとしないね。

『ライダーは俺一人でいい』


90:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/14 23:46:48 unXk/9MI0
その考えを、橘が改めさせたのだろうか?

……好都合っちゃ好都合なんだけどねえ……ライダーを片っ端から始末してくれるってのは。

まあ、過ぎたことを言っても仕方がない。
大体、それを言うなら橘を徹底して引き止めておくべきだったのだ。

「北岡……一つだけ聞かせてくれ」

と、木野が口を開いた。

「……あの男は何処に行った」

あの男――木野が名前を知らない奴となると……

「……それを聞いて、どうするつもりよ?」
「――倒す。それが、仮面ライダーとしての、人を護る者としての責務だ」

……一体どういう説得をしたんだろうね、橘は。

「なら、早く行きなよ。浅倉なら、多分あっちの方だ。最後に見てから大分時間が経ってるけど。
 止めはしないから、さ」
「……信じてくれたのか?」

木野が意外そうな表情を浮かべる。

「ああ、ただしアンタじゃない。
 俺が信じたのは、アンタを仮面ライダーに戻すと言った橘だよ」

そして俺は、心にも無い台詞を吐いた。
嘘ではない。ただし、真実でもない。


91:名無しより愛をこめて
07/06/14 23:47:00 00ZTsux+0
  

92:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/14 23:47:45 unXk/9MI0
この言葉そのものが、木野を浅倉にぶつける為の布石。
もしもここで素直に信じたと言えば、その言葉そのものを疑われ、それが何に繋がるか分からない。
だが、ワンクッションを挟めば話は別だ。木野が橘への信用を疑う理由は無い。

「……礼を言う。北岡」
「貸し一つ、って事でいいのかな?」
「ああ、それでいい……その貸しは、その病を治して返そう」
「……期待してるよ」

――浅倉を倒してくれることを、ね。



アナザーアギトへと変身し、樹海を駆ける。紅い布が風を受け、たなびいた。
活性化した自己治癒能力が、全身の傷を埋めていく。
……あと一分!
変身の制限時間、およそ十分。そのカウントは頭の中で着々と進んでいく。
聞こえた戦闘音、悲鳴や呻きから、この速度でおよそ五十秒強の距離。
恐らく、到達と同時に変身は自動的に解ける。

だが――木野薫は躊躇わない。何故ならば、彼もまた――

――闇を切り裂き光をもたらす、仮面ライダーの一人であるのだから。



次の瞬間、幾つものことが同時に起こった。

振り下ろされる音撃棒・烈凍。
あきらに避ける術は無い。

93:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/14 23:48:51 unXk/9MI0
巧は気を失っている。

紅をなびかせた緑の色彩が、横合いから金棒を蹴り飛ばした。



目を逸らさない。
変身の解けたあきらに出来たのは、それだけだった。
――だが、運命は覆される。

「……!?」

木の陰から飛び出した影が、その一撃を蹴り払った。
空中で二連蹴りを放ち、左の足が浅倉の肩を打ち吹き飛ばす。

地に降り立ったその姿を、ある者はアギトと呼ぶだろう。
或いはオルフェノク。
或いは改造人間。
或いはアンデット。
或いはワーム。


94:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/14 23:49:57 unXk/9MI0
或いは鬼。

或いは―――仮面ライダー、と。

正義の味方とは、殺意の前に立ち塞がる者の名だ。

薄い緑の輝き。影が黒衣の男へと転じる。

「立てますか!?」

鋭い声。

「は……はい!」

状況を把握できないまま、しかしあきらは頷いた。
目の前の男が、自分のような半端者とは違う、本物だと確信したからだ。
己の師である威吹鬼や、あるいは巧、ファイズのような。

身に纏っている空気が違う。護る闘いも、倒す闘いも、両方を経験した戦闘者の気配。

「でも、乾さんが!」
「そこに倒れている人ですね?」

素早く巧へと近付き脈を取り、瞼を引き上げ瞳孔を確認する。
大丈夫そうですね、と呟き、デイパックから取り出した水を顔面に叩き付けた。

「立てますか?」
「……つ、あ……誰、だ?」

95:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/14 23:51:22 unXk/9MI0
「立てますか、と聞いています」
「……ああ、立てる、ぜ。少し、ふらつ、くが、な」
「乾さん!」
「あき、ら?
 ……あの野郎は!?」
「この人が助けてくれました……ありがとうございます」

「礼は後で。急いであちらに逃げて下さい。北岡、津上という人が、きっと助けてくれる筈です。
 ――私が時間を稼いでいる間に、早く!」

見れば、吹き飛ばされた浅倉は、幽鬼じみた動きで立ち上がっていた。
左肩を手で押さえている。先程の蹴りは、肩を脱臼させてたのだ。

「はい!」
「あ、ああ」

二人は背を向け、駆け出した。巧の足取りが僅かに揺らめいているが、あきらが肩を支えている。

「……何だ、テメエは……!」

「――ただの、仮面ライダーだ」

「は、面白え――」

同時、木野は僅かに眉を顰める。
浅倉が、自ら左の肩を木に叩き付けたのだ。
一度ではない。二度、三度と続き四度目。鈍い音と共に、左の拳が握られる。
外れた肩を、強引に嵌め直したのだ。
かなりの激痛を伴う筈だが、浅倉の表情にはその欠片も見出せない。
その貌に浮かぶのは、恍惚とした殺人鬼の笑み。

――木野は、一枚のカードを指に挟んだ。

96:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/14 23:52:26 unXk/9MI0
ラウズカード、ダイヤのカテゴリーエース。

……力を借りるぞ、橘……!

腰に捲いたベルト。バックルに、それを滑り込ませる。
そして木野はレバーを引いた。かつて、橘がそうしたように。

『Turn Up』

蒼い燐光が、長方形の壁として展開された。
中央にダイヤを冠したクワガタムシの紋章。

浅倉もまた、動いた。

「……変身」
『Stunding by……Complete!』

右手のデルタフォンがコマンドを認識。ムーバーへの接続と共に駆け巡る銀のフォトンブラッド。
悪意の猛毒が浅倉の身を染めようとし、しかし逆に呑み込まれる。

「ッはァァァァァ……ッ」

排熱じみた浅倉の吐息。

木野は、ゆっくりと歩を進める。

「……俺は、仮面ライダー」

ある少年がいた。
カテゴリーエースの闇に呑まれ、しかし橘によって光を見出した少年が。
ある男がいた。

97:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/14 23:53:25 unXk/9MI0
己の過去という闇に呑まれ、しかし橘が光を見出させた男が。

足が、膝が、手が、肘が、胴が、頭が、蒼い光壁を潜り抜けた。
胸部や顔面、手の甲を飾るダイヤの菱形。
真紅と白銀の色彩を持つ、その名こそが、


「―――仮面ライダーギャレンだ!!」


――奇しくも、
男が放った言葉は、その少年と良く似ていた。



「……北岡さん」
「起きたのか翔一君……もう大丈夫、かな?」
「……何で、木野さんを行かせたんですか?」

げ。

「……起きてたの?」

拙い。これは拙いんじゃあない?
何しろ、木野を行かせた理由は浅倉にぶつける為だ。
あわよくば相打ちを狙ってるってのもあるけどね。
当然、それをそのまま伝えられるワケがない。

「寝惚けてたんですけど、思い出しました」

どうするよ、俺?


98:名無しより愛をこめて
07/06/14 23:55:59 00ZTsux+0


99:名無しより愛をこめて
07/06/14 23:57:13 beCgVT+zO


100:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下2
07/06/15 00:03:58 00ZTsux+0
下手な言い訳は逆効果だ。余計疑われる。
しかし考え込む時点でアウト。それだけで嘘を疑われるからだ。
こいつ、城戸と似ているようで似ていない。本気で馬鹿な行動を取る所は似ているが、城戸と違ってきっちり思考を働かせている。

「ああ、それは……」

だから、取り合えず声を出した。考える時間を稼ぐ。

「……い……うぶです……ぬいさ……」
「……くみで……って……つッ!?」

――何よ?

声が聞こえたのは樹海の奥。丁度、木野が向かったのと同じ方角からだ。
驚いたように、そちらへと顔を向ける。半分は演技。
渡りに船、ってのとは少し違うのかね?

――まあ、鬼が出るか蛇が出るか……



「大丈夫ですか、乾さん……」
「巧でいいって……つッ!?」

その遣り取りは最早何度目か。
巧が木の根に蹴躓く度に繰り返された会話。

「……君達は?」

そこに、声が掛けられた。
あきらの視線の先には、スーツを着た男の姿。
こちらに強い警戒の視線を送っている。

101:名無しより愛をこめて
07/06/15 00:04:01 unXk/9MI0
下手な言い訳は逆効果だ。余計疑われる。
しかし考え込む時点でアウト。それだけで嘘を疑われるからだ。
こいつ、城戸と似ているようで似ていない。本気で馬鹿な行動を取る所は似ているが、城戸と違ってきっちり思考を働かせている。

「ああ、それは……」

だから、取り合えず声を出した。考える時間を稼ぐ。

「……い……うぶです……ぬいさ……」
「……くみで……って……つッ!?」

――何よ?

声が聞こえたのは樹海の奥。丁度、木野が向かったのと同じ方角からだ。
驚いたように、そちらへと顔を向ける。半分は演技。
渡りに船、ってのとは少し違うのかね?

――まあ、鬼が出るか蛇が出るか……



「大丈夫ですか、乾さん……」
「巧でいいって……つッ!?」

その遣り取りは最早何度目か。
巧が木の根に蹴躓く度に繰り返された会話。

「……君達は?」

そこに、声が掛けられた。

102:名無しより愛をこめて
07/06/15 00:05:06 beCgVT+zO


103:名無しより愛をこめて
07/06/15 00:06:24 Axf4NoBh0
被って申し訳ない。支援。

104:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/15 00:12:18 UOzotwGF0
あきらの視線の先には、スーツを着た男の姿。
こちらに強い警戒の視線を送っている。
傍らには、巧と同年代の男が上体を持ち上げていた。

二人組みということから、あきらの思考の中に一つの情報が浮かび上がる。

――北岡、津上という人が、きっと助けてくれる――

「……北岡さん、ですか?」

「……ああ、そうだけど――」



本当に何者よ。この二人。
女の子の方は俺の名前を知ってるし、男の方はボロボロでこっち睨んでるし。

「私達を助けてくれた、黒いコートを着た人が、助けてくれる人がいるって……」

……木野?
厄介なことになってきたねえ、どうも。

105:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/15 00:13:54 UOzotwGF0
助けてくれた――ということは、浅倉か誰かに襲われていたのだろう。

「……ああ、俺が北岡で、こいつが津上。
 あいつは――木野は、どうしたの?」

大方予想はついてるけど、ね。

「私達の代わりに、あの人と闘っています……」

やっぱり、か。

「北岡さん、助けに行きましょう!」

……やっぱり、か。
誤魔化せたのは良かったけど、これはこれで拙いねえ。

「……傷はいいのかい?」
「大分、痛みも引きました。
 ――闘えます!」

全身のバネを使って跳ね起きる津上。
確かに、そこまで疲労しているようには見えない。
……行くしかないか。

「ああ、なら――行こう、木野を助けに」
「はい!」

全く持って―――やれやれだ。

106:名無しより愛をこめて
07/06/15 00:15:18 Axf4NoBh0
  

107:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/15 00:15:55 UOzotwGF0



戦況は、一方的に木野が不利だった。
その原因は、

『Bullet』

カードを銃身上部のスリットに通す。銃に吸い込まれる蒼い紋章。

「ファイア」
『Burst mode』

浅倉もまた銃を引き抜いた。互いの射線が交差する。

射撃。

弾丸の応酬は、一発ずつで終了した。
ギャレンの弾丸。喉元に直撃したそれはデルタをよろめかせ、
デルタの弾丸。鳩尾に着弾したそれは、装甲を灼き黒い焼け焦げを作り出す。

本来、弾丸とはライダーの装甲に対してさしたるダメージを与えられるものではない。
橘のように一点に集弾させれば別だろうが、木野や浅倉の技量では着弾の衝撃で怯ませるのが精々。
だが、デルタやファイズのブラスター。それが放つ弾丸は実体弾ではない。
フォトンブラッド。あらゆる生物にとって致死の猛毒足り得る攻性のエネルギーを凝縮したものだ。
仮面ライダーギャレンとは、人間とカテゴリーエースとの融合体と言える存在である。
故に、フォトンブラッドに対しては絶望的に相性が悪い。

遠距離では埒が明かない、どころか自分が一方的に不利であると悟った木野は疾走。
浅倉も銃を腰にマウントし、傍らに突き立てていた金棒を引き抜く。

スマートブレイン社製のライダーシステムとは純粋な強化服。

108:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/15 00:17:24 UOzotwGF0
カタログスペック以上の出力は出せないが、裏を返せば一定の能力を常に発揮出来る。
対してボード製のライダーシステムは、カテゴリーエースとの融合を行う為の機構である。
装着者の適応値、融合係数によってはカタログスペックを遥かに凌駕する出力を叩き出すが、

「はッ……!」

渾身の直蹴り。デルタの鳩尾目掛けて放ったそれは直撃し、しかし、

「その程度かァ!?」

裏を返せば、低い融合係数で扱えるのはそれ相応の能力に過ぎないという事を意味する。
木野の一撃は、直撃したにも関わらずデルタの装甲を貫けない。衝撃が拡散し、ダメージが徹らないのだ。
橘は低い融合係数を射撃の技術と立ち回りで補っていた。だが、彼にそこまでのスキルは無い。
融合係数とて、木野薫のそれは橘に比して更に下。SB社製の中でも特に高いスペックを誇るデルタとは比べ物にならない。

振り下ろされる烈凍。左手で引き抜いた銃で受け止めるが、重い。
腕が軋む。足裏が樹海の地面に沈んだ。右の拳を握り、肘を引く。直突きの準備動作。

「ぐッ!?」

だがそれよりも早く、デルタの膝蹴りが腰に叩き込まれた。
手から力が抜け、防御を突破した金棒が左の肩を打ち据える。

消える握力。重い音を立て、ギャレンラウザーが地面に転がった。

腰から崩れ落ちる。続く打撃、大上段に振り上げられた一撃は避けられない。

ここまでか、と木野は感じる。
死んでたまるか、と木野は思う。
如何に動けば生き残れる、と木野は考える。

わからない。わからないまま―――

109:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/15 00:18:23 UOzotwGF0



起こったのは、実に単純なことだった。

振り下ろされる一撃は、人類の動態視力を凌駕する速度へと至っていた。
木野薫では止められない打撃。
額へと迫り、迫り、迫り、迫り――

――だが、届かない。

その理由は単純だ。
発条仕掛けの動きで跳ね上がった木野の右手が、その先端を、小揺るぎもせずに受け止めていた。

「な……!?」

驚愕の声が二つ重なる。
片方は無論、必殺の一撃を受け止められた浅倉のもの。
もう片方は、苦し紛れに振り上げた手が攻撃を弾けたことに驚いた木野のそれ。

停滞は刹那。
金棒から離した手で地面を叩き、その反動で跳ね起きる木野。
飛び退き、様子を窺う浅倉は眼中に入っていない。

右手を拳に握り、そして五指をゆっくりと開いていく。
微かな違和感――疼き。

「お前か……お前が、助けてくれたのか……?」

鼓動、幻痛、共鳴、その全てを溶け合わせた様な、疼き。


110:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/15 00:19:56 UOzotwGF0

「お前か……お前が、助けてくれたのか……?」

鼓動、幻痛、共鳴、その全てを溶け合わせた様な、疼き。
右腕が疼く。かつてと同じように。

敵を倒せ。前に進め。ライダーとしての使命を果たせ――護り抜け、と。

「―――雅人!」



左手で銃を拾い上げる。右手は拳として腰溜めに。
何故、あれほどの腕力を発揮できたのかは分からない。

「……ッチェック!!」
『Exeed Charge』

木野は耳を打つ音に思考を中断。見れば、デルタの銃口が輝きを放っている。
応じてラウザーを展開、引き抜いたのはカテゴリーシックス。

『Fire』

拳、肘、腕、足、膝、脚と全身を紅い焔が覆った。

「終わらせる……ッハァ!」

放たれた青白い光弾。二重螺旋を描くそれに対して右手を開き、
掴み取り、握り潰す。余波が掌を灼こうともがくが、拳の焔に掻き消された。

通常の炎では、フォトンブラッドに干渉など出来はしない。
だがギャレンが纏うのは、蛍の始祖たる不死生物、ファイアフライアンデットの炎。

111:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/15 00:20:56 UOzotwGF0
真っ当な蛍はルミノール反応によって熱無き光を放つが、オリジナルが放つそれは超高温のエネルギーそのものだ。

浅倉の驚愕という隙を突きもう一枚。

『Bullet』

銃把を握り、狙いを定め――
、、、、
投擲する。

横に回転しつつ空中を移動するギャレンラウザー。狙いは顔面右半分。
当然、当たった所でダメージなど無い。
だが、ラウズカードを格納する銃後部とのバランスをとるように、その銃身は異常に太い。
浅倉の視界が半分だけである事は木野も知っている。彼には傷の深さなど一目で分かる。
その太い銃身が、半分の視界を完全に覆い隠した。
拳を振るい上へと弾く浅倉。醒銃が高く高く舞い上がる。

刹那、強烈な打撃が入る。
一瞬にして接近したギャレンが、デルタの脇に右の拳を叩き込んだのだ。

「……ッ!?」

浅倉の口から息が漏れた。先の蹴りとは比べ物にならない衝撃。警戒が右へと向く。
それを狙った左拳のチョッピングが、顎を横から叩き脳震盪を誘発する。
瞬間だが膝が折れる。その落下を利用した三撃目が鳩尾に入った。

そして木野が右手を掲げた。落下するギャレンラウザーのトリガーガードに指を差込み半回転させホールド。
デルタの胸に突き付ける。

ライダー同士の戦いにおいて、銃弾とは弱い武器だ。
だが、橘のように一点に集弾させれば、その威力は充分に装甲を貫ける。
確かに、木野薫に射撃の技術は無い。だから、そんな裏技は不可能だ。

112:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/15 00:22:09 UOzotwGF0
しかし――

「この距離なら話は別だ!!」

二つの条件。零距離という条件。反動程度では震えもしない右手。
連射した。

「ぐ、がああああああ!?」

浸潤、貫徹。
素早く腰に戻し跳び退る。ふらつく浅倉を見据え抜き放ったカードをラウズ。

『Drop』
『Fire』

ゆっくりと息を吐き出し、呼吸を整える。
両手で大気を掻き混ぜるように、一種独特の構えを取り、

『Burning Smash』

跳ぶ。空中で身を捻り、

「ッハァァァァアァァァァッッ!!」

両の踵を、肩に打ち込んだ。
吹き飛ぶ浅倉。変身が強制的に解除され、生身の状態で木の一本に引っ掛かった。
呻きを上げ、。

「……ふう」


113:名無しより愛をこめて
07/06/15 00:22:48 Axf4NoBh0
   

114:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/15 00:23:44 UOzotwGF0

木野もまた、バックルのレバーを引き変身を解除する。

―――それが、運命の分岐点だとは気付かずに。



「急がないと……!」
「ちょっと、速いって!」

……この女の子、本当に何者よ?

仮にも重病人の俺や、あの乾って怪我人と比べて速いのは分かる。
だけど、津上より速いってのはどういうことよ?
樹海を走るのは難しい。歩くのならともかく、走っていては木の根に蹴躓くことがある。
このあきらって子には、そんな様子が全く無い。

「……この辺りです!」

もう津上は二十メートルも先行された。俺達からは四十近い距離が離れる。
一人、開けた場所に出ている。

「来るな!」

鋭い声――木野?
直後、



樹上から飛び降りた浅倉が、あきらの首筋に手刀を打ち込み羽交い絞めにした。

115:Saver In The Dark ◇A.IptJ40P.氏の代理投下
07/06/15 00:24:24 UOzotwGF0



「形勢逆転、だなあ……北岡ァ!」
「……変しッ……!?」
「やめろ、津上ッ!」

「良く分かってるじゃねえか……なら、俺が何を要求するかも分かるな?」

「……何時に、何処でよ?」
「三時間後に……あの小屋でだ。おまえ一人で来い。破った場合は……」
「この小娘の命は無い、って?」
「さあなあ……それで済めば良い方かもなあ?」

「テメエ……!」

「いいよ、それで。乾君も慌てない。
 ……元々、おまえに負ける程弱くない」

「北岡さん!?」
「北岡!?」

「じゃあなあ北岡……また会おうぜ」
「嫌だね、と言いたんだけどねえ」



そのまま、浅倉はあきらを肩に担いで走り去った。
地図も見ていないのに、方角は全くもって正確だ。どんな方向感覚してるんだか。


116:名無しより愛をこめて
07/06/15 00:24:52 Axf4NoBh0
  

117:代理投下
07/06/15 00:37:44 Axf4NoBh0
周囲の三人――津上、木野、乾――は、情報を交換している。
と、木野がこちらを向いた。

「北岡。お前はどうする心算だ。
 まさか、本当に一人で行くのか?」

予想通りの質問。

「ああ」
「馬鹿な……奴は強い。ライダーとしての能力とは別の次元でな。
 お前の方が良く知っているだろう?」
「だから、だよ。それに、勝算は充分にある」

浅倉の言葉には、一つの穴があった。
俺一人で行くことは指定してきたけど、他は何も言っていない。
木野が腰に捲いたままのベルトを指差し、

「それ、借りてもいいかな?」
「……成程な。それなら確実に勝てる」

複数の武器があれば、恐らく確実に勝てる。
、、 、、、、、、、、、、、、
無論、そんなことをする気は無い。
これなら、橘のベルトを持って逃げられる。

―――今回は感謝するよ、浅倉。

これでまた、目標に一歩近付いた。

118:名無しより愛をこめて
07/06/15 00:38:28 Axf4NoBh0



浅倉は、C-6から北へと向かった。
キングは、B-6を東へと歩いていた。
城は、B-5を西へと走っていた。

当然のように、その三人は邂逅する。

人でありながらその枠から外れたものと、
元より人にあらざるものと、
人を喪ったものと、



そして、それだけが、誰もに対して平等に降り注ぐ。

『あーあー、マイクテスト中。みんな聞こえてるー!?』

―――紅い怪物の、悪意に満ちた嘲笑だけが。



【残り29人】

119:名無しより愛をこめて
07/06/15 00:39:29 Axf4NoBh0
【浅倉 威@仮面ライダー龍騎】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海B-6】
[時間軸]:本編終盤辺り。
[状態]:左目負傷、全身に中程度の負傷(打撲、火傷など)、中程度の疲労。腹は満腹。精神的にはワックワク。
   気絶したあきらを背負ってます。
[装備]:デルタフォン、デルタドライバー。音撃金棒・烈凍。
[道具]:ファイズブラスター。三人分のデイバック(風見、北崎、浅倉)。グランザイラスの破片。
[思考・状況]
1:北岡との戦いが楽しみで楽しみで仕方ない。

【天美あきら@仮面ライダー響鬼】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海B-6】
【時間軸】中盤くらい
【状態】全身のダメージ小、気絶中。
【装備】破れたインナー、鬼笛。
【道具】変身鬼弦(裁鬼)
【思考・状況】
1:気絶中

120:名無しより愛をこめて
07/06/15 00:40:14 Axf4NoBh0
【乾巧@仮面ライダー555】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海C-6】
【時間軸】中盤くらい
【状態】肉体的ダメージ。特に右腕。
【装備】ファイズドライバー、ファイズフォン
【道具】ミネラルウォーター×2(一本は半分消費) カレーの缶詰 乾パンの缶詰 アイロンを掛けた白いシャツ。
【思考・状況】
1:あきらを助けたい。
2:情報交換する。
3:神崎をぶっ飛ばす。
4:天道と合流する。
5:草加とも出来れば合流したい。
※次回変身時には面割れは直っています。

【北岡秀一@仮面ライダー龍騎】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海C-6】
[時間軸]:本編終盤辺り。
[状態]:全身に中程度の負傷(打撲、火傷など)、小程度の疲労。
[装備]:カードデッキ(ゾルダ)、バタル弾。
[道具]:配給品一式×2(自分とキングのもの)
[思考・状況]
1:橘のあれ、持ち逃げしよう。
2:……城戸たちとでも合流してみるか。リュウガについて何か分かるかもしれない。
3:人数がある程度減るまでは優勝するかアンデッドになるか、とりあえず脱出を目指すかは保留。
※バタル弾は改造人間のみに効果あります。

121:名無しより愛をこめて
07/06/15 00:40:55 Axf4NoBh0
【木野 薫@仮面ライダーアギト】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海C-6】
[時間軸]:本編38話あたり
[状態]:全身に小程度の負傷(打撲、火傷、刺し傷など)、中程度の疲労。2時間変身不可。
[道具]:救急箱。精密ドライバー。
[思考・状況]
1:自分の油断に対する後悔。
2:橘の遺志を継ぎ、闇を切り裂いて光をもたらす。
3:とりあえず情報交換。
4:丘のメンバーと合流。
5:無力な人たちを守る。
6:医師の使命を忘れない。

【城茂@仮面ライダーストロンガー】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海B-6】
[時間軸]:デルザー軍団壊滅後
[状態]:胸の辺りに火傷。
[装備]:V3ホッパー、パーフェクトゼクター
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1:あの少年(キング)に接触してみるか?
2:仲間を探す(丘のメンバー優先)。
3:殺し合いを阻止し、主催者を倒す。
4:明日、ジェネラルシャドウと決着をつける。
5:自分に掛けられた制限を理解する。
※首輪の制限により、24時間はチャージアップすると強制的に変身が解除されます。
※制限により、パーフェクトゼクターは自分で動くことが出来ません。
 パーフェクトゼクターはザビー、ドレイク、サソードが変身中には、各ゼクターを呼び出せません。
 また、ゼクターの優先順位が変身アイテム>パーフェクトゼクターになっています。

122:名無しより愛をこめて
07/06/15 00:41:37 Axf4NoBh0
【キング@仮面ライダー剣】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海B6エリア】
[時間軸]:キングフォーム登場時ぐらい。
[状態]:健康。
[装備]:携帯電話
[道具]:なし
[思考・状況]
1:あの男(城)に接触する。
2:レンゲルとのゲームのため、ラウズカード探し。
3:この戦いを長引かせる。そのため、支給品を取り上げる。
4:戦いに勝ち残る。まだまだ面白いものも見たい。
5:今は戦うつもりは無い。
6:北岡に興味。しばらくしたら、また会おう。

【津上翔一@仮面ライダーアギト】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:樹海C-6】
[時間軸]:本編終盤。
[状態]:腹部のダメージ+疲労(中)
[装備]:なし
[道具]:カードデッキ(オルタナティブ・ゼロ)、ドレイクグリップ
[思考・状況]
1:情報交換しよう。
2:木野さんは……仮面ライダーとして目覚めたのだろうか?
3:元の世界へ帰る。
4:氷川、小沢と合流する。
※首輪の能力制限により、一日目のみバーニング、及びシャイニングフォームへの変身は制限されています。
※ドレイクゼクターは島のどこか、もしくは支給品として誰かに配られているかもしれません。

123:名無しより愛をこめて
07/06/15 01:11:09 /B6mkT5IO
GJ!
あきらはいつも大変だなぁ。
本領発揮の浅倉と北岡が楽しみです。




124: ◆TJ9qoWuqvA
07/06/15 01:11:38 Axf4NoBh0
代理投下終了。
GJ!
木野さんいいよ! 北岡腹黒ww
たっくん今回出番無かったな~。まあ、ストロンガーに比べれば恵まれているけどorz
あと浅倉、なにするだぁー!! ゆるさん!

ただ時間軸が混乱したのと、改行が多くて見づらかったのが難点。
このまえ毒吐きで見せてくれた話くらいがちょうどよかったです。


木野薫、浅倉威、天美あきら、乾巧、北岡秀一、津上翔一、城茂、キング、霞のジョー、明日夢
予約します。

……この話書き上げたら生存キャラコンプだ。

125:名無しより愛をこめて
07/06/15 02:18:24 UOzotwGF0
投下乙。
浅倉vsあきら、浅倉vs木野のバトルの意外性は面白かったですが、気になった点があります。
全体的に時間軸が滅茶苦茶になっていると思います。
木野がアギトに変身できるということは橘との戦いの後、二時間経った上でのことと推測できますが、その間、城やキングはずっと同じ場所をウロウロしていたのでしょうか。
また、浅倉は乾、あきらと遭遇するのがそんなに遅かったのでしょうか。
前のSSを読む限りではとてもそうは思えませんでしたし、メインはギャレンvsデルタなのですから、時間を大幅に進ませる必要はなかったのではないでしょうか。
後、氏は城とキングについては一度、予約した後、指摘され追加予約をされておりますが、SSを読む限り、このふたりを無理矢理追加したとしか思えません。
この扱いならば、帳尻あわせは他の方に任せておいた方がよかったと云わざるを得ないです。あと、東と西の方角が逆です。
SSの出来は問題ないだけに無理に自分ひとりでなんとかしようとするのではなく、他の書き手さんに相談していただきたかったです。

126:名無しより愛をこめて
07/06/15 18:03:58 +QBJ02blO
投下乙。
>>125と同じ意見だな。

もう一つ疑問。巧の変身時間と木野の変身時間ってそうズレてないよね?
同じ日中。なのに巧が変身しないのがおかしいかなと思った。

理由があるなら劇中で描写してほしかった。
あとリアルで立て込んでいるなら、一旦破棄するなりした方がよかったと思う。
氏一人のおかげでスレが停滞したしね。

127:名無しより愛をこめて
07/06/16 00:35:31 Wi/33zyI0
修正点まとめ。

・時間軸がおかしい。なんで城茂二時間もブラブラしているねん。
・Aアギトに木野が変身しているのに、その付近の時間で変身をした巧が変身しないのはおかしい。
 理由があるなら明確にしてくれ。
・方角が逆。

既に予約は言っているんだから、修正するなら早くしたほうがいいよ。
今までで一番迷惑かけているんだからさ。

大体今日一日返答がないってのも失礼なんだし。
きつい言い方だけど、リレーしている自覚無いんじゃない?
長引いたら自分から破棄を宣言する書き手もいるし、期限をきって、間に合わないようなら破棄をするって宣言した書き手もいるんだよ。
協調性を持ってくれ。以上。

128:名無しより愛をこめて
07/06/16 01:19:09 9WXJZQSL0
誰とは言わないが、読み専のクセに偉そうな奴が一人いる
まさかここの書き手に限って、叩くときだけ名無しになってるなんて
汚い事するわけないだろうし

129:名無しより愛をこめて
07/06/16 03:44:19 e4OpSL1U0
すみません。ちょっと疑問に思ったのですが。
ブレイド勢の変身アイテムって、融合係数やカテゴリーAの相性などで、
かなり装着者を選り好みするような印象があるのですが、
木野さんが係数が低いながらも装着できたのには、何か理由があるのでしょうか?
(アギトやオルフェノクのような変身系は、融合率が高いとか)
非適合者や敵を、あの光の壁で弾くイメージがどうしても強いもので…

130:名無しより愛をこめて
07/06/16 12:27:36 ho48EpmrO
>本来、弾丸とはライダーの装甲に対してさしたるダメージを与えられるものではない

これはさすがに暴論だろ
作品によって性能は違うが、受けたら即死こそしないが受けるダメージは高い

>橘は低い融合係数を

ピーコック戦以降はそうでもないだろ
剣崎程ではないが並位だろ

131:名無しより愛をこめて
07/06/16 13:47:07 Votzf6yO0
さっき思ったんだが、首輪のない麻生を取り込んで制限が弱まった
今のドラスはコウモリ男やクモ女を作れるのだろうか。

132:名無しより愛をこめて
07/06/16 13:56:57 ecRoMsaGO
ゼクターの様にカテゴリーAに意思を持たせても違和感あるし(下手すると睦月の二の舞い)、やっぱりアギトの力プラス橘さんの遺志を受け継いだから変身できたと自分は解釈してる。
でも何らかの描写は欲しいな。

133:名無しより愛をこめて
07/06/16 14:23:06 ixmtvzsM0
>>128
意見を封殺しようとすんなって。
書き手は尊重すべきだが、疑問点を指摘するのはどこのロワでも
行われてることでしょ?

それに確かに言い方はキツイけど、15日間も延長して一人で
停滞させてたんだから、修正点に対してどうするつもりなのか
すぐに反応すべきってのはおかしくない意見だと思うけど。

134:名無しより愛をこめて
07/06/16 15:26:21 EBrZFzkqO
>>133
それ以外の部分が蛇足
大体「今までで一番迷惑」はないだろ……いーの人と同列か?

135:名無しより愛をこめて
07/06/16 17:17:22 c5GF4ODuO
う~ん……
勿体ないと言うか何と言うか。
此所はとても書き手に優しいロワだと自分は思う。だから、遅れるにしても、催促される前に、予め自ら申告してれば良かったのに。
修正点の指摘にしても、言い方がキツく感じてどう応答すればわからないのかも知れないけど、最初から修正の要請にもちゃんと答えていれば、
そして、したらばだけで無く、本スレでも一言あれば随分違っていたのではないかと思います。
自分は投下を心待ちにしていたし、これからも新作楽しみにしてるので、修正完了後の投下を待っています。


136:名無しより愛をこめて
07/06/16 18:11:35 xl6yDSZj0
融合係数は確か恐怖とか怒りとかの感情でも上がり下がりすんだっけ?
木野は戦意満タンって感じだから変身できることに関してはいいと思う。
話自体はすげー面白かったから、このまま破棄とかはやだなー。


137: ◆tsQRBnY96M
07/06/16 18:29:03 01nl+Cms0
とにかく、本人が出てきてくれない事には何も出来ませんよね。

138: ◆TJ9qoWuqvA
07/06/16 18:37:25 G6uw8xqqO
そうですね。内容が大幅に変わらないのであれば、自分の話にもさほど影響ありませんし。
予約はもう少し待ってからがよかったかなorz
五割程度できてますので、早ければ明日、明後日に投下できそうです。

139:名無しより愛をこめて
07/06/16 18:43:50 ecRoMsaGO
木野ギャレン・あきら誘拐・北岡ギャレンバックルGETと今後のロワを盛り上げる要素が沢山作られているので今回指摘された箇所を氏に加筆・修正して頂ければ…!!
このままの状況だとロワ自体続けるのが難しくなりそう。

140: ◆A.IptJ40P.
07/06/16 19:14:56 kyExcQgD0
修正ですが、
・木野と巧の変身がほぼ同時刻なのに~
これについて、まとめサイトで変身時間軸を確認した所、最大で一時間、巧の方が遅いです。
また、『食物連鎖』における浅倉の時間経過について、
>彼の眼には背中から火花を散らせ、逃走していくトカゲの姿が見えた。
ここから先の時間経過が不明なので、浅倉の襲撃まである程度間があったとしても矛盾は無いのではないでしょうか。
・城について
キングとの膠着状態を作り出す方向で修正しています。

その他の細かい点も修正しています。

141: ◆tsQRBnY96M
07/06/16 19:26:19 01nl+Cms0
いつ頃までかかる見通しでしょうか?

142: ◆A.IptJ40P.
07/06/16 19:42:56 kyExcQgD0
城、キングの膠着について、構想はあるのですが城がどうにも苦手で……
それ抜きなら今日中に行けます。誤字と一部加筆だけなので。
>>125で、
>帳尻あわせは他の方に任せておいた方がよかった
>無理に自分ひとりでなんとかしようとするのではなく、他の書き手さんに相談していただきたかったです。
とも言われているのですが……どうでしょうか◆TJ氏。やっていただけないでしょうか?


143: ◆TJ9qoWuqvA
07/06/16 19:49:46 G6uw8xqqO
了解。城とキングはそのままでOKです。

144: ◆ozOtJW9BFA
07/06/16 19:59:15 9ZKiSnEc0
議論の途中みたいですが、遅ればせながらの経過報告をします。
7割位まで書き上がっています。

145:名無しより愛をこめて
07/06/16 20:32:09 TzG3nIRr0
◆tsQRBnY96M氏、鳥バレしてるようなんでご注意を。

146: ◆4wyf44BgsE
07/06/16 20:39:46 c5GF4ODuO
>>135で、いろいろと生意気な事を言ってしまいました。
だけど、以前こんな流れで消えて行った書き手さんもいたので、つい書いてしまいました。
読み手としても、修正版楽しみにしています。


147:名無しより愛をこめて
07/06/16 20:42:57 c5GF4ODuO
>>144
楽しみにしています!

148:名無しより愛をこめて
07/06/16 20:56:49 rBfD1qzT0
>>145
というか◆tsQRBnY96M氏ってなんでトリつけてるの?
書き手じゃ……ないよね? まとめでトリ検索しても出てこないし。

149:名無しより愛をこめて
07/06/16 21:14:24 G6uw8xqqO
>>148
まとめの人で元◆E1yyNEjdEc氏。
トリがばれたので、新トリ使っています。
それもバレてしまってますが。。

150:名無しより愛をこめて
07/06/16 21:48:30 Votzf6yO0
催促するようですまないが>>131の質問を誰か答えてはくれないだろうか?
これによって展開変わるだろうし・・・・・・。

151:名無しより愛をこめて
07/06/16 21:54:02 G6uw8xqqO
自分は後の書き手さん次第かなと思っています。
状態表にも緩み具合いは任せると書いたので。

152: ◆A.IptJ40P.
07/06/16 21:56:27 kyExcQgD0
>>143
ありがとうございます。
修正が終わったので、したらばに投下します。

153: ◆A.IptJ40P.
07/06/16 22:06:53 kyExcQgD0
投下してきました。

154:名無しより愛をこめて
07/06/16 23:03:53 bjxTKrEY0
>150
これ以上ドラスが強くなってどうするの?
拡声器イベントで死亡フラグは立ったけど。

155:名無しより愛をこめて
07/06/16 23:58:54 I6XLixlfO
仮面ライダーのお約束として強い怪人は複数のライダーにフルボッコされるから安心しようや

156: ◆TJ9qoWuqvA
07/06/17 00:31:59 xJUHo7u20
ライダーロワ用の毒吐きスレです。

URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

毒吐きと思われる話題はこちらに誘導してください。
なお、毒吐き向きの話題だと思った場合でも、こちらに誘導してください。
IDを出したい場合は、ageをするだけでIDが出ます。
それでは、失礼します。

157:名無しより愛をこめて
07/06/17 05:37:25 Z/fviEzf0
>>156
そこじゃなくてこっちじゃない?
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

158: ◆TJ9qoWuqvA
07/06/17 19:39:08 xJUHo7u20
>>157
すいません。正しいURLありがとうございます。

ただいま推敲中です。
11時あたりに投下します。それでは。

159: ◆TJ9qoWuqvA
07/06/17 23:08:40 xJUHo7u20
投下開始します。

160:法廷の勝利者 ◆TJ9qoWuqvA
07/06/17 23:09:30 xJUHo7u20
「ねえ、怪我をしたくなかったら、その剣を渡してくれない?」
 金に近い茶髪を持つ、小柄な少年が話しかけてくる。
 シルバーアクセサリーをジャラジャラと鳴らし、こちらへ近付いてくる。
 彼が橘の言っていた殺戮者だろうか。見た目だけでは油断はできない。
 なにより、彼は自分の武器を狙っている。考えられる目的はひとつ。
 この殺し合いで、人を殺す手段として使う。
「断る」
「ならいいよ。力尽くで奪い取るから」
 ただならない気配が漂い、茂が身構える。
 少年の薄ら笑いを見つめながら、彼が動くのを待った。

 その時がどれほど続いただろうか。お互い、隙を見出せず動けずにいた。
 だが、突如繁みの中から人影が躍り出た。
「ハハッ!!」
 男の腕が振るわれ、巨大な金棒で少年が吹き飛ばされる。そのまま木に叩きつけられたのだろう。
 なにかにぶつかる音が聞こえる。身体ごと人影に向き直る。
 女を肩に担ぐ男の身体は意外と大柄ではなかった。
 しかし、その痩身には女一人を担いでることにより、動きが制限される様子はない。
 興奮しているだろうか。色の抜けた髪の下の目を、狂気に輝かせてこちらを見る。
「北岡を殺す前に面白そうな連中に出会ったじゃないか。やろうぜ」
 こちらを見つめて言い放つ。茂は本能的にこの男が悪だと断じた。
 ブラックサタンやデルザー軍団の怪人を凌駕する狂気。
 ただの人の身に、それらを宿して、『敵』が立ちふさがった。
 もし、こいつが橘の言う『殺戮者』だとするなら、なるほど、確かにこいつは殺さなければならない。
 人を殺す。仮面ライダーなら拒否しなければならない思考だ。だが、こいつは人じゃない。

161:法廷の勝利者 ◆TJ9qoWuqvA
07/06/17 23:10:54 xJUHo7u20
 『悪』。自分たちが立ち向かわねばならぬ存在だった。
 茂は男の肩にいる少女を見つめる。まずは、彼女を救わなければならない。
 剣を構え、目の前の男を迎え撃つ。相手がまだ変身しない為、こちらも変身はしない。
 首輪で変身が制限されている以上、最初に変身すれば不利になることもある。
 特に、生身で見事な動きを見せた敵の前では。
「倒す!」
「俺と戦え!!」

「どっちでもいい!!」

 金の影が茂の横を駆け抜け、上段から腕を振るった。
 少女を担いだ男は見えているのか、避ける。金のカブト虫の怪人、コーカサスビートルアンデッドが剣を振るったのだ。
 木々を巻き込み、地面を抉る。あれでは、少女を巻き込む。
 そうはさせない。茂は決意をした。
 即座に黒いグローブを脱ぎ捨て、左肘を曲げて両腕を右にまっすぐ伸ばす。
 ゆっくりと天に回して、逆方向に両手をそろえて構える。
「変身ッ!」
 揃った両手を高速で擦り、電気を迸らせる。
 雷が茂の身体を包んで視界を白に染める。
「ストロンガーッ!!」
 赤いプロテクターに赤い角。緑の瞳は怪人を映し、星のようにベルトは輝いている。
 ストロンガーはその手に持つ、黄金の剣を振るってコーカサスビートルアンデッドを弾き飛ばした。
「誰だよッ!!」
 少年の声そのままにコーカサスビートルアンデッドが苛立ちを隠さずに告げた。

162:名無しより愛をこめて
07/06/17 23:11:06 4VrD029f0
支援

163:法廷の勝利者 ◆TJ9qoWuqvA
07/06/17 23:11:52 xJUHo7u20
 楽しそうにこちらを見つめる男と、怪人を前にストロンガーは仁王立ちをする。

「天が呼ぶ! 地が呼ぶ! 人が呼ぶ! 悪を倒せと俺を呼ぶ!!
聞け! 悪党ども! 俺は正義の戦士、仮面ライダーストロンガー!!」

 揺るがぬ想いを胸に、ストロンガーは少女を救うべく戦いに挑んだ。



「さてと、そろそろ向かっておきますか」
 もちろん、そのつもりは無い。ギャレンバックルを手にした北岡は、内心の喜びを隠して移動を開始しようとした。
 しかし、その彼を呼び止める声がかけられた。
「待てよ。お前、それを持って逃げるんじゃないか?」
 内心の動揺を悟られないように、振り向いて声の主を見る。
 津上と同じくらい長い髪を茶色に染め、不機嫌そうな表情をこちらに向けていた。
 白いTシャツにジーンズの姿はボロボロで、傷が至るところについている。
 厳しい視線を飄々と受け流して、乾巧という青年と目を合わせる。
「何でそう思う? 俺はちゃんと行くつもりだよ」
「どうだかな。そのベルトを見る目、一瞬だけど俺のファイズのベルトを狙っていた奴と同じ目をしていたぜ」
 その言葉に、つい舌打ちしそうになる。迂闊だった。
 そういう経験をしているなら、自分がこのベルトを欲しているのを察してもおかしくは無い。
 だが、所詮は歳若い青年だ。丸め込むのは難しくは無い。それに、自分には武器がある。
 『信頼』という名の、武器が。
「ちょっと待ってください。失礼じゃないですか」
「……北岡なら、橘の遺志を受け継いでくれる。安心して行かせてやってくれ。乾くん」

164:法廷の勝利者 ◆TJ9qoWuqvA
07/06/17 23:13:39 xJUHo7u20
(ほらね)
 内心ほくそ笑み、北岡は真剣さを込めた演技の表情で巧をまっすぐ射抜く。
「俺を信用できなくても構わない。だが、奴の言う通りにしないとあのあきらって娘が危ない。
だから、俺に任せて欲しい。君たちはここで俺たちの帰りを待っているんだ」
 決まったと思いながら、巧を観察する。浅倉の脅しは強力だ。なにせ脱獄犯。
 本当に何をしでかすか予想がつかない。それを踏まえれば、自分を向かわせるを得ないだろう。
「いやだね。あきらは俺が助ける」
(そうそう、大人しくあきらは俺が助けるって言っていれば……え?)
 巧は踵を返し、ベルトを肩に担いでその場を離れる。
 向かう先は浅倉が消えた方向。
「待ってください! 話を聞いてなかったんですか!?」
「聞いてるよ。だがな、そいつは信用できないし、あきらが危ない。
だったら俺が助けに行けばいい。お前らから聞いた話からすれば、そろそろ変身もできるだろうしな」
「無謀だ。乾くん」
「うるせぇ! 放って置けよ!!」
 津上と木野の制止を振り切り、巧は先を進む。
 ここまで聞かん坊だとは思わなかった。ここから先は、おそらく自分が望まない提案がされる。
「しょうがない。途中まで一緒に行きましょう。北岡さん」
「そうだな。乾くんもそれでいいだろ」
 問題の巧は無言で先を進む。自分は木野たちに頷き返した。
 ここで断っては巧の疑惑を肯定するようなものだ。仕方が無い。
(まあいいさ。適当に戦闘して、逃げればいいし。乾くんも参戦するつもりみたいだしね)
 先を進む三人に続く。ギャレンバックルは鈍く輝いていた。



「仮面ライダーだって?」

165:名無しより愛をこめて
07/06/17 23:13:49 4VrD029f0
支援

166:法廷の勝利者 ◆TJ9qoWuqvA
07/06/17 23:15:25 xJUHo7u20
 先程の怒りを収めたのか、こちらにコーカサスビートルアンデッドが向き直る。
 対峙し、ストロンガーは睨みつけた。
「そうだ。お前は倒す。そしてそこの男。その少女を離せ!!」
「ハッ、正義の戦士だ? お前もV3と同じ事を言う奴だな。殺し合う、仮面ライダーってのはそういうもんだろ?」
「ッ!! そうか、お前が風見さんを殺した奴か。……覚悟しろ!!」
「最初からそういやいいんだよッ! やるぜ!!」
「僕を無視しても困るんだけどな」
 コーカサスビートルアンデッドが剣を薙ぎ払い、木々が切り倒される。
 狙いは変わらず浅倉を狙っていた。それをパーフェクトゼクターで受け止める。
「人間の姿でソリッドシールドが出せないのは意外だったな。結構痛かったんだ、あれ。
そいつを殺したら相手してあげるから、今は退いてよ。ストロンガー」
「あいつごと少女も殺すつもりだろ。なら、退くわけにはいかない」
「このバトルファイト……というより僕にとってはゲームかな? 素直に従う気は無いけど、そいつを殺せるなら別にその娘も一緒に殺してもいいや」
「ハハハッ! そいつを何とかしないとこいつを殺されるぞ。ストロンガー!」
 煽る浅倉を無視して、コーカサスビートルアンデッドの隙を探る。
 怪人を倒す。殺戮者から少女を取り返す。どちらも同時に行わなければならない。難しいことだ。
 だが、ストロンガーはそこから逃げるつもりは無い。この程度のことができないで、何の仮面ライダーであろうか。
 風見志郎にしろ、橘朔也にしろ同じ決断をしたはずである。
 ストロンガーは剣を振り上げ、コーカサスビートルアンデッドに斬り込む。返す刀で少女を助けに向かう。
 だが、その剣は見えない障壁で防がれた。いや、盾の形をした何かに遮られたのだ。
「残念。君から死にたいようだね、ストロンガー」
(しまった、少女が……)
 迫るコーカサスビートルアンデッドの剣。背後からは金棒を振り上げ、こちらに迫る男の気配を感じる。
 絶体絶命。だが、ストロンガーの目は死んでいない。コーカサスビートルアンデッドの剣を受け止めた。
 甲高い金属の衝突音が樹海に響く。

167:名無しより愛をこめて
07/06/17 23:16:29 4VrD029f0
支援

168:法廷の勝利者 ◆TJ9qoWuqvA
07/06/17 23:18:01 xJUHo7u20
(身体で金棒を受け止めて、その隙に少女を救う。多少痛いが、しょうがない)
 だが、その決意は叶わなかった。幸運な方向で。
「てりゃっ!!」
 木々より現れた鉢巻をした男が、横跳びに浅倉に蹴りを放った。
 さすがの浅倉も奇襲に対抗できず、少女を落として吹き飛ぶ。だが、嬉しそうな顔で乱入者を見つめていた。
 その男は背中合わせに、浅倉へサイを構えて声をかけてきた。
「無事か!? ストロンガー!!」
「誰だか分からないが、助かったぜ。その娘を連れて逃げてくれ。後は俺が引き受ける!」
「おいおい、霞のジョーの名前を忘れちまったのかい? 明日夢、その娘を頼む!」
「…………はい。天見か」
 明日夢と呼ばれた少年が、沈んだ様子で少女を運んでいく。
 これで心配の種は無くなった。戦いの時だ。
「あいつは風見さんの仇だ。油断するな。行くぞッ! 霞のジョー!!」
「おうよッ!」
 霞のジョーの答えを合図に、それぞれの敵に向かって散開する。
 戦場に、青年の叫びが轟いた。
「あきら!!」


 戦っている全員が声の主を見る。巧は駆け寄ってあきらの無事を確認し、ため息をついていた。
 その様子を見て、北岡は会いたくない人間に三度再会した事実に、信じていない神様を呪いたくなった。
「北岡!」
「何でまだこんなところにいるのよ」
 答えは返らず、浅倉は北岡に向かって金棒を投げた。
 生身なのに、信じられない怪力だ。

169:法廷の勝利者 ◆TJ9qoWuqvA
07/06/17 23:19:17 xJUHo7u20
「危ない!」
 津上が叫んで北岡を突き飛ばす。金棒が二人のいた地点の、後方の木を砕いていた。
 浅倉が地面を蹴って近寄り、こちらのデイバックを奪う。
「キサマッ!」
「今変身できないお前に用はないッ!」
 浅倉は木野を蹴り飛ばす。それを木野がブロックした為、反動でお互い離れた。
 浅倉はデイバックを漁り、やがてニヤリと笑顔を浮かべて投げ捨てた。デイバックからなにかのグリップが零れ落ちる。
「北岡、これな~んだ」
「ゲッ、津上の支給品はそれかよ!」
 北岡は津上の支給品を今までチェックしていない事実に愕然とした。知っていれば、あれを浅倉に渡さないように手を尽くしたのに。
 浅倉がデイバックから取り出したペットボトルにカードデッキをかざす。
 ゾルダや王蛇と違った、爪が中央に向かっているベルトが浅倉の腹に巻かれる。
 右脚を前に出し、身体を横に向け、右手をゆっくりと前に突き出していく。左手は腰に据えている。
「変身!」
 右手を振って、身体を正面に向かせてベルトにカードデッキをセットする。
 鏡像が幾重にも重なり、黒いライダースーツのような強化スーツを精製した。
 黒いバイザーの下にあるだろう狂気に満ちた瞳は、きっと自分に変身を促している。
 疑似ライダーオルタナティブ・ゼロ。確か、香川という男が作ったライダーだったはずだ。
 オルタナティブ・ゼロは落ちている金棒を回収し、こちらに向けた。
「さあ、やろうぜ。北岡」
「しょうがない。津上、付き合ってくれ。乾はキングの相手でもしていてちょうだい」
「北岡、僕の相手をしてくれないの?」
「先約が入っているって」
 変身したキングの姿を確認した北岡は言いながら、構えている津上の傍に立つ。
 浅倉と同じように、取り出したペットボトルにゾルダのカードデッキを掲げる。

170:名無しより愛をこめて
07/06/17 23:19:39 4VrD029f0
支援

171:法廷の勝利者 ◆TJ9qoWuqvA
07/06/17 23:22:09 xJUHo7u20
 銀のベルトが北岡の腹に巻かれた。
 津上の方は、腹にベルトを顕在させて、右脚を前に出し、身体を横に向けていた。
 徐々に、右腕を手前へと引いていく。
「「変身!!」」
 叫んで、二人は同時に姿を変えた。
 全身を緑のスーツに包み、その上に銀の鎧を着込んでいる。三本線の細いバイザーは赤い瞳を走らせ、Vの字のアンテナが煌く。
 右手には大型の拳銃が握られていた。
 右隣に立つのは、身体を黒の皮膚に変え、金の鎧を精製した戦士。
 金の角を携え、赤い瞳は、自分と同じ敵を睨みつけている。
 二人はオルタナティブ・ゼロと対峙し、地面を蹴って近付いた。


「あきらは無事か……」
「ええ」
「あいつはあきらを攻撃したのか?」
「していましたよ。それが?」
 あきらと明日夢を木野に任せ、巧は立ち上がる。
 腰にベルトを巻いて、携帯を開く。その様子を見て、あきらを介抱する手を一旦止めた木野が声をかけてきた。
「戦うのか?」
「ああ。どうやら、俺は闇を切り裂いて、光をもたらす仮面ライダーファイズらしいからな」
 その言葉に、ストロンガー、コーカサスビートルアンデッド、ジョーがこちらに向いた。

172:名無しより愛をこめて
07/06/17 23:22:26 4VrD029f0
支援

173:法廷の勝利者 ◆TJ9qoWuqvA
07/06/17 23:23:15 xJUHo7u20
 視線が集まるなか、ボタンを打ち込む音が響く。

 ― 5・5・5 ―

(きついな、真理。お前の期待に応えるの。だが、やってやるよ!)

 ― Standing By ―

「あきらを虐めたツケ、今払ってもらうぜ! 変身!!」
 待機音を響かせる携帯を天にまっすぐ向け、太陽の光を反射させる。
 握る右手に力が入る。仮面ライダー、なんとも重い言葉だ。
 なにせ真理が夢を託した名だ。だが巧は重さを受け入れ、ベルトに向かって携帯を振り下ろす。

 ― Complete ―

 電子音とともに、赤いラインがベルトから、脚と腕を沿って身体を包んでいく。
 光が瞬いて、黒い強化スーツを一瞬で精製する。
 銀のアーマーが胸を覆い、ギリシャ文字のφを模した頭部は、金の瞳をコーカサスビートルアンデッドに向けていた。
 右腕を振って、ファイズは装着の違和感を緩和させる。幾千と繰り返したその仕草は、もう戦いの合図となっていた。
「うおぉぉぉぉ!!」
 雄たけび、コーカサスビートルアンデッドに向かって拳を振るう。
 障壁に阻まれ、弾かれるが、諦めず再度攻撃をする。
 ファイズは何度も、何度も障壁を殴りつける。その様子を見てコーカサスビートルアンデッドは呆れたように呟いた。
「無駄だよ。分かんない?」
「うるせぇ!! 真理はな、俺が救世主だって言ったんだよ! 夢を守ってくれたって言ったんだよ!!
正直重てぇよ! 逃げたいよ! けどな、いろんな職業から、人から逃げてきた俺だけど……」

174:名無しより愛をこめて
07/06/17 23:24:42 4VrD029f0
支援

175:法廷の勝利者 ◇TJ9qoWuqvA 代理
07/06/17 23:32:58 4VrD029f0
美容師になる夢を嬉しそうに語る真理。アイロンがけに四苦八苦していた自分に、アイロンのかけ方を教えた真理。
 自分に当り散らし、その事を謝った真理。美容院での実施試験の結果がよかったのか、嬉しそうに帰り道を歩く真理。
 もう、その真理に逢えない。だが、彼女が託した言葉。
 闇を切り裂き、光をもたらす。仮面ライダー。

「あいつの言葉からだけは、ファイズからだけは、逃げるわけにはいかないんだよぉー!!」

 二度と、真理のような犠牲は出したくない。ファイズである巧の願いはまだ叶わないだろう。
 放送で聞こえた死者の数。それは殺し合いに乗った人間が多い事を示していた。
 目の前のコーカサスビートルアンデッドも、その一人かもしれない。
 だから、自分の願いを叶える為ファイズは拳を振るう。
 奇しくもそれは、未来の乾巧が抱いた『夢』の為に戦う姿だった。
「電パンチ!!」
 ファイズの左隣にストロンガーが並び、拳を振るった。電気が迸り、ファイズの視界を白く染め上げる。
「なかなかいい叫びっぷりじゃないか。後輩」
「勝手に先輩面すんな!」
「するさ。お前みたいな、気持ちのいい仮面ライダーの前ではな!!」
「てりゃっ!」
 今度はファイズの右隣で霞のジョーがサイを障壁に突き刺していた。
 嬉しそうに、視線を仮面ライダーたちに向ける。
「俺を忘れてもらっちゃ困るぜ。闇を切り裂くのは仮面ライダーだけじゃねえ。
俺だって、人間だって闇を切り裂いてやる! 行くぜ、ストロンガー、ファイズ!!」
 その声に応えて、三人は障壁に拳を押し込んだ。
 余裕を見せるコーカサスビートルアンデッド。それもそうだろう、障壁は一向に崩れない。
「提案だけど、君たちの支給品を置いていくなら、命だけは助けてあげるよ。どう?」


176:法廷の勝利者 ◇TJ9qoWuqvA 代理
07/06/17 23:34:07 4VrD029f0
「断る!」
「ふざけんな!」
「黙っていやがれ!」
 ファイズの目の前で、コーカサスビートルアンデッドがやれやれと言いたげに首を振るう。
 その様子に苛つきながらも、拳は一向に前に進まない。
 コーカサスビートルアンデッドが剣を大きく振りかぶり、死刑執行人のように力を溜める。
 それでも、ファイズは拳に力を込めるのをやめない。
 周りの二人も一緒だ。逃げない。
 それが仮面ライダーかと、ファイズは少し嬉しく思う。真理が願いを託した相手は、間違っていない。
 いっそう力を込めた。無慈悲にも、剣が高速で迫ってくる。


 あきらが目を覚ましたとき、自分たちを助けてくれた黒いロングコートの男、木野が目の前にいた。
 そして、後ろには見慣れた少年が佇んでいた。
「安達くん!!」
「…………なんだよ。天見」
 彼の頑なな態度に疑問を浮かべながらも、知り合いが無事な姿を見て喜ぶ。
 続けて、巧たちを探して首を振る。
「乾くんなら、あそこで戦っている」
「乾さ……巧さん!」
 金のカブト虫の魔化魍が剣を振り上げている。巧の危機に、あきらはつい名前のほうを呼んだ。あのままでは三人が危ない。
 木野に助けを求めようと視線を向けるが、彼は悔しそうに首を振った。
「すまない。首輪の所為で、俺は後一時間強は変身ができない」
「そんな……」
 そういえば、巧も浅倉に襲われたときは変身できなかった。


177:法廷の勝利者 ◇TJ9qoWuqvA 代理
07/06/17 23:36:03 4VrD029f0
笛を吹いて、音波を額にかざすが、身体が変化する予兆がするだけで、一向に身体が変わらない。
 歯噛みする彼女の目の前で、コーカサスビートルアンデッドが剣を振るった。
 木野が飛び出し、助けようとする。自分も動くが、間に合わない。

「やめてぇー!!」

 力いっぱい叫ぶ。巧は、この殺し合いの場で自分を助け、慰めてくれた恩人だ。
 そして、自分を守ってくれた人。その巧が、殺されようとしている。
 身が引き裂かれるような想いに動かされ、腹に力を込めて叫んだ。
 想いを込めたあきらの悲鳴に、青い影が剣を弾いて飛び込んできた。
「なに!」
 コーカサスビートルアンデッドの疑問を無視するように、青い影はあきらに纏わりついてくる。
「トンボ……?」
 そのトンボ型のメカは、彼女をある場所へと誘導している。すぐ傍にある、なにかのグリップ。
 あきらはそのグリップを取り、構えた。なにが起きるかは分からない。だが、これが一番いい行動のような気がした。
 トンボがそのグリップに向かって飛び、装着される。

 ― HENSHIN ―

 グリップより、装甲が精製され、彼女の身体を包む。
 その様子を、木野と明日夢が驚いた表情で見つめていた。
 風を纏うことで鬼へ変身する少女に、ヤゴを模した重装甲の青い射手が姿を見せた。
 彼女は戸惑うように両手を見つめている。
「天見さん、そのまま乾くんたちを援護するんだ!」
「は、はい!」


178:法廷の勝利者 ◇TJ9qoWuqvA 代理
07/06/17 23:37:20 4VrD029f0
彼女は銃を構えて、引き金を引く。発射された銃弾が敵の装甲に弾かれる。
 狙いはいい。何しろ、彼女は銃に似た音撃武器、音撃管の使い手だからだ。
 だが、ドレイクの銃はコーカサスビートルアンデッドを怯ませることもできない。
 自分は巧の力になれないのかと、悔しそうに歯噛みした。


「僕を傷つける者はいないって事さ。さあ、続きを……」
 コーカサスビートルアンデッドの声が途中で止まる。それもそうだろう。
 ピシッと言う音をたて、障壁にひびが入ったからだ。
「なッ!」
「「「りゃぁぁぁぁぁぁ!!」」」
 三人の叫びが重なり、木に障壁ごとコーカサスビートルアンデッドの身体を吹き飛ばす。
 続けて、ファイズはファイズポインターにミッションメモリーを装着した。

 ― Ready ―

 そのまま脚に装着し、ファイズが跳ぶ。
「ジョー、俺とファイズのキックが当たる瞬間、こいつの赤いボタンを押してから斬り込め!」
「っと、とと。おい!」
 ストロンガーがジョーにパーフェクトゼクターを預け、ファイズと並ぶように跳ぶ。

 ― KABUTO POWER ―
 ― EXCEED CHARGE ―

 ファイズの脚から光が放たれ、まだ倒れているコーカサスビートルアンデッドに赤い三角錐のエネルギーを展開させる。
 そのまま右足を敵に向けるファイズとストロンガー。それに合わせて、ジョーが走る。


179:名無しより愛をこめて
07/06/17 23:42:33 rX1n8OIm0
支援

180:代理貼り
07/06/17 23:49:17 I+QyRbup0
「ヤアアアァァァァァッ!!」
「電! キィィィ―ック!!」
「うおりゃぁ!」
 ファイズはエネルギーを纏い、障壁を貫かんと迫った。
 ストロンガーは脚を放電させ、障壁に蹴りを放つ。
 ジョーが剣の引き金を引き、赤い光を剣に纏わせた。

 ― Hyper Blade ―

 衝撃が、三人の身体を駆け巡る。先程ひびが入った障壁を侵略し、ビキビキと音をたてさせる。
「馬鹿な……」
 コーカサスビートルアンデッドは驚き、まだ障壁が崩れぬうちに三人を切り裂こうと構え始めている。
 急いで割らないと。ファイズがそう思ったとき、コーカサスビートルアンデッドの剣を持つ右手が爆ぜた。
 振り返ると、障壁の横から銃を構えている、あきらが変身したドレイクがいた。
(サンキュー、あきら)
 ファイズが内心呟き、最後の一押しをする。

「「「おおおぉぉぉぉぉぉぉぉーー!!」」」

 鏡が砕けるような音が反響し、盾を貫いた三人の戦士がその攻撃を王へと届かせた。
 二つの蹴りはコーカサスビートルアンデッドの胸板を砕く。ジョーが振るった剣は腹を横一文字に切り裂いて、緑色の血を吹き出させた。
 コーカサスビートルアンデッドは木々をなぎ倒しながら吹き飛んでいく。
 五、六本倒したころ、轟音が響き、粉塵が立ち込めた。
 ドレイクが近寄るが、ファイズは手で制する。まだ、倒していない。
 やがて、粉塵から折れた大樹が飛び出されてきた。狙われているのは、変身できない木野と明日夢。

181:代理貼り
07/06/17 23:50:00 I+QyRbup0
「危ない!!」
 ストロンガーの声に反応して、ファイズは彼と共に二人を庇う。
 衝撃が両腕を駆け巡り、痛みを感じる。しかし、骨が折れた様子は無い。
 木野と明日夢が無事なのを確認して、ホッとする。
 飛ばされてきた先を見るが、コーカサスビートルアンデッドの姿はもう無い。
「さすがだね。仮面ライダーは追い詰めると本領を発揮するって、すっかり忘れていたよ。
僕はゲームに乗っていないから、また会う機会があるかもね。北岡によろしく言っといて。じゃあね」
 声のみを残して、敵は消え去った。
 ストロンガーがカブトキャッチャーを使うが、完全にこの場から離れたらしい。
 悔しさを浮かばせながら、これで戦いは終わりでないことにファイズは気づく。
「あいつらを助けに行く。胡散臭い奴だけど、死んでいい奴じゃない」
「私も一緒に……」
「いや、あきらはここでその男と一緒にみんなを守っていてくれ。まだあいつが戻らない保証は無いからな」
「おい、ファイズ。へばっているなら休んでていいぞ。俺が行くからな」
「誰がッ!」
 ストロンガーに応えて、ファイズは率先して走る。
 自分に並走する仮面ライダーと共に、仲間の元へと走った。


 ゾルダのマグナバイザーが銃弾を吐き出し、木の葉を一枚吹き飛ばした。
 木々の合間を縫いながらオルタナティブ・ゼロが金棒を振るう。
「危ない!!」
 アギトが庇い、手の持つ槍で受け止めている。
 今のアギトの装甲はいつもの金色ではなく青に染め、風を操るストームフォームへと姿を変えていた。
 彼はオルタナティブ・ゼロに力で押されていく。

182:代理貼り
07/06/17 23:51:17 I+QyRbup0
このままでは危ないと判断したゾルダは、敵の頭に銃口を向けて、引き金を引いた。
 オルタナティブ・ゼロは頭を動かして、飛び退く。そして、木を盾にしながら走り続けた。
 最悪だ。丘のように障害物が少ないならともかく、こうも木々が多いと、邪魔で狙いがつけにくい。
 ファイナルベント、エンドオブワールドも同様に、木々に遮られて威力を大幅に削られてしまうだろう。
 しかも、今の浅倉はオルタナティブ・ゼロ。おそらくは素早さに特化したライダー。
 これでは相手の思うままだ。なにか打開策は無いか、アギトを見つめる。
 すると、彼は納得するように頷いていた。
「考えでもあるの?」
「ええ、取って置きの作戦があります! 耳を貸してください!」
 耳を貸し、彼の提案を聞く。全てを聞き終えたゾルダは、少し肩を落とす。
「本当にできるの? そんなこと」
「やれます! 俺を信じてください」
「信じないとは言っていないけどね」
 呟いて、ゾルダは一枚のカードをマグナバイザーにセットする。

 ― SHOOTVENT ―

 肩に装着されるギガキャノン。二門の砲身から砲弾が発射された。
 オルタナティブ・ゼロは左に軽く移動して、砲弾が通り過ぎるのを待っている。
 だが、突然風が吹く。その風を受けて、砲弾が流れ、軌道を変えた。
「なにッ!」
 流れを変えた砲弾の直撃を受け、オルタナティブ・ゼロが吹き飛ぶ。
 驚いたゾルダは、仮面の下を半信半疑の表情にして、アギトを見つめた。
 アギトはどうだ、と言いたいのか、先程まで槍を振り回していた手を止めて、胸を張って誇っている。

183:代理貼り
07/06/18 00:00:22 lXLoIaG50
 このままアギトと組んでいればオルタナティブ・ゼロに勝てる。ゾルダがそう思い、敵を見つめたときだった。

「ク……ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ――――!!!」

 オルタナティブ・ゼロが身体を屈伸させ、跳ね上がって飛び起きる。そのままゆらりと、幽鬼のようにこちらを見つめた。
 ゾルダの背筋にゾクッと、悪寒が走る。アギトを見つめると、自分と同じ状態のようだ。
 浅倉と対峙したとき、時々感じるこの悪寒。この時の奴はヤバイ。
「本当、お前は楽しませてくれる。北岡、おかげですっかりイライラが消えた。
続きをやろうぜ!! ハハハハハハハハハハハハハハハ―!!」
 テンションを高めに、オルタナティブ・ゼロが地面を蹴ってこちらに駆ける。
 ギガキャノンを放つが、速すぎて敵の遥か後方で土煙を上げただけだ。
 これでは風で弾道を変える意味が無い。ゾルダは戦慄した。
 奴はもっとも安全な方向を本能的に察知したのだ。
 オルタナティブ・ゼロが金棒を薙ぎ払い、再びアギトが自分を庇って受け止めている。
 しかし、重い攻撃を受けたストームハルバードは軋んで悲鳴を上げる。
 ゾルダはアギトが近すぎて、銃を使えない。
 表面的な心の内では巻き込んでも構わないと思っているが、それでは勝率が下がるだけだ。
 歯噛みして、成す術がないことに気づく。
 アギトの身体が掴まれ、こちらに投げ飛ばされる。それを受け止めながら、振り回された金棒の衝撃が身体を貫いた。
 十メートルほど吹き飛び、二人は血を吐く。特にアギトは元から負っていた傷が開いたらしい。
 せっかく癒えてきただろうにと、哀れに思う。
「さあ、早く来いよ、北岡。でないと死ぬぜ」
 その挑発を無視して、今度はアギトにゾルダが耳打ちする。承諾するように、アギトが頷いた。
 二人は震える身体を立ち上がらせる。突如、アギトが場を離れていった。
「おいおい、逃げるつもりか?」

184:代理貼り
07/06/18 00:00:57 lXLoIaG50
 呟くオルタナティブ・ゼロに銃を向け、引き金を引く。
 金棒で防御する敵を前に、ゾルダは自信満々に言い放つ。
「なに、作戦さ。どんな作戦かは、お楽しみにな」
「……しばらくお前が一人で相手になるのか?」
「不満かい?」
「いいや、最高だ」
 再びオルタナティブ・ゼロが笑いながら迫る。銃弾で牽制しながら、少しずつ場所を誘導していく。
 アギトなら、自分の言う通り行動してくれるだろう。その後が勝負所だ。
 へまをするわけにはいかない。一つのミスで自分は命を落とす。
 だが、上手く事を運ばせる自信はある。話術と精神誘導は、時の弁護士としてマスコミに祭られた自分なら得意分野だ。
 それらを駆使して、敵をはめる。
(俺は不老不死になってやる。ここで死ぬわけにはいかないんだよ)
 ポケットにあるギャレンバックルの感触を肌で確かめ、ゾルダは、時間を稼ぎ始めた。


 ゾルダの指示を終えたアギトは、息を潜めてチャンスを待つ。
 風で合図は送った。後はここにゾルダが来るのを待つだけだ。
 正直、彼を一人にしたのは不安だった。だが、彼はこう言った。
(俺は口も腕前も達者なの。だから安心してやってきて頂戴)
 そのときの視線は、一瞬自分の腹を見ていた。特に酷い怪我を見て、身体を癒す時間を稼ぐつもりでもあるんだろう。
 北岡の人なりを知る人間なら、お人好し過ぎると指摘するだろう思考をアギトはする。
 短くも、長くも感じる時間のなか、アギトの待ち望んだ人物は現れない。
 合図からは結構時間が経っている。どうしたのだろう。
 不安のまま、アギトはゾルダを待ち続けた。


 合図の風が、ゾルダの右に小さく渦巻く。アギトと決めた、準備終了の印。

185:法廷の勝利者 ◆TJ9qoWuqvA
07/06/18 00:07:02 7k03gjQ60
(意外と早かったじゃない)
 時間稼ぎは終わった。後は、誘導だ。オルタナティブ・ゼロと並走して、銃弾を放つ。
 今まで移動しながら銃を放っていたのは、この時の為。場所を誘導しているのを悟られない為だ。
 もっとも、こちらの目的を知ってもオルタナティブ・ゼロは誘いに乗っただろう。
 それほど戦闘狂なのだ。目の前の敵は。
 もちろん、悟られないように慎重に事は運ぶ。作戦を知られていると知られていないでは、結果が違う。
 今は敢えてアギトの消えた方向へと向かっている。それで敵が興奮してきているのが見て取れた。
 アギトと自分が何か作戦を持っているのに期待しているのだろう。
 やがて、目的の地に着く。そこで、ゾルダは銃弾を一発放ち、感嘆の声を上げる。
「……津上の奴、上手くやったな」
「? 何もないじゃないか」
「馬鹿には見えない仕掛けさ。攻めて来いよ。今に分かるから」
「そうかッ!」
 嬉しそうにオルタナティブ・ゼロが金棒を突き出し、ゾルダが吹き飛んだ。
 空気を吐き出し、地面に叩きつけられ悶える。さすがに強力だ。
「おい、どうした? 策って奴を出してみろ」
「だから、これが策だって」
 叫びならオルタナティブ・ゼロが金棒を振り上げる。
 火薬の爆ぜる音が響くが、敵は身を庇うこともしない。
 またも、金棒に吹き飛ばされる。
「……なにつまらないことしているんだ! 立て!!」
「言われなくても……立ちますって……」
 だらりと脱力したまま、右腕を向ける。銃弾がオルタナティブ・ゼロの兜を跳ねる。
 しかし、敵は身体を震わせるのみ。
「ただのはったりか!? 北岡ぁぁぁ!!」

186:法廷の勝利者 ◆TJ9qoWuqvA
07/06/18 00:08:08 m9DIpuA70
「まさか。はったりは使うけど、それは全部自分の為だって」
「だったら今すぐ自分の命を救ってみせろ!!」
 敵に身体を蹴り上げられ、妙な浮遊感に包まれた。
 ドサッと音がして、衝撃が身体を駆け巡る。立つのも困難だ。
「……お前さ、俺が命乞いの真似をしたとき、怒りまくっただろ」
「それがどうした」
「あの時お前、周り見てなかったよ。今回と一緒でな」

「ハァァァァァ、ハァッ!!」

 アギトが飛び出し、蹴りをオルタナティブ・ゼロの背中に放った。
 数十メートルほどの距離を敵が吹き飛ぶ。飛ばされた先で、四つん這いで周りを不思議そうに見回している。
 それもそうだろう。樹海の中、木々が倒されて、障害物が無くなって広くなった場所にいるのだから。
 気づかないのも無理はない。それくらい微妙な距離だった。もう少し近付かれたら、気づかれただろう。
 自分は銃弾を放ち、反響する音でちゃんと取り除かれているか確かめた。
「だから言っただろ。馬鹿には見えない仕掛けだってな」
 ゾルダはアギトの肩を借り、立ち続ける。マグナバイザーにカードをセットした。
 閉じると同時に、男の低い声が、電子音として発せられた。

 ― FINALVENT ―

 現れた巨人とも言うべきシルエットは、あらゆる砲身を敵に向けた。
 その背中に自分の銃身を接続して、視線をまっすぐ向ける。
 弁護した時からの浅倉との因縁も、これで終わりだ。
 こちらの必殺の砲撃を邪魔する障害物はアギトが取り除いてくれた。

187:法廷の勝利者 ◆TJ9qoWuqvA
07/06/18 00:09:19 m9DIpuA70
 わざわざ、攻撃を受けながらも冷静さを失わせ、こちらに身体を張って誘導した甲斐があった。
 これで、必殺の一撃が放てる。

「お前との腐れ縁も、これでお終いさ!」

 言い終わると同時に引き金を引いて、動く火薬庫ともいえるマグナギガの火器を吐き出させる。
 火柱が上がり、稲妻の轟くような轟音が上がる。
 爆発が起こって、土が舞い上がり、ゾルダとアギトの身体に積もっていった。

「やったか?」
「見たいですね」
 二人は顔を見合わせ、とりあえず拳を突き合せた。
 まだ油断はできないが、とりあえず無事ではすまないだろう。
 時間が経つごとに、浅倉との鬱陶しい因縁も終わりかもしれないと思うと、心が躍った。
 邪魔としかいいようが無い奴だ。食い物を奪う、秘書を誘拐する、家を荒らす。
 自分的にも、世間的にもいらない存在でしかない。やっと肩の荷が下りた。
 ゾルダが、迂闊にもそう思った瞬間だった。
「うわっ!」
 アギトが、黒い影に締め上げられたのは。これはミラーモンスター。
 なら、浅倉は死んでいない。粉塵の向こうに影が見えている。三連射を影へ放った。
 ドスッという音が、下より聞こえてきた。血が自分の口から吐き出される。腹が熱い。
 視線を下に向けると、自分の腹から剣先が生えていた。
「北岡さんッ!!」
 アギトの叫び声が聞こえる。変身している体力も失っていく。
 変身が解けたと同時に、煙が晴れた。そこには、柄を突き立てられた金棒が、三発の銃弾を受けて立っていた。

188:法廷の勝利者 ◆TJ9qoWuqvA
07/06/18 00:10:44 7k03gjQ60
「便利だよな。このカードデッキは。動きを速くするカードが混じってやがる」
 爆音に電子音を隠して、剣とモンスターを召還し、動きを速くして攻撃をかわしたのだろう。
 敵は剣を捻って、腸を絡ませている。ぶちぶちと千切れていく音を耳に、北岡は崩れ落ちる。
 ズルズルと腸の絡まった剣を片手にオルタナティブ・ゼロが佇んでいた。
(俺は死ぬのか? 冗談じゃない! 俺は……)
「楽しかったぜ、北岡。おかげですっかりイライラが収まった」
 続けて、敵が押さえつけられているアギトに視線を向ける姿が眼に入った。
「お前とも、また遊ぼうな。ストロンガーにも同じ言葉を伝えてくれ」
 オルタナティブ・ゼロがスラッシュバイザーにカードを通す。

 ― WHEELVENT ―

 ゾルダとは違った、女の声をした電子音が樹海に響く。
 その声を受けて、モンスターがバイクに変形しながらオルタナティブ・ゼロの傍に立った。
 彼はゾルダのデッキを拾う。
「こいつは記念にもらっておく。じゃあな」
 排気音を響かせ、その場を去っていった。アギトが制止するが、虚しく響くしかない。
 モンスターが一分間しか存在しないのを、北岡は確認している。しかし、たとえ一分間でもそうとうの距離を稼ぐだろう。
 そして、まだ変身時間は三分ほど残っている。絶望的なほど、追いかけるのは無理だ。
 アギトは自分の傍らに立ち、必死に名前を呼んでいる。
(不老……不死に……な……)
 誰かが駆けつける足音が聞こえる。
 遅いよ、と内心愚痴り、彼は意識を手放して、永遠に戻ることは無かった。


 北岡秀一、その男、ゾルダ。

189:法廷の勝利者 ◆TJ9qoWuqvA
07/06/18 00:12:17 7k03gjQ60
 彼は法廷では望み通りの展開をし、勝ち続け、時にはわざと負けて利益を得続けた。
 ライダーバトルも同様に、不老不死を得るために参加した。
 だが、ここは法廷ではない。
 殺し合いが行われる、殺人遊戯場。
 ここにおいて、法廷の勝利者は脱落をしてしまった。



 盛り上がった土に、木の板が立てられていた。十分ほどで作った簡易的な墓の前で男女が悲しみに沈んでいた。
 特に巧などは、自分への怒りで身体を震わせている。迂闊な事を言ったのではないか、後悔しているのだろう。
 茂は、振り返り、両拳を合わせた。
「どこに行くつもりだ」
「……津上、そいつは東に行ったんだよな?」
「はい」
「分かった」
 茂が簡潔に告げて、その場を去ろうとする。
「待て」
「止める気か? あいつは、風見さんに続いてそいつを殺した。許しては置けねえ」
「違う。俺も一緒に向かおう」
 その言葉に、明日夢を除く全員が次々と木野と同じ言葉を出そうとしたときだった。

『あーあー、マイクテスト中。みんな聞こえてるー!?』



 幼い声から出された真実に、巧は膝をついて、身体を震わせていた。

190:法廷の勝利者 ◆TJ9qoWuqvA
07/06/18 00:13:07 7k03gjQ60
 無理もない。仲間を喪った直後に、大切な者の死体を弄ばれた事を知ったのだ。
 特に彼は北岡を疑ってしまった為、彼の死に人一倍後悔していた。
 その上、夢を託した少女を、埋葬することすら叶わない事実が明らかになった。
 口から漏れるのは、警戒した犬のような唸り声。
 やがて、巧は天を仰いだ。

「ウオオオォォォォォォォォォォォッ!!」

 後悔と怒りを混ぜて、吠えている。それを痛ましげに見つめている少女。

 巧は想う。
 美容師になる夢を嬉しそうに語る真理。アイロンがけに四苦八苦していた自分に、アイロンのかけ方を教えた真理。
 自分に当り散らし、その事を謝った真理。美容院での実施試験の結果がよかったのか、嬉しそうに帰り道を歩く真理。
 もう、その真理に逢えない。そして、彼女の死は汚された。
 真理を埋葬することも、叶わない。

 やがて、巧は立ち上がり、ふらつきながら声のした方向へ歩いていった。
 それを茂が止める。
「離せッ!」
「待てよ。俺も参加させろ」
 巧が顔を上げ、茂を見つめる。その顔に鬼の表情を浮かばせた男に、彼の怒りの深さを垣間見た。
「ふざけているよな。浅倉にしろ、この声の主にしろ。こいつらが命を軽く扱ったなら、俺はお返しにこいつらの命を軽く扱う。
お前らも気合を入れろ! こいつらを……倒す!!」
 その怒声に、皆の気が引き締まる。やがて、茂はどかっと、座り込んだ。
「まずは休憩だ。変身できるようになるまで、休むぞ。いいな」
 皆が無言で頷く。その様子を確認し、茂は寝息を立てた。

191:法廷の勝利者 ◆TJ9qoWuqvA
07/06/18 00:30:11 7k03gjQ60
 浅い眠りの中、静かに怒りながら。


 ジョーは懐中時計を見つめる。
(水のエル、まだアギトは見つかっていない。それに、探すのが少し遅くなっちまう。
すまねえ。けど、このふざけた奴と浅倉を倒したら、必ずアギトを探す。だから安心して眠っていてくれ)
 そのまま握り締め、決心する。明日夢を見ると、知り合いに会えたっていうのにまだ沈んでいた。
 彼を立ち直らせたい。だから、彼が行った事はまだ自分一人の胸に収めておく。
 ジョーは拡声器を使った声がした方向を睨みつけた。

 霞のジョーは、傍にいる二人が『アギト』である事を、まだ知らなかった。


(ふざけてる……)
 明日夢はあきらが持っているドレイクグリップを見つめて、不満を心の中で吐き捨てた。
 その瞳は嫉妬で満ちている。なぜなら、彼があきらからドレイクグリップを借りたところ、ドレイクゼクターは影も形も見せなかった。
 しかし、あきらに返した瞬間、呼んでもいないのに姿を見せた。
 彼女はその変身道具に選ばれたのだ。仮面ライダーとして。
(鬼に変身できるらしいし、何でそんな天見を選ぶんだ。力の無い僕を選べよ。不公平だ)
 デイバックの中にある冷たく輝くスマートバックルを握る。
 その固い感触だけが、明日夢に安心を与えていた。
(仮面ライダーなんて、嫌いだ)


「津上、頼みがある」

192:法廷の勝利者 ◆TJ9qoWuqvA
07/06/18 00:30:59 7k03gjQ60
 木野の真剣な表情を見つめ、津上は気を引き締める。
 北岡の死は悲しいが、沈んでいるだけではいられない。
「なんですか?」
「もし、この戦いが終わって、皆が無事に帰れたとしたなら、お前が俺を殺してくれ。仮面ライダーとして」
「なッ! そんなことできるわけ無いじゃないですか!!」
「……俺はこのギャレンのバックルの持ち主、橘を殺した。そして、北岡を救えなかった。
俺に仮面ライダーである資格は無い。だが、橘の遺志を無駄にするつもりも無い。北岡の仇も討つつもりだ。
だが、この殺し合いの後は……」
「……ずっと、闇を切り裂き続ければいいじゃないですか」
 驚いた表情で、木野がこちらを見つめる。
 なんで彼はこんな簡単なことに気づけないのだろう。
「木野さんは、橘さんが死んだとき、傍にいたんです。彼が生きていたら、きっとしていた事を一番しないといけないのはあなたです。
だから、橘さんの代わりに戦ってください。俺も、北岡さんの代わりに、浅倉を倒しますから」
「津上……」
 続けて、拡声器を通した声がした方を向く。
 話に聞いた勇気のある少女を弄んだ悪魔。倒さなければならない。
 津上は、仮面ライダーとしての決意をいっそう固めた。


 木野は、津上の言葉を胸の内で繰り返していた。
 橘と北岡の死を無駄にしない。その為には、この殺し合いを終わらせねばならない。
 ギャレンバックルを握り締める。これを託す相手はもう決めた。
 仮面ライダーレンゲル、上条睦月。
 橘は、彼を闇から救って欲しいといっていた。なら、これの渡すべき相手は彼以外いない。

193:法廷の勝利者 ◆TJ9qoWuqvA
07/06/18 00:31:47 7k03gjQ60
 木野は、ギャレンバックルを強く握り締めた。


 激闘の三十分を潜り抜けた戦士たちは、ひとまず羽を休めた。
 だがそれは、新たなる戦いの前触れに過ぎない。
 彼らの戦いは、光をもたらすのだろうか。そのメンバーには分からなかった。
 それでも、彼らはそれぞれの希望の為、歩みをやめなかった。



【北岡秀一 死亡】
残り28人


194:法廷の勝利者 ◇TJ9qoWuqvAの代理
07/06/18 00:53:06 1ufhAbgF0
【浅倉 威@仮面ライダー龍騎】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海C-8】
[時間軸]:本編終盤辺り。
[状態]:左目負傷、全身に大程度の負傷(打撲、火傷など)、大程度の疲労。腹は満腹。
    清々しい気分。二時間変身不可(デルタ、オルタナティブ・ゼロ)
[装備]:デルタフォン、デルタドライバー。音撃金棒・烈凍。
    カードデッキ(オルタナティブ・ゼロ)。
[道具]:ファイズブラスター。三人分のデイバック(風見、北崎、浅倉)。
    グランザイラスの破片。カードデッキ(ゾルダ)。
[思考・状況]
1:寝る。
2:その後、津上とかいう奴や、ストロンガー、あきらを殺しに行くのもいい。

【キング@仮面ライダー剣】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海A-6】
[時間軸]:キングフォーム登場時ぐらい。
[状態]:全身に負傷大。疲労大。二時間変身不可。
[装備]:携帯電話
[道具]:なし
[思考・状況]
1:今回は失敗。休もうかな。
2:レンゲルとのゲームのため、ラウズカード探し。
3:この戦いを長引かせる。そのため、支給品を取り上げる。
4:戦いに勝ち残る。まだまだ面白いものも見たい。
5:今は戦うつもりは無い。
6:北岡に興味。しばらくしたら、また会おう。


195:法廷の勝利者 ◇TJ9qoWuqvAの代理
07/06/18 00:53:48 1ufhAbgF0
【天美あきら@仮面ライダー響鬼】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海B-6】
[時間軸]:中盤くらい
[状態]:全身のダメージ小。応急処置済み。二時間変身不可(ドレイク)。一時間三十分変身不可(鬼)
[装備]:破れたインナー、鬼笛。ドレイクグリップ&ドレイクゼクター。
[道具]:変身鬼弦(裁鬼)
[思考・状況]
1:巧が心配。
2:明日夢と合流ができてよかった。
3:放送の主(ドラス)と浅倉を倒す。
4:天道さんを助ける。

【安達明日夢@仮面ライダー響鬼】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海B-6】
[時間軸]:番組前期終了辺り。
[状態]:右手の中指先端欠損、全身の打撲。応急処置済み。
[装備]: デイパックニ人分(加賀美、影月)。影月は支給品不明です。 スマートバックル。
[道具]:果物ナイフ数本。
[思考・状況]
1:暫くはジョーと行動する。
2:なんで天見なんかを選んだんだ。不公平だ。
※アクセルレイガンは樹海エリアC-4に放置されたままです。


196:法廷の勝利者 ◇TJ9qoWuqvAの代理
07/06/18 00:54:43 1ufhAbgF0
【乾巧@仮面ライダー555】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海B-6】
[時間軸]:中盤くらい
[状態]:全身に負傷中。疲労中。応急処置済み。二時間変身不可(ファイズ)。
[装備]:ファイズドライバー、ファイズフォン
[道具]:ミネラルウォーター×2(一本は半分消費) カレーの缶詰 乾パンの缶詰 アイロンを掛けた白いシャツ。
[思考・状況]
1:放送の内容に絶望。
2:放送の主(ドラス)と浅倉を倒す。
3:神崎をぶっ飛ばす。
4:天道を助ける。
5:草加とも出来れば合流したい。

【木野 薫@仮面ライダーアギト】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海B-6】
[時間軸]:本編38話あたり
[状態]:全身に小程度の負傷(打撲、火傷、刺し傷など)、中程度の疲労。
    応急処置済み。一時間三十分変身不可(ギャレン、アギト)。
[道具]:救急箱。精密ドライバー。バタル弾。配給品一式×3(北岡、木野、キング)
    ギャレンバックル。ラウズカード(ダイヤのA、2、5、6)
[思考・状況]
1:放送の主(ドラス)と浅倉を倒す。
2:橘の遺志を継ぎ、闇を切り裂いて光をもたらす。
3:北岡の仇をとる。
4:無力な人たちを守る。
5:医師の使命を忘れない。
6:ギャレンバックルを睦月に渡したい。
※バタル弾は改造人間のみに効果あります。


197:法廷の勝利者 ◇TJ9qoWuqvAの代理
07/06/18 00:55:39 1ufhAbgF0
【津上翔一@仮面ライダーアギト】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海B-6】
[時間軸]:本編終盤。
[状態]:負傷中。疲労中。応急処置済み。二時間変身不可。
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
1:放送の主(ドラス)と浅倉を倒す。
2:木野さん、死んじゃ駄目ですよ。
3:元の世界へ帰る。
4:氷川、小沢と合流する。
※首輪の能力制限により、一日目のみバーニング、及びシャイニングフォームへの変身は制限されています。
※ドレイクゼクターは島のどこか、もしくは支給品として誰かに配られているかもしれません。

【霞のジョー@仮面ライダーBLACKRX】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海B-6】
[時間軸]:クライシス壊滅後。
[状態]:全身に打撲。負傷大。疲労大。応急処置済み。
[装備]:サイ
[道具]:オルゴール付懐中時計
[思考・状況]
1:放送の主(ドラス)と浅倉を倒す。
2:水のエルの使命を全うする(アギトを倒す)
3:兄貴と合流。
4:明日夢が心配。


198:法廷の勝利者 ◇TJ9qoWuqvAの代理
07/06/18 00:56:20 1ufhAbgF0
【城茂@仮面ライダーストロンガー】
【1日目 現時刻:午後】
【現在地:樹海B-6】
[時間軸]:デルザー軍団壊滅後
[状態]:全身に負傷中。疲労中。応急処置済み。二時間変身不可。
[装備]:V3ホッパー、パーフェクトゼクター
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1:放送の主(ドラス)と浅倉を倒す。
2:変身準備ができるまでとりあえず休む。
3:殺し合いを阻止し、主催者を倒す。
4:明日、ジェネラルシャドウと決着をつける。
5:自分に掛けられた制限を理解する。
※首輪の制限により、24時間はチャージアップすると強制的に変身が解除されます。
※制限により、パーフェクトゼクターは自分で動くことが出来ません。
 パーフェクトゼクターはザビー、ドレイク、サソードが変身中には、各ゼクターを呼び出せません。
 また、ゼクターの優先順位が変身アイテム>パーフェクトゼクターになっています。


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